JPH07205619A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH07205619A JPH07205619A JP6017874A JP1787494A JPH07205619A JP H07205619 A JPH07205619 A JP H07205619A JP 6017874 A JP6017874 A JP 6017874A JP 1787494 A JP1787494 A JP 1787494A JP H07205619 A JPH07205619 A JP H07205619A
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- Japan
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- bead
- height
- tire
- apex
- carcass
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ビードエーペックスを囲むビード補強層を有
し、操縦安定性を高めるとともに軽量化を計る。 【構成】トレッド部5からサイドウォール部4をへてビ
ード部3のビードコア2の廻りを内側から外側に折返さ
れるカーカス6、前記カーカス6の本体部6Aと折返し
部6Bとの間を通りかつ前記ビードコア2から半径方向
外方にのびるビードエーペックス9、及び前記本体部6
Aとビードエーペックス9との間で半径方向外方にのび
る内側部分10Aにビードコア2の半径方向内側をへて
折返し部6Bとビードエーペックス9との間で半径方向
外方にのびる外側部分10Cを設けたビード補強層10
を具える。ビード補強層10は、ビードベースラインL
から内側高さH1を、ビードエーペックス高さHaより
小、しかもビード補強層10の外側高さH3を、前記エ
ーペックス高さHaより大かつタイヤ断面高さHの1/
2より大としている。
し、操縦安定性を高めるとともに軽量化を計る。 【構成】トレッド部5からサイドウォール部4をへてビ
ード部3のビードコア2の廻りを内側から外側に折返さ
れるカーカス6、前記カーカス6の本体部6Aと折返し
部6Bとの間を通りかつ前記ビードコア2から半径方向
外方にのびるビードエーペックス9、及び前記本体部6
Aとビードエーペックス9との間で半径方向外方にのび
る内側部分10Aにビードコア2の半径方向内側をへて
折返し部6Bとビードエーペックス9との間で半径方向
外方にのびる外側部分10Cを設けたビード補強層10
を具える。ビード補強層10は、ビードベースラインL
から内側高さH1を、ビードエーペックス高さHaより
小、しかもビード補強層10の外側高さH3を、前記エ
ーペックス高さHaより大かつタイヤ断面高さHの1/
2より大としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビードエーペックスを
囲むビード補強層を有し、操縦安定性を高めるとともに
軽量化を計りうる空気入りタイヤに関する。
囲むビード補強層を有し、操縦安定性を高めるとともに
軽量化を計りうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速道路網の充実とともに、四輪
自動車にあっては高速走行における耐久性、操縦安定
性、さらには軽量化の要請が高まりつつある。
自動車にあっては高速走行における耐久性、操縦安定
性、さらには軽量化の要請が高まりつつある。
【0003】そしてこのような高性能を目指した、例え
ば乗用車用タイヤ、特に偏平率が70%以下の偏平ラジ
アルタイヤにあっては、従来、図5に示す如く、カーカ
スaを、2枚のカーカスプライb、bを用いかつ各カー
カスプライb、bをビードコアdの周りでタイヤの内か
ら外に折返したいわゆる2−0構造として形成してい
た。
ば乗用車用タイヤ、特に偏平率が70%以下の偏平ラジ
アルタイヤにあっては、従来、図5に示す如く、カーカ
スaを、2枚のカーカスプライb、bを用いかつ各カー
カスプライb、bをビードコアdの周りでタイヤの内か
ら外に折返したいわゆる2−0構造として形成してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カーカスaを
前記2−0構造とした場合には、必要なタイヤの縦剛
性、横剛性等を発揮しうる反面、タイヤに外力が作用し
た際、カーカスaがビードコアdの廻りでつるべ状に移
動しやすく外力に対する応答性に劣るという問題があ
り、操縦安定性を不十分としていた。又2−0構造とす
ることによって、タイヤ重量を増すという問題もある。
前記2−0構造とした場合には、必要なタイヤの縦剛
性、横剛性等を発揮しうる反面、タイヤに外力が作用し
た際、カーカスaがビードコアdの廻りでつるべ状に移
動しやすく外力に対する応答性に劣るという問題があ
り、操縦安定性を不十分としていた。又2−0構造とす
ることによって、タイヤ重量を増すという問題もある。
【0005】なお前記応答性を改善するために、図6に
示す如く、2枚のカーカスプライf、gのうち、外のカ
ーカスプライgの両端をビードコアdの廻りで外から内
に巻下ろし、内のカーカスプライfの折返し部を覆った
いわゆる1−1構造のものも一部提案されている。この
ものは、内のカーカスプライfの折返し部を外のカーカ
スプライgで拘束したシェル構成となるため、剛性が大
でありかつ応答性に優れている反面、生産性が悪くしか
もタイヤ成形に際してカーカスケースをインフレートす
る際、内外のカーカスプライf、g間においてコード張
力が部分的に相違するなどタイヤのユニフォミティを低
下するという問題がある。又このものは、タイヤの軽量
化を達成するに至っていない。
示す如く、2枚のカーカスプライf、gのうち、外のカ
ーカスプライgの両端をビードコアdの廻りで外から内
に巻下ろし、内のカーカスプライfの折返し部を覆った
いわゆる1−1構造のものも一部提案されている。この
ものは、内のカーカスプライfの折返し部を外のカーカ
スプライgで拘束したシェル構成となるため、剛性が大
でありかつ応答性に優れている反面、生産性が悪くしか
もタイヤ成形に際してカーカスケースをインフレートす
る際、内外のカーカスプライf、g間においてコード張
力が部分的に相違するなどタイヤのユニフォミティを低
下するという問題がある。又このものは、タイヤの軽量
化を達成するに至っていない。
【0006】本発明者らは、研究を重ねた結果、前記1
−1構造における外のカーカスプライgにかえて、ビー
ドエーペックスを囲むビード補強層を採用しかつその寸
法等を規制することにより、タイヤの前記2−0構造と
略等しい横剛性と、1−1構造と略等しい応答性とを付
与しうることを見出し得たのであって、その目的は、タ
イヤの生産性及びユニフォミティを損ねることなく操縦
安定性を高めかつ軽量化を計りうる空気入りタイヤを提
供することにある。
−1構造における外のカーカスプライgにかえて、ビー
ドエーペックスを囲むビード補強層を採用しかつその寸
法等を規制することにより、タイヤの前記2−0構造と
略等しい横剛性と、1−1構造と略等しい応答性とを付
与しうることを見出し得たのであって、その目的は、タ
イヤの生産性及びユニフォミティを損ねることなく操縦
安定性を高めかつ軽量化を計りうる空気入りタイヤを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の空気入りタイヤは、トレッド部からサイド
ウォール部をへてビード部のビードコアに至る本体部に
前記ビードコアの廻りをタイヤ軸方向の内側から外側に
折返される折返し部を設けたカーカス、前記本体部と折
返し部との間を通りかつ前記ビードコアから半径方向外
方にのびるビードエーペックス、及び前記本体部とビー
ドエーペックスとの間で半径方向外方にのびる内側部分
にビードコアの半径方向内側をへて折返し部とビードエ
ーペックスとの間で半径方向外方にのびる外側部分を設
けたビード補強層を具えるとともに、該ビード補強層
は、ビードベースラインからの前記内側部分の外端の内
側高さH1を、前記ビードエーペックスの外端のビード
エーペックス高さHaより小、しかも前記外側部分の外
端の外側高さH3を、前記エーペックス高さHaより大
かつタイヤ断面高さHの1/2より大としている。
に、本発明の空気入りタイヤは、トレッド部からサイド
ウォール部をへてビード部のビードコアに至る本体部に
前記ビードコアの廻りをタイヤ軸方向の内側から外側に
折返される折返し部を設けたカーカス、前記本体部と折
返し部との間を通りかつ前記ビードコアから半径方向外
方にのびるビードエーペックス、及び前記本体部とビー
ドエーペックスとの間で半径方向外方にのびる内側部分
にビードコアの半径方向内側をへて折返し部とビードエ
ーペックスとの間で半径方向外方にのびる外側部分を設
けたビード補強層を具えるとともに、該ビード補強層
は、ビードベースラインからの前記内側部分の外端の内
側高さH1を、前記ビードエーペックスの外端のビード
エーペックス高さHaより小、しかも前記外側部分の外
端の外側高さH3を、前記エーペックス高さHaより大
かつタイヤ断面高さHの1/2より大としている。
【0008】
【作用】ビードエーペックス及びビードコアの廻りを内
から外に折返したカーカスと、ビードエーペックスとの
間にビード補強層を設けている。
から外に折返したカーカスと、ビードエーペックスとの
間にビード補強層を設けている。
【0009】ビード補強層は、その内側高さH1をビー
ドエーペックス高さHaより小としているため、外力が
作用した際のビードコア廻りでのつるべ状のゆるみがな
い。従って、ビード補強層の外側部分がカーカス折返し
部のタイヤ軸方向内側に配されたとしても、この外側部
分がカーカス本体部を拘束したシェル構成を形成でき、
応答性を高めうる。
ドエーペックス高さHaより小としているため、外力が
作用した際のビードコア廻りでのつるべ状のゆるみがな
い。従って、ビード補強層の外側部分がカーカス折返し
部のタイヤ軸方向内側に配されたとしても、この外側部
分がカーカス本体部を拘束したシェル構成を形成でき、
応答性を高めうる。
【0010】又外側高さH3をビードエーペックス高さ
Ha及び1/2タイヤ断面高さHより大としているた
め、前記外側部分によるシェル構成をより確実化しかつ
タイヤ横剛性を従来の2−0構造のものと同程度に高め
うる。なおこの横剛性をより高めるためにカーカスの折
返し高さH2をビードエーペックス高さHaより大とす
ることが好ましいが前記外側高さH3より大とした場合
には、前記シェル構成が機能せず応答性を損ねるなど操
縦安定性が向上しえない。
Ha及び1/2タイヤ断面高さHより大としているた
め、前記外側部分によるシェル構成をより確実化しかつ
タイヤ横剛性を従来の2−0構造のものと同程度に高め
うる。なおこの横剛性をより高めるためにカーカスの折
返し高さH2をビードエーペックス高さHaより大とす
ることが好ましいが前記外側高さH3より大とした場合
には、前記シェル構成が機能せず応答性を損ねるなど操
縦安定性が向上しえない。
【0011】又このビード補強層は、そのコードパス長
さが従来のカーカスプライより小であるため、タイヤの
軽量化にも役立つ。
さが従来のカーカスプライより小であるため、タイヤの
軽量化にも役立つ。
【0012】又ビード補強層は、タイヤ成形に際し、予
めビードコア及びビードエーペックスの双方の廻りで巻
付け、該ビードコア等と一体化させることができるた
め、タイヤの生産性を損ねることがなく、しかもカーカ
スと同じ折返し方向を有するためコード張力が均一化し
ユニフォミティを安定させる。
めビードコア及びビードエーペックスの双方の廻りで巻
付け、該ビードコア等と一体化させることができるた
め、タイヤの生産性を損ねることがなく、しかもカーカ
スと同じ折返し方向を有するためコード張力が均一化し
ユニフォミティを安定させる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、空気入りタイヤが、JIS等で定まる標準
のリムJに装着されかつ標準内圧を付加した標準状態を
示す。
る。図1は、空気入りタイヤが、JIS等で定まる標準
のリムJに装着されかつ標準内圧を付加した標準状態を
示す。
【0014】図において、空気入りタイヤ1は、ビード
コア2を有する一対のビード部3と、各ビード部3から
半径方向外方にのびるサイドウォール部4と、その半径
方向外方端間を継ぐトレッド部5とを具え、本例では、
タイヤ巾Wに対するタイヤ断面高さHの比である偏平率
H/Wを0.70以下、例えば0.45とした乗用車用
の偏平ラジアルタイヤとして形成される。
コア2を有する一対のビード部3と、各ビード部3から
半径方向外方にのびるサイドウォール部4と、その半径
方向外方端間を継ぐトレッド部5とを具え、本例では、
タイヤ巾Wに対するタイヤ断面高さHの比である偏平率
H/Wを0.70以下、例えば0.45とした乗用車用
の偏平ラジアルタイヤとして形成される。
【0015】又前記ビード部3、3間には、トレッド部
5からサイドウォール部4をへてビードコア2に至る本
体部6Aにビードコア2の廻りをタイヤ軸方向の内側か
ら外側に折返される折返し部6Bを設けたカーカス6が
架け渡されるとともに、このカーカス6の半径方向外側
かつトレッド部5の内方にはベルト層7が配される。
5からサイドウォール部4をへてビードコア2に至る本
体部6Aにビードコア2の廻りをタイヤ軸方向の内側か
ら外側に折返される折返し部6Bを設けたカーカス6が
架け渡されるとともに、このカーカス6の半径方向外側
かつトレッド部5の内方にはベルト層7が配される。
【0016】又前記ビード部3には、ビードコア2から
半径方向外方にのびるビードエーペックス9と、このビ
ードエーペックス9をビードコア2とともに取囲むビー
ド補強層10が設けられる。
半径方向外方にのびるビードエーペックス9と、このビ
ードエーペックス9をビードコア2とともに取囲むビー
ド補強層10が設けられる。
【0017】前記カーカス6は、1枚もしくは2枚のカ
ーカスプライ、本例では、1枚のカーカスプライ11か
らなり、該カーカスプライ11は、ナイロン、ポリエス
テル、レーヨン、芳香族ポリアミドなどの有機繊維から
なるカーカスコード16を、タイヤ赤道Cに対して70
〜90度の角度で傾けたラジアル配列としている。
ーカスプライ、本例では、1枚のカーカスプライ11か
らなり、該カーカスプライ11は、ナイロン、ポリエス
テル、レーヨン、芳香族ポリアミドなどの有機繊維から
なるカーカスコード16を、タイヤ赤道Cに対して70
〜90度の角度で傾けたラジアル配列としている。
【0018】前記ベルト層7は、ナイロン、ポリエステ
ル、レーヨン、芳香族ポリアミド等の前記有機繊維、及
び金属繊維を用いたベルトコードをタイヤ赤道Cに対し
て0〜35度の角度で配列した少なくとも1枚以上、本
例では内外2枚のベルトプライ12、13から形成さ
れ、各ベルトプライ12、13は、ベルトコードがプラ
イ間相互で交差するように向きを違えて配される。
ル、レーヨン、芳香族ポリアミド等の前記有機繊維、及
び金属繊維を用いたベルトコードをタイヤ赤道Cに対し
て0〜35度の角度で配列した少なくとも1枚以上、本
例では内外2枚のベルトプライ12、13から形成さ
れ、各ベルトプライ12、13は、ベルトコードがプラ
イ間相互で交差するように向きを違えて配される。
【0019】又内のベルトプライ12のタイヤ軸方向の
プライ巾は外のベルトプライ13のプライ巾より大であ
り、ベルト層7の最大巾BWとなるこの内のベルトプラ
イ12のプライ巾は、トレッド部5の巾の0.8〜1.
2倍の範囲とするのが好ましい。
プライ巾は外のベルトプライ13のプライ巾より大であ
り、ベルト層7の最大巾BWとなるこの内のベルトプラ
イ12のプライ巾は、トレッド部5の巾の0.8〜1.
2倍の範囲とするのが好ましい。
【0020】なおベルト層7の外側には、ベルト層7の
少なくとも外端部Eを覆うことによって高速走行に伴う
ベルト層7のリフティングを抑制するバンド層15を設
けている。バンド層15は、本例では、ベルト層7の外
面全面を覆う外プライ15Aと、この外プライ15Aと
ベルト層7との間に介在して前記外端部Eを覆う小巾の
内プライ15Bとを具え、各プライ15A、15Bは、
ベルトコードより小径な例えばナイロンコードをタイヤ
赤道Cに対して0〜10度の角度で配列している。
少なくとも外端部Eを覆うことによって高速走行に伴う
ベルト層7のリフティングを抑制するバンド層15を設
けている。バンド層15は、本例では、ベルト層7の外
面全面を覆う外プライ15Aと、この外プライ15Aと
ベルト層7との間に介在して前記外端部Eを覆う小巾の
内プライ15Bとを具え、各プライ15A、15Bは、
ベルトコードより小径な例えばナイロンコードをタイヤ
赤道Cに対して0〜10度の角度で配列している。
【0021】又前記ビードエーペックス9は、前記カー
カス6の本体部6Aと折返し部6Bとの間に介在して、
前記ビードコア2から半径方向外方に向かってのびる断
面三角形状をなす。又ビードエーペックス9は、サイド
ウォール部4の外壁を形成するサイドウォールゴム及び
カーカスコード16を被覆するカーカス6のトッピング
ゴムに比して硬質のゴムによって形成される。なおビー
ドエーペックス9の外端のビードベースラインLからの
高さであるビードエーペックス高さHaは、前記リムJ
のビードベースラインLからのフランジ高さHfより大
としている。
カス6の本体部6Aと折返し部6Bとの間に介在して、
前記ビードコア2から半径方向外方に向かってのびる断
面三角形状をなす。又ビードエーペックス9は、サイド
ウォール部4の外壁を形成するサイドウォールゴム及び
カーカスコード16を被覆するカーカス6のトッピング
ゴムに比して硬質のゴムによって形成される。なおビー
ドエーペックス9の外端のビードベースラインLからの
高さであるビードエーペックス高さHaは、前記リムJ
のビードベースラインLからのフランジ高さHfより大
としている。
【0022】又前記カーカスの折返し部6B外端のビー
ドベースラインLからの折返し高さH2は、前記ビード
エーペックス高さHaより大であり、従って、折返し部
6Bは、ビードエーペックス9をこえて半径方向外方に
延出し、本例では、タイヤが最大巾となる最大巾位置K
近傍で終端するハイターンアップ(HTU)としてい
る。
ドベースラインLからの折返し高さH2は、前記ビード
エーペックス高さHaより大であり、従って、折返し部
6Bは、ビードエーペックス9をこえて半径方向外方に
延出し、本例では、タイヤが最大巾となる最大巾位置K
近傍で終端するハイターンアップ(HTU)としてい
る。
【0023】ここでビードベースラインLとは、ビード
底面のタイヤ軸方向外端縁Dを通るタイヤ軸に平行な線
であり、公称リム径を示す。
底面のタイヤ軸方向外端縁Dを通るタイヤ軸に平行な線
であり、公称リム径を示す。
【0024】又前記ビード補強層10は、図2に拡大し
て示すように、カーカス本体部6Aとビードエーペック
ス9との間で半径方向外方にのびる内側部分10Aと、
前記ビードコア2の半径方向内側をのびる底部分10B
を介して前記内側部分10Aに連なり、かつ前記折返し
部6Bとビードエーペックス9との間で半径方向外方に
のびる外側部分10Cとを具える。
て示すように、カーカス本体部6Aとビードエーペック
ス9との間で半径方向外方にのびる内側部分10Aと、
前記ビードコア2の半径方向内側をのびる底部分10B
を介して前記内側部分10Aに連なり、かつ前記折返し
部6Bとビードエーペックス9との間で半径方向外方に
のびる外側部分10Cとを具える。
【0025】このビード補強層10は、前記有機繊維か
らなる補強コード17を用いた1枚の補強プライから形
成され、該補強コード17は、隣設するカーカスコード
16と略平行に配列するとともにカーカスコード16と
同質のものが好適に使用される。従って補強プライは、
本例では、ポリエステル繊維のコードを用いたカーカス
プライ11と同構成のもので形成される。
らなる補強コード17を用いた1枚の補強プライから形
成され、該補強コード17は、隣設するカーカスコード
16と略平行に配列するとともにカーカスコード16と
同質のものが好適に使用される。従って補強プライは、
本例では、ポリエステル繊維のコードを用いたカーカス
プライ11と同構成のもので形成される。
【0026】又ビード補強層10の前記内側部分10A
は、ビードエーペックス9の側部で終端するとともに、
外側部分10Cは、ビードエーペックス9外端を半径方
向外方にこえて延出し、前記内側部分10A外端のビー
ドベースラインLからの内側高さH1を、前記ビードエ
ーペックス高さHaより小とする一方、前記外側部分1
0C外端のビードベースラインLからの外側高さH3
を、前記ビードエーペックス高さHaより大しかも前記
タイヤ断面高さHの1/2倍より大としている。
は、ビードエーペックス9の側部で終端するとともに、
外側部分10Cは、ビードエーペックス9外端を半径方
向外方にこえて延出し、前記内側部分10A外端のビー
ドベースラインLからの内側高さH1を、前記ビードエ
ーペックス高さHaより小とする一方、前記外側部分1
0C外端のビードベースラインLからの外側高さH3
を、前記ビードエーペックス高さHaより大しかも前記
タイヤ断面高さHの1/2倍より大としている。
【0027】このように内側部分10Aを低所で終端し
ているため、タイヤに外力が作用した際ビード補強層1
0がつるべ状にゆるむことがなく、従って外側部分10
Cとカーカス本体部6Aとの間でシェル構成を形成し、
応答性を高めうる。
ているため、タイヤに外力が作用した際ビード補強層1
0がつるべ状にゆるむことがなく、従って外側部分10
Cとカーカス本体部6Aとの間でシェル構成を形成し、
応答性を高めうる。
【0028】なお前記内側高さH1は、より好ましくは
前記タイヤ断面高さHの0.3倍以下であって、0.3
倍より大の時、タイヤ変形の際に内側部分10Aに圧縮
応力が作用する場合があり応答性を低下する。なお内側
高さH1は、ビードコア2のビードベースラインLから
の上端高さHc以上であることが好ましく、Hcより小
の時、ユニフォミティの安定を損ねる。
前記タイヤ断面高さHの0.3倍以下であって、0.3
倍より大の時、タイヤ変形の際に内側部分10Aに圧縮
応力が作用する場合があり応答性を低下する。なお内側
高さH1は、ビードコア2のビードベースラインLから
の上端高さHc以上であることが好ましく、Hcより小
の時、ユニフォミティの安定を損ねる。
【0029】又外側部分10Cを高所で終端しているた
め、前記シェル構成を確実化でき、前記外側高さH3が
ビードエーペックス高さHa及び1/2断面高さH以下
の時、応答性を損ねかつタイヤ横剛性を不十分とする。
なお前記折返し高さH2が外側高さH3以上の時、タイ
ヤ横剛性を高めうるが、逆に前記シェル構成を阻害し、
従って、折返し高さH2は、外側高さH3より小である
必要があり、又タイヤ横剛性向上のために、前記高さH
2は、ビードエーペックス高さHaより大とすることが
好ましい。
め、前記シェル構成を確実化でき、前記外側高さH3が
ビードエーペックス高さHa及び1/2断面高さH以下
の時、応答性を損ねかつタイヤ横剛性を不十分とする。
なお前記折返し高さH2が外側高さH3以上の時、タイ
ヤ横剛性を高めうるが、逆に前記シェル構成を阻害し、
従って、折返し高さH2は、外側高さH3より小である
必要があり、又タイヤ横剛性向上のために、前記高さH
2は、ビードエーペックス高さHaより大とすることが
好ましい。
【0030】なお前記外側部分10Cの外端は、ベルト
層7と重なり合う位置まで延出しうるが、タイヤの軽量
化及びユニフォミティの安定性のために、ベルト層7外
端よりタイヤ軸方向外側で終端することが好ましい。
層7と重なり合う位置まで延出しうるが、タイヤの軽量
化及びユニフォミティの安定性のために、ベルト層7外
端よりタイヤ軸方向外側で終端することが好ましい。
【0031】又本例では、外側部分10Cがビードエー
ペックス9外端から半径方向外側に突出する突出部分に
は、少なくともビードエーペックス9外端からのびるゴ
ム層19が介在し、図3に示すように、補強コード17
とカーカス本体部6Aのカーカスコード16とのコード
間距離20を、0.5〜1.5mm好ましくは0.7〜
1.0mmに維持している。このゴム層19は前記カーカ
ス6のトッピングゴムと略同硬さのゴムから形成され、
前記コード間距離20を前記範囲に保つことにより、シ
ェル構成を維持しつつタイヤの横剛性をさらに高めるの
に役立つ。
ペックス9外端から半径方向外側に突出する突出部分に
は、少なくともビードエーペックス9外端からのびるゴ
ム層19が介在し、図3に示すように、補強コード17
とカーカス本体部6Aのカーカスコード16とのコード
間距離20を、0.5〜1.5mm好ましくは0.7〜
1.0mmに維持している。このゴム層19は前記カーカ
ス6のトッピングゴムと略同硬さのゴムから形成され、
前記コード間距離20を前記範囲に保つことにより、シ
ェル構成を維持しつつタイヤの横剛性をさらに高めるの
に役立つ。
【0032】このようなビード補強層10を具えるタイ
ヤは、図4に略示するように、ビード補強層10をビー
ドコア2及びビードエーペックス9の廻りで折返して一
体化したビードコア組立体21を予め形成し、フォーマ
31上で円筒に形成したカーカスプライ11上に、この
ビードコア組立体21を配置することにより通常の工程
を用いて形成することができ、生産性を損ねることな
く、かつ均一なコード張力を有して形成することが可能
となる。
ヤは、図4に略示するように、ビード補強層10をビー
ドコア2及びビードエーペックス9の廻りで折返して一
体化したビードコア組立体21を予め形成し、フォーマ
31上で円筒に形成したカーカスプライ11上に、この
ビードコア組立体21を配置することにより通常の工程
を用いて形成することができ、生産性を損ねることな
く、かつ均一なコード張力を有して形成することが可能
となる。
【0033】(具体例)タイヤサイズが235/45Z
R17をなしかつ表1の仕様に基づくタイヤを試作する
とともに、各タイヤの諸特性を、タイヤ剛性、応答性、
タイヤ重量等とともに測定しかつ比較した。
R17をなしかつ表1の仕様に基づくタイヤを試作する
とともに、各タイヤの諸特性を、タイヤ剛性、応答性、
タイヤ重量等とともに測定しかつ比較した。
【0034】
【表1】
【0035】なお表1中のRRCは、転がり抵抗の値を
その時の負荷荷重で割った転がり抵抗係数を意味する。
その時の負荷荷重で割った転がり抵抗係数を意味する。
【0036】
【発明の効果】叙上のごとく本発明の空気入りタイヤ
は、ビード部にビード補強層を設けているため、必要な
タイヤ横剛性を保ちつつ応答性を向上することができ、
操縦安定性を高めかつ軽量化を計りうる。
は、ビード部にビード補強層を設けているため、必要な
タイヤ横剛性を保ちつつ応答性を向上することができ、
操縦安定性を高めかつ軽量化を計りうる。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】そのビード部及びサイドウォール部を拡大して
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】ゴム層を説明する断面図である。
【図4】本発明のタイヤの製造方法の一部を説明する線
図である。
図である。
【図5】2−0構造の従来タイヤを説明する略断面図で
ある。
ある。
【図6】1−1構造の従来タイヤを説明する略断面図で
ある。
ある。
2 ビードコア 3 ビード部 4 サイドウォール部 5 トレッド部 6 カーカス 6A 本体部 6B 折返し部 7 ベルト層 9 ビードエーペックス 10 ビード補強層 10A 内側部分 10C 外側部分 L ビードベースライン
Claims (2)
- 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部をへてビ
ード部のビードコアに至る本体部に前記ビードコアの廻
りをタイヤ軸方向の内側から外側に折返される折返し部
を設けたカーカス、前記本体部と折返し部との間を通り
かつ前記ビードコアから半径方向外方にのびるビードエ
ーペックス、及び前記本体部とビードエーペックスとの
間で半径方向外方にのびる内側部分にビードコアの半径
方向内側をへて折返し部とビードエーペックスとの間で
半径方向外方にのびる外側部分を設けたビード補強層を
具えるとともに、 該ビード補強層は、ビードベースラインからの前記内側
部分の外端の内側高さH1を、前記ビードエーペックス
の外端のビードエーペックス高さHaより小、しかも前
記外側部分の外端の外側高さH3を、前記エーペックス
高さHaより大かつタイヤ断面高さHの1/2より大と
した空気入りタイヤ。 - 【請求項2】前記カーカスは、前記折返し部の外端の折
返し高さH2を、前記エーペックス高さHaより大かつ
前記外側高さH3より小としたことを特徴とする請求項
1記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6017874A JPH07205619A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6017874A JPH07205619A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07205619A true JPH07205619A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11955838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6017874A Pending JPH07205619A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07205619A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001138720A (ja) * | 1999-11-12 | 2001-05-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2014065436A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
-
1994
- 1994-01-17 JP JP6017874A patent/JPH07205619A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001138720A (ja) * | 1999-11-12 | 2001-05-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2014065436A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
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