JPH106718A - 重荷重用偏平空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

重荷重用偏平空気入りラジアルタイヤ

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JPH106718A
JPH106718A JP8166347A JP16634796A JPH106718A JP H106718 A JPH106718 A JP H106718A JP 8166347 A JP8166347 A JP 8166347A JP 16634796 A JP16634796 A JP 16634796A JP H106718 A JPH106718 A JP H106718A
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JP
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internal pressure
height
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pneumatic radial
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JP8166347A
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Michio Osaki
道雄 大▲崎▼
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗心地性を実質的に損うことなしにベルト部
耐久性を向上させた重荷重用偏平空気入りラジアルタイ
ヤを提供すること。 【解決手段】 偏平率70%以下の重荷重用偏平空気入
りラジアルタイヤにおいて、正規内圧の10%を充填し
た低内圧充填時におけるカーカス層最大幅位置の高さh
1 をカーカス層最大高さHに対し0.75H≦h1
0.85Hの範囲にしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗心地性を実質的
に損なうことなしに、ベルト部耐久性を向上させた重荷
重用偏平空気入りラジアルタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トラックやバスなどの大型車両に
は、積載量を多くすると共に重量を軽減するために、偏
平率を小さくした重荷重用偏平空気入りラジアルタイヤ
が使用されるようになった。しかしながら、この偏平空
気入りラジアルタイヤでは、トレッド接地面が幅方向に
広がるためにトレッドセンター部よりもショルダー部の
接地圧が大きくなり、これによりショルダー部に位置す
るベルト層端部にセパレーションが生じてベルト部耐久
性を悪化させるという問題があった。また、この偏平空
気入りラジアルタイヤでは、重荷重を支えるために内圧
を高くするので縦剛性が高くなり、乗心地性が悪くなっ
てしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、乗心
地性を実質的に損なうことなしにベルト部耐久性を向上
させた重荷重用偏平空気入りラジアルタイヤを提供する
ことである。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明は、偏平率70%以下の偏
平空気入りラジアルタイヤにおいて、正規内圧の10%
を充填した低内圧充填時におけるカーカス層最大幅位置
の高さh1 をカーカス層最大高さHに対し0.75H≦
1 ≦0.85Hの範囲にした重荷重用偏平空気入りラ
ジアルタイヤを要旨とする。
【0005】ところで、従来の重荷重用偏平空気入りラ
ジアルタイヤでは、h1 は0.7H以下である。また、
タイヤでは一般に空気が充填されて内圧がかかったとき
には、トレッドセンター部からビードコアまでのカーカ
スラインには一様に張力が作用する。本発明では、高さ
1 を0.75H≦h1 ≦0.85Hとして、従来の重
荷重用偏平空気入りラジアルタイヤのそれよりも高く
し、トレッドセンター部からカーカス層最大幅位置まで
のカーカスラインの長さを短くすることにより、トレッ
ドセンター部からショルダー部にかけてのカーカスライ
ンに作用する張力、すなわちカーカス張力が低下し、こ
の低下分だけベルト部の周方向張力が高まるため(タイ
ヤ内圧にカーカス張力およびベルト部周方向張力の両方
で分担して対抗しているため)、見かけ上のベルト部周
方向剛性が高くなるので、ベルト層の動きが抑えられて
ベルト層端部のセパレーョン等が生じなくなるから、ベ
ルト部耐久性を向上させることが可能となる。また、そ
の他の部分におけるカーカス張力の変化はほとんど無い
ので乗心地性を悪化させることがない。
【0006】ここで、“高さ”とは、リム径相当位置か
らの高さをいう。リム径相当位置は、換言すれば、タイ
ヤの回転軸からリム径の1/2の距離を離間した、回転
軸に平行な直線を指し、いわゆるビードベースラインで
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の重荷重用偏平空気
入りラジアルタイヤの低内圧充填時を示す子午線方向断
面図、図2は同じく正規内圧充填時を示す子午線断面図
である。図1および図2において、カーカス層が、ビー
ドコア2の廻りにタイヤ内側から外側に巻き上げられ、
比較的低い位置で終端すると共に、このカーカス層巻上
げ端部1aの軸方向外側から内側にかけて、有機繊維コ
ードおよび/または金属コードのゴム引き層からなるビ
ード補強層3が配されている。また、カーカス層巻上げ
端部1aの軸方向外側に硬質ゴム層4が配置されてい
る。このビード部BをリムAに組み込むことによりビー
ド/リム構造が構成される。
【0008】トレッド部Tのカーカス層1とトレッドゴ
ム5との間には、スチールコードからなる複数層のベル
ト層6が配置されている。このようにしてなる本発明の
重荷重用偏平ラジアルタイヤは、正規内圧充填時のタイ
ヤ幅がJATMA規格最大値に対し90〜100%の範
囲にあり、かつ偏平率70%以下の偏平空気入りラジア
ルタイヤである。
【0009】本発明では、この偏平空気入りラジアルタ
イヤにおいて、図1に示すように、正規内圧の10%を
充填した低内圧充填時において(金型形状に近い状
態)、カーカス層最大幅位置の高さh1 をカーカス層最
大高さHに対し0.75H≦h1≦0.85Hとしてい
る(h1 =0.75H〜0.85H)。すなわち、従来
の重荷重用偏平空気入りラジアルタイヤのカーカス層最
大幅位置の高さh1 ′よりも高くしている。ここで、高
さH、高さh1 、高さh1 ′は、それぞれ、リム径相当
位置Rからの高さである。また、点線7は従来の重荷重
用偏平空気入りラジアルタイヤのカーカスラインを表わ
し、点線8は従来の重荷重用偏平空気入りラジアルタイ
ヤのトレッド面プロファイルを表わす。
【0010】h1 が0.75未満ではカーカス張力が十
分に低下しないためベルト部耐久性の向上を期すことが
できなくなり、一方、0.85Hを超えるとタイヤサイ
ド部におけるカーカス張力が高くなり、大幅な乗心地の
低下となってしまう。また、正規内圧充填時においては
図2に示すように、カーカス層最大幅位置の高さh
2 は、従来の重荷重用偏平空気入りラジアルタイヤのカ
ーカス層最大幅位置の高さh2 ′と同じになる。この高
さh2 は、カーカス層最大高さHに対し0.5H≦h2
≦0.7H(h2 =0.5H〜0.7H)の範囲にあれ
ばよい。本発明では、正規内圧の10%を充填した低内
圧充填時から正規内圧充填時に至る過程において高さh
1 を高さh2 に徐々に変化させている。ここで“正規内
圧”とは、JATMA規格に定められている内圧をい
う。なお、高さHは、低内圧充填時および正規内圧充填
時のいずれにおいても同じである。
【0011】このようにh1 を定めた本発明の重荷重用
偏平空気入りラジアルタイヤは、11/70R22.5
サイズのタイヤを例にとると、従来のタイヤに対し金型
におけるショルダーポイントの周長を約6.3mm延長
し、さらにタイヤ最大幅の高さを約15mm上方へ移行
させることにより実現される。
【0012】
【実施例】
タイヤサイズ:11/70R22.5 14PRの重荷
重用偏平空気入りラジアルタイヤについて、カーカス層
最大高さH、正規内圧の10%を充填した低内圧充填時
におけるカーカス層最大幅位置のh1 、および正規内圧
充填時におけるカーカス層最大幅位置の高さh2 を表1
に示したように変更することにより4種類のタイヤを得
た。
【0013】これらのタイヤについて、22.5×8.25のリ
ムに装着し、下記の評価方法に供し、ベルト部耐疲労
性、耐ベルトエッジセパレーション性、および乗心地性
の評価を行った。結果を表1に示す。ベルト部耐疲労性 :荷重3815kgf (正規荷重の14
0%)として、室内ドラム上を約2万m走行させた後、
タイヤのベルト部ワイヤの引張強度を測定し、従来タイ
ヤを100として指数評価(指数大ほど良好)。
【0014】耐ベルトエッジセパレーション性:上記ベ
ルト部耐疲労性と同一の条件にて走行させた後のタイヤ
のベルト部のベルトコードゴムの熱劣化具合を測定し、
従来タイヤを100として指数評価(指数大ほど良
好)。乗心地性 :最大積載量10トンの大型トラックの全輪に
試験タイヤを装着し、積載量100%の状態で、テスト
コースにおける走行時の縦バネ特性をフィーリング評価
し、従来タイヤを100として指数評価(指数大ほど良
好)。
【0015】
【表1】 表1から明らかなように、本発明タイヤは、従来タイヤ
および比較タイヤ1、2に比較して、耐久性(ベルト部
耐疲労性、耐ベルトエッジセパレーション性)および乗
心地性の両方がすぐれている。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、偏
平率70%以下の偏平空気入りラジアルタイヤにおい
て、正規内圧の10%を充填した低内圧充填時における
カーカス層最大幅位置の高さh1 をカーカス層最大高さ
Hに対し0.75H≦h1 ≦0.85Hの範囲にしたた
めに、乗心地性を実質的に損うことなしにベルト部耐久
性を向上させることができる。このタイヤは、トラック
やバスなどの大型車両用タイヤとしてきわめて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重荷重用偏平ラジアルタイヤの低内圧
充填時の一例を示す子午線方向断面図である。
【図2】同じく正規内圧充填時の一例を示す子午線方向
断面図である。
【符号の説明】
1 カーカス層 1a カーカス
層巻上げ端部 2 ビードコア 3 ビード補
強層 4 硬質ゴム層 5 トレッド
ゴム 6 ベルト層 B ビード部 T トレッド部 R リム径相
当位置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏平率70%以下の偏平空気入りラジア
    ルタイヤにおいて、正規内圧の10%を充填した低内圧
    充填時におけるカーカス層最大幅位置の高さh1 をカー
    カス層最大高さHに対し0.75H≦h1 ≦0.85H
    の範囲にした重荷重用偏平空気入りラジアルタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016117329A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2017030413A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
US20190359000A1 (en) * 2016-07-15 2019-11-28 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic Tire
JP2021075090A (ja) * 2019-11-05 2021-05-20 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ

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