JPH0761084A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH0761084A
JPH0761084A JP20769993A JP20769993A JPH0761084A JP H0761084 A JPH0761084 A JP H0761084A JP 20769993 A JP20769993 A JP 20769993A JP 20769993 A JP20769993 A JP 20769993A JP H0761084 A JPH0761084 A JP H0761084A
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tension
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JP20769993A
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Katsuyuki Yokoi
克幸 横井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な記録結果が得られる記録装置を提供す
ること。 【構成】 画像情報に応じて記録媒体に記録を行う記録
手段と、前記記録手段を搭載して主走査方向に移動可能
なキャリッジと、前記キャリッジが主走査方向に移動す
る際のガイドとなるキャリッジ軸と、前記キャリッジを
駆動するための駆動手段と、前記駆動手段からの駆動力
をキャリッジに伝達するためのキャリッジベルトとを有
し、前記キャリッジベルトの張力による力成分が前記キ
ャリッジに対して主走査方向とは直角な方向に働くよう
に構成する。 【効果】 上記構成により、キャリッジとキャリッジ軸
との連結部のガタが防止されるため、前記キャリッジは
精度良く且つ安定して主走査され、従来のような罫線ズ
レや色ズレ等の発生を防ぎ、良好な記録結果を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンピュータ等
の情報出力装置としての記録装置(プリンタ)や、複写
機,ファクシミリ等の画像形成装置において記録ヘッド
を主走査方向に走査して記録を行う記録系としての記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の記録装置について図面を参照して
説明する。図6に示す記録装置は、副走査方向に記録媒
体を搬送し、記録手段を主走査方向に走査して記録を行
うシリアル型記録装置である。
【0003】図6において、51は記録ヘッドであって、
画像情報に応じてインクを吐出して記録媒体に記録を行
うインクジェット記録方式を用いている。前記記録ヘッ
ド51はキャリッジ52に搭載されており、前記キャリッジ
52は円柱状のキャリッジ軸53によって主走査方向(図6
中矢印方向)に移動可能に支持されている。また前記キ
ャリッジ52の一部には駆動力を伝達するためのキャリッ
ジベルト54が接続されており、前記キャリッジベルト54
は駆動モータ55に連結されたモータプーリ56と、前記ベ
ルト54に適正なテンションを付与するためのテンション
プーリ57とによって前記キャリッジ軸53と平行な方向に
張架されている。
【0004】従って、前記駆動モータ55が駆動される
と、その駆動力がキャリッジベルト54を介してキャリッ
ジ52に伝達され、記録ヘッド51を搭載した前記キャリッ
ジ52がキャリッジ軸53に沿って主走査方向に往復移動す
る。
【0005】尚、前記キャリッジ52には装置本体からの
電気信号(画像情報)を記録ヘッド51に伝送するための
ケーブル58が接続されている。従って、前記ケーブル58
を介して記録ヘッド51に信号が伝送され、前記キャリッ
ジ52の主走査時に前記信号に応じて記録ヘッド51により
記録媒体に記録を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の記録装置では、図7に示すようにキャリッジ軸53
がキャリッジ52に形成された円筒状のキャリッジ軸受52
aに通されているため、その間のガタにより前記キャリ
ッジ軸受52aに対して前記キャリッジ軸53の位置が確定
しないという問題があった。特に、前記キャリッジ52を
樹脂で成形しようとする場合、前記キャリッジ軸受52a
を真円に成形することが難しく、そのガタが大きくなる
傾向にあった。
【0007】そのため、図7に示すように、キャリッジ
52と装置本体とを接続する信号伝送用のケーブル58の曲
げに対する反発力等により前記キャリッジ52が傾いてし
まい、記録ヘッド51のノズル直線aがキャリッジ軸線b
と垂直でなくなり、例えば図8(a)に示すように直線
になるべき縦罫線がスムーズに繋がらなかったり、また
キャリッジ52が複数記録ヘッド51(図中51a〜51d)を
搭載している場合にはキャリッジ52の記録ヘッド取付面
を繋ぐ直線cがキャリッジ軸線bと平行でなくなり、例
えば図8(b)に示すように重なるべきドットがずれて
しまうという問題があった。特にカラー記録の場合、こ
の影響が深刻で色目がずれたり、各色の繋ぎに白スジが
入ったりして画質を悪化させる一因となっていた。
【0008】そこで本発明の目的は、上記従来技術の課
題を解決し、良好な記録結果が得られる記録装置を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、画像情報に応じて記録媒体
に記録を行う記録手段と、前記記録手段を搭載して主走
査方向に移動可能なキャリッジと、前記キャリッジが主
走査方向に移動する際のガイドとなるキャリッジ軸と、
前記キャリッジを駆動するための駆動手段と、前記駆動
手段からの駆動力をキャリッジに伝達するためのキャリ
ッジベルトとを有し、前記キャリッジベルトの張力によ
る力成分が前記キャリッジに対して主走査方向とは直角
な方向に働くように構成したことを特徴としている。
【0010】
【作用】前記構成にあっては、キャリッジに対して主走
査方向とは直角な方向にキャリッジベルトの張力による
力成分が働くように前記ベルトを配しているため、前記
キャリッジとキャリッジ軸との連結部のガタを防ぎ、依
って前記ガタによる記録不良が防止され、良好な記録結
果を得ることが可能となる。
【0011】
【実施例】
〔第1実施例〕次に本発明の第1実施例に係る記録装置
について図面を参照して説明する。本実施例は記録装置
としてインクジェット記録方式を採用した記録装置を用
いて説明するものとする。図1は記録手段を主走査方向
に走査し、記録媒体を副走査方向に搬送して記録を行う
シリアル型記録装置の要部構成を示す断面説明図、図2
キャリッジに対して働くキャリッジベルトの張力による
力成分を示す模式説明図、図3は前記張力によるキャリ
ッジのキャリッジ軸受とキャリッジ軸との関係を示す模
式説明図である。
【0012】{全体構成}図1を用いて記録装置の全体
構成について説明すると、先ず給送スタッカ1上に積載
収容された記録媒体(紙、布、OHPシート等)Pを給
送手段2により一枚ずつ分離給送し、前記記録媒体Pを
搬送手段3によって記録手段4の位置する記録位置へと
搬送する。この記録媒体Pに対して記録手段4を搭載し
たキャリッジ5を主走査方向(記録媒体搬送方向に対し
てと垂直な方向)に走査しつつ、画像信号に応じて前記
記録手段4からインクを吐出して記録を行う。そして記
録のなされた記録媒体Pを排出手段6で排出スタッカ7
上に排出するように構成している。以下、前記各部の構
成について順次説明する。
【0013】(給送手段)給送手段2は、給送動作時に
給送スタッカ1上の記録媒体Pをピックアップして給送
する半月状の給送ローラ2aと、給送された記録媒体P
を一枚ずつに分離する摩擦片2bとを有している。前記
給送ローラ2aの軸2cには給送ローラ2aの外径より
小さい外径を有するアイドルコロ2dが設けられてい
る。前記給送ローラ2aは切欠面を下にして待機してお
り、アイドルコロ2dは軸2cに対して自由に回転する
ように取り付けられている。前記摩擦片2bは前記給送
ローラ2aの対向位置に設けられており、バネ2eによ
って上方に付勢されている。
【0014】また前記給送スタッカ1には記録媒体Pを
積載する圧板1aが設けられており、この圧板1aは裏
面側より圧板バネ1bによって上方に付勢されており、
給送ローラ2aが回転したときに最上部の記録媒体Pに
当接するように構成されている。
【0015】(搬送手段)搬送手段3は、不図示の駆動
手段によって矢印方向に回転駆動する搬送ローラ3a
と、前記搬送ローラ3aに圧接して従動回転する従動ロ
ーラ3bとを有している。前記従動ローラ3bは保持部
材3cに保持されており、圧接バネ3dによって前記保
持部材3cを付勢して前記搬送ローラ3aに圧接されて
いる。これにより、前記給送手段2によって分離給送さ
れた記録媒体Pは前記搬送ローラ3a及び従動ローラ3
b間に挟持されて記録手段4の位置する記録位置へと搬
送される。
【0016】尚、図中8はセンサレバーであって、記録
媒体Pの先端及び後端を検知するものである。このセン
サレバー8は搬送ローラ3aと従動ローラ3bの圧接テ
ンションから記録媒体搬送方向上流側に回動可能に設け
られている。9はフォトセンサであって、前記センサレ
バー8の動作を電気信号に変換するものである。
【0017】(記録手段)記録手段4は、前記搬送手段
3によって搬送された記録媒体Pに画像情報に応じてイ
ンク像を記録するものであり、インクを吐出して記録を
行う記録ヘッド4aと、インクパイプ4cを介して前記
記録ヘッド4aにインクを供給するインクタンク4bと
を有している。前記記録ヘッド4aは微細な液体吐出口
(オリフィス)、液路及びこの液路の一部に設けられる
エネルギー作用部と、該作用部にある液体に作用させる
液滴形成エネルギーを発生するエネルギー発生手段を備
えている(不図示)。
【0018】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0019】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用出来、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
【0020】尚、図中10はプラテン板であって、記録位
置において記録媒体Pの裏面側を支持するものである。
前記記録手段4は、このプラテン板10との間に僅かな隙
間を形成して対向するように配置されており、プラテン
板10と平行に主走査方向に移動するものである。
【0021】(キャリッジ)キャリッジ5は前記記録手
段4を搭載しており、記録媒体Pの搬送方向に対して直
交する方向(主走査方向)に架設された円柱状のキャリ
ッジ軸11及びガイド面を有するガイド部材12に摺動自在
に支持されている。また前記キャリッジ5の一部には駆
動力を伝達するためのキャリッジベルト13が接続されて
おり、前記キャリッジベルト13は前記キャリッジ5の一
部と、駆動手段としての駆動モータ14に連結されたモー
タプーリ15と、前記ベルト13に適正なテンションを付与
するためのテンションプーリ16とによって図2に示すよ
うに略三角形状に張架されている。
【0022】前述の如くキャリッジベルト13を張架する
ことによって、前記キャリッジ5には前記キャリッジベ
ルト13の張力Fが働く。この張力Fの分力F1 ,F2
うち前記キャリッジ5の主走査方向とは直角な方向に働
く力成分である分力F1 によって前記キャリッジ5に形
成された円筒状のキャリッジ軸受5aは前記キャリッジ
軸11の一方側(記録ヘッド側)に押し付けられる(図3
参照)。同時に前記キャリッジ5は前記分力F1 により
発生するキャリッジ軸11を中心とした時計回り方向の回
転モーメントによってガイド部材12のガイド面12aに押
し付けられる(図1参照)。従って、前記キャリッジ軸
受5aとキャリッジ軸11との位置関係が確定し、従来問
題となっていた記録ヘッド4aのノズル直線aとキャリ
ッジ軸線bとの関係、及び記録ヘッド取付面を繋ぐ直線
cとキャリッジ軸線bとの関係が確定する。
【0023】上記構成により、駆動モータ14を正逆回転
駆動することによって前記キャリッジベルト13を介して
駆動力が伝達され、前記記録手段4を搭載したキャリッ
ジ5は前記キャリッジ軸11及びガイド部材12に沿って精
度良く且つ安定して往復移動する。
【0024】(排出手段)排出手段6は、不図示の駆動
手段によって矢印方向に回転駆動する排出ローラ6a
と、前記排出ローラ6aに圧接して従動回転する従動ロ
ーラ6bとを有している。前記従動ローラ6bは保持部
材6cに保持されており、圧接バネ6dによって前記保
持部材6cを付勢して前記排出ローラ6aに圧接されて
いる。これにより、記録位置から下流側に搬送された記
録媒体Pは前記排出ローラ6a及び従動ローラ6b間に
挟持されて装置外に設けられた排出スタッカ7上に排出
される。
【0025】〔第2実施例〕次に本発明の第2実施例に
係る記録装置について図面を参照して説明する。図4及
び図5はキャリッジに対して働くキャリッジベルトの張
力による力成分を示す模式説明図である。尚、前述した
実施例と略同等の機能及び構成を有する部材には同一符
合を付し、その説明は省略している。
【0026】本実施例では、図4に示すように、前記キ
ャリッジベルト13が前記キャリッジ5の一部と、駆動手
段としての駆動モータ14に連結されたモータプーリ15
と、前記ベルト13に適正なテンションを付与するための
テンションプーリ16とによって前述した実施例とは逆の
三角形状に張架されている。
【0027】前述の如くキャリッジベルト13を張架する
ことによって、前記キャリッジ5には前記キャリッジベ
ルト13の張力Fが働く。この張力Fの分力F1 ,F2
うち前記キャリッジ5の主走査方向とは直角な方向に働
く力成分である分力F1 によって前記キャリッジ5に形
成された円筒状のキャリッジ軸受5aは前記キャリッジ
軸11の一方側(記録ヘッド側とは反対側)に押し付けら
れる(図5参照)。同時に前記キャリッジ5は前記分力
1 により発生するキャリッジ軸11を中心とした時計回
り方向の回転モーメントによってガイド部材12のガイド
面12aに押し付けられる。従って、前記キャリッジ軸受
5aとキャリッジ軸11との位置関係が確定し、従来問題
となっていた記録ヘッド4aのノズル直線aとキャリッ
ジ軸線bとの関係、及び記録ヘッド取付面を繋ぐ直線c
とキャリッジ軸線bとの関係が確定する。
【0028】上記構成により、前述した実施例と同様
に、駆動モータ14を正逆回転駆動することによって前記
キャリッジベルト13を介して駆動力が伝達され、前記記
録手段4を搭載したキャリッジ5は前記キャリッジ軸11
及びガイド部材12に沿って精度良く且つ安定して往復移
動する。
【0029】尚、上記実施例ではキャリッジベルト13を
略三角形状に張架することによって、その張力による力
成分がキャリッジに対して主走査方向とは直角な方向に
働くように構成したが、これに限定されるものではな
い。
【0030】〔他の実施例〕また前述した実施例では記
録手段としてインクジェット記録方式を用いたが、記録
信号に応じて電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体
によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ず
る膜沸騰を利用してインクに生ずる気泡の成長,収縮に
より、インクを吐出口より吐出して記録を行うように構
成すると更に好ましい。
【0031】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
【0032】前記パルス形状の駆動信号としては、米国
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。
【0033】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0034】また複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
【0035】また前述したシリアルタイプのものでも、
キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリッジ
に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本
体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタ
イプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的にイ
ンクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッ
ドを用いても良い。
【0036】また本発明の記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明をの効果を一層安定出来るので好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加
圧或いは吸引手段、電気熱変換体或いはこれとは別の加
熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、記録
とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定し
た記録を行うために有効である。
【0037】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類乃至個数についても、例えば単色のインクに対応し
て1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異に
する複数のインクに対応して複数個数設けられるもので
あって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとして
は黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッド
を一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれでも
良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得る。
【0038】更に加えて、前述した実施例に於いてはイ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
【0039】このような場合のインクは、特開昭54-568
47号公報或いは特開昭60-71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物と
して保持された状態で、電気熱変換体に対して対向する
ような形態としても良い。上述した各インクに対して最
も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0040】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末として用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0041】尚、前述した記録手段としてインクジェッ
ト記録方式を用いた例を説明したが、本発明の記録方式
はインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他に
も熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤードッ
ト記録方式等の記録方式、或いはそれ以外の記録方式で
あっても適用し得る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、キャリッジに対し
て主走査方向とは直角な方向にキャリッジベルトの張力
による力成分が働くように構成することによって、前記
キャリッジとキャリッジ軸との連結部のガタが防止され
るため、前記キャリッジは精度良く且つ安定して主走査
され、従来のような罫線ズレや色ズレ等の発生を防ぎ、
良好な記録結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録手段を主走査方向に走査し、記録媒体を副
走査方向に搬送して記録を行うシリアル型記録装置の要
部構成を示す断面説明図である。
【図2】前記記録装置におけるキャリッジに対して働く
キャリッジベルトの張力による力成分を示す模式説明図
である。
【図3】前記張力によるキャリッジのキャリッジ軸受と
キャリッジ軸との関係を示す模式説明図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る記録装置におけるキ
ャリッジに対して働くキャリッジベルトの張力による力
成分を示す模式説明図である。
【図5】前記張力によるキャリッジのキャリッジ軸受と
キャリッジ軸との関係を示す模式説明図である。
【図6】従来技術の説明図である。
【図7】従来技術の説明図である。
【図8】従来技術の説明図である。
【符合の説明】
F…張力(F1 ,F2 …分力) P…記録媒体 a,b,c…線 1…給送スタッ
カ 1a…圧板 1b…圧板バネ 2…給送手段 2a…給送ロー
ラ 2b…摩擦片 2c…軸 2d…アイドルコロ 2e…バネ 3…搬送手段 3a…搬送ロー
ラ 3b…従動ローラ 3c…保持部材 3d…圧接バネ 4…記録手段 4a…記録ヘッド 4b…インクタ
ンク 4c…インクパイプ 5…キャリッジ 5a…キャリッジ軸受 6…排出手段 6a…排出ローラ 6b…従動ロー
ラ 6c…保持部材 6d…圧接バネ 7…排出スタッカ 8…センサレバ
ー 9…フォトセンサ 10…プラテン板 11…キャリッジ軸 12…ガイド部材 12a…ガイド面 13…キャリッジ
ベルト 14…駆動モータ 15…モータプー
リ 16…テンションプーリ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じて記録媒体に記録を行う
    記録手段と、 前記記録手段を搭載して主走査方向に移動可能なキャリ
    ッジと、 前記キャリッジが主走査方向に移動する際のガイドとな
    るキャリッジ軸と、 前記キャリッジを駆動するための駆動手段と、 前記駆動手段からの駆動力をキャリッジに伝達するため
    のキャリッジベルトと、 を有し、 前記キャリッジベルトの張力による力成分が前記キャリ
    ッジに対して主走査方向とは直角な方向に働くように構
    成したことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリッジベルトの張力による力成
    分が前記キャリッジに対して主走査方向及び前記主走査
    方向とは直角な方向に働くように構成したことを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録装置は、前記キャリッジ軸と共
    に前記キャリッジの主走査方向への移動をガイドするガ
    イド面を有するガイド部材を有し、前記キャリッジベル
    トの張力による力成分が前記キャリッジを前記ガイド部
    材のガイド面に圧接する方向に働くように構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録装置は、記録手段が信号に応じ
    てインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式
    である請求項1記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録装置は、記録手段がインク吐出
    用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
    ていることを特徴とする請求項4記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録装置は、記録手段が前記電気熱
    変換体によって印加される熱エネルギーにより、インク
    に生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させ
    ることを特徴とする請求項5記載の記録装置。
JP20769993A 1993-08-23 1993-08-23 記録装置 Pending JPH0761084A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20769993A JPH0761084A (ja) 1993-08-23 1993-08-23 記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1591260A2 (en) 2004-04-28 2005-11-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recoriding device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1591260A2 (en) 2004-04-28 2005-11-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recoriding device
US7452054B2 (en) 2004-04-28 2008-11-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recording device

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