JP2019111829A - 液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
Description
複合機10は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。プリンタ部11は、図2に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24と、排出ローラ部55と、プラテン42と、インクタンク100(タンクの一例)とを備えている。また、複合機10は、上部にフラットベッドスキャナを有しており、プリント機能の他に、スキャナ機能、ファクシミリ機能及びコピー機能などの各種の機能も有している。複合機10は、液体吐出装置或いは液体消費装置の一例である。また、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55は、搬送機構の一例である。
給送トレイ20(給紙カセットの一例)は、図1に示されるように、筐体14の前壁14Aに形成された開口13を通じて前後方向8に沿ってユーザによって複合機10に対して挿入及び取出される。図1では、給送トレイ20が筐体14に装着された状態が示されており、この状態から、前後方向8の前向きへ給送トレイ20が引き出されることによって、給送トレイ20が筐体14から取り出される。給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21は、給送トレイ20の上方に配置されており、給送トレイ20と共に挿抜される。排出トレイ21の上方には、開口13から後ろ向きへ延びる内部空間が存在する。排出トレイ21は、排出ローラ部55によって記録部24とプラテン42との間から排出された用紙12を支持する。
給送部15は、給送トレイ20に支持された用紙12を搬送経路65へ給送する。給送部15は、図2に示されるように、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ(不図示)の逆転によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転する。以下、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62が、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転することを、「正回転」と表記する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。
搬送経路65は、筐体14の内部に形成されている。搬送経路65は、図2に示されるように、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送経路65は、給送トレイ20の後端部からプリンタ部11の後方側に延びる経路である。また、搬送経路65は、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24とプラテン42との間の空間を経て排出トレイ21に至る経路である。搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間における搬送経路65は、図2及び図3に示されるように、左右方向9における複合機10の概ね中央部に設けられており、且つ前後方向8に延びている。図3には現れてないが、給送トレイ20及び排出トレイ21は、上下方向7から視たときに搬送経路65の左右方向9に沿った領域と重なる位置に配置されている。なお、搬送経路65内における用紙12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
搬送ローラ部54は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を有する。搬送ローラ60は、搬送モータによって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に搬送される。
排出ローラ部55は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の下流側に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を有する。排出ローラ62は、搬送モータによって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に搬送される。
記録部24は、図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。また、記録部24は、搬送経路65を挟んでプラテン42と上下方向7に対向配置されている。すなわち、記録部24は、搬送経路65より上下方向7の上方で、且つ搬送経路65に対面する配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39とを備えている。
プラテン42は、図2及び図3に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下側から支持する。
インクタンク100は、図1に示されるように、筐体14の内部に収容されている。インクタンク100は、複合機10から容易に取り外すことができないように、複合機10に固定されている。
インクタンク100の内部には、図5に示されるように、内部空間を区画する複数の隔壁107、108、109が設けられている。隔壁107、108、109は、各々が上下方向7及び前後方向8に延設されており、前壁101、上壁104、下壁105、及びフィルム106に接続されている。また、隔壁107〜109は、左右方向9に離間して設けられている。その結果、インクタンク100の内部空間は、左右方向9に隣接する4つのインク室111B、111M、111C、111Yに区画される。インク室111は、ノズル40から吐出されるインクを貯留する液体貯留室の一例である。
インクタンク100の傾斜壁101Bには、各インク室111にインクを注入するための注入口112B、112M、112C、112Yが左右方向9に一列に並んで設けられている。注入口112は、傾斜壁101Bを厚み方向に貫通して、対応するインク室111をインクタンク100の外部に連通させる。傾斜壁101Bは、その内面がインク室111に面し、外面がインクタンク100の外部に面している。したがって、注入口112は、インク室111とインクタンク100の外部とを直接連通させる。すなわち、注入口112とインク室111との間には、注入口よりも断面積が小さく、且つ屈曲しているような流路は存在しない。
各インク室111には、図6〜図9に示されるように、インク流出路114B、114M、114C、114Y(液体流出路の一例)が接続されている。インク流出路114は、対応するインク室111に貯留されたインクをインクタンク100の外部に流出させる流路である。本実施形態におけるインク流出路114は、対応するインク室111からインクタンク100の右側面(すなわち、右壁102の外面)に至る流路である。
インクタンク100の右側面には、図8に示されるように、インク導出路117B、117M、117C、117Y(液体導出路の一例)が設けられている。インク導出路117B、117M、117C、117Yは、一端が開口116B、116M、116C、116Yの位置で対応するインク流出路114B、114M、114C、114Yに接続され、他端が連結部118B、118M、118C、118Yに接続されている。インクタンク100の上壁104に突設された連結部118には、各色のインクに対応した4本のインクチューブ32B、32M、32C、32Y(図3参照)が連結される。すなわち、インク導出路117は、対応するインク流出路114を通じてインク室111から流出されたインクを、対応する連結部118に連結されたインクチューブ32を通じて記録ヘッド39に導く流路である。なお、各インク導出路117及び各インクチューブ32の容積は、概ね同一である。
さらに、インクタンク100の右側面には、図8に示されるように、付加インク室123(付加貯留室)が設けられている。付加インク室123は、周方向に連続する突壁121H、121Iとフィルム122とで区画された空間である。付加インク室123は、右壁102を貫通する貫通孔123A、123Bによってインク室111Bに連通されている。貫通孔123Bは、貫通孔123Aより上下方向7の上方に設けられている。付加インク室123には、付加インク室123の下端を画定する突壁121Iの一部が貫通孔123Aの前方、後方、及び下方を囲むことによって被検出部124が形成されている。
複合機10は、図4及び図8に示されるように、被検出部124を挟んで前後方向8に対面する発光部125A及び受光部125Bを有する光学センサ125を備える。発光部125Aは、突壁121Iを透過し且つブラックインクを透過しない光(例えば、可視光や赤外光)を、受光部125Bへ向けて出力する。受光部125Bは、発光部125Aから出力された光を受光したことに応じて、ハイレベル信号(「信号レベルが閾値以上の信号」を指す。)を、制御部へ出力する。一方、受光部125Bは、光を受光しないことに応じて、ローレベル信号(「信号レベルが閾値未満の信号」を指す。)を、制御部へ出力する。
各インク室111には、図10に示されるように、大気連通路126B、126M、126C、126Yが接続されている。大気連通路126は、対応するインク室111を大気に連通させる。より詳細には、大気連通路126は、切欠き127を通じて対応するインク室111に連通され、開口132を通じてインクタンク100の外部に連通されている。そして、大気連通路126は、切欠き127、第1貫通孔128、ラビリンス129、第2貫通孔130、気体通路131、及び開口132を通じて、インク室111とインクタンク100の外部との間で空気を流出入させる。
インク室111の内部には、図7及び図9に示されるように、前後方向8及び左右方向9に広がる隔壁135B、135M、135C、135Yが設けられている。本実施形態の隔壁135は、概ね水平方向に延設されているが、隔壁135の向きはこれに限定されない。例えば、隔壁135は、前後方向8の後ろ向きに下り傾斜していてもよい。
上記構成のインクタンク100は、図2に示されるように、キャリッジ23の下面(すなわち、ノズル面)よりも下方に配置されている。詳細には、インク室111の上面を画定する上壁104の内面(すなわち、インク室111の天面)は、ノズル面よりも下方に位置する。さらに詳細には、注入口112の下端は、ノズル面よりも下方に位置する。すなわち、使用状態におけるインク室111内の液面は、ノズル面よりも下方に位置する。また、インクタンク100は、図2及び図3に示されるように、ガイドレール44、キャリッジ23、及びノズル40より前後方向8の前方、すなわち、前向き(第1向きの一例)側に外れた位置に配置されている。より詳細には、インク室111の後面を画定するフィルム106は、ノズル40よりも前方に位置する。
本実施形態によれば、インクタンク100が、左右方向9において搬送経路65の外側に配置されており、インクタンク100の一部が、左右方向9においてキャリッジ23の移動領域の両端より内側に配置されているので、左右方向9において筐体14の外形を小さくして、装置の小型化が実現される。
なお、本実施形態では、筐体14の前壁14Aの右側に開口22が形成され、開口22の後方にインクタンク100が配置されているが、前壁14Aの左側に開口22が形成され、その開口22の後方にインクタンク100が配置されてもよい。また、筐体14の前壁14Aに代えて、右側壁又は左側壁に開口22が形成され、インクタンク100の注入口112に右方又は左方からアクセス可能であってもよい。
13 開口
14 筐体
14A 前壁
17 操作パネル
17A 入力ボタン
17B 液晶ディスプレイ
20 給送トレイ
22 開口
23 キャリッジ
39 記録ヘッド
40 ノズル
54 搬送ローラ部
55 排出ローラ部
65 搬送経路
70 カバー
70A 回動軸
71 上端
72 下端
100 インクタンク
111 インク室
112 注入口
114 インク流出路
Claims (12)
- 筐体と、
液体が貯留される液体貯留室、上記液体貯留室に液体を補充するための注入口、及び上記液体貯留室から液体を流出させる液体流出路が形成されたタンクと、
記録媒体を支持する給送カセットと、
上記給送カセットの上方に配置され、前後方向へ延びる搬送経路に沿って記録媒体を搬送する搬送機構と、
上記搬送経路より上下方向の上方で、且つ上記搬送経路に対面する位置において左右方向へ移動するキャリッジと、
上記キャリッジに搭載されており、上記液体流出路を通じて上記液体貯留室から流出された液体を上記搬送機構によって搬送された上記記録媒体に向かって吐出するノズルを有するヘッドと、を備えており、
上記タンク、上記搬送経路、及び上記キャリッジは、上記筐体内に配置されており、
上記タンクは、上記左右方向において上記搬送経路の外側に配置されて上記筐体に固定されており、
上記タンクは、一部が上記左右方向において上記キャリッジの移動領域の両端より内側にあり、他の部分が上記左右方向において上記キャリッジの移動領域の両端より外側になるように配置されており、
上記タンクの上記左右方向の寸法は、上記左右方向の上記搬送路の一端と上記移動領域の一端との間の距離よりも大きく、
上記タンクと上記給送カセットとは、上記上下方向から視て重ならず、上記左右方向から視て重なる液体吐出装置。 - 上記筐体は、上記タンクの注入口へアクセス可能な開口が側壁に形成されており、
上記注入口は、当該注入口が上記筐体の外側且つ斜め上方を向いている請求項1に記載の液体吐出装置。 - 上記タンクの注入口は、上記筐体の開口の外側に位置する請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
- 上記タンクの注入口に対して着脱可能なキャップを更に備えた請求項1から3のいずれかに記載の液体吐出装置。
- 上記タンクは、上記前後方向において上記キャリッジより前方に配置されている請求項1から4のいずれかに記載の液体吐出装置。
- 上記筐体の開口は、上記前後方向の前側となる側壁に形成されたものである請求項1から5のいずれかに記載の液体吐出装置。
- 上記タンクは、複数の上記液体貯留室と、複数の上記液体貯留室それぞれに液体を注入するための複数の注入口と、を有するものであり、
上記複数の注入口は、上記左右方向に一列に並んで配置されている請求項6に記載の液体吐出装置。 - 上記筐体に、上記開口を開閉可能なカバーが設けられている請求項1から7のいずれかに記載の液体吐出装置。
- 上記カバーは、左右方向に沿って延出する回動軸の周りに回動するものであり、
上記回動軸は、上記カバーが上記開口を閉じているときに、上記カバーの上端よりも下端に近い位置に設けられている請求項8に記載の液体吐出装置。 - 上記筐体の前側となる側壁であって、上記上下方向において上記タンクより上方に、外部からの入力を受け付ける入力部又は画像を表示する表示部の少なくとも一方を有する操作パネルが配置されている請求項1から9のいずれかに記載の液体吐出装置。
- 上記給送カセットは、上記筐体の前方へ引き出し可能である請求項1から10のいずれかに記載の液体吐出装置。
- 上記筐体は、上記給送カセットの上方に記録用紙を排出するための内部空間を有するものである請求項11に記載の液体吐出装置。
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2019
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