JPH07206188A - 駆動力伝達機構及び記録装置 - Google Patents

駆動力伝達機構及び記録装置

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JPH07206188A
JPH07206188A JP558194A JP558194A JPH07206188A JP H07206188 A JPH07206188 A JP H07206188A JP 558194 A JP558194 A JP 558194A JP 558194 A JP558194 A JP 558194A JP H07206188 A JPH07206188 A JP H07206188A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定した駆動の伝達を行なうことが可能な駆
動力伝達機構、及び該駆動力伝達機構を装備することに
より、高画像品位を維持して信頼性の高い記録装置を提
供する。 【構成】 第1搬送ローラ軸11aと同軸上を回転可能な
遊星ギヤ26を保持する第1アーム25と、前記第1搬送ロ
ーラ軸11aと同軸上を回転可能なレバー保持部材32に係
合する第2アーム27を装備し、前記レバー保持部材32に
より前記第2アーム27を保持した時に、前記遊星歯車26
が第2搬送ローラ軸8a上に設けられた第2搬送ローラ
ギヤ29に所定の付勢力を持って噛み合う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンピュータ等
の情報出力装置としての記録装置(プリンタ)や複写
機,ファクシミリ等の画像形成装置に装備される駆動伝
達機構に係り、特に遊星歯車を利用して駆動伝達を行な
う駆動力伝達機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録装置等においては、カセット
等の被記録材収納手段に積載収納された被記録材を給紙
ローラでピックアップして搬送ローラへ送り出す機構が
用いられており、この駆動力伝達機構には遊星ギヤを使
用して駆動の伝達を切り換える方法が採用されている。
以下、駆動力伝達機構の構成を図12〜図14を参照して説
明する。尚、図中実線矢印方向(時計回り方向)を正
転、破線矢印方向(反時計回り方向)を逆転として説明
する。
【0003】図12において、51は駆動モータであり、そ
の駆動軸にはモータギヤ52が取り付けられている。53は
アイドルギヤであり、二段ギヤが用いられており、上記
モータギヤ52に噛み合っている。54は第1搬送ローラ
(図示せず)の回転軸である第1搬送ローラ軸55に設け
られた第1ローラギヤである。この第1ローラギヤ54は
上記アイドルギヤ53に噛み合っている。従って、上記駆
動モータ51の駆動は、アイドルギヤ53を介して第1ロー
ラギヤ54に伝達して第1搬送ローラを駆動する。
【0004】また図13及び図14において、56は第2ロー
ラギヤであり、前記第1搬送ローラ(図示せず)の回転
軸である第1搬送ローラ軸55に設けられている。57は遊
星ギヤであり、前記第2ローラギヤ56に噛み合って該第
2ローラギヤ56を太陽ギヤとしてその周囲を移動する。
58はレバーであり、上記第1搬送ローラ軸55に回転自在
に取り付けられている。このレバー58の一端には前記遊
星ギヤ57が保持されている。59はレバー保持部材であ
り、上記レバー58の回転,回転停止を行い、図示しない
電磁ソレノイド等により移動制御される。
【0005】また60は第2搬送ローラ(図示せず)の回
転軸である第2搬送ローラ軸61に設けられた第2搬送ロ
ーラギヤである。62はアイドルギヤであり、給送ローラ
(図示せず)の給送ローラ軸63に設けられた給送ローラ
ギヤ64に噛み合っている。前記遊星ギヤ57は、第2ロー
ラギヤ56の正逆回転に伴って該第2ローラギヤ56の周囲
を移動し、前記第2搬送ローラギヤ60若しくはアイドル
ギヤ62に噛み合うように構成されている。
【0006】図13に示すように、上記レバー保持部材59
によりレバー58が保持されている間は、前記第2ローラ
ギヤ56(第1ローラギヤ54)の回転方向が正逆にかかわ
らず、遊星ギヤ57は第2搬送ローラギヤ60に噛み合っ
て、第1搬送ローラ(図示せず)の駆動が第2搬送ロー
ラ(図示せず)に伝達される。
【0007】また図14に示すように、前記レバー保持部
材59がレバー58の保持を解除している状態では、遊星ギ
ヤ57は前記第2ローラギヤ56(第1ローラギヤ54)が正
方向(時計方向)に回転する時は第2搬送ローラギヤ60
に噛み合って第1搬送ローラ(図示せず)の駆動が第2
搬送ローラ(図示せず)に伝達される。また前記第2ロ
ーラギヤ56が逆方向(反時計方向)に回転する時は、ア
イドルギヤ62に噛み合って第1搬送ローラ(図示せず)
の駆動が給送ローラ(図示せず)に伝達される。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来技術においては、レバー58上に遊星ギヤ57を取り
付け、該レバー58をレバー保持部材59により保持するよ
うに構成したため、レバー保持部材59によりレバー58を
保持した場合、遊星ギヤ57の位置がレバー58,レバー保
持部材59等の各部品精度によりばらついてしまう場合が
あった。これにより、遊星ギヤ57と第2搬送ローラギヤ
60との間の噛み合いにおいて、遊星ギヤ57が第2搬送ロ
ーラギヤ60に強く押し付けられ過ぎて耐久性が低下した
り、大きなガタ(遊び)を生じて、第2搬送ローラギヤ
60の逆転する時に、遊星ギヤ57が給送ローラギヤ64側に
動いて第2搬送ローラギヤ60との間で歯飛びを起こすお
それがあった。このギヤどうしの歯飛びが生じると、被
記録材のバックフィードにおいて、バックフィード量が
ばらつき、画像品位が低下するおそれがあった。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、安定した駆動の伝達を行なうことが可能な駆動力
伝達機構、及び該駆動力伝達機構を装備することによ
り、高画像品位を維持して信頼性の高い記録装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決し、以下に述べる実施例に適用される駆動力伝達機構
の代表的な手段は、駆動力を伝達する歯車を有する駆動
軸と、前記駆動軸の正逆回転に応じて駆動を伝達される
歯車を有する複数の受動軸と、前記駆動軸の歯車に噛み
合って駆動を何れかの受動軸に伝達する遊星歯車と、前
記遊星歯車を保持して前記駆動軸上を自由に回転可能な
回転部材と、前記回転部材を所定位置に保持するための
回転部材保持手段と、前記回転部材を前記駆動軸の回転
方向に付勢する付勢手段と、装備し、前記回転部材は、
前記駆動軸と同軸上を回転可能な前記遊星歯車を保持す
る第1回転部材と、前記駆動軸と同軸上を回転可能な前
記回転部材保持手段に係合する第2回転部材を装備し、
前記回転部材保持手段により前記第2回転部材を保持し
た時に、前記遊星歯車が前記何れかの受動軸上の歯車に
所定の付勢力を持って噛み合うことを特徴とする。
【0011】
【作用】上記構成によれば、駆動軸が所定方向に回転す
ると、遊星歯車を保持する回転部材が回転して複数の受
動軸に設けられた歯車のうち何れかに噛み合う。そし
て、回転部材保持手段により第2回転部材を所定位置に
保持した時に、前記駆動軸の回転方向にかかわらず前記
遊星歯車が前記何れかの受動軸上の歯車に所定の付勢力
を持って噛み合う。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る駆動力伝達機構の一実施
例について図面を参照して説明する。本実施例は前記駆
動力伝達機構を装備する記録装置の一例としてインクジ
ェット記録装置を用いて説明するものとする。図1は駆
動力伝達機構の正面図、図2〜図4は駆動力伝達機構の
側面図及びその動作説明図、図5はインクジェット記録
装置の概略構成を示す断面説明図、図6は給紙動作を表
すフローチャート、図7〜図11は被記録材の搬送状態を
示す説明図である。
【0013】先ず、インクジェット記録装置の概略構成
について図5を参照して説明する。
【0014】図5において1は給紙カセットであり、被
記録材である記録シートPを積載保持する。記録シート
Pは給紙カセット1に設けられた圧板2上に積載されて
おり、該圧板2は後述する給送ローラ5に対向する位置
において圧板バネ3により上方に付勢されている。4は
分離爪であり、記録シート搬送方向先端側の角部に設け
られている。5は給送ローラであり、給送ローラ軸5a
に回転可能に支持されて記録シートPに対向して配置さ
れている。この給送ローラ5は、周面の一部が切り欠か
れた半月状をしており、待機状態においては、該切欠面
を下側にして(記録シートPに対向させて)待機してお
り、給送時に回転して円弧面が記録シートPに当接する
ことにより記録シートPを送り出す。また上記給紙カセ
ット1には、圧接コロ6が設けられており、圧板バネ7
に付勢されて後述する第2搬送ローラ8に圧接してい
る。
【0015】8は第2搬送ローラであり、第2搬送ロー
ラ軸8aを中心に回転する。9は従動ローラであり、バ
ネ10により付勢されて上記第2搬送ローラ8に圧接して
従動回転する。上記給紙カセット1より送り出された記
録シートPは上記第2搬送ローラ8及び圧接コロ6に挟
持されて、第2搬送ローラ8の周囲に巻き付くように搬
送され、次いで第2搬送ローラ8と従動ローラ9に挟持
されて下流側に搬送される。
【0016】11は第1搬送ローラであり、記録シートP
を記録位置に搬送する。12はピンチローラでありピンチ
ローラホルダー12aに保持されており、ピンチローラバ
ネ12bにより付勢されてピンチローラ12は第1搬送ロー
ラ11に圧接している。前記第2搬送ローラ8により搬送
された記録シートPは上記第1搬送ローラ11とピンチロ
ーラ12によって挟持されて記録位置に搬送される。
【0017】13は排出ローラであり、記録後の記録シー
トPを搬送して装置外に設けられた排紙スタッカ15に排
出する。14は上記排出ローラに圧接する拍車であり、記
録後の記録面を汚さないような形状,材質により構成さ
れている。上記排出ローラ13及び拍車15により挟持搬送
された記録シートPは排紙スタッカ15に排出され積載さ
れる。16は上記第1搬送ローラ11と排出ローラ13の外周
面に接して第1搬送ローラ11の回転力を排出ローラ13に
伝達する伝達ローラである。
【0018】17は記録手段である記録ヘッドであり、前
記第1搬送ローラ11とピンチローラ12によって搬送され
た記録シートPにインク像を記録するものである。この
装置における記録手段としては、記録ヘッド17からイン
クを吐出して記録するインクジェット記録方式を用いて
いる。即ち、この記録ヘッドは微細な液体吐出口(オリ
フィス)、液路及びこの液路の一部に設けられるエネル
ギー作用部と、該作用部にある液体に作用させる液滴形
成エネルギーを発生するエネルギー発生手段を備えてい
る。
【0019】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0020】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用出来、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
【0021】18はインクタンクであり上記記録ヘッド17
にインクを供給する。上記記録ヘッド17及びインクタン
ク18はキャリッジ19に搭載されており、該キャリッジ19
は主走査方向(記録シートの幅方向)に往復移動するう
ように構成されている。20はヘッドカバーであり、キャ
リッジ19に係合して記録ヘッド17及びインクタンク18を
キャリッジ19に固定するものである。21,22はキャリッ
ジ19が走査するガイド軸であり、シャーシ23に取り付け
られている。
【0022】次に図1及び図2を参照して駆動力伝達機
構の構成について説明する。図1において、24は第1搬
送ローラギヤであり、前記第1搬送ローラ11の第1搬送
ローラ軸11aに設けられている。25は上記第1搬送ロー
ラ軸11aに外嵌する第1レバーであり、第1搬送ローラ
軸11aの周囲を自由に回転できるように取り付けられて
いる。26は遊星ギヤであり、上記第1レバー25に回転自
在に保持されると共に、上記第1搬送ローラギヤ24に噛
み合ってこれを太陽ギヤとして周囲を移動する。27は第
2レバーであり、上記第1レバー25に外側から嵌め込ま
れている。28は捩じりコイルバネであり、両端を上記第
1レバー25及び第2レバー27に係合して、第1レバー25
を第2レバー27に対して図2の時計回り方向に付勢して
いる。上記第1レバー25は、ストッパ25aが第2レバー
27のストッパ27aに係止することで、上記捩じりコイル
バネ28の付勢による回転範囲を一定の位置で規制されて
いる。
【0023】29は第2搬送ローラギヤであり、第2搬送
ローラ軸8aに設けられている。30はアイドルギヤであ
り、給送ローラ軸5aに設けられた給送ローラギヤ31に
噛み合っている。前記遊星ギヤ26は、第1搬送ローラギ
ヤ24の回転に応じて第1レバー25と共にその周囲を移動
し、第2搬送ローラギヤ29若しくはアイドルギヤ30に噛
み合うように構成されている。32はレバー保持部材であ
り、図2に示すように水平方向に移動して上記第2レバ
ー27を係止して一定位置に保持するものである。
【0024】次に図6に示す給紙動作のシーケンスに基
づき、図7〜図11を参照して給紙動作について具体的に
説明する。給紙動作が開始されると、レバー保持部材32
の第2レバー27の保持を解除する(ステップS1)。次
に所定パルス分だけ図示しない駆動モータをシート搬送
方向に対して逆回転させる。これにより、第1搬送ロー
ラギヤ24に噛み合う遊星ギヤ26はアイドルギヤ30に噛み
合い、給送ローラギヤ31を介して給送ローラ5を回転さ
せ、記録シートPをピックアップする(ステップS2,
図7参照)。上記駆動モータの逆回転が所定パルス数行
なわれると、記録シートPの先端が停止している第2搬
送ローラ8と圧接コロ6の圧接部に突き当たり、後端は
給送ローラ5に押さえられ、記録シートPがたわんだ状
態となる(図8参照)。
【0025】次に前記駆動モータをシート搬送方向に所
定量正回転させる。これにより、第1搬送ローラギヤ24
に噛み合う遊星ギヤ26は第2搬送ローラギヤ29に噛み合
い第2搬送ローラ8を回転させ、記録シートPの先端
は、第2搬送ローラ8と圧接コロ6に挟持されて搬送さ
れる。この時記録シートPの先端を第2搬送ローラ8と
圧接コロ6の圧接部に突き当ててたわませた後、即ち、
記録シートPの先端を揃えた状態で第2搬送ローラ8と
圧接コロ6に挟持されるため、斜行を補正して搬送精度
を高精度に維持することができる(ステップS3,図9
参照)。尚、この時の駆動モータの正回転のパルス数
は、第2搬送ローラ8を回転し過ぎて停止している給送
ローラ5と第2搬送ローラ8との間で記録シートPに張
力が働かない程度のパルス数で行なわれる。
【0026】次に再度前記駆動モータをシート搬送方向
に対して所定量逆回転させ、給送ローラ5を待機位置
(切欠面が記録シートPに対向する位置)まで回転させ
る(ステップS4,図10参照)。次に前記駆動モータを
正転させて、遊星ギヤ26が第2搬送ローラギヤ29に噛み
合ったら、レバー保持部材32により第2レバー27を保持
する(ステップS5)。次に前記駆動モータを引続き所
定量正回転させて第2搬送ローラ8と圧接コロ6及び従
動ローラ9に挟持されて搬送され、次いで第1搬送ロー
ラ11及びピンチローラ12に挟持されて記録ヘッド17によ
る記録開始位置まで搬送し、キャリッジを走査して記録
を開始する(ステップS6,図11参照)。
【0027】次に図2〜図4を参照して上記給紙動作に
おける駆動力伝達機構の動作について説明する。尚、図
中実線矢印方向(時計回り方向)を正転、破線矢印方向
(反時計回り方向)を逆転として説明する。図2は図6
に示す給紙動作のシーケンスの中でステップS1〜ステ
ップS2に対応する状態を示すものである。レバー保持
部材32は第2レバー27の保持を解除し、第1搬送ローラ
ギヤ24を逆転させる。この時第2レバー27の反時計回り
方向の回転がフリーとなるため、第1レバー25も反時計
回り方向の回転がフリーとなり、第1搬送ローラギヤ24
の回転に伴って遊星ギヤ26はアイドルギヤ30と噛み合
い、該アイドルギヤ30を介して給送ローラ5に駆動が伝
達される。
【0028】図3及び図4は図6に示す給紙動作のシー
ケンスの中でステップS5〜ステップS6に対応する状
態を示すものである。即ち、第1搬送ローラギヤ24の回
転方向が逆転から正転に切り換わった時の状態を示すも
のである。図3において、第1搬送ローラギヤ24が正転
を開始すると、遊星ギヤ26は上記第1搬送ローラギヤ24
の回転に伴い時計回り方向に移動する。この時、第1レ
バー25及び第2レバー27も時計回り方向に第1搬送ロー
ラ軸11aの周囲を回転する。そして、遊星ギヤ26が第2
搬送ローラギヤ29に噛み合って、第1搬送ローラギヤ24
の駆動を第2搬送ローラギヤ29に伝達する。
【0029】次に図4に示すようにレバー保持部材32を
左方向(矢印方向)に移動させて第2レバー27を保持す
る。上記レバー保持部材32のテーパ部32aにより第2レ
バー27の先端27aを時計回り方向に押し下げ、第2レバ
ー27を所定位置に保持する。これにより、第1レバー25
は捩じりコイルバネ28により時計回り方向の付勢力を与
えられ、遊星ギヤ26が所定の付勢力で第2搬送ローラギ
ヤ29と噛み合う。これによって、上記遊星ギヤ26と第2
搬送ローラギヤ29とのバックラッシュが解消され、良好
な噛み合い状態が得られる。
【0030】またこの状態で前記第1搬送ローラギヤ24
が逆転する時も、第1レバー25は所定の付勢力で時計回
り方向に付勢されているため、遊星ギヤ26が第1搬送ロ
ーラギヤ24の逆転につられて反時計回り方向に移動する
ことはなく、第2搬送ローラギヤ29と良好な噛み合い状
態を保つことができる。
【0031】上記構成によれば、遊星ギヤ26を第2搬送
ローラギヤ29に一定の付勢力をもって噛み合わせること
ができるため、従来のようなバックフィード時の歯飛び
等の不具合を生じることがなく、安定した駆動の伝達を
行なうこができる。従って、記録装置において、シート
搬送精度を高精度に維持できるため、高画像品位を維持
した信頼性の高い装置を提供することができる。
【0032】尚、前述した実施例では記録手段としてイ
ンクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じて電
気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印加さ
れる熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用
してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、インクを
吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更に好
ましい。
【0033】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
【0034】前記パルス形状の駆動信号としては、米国
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。
【0035】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0036】また複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことができるようになるからである。
【0037】更に、記録装置が記録できる記録媒体の最
大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのような
記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
て、その長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。
【0038】加えて、前述したシリアルタイプのもので
も、キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリ
ッジに装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的
にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録
ヘッド等を用いても良い。
【0039】また本発明の記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定できるので好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或いは吸引手段、電気熱変換タイプ或いはこれとは別の
加熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、記
録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定
した記録を行うために有効である。
【0040】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとし
ては黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得
る。
【0041】更に加えて、前述した実施例に於いてはイ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
【0042】このような場合のインクは、特開昭54− 5
6847号公報或いは特開昭60− 71260号公報に記載される
ような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としても良い。上述した各インクに対し
て最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0043】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末として用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0044】
【発明の効果】本発明は前述したように、遊星歯車を何
れかの受動軸(例えば第2搬送ローラ軸)に設けた歯車
(例えば第2搬送ローラギヤ)に一定の付勢力をもって
噛み合わせることができるため、従来のようなバックフ
ィード時の歯飛び等の不具合を生じることがなく、安定
した駆動の伝達を行なうこができる。従って、記録装置
において、シート搬送精度を高精度に維持できるため、
高画像品位を維持した信頼性の高い記録装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動力伝達機構の正面図である。
【図2】駆動力伝達機構の側面図及びその動作説明図で
ある。
【図3】駆動力伝達機構の側面図及びその動作説明図で
ある。
【図4】駆動力伝達機構の側面図及びその動作説明図で
ある。
【図5】インクジェット記録装置の概略構成を示す断面
説明図である。
【図6】給紙動作を表すフローチャートである。
【図7】被記録材の搬送状態を示す説明図である。
【図8】被記録材の搬送状態を示す説明図である。
【図9】被記録材の搬送状態を示す説明図である。
【図10】被記録材の搬送状態を示す説明図である。
【図11】被記録材の搬送状態を示す説明図である。
【図12】従来の駆動力伝達機構の説明図である。
【図13】従来の駆動力伝達機構の説明図である。
【図14】従来の駆動力伝達機構の説明図である。
【符号の説明】
P…記録シート 1…給紙カセット 2…圧板 3…圧板バネ 4…分離爪 5…給送ローラ 5a…給送ローラ軸 6…圧接コロ 7…圧板バネ 8…第2搬送ローラ 8a…第2搬送ローラ軸 9…従動ローラ 10…バネ 11…第1搬送ローラ 11a…第1搬送ローラ軸 12…ピンチローラ 12a…ピンチローラホルダー 12b…ピンチローラバネ 13…排出ローラ 14…拍車 15…排紙スタッカ 16…伝達ローラ 17…記録ヘッド 18…インクタンク 19…キャリッジ 20…ヘッドカバー 21,22…ガイド軸 23…シャーシ 24…第1搬送ローラギヤ 25…第1レバー 25a,27a…ストッパ 26…遊星ギヤ 27…第2レバー 28…捩じりコイルバネ 29…第2搬送ローラギヤ 30…アイドルギヤ 31…給送ローラギヤ 32…レバー保持部材 32a…テーパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 23/02 B F16H 1/06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力を伝達する歯車を有する駆動軸
    と、 前記駆動軸の正逆回転に応じて駆動を伝達される歯車を
    有する複数の受動軸と、 前記駆動軸の歯車に噛み合って駆動を前記何れかの受動
    軸に伝達する遊星歯車と、 前記遊星歯車を保持して前記駆動軸上を自由に回転可能
    な回転部材と、 前記回転部材を所定位置に保持するための回転部材保持
    手段と、 前記回転部材を前記駆動軸の回転方向に付勢する付勢手
    段と、装備し、 前記回転部材は、前記駆動軸と同軸上を回転可能な前記
    遊星歯車を保持する第1回転部材と、前記駆動軸と同軸
    上を回転可能な前記回転部材保持手段に係合する第2回
    転部材を装備し、前記回転部材保持手段により前記第2
    回転部材を保持した時に、前記遊星歯車が前記何れかの
    受動軸上の歯車に所定の付勢力を持って噛み合うことを
    特徴とする駆動力伝達機構。
  2. 【請求項2】 被記録材を積載収納する被記録材収納手
    段と、 前記被記録材収納手段に収納された被記録材を送り出す
    ための給送手段と、 前記給送手段により送り出された被記録材を記録位置に
    搬送する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送された被記録材に画像情報に応
    じて記録を行なうための記録手段と、 前記給送手段及び搬送手段に駆動力を伝達する請求項1
    記載の駆動力伝達機構と、 を有する記録装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動力伝達機構は、前記回転部材を
    回転部材保持手段に保持させた状態で遊星歯車を搬送手
    段の受動軸に設けた歯車に噛み合わせて前記駆動軸の正
    逆回転にかかわらず搬送手段に駆動を伝達し、前記回転
    保持部材による保持を開放した状態で前記駆動軸を被記
    録材搬送方向とは逆転方向の駆動を給送手段に伝達する
    ことを特徴とする請求項2記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段は、第1,第2搬送ローラ
    を装備し、前記駆動軸は第1搬送ローラの回転軸とした
    ことを特徴とする請求項3記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録装置は、記録手段が信号に応じ
    てインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式
    である請求項2記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録装置は、記録手段がインク吐出
    用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
    ていることを特徴とする請求項5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録装置は、記録手段が前記電気熱
    変換体によって印加される熱エネルギーにより、インク
    に生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させ
    ることを特徴とする請求項6記載の記録装置。
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