JP2004122761A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体吐出装置で最適なサイズの液滴を常に吐出させる。
【解決手段】インクジェットプリンタ2は、インクジェットヘッド10の内圧、および大気圧を測定する圧力測定センサ40と、内圧と大気圧との差圧を所定値に調整するタンク上下動装置30とを備える。システムコントローラ50は、物性検出センサ38から送信される検出結果と、予め既知のインクジェットヘッド10の特性情報とから、最適なサイズのインク液滴を吐出することが可能なインクジェットヘッド10の内圧と大気圧との差圧の所定値を設定する。システムコントローラ50は、圧力測定センサ40から送信される検出結果を元に、インクジェットヘッド10の内圧から大気圧を減算することで差圧を求め、この差圧が設定した所定値となるようにタンク上下動装置30を駆動制御して、揚水高さhを調整する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体吐出ヘッドに貯蔵タンクから液体を供給する液体吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体吐出装置、例えばインクジェットプリンタは、インクジェットヘッドに配列された複数のノズルからインクを記録媒体へ吐出することで画像を記録する。インクジェットプリンタでは、大容量のインクタンクからチューブなどの供給路を介してインクジェットヘッドにインクを供給している。
【0003】
インクジェットプリンタには、インクジェットヘッドの印字位置が上下に移動するタイプのものがある。このようなタイプの場合、ヘッドの上下動によってノズルに作用するインクの水頭圧が変化するため、ノズルから吐出されるインク液滴のサイズが変化して画質が劣化してしまう。このような問題を解決するために、ヘッドの位置に応じてインクの水頭圧を調整する圧力調整手段を備えたインクジェットプリンタが提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−277768号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
インクジェットプリンタでは、インクの種類によってもノズルに作用するインクの水頭圧が変化する。このため、上記の場合と同様に、ノズルから吐出されるインク液滴のサイズが変化して画質が劣化したり、場合によってはインクが吐出されなくなるおそれがある。また、画像の記録途中にインクタンクへインクを補充した場合にも、水頭圧の変化による画質劣化が起こり、最悪の場合はインクが漏れて記録媒体を汚してしまう。
【0006】
したがって、ノズルに作用するインクの水頭圧を、インクの種類に応じて制御する必要がある。しかしながら、特許文献1には、インクの種類やインクの補充による水頭圧の変化に対する記載がされていない。また、インクジェットヘッドの印字位置が上下に移動するタイプに限定されているので、汎用性に乏しいという欠点があった。
【0007】
また、インクの水頭圧は、大気圧によっても影響を受けるので、厳密にインクの水頭圧を制御するためには、インクの種類や大気圧による影響を総合的に加味しなければならない。
【0008】
本発明は、最適なサイズの液滴を常に吐出させることができる液体吐出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、液体を吐出するための複数のノズルが配列された液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに液体を供給する貯蔵タンクとを備えた液体吐出装置において、前記液体吐出ヘッドの内圧、および大気圧を測定する圧力測定手段と、前記内圧と大気圧との差圧を所定値に調整する差圧調整手段とを備えたことを特徴とする。なお、前記所定値は、前記ノズルからの液体吐出量を一定とするための目標値であることが好ましい。また、前記液体の物性を検出する物性検出手段と、この物性検出手段の検出結果に応じて、前記所定値を設定する制御手段とを備えることが好ましい。
【0010】
また、前記差圧調整手段として、前記貯蔵タンク内の液体表面から前記液体吐出ヘッドのノズル配列面までの揚水高さを変化させる揚水高さ調整手段、あるいは、前記液体の供給圧力を変化させる圧力調整手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
なお、前記圧力測定手段を、前記液体吐出ヘッド、または前記液体吐出ヘッドと貯蔵タンクとを接続するインク供給路に設けることが好ましい。また、前記液体表面にかかる圧力を常に大気圧にするとともに、液体の補充を可能とする補充口を前記貯蔵タンクに設けることが好ましい。さらに、前記差圧調整手段は、前記貯蔵タンクから液体吐出ヘッドに液体の供給を開始したときに、前記内圧が大気圧よりも低くなるように作動することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の第1の実施形態に係るインクジェットプリンタ2の概略を示す。インクジェットプリンタ2のインクジェットヘッド10は、主走査方向Mに伸びたガイド軸11に挿通されたキャリッジ12に保持され、このキャリッジ12により主走査方向Mに往復移動して、図示しない搬送ローラにより副走査方向S(図2参照)に間欠搬送される記録媒体13へ画像記録を行う。
【0013】
インクジェットヘッド10の記録媒体13と対向する面(以下、ノズル配列面と表記する。)14には、吐出口15を有するノズル16が複数配列されている。ノズル16には、図示しないインク吐出手段が接続され、このインク吐出手段により吐出口15からインクが記録媒体13に向けて吐出される。また、ノズル配列面14には、例えば図2に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色のライン記録用のノズル16a〜16dが副走査方向Sに並べて設けられている。なお、この他にもダークイエロー、ライトマゼンタ、ライトシアンなどを加えてもよい。
【0014】
図1において、インクジェットヘッド10の移動範囲は、記録媒体13に画像記録を施すプリント領域Rと、画像記録を行わない待機領域Wとに分けられる。この待機領域Wには、吸引キャップ17が配置されている。この吸引キャップ17は、ノズル配列面14に密着、あるいはノズル配列面14と対面する位置に移動し、吸引ポンプ18の吸引力を利用して、ノズル16から不用なインクを回収する。
【0015】
プリント時には、プリントする画像データに応じた駆動信号が各インク吐出手段に与えられる。これにより、画像データに応じたサイズおよび数量のインク液滴が記録媒体13に向けて吐出され、このインク液滴が記録媒体13に付着することでフルカラー画像が得られる。
【0016】
サブタンク19には、インクタンク20からインク供給路21を介してインクが供給される。インクタンク20には、揚水高さ調整手段としてのタンク上下動装置30が付設されている。タンク上下動装置30は、レール31、カム32、およびパルスモータ33から構成される。レール31には、インクタンク20の側面に設けられたガイド突起34が当接しており、インクタンク20はこのレール31に沿って上下動される。なお、サブタンク19、インクタンク20、およびタンク上下動装置30は、使用するインク(この場合はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種類)の分だけ設けられている。また、インクタンク20には、使用するインクが充填されたカートリッジがセットされる。
【0017】
カム32は、インクタンク20の底面にその周縁が接触しており、パルスモータ33により回転駆動される。タンク上下動装置30は、インクタンク20を上下動させることで、インクタンク20内のインク液面35からインクジェットヘッド10のノズル配列面14までの揚水高さhを調整する。
【0018】
インクタンク20からインクジェットヘッド10にインクの供給を開始する際には、インク液面35がノズル配列面14よりも高くなるようにタンク上下動装置30を駆動させる。このようにすると、インクが供給されやすくなってインク供給ポンプの吸引負荷が軽減されるので、ポンプを小型化させることができ、消費電力を低減させることが可能である。
【0019】
インクタンク20の上面には、インク液面35にかかる圧力を常に大気圧にするとともに、インクの補充を可能とする補充口36が設けられている。また、インクタンク20の内部には、インク液面35の位置を検出する位置検出センサ37が取り付けられている。この位置検出センサ37には、電気抵抗の変化を利用した電極タイプのセンサやフロートスイッチなどを用いることができる。
【0020】
インクタンク20の内部には、使用するインクの物性を検出する物性検出センサ38が設けられている。この物性検出センサ38は、カートリッジを新品や別の色に交換した際に、カートリッジの形状、あるいはカートリッジに組み込まれたバーコードやICチップなどから、カートリッジに充填されたインクの物性情報を読み取り、この検出結果をシステムコントローラ50(図3参照)に送信する。なお、インクの物性情報としては、粘度、表面張力、密度、製造年月日などが挙げられる。
【0021】
サブタンク19には、タンク内を大気圧にするための開放弁39が設けられている。また、サブタンク19の内部には、インクジェットヘッド10の内圧、および大気圧を測定する圧力測定センサ40が設けられている。開放弁39は、圧力測定センサ40で大気圧を測定する際に開放され、インクジェットヘッド10の内圧を測定する際には閉じられる。
【0022】
圧力測定センサ40は、開放弁39が開いた状態で大気圧を測定するとともに、開放弁39が閉じてインクをノズル16に充填した状態でインクジェットヘッド10の内圧を測定し、この測定結果をシステムコントローラ50(図3参照)に送信する。圧力測定センサ40は、インクジェットプリンタ2の初期動作時、および画像記録を始めて一定時間経過毎にインクジェットヘッド10の内圧および大気圧を測定し、インクが一定打滴吐出される毎にインクジェットヘッド10の内圧を測定する。なお、圧力測定センサ40としては、例えば歪みゲージを利用し、ダイヤフラムの変位を電気信号に変換して出力するセンサなどが用いられる。
【0023】
インクジェットプリンタ2の電気的構成を示す図3において、システムコントローラ50は、インクジェットプリンタ2全体を統括的に制御する。システムコントローラ50は、物性検出センサ38から送信される検出結果と、予め既知のインクジェットヘッド10の特性情報とから、最適なサイズのインク液滴を吐出することが可能なインクジェットヘッド10の内圧と大気圧との差圧の所定値(目標値)を設定する。この所定値は、−200〜−40mmHgの範囲内で設定される。
【0024】
システムコントローラ50は、圧力測定センサ40から送信される検出結果を元に、インクジェットヘッド10の内圧から大気圧を減算することで差圧を求め、この差圧が設定した所定値となるようにタンク上下動装置30を駆動制御して、位置検出センサ37でインク液面35の位置を検出し、揚水高さhを調整する。
【0025】
次に、上記実施形態による作用について、図4および図5のフローチャートを参照して説明する。まず、インクジェットプリンタ2の電源が投入され、インクタンク20に新しいカートリッジがセットされた場合、物性検出センサ38によりインクの物性を表す情報が読み取られ、この検出結果がシステムコントローラ50に送信される。
【0026】
システムコントローラ50で、送信されたインクの物性情報と予め既知のインクジェットヘッド10の特性情報とから、インクジェットヘッド10の内圧と大気圧との差圧の所定値が設定される。差圧が設定した所定値となるように、システムコントローラ50によりタンク上下動装置30が駆動制御され、揚水高さhの初期調整が行われる。なお、カートリッジが交換されていない場合は、上記揚水高さhの初期調整は省略される。
【0027】
揚水高さhの初期調整後、ノズル16からのインク漏れを防ぐために、吸引キャップ17がノズル配列面14に密着する、あるいはインク漏れを受け止めるために、ノズル配列面14に対面する位置に移動する。その後、開放弁39が開かれ、サブタンク19内が大気圧となる。そして、この状態で圧力測定センサ40により大気圧が測定される。
【0028】
大気圧の測定後、開放弁39が閉じられ、吸引キャップ17がノズル配列面14に密着し、ノズル16からインクが吸引される。そして、サブタンク19からノズル16にインクが充填され、吸引キャップ17がノズル配列面14から離脱する。この状態で圧力測定センサ40によりインクジェットヘッド10の内圧が測定される。
【0029】
圧力測定センサ40からの測定結果を受けて、システムコントローラ50では、インクジェットヘッド10の内圧から大気圧を減算することで差圧が求められる。そして、この差圧が設定した所定値となるように、パルスモータ33の出力を少しずつ変化させ、揚水高さhの微調整が行われる。このとき、揚水高さhの初期調整時と同様に、インク漏れを受け止めるために、吸引キャップ17がノズル配列面14に対面する位置に移動する。
【0030】
この微調整時に、圧力測定センサ40で急激な圧力変動が検出された場合は、インクジェットヘッド10からのインク漏れ、あるいはノズル16に空気が流入したと判断される。また、一定時間経過後も揚水高さhの微調整が終了しない場合は、インク切れと判断される。そして、アラームを発してオペレータに報知する。
【0031】
揚水高さhの微調整終了後、インクジェットプリンタ2は待機状態となる。この状態でプリント指示がなされると、インクジェットヘッド10が主走査方向Mに往復移動され、副走査方向Sに搬送される記録媒体13に画像記録が施される。この画像記録中、ノズル16からインクが一定打滴吐出される毎に、圧力測定センサ40によりインクジェットヘッド10の内圧が測定され、この内圧および既に測定してある大気圧に基づいて差圧が求められ、この差圧が所定値となるように、その都度揚水高さhの調整が行われる。
【0032】
上記のような構成であると、常に最適なサイズのインク液滴で画像を記録することができる。また、インクにじみが発生する記録媒体、例えば普通紙や再生紙などにも高画質なプリントを施すことができる。
【0033】
なお、上記実施形態では、画像記録中にも一定打滴吐出毎に差圧変動を検出して揚水高さhを調整しているが、1つの画像の記録毎に行うようにしてもよく、さらには、複数画像の記録毎に行ってもよい。また、打滴数や記録画像数に代えて、一定記録ライン数や一定記録時間毎に差圧変動を検出してもよい。
【0034】
図6に、本発明の第2の実施形態に係るインクジェットプリンタ60の概略を示す。このインクジェットプリンタ60は、インクジェットヘッド10の内圧と大気圧との差圧を調整する手段として、第1の実施形態におけるタンク上下動装置30の代わりに、加圧ポンプ61を備えている。また、可撓性の密閉容器からなるインクタンク62が設けられている。
【0035】
加圧ポンプ61は、インクタンク62の側面に接して配置された可撓性容器63に空気を送り込むことで、可撓性容器63を膨張させ、サブタンク19に供給されるインクの供給圧力を変化させる。なお、インク供給路21にポンプ吸引される圧力調整弁を設け、インクの種類や補充による水頭圧の変化を相殺するような圧力を発生させてもよい。
【0036】
上記実施形態では、インクの物性とインクジェットヘッドの特性とからインクジェットヘッド10の内圧と大気圧との差圧の所定値を設定し、これを元に揚水高さhを調整しているが、記録する画像の画質に応じて揚水高さhを調整してもよい。例えば高画質モードでは揚水高さhを大きくしてインク液滴のサイズを小さくし、ベタ画像を記録する場合は揚水高さhを小さくしてインク液滴のサイズを大きくする。
【0037】
上記実施形態では、インクタンク20のインク液面35とインクジェットヘッド10のノズル配列面14とが平行になるようにインクジェットヘッド10とインクタンク20とを配置しているが、インクジェットヘッドを斜めもしくは垂直に配置した場合についても、本発明は有効である。但し、この場合、低く配置されたノズルには、高く配置されたノズルよりも高さの分だけ圧力が掛かるので、高く配置されたノズルに空気が流入しやすくなり、低く配置されたノズルからはインクが漏れやすくなる。したがって、インクジェットヘッド10の内圧と大気圧との差圧の所定値を小さく設定する必要がある。
【0038】
なお、揚水高さ調整手段としては、上記実施形態で挙げたタンク上下動装置30に限らず、例えばインクタンク20の底面あるいは側面を移動させることでインク液面35の位置を変化させてもよい。また、インクタンクを上下動させる代わりに、インクジェットヘッド10および記録媒体13を上下動させてもよく、これらを複合して稼働させてもよい。さらに、揚水高さhの変動が、吐出口15におけるインクメニスカスの界面張力に比べて充分に小さい場合には、各色毎に揚水高さhを調整せず、全ての色をまとめて行ってもよい。なお、タンク上下動装置30をカム32から構成したが、ラックアンドピニオン機構やリンク機構など、種々の機構によってタンクなどを上下動させてもよい。
【0039】
上記実施形態では、サブタンク19に開放弁39を設け、インクジェットヘッド10の内圧および大気圧を1つの圧力測定センサ40で測定しているが、開放弁39を設けずにサブタンク19を密閉構造とし、大気圧を測定する専用の圧力測定センサを別に設けてもよい。この場合、開放弁39の開閉および吸引キャップ17の稼動/離脱の制御を省略することができる。また、圧力測定センサをインクジェットヘッド10の共通液室内に配置してもよい。但し、この場合は、インクの吐出に影響を及ぼさないように配置場所を考慮する必要がある。
【0040】
なお、インクジェットヘッド10の内圧と大気圧との差圧を調整するタイミングを、オペレータが選択することができるようにしてもよい。また、インクジェットヘッド10の内圧と大気圧との差圧から、インクの残量を検出してもよい。
【0041】
なお、インクジェットプリンタ2にて、図7に示すような手順で画像の記録を行ってもよい。この場合は、まず、上記第1の実施形態と同様に、インクタンク20にセットされたカートリッジから、物性検出センサ38によりインクの物性を表す情報が読み取られ、この検出結果がシステムコントローラ50に送信される。
【0042】
取得したインクの物性情報から、使用するインクが特殊インク(例えば金銀やメタリック系のインク)か、通常使用するインクかが判断される。インクが通常使用するインクであれば、位置検出センサ37でインク液面35の位置を検出し、タンク上下動装置30を駆動させて揚水高さhを調整しながら、最適なサイズのインク液滴で画像の記録を行う。
【0043】
インクが特殊インクである場合は、テストプリントを行って記録媒体13へのインク液滴のサイズを測定する。この測定は、例えばCCDカメラでテストプリントの画像を取り込み、周知の輪郭抽出技術を用いて行う。
【0044】
次に、測定したインク液滴のサイズと最適なインク液滴のサイズとを比較し、この比較結果に基づいて揚水高さhを校正する。すなわち、測定したインク液滴のサイズが大きい場合は揚水高さhを大きくし、測定したインク液滴のサイズが小さい場合は揚水高さhを小さくするようにタンク上下動装置30を駆動させる。校正終了後、通常のインクを使用した場合と同様に、揚水高さhを調整しながら画像を記録する。
【0045】
上記実施形態では、いわゆるシリアルプリンタを挙げて説明したが、他のプリンタ、例えばラインプリンタなどにも本発明を適用することができる。また、吐出する液体はインクに限定されない。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、本発明の液体吐出装置によれば、液体吐出ヘッドの内圧、および大気圧を測定する圧力測定手段と、内圧と大気圧との差圧を所定値に調整する差圧調整手段とを備えたので、液体の種類によらず最適なサイズの液滴を常に吐出させることができる。また、液体表面の高さ変動による液体の水頭圧変化がないので、液体表面の面積を大きくする必要がなく、貯蔵タンクの形状に対する制約を軽減させることができる。さらに、液体表面にかかる圧力を常に大気圧にするとともに、液体の補充を可能とする補充口を貯蔵タンクに設けたので、補充した液体の増加分だけ揚水高さを調整すればよく、装置の稼働中に液体を補充することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るインクジェットプリンタの概略図である。
【図2】ノズル配列面におけるノズルの配置を示す平面図である。
【図3】インクジェットプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】画像記録手順を示すフローチャートである。
【図5】画像記録手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るインクジェットプリンタの概略図である。
【図7】本発明の別の実施形態に係る画像記録手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2、60 インクジェットプリンタ
10 インクジェットヘッド
14 ノズル配列面
16 ノズル
19 サブタンク
20、62 インクタンク
21 インク供給路
30 タンク上下動装置
35 インク液面
36 補充口
37 位置検出センサ
38 物性検出センサ
39 開放弁
40 圧力測定センサ
50 システムコントローラ
61 加圧ポンプ

Claims (8)

  1. 液体を吐出するための複数のノズルが配列された液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに液体を供給する貯蔵タンクとを備えた液体吐出装置において、
    前記液体吐出ヘッドの内圧、および大気圧を測定する圧力測定手段と、
    前記内圧と大気圧との差圧を所定値に調整する差圧調整手段とを備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記所定値は、前記ノズルからの液体吐出量を一定とするための目標値であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記液体の物性を検出する物性検出手段と、この物性検出手段の検出結果に応じて、前記所定値を設定する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記差圧調整手段として、前記貯蔵タンク内の液体表面から前記液体吐出ヘッドのノズル配列面までの揚水高さを変化させる揚水高さ調整手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記差圧調整手段として、前記液体の供給圧力を変化させる圧力調整手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし3に記載の液体吐出装置。
  6. 前記圧力測定手段を、前記液体吐出ヘッド、または前記液体吐出ヘッドと貯蔵タンクとを接続するインク供給路に設けたことを特徴とする請求項1ないし5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記液体表面にかかる圧力を常に大気圧にするとともに、液体の補充を可能とする補充口を前記貯蔵タンクに設けたことを特徴とする請求項1ないし6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記差圧調整手段は、前記貯蔵タンクから液体吐出ヘッドに液体の供給を開始したときに、前記内圧が大気圧よりも低くなるように作動することを特徴とする請求項1ないし7に記載の液体吐出装置。
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