JPH07205450A

JPH07205450A - インクジェット記録装置

Info

Publication number: JPH07205450A
Application number: JP6004825A
Authority: JP
Inventors: Takatoshi Minegishi; 孝壽峯岸; Hisashi Takahashi; 尚志高橋; Hiroyuki Kawasaki; 博之川崎; Takeo Honma; 武男本間; Toyonori Horiuchi; 豊記堀内
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1994-01-20
Filing date: 1994-01-20
Publication date: 1995-08-08
Anticipated expiration: 2014-11-02
Also published as: JP2970381B2

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、インクおよびインク溶剤の補充や使
い古したインクの交換が容易であるものを提供するもの
である。【構成】インクジェット本体部の内底部には開放した扉
の上に引き出すことが出来る引出自在なる容器載置部材
を設け、この載置部材に前記メインインク容器，補給用
インク容器および補給用インク溶剤容器を載置したイン
クジェット記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に係り、特に産業用設備とし用いるインクジェット記録
装置においてメンテナンス性の向くものに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】産業用の荷電制御方式のインクジェット
記録装置においては、消耗品であるインクおよびインク
溶剤の補充や使い古したインクの交換が必要である。ま
た制御部の制御基板回路に外来ノイズが乗ると誤動作や
印字の品質が低下するものである。これらについて、従
来のインクジェット記録装置は十分に応えたものになっ
ていなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みて、インクおよびインク溶剤の補充や使い古した
インクの交換が容易であるとともに外来ノイズによる誤
動作や印字品質の低下が少ないものを提供するものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、インクの加圧
用のポンプと、供給用のインクが貯溜されているメイン
インク容器と、印字等で消費されるインクを補充する補
給用のインクが貯溜されている補給用インク容器と、イ
ンクから蒸発するインク溶剤を補充する補給用のインク
溶剤が貯溜されている補給用インク溶剤容器とを備えて
いるインクジェット本体部と、このインクジェット本体
部と接続管を介して接続されているノズルヘッドとを有
し、インクジェット本体部が外ケースカバーで覆われる
とともにこの外ケースカバーの前面側には手間側に倒す
ように開放自在なる扉を備わっているものにおいて、イ
ンクジェット本体部の内底部には開放した扉の上に引き
出すことが出来る引出自在なる容器載置部材を設け、こ
の載置部材に前記メインインク容器，補給用インク容器
および補給用インク溶剤容器を載置したことを特徴とす
るものである。

【０００５】また本発明は、インクの加圧用のポンプ
と、供給用のインクが貯溜されているメインインク容器
と、印字等で消費されるインクを補充する補給用のイン
クが貯溜されている補給用インク容器と、インクから蒸
発するインク溶剤を補充する補給用のインク溶剤が貯溜
されている補給用インク溶剤容器と、補給用インク容器
からメインインク容器に補充されるインクを濾過する濾
過フィルター容器を備えているインクジェット本体部
と、このインクジェット本体部と接続管を介して接続さ
れているノズルヘッドとを有し、インクジェット本体部
が外ケースカバーで覆われるとともにこの外ケースカバ
ーの前面側には手間側に倒すように開放自在なる扉を備
わっているものにおいて、インクジェット本体部の内底
部には開放した扉の上に重なるように倒して開くことの
出来るフィルター容器用蓋体を設け、このフィルター容
器用蓋体が立てた状態から手前側に倒せるように回動自
在に支持し、前記濾過フィルター容器をフィルター容器
用蓋体に取り付け支持してなることを特徴とするもので
ある。

【０００６】さらに本発明は、インクの供給および循環
系統を下部に、制御系統部を上部に備えているインクジ
ェット本体部と、インクジェット本体部から加圧される
インクを飛ばすノズルヘッドとを備えているインクジェ
ット記録装置において、インクジェット本体部内に仕切
板をほぼ水平に配置してインクの供給および循環系統側
と制御系統部側とを区画し、仕切板に対してほぼ垂直に
配置される基板ベースを設け、この基板ベースにはイン
クジェット本体部の後側に対面する後面に定電圧電源
部，入出力基板ノイズフィルターを設けるとともに定電
圧電源部を上側位置に配置し、同基板ベースの後面の反
対側である前面には制御基板，ノズルヘッド駆動用基板
およびメモリ基板を配置したことを特徴とするものであ
る。

【０００７】

【作用】メインインク容器と補給用インク容器は、引き
出し自在なる載置部材に置かれているので、メインイン
ク容器および補給用インク容器音を容易に引き出して交
換できるのである。

【０００８】また濾過フィルター容器は開閉自在なるフ
ィルター容器用蓋体を設け、このフィルター容器用蓋体
に取り付けて支持しされているので、濾過フィルター容
器は容易に取り出してメンテナンスをすることができ
る。

【０００９】さらに、制御基板，ノズルヘッド駆動用基
板およびメモリ基板は、定電圧電源部を取り付ける基板
ベースの反対面側に置かれるので、外来ノズルの影響が
少ないものである。

【００１０】

【実施例】以下、本発明に係る荷電変調形インジェット
記録装置の実施例を図１〜図１７を参照して説明する。

【００１１】まず図４は、本発明の一実施例に係るイン
クジェット記録装置のインクジェット記録本体部（以下
本体部と称す）の外観図を示す。

【００１２】図４に示す通り、日常操作と定期的メンテ
ナンスが前記装置本体部の前面から行えるように、電源
スイッチ２と入力部である液晶画面３ａとキーボード３
ｂ及び定期的メンテナンス部を覆っているメンテナンス
カバー８（扉）は前記装置本体部の前面に配置されてい
る。

【００１３】電源スイッチ２と液晶画面３ａとキーボー
ド３ｂを取り付けているパネル４は、視認性及び操作性
を考慮して傾斜を付けてある。またメンテナンスカバー
８は、インク及び／または溶剤を扱うということを考慮
して、キーボード３ｂの下側に配置してある。

【００１４】前記装置本体部を覆っている外カバー１と
メンテナンスカバー８は、防錆のためステンレス材を使
用しており、本実施例では、特に意匠面も持たせ、ヘア
ライン仕上げとしている。またパネル４とメンテナンス
カバー８の上側についているメンテパネル９は黒色塗装
としてある。前記装置本体部の後部には、印字を行うノ
ズルヘッド３８へ接続する接続管３９が取り付けられて
いる。

【００１５】図５はメンテナンスカバー８を開放した図
を示す。

【００１６】前記装置本体部のメンテナンスカバー８の
内側には、定期的メンテナンスが必要なメインインク容
器１９と補給用インク容器２０と補給用溶剤容器２１、
及びフィルター２２が配置されている。メンテナンスカ
バー８を開けることにより取り扱うことができる。メン
テナンスカバー８は手前に開く構成をとり、かつ手前に
開くとほぼ水平の位置で固定されるようになっている。

【００１７】前記メインインク容器１９と補給用インク
容器２０と補給用溶剤容器２１は、前記装置本体部の内
部に直接置かないで、容器載置部材１００に載置されて
いる。

【００１８】この容器載置部材１００に関係する構成に
ついて詳しく説明する。図２，図５，図９，図１２，図
１３，図１４等に示すように容器載置部材１００は、前
記装置本体部の内底部にスライドして出し入れできるよ
うに置かれている。容器載置部材１００の左右の端部は
案内用の案内レール１０１で抑えられている。案内レー
ル１０１は断面が

【００１９】

【外１】

【００２０】形状になっている。この二つの案内レール
１０１が前記装置本体部の前側から後側に向けて並行に
延びるように置かれている。容器載置部材１００の左右
の端部は案内レール１０１と前記装置本体部の内底部と
の間で置かれ、二つの案内レール１０１にガイドされ
て、容器載置部材１００は出し入れ出来ようになってい
る。

【００２１】また、ストッパー１０２が設けられてい
る。前記装置本体部の奥側に容器載置部材１００を押し
込んだ際に、ストッパー１０２により容器載置部材１０
０の後端が受け止められるようになっている。

【００２２】さらに、容器載置部材１００の右側には前
後方向に延びる案内用の長溝１０３が形成されている。
この長溝１０３に挿入するストッパーねじ１０４は前記
装置本体部側にねじ込んで止められている。容器載置部
材１００は長溝１０３の奥側端がストッパーねじ１０４
に当接するまで、引き出すことができる。この状態を示
しているのが図１５である。この状態でメインインク容
器１９と補給用インク容器２０と補給用溶剤容器２１の
メンテナンスをする。長溝１０３およびストッパーねじ
１０４は二つにしてもよいものである。

【００２３】図１５の状態にあってもメインインク容器
１９と補給用インク容器２０と補給用溶剤容器２１のメ
ンテナンスがやりにくい時には図１６に示す状態まで容
器載置部材１００を引き出す。この時には、ストッパー
ねじ１０４を緩めて長溝103から外してからでないと、
容器載置部材１００を引き出すことは出来ないものであ
る。図１６に示すように引き出された容器載置部材１０
０がメンテナンスカバー８（扉）の内側上面に座り良く
置かれるように、メンテナンスカバー８（扉）には支持
爪１０５が設けられている。

【００２４】図１２，図１３，図１４，図１５，図１
６，図１７に示す容器載置部材１００は、図２，図５，
図９に示す容器載置部材１００と図示が違っている。図
１２，図１３，図１４，図１５，図１６，図１７に示す
容器載置部材１００には、前側に立ち上がる前面壁１０
６が設けられている。この前面壁１０６は容器載置部材
１００の出し入れに際し、メインインク容器１９と補給
用インク容器２０と補給用溶剤容器２１が倒れて容器載
置部材１００から落ちるのを抑えるものである。この前
面壁１０６には、メインインク容器１９と補給用インク
容器２０と補給用溶剤容器２１に対応して窓１０７，１
０８，１０９が設けられている。これらの窓１０７，１
０８，１０９から各容器１９，２０，２１に入っている
インク，溶剤の分量を見ることができる。

【００２５】また本カバーは、上部でマグネット式の固
定具７で固定されている。固定具７は、簡単に着脱がで
きるものであれば何でも良い。図５ではメンテナンスカ
バー８の両側に２個用いているが、中央部に１個設けて
も良い。またカバーが開放時、急激に開かないようにヒ
ンジ部及びその周辺に徐々に開くダンパーを設けても良
い。またメンテナンスカバー８の水平固定のために、ス
テー６１を用いても良い。

【００２６】メンテナンスカバー８が閉じたときの周囲
には、凹部１ａ，５ａがある。これは装置に水滴及び何
らかの液体がかかった場合、装置内部に水滴及び何らか
の液体が侵入しないようにするためのものである。

【００２７】図１は装置内部の側面図を、図２は装置内
部インク循環部の上面図を、図３は装置内部制御部の上
面図を示した図である。

【００２８】図１，図２において、全体のカバー１に
は、パネル４が傾斜をつけて取り付けられており、パネ
ル４には電源スイッチ２及び液晶画面３ａとキーボード
３ｂからなる入力部３が取り付けられている。液晶画面
３ａとキーボード３ｂは別々に構成してもかまわない
が、ここでは一体にしたものを用いている。また、カバ
ー１には、インク循環部のメンテナンスを行うためのメ
ンテナンスカバー８が付いており、図５で示した通り手
前側に開き、メンテナンストレーとして使用できる構成
を取っている。

【００２９】本発明では、カバー１との組合せも考え、
メンテナンスカバー８は、カバー１に取り付けられてい
るが、本体ベース１７に取り付けてもかまわない。

【００３０】本体ベース１７にはインク循環部品が取り
付けられており、前面に定期的メンテナンスの必要なイ
ンクメイン容器１９，補給用インク容器２０，補給用溶
剤容器２１の各容器及び、循環経路内のゴミを捕獲する
フィルター２２が配置され、後部にインク，溶剤を圧
送，回収するポンプ２５，循環経路を開閉する複数個の
電磁弁３１が配置されている。ポンプ２５の駆動部であ
るモータ２５ａ，電磁弁３１の駆動部であるソレノイド
３１ａは、インク循環経路側と仕切板３２で仕切られて
おり、モータ２５ａ，ソレノイド３１ａは、装置背面か
ら背面板１１を外してメンテナンスする構成を取ってい
る。

【００３１】ポンプ，電磁弁の駆動部は、一般的には上
述の通りモータ，ソレノイドを用いており、熱源となっ
ている。このため、この熱源部をまず冷却することが重
要であり、熱源部背面にファン部３４を配置し、外気を
導き、熱源部を冷却する構成を取っている。このファン
部３４は図６のように下部に取り付けても良い。またフ
ァン部３４は側面に取り付けても良い。また図７に示す
通り、熱源部を通った空気はそのまま上昇し、制御部を
冷却できるように、上部制御部と連通になっており、限
られた空気でインク循環部，制御部とも冷却できる構成
をとっている。上昇した空気は上部隙間６２から筺体外
部へ放出される。またファン部３４には、吸引した空気
で制御部を満たすことにより、インク循環部より制御部
側の内圧を高くする役目も持たせ、インク循環部内で溶
剤蒸気が万一発生しても、制御部側に溶剤蒸気が入り込
みにくくしている。

【００３２】図１において、本体ベース１７の後部に
は、印字を行うノズルヘッド３８へ接続される接続管３
９が取り付けられている。

【００３３】以上説明した内容は、インク循環部に関す
る部分であり、装置の下側に全て配置されている。イン
ク循環部の上部には、以下に述べる制御部が配置されて
いる。

【００３４】図１，図３において、装置全体のコントロ
ールを行う制御基板４０は、基板ベース４１に取り付け
られており、本発明では、制御基板４０にノズルヘッド
駆動用基板４２及び本装置駆動用プログラムが入ったメ
モリ基板４３が接続されている。

【００３５】顧客が外部装置と接続する入出力部／ここ
では入出力基板４８を用いているが／及び、電源ライン
の接続部５４は基板ベース４１の背面側に取り付けら
れ、背面の接続口板１５を取り外して行う構成を取って
いる。

【００３６】また、電源ラインの直後に配置されている
ラインノズル除去のためのノイズフィルター５７も基板
ベース４１の背面に取り付けられている。

【００３７】制御基板４０の前面には定電圧電源部５８
が配置され、定電圧電源部５８の下部にインク循環部と
制御部を仕切る仕切板６０が設けられている。仕切板６
０は取り外し可能な構造にしてあるため、仕切板６０を
取り外すことにより、インク循環部のメンテナンスが容
易となる。

【００３８】図８〜図１０に、構成部材の詳細を示す。

【００３９】図８はカバー部，背面部の詳細図である。

【００４０】カバー１にパネル４が取り付けられ、パネ
ル４には電源スイッチ２と入力部３が取り付けられてい
る。カバー１の前部には、カバー１の補強とメンテナン
スカバー８の取付部を兼ねた補強ベース６が取り付けら
れており、補強ベース６の上側には凹部５ａを持つメン
テナンスカバー受け５が取り付けられており、メンテナ
ンスカバー８が閉じたとき、メンテナンスカバー８の周
囲の折り返し８ａが凹部５ａに入るようにしてある。ま
た凹部５ａの下端部は、カバー１の凹部１ａと接続され
るように組まれるため、装置パネル４に水滴がかかって
も、水滴は凹部５ａ，凹部１ａに沿って流れ落ちるた
め、装置内部に水滴が入ることも防止できる。

【００４１】補強ベース６の上側両側には、メンテナン
スカバー８を閉じた状態で固定するマグネット式の固定
具７が付いている。固定具７のマグネットはマグネット
が出た状態と、引き込まれた状態の２つの状態でラッチ
する物を用いているため、メンテナンスカバー８の上部
中央に押すことによりメンテナンスカバー８が閉まり、
再度押すことにより開放することができる。本実施例で
は、メンテナンスカバー８にステンレス材を用いている
ため、固定具７のマグネットは黒色塗装した意匠鉄板で
あるメンテナンスパネル９に付く構成を取っている。こ
のためメンテナンスカバー８には、固定具７のマグネッ
ト吸着用窓８ｂを２か所開けてある。マグネットの固定
具７を用いる替わりにねじ等の固着手段を用いてもよ
い。

【００４２】ヒンジ１０は補強ベース６とメンテナンス
カバー８を接続する部材であり、ここにダンパー機能を
持たせたヒンジを用いることにより、メンテナンスカバ
ー８の急激な開放を防止できる。補強ベース６下端に
は、補強とメンテナンスカバー８開放時の水平位置での
ストッパーを兼ねた折り返し６ａを付けてある。

【００４３】背面板１１には、ブレーカ操作時開けるブ
レーカカバー１２が止め具１３で固定されている。ファ
ン部３４の後部に相当する位置にはファンフィルターカ
バー１４が、顧客が外部装置と接続する入出力部及び電
源ラインの接続部の後部に相当する位置には接続口板１
５が取り付けられており、ケーブルの出入口１５ａには
それぞれケーブル保護用ゴムブッシュ１６が取り付けら
れている。

【００４４】図９はインク循環部の詳細図である。

【００４５】印字に使用しなかったインクを回収，保持
するインクメイン容器１９，印字に使用したインク分を
補うためのインクを保持する補給用インク容器２０，揮
発した溶剤分を補うための溶剤を保持する補給用溶剤容
器２１は本体ベース１７の前面に配置されている。イン
クメイン容器１９の前側には、インクの吸い込み口及び
回収口のついたキャップ１９ａが、後側にはインクメイ
ン容器１９内のインクの液面レベルを検出するセンサ１
９ｂ及び排気口１９ｃが付いている。補給用インク容器
２０の前側には、インクを注ぐ注ぎ口２０ａが、後側に
は補給用インク容器２０内のインクの液面レベルを検出
するセンサ２０ｂ及びインクの吸い込み口と排気口２０
ｃが付いている。補給用溶剤容器２１の前側には、溶剤
を注ぐ注ぎ口２１ａが、後側には補給用溶剤容器２１内
の溶剤の液面レベルを検出するセンサ２１ｂ及び溶剤の
吸い込み口と排気口２１ｃが付いている。

【００４６】図２，図５，図９に示すように循環インク
を濾過するフィルターの濾過フィルター容器２２は、前
記装置本体部の内底部側に設けられているフィルター取
付金具２３にクランプ２３ａを持って取り付けられてい
る。このフィルター取付金具２３は図１５，図１６，図
１７に示すようにヒンジ２３ｂを持って支持されてい
る。フィルター取付金具２３は手前側に倒すようにして
開くものである。メンテナンスカバー（扉）８の内側上
面に重なるように開いたフィルター取付金具２３は、支
持爪１０５に受け止められるようになるものである。

【００４７】このように濾過フィルター容器２２はフィ
ルター取付金具２３を手前側に倒すことにより前記装置
本体部の前側に出されるので、濾過フィルター容器２２
のメンテナンスを容易に行うことができる。なお、ヒン
ジ２３ｂの下側に見えるヒンジ１０は、メンテナンスカ
バー（扉）８を回動自在に支持しているものである。印
字を行うためにインク粒子を作成するノズル部へ送るイ
ンクの圧力を一定圧力にするための圧力計付き調圧弁２
４は、本体ベース１７の前面に配置されている。

【００４８】ポンプ２５には、ポンプヘッド２５ｂが４
つ取り付けられており、駆動用モータ２５ａにより、９
０°位相差で動く。ポンプ２５は固定金具２６により本
体ベース１７へ取り付けられている。

【００４９】ソレノイド３１ａにより駆動される電磁弁
３１は、シール材３１ｂを介して、流路の刻まれた流路
ブロック２７，２９へ接続される。流路ブロック２７，
２９は１つのブロックにしても良いが、本実施例では２
つに分けてある。流路ブロック２７，２９は、それぞれ
流路ブロックベース２８，３０へ取り付けられている。
流路ブロックベース２８，３０には、それぞれ切り込み
２８ａ，３０ａがあり、図１１に示すように、仕切板３
２の電磁弁取付穴３２ａの下部に掛け取り付ける。仕切
板３２は、インク循環部においてインク循環側と、モー
タ２５ａ及びソレノイド３１ａ側を仕切る役目を持つ。

【００５０】ファン部３４は、ファンカバー３４ａ,フ
ァン本体３４ｂ,ファンベース３４ｃ，スペーサ３４
ｄ，ファンフィルター３４ｅから構成されている。

【００５１】インクメイン容器１９についている排気口
１９ｃからの排気チューブは、仕切板３２についている
チューブ保護用ブッシュ３３を通って継手３５に接続そ
れている。補給用インク容器２０についている排気口２
０ｃと補給用溶剤容器２１についている排気口２１ｃか
らの排気チューブは１本に結合され、仕切板３２につい
ているチューブ保護用ブッシュ３３を通って継手３６に
接続されている。本実施例では、印字に使用されない回
収インクが入り込むインクメイン容器１９についている
排気口１９ｃからの排気量が最も多いため、排気口１９
ｃからの排気チューブを独立させてある。排気チューブ
については、３本全て１本に結合しても、あるいは３本
全て独立に配置しても良い。継手３５，３６に送られて
きた排気は、本体ベース１７の下部へ排出される。排出
部の下部には、排気ダクト３７が取り付けられており、
ダクト接続管３７ａにダクトを接続し所定の流量が吸引
することにより、局所排気が可能となる。また排気ダク
ト３７は、排気内に含まれるインク内染料分による装置
設置部の床の汚れ防止の役目を持つ。

【００５２】本体ベース１７の後部には、印字を行うノ
ズルヘッド３８へ接続される接続管３９が取り付けられ
ている。

【００５３】本体ベース１７の底部四隅みには、足１８
が取り付けられている。

【００５４】図１０は制御部の詳細図である。本制御部
は図９の上部に配置されている。

【００５５】前記装置のコントロールを行うマイコンが
搭載された制御基板４０は、基板ベース４１に取り付け
られている。制御基板４０にノズルヘッド駆動用基板４
２及び本装置駆動用プログラムが入ったメモリ基板４３
が接続されている。カバー４４は樹脂性の透明カバー
で、アナログ系の高電圧を扱いかつ高温になるヒートシ
ンクを有するノズルヘッド駆動用基板４２に誤って触れ
てしまうことを防ぐために取り付けてある。ノズルヘッ
ド駆動用基板４２はスペーサ４６を介して制御基板４０
に取り付けられる。カバー４４はスペーサ４５を介して
ノズルヘッド駆動用基板４２に取り付けられる。メモリ
基板４３は制御基板４０の接続台に差し込んで取り付け
られる。

【００５６】顧客が外部装置と接続する入出力部／ここ
では入出力基板４８を用いているが／及び、電源ライン
の接続部５４は基板ベース４１の背面側に取り付けら
れ、背面の接続口板１５を取り外して行う構成を取って
いる。

【００５７】入出力基板４８は、制御基板４０と対向し
た位置に取り付けられており、入出力基板４８と制御基
板４０との接続が最短となるように、基板上の接続用コ
ネクタ４０ａ，４８ａの位置も対向した位置となるよう
に配置してある。

【００５８】また、電源ラインの直後に配置されている
ラインノイズ除去のためのフェライトコア５６及びノイ
ズフィルター５７も基板ベース４１の背面に取り付けら
れている。基板ベース４１の背面側のノイズ分が制御基
板４０側に来ないように、基板ベース４１はアースに落
している。ブレーカ５５は基板ベース４１の背面下側に
取り付けられており、装置背面からブレーカカバー１２
を外して操作できる構成としてある。

【００５９】印字を行うインク粒子に帯電させる文字信
号を作るための電源トランス５０と帯電したインク粒子
を偏向させるための高電圧を得るための高圧電源４９は
基板ベース４１の前面に取り付けられている。基板ベー
ス４１にはブッシュ５１，スペーサ５２が取り付けられ
ている。スペーサ５２はカバー１取付時、カバー１と基
板ベース４１上部の間に一定の隙間を作るために用いて
いる。この隙間は、冷却用空気を装置外に放出するため
の放出口である。

【００６０】制御部ベース５９の上には仕切板６０が取
り付けられている。この仕切板６０は、前記装置本体部
内を上下に仕切るもので、上側を前記装置のコントロー
ル制御回路等が置かれるところとし、下側を前記装置の
インク供給系およびインク循環系の置かれるところとし
ている。水平に置かれている仕切板６０の上には基板ベ
ース４１が立てに配置されている。前述した制御基板４
０，ノズルヘッド駆動用基板４２，メモリ基板４３等は
基板ベース４１の前面側に取り付けられているが、定電
圧電源部５８，入出力基板４８，ノイズフィルター５
７，ノイズ除去フェライトコア５６，ブレーカ，接続部
５４等は基板ベース４１の背面側に取り付けられるもの
である。

【００６１】入出力基板４８は、これに設けられている
接続用コネクター４８ａと制御基板４０の接続用コネク
ター４０ａとをケーブルでつなぐことにより、電気的に
接続されるのである。

【００６２】定電圧電源部５８は、基板ベース４１の上
側に、中段あたりに入出力基板４８が配置される。基板
用仕切板５３は、ノイズフィルター５７，ノイズ除去フ
ェライトコア５６，ブレーカ５５，接続部５４が置かれ
るところと定電圧電源部５８，入出力基板４８が置かれ
るところを仕切るものである。基板ベース４１は、外周
に壁のある箱形状のものであるが、前記基板用仕切板５
３は基板ベース４１の箱の奥行きとほぼ同じく奥行き長
さになっている。このため基板用仕切板５３により、外
ケースカバー１の背面に取り付けられる背面板１１およ
び接続口板１５が内側に撓むのを押さえる押さえ板の働
きもあるのである。

【００６３】仕切板６０の上側，基板ベース４１の前面
側および液晶画面３ａの背面側で形成されるほぼ三角形
の空間は、制御基板４０，ノズルヘッド駆動用基板４
２，メモリ基板４３が設けられていても、まだ十分なス
ペースが残っている。このスペースは、機種により機能
を追加するオプション用の制御部品を取り付けることが
できるものである。

【００６４】前述したように、電源ラインの接続部５
４，電源ラインのノイズをとるノイズフィルター５７お
よびノイズ除去フェライトコア５６，ブレーカ５５，定
電圧電源部５８等を鋼板ないしアルミ性等で形成された
金属性の基板ベース４１の背面側に、制御基板４０，ノ
ズルヘッド駆動用基板４２，メモリ基板４３等を基板ベ
ース４１の前面側に、分けて配置したので、電源ライン
の外来ノイズがノズルヘッド駆動用基板４２，メモリ基
板４３等に乗って誤動作や印字品質の低下を来すことを
抑えることができる。

【００６５】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、下記に述
べる効果がある。

【００６６】本発明は、インクの加圧用のポンプと、供
給用のインクが貯溜されているメインインク容器と、印
字等で消費されるインクを補充する補給用のインクが貯
溜されている補給用インク容器と、インクから蒸発する
インク溶剤を補充する補給用のインク溶剤が貯溜されて
いる補給用インク溶剤容器とを備えているインクジェッ
ト本体部と、このインクジェット本体部と接続管を介し
て接続されているノズルヘッドとを有し、インクジェッ
ト本体部が外ケースカバーで覆われるとともにこの外ケ
ースカバーの前面側には手間側に倒すように開放自在な
る扉を備わっているものにおいて、インクジェット本体
部の内底部には開放した扉の上に引き出すことが出来る
引出自在なる容器載置部材を設け、この容器載置部材に
前記メインインク容器，補給用インク容器および補給用
インク溶剤容器を載置したインクジェット記録装置にあ
る。

【００６７】また本発明は、インクの加圧用のポンプ
と、供給用のインクが貯溜されているメインインク容器
と、印字等で消費されるインクを補充する補給用のイン
クが貯溜されている補給用インク容器と、インクから蒸
発するインク溶剤を補充する補給用のインク溶剤が貯溜
されている補給用インク溶剤容器と、補給用インク容器
からメインインク容器に補充されるインクを濾過する濾
過フィルター容器を備えているインクジェット本体部
と、このインクジェット本体部と接続管を介して接続さ
れているノズルヘッドとを有し、インクジェット本体部
が外ケースカバーで覆われるとともにこの外ケースカバ
ーの前面側には手間側に倒すように開放自在なる扉を備
わっているものにおいて、インクジェット本体部の内底
部には開放した扉の上に重なるように倒して開くことの
出来るフィルター容器用蓋体を設け、このフィルター容
器用蓋体が立てた状態から手前側に倒せるように回動自
在に支持し、前記濾過フィルター容器をフィルター容器
用蓋体に取り付け支持してなるインクジェット記録装置
にある。

【００６８】さらに本発明は、インクの供給および循環
系統を下部に、制御系統部を上部に備えているインクジ
ェット本体部と、インクジェット本体部から加圧される
インクを飛ばすノズルヘッドとを備えているインクジェ
ット記録装置において、インクジェット本体部内に仕切
板をほぼ水平に配置してインクの供給および循環系統側
と制御系統部側とを区画し、仕切板に対してほぼ垂直に
配置される基板ベースを設け、この基板ベースにはイン
クジェット本体部の後側に対面する後面に定電圧電源
部，入出力基板ノイズフィルターを設けるとともに定電
圧電源部を上側位置に配置し、同基板ベースの後面の反
対側である前面には制御基板，ノズルヘッド駆動用基板
およびメモリ基板を配置したインクジェット記録装置に
ある。

【００６９】このようにメインインク容器と補給用イン
ク容器は、引き出し自在なる載置部材に置かれているの
で、メインインク容器および補給用インク容器音を容易
に引き出して交換できるのである。

【００７０】また濾過フィルター容器は開閉自在なるフ
ィルター容器用蓋体を設け、このフィルター容器用蓋体
に取り付けて支持されているので、濾過フィルター容器
は容易に取り出してメンテナンスをすることができるの
である。

【００７１】さらに、制御基板，ノズルヘッド駆動用基
板およびメモリ基板は、定電圧電源部を取り付ける基板
ベースの反対面側に置かれるので、外来ノイズの影響が
少ないものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例にかかるもので、インクジェ
ット本体部の縦断面図である。

【図２】本発明の一実施例にかかるもので、インクジェ
ット本体部を水平に断面した断面図であってインクの供
給および循環系を示している。

【図３】図１のIII−III′断面図である。

【図４】本発明の一実施例にかかるもので、インクジェ
ット本体部の外観斜視図である。

【図５】本発明の一実施例にかかるもので、扉の開放状
態を示すインクジェット本体部の外観斜視図である。

【図６】図１に相当する本発明の他の実施例を示すもの
で、ファン部取付部が図１と相違している。

【図７】本発明の一実施例にかかるもので、冷却用空気
の流れを示す図である。

【図８】本発明の一実施例にかかるインクジェット本体
部の分解図で外カバー，パネル，背面部を主に示してい
る。

【図９】本発明の一実施例にかかるインクジェット本体
部の分解図で、インク供給およびインク循環系部を主に
示している。

【図１０】本発明の一実施例にかかるインクジェット本
体部の分解図で、制御部を主に示している。

【図１１】本発明の一実施例にかかるもので、流路ブロ
ックベースの取付状況を示す図である。

【図１２】本発明の一実施例にかかるもので、メインイ
ンク容器，補給用容器および補給用溶剤容器の取り付け
状態を示す平面図である。

【図１３】図１２のXIII−XIII′矢視図である。

【図１４】図１２のXIV−XIV′矢視図である。

【図１５】本発明の一実施例にかかるもので、容器載置
部材に載置されたメインインク容器，補給用容器および
補給用溶剤容器を途中まで引き出した状態を示す斜視図
である。

【図１６】本発明の一実施例にかかるもので、容器載置
部材に載置されたメインインク容器，補給用容器および
補給用溶剤容器を十分に引き出した状態を示す斜視図で
ある。

【図１７】本発明の一実施例にかかるもので、濾過フィ
ルターを取り付けたまま濾過フィルター用蓋体を倒すよ
うに開いた状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１…カバー、２…電源スイッチ、３…入力部、８…メン
テナンスカバー、１９…メインインク容器、２０…補給
用インク容器、２１…補給用溶剤容器、２２…フィルタ
ー、２５…ポンプ、３１…電磁弁、３２…仕切板、３４
…ファン部、４０…制御基板、４１…基板ベース、４８
…入出力基板、６０…仕切板。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｂ４１Ｊ 29/00 Ａ (72)発明者本間武男東京都千代田区神田駿河台四丁目６番地株式会社日立製作所内 (72)発明者堀内豊記茨城県日立市東多賀町一丁目１番１号株式会社日立製作所リビング機器事業部内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】インクの加圧用のポンプと、供給用のイン
クが貯溜されているメインインク容器と、印字等で消費
されるインクを補充する補給用のインクが貯溜されてい
る補給用インク容器と、インクから蒸発するインク溶剤
を補充する補給用のインク溶剤が貯溜されている補給用
インク溶剤容器とを備えているインクジェット本体部
と、このインクジェット本体部と接続管を介して接続さ
れているノズルヘッドとを有し、インクジェット本体部
が外ケースカバーで覆われるとともにこの外ケースカバ
ーの前面側には手間側に倒すように開放自在なる扉を備
わっているものにおいて、インクジェット本体部の内底部には開放した扉の上に引
き出すことが出来る引出自在なる容器載置部材を設け、
この容器載置部材に前記メインインク容器，補給用イン
ク容器および補給用インク溶剤容器を載置したことを特
徴とするインクジェット記録装置。
【請求項２】請求項１に記載されているものにおいて、
インクジェット本体部の内底部に容器載置部材の前後方
向移動を案内する案内レールを、インクジェット本体部
の内底部に設けたことを特徴とするインクジェット記録
装置。
【請求項３】インクの加圧用のポンプと、供給用のイン
クが貯溜されているメインインク容器と、印字等で消費
されるインクを補充する補給用のインクが貯溜されてい
る補給用インク容器と、インクから蒸発するインク溶剤
を補充する補給用のインク溶剤が貯溜されている補給用
インク溶剤容器と、補給用インク容器からメインインク
容器に補充されるインクを濾過する濾過フィルター容器
を備えているインクジェット本体部と、このインクジェ
ット本体部と接続管を介して接続されているノズルヘッ
ドとを有し、インクジェット本体部が外ケースカバーで
覆われるとともにこの外ケースカバーの前面側には手間
側に倒すように開放自在なる扉を備わっているものにお
いて、インクジェット本体部の内底部には開放した扉の上に重
なるように倒して開くことの出来るフィルター容器用蓋
体を設け、このフィルター容器用蓋体が立てた状態から
手前側に倒せるように回動自在に支持し、前記濾過フィ
ルター容器をフィルター容器用蓋体に取り付け支持して
なることを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項４】インクの供給および循環系統を下部に、制
御系統部を上部に備えているインクジェット本体部と、
インクジェット本体部から加圧されるインクを飛ばすノ
ズルヘッドとを備えているインクジェット記録装置にお
いて、インクジェット本体部内に仕切板をほぼ水平に配置して
インクの供給および循環系統側と制御系統部側とを区画
し、仕切板に対してほぼ垂直に配置される基板ベースを
設け、この基板ベースにはインクジェット本体部の後側
に対面する後面に定電圧電源部，入出力基板ノズルフィ
ルターを設けるとともに定電圧電源部を上側位置に配置
し、同基板ベースの後面の反対側である前面には制御基
板，ノズルヘッド駆動用基板およびメモリ基板を配置し
たことを特徴とするインクジェット記録装置。