JPH0720451Y2 - リップ型シールの組付構造 - Google Patents
リップ型シールの組付構造Info
- Publication number
- JPH0720451Y2 JPH0720451Y2 JP1989151323U JP15132389U JPH0720451Y2 JP H0720451 Y2 JPH0720451 Y2 JP H0720451Y2 JP 1989151323 U JP1989151323 U JP 1989151323U JP 15132389 U JP15132389 U JP 15132389U JP H0720451 Y2 JPH0720451 Y2 JP H0720451Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lip
- inner ring
- atmosphere
- type seal
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、例えばカーエアコン用コンプレッサなどの機
体の回転軸部を軸封するに用いられるリップ型シールの
組付構造の改良に関するものである。
体の回転軸部を軸封するに用いられるリップ型シールの
組付構造の改良に関するものである。
［従来の技術］ 従来、この種のカーエアコン用コンプレッサなどの軸封
装置として用いられるリップ型シールにおいては、第４
図に例示するように、金属製の外環１内に、液側Ａから
順にゴム製主リップ２、四フッ化エチレン樹脂（PTFE）
からなる合成樹脂製補助リップ３、ゴム製ダストリップ
４及び断面Ｌ形の内環５を大気側Ｂに向け組み付けると
ともに、この内環５の大気側に面する径方向部5aを抱持
するように、前記外環１の大気側端部1aを屈曲させてカ
シメることにより、カートリッジ式に組付け一体化して
なる構成を有するものがある。
装置として用いられるリップ型シールにおいては、第４
図に例示するように、金属製の外環１内に、液側Ａから
順にゴム製主リップ２、四フッ化エチレン樹脂（PTFE）
からなる合成樹脂製補助リップ３、ゴム製ダストリップ
４及び断面Ｌ形の内環５を大気側Ｂに向け組み付けると
ともに、この内環５の大気側に面する径方向部5aを抱持
するように、前記外環１の大気側端部1aを屈曲させてカ
シメることにより、カートリッジ式に組付け一体化して
なる構成を有するものがある。
そして、このようなリップ型シールは、機体のハウジン
グＨ内にスナップリングＳ及びゴム製ＯリングＯを介し
て嵌装し、前記機体のハウジングＨ内に挿通された回転
軸Ｌの軸周に、前記主リップ２、補助リップ３及びダス
トリップ４をそれぞれ摺接させることにより軸封が行な
われている。
グＨ内にスナップリングＳ及びゴム製ＯリングＯを介し
て嵌装し、前記機体のハウジングＨ内に挿通された回転
軸Ｌの軸周に、前記主リップ２、補助リップ３及びダス
トリップ４をそれぞれ摺接させることにより軸封が行な
われている。
［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、上記した従来構造のリップ型シールの組
付構造のものでは、外環１内への各シール組立構成部品
の組付け時に、第５図に示すように、内環５の円筒部5b
が大気側Ｂを向くように、正規の方向とは逆向き組付け
られても、その全組付幅W1が、第４図に示す正規の全組
付け幅WOと等しく（W1＝W0）、組付けミスを検出するこ
とができないままカシメられてしまうといった問題があ
った。
付構造のものでは、外環１内への各シール組立構成部品
の組付け時に、第５図に示すように、内環５の円筒部5b
が大気側Ｂを向くように、正規の方向とは逆向き組付け
られても、その全組付幅W1が、第４図に示す正規の全組
付け幅WOと等しく（W1＝W0）、組付けミスを検出するこ
とができないままカシメられてしまうといった問題があ
った。
［考案の目的］ 本考案は、上記の事情のもとになされたもので、その目
的とするところは、外環内への各シール構成部品の組付
けミスを確実に防止することができるようにしたリップ
型シールの組付構造を提供することにある。
的とするところは、外環内への各シール構成部品の組付
けミスを確実に防止することができるようにしたリップ
型シールの組付構造を提供することにある。
［課題を解決するための手段］ 上記した課題を解決するために、本考案は、外環内にゴ
ム製主リップ、合成樹脂製補助リップ、ダストリップ及
び内環を液側から大気側に向けて順に隣接させて組み付
け、かつこの内環の大気側端面を抱持するように前記外
環の大気側端部を屈曲させてカシメてなるリップ型シー
ルにおいて、前記内環を円筒部とその一端から内径へ延
びる径方向部とからなる断面Ｌ字形に形成し、この内環
の円筒部の他端を前記ダストリップの大気側外周端面に
切設した前記内環の厚さ分に相当する幅の切込み溝部に
差し込み係合可能にした。
ム製主リップ、合成樹脂製補助リップ、ダストリップ及
び内環を液側から大気側に向けて順に隣接させて組み付
け、かつこの内環の大気側端面を抱持するように前記外
環の大気側端部を屈曲させてカシメてなるリップ型シー
ルにおいて、前記内環を円筒部とその一端から内径へ延
びる径方向部とからなる断面Ｌ字形に形成し、この内環
の円筒部の他端を前記ダストリップの大気側外周端面に
切設した前記内環の厚さ分に相当する幅の切込み溝部に
差し込み係合可能にした。
［作用］ すなわち、本考案は、内環がその円筒部の他端を前記ダ
ストリップの大気側外周端面に切設した切込み溝部に差
し込み係合した状態に組み込まれた正規の組込状態に比
較して、内環が正規の方向と逆の向きに組み込まれた場
合は、円筒部の一端は、径方向部の存在によって前記切
込み溝部に差し込み係合されないため、円筒部が正規の
組付位置から外環の大気側端部へ向けてずれた状態にな
り、したがって外環の大気側端部がカシメ不能となり、
これによって、組付けミスの検出が容易に行なえる。
ストリップの大気側外周端面に切設した切込み溝部に差
し込み係合した状態に組み込まれた正規の組込状態に比
較して、内環が正規の方向と逆の向きに組み込まれた場
合は、円筒部の一端は、径方向部の存在によって前記切
込み溝部に差し込み係合されないため、円筒部が正規の
組付位置から外環の大気側端部へ向けてずれた状態にな
り、したがって外環の大気側端部がカシメ不能となり、
これによって、組付けミスの検出が容易に行なえる。
［実施例］ 以下、本考案を第１図から第３図に示す一実施例を参照
しながら説明する。なお、本考案に係る図示の実施例に
おいて、第４図に示す従来構造のリップ型シールと構成
が重複する部分は同一符号を用いて説明する。
しながら説明する。なお、本考案に係る図示の実施例に
おいて、第４図に示す従来構造のリップ型シールと構成
が重複する部分は同一符号を用いて説明する。
すなわち、本考案に係るリップ型シールは、第１図及び
第２図に示すように、互いに隣接するダストリップ４と
内環５において、内環５との対接面であるダストリップ
４の大気側Ｂの外周端面に、内環５の厚さ分に相当する
幅ｔの切込み溝部41を切設し、この切込み溝部41に、内
環５の液側Ａに向く円筒部5bを差し込み係合させるよう
に構成してなるものである。
第２図に示すように、互いに隣接するダストリップ４と
内環５において、内環５との対接面であるダストリップ
４の大気側Ｂの外周端面に、内環５の厚さ分に相当する
幅ｔの切込み溝部41を切設し、この切込み溝部41に、内
環５の液側Ａに向く円筒部5bを差し込み係合させるよう
に構成してなるものである。
しかして、上記の構成によれば、内環５の円筒部5bを、
ダストリップ４の大気側Ｂの外周端面に切設した切込み
溝部41に差し込み係合させるようになっていることか
ら、第３図に示すように、内環５の円筒部5bが大気側Ｂ
の方向に向くように正規の向きとは逆向きに組み付けら
れると、これらダストリップ４と内環５とは互いに凹凸
係合しないために、内環５の厚さに相当する幅ｔ分だけ
全組付け幅W2が長くなって（W0＜W0＋ｔ）、外環１の大
気側Ｂの端部1aのカシメが不能となり、組付けミスの検
出機構としての機能を果たす。
ダストリップ４の大気側Ｂの外周端面に切設した切込み
溝部41に差し込み係合させるようになっていることか
ら、第３図に示すように、内環５の円筒部5bが大気側Ｂ
の方向に向くように正規の向きとは逆向きに組み付けら
れると、これらダストリップ４と内環５とは互いに凹凸
係合しないために、内環５の厚さに相当する幅ｔ分だけ
全組付け幅W2が長くなって（W0＜W0＋ｔ）、外環１の大
気側Ｂの端部1aのカシメが不能となり、組付けミスの検
出機構としての機能を果たす。
［考案の効果］ 以上の説明から明らかなように、本考案によれば、内環
が正規の方向と逆の向きに組み込まれた場合は、円筒部
がダストリップの切込み溝部に差し込み係合されないこ
とによって、正規の組付位置から外環の大気側端部へ向
けて内環の厚さ分だけずれるので、外環の大気側端部が
カシメ不能となり、これによって、組付けミスの検出を
容易に行なうことができ、組付けミスを確実に防止する
ことができるというすぐれた効果を奏するものである。
が正規の方向と逆の向きに組み込まれた場合は、円筒部
がダストリップの切込み溝部に差し込み係合されないこ
とによって、正規の組付位置から外環の大気側端部へ向
けて内環の厚さ分だけずれるので、外環の大気側端部が
カシメ不能となり、これによって、組付けミスの検出を
容易に行なうことができ、組付けミスを確実に防止する
ことができるというすぐれた効果を奏するものである。
第１図は本考案に係るリップ型シールの一実施例を示す
要部概略的断面図、第２図は同じく要部拡大断面図、第
３図は同じく内環の組付けミス状態を示す説明図、第４
図は従来のリップ型シールを示す要部概略的断面図、第
５図は同じく内環の組付けミス状態を示す説明図であ
る。 １…外環、1a…カシメ端部、２…ゴム製主リップ、３…
合成樹脂製補助リップ、４…ダストリップ、41…切り込
み溝部、５…内環、5a…径方向部、5b…円筒部、Ａ…液
側、Ｂ…大気側、ｔ…内環の厚さ。
要部概略的断面図、第２図は同じく要部拡大断面図、第
３図は同じく内環の組付けミス状態を示す説明図、第４
図は従来のリップ型シールを示す要部概略的断面図、第
５図は同じく内環の組付けミス状態を示す説明図であ
る。 １…外環、1a…カシメ端部、２…ゴム製主リップ、３…
合成樹脂製補助リップ、４…ダストリップ、41…切り込
み溝部、５…内環、5a…径方向部、5b…円筒部、Ａ…液
側、Ｂ…大気側、ｔ…内環の厚さ。
Claims (1)
- 【請求項１】外環内にゴム製主リップ、合成樹脂製補助
リップ、ダストリップ及び内環を液側から大気側へ向け
て順に隣接させて組み付け、かつこの内環の大気側端面
を抱持するように前記外環の大気側端部を屈曲させてカ
シメてなるリップ型シールにおいて、 前記内環を円筒部とその一端から内径へ延びる径方向部
とからなる断面Ｌ字形に形成し、 この内環の円筒部の他端を前記ダストリップの大気側外
周端面に切設した前記内環の厚さ分に相当する幅の切込
み溝部に差し込み係合可能にしたことを特徴とするリッ
プ型シールの組付構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989151323U JPH0720451Y2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | リップ型シールの組付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989151323U JPH0720451Y2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | リップ型シールの組付構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0389272U JPH0389272U (ja) | 1991-09-11 |
| JPH0720451Y2 true JPH0720451Y2 (ja) | 1995-05-15 |
Family
ID=31697629
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989151323U Expired - Lifetime JPH0720451Y2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | リップ型シールの組付構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0720451Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0448364Y2 (ja) * | 1987-05-19 | 1992-11-13 |
-
1989
- 1989-12-28 JP JP1989151323U patent/JPH0720451Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0389272U (ja) | 1991-09-11 |
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