JP2001310481A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JP2001310481A
JP2001310481A JP2000131464A JP2000131464A JP2001310481A JP 2001310481 A JP2001310481 A JP 2001310481A JP 2000131464 A JP2000131464 A JP 2000131464A JP 2000131464 A JP2000131464 A JP 2000131464A JP 2001310481 A JP2001310481 A JP 2001310481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
tank
carriage
jet recording
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000131464A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Shibano
誠 柴野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2000131464A priority Critical patent/JP2001310481A/ja
Publication of JP2001310481A publication Critical patent/JP2001310481A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数が少なく簡単な構造のインクジェット
記録装置を提供すること 【解決手段】記録媒体10に対して移動するキャリッジ
20内に、画像を記録する複数のインクジェット記録ヘ
ッド30と、それぞれの記録ヘッドに対応させて設けら
れ、各記録ヘッドに供給するインクを貯留する複数のイ
ンクタンク50とを取付け、キャリッジの外部に設けた
インク補給手段から各インクタンクにインクを補給する
インクジェット記録装置において、インクタンクのそれ
ぞれからオーバーフローしたインクを誘導するインクチ
ューブ70と、このチューブで誘導されたインクを貯留
するオーバーフロータンク80とをキャリッジ20内に
設けたインクジェット記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、より詳細には、印字を行う記録ヘッドを搭
載したキャリッジ内に、記録ヘッドにインクを供給する
ためのインクタンクを搭載したインクジェット記録装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、通常のインクジェット記録装
置におけるキャリッジ200に搭載された状態のインク
ジェット記録ヘッド300とこの記録ヘッドにインクを
供給するインクタンク500とを示す。このインクタン
ク500内にはフロート520が支持部550に支点5
40を支持されて取付けられている。フロートの先端部
にはマグネット530が固定されており、インクが供給
されるとフロート520が支点540を支点にして揺動
し、先端部のマグネット530が上昇する。このマグネ
ット530の位置は、インクタンク500の外側に取付
けられたセンサ560によって検知され、インクタンク
内のインク液面を580の位置にほぼ一定に保つように
制御している。
【0003】フロート520の上部には、補給口570
から補給されるインク中の異物あるいは凝固したインク
をろ過するフィルター510が設けられており、インク
室を上部インク室501と下部インク室502とに分け
ている。このフィルター510の上部には第2フロート
581が支持部584に支点583を支持されて取付け
られており、先端部に設けたマグネット582の位置を
センサ585を介して検出することにより、フィルター
の目詰まりを検知する。インクタンク500の上部に設
けられた大気開放口600は、インクが供給される時に
インクタンク内の圧力が上昇してヘッドのインク噴射特
性に影響を及ぼすのを防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来のインクジ
ェット記録装置では、各インクタンクの内部をフィルタ
で上部インク室と下部インク室とに分け、それぞれのイ
ンク室にフロートを設けるため、各インクタンクの部品
点数が増大し、インクジェット記録装置の構造が複雑化
する。
【0005】本発明は、上述のような問題を解消するた
めになされたもので、部品点数が少なく簡単な構造のイ
ンクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によると、記録媒
体に対して移動するキャリッジ内に、画像を記録する複
数のインクジェット記録ヘッドと、それぞれの記録ヘッ
ドに対応させて設けられ、各記録ヘッドに供給するイン
クを貯留する複数のインクタンクとを取付け、キャリッ
ジの外部に設けたインク補給手段から各インクタンクに
インクを補給するインクジェット記録装置において、前
記インクタンクのそれぞれからオーバーフローしたイン
クを誘導するインク誘導手段と、この誘導手段で誘導さ
れたインクを貯留するオーバーフロータンクとを前記キ
ャリッジ内に設けた事を特徴とするインクジェット記録
装置が提供される。
【0007】前記オーバーフロータンクは、前記キャリ
ッジから取り外し可能である事が好ましい。また、前記
オーバーフロータンク内のインク貯留量を検知する検知
手段が設けられてもよい。
【0008】更に、本発明によれば、記録媒体に画像を
記録するインクジェット記録ヘッドと、前記記録ヘッド
に供給するインクを貯留するインクタンクと、前記イン
クタンクにインクを供給するインク供給手段とを有する
キャリッジを備えたインクジェット記録装置において、
前記インクタンクは、前記インク供給手段から供給され
るインクを受入れる第1のインク室と、インクフィルタ
ーと、前記インクフィルターを通過したインクを貯留す
る第2のインク室と、前記第1のインク室に設けられ、
余剰のインクを前記インクタンク外に導出するインク誘
導手段を設けたインクジェット記録装置が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の好ましい実施形
態によるインクジェット記録装置を用いるプリンタの概
要を示す。本実施形態のインクジェット記録装置は、幅
が約59〜135cmの記録媒体10に記録可能なワイド
フォーマットプリンタと称される形式のものに適し、こ
れに適用可能な記録媒体10には、普通紙の他、壁紙、
光沢紙およびフィルムが含まれる。
【0010】記録媒体10は、支持フレーム上にロール
状に巻かれた状態で供給され、給紙ローラ11によりこ
の支持フレームから引出され、搬送ローラ12により、
プラテン13に沿って図中下方に搬送される。このと
き、記録媒体10は、プラテン13の表面上に開口する
吸引孔(図示しない)に作用する負圧により、このプラ
テン13の表面からの浮き上りが防止される。記録ヘッ
ド及び該記録ヘッドにインクを供給するインクタンク
(後述する)を搭載したキャリッジ20は、キャリッジ
ガイド14a,14bに沿って記録媒体搬送方向と直角
に交差する方向に往復動し、記録媒体10に所要のカラ
ー画像を記録する。
【0011】このインクジェット記録装置の図示しない
機枠には、それぞれ油性顔料インク等の好適なインクを
収容する複数のインクボトル15が搭載されている。各
インクボトル15からは、インクポンプ16により、フ
レキシブル構造のインクチューブ90を経由して、キャ
リッジ20内に設けられたインクタンクにそれぞれの色
彩のインクを補給する。本実施形態では、6つのインク
ボトル15が搭載されており、したがって、合計6色の
インクをそれぞれの記録ヘッドから噴出し、所要のカラ
ー画像を描く。
【0012】次に、図2から図5を参照しつつ本発明の
好ましい実施形態について詳細に説明する。キャリッジ
20には、各色毎に分かれた6つの記録ヘッド30a〜
30fを取付けるため、各記録ヘッド30a〜30f毎
に記録ヘッド支持部21a〜21bが設置されている。
図を簡略化するため、図3には、キャリッジ20内の記
録ヘッド30aとこれをキャリッジ20のシャーシ23
に取付ける記録ヘッド支持部21aのみを示す。これら
の記録ヘッド30a〜30fは、それぞれが記録ヘッド
支持部21a,21bに対し着脱自在に支持されてい
て、キャリッジ20がキャリッジガイド14a,14b
に沿って往復移動する間にプラテン13上の記録媒体1
0との間に僅かな間隙を配置した状態で対面する。な
お、各記録ヘッド30a〜30fは、基本的にはそれぞ
れ同じ構造を有するものであるため、特定することを要
しない場合には、a〜fの添え字を省略し、符合30で
代表して表す。
【0013】キャリッジ20に設けられたシャーシ23
の内面側すなわち記録ヘッド30と反対側には、基板支
持部22a,22bが設けられており、これらの基板支
持部22a,22bを介して、各記録ヘッド30のイン
ク噴射動作やキャリッジ20自体の動作を制御するため
の電力及び信号を供給する回路基板25がキャリッジ2
0に固定されている。
【0014】回路基板25には、タンク固定部26a,
26bが取付けられており、インクタンク50a〜50
fが固定されている。それぞれのインクタンク50の上
部には、インク補給用のチューブ90が接続されてい
る。各チューブ90はキャリッジ20に形成された開口
(図2)から外側にでて、各色毎の補給用インクポンプ
16のポンプの排出側に接続されている。インクポンプ
16の吸引側はチューブ17により、インクジェット記
録装置の機枠に取付けられたインクボトル15に接続さ
れている。
【0015】次に、図4及び図5を参照してインクタン
ク50の構成を詳細に説明する。本実施形態のインクジ
ェット記録装置は6色構成に形成されているため、各色
に対応した6つのインクタンク50a〜50fが設けら
れている。インクタンク50a〜50fの各々の構成は
同一であるため、以下の説明においては、インクタンク
を参照符号50で代表して表す。
【0016】インクタンク50の上部には、インク補給
口57が設けられており、インクポンプ16からのチュ
ーブ90が接続されている。インクタンク50の内部す
なわちタンクチャンバ59内には、フロート52が支持
部55に支点54を支持されて取付けられている。フロ
ートの先端部にはマグネット53が固定されている。ま
た、インクタンク50の外側にはマグネット53の動作
によってスイッチング動作するセンサ56が設けられて
おり、このセンサ56は回路基板25に接続されてい
る。
【0017】フロート52の上部には、例えば発泡ポリ
エチレン製であるのが好ましいフィルタ51が設けられ
ている。このフィルタ51は、タンクチャンバ59を上
側の第1のインク室と下側の第2のインク室とに分け、
インク補給口57から注入されたインク内に含まれる異
物が第2のインク室から記録ヘッド13に供給されない
ようにフィルタリングする。更に、フィルタ51の上部
には、大気開放路60及び排出路61が設けられてい
る。符号62は、タンクチャンバ59内のインクを記録
ヘッド30に送るための供給管路である。
【0018】大気開放路60は、インクボトル15から
インクポンプ16を介して補給される時に、インクタン
ク50内の圧力が上昇して記録ヘッド30のインク噴射
特性に影響を及ぼすのを防止する。また、排出路61
は、フィルタ51が目詰まりし、インクを透過できなく
なったときに、フィルタ51の上部に溢れたインクを外
部に排出する。
【0019】各インクタンク50に設けられた排出路6
1は、内部開口部61aを介して、フィルタ51のタン
クチャンバ59の上側に連通し、外部開口部61bを介
してインクタンク50の外側に開口する。この外部開口
部61bには、インク誘導手段としてのチューブ70が
接続され、タンクチャンバ59を、キャリッジ20内の
最も下方位置のインクタンク50fよりも更に下側に設
置されているオーバーフロータンク80に連通してい
る。
【0020】図4の(A)に示すように、本実施形態で
は、大気開放路60はインクタンク50の上部に配置さ
れ、インクタンク50の一側で外気に開口する外部開口
部60bと、タンクチャンバ59内に開口する内部開口
部60aとを有している。大気開放路60の内部開口部
60a及び排出路61の内部開口部61aは、図5の
(A)に示すように、インクタンク50の左側(図4の
(A)に示す状態の左側)を下にして90°倒した時の
液面71よりも高い位置に設置されている。更に、大気
開放路60の外部開口部60b及び排出路61の外部開
口部61bは、図5の(B)に示すように、インクタン
ク50の右側(図4の(A)に示す状態の右側)を下に
して90°倒した時の液面71よりも高い位置に設置さ
れている。このようにインクタンク50の右側を下にし
て90°倒したとき、内部開口部60a,61aは、液
面71よりも低い位置に設置され、したがってインク内
に浸漬される。
【0021】なお、図示の実施形態では、外部開口部6
0b,61bは、インクタンク50の側壁部に設けてあ
るが、しかし、このような側壁部に限らず、通常の使用
状態のとき及び側方に倒したときに、タンクチャンバ5
9内の液面よりも高い位置に設置されるものであれば、
頂壁部、前壁部あるいは後壁部に設けてもよいことは明
らかである。
【0022】図6及び図7は、各インクタンク50から
溢れたインクを収容するオーバーフロータンク80の詳
細を示す。本実施形態におけるオーバーフロータンク8
0は、キャリッジ20内で最も下側のインクタンク50
fよりも更に下方位置に、取り外し可能に装着されてい
る。このオーバーフロータンク80の上部には、インク
タンク50a〜50fのそれぞれから延びるチューブ7
0a〜70fを接続する接続路86a〜86fと、大気
開放路87とが設けられている。
【0023】このオーバーフロータンク80の内部は、
上部を互いに連通させたタンクチャンバ89とサブチャ
ンバ88とに分けてあり、このタンクチャンバ89内
に、フロート81が支持部84に支点83を支持されて
取付けられている。このフロート81の先端部にはマグ
ネット82が固定され、一方、オーバーフロータンク8
0の外側にはマグネット82の動作によってスイッチン
グ動作する磁気センサ85が設けられており、タンクチ
ャンバ89内の液面が所定高さまで上昇したときに、磁
気センサ85が回路基板25を介して信号を送り、溢れ
量が一定量に達したことを知らせる。
【0024】なお、チューブ70a〜70f及び接続路
86a〜86fもそれぞれ同様な構造に形成されている
ため、これらのチューブ及び接続路をそれぞれ符号7
0,86で代表して表す。
【0025】本実施形態では、インクタンク50の場合
と同様に、接続路86と大気開放路87とは、図7の
(A)及び(B)に示すように、オーバーフロータンク
80の左側および右側(図7の(C)で見たときの左側
及び右側)のそれぞれを下にして90°倒したときの液
面91よりも高い位置に内部開口部が位置するように設
置される。このため、サブチャンバ88の容積は、セン
サ85が動作するときの液量を収容できる大きさに形成
するのが好ましい。また、このようなオーバーフロータ
ンク80は、本実施形態のように1つだけに限らず、必
要に応じて複数個設けることも可能である。
【0026】図9は、周囲温度が変化しても記録ヘッド
30にへの滑らかなインク供給および記録ヘッド30か
らの確実なインク吐出を維持するためのインクタンク5
0の温度制御を示す。
【0027】インクタンク50を固定した回路基板25
には、各インクタンク50に対応した位置に、発熱体と
してのチップ抵抗27が実装されている。インクタンク
50とチップ抵抗27とは互いに接触していてもよく、
あるいは、互いに離隔させてもよい。本実施形態では、
図9の(A)に示すように、チップ抵抗27とインクタ
ンク50との間に約5mmの間隙を設けてある。
【0028】更に、インクタンク50には、チップ抵抗
27の影響が及ばない位置に、温度検知器91が設けら
れている。本実施形態では、温度検知器91をインクタ
ンク50の外側に設けたが、これに限らず、インクタン
クの中側あるいはこのインクタンクの近傍に設けても良
い。更に、キャリッジ20には、ファン95を設けてあ
り、各インクタンク50の温度の均一化を図ると共に、
回路基板25に実装された素子の熱でキャリッジ20内
の温度が過度に上昇するのを防止している。
【0029】次に、上記構成による本発明の実施形態に
よるインクジェット記録装置の動作を説明する。インク
ポンプ16(図1)により、インクボトル15のインク
を、インクタンク50のインク補給口57からインクチ
ャンバ59に補給する。タンクチャンバ59内の液面が
上昇すると、図4の(B)に示すフロート52が支点5
4を支点にして揺動し、先端部のマグネット53の位置
が上昇する。このマグネット53の位置は、インクタン
ク50の外側に取付けられたセンサ56によって検知さ
れ、フロート52の上昇を検知すると、制御基板25を
介して送られる制御信号によりポンプ16からのインク
補給を停止させる。再び、インクタンク50内のインク
が消費されてフロート52が下降するとセンサ56の検
知信号により、インクポンプ16を作動し、インクの補
給を行う。この一連の動作を繰り返すことにより、イン
クタンク50内のインク液面を符号58で示す位置を中
心として所定範囲に保つように制御している。
【0030】ここで、ゴミ等の異物やインクの凝固によ
ってフィルタ51が目詰まりを起こすと、インク補給口
57から供給されたインクはフィルタ51から溢れ、排
出路61からインク誘導手段であるチューブ70を通っ
て、図6に示すオーバーフロータンク80内に流れ込
む。更に、インク補給が継続されると、オーバーフロー
タンク80のタンクチャンバ89内の液面が上昇し、フ
ロート81が支点83を支点にして揺動し、先端部のマ
グネット82の位置が上昇する。このマグネット82の
位置は、センサ85によって検知され、制御基板25を
介してフィルター異常の警告を出す。
【0031】大気開放路60のタンク内部開口部60a
及び排出路61のタンク内部開口部61aは、図5の
(A)に示すようにインクタンク50の左側を下にして
90°倒した時の液面70よりも高い位置に設置されて
いるため、この状態下においてインクタンク50内のイ
ンクは大気開放路60及び排出路61から外部に漏れ出
すことはない。これは、言いかえると、輸送用に梱包し
た状態である図8の(A)に示すインクジェット記録装
置の通常使用状態と同じ横長配置から、例えばエレベー
タに搬入するために、図8の(B)に示すように左側を
下にした縦長配置にしたときに、インクタンク50から
インクが漏れ出さないということと同様である。
【0032】また、大気開放路60のタンク外部開口部
60b及び排出路61のタンク外部開口部61bは、図
5の(B)に示すようにインクタンク50の右側を下に
して90°倒した時の液面71よりも高い位置に設置さ
れているため、この状態下においてインクタンク50内
のインクは大気開放路60及び排出路61から外部に漏
れ出さない。これは言いかえると、インクジェット記録
装置の右側を下にして立てた状態すなわち図8の(B)
の状態から逆転させた縦長配置でも、インクタンク50
からインクが漏れ出さないということと同様である。
【0033】また、オーバーフロータンク80にインク
が溢れ出ている場合には、オーバーフロータンク80の
右側あるいは左側のいずれの側を下にして倒した状態で
あっても、接続路86と大気開放路87とのそれぞれの
内部開口部が液面91よりも高い位置に位置するため、
大気開放路87から外部にインクが零れ、あるいは、接
続路86及びチューブ70を介してインクタンク50内
にインクが逆流するのが防止される。このため、各イン
クタンク50内で色の異なるインクが混合することはな
い。このオーバーフロータンク80のタンクチャンバ8
9内の液面が上昇すると、フロート81が上昇し、マグ
ネット82及びセンサ85を通じて検出される。所定レ
ベルまで液面が上昇した場合には、このオーバーフロー
タンク80をキャリッジ20から取り外し、内部のイン
クを排出した後、再度、所定位置に取付ける。
【0034】オーバーフロータンク80が、このように
内部をタンクチャンバ89とサブチャンバ88とに分け
られ、タンクチャンバ89内にフロート81を設けられ
ることにより、フロート81を収容するタンクチャンバ
89の断面積は、オーバーフロータンク80の全体に対
して占める割合が小さくなる。これにより、オーバーフ
ロータンク80の感度が向上し、各インクタンク50内
のフィルタ51の目詰まりを早期に検出することができ
る。また、サブタンク88は、オーバーフロータンク8
0が横倒しとなったときに外部に零れるのを防止すると
共に、各インクタンク50がオーバーフローしたときの
予備タンクとして作用し、したがってインク収容能力を
向上させる。
【0035】更に、インクタンク50内のインクの温度
を温度検知器91で検知し、回路基板25に設けたチッ
プ抵抗27への通電を制御する事により、記録ヘッド3
0に供給するインク温度にしたがってこの記録ヘッド3
0から噴出するインク温度が一定に保たれる。本実施形
態では、チップ抵抗27を70〜90℃に加熱すること
により、インクの温度を18℃以上に保持することを可
能とした。更に、ファン95の作動を温度検知器91の
出力データに基づいて制御することにより、キャリッジ
20内の温度の均一化を図ると共に、キャリッジ20内
の温度が上昇し過ぎた場合に冷却することができる。
【0036】これにより、極めて簡単な構造でありなが
らも、インクタンク50内したがって、記録ヘッド30
から噴出するインクの温度を一定に保持し、温度変化に
伴うインク吐出に関する不具合、例えばインク温度低下
に伴う粘度上昇によるインク詰りすなわちインク不吐出
等を生じさせることなく、確実に記録ヘッド30から適
量のインクを噴出することができる。
【0037】なお、図9の(C)では、ファン95がキ
ャリッジ20内の角部に配置した状態でしめしてある
が、これに限らず、全体を効率よく均等な温度に保持
し、あるいは、効率よく冷却できるものであれば、どの
ような位置に配置してもよい。また、キャリッジ20の
壁部の適宜位置に好適な通気口を設けることが好まし
い。
【0038】
【発明の効果】以上明らかなように、本発明によれば、
インクジェット記録装置のキャリッジに搭載された複数
のインクタンクからオーバーフローしたインクをそれぞ
れインク誘導手段を介してオーバーフロータンクに誘導
することにより、各インクタンクを部品点数の少ない簡
単な構造に形成することができる。
【0039】このオーバーフロータンクをキャリッジか
ら取り外し可能とする場合には、オーバーフロータンク
を取外すだけで、各インクタンクから溢れ出たインクを
一括で処理することができ、キャリッジの保守作業が容
易となる。また、オーバーフロータンク内のインク貯留
量を検知する検知手段は、オーバーフロータンク内のイ
ンク量を確実に検知させ、インクタンク内のインクフィ
ルタは、記録ヘッドに異物等が供給されるのを確実に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクタンクを適用可能なインクジェ
ット記録装置の概要を説明する図。
【図2】本発明の好ましい実施形態によるキャリッジの
内部構造を概略的に示す説明図。
【図3】キャリッジ内の記録ヘッドとインクタンクとの
配置関係を示す概略的な断面図。
【図4】図3に示すインクタンクの概略構造を示し、
(A)は部分断面図、(B)は側部断面図、(C)は平
面図。
【図5】図4のインクタンクの作動を示し、(A)は左
側を下にして倒した状態の部分断面図、(B)は右側を
下にして倒した状態の部分断面図。
【図6】オーバーフロータンクの概略を示し、(A)は
フロートと磁気センサとの関係を説明する断面図、
(B)は平面図、(C)はオーバーフロータンク内にお
ける接続路と大気開放路とのそれぞれの内部開口部の位
置関係を説明する図。
【図7】図6に示すオーバーフロータンクを左側及び右
側を下にして倒したときの、液面と内部開口部との位置
関係を説明する断面図。
【図8】図1のインクジェット記録装置の全体を包装箱
に梱包した状態を示し、(A)は通常使用状態と同じく
横長配置とした説明図、(B)は、側方に倒して縦長配
置とした状態の説明図。
【図9】キャリッジタンク内のインクタンクとチップ抵
抗とファンとの配置関係を示す説明図。
【図10】従来技術によるインクタンクの内部構造を説
明する説明図。
【符号の説明】
20…キャリッジ、27…発熱体、30…記録ヘッド、
50…インクタンク、51…フィルタ、52…フロー
ト、56,85…センサ、60…大気開放路、61…排
出路、70…チューブ、80…オーバーフロータンク、
95…ファン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対して移動するキャリッジ内
    に、画像を記録する複数のインクジェット記録ヘッド
    と、それぞれの記録ヘッドに対応させて設けられ、各記
    録ヘッドに供給するインクを貯留する複数のインクタン
    クとを取付け、前記キャリッジの外部に設けたインク補
    給手段から各インクタンクにインクを補給するインクジ
    ェット記録装置において、 前記インクタンクのそれぞれからオーバーフローしたイ
    ンクを誘導するインク誘導手段と、この誘導手段で誘導
    されたインクを貯留するオーバーフロータンクとを前記
    キャリッジ内に設けた事を特徴とするインクジェット記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記オーバーフロータンクは、前記キャ
    リッジから取り外し可能である事を特徴とする請求項1
    に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記オーバーフロータンクは、インク貯
    留量を検知する検知手段を設けられる事を特徴とする請
    求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】記録媒体に画像を記録するインクジェット
    記録ヘッドと、前記記録ヘッドに供給するインクを貯留
    するインクタンクと、前記インクタンクにインクを供給
    するインク供給手段とを有するキャリッジを備えたイン
    クジェット記録装置において、 前記インクタンクは、前記インク供給手段から供給され
    るインクを受入れる第1のインク室と、インクフィルタ
    ーと、前記インクフィルターを通過したインクを貯留す
    る第2のインク室と、前記第1のインク室に設けられ、
    余剰のインクを前記インクタンク外に導出するインク誘
    導手段を設けた事を特徴とするインクジェット記録装
    置。
JP2000131464A 2000-04-28 2000-04-28 インクジェット記録装置 Withdrawn JP2001310481A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000131464A JP2001310481A (ja) 2000-04-28 2000-04-28 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000131464A JP2001310481A (ja) 2000-04-28 2000-04-28 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001310481A true JP2001310481A (ja) 2001-11-06

Family

ID=18640357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000131464A Withdrawn JP2001310481A (ja) 2000-04-28 2000-04-28 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001310481A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006076136A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Fuji Xerox Co Ltd 濾過装置及びそれを有するインクジェット記録装置
JP2007268890A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
JP2010173330A (ja) * 2010-04-06 2010-08-12 Olympus Corp 画像形成装置
JP2013031970A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Mimaki Engineering Co Ltd インク供給装置およびそれを備えた印刷装置、並びにインク供給方法
JP2014156125A (ja) * 2014-04-25 2014-08-28 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置
JP2019104163A (ja) * 2017-12-12 2019-06-27 セイコーエプソン株式会社 タンクおよび液体噴射装置
JP2019177548A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 ブラザー工業株式会社 システム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006076136A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Fuji Xerox Co Ltd 濾過装置及びそれを有するインクジェット記録装置
JP4517789B2 (ja) * 2004-09-09 2010-08-04 富士ゼロックス株式会社 濾過装置及びそれを有するインクジェット記録装置
JP2007268890A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
JP4569507B2 (ja) * 2006-03-31 2010-10-27 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP2010173330A (ja) * 2010-04-06 2010-08-12 Olympus Corp 画像形成装置
JP2013031970A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Mimaki Engineering Co Ltd インク供給装置およびそれを備えた印刷装置、並びにインク供給方法
JP2014156125A (ja) * 2014-04-25 2014-08-28 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置
JP2019104163A (ja) * 2017-12-12 2019-06-27 セイコーエプソン株式会社 タンクおよび液体噴射装置
JP7013831B2 (ja) 2017-12-12 2022-02-01 セイコーエプソン株式会社 タンクおよび液体噴射装置
JP2019177548A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 ブラザー工業株式会社 システム
JP7151130B2 (ja) 2018-03-30 2022-10-12 ブラザー工業株式会社 システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5348575B2 (ja) インクジェットプリンタのインク供給装置
JP4770768B2 (ja) 液滴吐出装置及び液滴吐出装置用のサブタンク
US8104855B2 (en) Inkjet printer system and ink supply apparatus
US8142003B2 (en) Inkjet printer system and ink supply apparatus
EP2110249B1 (en) Ink supply device for inkjet printer
JP5555505B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP6551450B2 (ja) 印刷装置
EP3718772B1 (en) Inkjet printing apparatus and ink tank
JP2019142189A (ja) インクジェット記録装置
JP2008230162A (ja) 液滴吐出装置及び液滴吐出装置用のサブタンク
JP2001310481A (ja) インクジェット記録装置
JPH1148493A (ja) インクジェット式記録装置
JP2010201663A (ja) 液体供給装置及び液滴噴射装置
US10926545B2 (en) Liquid supplying system including cartridge and tank having air communication port covered with semipermeable membrane
JP2001270133A (ja) インクジェット記録装置
JP2010058429A (ja) インクジェットプリンタ用インク供給装置
JP2001310482A (ja) インクジェット記録装置
JP2000218825A (ja) インクジェット式記録装置とその制御方法、およびこれらに用いられるインクカ―トリッジ
JP2005225198A (ja) 液体吐出性能維持方法及び液体吐出装置
JP5286012B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2004122761A (ja) 液体吐出装置
JP5336808B2 (ja) インク供給装置
JP6666052B2 (ja) 記録装置
KR101038044B1 (ko) 잉크젯 프린터의 잉크공급장치
KR20090110773A (ko) 잉크공급기 및 그 잉크공급기를 탑재한 잉크젯 프린터

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070703