JP2001310482A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001310482A
JP2001310482A JP2000131465A JP2000131465A JP2001310482A JP 2001310482 A JP2001310482 A JP 2001310482A JP 2000131465 A JP2000131465 A JP 2000131465A JP 2000131465 A JP2000131465 A JP 2000131465A JP 2001310482 A JP2001310482 A JP 2001310482A
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JP
Japan
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ink
tank
recording head
opening
ink tank
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JP2000131465A
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Makoto Shibano
誠 柴野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送中にインクが零れるのを防止したインクタ
ンクを提供すること 【解決手段】記録ヘッド30と共にキャリッジ20に装
架され、記録ヘッドに供給するインクを所定液面まで保
持するタンクチャンバ59と、このタンクチャンバを大
気に開放する大気開放路60とを備えたインクタンクに
おいて、大気開放路は、所定液面より上方でインクタン
ク50の一側に開口する外部開口部60bと、タンクチ
ャンバ内に開口する内部開口部60aとを有し、この内
部開口部は、インクタンク50を一側に倒したときに、
インク液面71よりも高位置で、かつ、他側に倒したと
きに、インク内に浸漬される位置に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には、イン
クジェット記録装置に関し、より詳細には、大判の記録
媒体に印字する記録ヘッドを搭載したキャリッジ内に装
架され、記録ヘッドにインクを供給するためのインクタ
ンクを有するインクジェット記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、図10に示すように、大判の印
字が可能なインクジェット記録装置のキャリッジに、記
録ヘッドと共に装架されるインクタンク500は、タン
クチャンバ510内にフロート552を配置し、このフ
ロート552に設けたマグネット553で作動するセン
サ556をインクタンク500に設けてある。供給口5
62から記録ヘッドにインクが供給され、タンクチャン
バ510内の液面が低下すると、フロート552もイン
クの液面と共に低下する。そして、センサ556がフロ
ート552の位置すなわちタンクチャンバ510内の液
面が下がったことを検出すると、インク補給口557か
らインクがフィルタ551を介してタンクチャンバ51
0内に補給され、このタンクチャンバ510内の液面を
所定の範囲に保持する。タンクチャンバ510は、大気
開放口560を介して大気に開放され、インク液面が変
動することにより、タンクチャンバ510内の圧力が変
動することが防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように大判の印字
が可能なインクジェット記録装置では、装置全体が大型
化する。このため、通常の使用状態と同じ横長姿勢で搬
送することは困難であり、例えばエレベータ等の狭い場
所では、側方に倒した縦長姿勢で搬送することが必要な
場合がある。このように、装置の全体が通常の使用状態
から側方に倒されると、インクジェット記録装置内のイ
ンクタンクは、大気開放口を備えているため、インクタ
ンク内に貯留されているインクが、この大気開放口から
外部に零れることがある。
【0004】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、記録ヘッドへの滑らかなインク供給を維持
しつつ、搬送中にインクが外部に零れるのを防止したイ
ンクタンクを有するインクジェット記録装置提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると、記録ヘ
ッドと共にキャリッジに装架され、前記記録ヘッドに供
給するインクを所定液面まで保持するタンクチャンバ
と、前記タンクチャンバを大気に開放する大気開放路と
を設けたインクタンクを有するインクジェット記録装置
において、前記大気開放路は、前記所定液面より上方で
インクタンクの一側に開口する外部開口部と、タンクチ
ャンバ内に開口する内部開口部とを有し、この内部開口
部は、インクタンクを一側に倒したときに、インク液面
より上に位置し、前記インクタンクを他側に倒したとき
に、前記外側開口部は、インク液面より上に位置する事
を特徴とするインクジェット記録装置が提供される。
【0006】また、インクジェット記録ヘッドと、前記
記録ヘッドに供給するインクを保持するタンクチャンバ
と前記タンクチャンバを大気に開放する大気開放路を設
けたインクタンクと、前記記録ヘッドに信号を配信する
回路基板とを備えたキャリッジを有するインクジェット
記録装置において、前記回路基板に、前記インクタンク
を加熱する発熱体を設けた事を特徴とするインクジェッ
ト記録装置が提供される。
【0007】
【発明の実施の態様】図1は、本発明の好ましい実施形
態によるインクジェット記録装置の概要を示す。本実施
形態のインクジェット記録装置は、幅が約59〜135
cmの記録媒体10に記録可能なワイドフォーマットプリ
ンタと称される形式のものに適し、これに適用可能な記
録媒体10には、普通紙の他、壁紙、光沢紙およびフィ
ルムが含まれる。
【0008】記録媒体10は、支持フレーム上にロール
状に巻かれた状態で供給され、給紙ローラ11によりこ
の支持フレームから引出され、搬送ローラ12により、
プラテン13に沿って図中下方に搬送される。このと
き、記録媒体10は、プラテン13の表面上に開口する
吸引孔(図示しない)に作用する負圧により、このプラ
テン13の表面からの浮き上りが防止される。記録ヘッ
ド及び該記録ヘッドにインクを供給するインクタンク
(後述する)を搭載したキャリッジ20は、キャリッジ
ガイド14a,14bに沿って記録媒体搬送方向と直角
に交差する方向に往復動し、記録媒体10に所要のカラ
ー画像を記録する。
【0009】このインクジェット記録装置の図示しない
機枠には、それぞれ油性顔料インク等の好適なインクを
収容する複数のインクボトル15が搭載されている。各
インクボトル15からは、インクポンプ16により、フ
レキシブル構造のインクチューブ90を経由して、キャ
リッジ20内に設けられたインクタンクにそれぞれの色
彩のインクを補給する。本実施形態では、6つのインク
ボトル15が搭載されており、したがって、合計6色の
インクをそれぞれの記録ヘッドから噴出し、所要のカラ
ー画像を描く。
【0010】次に、図2から図5を参照しつつ本発明の
好ましい実施形態について詳細に説明する。キャリッジ
20には、各色毎に分かれた6つの記録ヘッド30a〜
30fを取付けるため、各記録ヘッド30a〜30f毎
に記録ヘッド支持部21a〜21bが設置されている。
図を簡略化するため、図3には、キャリッジ20内の記
録ヘッド30aとこれをキャリッジ20のシャーシ23
に取付ける記録ヘッド支持部21aのみを示す。これら
の記録ヘッド30a〜30fは、それぞれが記録ヘッド
支持部21a,21bに対し着脱自在に支持されてい
て、キャリッジ20がキャリッジガイド14a,14b
に沿って往復移動する間にプラテン13上の記録媒体1
0との間に僅かな間隙を配置した状態で対面する。な
お、各記録ヘッド30a〜30fは、基本的にはそれぞ
れ同じ構造を有するものであるため、特定することを要
しない場合には、a〜fの添え字を省略し、符合30で
代表して表す。
【0011】キャリッジ20に設けられたシャーシ23
の内面側すなわち記録ヘッド30と反対側には、基板支
持部22a,22bが設けられており、これらの基板支
持部22a,22bを介して、各記録ヘッド30のイン
ク噴射動作やキャリッジ20自体の動作を制御するため
の電力及び信号を供給する回路基板25がキャリッジ2
0に固定されている。
【0012】回路基板25には、タンク固定部26a,
26bが取付けられており、インクタンク50a〜50
fが固定されている。それぞれのインクタンク50の上
部には、インク補給用のチューブ90が接続されてい
る。各チューブ90はキャリッジ20に形成された開口
(図2)から外側にでて、各色毎の補給用インクポンプ
16のポンプの排出側に接続されている。インクポンプ
16の吸引側はチューブ17により、インクジェット記
録装置の機枠に取付けられたインクボトル15に接続さ
れている。
【0013】次に、図4及び図5を参照してインクタン
ク50の構成を詳細に説明する。本実施形態のインクジ
ェット記録装置は6色構成に形成されているため、各色
に対応した6つのインクタンク50a〜50fが設けら
れている。インクタンク50a〜50fの各々の構成は
同一であるため、以下の説明においては、インクタンク
を参照符号50で代表して表す。
【0014】インクタンク50の上部には、インク補給
口57が設けられており、インクポンプ16からのチュ
ーブ90が接続されている。インクタンク50の内部す
なわちタンクチャンバ59内には、フロート52が支持
部55に支点54を支持されて取付けられている。フロ
ートの先端部にはマグネット53が固定されている。ま
た、インクタンク50の外側にはマグネット53の動作
によってスイッチング動作するセンサ56が設けられて
おり、このセンサ56は回路基板25に接続されてい
る。
【0015】フロート52の上部には、例えば発泡ポリ
エチレン製であるのが好ましいフィルタ51が設けられ
ており、インク補給口57から注入されたインク内に含
まれる異物が記録ヘッド13に供給されないようにフィ
ルタリングする。更に、フィルタ51の上部には、大気
開放路60及び排出路61が設けられている。符号62
は、タンクチャンバ59内のインクを記録ヘッド30に
送るための供給管路である。
【0016】大気開放路60は、インクボトル15から
インクポンプ16を介して補給される時に、インクタン
ク50内の圧力が上昇して記録ヘッド30のインク噴射
特性に影響を及ぼすのを防止する。また、排出路61
は、フィルタ51が目詰まりし、インクを透過できなく
なったときに、フィルタ51の上部に溢れたインクを外
部に排出する。
【0017】各インクタンク50に設けられた排出路6
1は、内部開口部61aを介して、フィルタ51のタン
クチャンバ59の上側に連通し、外部開口部61bを介
してインクタンク50の外側に開口する。この外部開口
部61bには、チューブ70が接続され、タンクチャン
バ59を、キャリッジ20内の最も下方位置のインクタ
ンク50fよりも更に下側に設置されているオーバーフ
ロータンク80に連通している。
【0018】図4の(A)に示すように、本実施形態で
は、大気開放路60はインクタンク50の上部に配置さ
れ、インクタンク50の一側で外気に開口する外部開口
部60bと、タンクチャンバ59内に開口する内部開口
部60aとを有している。大気開放路60の内部開口部
60a及び排出路61の内部開口部61aは、図5の
(A)に示すように、インクタンク50の左側(図4の
(A)に示す状態の左側)を下にして90°倒した時の
液面71よりも高い位置に設置されている。更に、大気
開放路60の外部開口部60b及び排出路61の外部開
口部61bは、図5の(B)に示すように、インクタン
ク50の右側(図4の(A)に示す状態の右側)を下に
して90°倒した時の液面71よりも高い位置に設置さ
れている。このようにインクタンク50の右側を下にし
て90°倒したとき、内部開口部60a,61aは、液
面71よりも低い位置に設置され、したがってインク内
に浸漬される。
【0019】なお、図示の実施形態では、外部開口部6
0b,61bは、インクタンク50の側壁部に設けてあ
るが、しかし、このような側壁部に限らず、通常の使用
状態のとき及び側方に倒したときに、タンクチャンバ5
9内の液面よりも高い位置に設置されるものであれば、
頂壁部、前壁部あるいは後壁部に設けてもよいことは明
らかである。
【0020】図6及び図7は、各インクタンク50から
溢れたインクを収容するオーバーフロータンク80の詳
細を示す。オーバーフロータンク80の上部には、イン
クタンク50a〜50fのそれぞれから延びるチューブ
70a〜70fを接続する接続路86a〜86fと、大
気開放路87とが設けられている。このオーバーフロー
タンク80の内部は、上部を互いに連通させたタンクチ
ャンバ89とサブチャンバ88とに分かれており、この
タンクチャンバ89内に、フロート81が支持部84に
支点83を支持されて取付けられている。このフロート
81の先端部にはマグネット82が固定され、一方、オ
ーバーフロータンク80の外側にはマグネット82の動
作によってスイッチング動作する磁気センサ85が設け
られており、タンクチャンバ89内の液面が所定高さま
で上昇したときに、磁気センサ85が回路基板25を介
して信号を送り、溢れ量が一定量に達したことを知らせ
る。
【0021】なお、チューブ70a〜70f及び接続路
86a〜86fもそれぞれ同様な構造に形成されている
ため、これらのチューブ及び接続路をそれぞれ符号7
0,86で代表して表す。
【0022】本実施形態では、インクタンク50の場合
と同様に、接続路86と大気開放路87とは、図7の
(A)及び(B)に示すように、オーバーフロータンク
80の左側および右側(図7の(C)で見たときの左側
及び右側)のそれぞれを下にして90°倒したときの液
面91よりも高い位置に内部開口部が位置するように設
置される。このため、サブチャンバ88の容積は、セン
サ85が動作するときの液量を収容できる大きさに形成
するのが好ましい。
【0023】図9は、周囲温度が変化しても記録ヘッド
30にへの滑らかなインク供給および記録ヘッド30か
らの確実なインク吐出を維持するためのインクタンク5
0の温度制御を示す。
【0024】インクタンク50を固定した回路基板25
には、各インクタンク50に対応した位置に、発熱体と
してのチップ抵抗27が実装されている。インクタンク
50とチップ抵抗27とは互いに接触していてもよく、
あるいは、互いに離隔させてもよい。本実施形態では、
図9の(A)に示すように、チップ抵抗27とインクタ
ンク50との間に約5mmの間隙を設けてある。
【0025】更に、インクタンク50には、チップ抵抗
27の影響が及ばない位置に、温度検知器91が設けら
れている。本実施形態では、温度検知器91をインクタ
ンク50の外側に設けたが、これに限らず、インクタン
クの中側あるいはこのインクタンクの近傍に設けても良
い。更に、キャリッジ20には、ファン90を設けてあ
り、各インクタンク50の温度の均一化を図ると共に、
回路基板25に実装された素子の熱でキャリッジ20内
の温度が過度に上昇するのを防止している。
【0026】次に、上記構成による本発明の実施形態に
よるインクジェット記録装置の動作を説明する。インク
ポンプ16(図1)により、インクボトル15のインク
を、インクタンク50のインク補給口57からタンクチ
ャンバ59に補給する。タンクチャンバ59内の液面が
上昇すると、図4の(B)に示すフロート52が支点5
4を支点にして揺動し、先端部のマグネット53の位置
が上昇する。このマグネット53の位置は、インクタン
ク50の外側に取付けられたセンサ56によって検知さ
れ、フロート52の上昇を検知すると、制御基板25を
介して送られる制御信号によりポンプ16からのインク
補給を停止させる。再び、インクタンク50内のインク
が消費されてフロート52が下降するとセンサ56の検
知信号により、インクポンプ16を作動し、インクの補
給を行う。この一連の動作を繰り返すことにより、イン
クタンク50内のインク液面を符号58で示す位置を中
心として所定範囲に保つように制御している。
【0027】ここで、ゴミ等の異物やインクの凝固によ
ってフィルタ51が目詰まりを起こすと、インク補給口
57から供給されたインクはフィルタ51から溢れ、排
出路61からチューブ70を通って、図6に示すオーバ
ーフロータンク80内に流れ込む。更に、インク補給が
継続されると、オーバーフロータンク80のタンクチャ
ンバ89内の液面が上昇し、フロート81が支点83を
支点にして揺動し、先端部のマグネット82の位置が上
昇する。このマグネット82の位置は、センサ85によ
って検知され、制御基板25を介してフィルター異常の
警告を出す。
【0028】大気開放路60のタンク内部開口部60a
及び排出路61のタンク内部開口部61aは、図5の
(A)に示すようにインクタンク50の左側を下にして
90°倒した時の液面70よりも高い位置に設置されて
いるため、この状態下においてインクタンク50内のイ
ンクは大気開放路60及び排出路61から外部に漏れ出
すことはない。これは、言いかえると、輸送用に梱包し
た状態である図8の(A)に示すインクジェット記録装
置の通常使用状態と同じ横長配置から、例えばエレベー
タに搬入するために、図8の(B)に示すように左側を
下にした縦長配置にしたときに、インクタンク50から
インクが漏れ出さないということと同様である。
【0029】また、大気開放路60のタンク外部開口部
60b及び排出路61のタンク外部開口部61bは、図
5の(B)に示すようにインクタンク50の右側を下に
して90°倒した時の液面71よりも高い位置に設置さ
れているため、この状態下においてインクタンク50内
のインクは大気開放路60及び排出路61から外部に漏
れ出さない。これは言いかえると、インクジェット記録
装置の右側を下にして立てた状態すなわち図8の(B)
の状態から逆転させた縦長配置でも、インクタンク50
からインクが漏れ出さないということと同様である。
【0030】また、オーバーフロータンク80にインク
が溢れ出ている場合には、オーバーフロータンク80の
右側あるいは左側のいずれの側を下にして倒した状態で
あっても、接続路86と大気開放路87とのそれぞれの
内部開口部が液面91よりも高い位置に位置するため、
大気開放路87から外部にインクが零れ、あるいは、接
続路86及びチューブ70を介してインクタンク50内
にインクが逆流するのが防止される。このため、各イン
クタンク50内で色の異なるインクが混合することはな
い。このオーバーフロータンク80のタンクチャンバ8
9内の液面が上昇すると、フロート81が上昇し、マグ
ネット82及びセンサ85を通じて検出される。所定レ
ベルまで液面が上昇した場合には、このオーバーフロー
タンク80をキャリッジ20から取り外し、内部のイン
クを排出した後、再度、所定位置に取付ける。
【0031】オーバーフロータンク80が、このように
内部をタンクチャンバ89とサブチャンバ88とに分け
られ、タンクチャンバ89内にフロート81を設けられ
ることにより、フロート81を収容するタンクチャンバ
89の断面積は、オーバーフロータンク80の全体に対
して占める割合が小さくなる。これにより、オーバーフ
ロータンク80の感度が向上し、各インクタンク50内
のフィルタ51の目詰まりを早期に検出することができ
る。また、サブタンク88は、オーバーフロータンク8
0が横倒しとなったときに外部に零れるのを防止すると
共に、各インクタンク50がオーバーフローしたときの
予備タンクとして作用し、したがってインク収容能力を
向上させる。
【0032】更に、インクタンク50内のインクの温度
を温度検知器91で検知し、回路基板25に設けたチッ
プ抵抗27への通電を制御する事により、記録ヘッド3
0に供給するインク温度にしたがってこの記録ヘッド3
0から噴出するインク温度が一定に保たれる。本実施形
態では、チップ抵抗27を70〜90℃に加熱すること
により、インクの温度を18℃以上に保持することを可
能とした。更に、ファン90の作動を温度検知器91の
出力データに基づいて制御することにより、キャリッジ
20内の温度の均一化を図ると共に、キャリッジ20内
の温度が上昇し過ぎた場合に冷却することができる。
【0033】これにより、極めて簡単な構造でありなが
らも、インクタンク50内したがって、記録ヘッド30
から噴出するインクの温度を一定に保持し、温度変化に
伴うインク吐出に関する不具合、例えばインク温度低下
に伴う粘度上昇によるインク詰りすなわちインク不吐出
等を生じさせることなく、確実に記録ヘッド30から適
量のインクを噴出することができる。
【0034】なお、図9の(C)では、ファン90がキ
ャリッジ20内の角部に配置した状態でしめしてある
が、これに限らず、全体を効率よく冷却できるものであ
れば、どのような位置に配置してもよい。また、キャリ
ッジ20の壁部の適宜位置に好適な通気口を設けること
が好ましい。
【0035】
【発明の効果】以上明らかなように、本発明によれば、
輸送時に装置を縦置きにしても大気開放路からインクが
タンク外部に漏れ出さない構造をインクタンクの構成部
品を増やすことなく実現させることができる。
【0036】また、記録ヘッドに信号を配信すると共
に、インクタンクが設けられる回路基板に、インクタン
クを加熱する発熱体を設けることにより、インク詰まり
等の不具合を防止しつつ確実に所要のインクを記録ヘッ
ドから噴出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態によるインクジェッ
ト記録装置の概要を説明する図。
【図2】本発明の好ましい実施形態によるインクジェッ
ト記録装置のキャリッジ内構造を概略的に示す説明図。
【図3】キャリッジ内の記録ヘッドとインクタンクとの
配置関係を示す概略的な断面図。
【図4】図3に示すインクタンクの概略構造を示し、
(A)は部分断面図、(B)は側部断面図、(C)は平
面図。
【図5】図4のインクタンクの作動を示し、(A)は左
側を下にして倒した状態の部分断面図、(B)は右側を
下にして倒した状態の部分断面図。
【図6】オーバーフロータンクの概略を示し、(A)は
フロートと磁気センサとの関係を説明する断面図、
(B)は平面図、(C)はオーバーフロータンク内にお
ける接続路と大気開放路とのそれぞれの内部開口部の位
置関係を説明する図。
【図7】図6に示すオーバーフロータンクを左側及び右
側を下にして倒したときの、液面と内部開口部との位置
関係を説明する断面図。
【図8】図1のインクジェット記録装置の全体を包装箱
に梱包した状態を示し、(A)は通常使用状態と同じく
横長配置とした説明図、(B)は、側方に倒して縦長配
置とした状態の説明図。
【図9】キャリッジタンク内のインクタンクとチップ抵
抗とファンとの配置関係を示す説明図。
【図10】従来技術によるインクタンクの内部構造を説
明する概略断面図。
【符号の説明】 20…キャリッジ、27…チップ抵抗、30…記録ヘッ
ド、50…インクタンク、60…大気開放路、60a…
内部開口部、61…排出路、70…チューブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録ヘッドと共にキャリ
    ッジに装架され、前記記録ヘッドに供給するインクを所
    定液面まで保持するタンクチャンバと、前記タンクチャ
    ンバを大気に開放する大気開放路とを設けたインクタン
    クを有するインクジェット記録装置において、 前記大気開放路は、前記所定液面より上方でインクタン
    クの一側に開口する外部開口部と、タンクチャンバ内に
    開口する内部開口部とを有し、この内部開口部は、イン
    クタンクを一側に倒したときに、インク液面より上に位
    置し、前記インクタンクを他側に倒したときに、前記外
    側開口部は、インク液面より上に位置する事を特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 インクジェット記録ヘッドと、前記記録
    ヘッドに供給するインクを保持するタンクチャンバと前
    記タンクチャンバを大気に開放する大気開放路を設けた
    インクタンクと、前記記録ヘッドに信号を配信する回路
    基板とを備えたキャリッジを有するインクジェット記録
    装置において、 前記回路基板に、前記インクタンクを加熱する発熱体を
    設けた事を特徴とするインクジェット記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013136179A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2020019174A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 セイコーエプソン株式会社 インクジェットプリンター

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013136179A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
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JP7124523B2 (ja) 2018-07-31 2022-08-24 セイコーエプソン株式会社 インクジェットプリンター

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