JPH07206283A - 複数群への昇降機のつり下げかご割当システム - Google Patents

複数群への昇降機のつり下げかご割当システム

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JPH07206283A
JPH07206283A JP7001777A JP177795A JPH07206283A JP H07206283 A JPH07206283 A JP H07206283A JP 7001777 A JP7001777 A JP 7001777A JP 177795 A JP177795 A JP 177795A JP H07206283 A JPH07206283 A JP H07206283A
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car
floor
group
rise
hall
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JP7001777A
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Joseph Bittar
ビッター ジョセフ
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Otis Elevator Co
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B1/00Control systems of elevators in general
    • B66B1/02Control systems without regulation, i.e. without retroactive action
    • B66B1/06Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric
    • B66B1/14Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric with devices, e.g. push-buttons, for indirect control of movements
    • B66B1/18Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric with devices, e.g. push-buttons, for indirect control of movements with means for storing pulses controlling the movements of several cars or cages
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    • B66B1/18Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric with devices, e.g. push-buttons, for indirect control of movements with means for storing pulses controlling the movements of several cars or cages
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇降機システムの利用効率を向上させる。 【構成】 昇降機システムは、低層フロア群および高層
フロア群と、扉および低層または高層でかご15,17
を動作させるためのかご呼びボタンの設けられたつり下
げかご15,17とを有する。これらかご15,17
は、荷重に応じていずれかの層に割り当てられるが、様
々な交通の特徴に応答して他の層での呼びにも応答でき
る。一実施例では、つり下げかご15は常に低層へのロ
ビーに割り当てられるが、その中でのホール呼びに応答
して高層に移動する。低層の荷重が大きい場合や下降呼
びが長時間待たされているような場合、またはかごの荷
重が極めて小さい場合等は、つり下げかごは下降呼びに
応答もできる。専用のかごを休止させ、夜間や週末には
つり下げかごのみを稼働させてもよい。夜間や週末には
高層および低層を効率よく組み合わせてつり下げかご1
5,17用の1つのシステムとし、交通量の少ない場合
に電力を節約することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の昇降機配車群にお
ける昇降機つり下げかご(スイングかご:swing
car)の同時運転に関する。
【0002】
【従来の技術】昇降機の効率を向上させるため半世紀に
渡って様々な工夫が為されてきた。例えばBittar
の米国特許4,363,381号および4,815,5
68号、また5,024,295号などに開示される
「相対システム応答ディスパッチャ」などはホールの呼
び応答するかごを決定する方法である。他には「ピーク
時間配車」のようにゾ−ニングおよびチャネリングを行
うものもあり、米国特許4,792,019号および
4,838,384号などに開示されている。これらの
システムをさらに改良するため様々なタイプの交通量予
測判断法が用いられており、米国特許5,022,49
7号もその一つである。また人工知能やファジイ論理な
どと様々に称される技術によりさらに進歩した。前述し
たものはすべて群内の昇降機を効率的に運転するための
ものである。
【0003】高層ビル(例えば20階を越えるもの)で
は、昇降機をより効率的に動作させるため複数の昇降機
群すなわちビルの下側の数階でのみ動作可能な群と、上
側の数階でのみ動作可能な群とを設けている。これらの
群は「低層」および「高層」と称される。前述の親出願
によれば、低層と高層(または低層と中間層、中間層と
高層)で稼動できるつり下げかごを各サイクル毎に最も
交通量の多い層に関係した群制御装置に選択的に割り当
て、つり下げかごがその昇降完了時毎に異なる群に割り
当てられる可能性は高い。このシステムでは乗客が昇降
機に乗った階に関係なくどのロビー通路にも乗客を輸送
できるため、乗客がロビーよりも上の階で昇降機に乗っ
た場合でもこれに制御される群以外の群に含まれるロビ
ー通路へも運搬できる。このシステムでは第1群(例え
ば低層)専用のロビーサービス通路へも乗客を輸送でき
るという利点を有する。このシステムでは第1群(例え
ば低層)のみに設けられたロビー通路に配された昇降機
は第2群(例えば高層)にのみ設けられたロビー通路に
も配される。このような昇降機のつり下げかごは二つの
側部に扉を有する。この扉が開くと、かごと2カ所のロ
ビー通路の一方との間が連通して乗客用通路となる。こ
れらの扉は、現在かごがどのフロア群に割り当てられて
昇降しているかには関係なく、現在の昇降を終えてロビ
ー階に近付いた時に次の昇降が割り当てられるフロア群
に対応したロビー通路側に開放される。通常の運転条件
下では、各つり下げかごは昇降を終えロビー階に近付く
毎に一つのフロア群に関連した群制御装置に割り当てら
れる。昇降機を割り当てようとする際、どのサイクルで
も昇降機を一つのフロア群に割り当ててそのフロア群を
補助することができる。数分以内にはそのつり下げかご
または同じ昇降機群の他のつり下げかごを他のフロア群
に割り当ててそのフロア群を補助する。次に、つり下げ
かごは第2群に再び割り当てられるか、あるいは第1群
に戻る。このような割当は周期的な一昇降ごとに変更さ
れるため、複雑な割当決定を行う必要はない。一度ある
群に割り当てられた昇降機はその群のロジックに加えら
れるだけなので、この昇降機を同じ群の他の昇降機と同
様に扱うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の親出願のシステ
ムによれば、昇降機は各昇降完了毎にロビーに近付いた
際のみ昇降機群または他の昇降機群(本願では低層およ
び高層とする)へ割り当てられる。かごに対する需要が
ない場合、すなわちホール呼びやかご呼びがない時、交
通量がどれだけであるかには関係なく、またロビーに最
も乗客が多いかもっと上の方の階の方が多いかなどにも
関係なく、かごは高層か低層のどちらかへの割り当ての
ためだけにロビーへ戻らなければならない。これでは上
昇ピーク時間以外では無駄が多い。同様にこのシステム
では、低層に割り当てられたかごはそのまま上へ移動し
続けて高層でのホール呼びに応じることはできない。高
層内のかごの荷重が非常に小さい場合(オフィスビルの
夜遅い時間帯など)、そのかごがロビーに戻る下降途中
で1、2人の乗客がいたとしてもその乗客を乗せること
はできない。もちろん、各昇降機が両方の層で稼動され
るなら高層と低層とを設ける意味はない。すなわち過去
の単一層システムへの逆戻りとなるだけであり、これは
高層ビルでは極めて非効率的である。
【0005】本発明の目的は、異なる昇降機群を動作さ
せ、低層群または高層群のどちらかで使用される少なく
とも一台のつり下げかごを配した高層階および低層階を
有する昇降機システムの利用性を向上させることにあ
る。すなわち、本発明の目的は、つり下げかごが必ずし
もロビー階に近付かなくても一方または他方の群に再度
割り当てられるようにして両方の層でのかごの使用効率
を向上させ、昇降機の応答時間と運転時間を短縮し、つ
り下げかご昇降機システムおける電力を節約することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、高層ビ
ルの上部にいる乗客に適切なサービスを提供するために
ロビーと高層階の最下階との間で急行運転を行う必要は
あるが、低層の上昇呼びに応答して稼動しているつり下
げかごを、この後高層の上昇呼びに応対して稼動させ、
最終的に高層のどの呼びにも通常と同じように稼動させ
ることが可能である。また、本発明によれば、特に夜間
や週末など交通量が極めて少ない間は高層の最下階とロ
ビーとの間で急行運転しているかごを低層でのホール呼
びに対して1、2度停止させることができる。さらに、
本発明によれば、現時点でかごに対する需要がない場
合、かごを一旦ロビー戻すことなく低層または高層での
需要に応じさせることによりかごを最も必要とされる群
へ容易に再び割り当てることができる。
【0007】本発明によれば、つり下げかごは2組の扉
を備え、一方は低層用通路、他方は高層用通路へ連通す
る。次に、補助を必要とする群がある場合には、いつで
も低層群および高層群の両方に同時にかごを割り当てる
ことができる。本発明によれば、一方の群に割り当てら
ているつり下げかごの荷重が非常に小さい場合、このか
ごで他方の群を補助することができる。さらに本発明に
よれば、可能な場合いつでも一方の層で運転しているつ
り下げかごを他方の層のホール呼びに応じさせることに
より、昇降機システムの交通の流れを過度に混乱させる
ことなく低層および高層の両方で稼動できるつり下げか
ごを設け、システムの消費電力を節約できる。さらに本
発明によれば、両層での同時割り当ては交通量が少ない
時のみ可能である。また、本発明によれば、低層と高層
の両方のロビー荷重とロビー以外の荷重は別々に監視さ
れる。
【0008】さらに本発明によれば、つり下げかごは需
要がない場合(ホール呼びやかご呼びがない場合)いつ
でもどちらかの層内のホール呼びに直接応答できるよう
イネーブルにされる。
【0009】本発明によれば、他の群へのかご割り当て
により最初の群のホール呼びの処理が遅れない限り、最
初の群に割り当てされたつり下げかごをさらに他の群内
のホール呼びにも割り当てることができる。
【0010】本発明の実施態様によれば、つり下げかご
がロビー階に近付く度に低層のロビーサービス通路のホ
ールランタンは点灯し、つり下げかごは低層および高層
両方での運転、低層および高層両方でのホール呼びの割
り当てに応じるためイネーブルになる。本実施例では、
低層内で長時間待っている下降ホール呼びがあり低層の
荷重が大きい場合、またはつり下げかごの荷重が極めて
小さい場合に、高層内を下降中のかごも低層でのホール
呼びにも応じることができる。
【0011】本発明の一実施態様によれば、低層で極め
て長時間待っている下降ホール呼びが全くない場合に限
り、低層を上昇中のかごをその上の層を制御する群のホ
ール呼びに割り当てることができる。下降ホール呼びが
あった場合、上昇中の昇降機は現在昇降している層のホ
ール呼びのみに応じる。また本発明の実施態様によれ
ば、高層内を下降中のかごはその下の層に極めて長時間
待っている下降ホール呼びが全くなければ下の層のホー
ル呼びには割り当てられない。従って、高層内を下降中
のかごはその下の層を急行領域として通過する。これら
の実施態様において、本発明は低い層で補助を必要とし
ない限り上昇中のかごはそのまま次の層へ入っても上昇
を続け、下の層で補助を必要としない限り下降中のかご
は下の層での呼びに応じさせないという特徴を有する。
これらは交通レベルの特徴により決定される。
【0012】さらに本発明によれば、つり下げかごを高
層および低層の両方または一方に割り当てているが、こ
れに加えて第三群に割り当てることもできる。
【0013】本発明は2層の建物の低層と高層として記
述されているが、1つの層より高い、または低いどのよ
うな層にも対応する。例えば3層の建物の場合、ある層
よりも低い層は高層に対しては中間層となり、高い層は
低層に対しては中間層となる。本発明は隣接する層につ
いて開示しているが、例えば一方の層が他の層の上に設
けられているもの、これらの間に別の層が介在している
ようなものなどどのような層間においても同様に適用で
きる。実際、本発明によれば、割り当てられた群に関係
なく昇降機に割り当てられた各呼びの情報を記録するだ
けで低層を上昇中のかごに高層および中間層での呼びを
割り当てることもできる。本発明によれば、かごを3つ
の配車群(またはさらに多くの配車群)に同時に配する
ことができる。
【0014】本発明によれば、夜間や週末など交通量が
非常に少ない場合、1つ、あるいは複数、あるいはすべ
ての単一層のかごが停止していても建物のつり下げかご
は全交通に対応できる。さらに本発明によれば、稼働中
の各つり下げかごを両層で十分使用可能にするという機
構によって、交通量が少ない時間帯つり下げかごが全交
通に対応する際に2つの層の2つの群を合併して1つの
群とすることもできる。
【0015】また、昇降機が低層でのホール呼びおよび
かご呼びに応じて上昇を続けている時、(適切であると
判断されれば)つり下げかごを高層のホール呼びに割り
当てることにより、このつり下げかごを低層から高層へ
の稼動用に変える。このかごが高層の稼動用になると低
層で稼動する他のかごは解放される。従って高層に割り
当てられるかごを前にロビーに戻さずに高層の階間の通
行および高層からロビーへの通行を補助する。また交通
量が少ない間は高層用のかごがロビーへ移動する途中に
低層の乗客を乗せることができるため、下降する急行運
転が無駄にならない。
【0016】本願の実施態様は本発明の特徴を用いた昇
降機制御に関し、低層および高層におけるつり下げかご
の運転性を向上させるためのものである。
【0017】本発明は次の教示内容から明らかなように
当業者に周知の装置およびソフトウェア技術のみを用い
て実施可能である。
【0018】本発明の他の目的、特徴および有利性は添
付の図面を参照して次に述べる実施例においてさらに明
らかにされる。
【0019】
【実施例】図1には本発明の実施例を具体化した昇降機
システムを設けた建物のロビー階を図示する。ロビー階
は低層(LO)、高層(HI)で示される2つの通路1
3および14に続くロビーエリア12を備える。低層ロ
ビー通路13では、図示の低層用かご15およびつり下
げかご16の低層部(点線の矢印により図1に図示)が
稼動される。また高層ロビー通路14では、高層用かご
17および高層運転用のつり下げかご16(長い点線の
矢印により図1に図示)が稼動される。実際には2台か
ら6台の低層用かごおよび同様の数のつり下げかご、高
層かごが設置されているのが一般的である。前述の親出
願のシステムによれば、つり下げかご16は低層または
高層のどちらか一方に割り当てられる。つり下げかご1
6は割り当てられた層での運転を終了すると、同じ層か
他の層への再割当のためにロビーに戻らなければならな
い。つり下げかごが高層で運転中の場合、低層階は急行
領域となる(高層かご17の場合は低層階は常に急行領
域である)。本発明によれば、低層に割り当てられたか
ごは呼びを発生させた乗客を輸送し、低層のホール呼び
を発生させた乗客を乗せながら上昇を続けるが、割り当
てルーチンによって適切であると判断されれば低層の最
上階(TOP LO)に到達する前に高層の上昇ホール
呼びに割り当てられる。つり下げかご16が低層の最上
階へ到着した時点でこのつり下げかごはすでに低層群用
ではなく高層群用となる。従って、高層の呼びに応答し
追加されたホール呼びに割り当てられて高層の最下階
(BOT HI)から運転を始める。これは以下の点で
はセルフレベリングといえる。すなわち昇降機は低層で
稼動する度に結局高層でも同様に稼動することになるた
め、低層の負担がより大きくなる傾向にある。従って低
層での下降呼びに対して何の応答もなされずに放られて
しまうことになるのでなければ、低層の他のかごを割り
当てる。後述するように、低層で下降する昇降機を待つ
乗客の数が閾値を越えた場合には低層を上昇しているつ
り下げかごに上昇ホール呼びが割り当てられないように
する。本発明の目的は乗客を高層階へ速く到着させるこ
とであるため、上記と同様に高層と低層とを切り離して
考えることにより低層を経て上昇する高層用のかごにす
べての呼びを割り当ててしまうことは避けている。しか
しながら交通量が極めて少ない場合、昇降機が高層から
ロビーに移動する途中で乗客を乗せることができる。こ
れについては以下においてさらに詳しく記述する。
【0020】本発明で実施できる他の多数群機能は、基
本的には低層群または高層群に割り当てられている昇降
機へ他の群からのホール呼びを割り当てることである。
本願人と同出願人によって本願と同時に提出された係属
中米国特許出願(書類番号OT−1580)によれば、
図1に図示されたタイプのつり下げかごシステムに層間
群を設けて修正を加えてある。この層間群では、低層の
乗客は特別なライザー(起動装置)内のホール呼びボタ
ン(鍵、キーカード、キーパッドによる入力が必要な場
合もある)を押すことにより高層へ移動することができ
る。同様に高層から低層へ移動することもできる。本発
明によれば、これは層間を群と定義し、層間ホール呼び
を低層群と高層群との間(あるいは高層群と低層群との
間)で可能とするだけで適用することができる。
【0021】本願の開示内容は殆ど親出願と同様か、こ
れに修正を加えたものである。また本願の図1および図
12は同期出願の図1および図2と同じものである。本
願の開示内容を判り易くするため親出願および同期出願
の図1および図2と同じものに関しては同様の参照数字
を用いた。類似したものに関しては同様の数字に文字を
付け修正が為されていることを示した。
【0022】図2を参照すれば、低層群荷重のソフトウ
ェアモジュールはエントリー点90から開始される。ス
テップ91で昇降機が上昇ピーク時間にあるか否かを判
断する。そう(YES)であれば1組のステップ92で
呼びに対するロビーの待ち人数と乗客の待ち時間の相対
的な重要性に重み付けをする定数が設定される。本発明
の一実施例によれば、上昇ピーク時に最も多くの乗客を
乗せてそのロビー通路へ到着している群を他の群に優先
させなければならない。従ってロビーの待ち人数に対す
る定数を1.0にし、乗客待ち時間に対する定数を0.
0にすることにより、これに基づいた割り当てを優先さ
せることもできる。以下にさらに詳しく述べるが、1台
のかごに収容できる乗客数に基づいて待ち時間をバイア
スしやすくするために、待ち時間の定数には係数「W/
Q」も含まれている。係数W/Qは、ホール呼びに対す
る平均待ち時間(秒または分単位)をロビーでの待ち人
数の関数として表わした同等の負荷係数に換算したもの
である。これは仮定的な数であるが、これを用いること
によりすべての荷重を共通の尺度すなわちここでは人数
で表すことができる。しかしながら、つり下げかごが交
通量のピーク時にホール呼びに応じることができれば前
述の親出願において定数は0.8および0.2になる可
能性がある。低層群が上昇ピーク時に運転していなかっ
た場合、判断ステップ91の結果は否(NO)であるの
で判断ステップ93へ進み、その群が下降ピーク状態下
で運転しているかを判断する。もしそうであれば結果は
YESとなり、1組のステップ94に進み待ち人数と待
ち時間に異なる定数を設定する。これらの値はどのよう
な建物の交通パターンにも適応させるために規則的に選
択され変更され、本願で例として挙げるものは0に設定
された待ち人数の定数および待ち時間の定数に変換係数
「W/Q」を掛けたものである。すなわち下降ピーク
時、ロビー階の乗客はつり下げかごの割り当て決定の考
慮から外され、2つの異なる群の平均待ち時間のみが考
慮される。しかしまた他の配車法または交通パターンに
適応させるため他の値を用いることもできる。
【0023】上昇ピークまたは下降ピーク状態下でない
場合、判断ステップ91および93の両方の結果は否
(NO)であるのでステップ95に進む。ここで異なる
値が定数に設定される。ここで説明する実施例によれ
ば、オフピーク時は階間の交通量が多いため、階で昇降
機を待つのが最良である。従って待ち時間の定数が0.
6Q/Wであれば待ち人数の定数は0.4に設定され
る。もちろん定数はこれ以外の数でも良い。かごは層間
を行き来するため定数を必ずしも設けなくても良い。こ
れらを効果的に行うため、群での荷重の設定に何ら影響
が及ばないようにステップ92、94、95内のすべて
の定数をつに設定することもできる。所望であれば、同
様に場合によってW/Q変換された定数を1つに設定す
ることもできる。92、94、95の各ステップ内の定
数はこの例では合計で1になるが、必ずしもそのように
する必要はない。関連する群(例えば高層群など)の荷
重サブルーチンの類似したステップでの定数と同じであ
れば、ステップ92、94、95の定数は適当な定数で
あってよい。
【0024】群の荷重はいくつかの段階における異なる
要素から成っている。低層荷重とはビルの高低ソフトウ
ェアモジュール(前記親出願の図13に図示)が昇降後
ロビーに近付いたつり下げかごをどの群に割り当てるべ
きかを決めるために高層の荷重と比較された低層群の荷
重を示す係数である。ステップ97aで低層ロビー荷重
の係数は低層ロビー通路14内の人数(人数は周知の方
法で人数カウンタにより計数される)の値に待ち人数の
定数を掛け、これら値を低層の全かご数で割ることによ
り設定される。これによりこの荷重を輸送できる能力の
ある方へ輸送を割り当てる。従って待ち人数が同じであ
った場合、例えば高層が4台の専用かごで運転している
一方で低層がたった2台の専用かごで運転していれば、
低層の荷重は高層のそれを遥かに上回っていると見なさ
れる。しかし低層につり下げかごが2台割り当てられて
いた場合、同じ荷重を処理する能力はほぼ等しくなる。
このように群内のかごの数で割ることにより荷重を平均
化する。また、次に述べるように、かごがロビーに近付
いている時点である群に割り当てられた場合、このかご
はステップ97a内でただちに計算に入れられて数に入
ったことが示される。これにより、かごが群に割り当て
られた瞬間に荷重は平均化される。ステップ97bで
は、低層待ち時間荷重は低層階にいる乗客の過去5分間
の平均呼び待ち時間の中で最長のものに待ち時間定数を
掛けた値である。しかし所望であればもちろん、時間の
幅および乗客待ち時間の基準は他のものであっても良
い。本発明を用いる際、必要であれば前述したように待
ち時間の定数をゼロに設定して乗客の待ち時間を完全に
無視することもできる。ステップ98aの低層総荷重
は、低層ロビー荷重と待ち荷重との合計である。ステッ
プ99では昇降機管理システム(EMS)により設定さ
れた優先順位(もしあれば)が低層荷重に加えられる。
通常の場合、この優先順位はゼロであるが、一方の層で
の運転性能を他方の層よりも上げたい場合、他の値にし
ても良い。例えばVIPなどの客が高層内の階を利用し
ており、特別なサービスを提供したい場合などに用いら
れる。また後述の図5に図示の準強化に用いることもで
きる。また一方で所望であれば、優先権を負として用い
ペナルティなどとして実際に作用させることもできる。
あるいは高層での長すぎる昇降時間を補充するために高
層を低層よりも優先させることもできる。
【0025】図2のルーチンの残りであるサブルーチン
101aを設け、所望であればいくつかの計算により算
出された低層荷重を平均化することができるが、これは
必ずしも必要ではない。平均化が必要であれば、昇降機
管理システムはフラグビットを設定して平均化を実現す
る。この場合、平均化は前述の親出願の図12の判断ス
テップおよびステップ101から120で行われる。こ
の後プログラムの他の部分は戻り点114を経てもとへ
戻る。前述のロビーの待ち人数および呼びの待ち時間を
用いる代わりに、つり下げかごが次にどちらの昇降機群
(高層または低層)に稼動するかの選択は前述の’49
7号特許のように過去のデータを基にした履歴や他の予
測値などに基づいて行っても良いし、現在のデータは用
いても用いなくても良い。または本発明の使用状況によ
り昇降機群の交通量の比較方法の決定およびつり下げか
ごの次の割り当ての選択はどのようなタイプのものを用
いて行っても良い。
【0026】図2に示されるように算出される低層荷重
値および同様に算出される高層荷重値は、図3の建物高
低ソフトウェアモジュールで用いられる。ここでは次の
つり下げかごをどちらの層に割り当てるべきかを決定す
る。この処理は低層の荷重が高層の荷重と等しいか上回
っているかを判断するためだけに設けられる。もし高層
の荷重以上であればフラグを立てる(本願図4,5にて
使用)。このフラグは次に使用可能なつり下げかごを低
層に割り当てるべきであることを示す。反対の場合フラ
グは立たない。親出願の図13に図示される例によれ
ば、決定を行う前に荷重をバイアスする機能が付加的な
機能として設けられている(本願には図3のサブルーチ
ン124aに図示)が、必ずしも必要ではない。実際の
決定は判断ステップ132で行われる。判断ステップ1
32は低層の荷重が高層の荷重以上であるかを判断する
だけである。もし高層の荷重以上であれば判断ステップ
132の結果はYESとなり、ステップ133内に「次
は低層に割り当てる」をセットする。これと反対に判断
ステップ132の結果がNOであればステップ134へ
進み、「次は低層に割り当てる」のフラグをリセットす
ると、次のかごは高層へ割り当てられる。従って次のつ
り下げかごを建物の低層と高層のどちらへ割り当てるか
の決定は単に荷重を比較し、「次は低層に割り当てる」
のフラグをセットまたはリセットすることで行われる。
【0027】2つの層に割り当てをすべきか否かを決定
する際に用いる「長時間待ち」を示す閾値と考えられる
値は、図3に示されるようにステップ136で計算され
る。この値は低層群内の5分間の平均呼び待ち時間と高
層群内の5分間の平均呼び待ち時間との合計である。こ
の合計値は平均値の合計の2倍に等しい。またステップ
136で高層ロビー荷重と低層ロビー荷重の合計がロビ
ー荷重の係数として計算される。続いて判断ステップ1
37は昇降機管理システムが夜間/週末つり下げかご運
転をイネーブルにしたか否かを判断する。していなけれ
ば判断ステップ137の結果はNOとなり、後述の判断
ステップ139aへ進む。しかし夜間/週末つり下げか
ご運転がイネーブルとなっていれば判断ステップ137
の結果はYESであるので判断ステップ138へ進む。
ここで現在が夜間または週末であるかを判断する(週末
は例えば土曜日の午前9時半からなどのように)。もし
そうでなければ135の戻り点(RETURN)へ進
む。しかし現在が夜間か週末であると判断されれば判断
ステップ138の結果はYESとなり一連のステップ1
39へ進む。ここで昇降機管理システムおよびロビーデ
ィスパッチャによる高層または低層へのすべてのつり下
げかごの永続的な割り当てをすべてリセットする。これ
らの割り当ては本願図4,5の判断ステップ144から
147にて決定される。前述の親出願の図9の実施例に
よるかご1から3および7から9を含む、単一層のすべ
てのかごは休止する。以上が本願の特徴であり、高層と
低層の両層をつり下げかごのみで運転し本願で後述する
多数群の基準値を利用することにより、交通量が極めて
少ない時間帯に多大な電力を節約する。
【0028】一実施例によれば、週末や夜間であっても
つり下げかごは各層を別々のものとして対応するが、別
の実施例では週末や夜間などの荷重が極めて小さい時間
帯つり下げかごは両層を一つの層として扱う。後者の場
合、判断ステップ139aは昇降機管理システムが2つ
層を1つの層に合併するようセットされたことを示して
いる。従って判断ステップ139aの結果はYESとな
り、判断ステップ139bで交通量が少ないかどうかを
判断し、少ない場合ステップ139cに進む。ステップ
139cは上記の合併を示す合併フラグをセットする。
そしてプログラムの残りはRETURN135を経ても
とに戻る。また週末に2つの層を合併しない場合、本願
に記載される方法で層を合併をせずに昇両層で昇降機を
運転させることができる。この場合、判断ステップ13
9aの結果はNOであるのでステップ139cで合併フ
ラグはリセットされる。また昇降機管理システムがつり
下げかごの夜間/週末専用運転をイネーブルにしていな
い場合、または夜間/週末以外の場合も合併フラグはリ
セットされる。これは所望であれば週末にシステムを動
作する別のモードにより単一層の特定のかごを運転さ
せ、つり下げかごを2つの層、3層以上の層を有する建
物あるいはすべての層内を単一の配車群として運転させ
ることを可能にするためである。これによりディスパッ
チャにより効果的につり下げかごが稼動されると同時に
単一層の昇降機を待機させる(建物または建物の複数層
全体を循環する昇降機により呼びが最適な状態で応じら
れていれば、これらの昇降機はほとんどの場合停止して
いる可能性がある)という点において非常に効率的な運
転を行うことができる。また昇降機管理システムは時間
の判断ステップ139bを行わない場合もあるが代わり
に様々な型の予測方法やファジイ論理を用いて交通量の
特徴が層の合併をすべきものであるか否か決定する。
【0029】(セットまたはリセットされた)「次は低
層に割り当てる」フラグはソフトウェアモジュール内で
すべてのつり下げかご(親出願の図1を修正した図9に
図示のかご4、6および7など)に対して使用され、高
層か低層のいずれかに割り当てられることができる。か
ご5に対するソフトウェアモジュールは図4,5および
6,7に図示されている。このソフトウェアモジュール
の主な機能はどのホールランタンを動作させイネーブル
にするか、どのかごパネルをイネーブル(かご呼びに応
じるため)にするか、どちらの扉をイネーブルにする
か、どちらの群にかごを割当すべきかを決定するのみで
ある。
【0030】一方の層または他の層へのかご割り当て
は、どちらかのまたは両方の群の制御下で図4,5およ
び6,7に示されるかご5つり下げルーチンにより行わ
れる。ルーチンは図6のENTRY249から開始され
る。最初の判断ステップ250はかご5が運転停止中か
どうかを判断する。もし休止中であれば他のプログラム
はRETURN142aを経てもとへ戻る。この場合か
ご割り当て機能はどれも動かない。通常かご5は運転中
であるため判断ステップ250の結果はNOである。従
って判断ステップ251へ進み上昇ピークまたは下降ピ
ークモード運転が実施されているかを判断する。いずれ
かのモード運転が実施されていればつり下げかごは本願
の図3および図4,5の一部に示されるように低層か高
層のいずれかへロビーでより荷重の大きい方の層へ割り
当てられる。この場合、判断ステップ251の結果はY
ESであるので切り換え点140へ進み、プログラムは
図4,5のルーチンに切り換えられる。昇降機のかごが
上昇ピークモードで運転していなければ判断ステップ2
51の結果はNOであり、判断ステップ252へ進む。
判断ステップ252は夜間/週末合併運転モードとなっ
ているかを判断する。なっていれば判断ステップ253
は昇降機管理システムが強化モードとなっているかを判
断する。システムが合併モードまたは強化モードとなっ
ていない場合も切り換え点140へ到達する。図4,5
のかご5のつり下げソフトウェアモジュールへはENT
RY140から始まる。最初の判断ステップ143はか
ご5が新たに割り当てられるかを判断する。この実施例
で新たな割り当てとは「次は低層に割り当てる」のフラ
グの有無に反応して昇降終了時に割り当てられていると
いうことである。かごがロビーを離れるために扉が閉ま
ると新たな割り当て状態は終了する。これはランタン動
作後の割り当て変更を防止するので割り当てられた層の
乗客を昇降機へ近付ける。後述のように、本発明によれ
ば、この後昇降機が下降中あるいはその他の時にロビー
階の停止制御点に再び到着するまで再割り当てされる可
能性はない。しかし通常の場合(多くのコンピュータの
場合毎秒)新規割り当てではないため、判断ステップ1
43の結果はNOとなり、複数の判断ステップ144か
ら147に進む。ここで昇降機管理システムまたはロビ
ーディスパッチャが低層または高層群にかご5をほぼ永
続的に以下に詳述する方法により割り当てたかを判断す
る。つり下げかごの運転の場合、通常は判断ステップ1
44から147の結果はすべてNOとなるので別の一連
の判断ステップへ進む(これらの判断ステップは親出願
と全く同様であるので未使用の参照数字148の末尾に
文字を付けて示した)。判断ステップ148aはかご5
が上昇過程にあるかを判断する。「上昇過程にある」と
は移動過程の方向であり実際に移動している方向や指令
ではない。後者の場合、単に「上昇中」と示される。こ
れにより昇降機が乗客の乗り降りのために停止して扉を
開けたとしても、配車タスクの実行を昇降機の移動方向
として計算に入れることができる。昇降機が上昇過程に
ある場合、判断ステップ148aの結果はYESとなる
ため判断ステップ148bに進み、上昇中のつり下げか
ごが高層の最下階かその上の階を停止階としているか否
かを判断する。YESであればかごはホール呼びされて
いるか高層でかご呼びされていることを示す。これはか
ごが高層で機能でき且つその昇降を再割り当て可能な形
で終了させることができるかを確実にしなければならな
いことを示している。従って判断ステップ148bの結
果はYESとなり判断ステップ166aからdおよび1
67へと進み、後述のようにかごが低層用ではなく高層
用として運転しているかを確認する。かごが高層または
低層を上昇し続ける度に、判断ステップ148aから1
48bまでの過程は何度(毎秒数回)も実行される。従
ってかごは典型的にすでに高層用のかごである場合があ
りこの場合、ステップ166aからdおよび167の実
行は無害ではあるが冗長となる。
【0031】判断ステップ148aの結果がNOであれ
ば、かご5は下降過程にあるということである。この場
合、低層制御装置または高層制御装置に下降中の昇降機
に上昇呼びを割り当てることにより方向転換をさせるこ
とは通常望ましくない。通常の場合における正常な割り
当てがされるためにつり下げかごがロビーに戻らなけれ
ばならなくなる。従ってかご5の低層群および高層群へ
の上昇呼びはすべてデセーブルになる。これらの呼びの
デセーブルは本願の図6,7か8に示されるように前述
のBittar特許のホール呼び割り当ての相対システ
ム応答法により、フラグ151セット後のかご5への上
昇ホール呼びすべてに対してデセーブルハイペナルティ
を課すことにより実現できる。しかし層間群による層間
呼びが割り当てられた場合、本願の図10に示されるよ
うに前述のデセーブルペナルティは課せられない。すな
わちかごが層間群により上昇呼びに割り当てられた場
合、この呼びはフラグ151によってブロックされな
い。夜間や週末の少ない交通量に対応するため低層と高
層とが合併された場合、本願図6,7に示されるよう
に、単一層の昇降機への通常の場合と同様に下降中の昇
降機に上昇呼びが割り当てられることがある。かごが上
昇過程にある間は判断ステップ148aの結果は常にY
ESであるためステップ151はとばされる。
【0032】判断ステップ152は移動中の昇降機が次
の停止階がロビー階である点に到達したかを判断する。
かご5の場合低層を運転中であればこの点は2階付近で
ある。しかしかごが高層を運転中であれば昇降機は急行
領域(高層の最も下の階付近)に達してしまうのでロビ
ーがその停止階となる。図4,5のかご5つり下げルー
チンを通過する間、ほとんどの場合昇降機は昇降機シャ
フトの別の点にあるため判断ステップ152の結果はN
Oとなる。従って判断ステップ148cへと進みかごの
停止階がロビー階以外の低層内であるか否かを判断す
る。この実施例では急行領域を移動中(すなわち急行か
ごとして直接低層内を移動する)のかごはロビーを停止
階とし、判断ステップ152の結果はYESとなる。従
って判断ステップ148dの結果はYESとはならな
い。かごがロビー階以外に低層内に停止階を有していな
ければ、判断ステップ148dの結果はYESとなるた
め、プログラムはステップ161および162に進む。
ここでかごが後述の方法で高層用のかごではなく低層用
のかごとして運転しているかを確認する。かごが低層内
を上昇または下降過程にありロビー階以外に停止階を持
たない場合、判断ステップ148bおよび148dの結
果はNOとなりプログラムの残りはとばされる。他のプ
ログラミングはRETURN142を経て戻る。かごは
徐々に下降して次の停止階がロビー階となる点に到達す
るため判断ステップ152の結果はYESとなる。従っ
て判断ステップ153へ進む。停止制御点に到達したか
否かを判断する。この時点でランタンを点灯し、かごが
近付いていることを乗客に知らせる。本発明の親出願に
よればかごが低層および高層のどちらにあるべきかを決
定する最後の瞬間に選択された方のランタン(親出願の
56および57)が点灯する。ランタンが点灯すると
(通常ゴングを伴う)、乗客はロビーサ−ビス通路の希
望階へ行くための昇降機に容易に近付くことができる。
従ってかごが次の昇降を低層に割り当てられていた場
合、低層ロビー通路13内のランタンが動作し、扉が開
いて低層ロビー通路13にいる乗客を入れる。またかご
の次の昇降が高層に割り当てられていた場合、高層ロビ
ー通路14内のランタンが動作し、扉が開いて高層ロビ
ー通路14にいる乗客を入れる。このように親出願のシ
ステムにおいては低層制御点に到達する(すなわち判断
ステップ152および153の結果がYESとなると)
と正常なつり下げかご割当てが行われ、どちらかのラン
タンが動作する。
【0033】本願において前述され、以下にさらに詳し
く述べられるように、ステップ154でかご5に対の新
たな割り当てフラグがセットされるので、このフラグが
リセットされるまで再割当はできない。続いて前回判断
ステップ155はビル高低ソフトウェアモジュール(図
3)の動作時にセットまたはリセットされた「次は低層
に割り当てられる」のフラグを調べる。フラグがセット
されていればかごは次は低層へ割り当てなければならな
いことを示し、判断ステップ155の結果はYESにな
る。従ってステップ156へと進み、低層ロビー通路1
3の低層ロビーランタンを動作させ、このかごが乗客を
ビルの低層の希望の階へと運ぶかごであることを知らせ
る。続いて判断ステップ157は高層の扉がイネーブル
かを判断する。これはかご5が現在高層内を運転してい
るかを判断するための便利な判断ステップで、他の要素
も同様に調べることができる。かご5が現在高層を昇降
中であれば、現在の割り当てを切り換えて次の昇降を低
層へ割り当てるので、判断ステップ157の結果はYE
Sとなる。したがって、ステップ160が実行され、
「かご5を低層に切り換える」のフラグをセットする
(1つの層から他の層への切り換えを調整するためにバ
イアスが行われた場合、このフラグは親出願の図11の
判断ステップ125により判断される)。
【0034】続いて、一連のステップ161で高層に関
するかごのすべての要素はリセットされる。具体的に
は、高層の階にあるかご5のすべてのランタンおよびつ
り下げかご16の昇降機シャフトの高層側の扉のイネー
ブルはリセットされ、高層の階の呼びボタンを設けたか
ご呼びパネル部分はイネーブルではなくなる。また、図
6乃至10に示されるように、イネーブルのかごのマッ
プ内にあるかご5のビットをゼロにセットすることでか
ご5は高層群から外される。そして反対の機能を有する
一連のステップ162aによりかご5を低層群で動作さ
せる。特に低層の階上にあるかご5のランタンすべて、
つり下げかご16の昇降路の低層側の連続階での扉、低
層階への呼びを行うかご呼びパネルおよび低層群内のか
ご5をイネーブルにする。判断ステップ162bは昇降
機が上昇ピークモードで昇降しているかを判断する。本
発明のこの実施例では上昇ピークの間つり下げかごはホ
ール呼びに割り当てられずロビーへ戻って最も多いロビ
ー人数の乗客を上へ運ばなければならない。従って判断
ステップ162bの結果はYESとなりステップ162
cへと進む。ステップ162cは低層群のかご5をデセ
ーブルにする。上昇ピーク時でなければ判断ステップ1
62bの結果はNOとなるので、ステップ162dへと
進み、低層群のかご5はイネーブルになる。他の実施例
では判断ステップ162bを使用しないので上昇ピーク
時であってもかご5は割り当てされた群内でイネーブル
になるる。従って、かごは1つの群のかご呼びのみにし
か応じることができない。プログラムの残りはRETU
RN142を通って戻る。
【0035】反対に「次は低層に割り当てる」のフラグ
がリセットされていた場合(図3に図示)、低層および
高層に対するステップおよび判断ステップ156〜16
0および162aからdと同様のステップおよび判断ス
テップ163〜166dが低層および高層に対して同様
に機能する。また高層に対するステップ161と同様に
ステップ167は低層に対して同様に機能する。
【0036】判断ステップ144、146のどちらかで
かご5がほぼ永続的に低層群に割り当てられていると判
断された場合(例えば会議中などの割り当て強制な
ど)、これら判断ステップの一方の結果がYESとなり
次に述べるステップ186を経て判断ステップ177、
171へ進み、ステップ172で低層ロビーランタンを
動作させる。続いてかご5がつり下げかごとして動作し
ていればステップ161および162aから162dが
同様に行われる。これが繰り返し行われると無意味なセ
ットおよびリセットが行われるため冗長になる。
【0037】昇降機管理システムおよびロビーディスパ
ッチャのどちらか一方がほぼ永続的にかご5を高層群へ
割り当てている場合、判断ステップ145または147
どちらか一方の結果がYESとなる。従って、低層ラン
タンに対する判断ステップ及びステップ170から17
2と同様に、次に述べるステップ187を経て判断ステ
ップおよびステップ173〜175へと進み、高層ラン
タン57を動作させてステップ166aから166dお
よび167を実行する。
【0038】かごが昇降完了時の最後の瞬間に現在と同
じ群、または他の群へと割り当てられた場合、ステップ
154はかご5に新たな割り当てフラグをセットする。
図4の上部に示した判断ステップ143はその事実を探
知し、かごがロビーを離れ割り当てれた群で昇降を行う
まで、そのかごにさらに基本的な割り当て行われること
を防止する。一方の層または他の層のロビーホールでラ
ンタンが点灯されてから、扉が閉まりロビー階を離れて
上昇するまでの間は判断ステップ143の結果はYES
となる。したがって、図4,5の割り当て処理の残りは
実行されないため、つり下げかごの基本的な割り当てを
行うことができない。また、判断ステップ180では、
かごが上昇方向に動作するように設定されているか否か
を判断する。かごは始め動作していないため、図4,5
のルーチンの残りのステップ全体をとばしてRETUR
N142へ戻る。方向は徐々に上昇方向へ切り換えられ
るため図4のルーチンを次に通過する時、判断ステップ
180の結果はYESとなり、判断ステップ181に進
む。ここで扉が閉まっているかを判断する。ここを通過
する間の数回は判断ステップ181の結果はNOとな
り、図4,5の残りのステップをとばしてRETURN
へ戻る。徐々に扉が閉まり、最新の割り当てによる上昇
が始まる。従って一連のステップ182が実行され、こ
こでステップ154のフラグ「かご5を新たに割り当て
る」はリセットされ、昇降機が最近一方の層から他の層
へ切り換ったという事実はリセットされる。かごが新た
な割り当て下で運転中であるため、さらにバイアス(も
し発生した場合)がかかるのを防ぐためにこの点が選択
される。一方、所望であれば前記親出願に記載される様
に別の点でこれらのバイアスフラグをリセットすること
もできる。本発明によれば、つり下げかごが(昇降機管
理システムまたはディスパッチャではなく)交通量に基
づいて一方の層か他の層に割り当てられているため、か
ごは両方の群で使用可能である。ステップ182aは最
後にはかご5が両方の群により使用可能であることを示
すフラグをセットする。従って最初判断ステップはかご
が上昇ピーク時間にで運転しているかを判断する。もし
そうでなければかごは両層のール呼びに応じられるため
判断ステップ183の結果はNOとなりステップ184
へと進む。ここで「かご5は両層で使用可能」のフラグ
を設定する。上昇ピーク時にはどちらか一方の群でのか
ご運転を禁止することができる。しかし下降ピーク時は
両群はかごを送って呼びに応じさせる。しかし交通量の
ピーク時、判断ステップ183がステップ184に「か
ご5は両層で使用可能」フラグをリセットしてしまうた
め、かごは「両層で使用できるかご」として他方の群に
移動することはできない。このため図7乃至13から明
らかなように、かごが他方の反対側の群でのホール呼び
に割り当てられることはない。従ってつり下げかごは上
昇ピーク時にはロビーへ戻りより荷重の大きいロビーで
稼動し、下降ピーク時は1つの群で乗客の乗り入れに対
応する。必要であれば下降ピーク時は割り当て群におけ
る下降呼びの場合のみに制限して乗客を乗せることがで
きる。
【0039】昇降機が動作される層によっては比較的積
極的な選択が為されるべきであることは前述の記述によ
り明白である。特に扉、パネル、ランタンおよび群制御
装置は選択されるべきで、これらの選択無しには親出願
における昇降機の運転は、ホール呼びに応じる配車の類
い、上昇ピーク/下降ピーク、ゾーニング、チャネリン
グなどのいかなる複雑な装置を設けても設けていなくて
も正常運転と同様となる。しかしながら本発明によれば
以下に述べる特徴が必要である。
【0040】図3のルーチンが合併時の運転が昇降機管
理システムによりイネーブルになり、現在の時間帯が夜
間か週末であった場合(これらの時間帯は本発明により
自由に定義できる)、図3の合併フラグがセットされて
いるので、図6,7に図示するように判断ステップ25
1の結果はNOとなり、判断ステップ252に進む。こ
の判断ステップの結果はYESとなるので一連のステッ
プ257へと進み、低層および高層両方のランタン、扉
およびかご呼びパネルをイネーブルし、さらにかご5を
低層群および高層群両方でイネーブルにする。以上によ
り2つの層が単一層として合併された層でつり下げかご
を運転させる。次に判断ステップ258はかご5の停止
階がロビー階であるか判断する。ロビー階でなければプ
ログラムの残りはRETURN142aを経て戻る。し
かしロビーがかご5の停止階であれば判断ステップ25
9はかごがロビーの停止制御点に到達したか否かを判断
する。到達していなければルーチンはRETURN14
2aへ進む。しかし停止制御点に一度到達すると判断ス
テップ259の結果はYESとなり、ステップ260に
進む。ステップ260は低層および高層のロビーランタ
ンを動作させる。これにより低層および高層のロビー通
路にいる乗客に、かごが近付いて希望の階へと乗客を運
ぶのでかご5の扉に近付くよう告げる。ステップ257
は低層および高層の両方の扉をイネーブルし、かご5の
通常の運転機構により低層および高層の扉が開き、ロビ
ー階に到着するとにかご5と低層および高層のロビー通
路との連通を可能にする。この様にして乗客は両方のロ
ビー通路からかご5へ入ることができ、かご5は乗客を
低層または高層へと運ぶ。この点が本発明の非常に重要
な特徴である。ステップ260が一度実行されるとプロ
グラムの他の部分はRETURN135aを経て戻る。
【0041】かご5がピーク時間モードまたは合併モー
ドで運転していない場合、判断ステップ251および2
52の結果はNOとなり、判断ステップ253へと進
む。ここで昇降機管理システムがかごを本発明のもう一
つの重要な特徴である強化モードに設定しているかを判
断する。強化モードでは各つり下げかごがロビーに近付
くと低層に割り当てられ低層のランタン、扉およびかご
呼びパネルはイネーブルになる。しかし、かごは始め低
層群および高層群の両方に割り当てられるので、低層の
上昇呼びに応じて自動的に低層で乗客を上に運ぶ。しか
し後述の図8乃至13に示されるかご呼び割り当てルー
チンによって適切であると判断された場合には、かごは
高層のホール呼びに割り当てられる。従って低層を上昇
してきたかごを無駄にせずに済む。またこのかごを高層
の上昇呼びに応じさせることにより省電力も実現でき、
さらに高層の階間の輸送の負担を軽減するので高層で運
転するかごをイネーブルにしてより頻繁にロビーに戻す
ことが可能となる。また直接的な効果としては、かごが
高層で運転するためだけに急行領域を上昇することが少
なくなるため電力および時間の節約ができ、システムの
効率は上がる。
【0042】判断ステップ253の結果がYESで、か
ご5が強化モードに設定されたことを示している場合、
判断ステップ263はかごが上昇過程にあるかを判断す
る。かごは始め上昇過程にあるので判断ステップ263
の結果はYESとなる。従って判断ステップ264へと
進みかごが高層の最下階に着いたか否かを判断する。始
めは低層を上昇していて着いていないので判断ステップ
264の結果はNOとなり、RETRUN135aへと
進む。かごが低層から高層へ移動すると判断ステップ2
46の結果はYESとなり、一連のステップ265へと
進む。ここで低層用の機能(ランタン、扉、パネルな
ど)がリセットされ、かごは低層での呼び応答に対して
デセーブルになる。次に高層用の機能(ランタン、扉パ
ネルなど)がイネーブルになり、かごがイネーブルにな
って高層での呼びに応じる。後述するように、一般にか
ご5は高層群ですでにイネーブルされているが、かごが
ロビーを離れた後に強化モードが設定された場合、かご
が高層に入った時には高層群の呼びに対し確実に使用可
能となる。次の処理ではかごの停止階が高層の最下階の
上の階であった場合、ステップ265が繰り返されるの
で冗長となるが無害である。ステップ265に続いてR
ETURN142aに進む。かごが一度高層での上昇を
終了すると、強化モードの場合には一般に方向を変えて
下降しながら高層群により割り当てられたかご呼びかホ
ール呼びに応答する。これが起こると最終的に判断ステ
ップ263の結果はNOとなり、かごが下降過程にある
ことを示す。従ってステップ266に進み、「かご5は
両層で使用可能」フラグをセットする。これによって、
図11を参照して後述するように下降するかごがまだ高
層にあっても特定の状況下では低層での呼びに応じるこ
とができる。この特定の状況とは、低層で補助を非常に
必要としているためかごがそのままロビーに戻るためだ
けに急行領域を通過すべきでない場合、またはかご内の
乗客が非常に少ないので下降の移動を利用する場合など
であり、これにより電力の節約ができシステム内の荷重
がいくらか軽減されるのでシステムは強化された状態で
流れる。これについては以下に図11を参照して説明す
る。続いて判断ステップ269はかご5の停止階がロビ
ーであるかを判断する。始めはロビーでないので判断ス
テップ269の結果はNOとなり、判断ステップ270
へと進む。ここでかごが低層に入ったことを示し、かご
の停止階が低層の最上階の下であるかを判断する。始め
は違うので(通常の場合かごは図6のルーチンを数度通
過する間また高層にいることが多い)判断ステップ27
0の結果はNOとなり、プログラムはRETURN14
2aを経て戻る。かごが一度低層に入ると判断ステップ
270はステップ271に進み、かごに高層の呼び割り
当てができなくなる。従って一連のステップ272は高
層内でのかごの機能(ランタン、扉、かご呼びパネル)
がリセットされる。図11に示されるように、かごが低
層を通って下降している場合、両方の層で使用可能とな
るような機構となっていなければどちらか一方の群での
呼びには応じることができない。従って補助を非常に必
要としているか、または荷重が非常に軽いかでないとか
ごは高層専用のかごが通常するように低層内を急行領域
として停止せずに通過してしまう。かごが停止階である
ロビーに最終的に到達すると判断ステップ269の結果
はYESとなり、判断ステップ275に進む。判断ステ
ップ275は、かごがその停止制御点に着いたか否かを
判断する。着いていなければRETURN142aへと
進む。しかし一度停止制御点に到達すると一連のステッ
プ276は低層ランタンを動作させ、乗客にかごが低層
ロビー通路に近付いていることを知らせ、本発明のこの
態様により低層群および高層群両方のホール呼びに応じ
られるようにかごをイネーブルにする。これはかごが建
物を上昇している時、ロビー階を離れるとそのかごは低
層のホール呼びに反応し、且つ同様に高層のホール呼び
にも割り当てられるということである。次にかご5の高
層用機能(ランタン、扉、パネル)はデセーブルにな
り、ステップ272で低層用機能はイネーブルになる。
従って、かごが実際にロビー階に到着した時に低層ロビ
ー通路の扉は開き、乗客を中へ入れることができる。こ
れは強化モードの場合かごがロビーに近付くたびに起こ
る。従って、かごの高層への割り当てが発生しない限
り、かごは常に低層のロビーを離れ、高層に移動してい
く。図15に示されるように、かごが強化モードにおい
て低層および高層内で空きとなっている場合、本発明の
別の態様によればかごは高層群および低層群の両方の割
り当てに応じるようになり、最初にロビーに戻ることな
く必要な所で需要を満たすことができると言うことであ
る。
【0043】昇降機管理システムまたはロビーディスパ
ッチャによりかごが一方または他方の層の専用となる場
合、合併モードまたは強化モードでない時のピークモー
ドまたはオフピークモードなどの場合、かごは割当され
るとロビーに近付いて運転モードに関連した最も荷重の
大きい層で運転する。従って、かごは図4,5のロジッ
クによって制御される。しかし合併モードまたは強化モ
ードの場合、かごは図6,7のロジックに従って制御さ
れる。
【0044】前述したように、図2のステップ99の昇
降機管理システムの低優先権の係数を非常に高くするだ
けで準強化モードに近付けることができる。これは昇降
機管理システムに必ずしも図6,7の強化モード機能を
設けなくても実現できる。この場合実施例はより簡素に
なり、後述する図11〜13または図16,17に図示
の様々なタイプの高層上昇呼び割り当て論理を利用する
ことができる。どちらにしても、本発明の実施例によれ
ば、通常各つり下げかごはロビーを離れて低層を上昇
し、前述したように高層に需要があった場合、最終的に
は高層へと上昇する。
【0045】図8を参照すると、対応する群制御装置に
より昇降機のかごに割り当てられた未終了のホール呼び
には前述の’381特許の相対システム応答の原理を用
いることができる。しかし本発明の層間群の特徴に対応
するため、いくつかの変更を必要とする。図8のルーチ
ンの一例は前述の’381特許の図9にルーチンに変更
を加えたものである。図8の丸で囲んだ数字を有する判
断ステップおよび他のステップは、前述の特許において
参照番号として同様の番号を有する判断ステップおよび
他のステップである。丸で囲んだ数字を持たないステッ
プおよび判断ステップは本発明における変更部分であ
る。
【0046】図8の高層群割り当てルーチンはENTR
Y22から始まる。一組のステップ23、24はかご番
号を設定し、群の中で最も大きな番号を有するかご(こ
の場合建物で最も高いかご)を表示するかごポインタを
設定する。ステップ25は呼びに割り当てられた最後の
かご(P LAST)の表示をリセットする。次に、判
断ステップ26は、図4,5および図6,7のルーチン
が高層のかごPを予めイネーブルにしているかを判断す
る。イネーブルになっていれば、ステップ27で高層群
のかごのビットマップとかごPを表示するビットマップ
との論理積を取ることによってかごPは高層群のマップ
に加えられる。続いて判断ステップ28は考慮中のかご
(かごP)が高層での需要を満たすことのできる使用可
能なかごのマップ中にあるか否かを判断する。かごが高
層群で使用可能でなければ、判断ステップ28の結果は
NOとなり、最大/セーブ切り換え点29に進み、’3
81特許の図13に図示されるラッピングアップ運転と
なる。このため、このかごに関する考慮のほとんどはと
ばされる。しかしながら、かごPが高層での需要を満た
すため使用可能となっていれば、判断ステップ28の結
果はYESとなり、ステップ7から22のルーチン30
へと進み、さらに’381特許のステップ23の資格切
り換え点へと進む。ここで’381特許の図8から12
に示される割り当てプログラムの残りへと到達する。本
願図4,5または図6,7に示されるように、高層群で
Pがイネーブルでありステップ26の結果がYESであ
れば、’381特許または本発明を実行するために選択
されたどの様な割り当てルーチンと同様に運転される。
【0047】かごPが高層群でイネーブルになっていな
くても、何等かの状態で使用可能なつり下げかごである
可能性がある。従って、判断ステップ26の結果はNO
となり判断ステップ33に進み、図4,5および6,7
の「Pは両層で使用可能である」フラグが設定されてい
るか否かを判断する。これはかごはどちらかの層に割り
当てられているつり下げかごであるということだが、本
発明ではある一定の状況下でどちらかの層にて使用され
ている可能性がある。判断ステップ26および33の結
果が両方ともNOであれば、ステップ34はPを高層群
から外す。これは以下の理由により必要である。すなわ
ち’381特許においては上昇呼びおよび下降呼びは交
互に割り当てられ、下降呼びに応じられるかごは上昇呼
びには応じられない場合がある(図9を用いてさらに詳
述)。従ってステップ34で高層群のかごのマップから
かごPは外される。次に判断ステップ28は高層群の上
昇呼びに応させるかの考慮からかごPを外す。
【0048】図8において、かごが両層で使用可能であ
る場合、判断ステップ35はかごPが上昇過程にあるか
どうかを判断し、上昇過程になければステップ34はそ
のかごを外す。高層群に割り当てられたかごはすべてス
テップ26により処理される。すなわち低層群のかごは
すべて高層に向かって上昇しているものに限って高層の
すべてのホール呼びに応じるとができる。かごが上昇し
ていればステップ35の結果はYESとなって判断ステ
ップ36へと進み、上昇呼びがこの過程で割り当てられ
ているかを判断する。もし割り当てられていなければ、
かごPはステップ34で高層の呼びに応じることのでき
るかごから外される。しかしながら、割り当てられてい
る呼びが(下降呼びというより)割り当てルーチンを現
在通過している間に発生した上昇呼びであれば、判断ス
テップ36の結果はYESとなって判断ステップ37に
進む。ここで低層の下降呼びの待ち時間のいづれかが図
3のステップ136にて定義される閾値を越えていない
かを判断する。もしそうであればかごは高層群で使用で
きず、判断ステップ37の結果はYESとなる。従って
このかごはステップ34で高層群から外される。しかし
ながら、低層に待ち時間の長い下降呼びがなければ、判
断ステップ37の結果はNOとなり、このかごは高層群
のかごに加えられる。従ってステップおよび判断ステッ
プ27および28で高層群で使用可能となり、高層群の
ホール呼び割り当ての考慮に入れられる。判断ステップ
37の結果がYESであれば、このかごが割り当てられ
た高層用のかごでなくても両層で使用可能であり、上昇
中であり、低層の下降呼びにおける交通は補助を必要と
しないということを示し、従ってこのかごは高層の上昇
呼びに対して運転を行うことができる。この様な場合か
ごPはステップ27の高層群用かごのマップに加えられ
る。これに代わる本発明の実施例では、低層の下降ホー
ル呼びの荷重が大きい場合、長く待っているかご呼びが
あるかどうかを判断して高層にある上昇中の低層用かご
を使用不能にする。図9はこの実施例を図示している。
この実施例は、判断ステップ37aがステップ37の代
わりに用いられている以外は図6と同一である。図9の
判断ステップ37aは、下降ホール呼びの低層の待ち荷
重が閾値未満であるか否かを判断する。これは、低層の
上昇中のかごを高層へ移動させることによりかご移動と
時間を節約するという本発明の特徴を用いることが可能
であることを示している。本発明のこの実施例によれ
ば、低層で下降する昇降機を待っている乗客の数が多い
場合、その待ち時間がまだ長すぎなくても低層用のかご
は高層で上昇を続けずに低層での呼びにのみ応じるよう
になるため、このかごは低層を下降する乗客を輸送す
る。低層の下降呼びに応じる低層用かご15があるた
め、つり下げかご16だけで低層の下降の待ち時間荷重
の需要を満たす必要はない。従って閾値を1つの呼びと
等しくする必要はなく、極めて大きな値に設定すること
もできる。低層の下降待ち人数は前述の’497特許に
記載されるように予測として、または他の下降呼び待ち
時間荷重の基準値として用いることができる。
【0049】図10によれば、制御装置がつり下げかご
を第二群制御の制御下で運転させるべきかを判断するた
めに用いられる交通量レベルの特徴が組み合わされるこ
とを示している。図10は、判断ステップ37の結果が
NOとなること以外は図8と同じである。図10のルー
チンは判断ステップ37に進み、ロビーでの荷重が閾値
(図7の閾値とは異なる)と以下であるかを確認する。
この様につり下げかごが低層での下降呼びに応じるかロ
ビーに速やかに戻らなければならない場合、低層を上昇
中であれば高層群で運転することはできない。
【0050】べきかを判断するために用いられる交通量
レベルの特徴が組み合わされることを示している。図1
0は、判断ステップ37の結果がNOとなること以外は
図8と同じである。図10のルーチンは判断ステップ3
7に進み、ロビーでの荷重が閾値(図7の閾値とは異な
る)と以下であるかを確認する。この様につり下げかご
が低層での下降呼びに応じるかロビーに速やかに戻らな
ければならない場合、低層を上昇中であれば高層群で運
転することはできない。
【0051】図11に示される低層割り当てルーチン
は、高層群のかごを示す図6と同じであるが、このルー
チンは下降呼び、下降方向および低層に関し、判断ステ
ップ37が図3で設定された長い待ち時間の閾値を越え
る下降呼びが低層にあった場合、高層のかごがこの呼び
に応じることがある。これは低層の下降呼びに関するシ
ステムの不均衡があるということである。そこでこの実
施例では高層の乗客の移動に多少時間がかかっても、こ
の不均衡を緩和するために高層用のかごを停止させる。
従って判断ステップ37の結果はYESとなり、図12
のステップ27aに進む。ここでこのかごは低層用のか
ごとして加わる。もちろん別の判断ステップを用いて下
降中のかごが満員でないことを確認していも良い。これ
は通常の方法(例えば、満員のかごは正常な割り当て処
理をされという図11に示される前述のBittar特
許による方法を用いてに対応することもできる。このか
ごは低層用のかごであると考えられても、下降呼びは実
際には他のかごに割り当てられこのかごは低層の他の呼
びに割り当てられる。低層に待ち時間の長い下降呼びが
ない場合、判断ステップ37の結果はNOとなって判断
ステップ37cに進み、低層の交通量が閾値を越えてい
るかを判断する。閾値を越えていれば判断ステップ37
cの結果はNOとなって27aへ進み、かごを低層に加
える。要するに低層群が下降方向において補助を必要と
している場合、低層に近付いている下降中のつり下げか
ごは必要であれば低層を補助することができる。しかし
長時間待っている呼びが低層に無い場合、または全体の
荷重が大きすぎない場合は判断ステップ37cの結果は
NOとなって判断ステップ37dへと進む。判断ステッ
プ37dは考慮中のかごが完全には空であるかを判断す
る。本発明の他の態様によれば、下降中の高層用かごの
乗客が1人か2人(または判断ステップ37bのしきい
値により決められた数)であった場合、下降途中で他の
乗客を乗せることができる。これは電力の節約のための
みである。この場合判断ステップ37dの結果はYES
となりステップ27aへと進みかごを低層群に加える。
【0052】図12に示す本発明の他の実施例は、ステ
ップ37eが判断ステップ37から37dの代わりに使
用されていること以外は図9の実施例と同様である。判
断ステップ37eはロビー荷重が閾値未満であるか(こ
の閾値は本願に記載の他の閾値とは異なる場合がある)
を判断する。この閾値は、交通量が極めて少なく高層か
らの下降移動を無駄にすべきでない場合、これを感知で
きる様に非常に小さな値に設定されている。しかしロビ
ー荷重が大きい場合、判断ステップ37cの結果はNO
となるので、かごは図11のステップ34で外される。
荷重が非常に小さい場合、判断ステップ37cの結果は
YESとなるため、かごは図11のステップ27aで低
層群に加えられる。また図13に示される37fなどの
様な判断ステップを用いて高層の総荷重が閾値(LIT
E TRAF)未満である場合のみ下降中の高層かごを
低層群に割り当てるようにすることもできる。これを急
行領域を有する高層で運転しなければならない理由は、
建物の上部での交通量が多いことによる、またはロビー
での待ち人数が多いことによるためである。必要であれ
ば交通量が少ないことを判断するこの判断ステップを多
くの乗客を乗せていないかごに対して行っても良い。低
層呼びの割り当て処理の残りに関しては’381特許の
図10から14に記載されるものと同様である。
【0053】判断ステップ37から37fはすべて単一
で用いても良いし、組み合わせて用いても良いものであ
る。例えば下降中のかごに対しては判断ステップ37f
(図11)の結果がYESであれば判断ステップ37e
(図12)へと進むので、ロビー荷重と高層の荷重が両
方(これらはどのような組み合わせでも良い)とも非常
に軽い場合のみ下降中のかごは低層の呼びに割り当てら
れることがある。同様に(高層かごを外すよりも)図8
の判断ステップ37のYESを他の判断ステップに進め
させ、高層のどちらかの方向に高層呼びの待ち時間荷重
があるかを判断させることにより判断ステップ37が乗
り過ぎになっても良いようにすることもできる。または
高層と低層の荷重を比較して上昇中の低層かごを高層へ
加えるかを決定しても良い。判断ステップはいずれも絶
対値未満であっても良い。すなわち、個々の判断ステッ
プ、特に全体にとって何が最適な結果であるかを判断す
る判断ステップの組み合わせにはファジイ論理を用いて
も良い。これに好適なファジイ論理は米国特許5,26
0,526号に記載されている。判断ステップの組み合
わせは、一方の群のかごを他方で必要としていた場合、
可能であれば一方の群でかごを必要としていない限り、
またはこれらを組み合わせて一方の群のかごを他方の群
で使用可能にして電力を節約するという考えに基づいて
いる。
【0054】これらの群外割り当てすべてにおいて、ま
たもちろん各かごの周期的な再割り当てにおいて(前述
の’381特許にある様に)変更を行うことが可能であ
る。すなわち、図8のルーチンを通過する間、低層を上
昇中のかごは高層のホール呼びに応じることができる
が、この後、低層の下降呼びが長時間待たされる可能性
があるため上昇中のかごが高層へ切り換わるのを防止す
る。図8を次に通過する際、かごは高層の上昇呼びに応
じるかごの対象から外されるため、前回図8を通過した
時の割り当てを失うことがある。従って本発明は毎秒数
回以上の繰り返しを行う呼び割り当てルーチンを使用す
る際にさらに有効である。
【0055】図8および11は本発明の態様の一つを示
している。すなわち低層で下降ホール呼びがあまり無い
場合、低層群に割り当てられた上昇かごは高層のホール
呼びに応じられる。また高層の総交通量が非常に少ない
場合、高層を離れるかごは低層で乗客を乗せることがで
きる。
【0056】本発明の他の態様によれば低層の乗客は高
層へ(あるいは高層から低層へ)移動したい場合、これ
を行うかごを呼べるようにかごを同時割り当てできる群
の一つを層間群として設けても良い。これは前述の同期
特許出願の主題である。しかしながらつり下げかごの多
数群制御によれば交通量による需要に拘らず、好適であ
ればどのかごであっても層間呼びに応じさせることがで
きる。これはある種の鍵(場合により無くても良い)に
反応する特別なライザー(特別なホール呼びボタン)な
どを設けることにより動作させる。図14の層間群ホー
ル呼びのルーチンは切り換え点37から始まり、最初の
判断ステップ38はまだ割り当てられていない層間ホー
ル呼びがあるかを判断する。もしなければプログラムの
他の部分はRETRUN39を経て戻る。まだかごに応
答されていない層間ホール呼びがあった場合、ルーチン
はステップ40に進み、群が使用可能なかごのマップ
(この場合層間群)を両群に使用可能なかごのマップ
(図4,5または6,7で「両群で使用可能」フラグを
設定したすべてのつり下げかご)と等しく設定する。ま
た、群のホール呼びは層間での稼動を要請するすべての
ホール呼びと同様に応じられる。続いて前述の’381
特許の図8から14に図示のホール呼び割り当てルーチ
ン41、または他の好適なルーチンを用いる。’381
特許に記載の様にかごがホール呼びに割り当てられたて
も応じられる場合と応じられない場合とがある。これは
応答されるまでルーチンが何度も繰り返されるためであ
る。かごが割り当てられた場合、これは現在このかごを
制御している群と同じ群に割り当てられる可能性もあ
る。例えば、上昇中のまたは低層の呼びに割り当てられ
ているかごが実際には高層での間層呼びに最も早く応じ
られる最適なかごであった場合、低層群にまだ制御され
ている間に高層の呼びに割り当てられることがある。以
上は本発明の多数群に関する態様である。同様に、この
かごが呼びに応じるのに最適であると考えられる場合、
高層群に制御されているこのかごは低層の間層呼びに割
り当てられることもある。最適なかごは’381特許に
記載の相対システム応答の方法論または他の好適な方法
を用いて決められる。層間の交通に関しては一方の層の
交通量の相対的レベルを無視することにより、比較的適
切と考えられる割り当てを両群に使用可能な各つり下げ
かごに対して確実に行うことができる。所望であれば、
ステップ40における層間群で使用可能なかごに対する
割り当ては運転中のすべてのつり下げかごに対して行う
ことができる。あるいはこれらのかごは昇降機管理シス
テムまたはロビーディスパッチャ(図4,5に図示)に
のみ制御される。これらの変更は本発明に関係なく行え
る。
【0057】図15を参照すると、つり下げかごが空い
ている場合、即ちどちらの方向にもホール呼びまたはか
ご呼びによる需要がない場合の本発明の他の態様が示さ
れている。本発明のこの態様の目的は、実際にロビー階
でない階で呼びが発生し、かごが直接その階に近付いて
いる場合、つり下げかごがロビーに戻らなくても良いよ
うにすることである。図15ではかご5空きルーチンは
切り換え点44から始まり、第1の判断ステップ45は
扉が完全に開いているかどうかを判断する。扉が完全に
開いている場合、乗客がかごに乗りかご呼びボタンを押
し下げて良いかどうかがわからないので稼動要請を行
う。扉が完全に開いていない場合、判断ステップ45の
結果はNOとなるため、判断ステップ46に進む。この
ステップではかごが方向を有しているかどうかを判断す
る。これは、前述のように上下方向への移動指令が出て
いるかということである。扉が完全には開いておらず、
方向も決まっていなければかごは需要が無く空いている
ということを示す。従って判断ステップ46の結果はN
Oとなり、ステップ37へと進む。ここでかご5は低層
群および高層群両方でイネーブルになる。この後プログ
ラムの残りはRETURN48を経て戻る。
【0058】また、本発明の他の態様によれば、空いて
いるかごを今ある所に止どまらさせ両群でイネーブルに
することにより、呼び割り当てがされると同時に速やか
に必要とされている階へ移動させることができる。未だ
割り当てられていないロビー呼びがあり、空いているか
ごがこの呼びに最適なかごであった場合、ロビーに呼び
割り当てを行うこともできる。または低層のフロア群ま
たは高層のフロア群のどちらかにおけるホール呼びに対
してかごの割り当てを行うこともできる。図14は本発
明の全く異なる実施例を示している。図16,17は、
図8の判断ステップ37を省いたこと以外は図6の22
から32、36から36のステップおよび判断ステップ
と同様である。上昇呼びを割り当てるための判断ステッ
プ36のYESにより両群で使用可能な上昇中のかごが
試験的に群に加えられる。判断ステップ36の結果がY
ESであれば、かごはステップ27で高層に加えられ
る。この後ステップおよび判断ステップ28から32で
は、上昇呼びは高層でイネーブルされたかごおよび上昇
中の両層で使用可能なかごを含めた高層のかごの一つに
割り当てられる。前述の’381号特許によれば、かご
呼びの割り当ての際、割り当てられたかごは「KAR」
と設定される。従って判断ステップ37eはかごPがこ
の上昇呼びに割り当てられていたのかを判断する。割り
当てられていなかった場合、ルーチンはEND(’38
1号特許の図14の参照数字8で示されるE.O.
R.)を通って終了する。しかしながら、この上昇呼び
がかごPに割り当てられていた場合、低層での働きが決
められる。サブルーチン37fではすべての低層ホール
呼びに対する予測待ち時間が算出され、これらの平均の
2倍の値がサブルーチン37hの「XS WAIT」と
呼ばれる閾値と等しく設定される。続いて判断ステップ
37hで低層の呼び予測待ち時間のいずれかが「XSW
AIT」の閾値を上回っているかを判断する。上回って
いなければかごPへのこの呼び割り当ては応じられ、ル
ーチンはENDを通って終了する。しかし低層の呼び予
測待ち時間のいずれかが過度に長い場合、低層は補助を
より必要としているとされ、両層で使用可能な低層用か
ごは高層の呼びには応じない。判断ステップ37hの結
果がYESであればステップ23a、24aおよび25
aとしてステップ23、24および25を繰り返す。こ
こで割り当てルーチンの初期点を設定し、プログラムは
ステップ34へ戻ってかごPを高層群のかごのマップか
ら外す。そして上昇呼びは再度割り当てられるが、かご
Pはこの割り当て処理から外される。従って割り当てが
終了すると判断ステップ37eの結果はNOとなるの
で、ルーチンはENDを通って終了する。高層の下降中
のかごの低層の下降呼びへの割り当てに関しては、交通
量レベルの好適な特徴をロビー呼び待ち、高層ホール呼
び待ちなどの判断ステップ基準値として使用して図15
とほぼ同一のルーチンを用いることができる。特定の割
り当てを行うと過度の待ち時間がかご割り当ての後に発
生し(しない場合もある)、「XS WAIT」の閾値
を依然上回っていることもあるが無関係である。上記ど
ちらかの場合、判断ステップ37hの結果がYESであ
ればかごは当分の間、現在昇降している層でのサービス
に集中する。
【0059】図16,17および図11と同様のルーチ
ンを低層内を下降中のかごに対して用いることができ
る。必要であれば、下降中の場合には高層ロビー呼びに
対してはサブルーチン37f、37gおよび判断ステッ
プ37hの代わりに同様のサブルーチンおよび判断ステ
ップを用いることができる。
【0060】本願に前述したように、本願で開示された
特定のルーチンはいくつかの例であり、建物の様々な部
分、様々な方向において交通量レベルの特徴に関する基
準値は無数にある。また判断ステップの組み合わせは多
数あるため本発明を使用する状況によりその規則を変え
ることができる。同様に本発明は隣接する1組の層間だ
けでなく、超高層ビルの場合第三、第四層との間にも用
いることができる。さらに隣接していない層(例えば高
層ビルの第二層と第四層との間など)の間でも使用でき
る。実際、「低層」「高層」などの言葉は「より低い
層」「より高い層」とし、各ルーチンを隣接する層間と
同様に使用可能にすることにより、本願に開示した概念
を用いてつり下げかごを1つの層から隣接する層へ、さ
らに違う層へと移動させることができる。従って本願で
使われる「低層」は高層と称される層に対して低いどの
層も含むものとし、高層はこの層より低いどの層をも含
むものである。
【0061】本発明を使用するビルに設ける制御装置は
単一制御装置(超高層、低層およびIR群の制御などを
含む)でも良いが、反対に単一の信号処理器が配された
複数の信号処理器であっても良い。または図2の全体の
ビル機能用、図2および8の超高層群の運搬および呼び
出し割当用、図11の低層群の運搬および呼び出し割当
用、図4,5のつり下げ制御用の各かご用、図15の空
き制御用など各々別のサブ制御装置を使用しても良い。
前述の親出願に詳述されるようにこれらのルーチンは同
時に実行される必要は無い。しかし各ルーチンは単純に
他の前の走行における他により供給された係数を用い
る。これらのルーチンは毎秒何度も継続的に繰りかえさ
れる。ルーチンはかごが実際に動いている間、また乗客
が乗り入れするためにかごが完全に停止している間、か
ごが空いている間、またスイッチオフされている間も実
行される。従って本願で使用される「移動中」という言
葉は必ずしも実際の動きを意味するわけではない。上下
どちらかの方向への移動命令に応答してかごが移動を続
ける際に呼びがあった場合動きを停止することも含めて
「移動中」という。所望であれば本発明は図2、図3の
荷重決定および図4,5の「次は低層に割り当てる」の
フラグをどちらもまたはどちらかを使用していないシス
テムにおいても使用することができる。
【0062】本願の実施例すべてにおいて決定を行うた
めの処理は図示のようにYESまたはNOのクリスプで
なくても良い。また閾値および他のパラメータは単一の
値である必要はない。本発明の特徴はファジイ論理技術
を用いて実施可能であり、その多くは前述の5,26
0,526号特許に記載されている。例えば低層の交通
量やロビー交通量(または両方)に対応する際これを補
助する場合、低層に上昇するかごを止どめておく必要性
はファジイ番号で表すことができ、高層を補助するかご
の必要性を示すファジイ番号から差し引かすことができ
る(または差し引かせる)。従って両方での必要性を示
すファジイ結果を用いてかごがどちらで運転を継続する
かを決定することができる。同様に高層を下降中のかご
は下降ホール呼びへの対応を補助するための低層での必
要性を示すファジイ番号から高層内の乗客の人数を示す
ファジイ番号で表される。従って荷重が緩和され、かご
がロビーに近付いた時、急行領域を停止せずに通過すべ
きか否かを決定する。前述のようにこれらの番号は過去
の値および予測値を示すものとして用いることができ
る。上記はすべて本発明に関係なく行うことができる。
【0063】以上、本発明を実施例を用いて説明したが
当業者においては本発明の趣旨および範囲を逸脱するこ
となく前述のおよび他の様々な変更、省略および付加を
為し得ることは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異なる昇降機群を動作させ、低層群または高層群のどち
らかで使用される少なくとも一台のつり下げかごを含む
高層階および低層階を有する昇降機システムの利用効率
を向上させることができる。また、本発明によれば、昇
降機の応答時間と運転時間を短縮し、昇降機システムに
おける電力消費量を抑えることができるという効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を用いた昇降機システムの概略
側面図である。
【図2】本発明に使用される高層群の交通量を決定する
ルーチンの一例の論理フローチャートである。
【図3】低層群と中間群の間の相対的荷重を決定し、長
時間待ちと決められる時間長さを定義し、つり下げかご
の夜間/週末運転を制御するルーチンの一例の論理フロ
ーチャートである。
【図4】低層群および中間層群の両方もしくはどちらか
一方でかご5を運転するために必要な機能を動作するル
ーチンの一例の論理フローチャートである。
【図5】低層群および中間層群の両方もしくはどちらか
一方でかご5を運転するために必要な機能を動作するル
ーチンの一例の論理フローチャートである。
【図6】低層群および中間層群の両方もしくはどちらか
一方でかご5を運転するために必要な機能を動作するル
ーチンの一例の論理フローチャートである。
【図7】低層群および中間層群の両方もしくはどちらか
一方でかご5を運転するために必要な機能を動作するル
ーチンの一例の論理フローチャートである。
【図8】第一実施例において高層群のホール呼びを高層
群で使用可能なつり下げかごを含むかごに割り当てるル
ーチンの一例の論理フローチャートである。
【図9】異なる交通量レベルの特徴を図示する図5の第
一修正図である。
【図10】交通量レベルの特徴の組み合わせの使用を図
示する図5の他の修正図である。
【図11】低層群のホール呼びを低層群で使用可能なつ
り下げかごを含むかごに割り当てる論理フローチャート
のルーチンの一例を示す図である。
【図12】さらに別の交通量レベルの特徴を図示する図
6の修正図である。
【図13】さらに別の交通量レベルの特徴を図示する図
6の修正図である。
【図14】中間層ホール呼びを使用可能なつり下げかご
に割り当てるルーチンの一例を示す論理フローチャート
である。
【図15】つり下げかごが空いている場合、このかごを
必要とする所に直接割り当てるルーチンの一例を示す論
理フローチャートである。
【図16】第二実施例において高層のホール呼びを高層
で使用可能なつり下げかごを含むかごに割り当てるルー
チンの一例を示す論理フローチャートである。
【図17】第二実施例において高層のホール呼びを高層
で使用可能なつり下げかごを含むかごに割り当てるルー
チンの一例を示す論理フローチャートである。
【符号の説明】
12…ロビー 13…低層ロビーホール 14…超高層ロビーホール 15…低層用かご 16…つり下げかご 17…超高層用かご

Claims (66)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自機に割り当てられた上昇ホール呼びお
    よび下降ホール呼びに応答して、それぞれ低層群制御装
    置および高層群制御装置によって少なくとも低層フロア
    群および高層フロア群で動作するよう配置され、所定の
    階に出入りするための乗客用通路を同一ロビー階に有す
    る複数の昇降機であって、 少なくとも1つの前記昇降機は、前記低層フロア群およ
    び前記高層フロア群に通じる昇降路内に配置されたつり
    下げかごを備え、前記低層フロア群での昇降用の第1の
    扉と、ホールランタンと、かご呼びボタンとを有し、前
    記高層フロア群での昇降用の第2の扉と、ホールランタ
    ンと、かご呼びボタンとを有する複数の昇降機と、 つり下げかごの次の割り当て先として選択されたフロア
    群を示すつり下げかご割当信号を供給する制御装置であ
    って、 前記割当信号は、ロビーのホールランタンを動作させる
    と共に、残りのホールランタン、選択されたフロア群の
    扉およびかご呼びボタンをイネーブルにし、前記つり下
    げかご割当信号で区別される対応する群制御装置によっ
    て割り当てられた前記選択されたフロア群でのホール呼
    びに対する前記つり下げかごの応答をイネーブルにし、
    他の前記フロア群でのホール呼びに対する前記かごの応
    答をデセーブルにするためのものであり、 前記つり下げかごを配車して前記選択されたフロア群で
    稼働させるための制御装置とを有する多昇降機システム
    において、 前記制御装置は、前記多昇降機システムにおける交通の
    少なくとも1つの特徴を示す交通信号を供給すると共
    に、前記つり下げかごが前記システムにおいて前記選択
    されたフロア群内で稼働し且つ前記対応する群制御装置
    によって自つり下げかごに割り当てられた選択されたフ
    ロア群におけるホール呼びに応答できるようイネーブル
    になっている時に前記システムにおける交通レベルの特
    定の特徴を示す前記交通信号に応答して前記つり下げか
    ごをイネーブルにし、前記群制御装置の他の1つによっ
    て自つり下げかごに割り当てられた選択されたフロア群
    におけるホール呼びに応答できるようにすることを特徴
    とする多昇降機システム。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、 次のかご割当信号に応答して、前記フロア群の他の1つ
    に対する前記つり下げかごのホール呼びランタンと、扉
    と、かご呼びボタンとをデセーブルにし、 前記制御装置は、前記つり下げかごの停止可能な階が、
    前記選択されたフロア群と続いた前記他のフロア群にお
    ける階であるかを判断し、前記停止可能な階が前記他の
    群において連続した階であった場合に、前記他のフロア
    群に対するつり下げかごのホールランタン、扉、かご呼
    びボタンをイネーブルにすることを特徴とする請求項1
    に記載の多昇降機システム。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、前記つり下げかごが自
    かごに割り当てられた昇降を完了した時に、前記フロア
    群の他の1つに対する前記つり下げかごのホール呼びラ
    ンタンと、扉と、かご呼びボタンとをデセーブルにし、 前記制御装置は、前記つり下げかごの停止可能な階が、
    前記選択されたフロア群と続いた前記他のフロア群にお
    ける階であるかを判断し、前記停止可能な階が前記他の
    群において連続した階であった場合に、前記他のフロア
    群に対するつり下げかごのホールランタン、扉、かご呼
    びボタンをイネーブルにすると共に、前記選択されたフ
    ロア群に対する前記つり下げかごのホールランタンと、
    扉と、かご呼びボタンとをデセーブルにすることを特徴
    とする請求項2に記載の多昇降機システム。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、前記低層フロア群内で
    の交通レベルを前記高層フロア群内での交通レベルと周
    期的に比較し、該比較結果に応答して、前記フロア群の
    うちのどちらにおける交通重荷レベルが高いかに関係な
    く前記つり下げかご割当信号を供給することを特徴とす
    る請求項1に記載の多昇降機システム。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、前記ロビーホールラン
    タンを動作させ、前記選択されたフロア群の前記残りの
    ホールランタンとかご呼びボタンとをイネーブルにし、
    前記対応する群制御装置によって自つり下げかごに割り
    当てられた前記選択されたフロア群におけるホール呼び
    に対する前記つり下げかごの応答をイネーブルにし、前
    記他のフロア群におけるホール呼びに対する前記かごの
    応答をデセーブルにし、前記つり下げかごが割り当てら
    れた昇降を完了した時に前記つり下げかご割当信号に応
    答して前記つり下げかごを配車して前記選択されたフロ
    ア群で稼働させることを特徴とする請求項1に記載の多
    昇降機システム。
  6. 【請求項6】 前記交通の特徴は、長い待ち閾値時間よ
    りも長い間にわたって選択されたフロア群で待っている
    ホール呼びのない状態を含むことを特徴とする請求項1
    に記載の多昇降機システム。
  7. 【請求項7】 前記交通の特徴は、前記つり下げかごが
    移動している方向とは反対の移動方向への稼働に対して
    前記選択されたフロア群において、長い待ち閾値時間よ
    りも長く待っているホール呼びのない状態を含むことを
    特徴とする請求項6に記載の多昇降機システム。
  8. 【請求項8】 前記制御装置は、長い待ち閾値時間を越
    える時間にわたって待っている低層フロア群における下
    降ホール呼びを示す長時間待ち信号を供給すると共に、
    前記つり下げかごが前記低層フロア群内の前記システム
    で上昇していて前記低群制御装置によって前記つり下げ
    かごに割り当てられた前記低層フロア群におけるホール
    呼びに対して応答できる状態にある時に、前記長時間待
    ち信号がなければ前記つり下げかごをイネーブルにして
    前記高群制御装置によって割り当てられた高層フロア群
    におけるホール呼びに応答させることを特徴とする請求
    項6に記載の多昇降機システム。
  9. 【請求項9】 前記制御装置は、前記長時間待ち信号が
    なければ前記つり下げかごをイネーブルにして前記高層
    フロア群における上昇ホール呼びに応答させることを特
    徴とする請求項8に記載の多昇降機システム。
  10. 【請求項10】 前記交通の特徴は、前記他のフロア群
    において長い待ち閾値時間を越える時間にわたって待っ
    ているホール呼びのある状態を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の多昇降機システム。
  11. 【請求項11】 前記交通の特徴は、前記つり下げかご
    の移動方向と同じ移動方向における稼働に対する前記他
    のフロア群において長い待ち閾値時間を越える時間にわ
    たって待っているホール呼びのある状態を含むことを特
    徴とする請求項10に記載の多昇降機システム。
  12. 【請求項12】 前記制御装置は、長い待ち閾値時間を
    越える時間にわたって待っている高層フロア群における
    下降ホール呼びを示す長時間待ち信号を供給すると共
    に、前記つり下げかごが前記高層フロア群内の前記シス
    テムで下降していて前記低群制御装置によって前記つり
    下げかごに割り当てられた前記高層フロア群におけるホ
    ール呼びに対して応答できる状態にある時に、前記長時
    間待ち信号がなければ前記つり下げかごをイネーブルに
    して前記低群制御装置によって割り当てられた低層フロ
    ア群におけるホール呼びに応答させることを特徴とする
    請求項10に記載の多昇降機システム。
  13. 【請求項13】 前記制御装置は、前記つり下げかごを
    イネーブルにして低層フロア群における下降ホール呼び
    に応答させることを特徴とする請求項12に記載の多昇
    降機システム。
  14. 【請求項14】 前記交通の特徴は、予め定められた閾
    値重荷よりも小さい、選択されたフロア群におけるホー
    ル呼び重荷を含むことを特徴とする請求項1に記載の多
    昇降機システム。
  15. 【請求項15】 前記交通の特徴は、予め定められた閾
    値重荷よりも小さい、前記つり下げかごが移動している
    方向とは反対の移動方向への稼働に対してホール呼びの
    前記選択されたフロア群におけるホール呼び重荷を含む
    ことを特徴とする請求項14に記載の多昇降機システ
    ム。
  16. 【請求項16】 前記制御装置は、閾値重荷を越える、
    前記低層フロア群における下降ホール呼び重荷を示す重
    荷信号を供給すると共に、前記つり下げかごが前記低層
    フロア群内において前記システムで上昇していて前記低
    群制御装置によって前記つり下げかごに割り当てられた
    低層フロア群におけるホール呼びに応答できる状態の時
    に、前記重荷信号がなければ前記つり下げかごをイネー
    ブルにして前記高群制御装置によって割り当てられた前
    記高層フロア群におけるホール呼びに応答させることを
    特徴とする請求項14に記載の多昇降機システム。
  17. 【請求項17】 前記制御装置は、前記つり下げかごを
    イネーブルにして前記高層フロア群における上昇ホール
    呼びに応答させることを特徴とする請求項16に記載の
    多昇降機システム。
  18. 【請求項18】 前記交通の特徴は、予め定められた閾
    値重荷よりも小さい、前記選択されたフロア群における
    交通重荷を含むことを特徴とする請求項1に記載の多昇
    降機システム。
  19. 【請求項19】 前記制御装置は、予め定められた閾値
    交通重荷よりも小さい、前記高層フロア群における交通
    重荷を示す交通重荷信号を供給すると共に、前記つり下
    げかごが前記高層フロア群内で前記システムにおいて下
    降していて前記高群制御装置によって前記つり下げかご
    に割り当てられた前記高層フロア群におけるホール呼び
    に応答できる状態の時に、前記交通重荷信号があれば前
    記つり下げかごをイネーブルにして前記低群制御装置に
    よって割り当てられた前記低層フロア群におけるホール
    呼びに応答させることを特徴とする請求項18に記載の
    多昇降機システム。
  20. 【請求項20】 前記制御装置は、前記つり下げかごを
    イネーブルにして前記低層フロア群における下降ホール
    呼びに応答させることを特徴とする請求項19に記載の
    多昇降機システム。
  21. 【請求項21】 前記交通の特徴は、閾値ロビー重荷よ
    りも小さいロビー重荷を含むことを特徴とする請求項1
    に記載の多昇降機システム。
  22. 【請求項22】 前記制御装置は、前記つり下げかごが
    前記低層フロア群内で前記システムにおいて上昇してい
    て前低群制御装置によって前記つり下げかごに割り当て
    られた前記低層フロア群におけるホール呼びに応答でき
    る状態の時に、前記交通信号があれば前記つり下げかご
    をイネーブルにして前記高層フロア群におけるホール呼
    びに応答させることを特徴とする請求項21に記載の多
    昇降機システム。
  23. 【請求項23】 前記制御装置は、前記つり下げかごを
    イネーブルにして前記高層フロア群における上昇ホール
    呼びに応答させることを特徴とする請求項22に記載の
    多昇降機システム。
  24. 【請求項24】 前記制御装置は、前記つり下げかごが
    前記高層フロア群内で前記システムにおいて下降してい
    て前記高群制御装置によって前記つり下げかごに割り当
    てられた前記高層フロア群におけるホール呼びに応答で
    きる状態の時に、前記交通信号があれば前記つり下げか
    ごをイネーブルにして前記低群制御装置によって割り当
    てられた前記低層フロア群におけるホール呼びに応答さ
    せることを特徴とする請求項21に記載の多昇降機シス
    テム。
  25. 【請求項25】 前記制御装置は、前記つり下げかごを
    イネーブルにして前記低層フロア群における下降ホール
    呼びに応答させることを特徴とする請求項24に記載の
    多昇降機システム。
  26. 【請求項26】 前記交通の特徴は、前記システムにお
    ける極めて交通量の少ない時間を含むことを特徴とする
    請求項1に記載の多昇降機システム。
  27. 【請求項27】 前記制御装置は、前記極めて交通量の
    少ない時間を示す前記交通信号に応答して、前記つり下
    げかごをイネーブルにし、前記高群制御装置および前記
    低群制御装置によってそれぞれ割り当てられた高層フロ
    ア群および低層フロア群の両方における両方向へのホー
    ル呼びに応答させることを特徴とする請求項26に記載
    の多昇降機システム。
  28. 【請求項28】 前記極めて交通量の少ない時間は、週
    末の時間を含むことを特徴とする請求項26に記載の多
    昇降機システム。
  29. 【請求項29】 前記極めて交通量の少ない時間は、夜
    間の時間を含むことを特徴とする請求項26に記載の多
    昇降機システム。
  30. 【請求項30】 前記極めて交通量の少ない時間は、週
    末の時間も含むことを特徴とする請求項29に記載の多
    昇降機システム。
  31. 【請求項31】 前記昇降機の少なくとも1つは、前記
    フロア群の一方にのみ通じる昇降路内に配置された専用
    の昇降機であって、前記一方のフロア群のみでの昇降用
    の扉と、ホールランタンと、かご呼びボタンとを有する
    専用の昇降機を備え、 前記制御装置は、前記極めて交通量の少ない時間の間は
    前記専用のかごを休止させることを特徴とする請求項2
    6に記載の多昇降機システム。
  32. 【請求項32】 前記昇降機の少なくとも1つは、前記
    低層フロア群のみに通じる昇降路内に配置された専用の
    昇降機であって、前記低層フロア群のみでの昇降用の扉
    と、ホールランタンと、かご呼びボタンとを有する専用
    の昇降機を備え、 前記昇降機の少なくとも1つは、前記高層フロア群のみ
    に通じる昇降路内に配置された専用の昇降機であって、
    前記高層フロア群のみでの昇降用の扉と、ホールランタ
    ンと、かご呼びボタンとを有する専用の昇降機を備え、 前記制御装置は、前記極めて交通量の少ない時間の間は
    前記専用のかご全てを休止させることを特徴とする請求
    項31に記載の多昇降機システム。
  33. 【請求項33】 前記制御装置は、前記システムにおけ
    る交通量の極めて少ない時間を示す前記交通信号を供給
    すると共に、 前記つり下げかご割当信号に応答して、前記軽交通量信
    号がある場合を除いて前記フロア群のほかのものに対す
    る前記つり下げかごのホール呼びランタンと、扉と、か
    ご呼びボタンとをデセーブルにすることを特徴とする請
    求項26に記載の多昇降機システム。
  34. 【請求項34】 自機に割り当てられた上昇ホール呼び
    および下降ホール呼びに応答して、それぞれ低層群制御
    装置および高層群制御装置によって少なくとも低層フロ
    ア群および高層フロア群で動作するよう配置され、所定
    の階に出入りするための乗客用通路を同一ロビー階に有
    する複数の昇降機であって、 少なくとも1つの前記昇降機は、前記低層フロア群およ
    び前記高層フロア群に通じる昇降路内に配置されたつり
    下げかごを備え、前記低層フロア群での昇降用の第1の
    扉と、ホールランタンと、かご呼びボタンとを有し、前
    記高層フロア群での昇降用の第2の扉と、ホールランタ
    ンと、かご呼びボタンとを有する複数の昇降機と、 つり下げかごの次の割り当て先として選択されたフロア
    群を示すつり下げかご割当信号を供給する制御装置であ
    って、 前記割当信号は、ロビーのホールランタンを動作させる
    と共に、残りのホールランタン、選択されたフロア群の
    扉およびかご呼びボタンをイネーブルにし、前記つり下
    げかご割当信号で区別される対応する群制御装置によっ
    て割り当てられた前記選択されたフロア群でのホール呼
    びに対する前記つり下げかごの応答をイネーブルにする
    ためのものであり、 前記つり下げかごを配車して前記選択されたフロア群で
    稼働させるための制御装置とを有する多昇降機システム
    において、 前記昇降機の少なくとも1つは、前記フロア群の一方に
    のみ通じる昇降路内に配置された専用の昇降機であっ
    て、前記一方のフロア群のみでの昇降用の扉と、ホール
    ランタンと、かご呼びボタンとを有する専用の昇降機を
    備え、 前記制御装置は、前記多昇降機システムにおける交通レ
    ベルの少なくとも1つの特徴を示す交通信号を供給する
    と共に、前記システムにおける交通レベルの特定の特徴
    を示す前記交通信号に応答して前記専用の昇降機のかご
    を休止させることを特徴とする多昇降機システム。
  35. 【請求項35】 前記交通レベルの特徴は、前記システ
    ムにおける極めて交通量の少ない時間を含むことを特徴
    とする請求項34に記載の多昇降機システム。
  36. 【請求項36】 前記極めて交通量の少ない時間は、週
    末の時間を含むことを特徴とする請求項35に記載の多
    昇降機システム。
  37. 【請求項37】 前記極めて交通量の少ない時間は、夜
    間の時間を含むことを特徴とする請求項35に記載の多
    昇降機システム。
  38. 【請求項38】 前記極めて交通量の少ない時間は、週
    末の時間も含むことを特徴とする請求項37に記載の多
    昇降機システム。
  39. 【請求項39】 前記制御装置は、前記極めて交通量の
    少ない時間を示す前記交通信号に応答して、前記つり下
    げかごをイネーブルにして前記低群および前記高群の両
    方での両方向におけるほーる呼びに応答させることを特
    徴とする請求項35に記載の多昇降機システム。
  40. 【請求項40】 前記昇降機の少なくとも1つは、前記
    低層フロア群のみに通じる昇降路内に配置された専用の
    昇降機であって、前記低層フロア群のみでの昇降用の扉
    と、ホールランタンと、かご呼びボタンとを有する専用
    の昇降機を備え、 前記昇降機の少なくとも1つは、前記高層フロア群のみ
    に通じる昇降路内に配置された専用の昇降機であって、
    前記高層フロア群のみでの昇降用の扉と、ホールランタ
    ンと、かご呼びボタンとを有する専用の昇降機を備え、 前記制御装置は、前記極めて交通量の少ない時間の間は
    前記専用のかご全てを休止させることを特徴とする請求
    項31に記載の多昇降機システム。
  41. 【請求項41】 自機に割り当てられた上昇ホール呼び
    および下降ホール呼びに応答して、それぞれ低層群制御
    装置および高層群制御装置によって少なくとも低層フロ
    ア群および高層フロア群で動作するよう配置され、所定
    の階に出入りするための乗客用通路を同一ロビー階に有
    する複数の昇降機であって、 少なくとも1つの前記昇降機は、前記低層フロア群およ
    び前記高層フロア群に通じる昇降路内に配置されたつり
    下げかごを備え、前記低層フロア群での昇降用の第1の
    扉と、ホールランタンと、かご呼びボタンとを有し、前
    記高層フロア群での昇降用の第2の扉と、ホールランタ
    ンと、かご呼びボタンとを有する複数の昇降機と、 つり下げかごの次の割り当て先として選択されたフロア
    群を示すつり下げかご割当信号を供給する制御装置であ
    って、 前記割当信号は、ロビーのホールランタンを動作させる
    と共に、残りのホールランタン、選択されたフロア群の
    扉およびかご呼びボタンをイネーブルにするためのもの
    であり、 前記つり下げかごを配車して前記選択されたフロア群で
    稼働させるための制御装置とを有する多昇降機システム
    において、 前記制御装置は、交通ピーク時間を示すピーク信号を供
    給すると共に、前記ピーク信号がない場合には、前記つ
    り下げかご割当信号によって識別された対応する群制御
    装置によって前記つり下げかごに割り当てられた選択さ
    れたフロア群におけるホール呼びに対して前記つり下げ
    かごが応答できるようにすることを特徴とする多昇降機
    システム。
  42. 【請求項42】 前記制御装置は、上昇交通ピーク時間
    に応答して前記ピーク信号を供給することを特徴とする
    請求項41に記載の多昇降機システム。
  43. 【請求項43】 前記制御装置は、下降交通ピーク時間
    に応答して前記ピーク信号を供給することを特徴とする
    請求項41に記載の多昇降機システム。
  44. 【請求項44】 前記制御装置は、前記ピーク信号に応
    答して、前記フロア群の1つにおけるホール呼びに対し
    て前記つり下げかごが応答しないようにすることを特徴
    とする請求項41に記載の多昇降機システム。
  45. 【請求項45】 前記制御装置は、前記ピーク信号がな
    い場合に、前記フロア群のいずれかにおけるホール呼び
    に対して前記つり下げかごが応答しないようにすること
    を特徴とする請求項44に記載の多昇降機システム。
  46. 【請求項46】 自機に割り当てられた上昇ホール呼び
    および下降ホール呼びに応答して、それぞれ低層群制御
    装置および高層群制御装置によって少なくとも低層フロ
    ア群および高層フロア群で動作するよう配置され、所定
    の階に出入りするための乗客用通路を同一ロビー階に有
    する複数の昇降機であって、 少なくとも1つの前記昇降機は、前記低層フロア群およ
    び前記高層フロア群に通じる昇降路内に配置されたつり
    下げかごを備え、前記低層フロア群での昇降用の第1の
    扉と、ホールランタンと、かご呼びボタンとを有し、前
    記高層フロア群での昇降用の第2の扉と、ホールランタ
    ンと、かご呼びボタンとを有する複数の昇降機と、 つり下げかごの次の割り当て先として選択されたフロア
    群を示すつり下げかご割当信号を供給する制御装置であ
    って、 前記割当信号は、ロビーのホールランタンを動作させる
    と共に、残りのホールランタン、選択されたフロア群の
    扉およびかご呼びボタンをイネーブルにし、前記つり下
    げかご割当信号で区別される対応する群制御装置によっ
    て割り当てられた前記選択されたフロア群でのホール呼
    びに対する前記つり下げかごの応答をイネーブルにする
    ためのものであり、 前記つり下げかごを配車して前記選択されたフロア群で
    稼働させるための制御装置とを有する多昇降機システム
    において、 前記制御装置は、前記つり下げかごに需要があるかどう
    かを判断し、該判断結果に応答して前記フロア群のいず
    れかにおけるホール呼びに対して前記つり下げかごが応
    答できるようにすることを特徴とする多昇降機システ
    ム。
  47. 【請求項47】 自機に割り当てられた上昇ホール呼び
    および下降ホール呼びに応答して、それぞれ低層群制御
    装置および高層群制御装置によって少なくとも低層フロ
    ア群および高層フロア群で動作するよう配置され、所定
    の階に出入りするための乗客用通路を同一ロビー階に有
    する複数の昇降機であって、 少なくとも1つの前記昇降機は、前記低層フロア群およ
    び前記高層フロア群に通じる昇降路内に配置されたつり
    下げかごを備え、前記低層フロア群での昇降用の第1の
    扉と、ホールランタンと、かご呼びボタンとを有し、前
    記高層フロア群での昇降用の第2の扉と、ホールランタ
    ンと、かご呼びボタンとを有する複数の昇降機と、 つり下げかごの次の割り当て先として選択されたフロア
    群を示すつり下げかご割当信号を供給する制御装置であ
    って、 前記割当信号は、ロビーのホールランタンを動作させる
    と共に、残りのホールランタン、選択されたフロア群の
    扉およびかご呼びボタンをイネーブルにし、前記つり下
    げかご割当信号で区別される対応する群制御装置によっ
    て割り当てられた前記選択されたフロア群でのホール呼
    びに対する前記つり下げかごの応答をイネーブルにする
    ためのものであり、 前記つり下げかごを配車して前記選択されたフロア群で
    稼働させるための制御装置とを有する多昇降機システム
    において、 前記制御装置は、前記多昇降機システムにおける交通の
    少なくとも1つの特徴を示す交通信号を供給すると共
    に、前記交通信号に応答して、前記つり下げかごをイネ
    ーブルにして前記フロア群の他のフロア群に移動させて
    ホール呼びに応答させ、さらに前記つり下げかごの停止
    可能な階が前記他のフロア群における階である場合に、
    前記他のフロア群での稼働用に前記つり下げかごのホー
    ルランタンと、扉と、かご呼びボタンとをイネーブルに
    することを特徴とする多昇降機システム。
  48. 【請求項48】 前記制御装置は、前記つり下げかごの
    前記停止可能な階が前記他のフロア群における階である
    場合に、前記選択されたフロア群のホールランタンと、
    扉と、かご呼びボタンとをデセーブルにすることを特徴
    とする請求項47に記載の多昇降機システム。
  49. 【請求項49】 前記制御装置は、前記つり下げかごが
    前記選択されたフロア群内で前記システムにおいて稼働
    している時に、前記システムの交通レベルの特定の特徴
    を示す前記交通信号に応答して、前記つり下げかごをイ
    ネーブルにして、対応する群制御装置によって前記つり
    下げかごに割り当てられた前記フロア群の他の1つにお
    けるホール呼びに応答させることを特徴とする請求項4
    7に記載の多昇降機システム。
  50. 【請求項50】 前記制御装置は、前記つり下げかごが
    前記選択されたフロア群内で前記システムにおいて稼働
    している時に、前記交通信号に応答して、前記つり下げ
    かご内の乗客がかご呼びを発生させて前記他のフロア群
    における階へ昇降させられることを特徴とする請求項4
    7に記載の多昇降機システム。
  51. 【請求項51】 前記制御装置は、前記つり下げかごを
    イネーブルにして前記他のフロア群から前記選択された
    フロア群に移動させると共に、前記つり下げかごの停止
    可能な階が前記選択されたフロア群における階であれ
    ば、前記選択されたフロア群への稼働用に前記つり下げ
    かごのホールランタンと、扉と、かご呼びボタンとをイ
    ネーブルにすることを特徴とする請求項47に記載の多
    昇降機システム。
  52. 【請求項52】 前記制御装置は、前記つり下げかごを
    イネーブルにして前記他のフロア群から前記選択された
    フロア群に移動させた後、前記つり下げかごの停止可能
    な階が前記選択されたフロア群における階であれば、前
    記他のフロア群のホールランタンと、扉と、かご呼びボ
    タンとをデセーブルにすることを特徴とする請求項51
    に記載の多昇降機システム。
  53. 【請求項53】 前記選択されたフロア群は前記低層群
    であり、他のフロア群における前記階は前記高層フロア
    群における最下階であることを特徴とする請求項51に
    記載の多昇降機システム。
  54. 【請求項54】 前記選択されたフロア群は前記低層群
    であり、他のフロア群における前記階は前記高層フロア
    群における最下階であることを特徴とする請求項47に
    記載の多昇降機システム。
  55. 【請求項55】 前記選択されたフロア群は前記高層群
    であり、他のフロア群における前記階は前記低層フロア
    群における最上階であることを特徴とする請求項47に
    記載の多昇降機システム。
  56. 【請求項56】 自機に割り当てられた上昇ホール呼び
    および下降ホール呼びに応答して、それぞれ低層群制御
    装置および高層群制御装置によって少なくとも低層フロ
    ア群および高層フロア群で動作するよう配置され、所定
    の階に出入りするための乗客用通路を同一ロビー階に有
    する複数の昇降機であって、 少なくとも1つの前記昇降機は、前記低層フロア群およ
    び前記高層フロア群に通じる昇降路内に配置されたつり
    下げかごを備え、前記低層フロア群での昇降用の第1の
    扉と、ホールランタンと、かご呼びボタンとを有し、前
    記高層フロア群での昇降用の第2の扉と、ホールランタ
    ンと、かご呼びボタンとを有する複数の昇降機を有する
    多昇降機システムにおいて、 前記低層フロア群のロビーホールランタンを動作させ、
    前記低層フロア群の残りのホールランタンと、扉とかご
    呼びボタンとをイネーブルにしているロビー階に前記つ
    り下げかごが近づく毎に動作可能であって、対応する群
    制御装置のいずれかによって前記つり下げかごに割り当
    てられた前記フロア群のいずれかにおけるホール呼びに
    前記つり下げかごが応答できるようにし、前記つり下げ
    かごを配車して前記選択されたフロア群で稼働させるた
    めの制御装置を有することを特徴とする多昇降機システ
    ム。
  57. 【請求項57】 前記制御装置は、前記高層フロア群に
    おける最下階と同じまたはこの階よりも上の階に前記つ
    り下げかごの停止可能な階がある場合に、前記低層フロ
    ア群のホールランタンと、扉と、かご呼びボタンとをデ
    セーブルにすることを特徴とする請求項56に記載の多
    昇降機システム。
  58. 【請求項58】 前記制御装置は、前記多昇降機システ
    ムにおける交通の少なくとも1つの特徴を示す交通信号
    を供給すると共に、前記システムにおける交通の特定の
    特徴を示す前記交通信号に応答して、前記つり下げかご
    が前記フロア群の1つ内で前記システムにおいて下降し
    ている時に前記つり下げかごをイネーブルにし、前記群
    制御装置の他の1つによって前記つり下げかごに割り当
    てられた前記フロア群の他の1つにおけるホール呼びに
    応答させることを特徴とする請求項56に記載の多昇降
    機システム。
  59. 【請求項59】 前記制御装置は、長い待ち閾値時間を
    越える時間にわたって待っている低層フロア群における
    下降ホール呼びを示す長時間待ち信号を供給すると共
    に、前記つり下げかごが前記高層フロア群内の前記シス
    テムにおいて下降している時に、前記長時間待ち信号が
    あれば前記つり下げかごをイネーブルにして前記低群制
    御装置によって割り当てられた低層フロア群におけるホ
    ール呼びに応答させることを特徴とする請求項56に記
    載の多昇降機システム。
  60. 【請求項60】 前記制御装置は、前記つり下げかごを
    イネーブルにして低層フロア群における下降ホール呼び
    に応答させることを特徴とする請求項59に記載の多昇
    降機システム。
  61. 【請求項61】 前記制御装置は、閾値重荷を越える、
    前記低層フロア群における下降ホール呼び重荷を示す重
    荷信号を供給すると共に、前記つり下げかごが前記高層
    フロア群内で前記システムにおいて下降している時に、
    前記重荷信号があれば前記つり下げかごをイネーブルに
    して前記低群制御装置によって割り当てられた低層フロ
    ア群におけるホール呼びに応答させることを特徴とする
    請求項56に記載の多昇降機システム。
  62. 【請求項62】 前記制御装置は、前記つり下げかごを
    イネーブルにして前記低層フロア群における下降ホール
    呼びに応答させることを特徴とする請求項61に記載の
    多昇降機システム。
  63. 【請求項63】 前記つり下げかごは、前記つり下げか
    ごはほぼ空であるという事実を示す荷重信号を供給し、
    前記制御装置は、前記つり下げかごが前記高層フロア群
    内で前記システムにおいて下降している時に、前記荷重
    信号があれば前記つり下げかごをイネーブルにして前記
    低群制御装置によって割り当てられた低層フロア群にお
    けるホール呼びに応答させることを特徴とする請求項5
    6に記載の多昇降機システム。
  64. 【請求項64】 前記制御装置は、前記つり下げかごを
    イネーブルにして前記低層フロア群における下降ホール
    呼びに応答させることを特徴とする請求項63に記載の
    多昇降機システム。
  65. 【請求項65】 自機に割り当てられた上昇ホール呼び
    および下降ホール呼びに応答して、それぞれ低層群制御
    装置および高層群制御装置によって少なくとも低層フロ
    ア群および高層フロア群で動作するよう配置され、所定
    の階に出入りするための乗客用通路を同一ロビー階に有
    する複数の昇降機であって、 少なくとも1つの前記昇降機は、前記低層フロア群およ
    び前記高層フロア群に通じる昇降路内に配置されたつり
    下げかごを備え、前記低層フロア群での昇降用の第1の
    扉と、ホールランタンと、かご呼びボタンとを有し、前
    記高層フロア群での昇降用の第2の扉と、ホールランタ
    ンと、かご呼びボタンとを有する複数の昇降機を有する
    多昇降機システムにおいて、 前記つり下げかごを周期的に割り当て、前記フロア群の
    1つにおいてサービスを提供すると共に、前記つり下げ
    かごが前記フロア群の1つにおいて前記フロア群の他の
    1つの方に向かって移動している時に、前記つり下げか
    ごをイネーブルにし、このようにイネーブルにすること
    で前記昇降機システムにおける交通の流れが大きく乱れ
    るのでなければ前記フロア群の他の1つにおいて前記つ
    り下げかごに割り当てられたホール呼びに応答させる制
    御装置を備えることを特徴とする多昇降機システム。
  66. 【請求項66】 自機に割り当てられた上昇ホール呼び
    および下降ホール呼びに応答して、それぞれ低層群制御
    装置および高層群制御装置によって少なくとも低層フロ
    ア群および高層フロア群で動作するよう配置され、所定
    の階に出入りするための乗客用通路を同一ロビー階に有
    する複数の昇降機であって、 少なくとも1つの前記昇降機は、前記低層フロア群およ
    び前記高層フロア群に通じる昇降路内に配置されたつり
    下げかごを備え、前記低層フロア群での昇降用の第1の
    扉と、ホールランタンと、かご呼びボタンとを有し、前
    記高層フロア群での昇降用の第2の扉と、ホールランタ
    ンと、かご呼びボタンとを有する複数の昇降機と、 つり下げかごの次の割り当て先として選択されたフロア
    群を示すつり下げかご割当信号を供給する制御装置であ
    って、 前記割当信号は、ロビーのホールランタンを動作させる
    と共に、残りのホールランタン、選択されたフロア群の
    扉およびかご呼びボタンをイネーブルにし、前記つり下
    げかご割当信号で区別される対応する群制御装置によっ
    て割り当てられた前記選択されたフロア群でのホール呼
    びに対する前記つり下げかごの応答をイネーブルにする
    ためのものであり、 前記つり下げかごを配車して前記選択されたフロア群で
    稼働させるための制御装置とを有する多昇降機システム
    において、 前記制御装置は、前記多昇降機システムにおける交通の
    少なくとも1つの特徴を示す特別な交通信号を供給する
    と共に、前記システムの交通の特定の特徴を示す前記特
    別な交通信号に応答し、 前記システムは、該システムにホール呼びを割り当てる
    ための第3の群制御装置を備え、 前記制御装置は、前記特別な交通信号に応答して前記第
    3の群制御装置によって前記つり下げかごに割り当てら
    れたホール呼びに対して前記つり下げかごが応答できる
    ようにすることを特徴とする多昇降機システム。
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