JPH0720428Y2 - ダンパー装置 - Google Patents

ダンパー装置

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JPH0720428Y2
JPH0720428Y2 JP1988050458U JP5045888U JPH0720428Y2 JP H0720428 Y2 JPH0720428 Y2 JP H0720428Y2 JP 1988050458 U JP1988050458 U JP 1988050458U JP 5045888 U JP5045888 U JP 5045888U JP H0720428 Y2 JPH0720428 Y2 JP H0720428Y2
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JP
Japan
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viscous
damper device
chamber
viscous substance
fixed
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JP1988050458U
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JPH01154347U (ja
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銃二 小島
健 鈴木
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ドアクローザ、門扉クローザ、カセット蓋、
TVつまみ蓋、あるいは自動車のダッシュボードの開閉蓋
等の開閉部分に多く用いられ、開閉部分の開閉速度を制
御するためのダンパー装置に関する。
[従来の技術] 従来この種のダンパーは、被開閉物の閉作動の速度コン
トロールに多く使用されている。
被開閉物の開作動は人力で行い、この人力が解除された
ときの被開閉物の閉作動を弾性体、例えばスプリングの
解放時の弾性力を利用して自動的に行うようにした機構
があるが、このような機構において、被開閉物が衝撃的
に閉作動しないように閉作動の速度をコントロールする
ために粘性物質を用いたダンパーが使用される。
そして従来のダンパーは第5図、及び第6図に示すよう
になっている。
図において、1は入力ギヤ、2は緩衝板(回転部材)で
あり、この両者は一体に形成されて支軸3により回転自
在にケーシング4(固定部材)に取り付けられている。
この緩衝板2はケーシング4との間に幾分クリアランス
を設けるように取り付けられ、このクリアランスに粘性
グリス5が充填し封入される。このように構成されたダ
ンパーはケーシング4に穿設した取り付け用孔6を介し
て適宜固定部材(図示せず)に取り付けられるととも
に、その入力ギヤ1の歯部1aに被開閉物(図示せず)に
連結した駆動レバー7に設けた歯部7aを噛合させる。こ
のようにすることによって、被開閉物の開閉作業に伴っ
て駆動レバー7は開方向(→)及び閉方向(→)に移動
するとともに、入力ギヤ1を介して緩衝板2を回転させ
る。つまり駆動レバー7と入力ギヤ1はラックとピニオ
ンの関係で被開閉物に作用する外力を緩衝板2に伝達す
る。
この緩衝板2の回転の際、緩衝板2に働く回転力は粘性
グリス5に対して剪断力として作用し、緩衝板2は粘性
グリス5の粘性抵抗に打勝って回転することになる。
従って、被開閉物に作用する閉方向(→)の外力は粘性
グリス5にある程度吸収され被開閉物は緩スピードで閉
作動することになる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、従来の粘性物質を用いたダンパー装置に
おいては、ケーシング4内壁面と緩衝板2の外周面との
接触で粘性物質5を封入しているが、緩衝板2が回転部
材であるため繰り返し使用されるとどうしても上記接触
部分から粘性物資5が漏洩する。この漏洩により粘性物
質5による粘性抵抗が減少して長期に亘ってダンパー効
果を一定に維持することはできず、かつ機構外に漏洩し
た粘性物質5は周囲の機材を汚染する問題があった。
本考案は上記した事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は長期に亘って安定したダンパー効果が得られる
とともに機構外への粘性物質の流出を極力抑えて機材の
汚染を防止したダンパー装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案は、固定部材と回転部
材との間隙に粘性物質が介在して回転部材の回転速度を
コントロールするダンパー装置において、 粘性物質で粘性抵抗を生ずる前記両部材の間隙をシール
壁により複数の室に分割すると共に、この室を粘性物質
が充填されている室と粘性物質が充填されていない室と
し、粘性物質が充填されている室を内側に位置させたこ
とを特徴とする。
固定部材は固定体に固定される支持部材であり、回転部
材は上記支持部材に回転自在に支持されるとともに、回
転体に設けられたギヤ歯に噛合して回転体の回転により
回転するギヤ部材である。
また、固定部材は軸受であり、回転部材は上記軸受に支
持される回転軸であってもよい。
[作用] 本考案は上記した構成のように粘性物質の介在しない空
室を積極的に設けることによって、長期使用に亘ってシ
ール壁部を介して流動する粘性物質を上記空室内に導入
し、流動による粘性抵抗の低下を流動後の粘性物質によ
る粘性抵抗で補い、総じて流動前の粘性抵抗を維持する
ように作用する。
また、粘性物質が充填されている室は、内側に位置して
いるので、固定部材と回転部材との間隙内をシール壁を
介して漏洩しても、外側の粘性物質が充填されていない
室で許容され、長期使用に亘っても外部に漏洩すること
なく他の機構の汚染が防止される。
[実施例] 以下、本考案を第1図乃至第3図に示す実施例に基づい
て具体的に説明する。
本考案のダンパー装置10は支持部材11(固定部材)とこ
の支持部材11に回転自在に支持されるギヤ部材12(回転
部材)とから構成されている。
支持部材11は、略中央に貫通孔13aが穿設された固定盤1
3と、この固定盤13の上面に一体的に直立形成されたブ
ラケット14と、上記固定盤13の下面の外周に沿って一体
的に形成された下方に開口する環状溝15とから構成され
ている。この環状溝15の底部にはシール壁としての環状
突起21が設けられている。
一方、ギヤ部材12は回転盤16と、回転盤16の下面に一体
的に設けられた外周にギヤ歯17aを有する柱状ギヤ部17
とから大略構成されている。そして、回転盤16の上面に
はその略中央に柱状突起16aが形成されるとともに、こ
の柱状突起16aの周囲に上方に開口する二重の環状溝18,
19が形成されている。この二重の環状溝18,19は隔壁22
で隔別されている。そして、支持部材11とギヤ部材12と
を組み付けるには次のようにして行う。
まず、支持部材11の環状溝15を形成する内側壁15aに粘
性グリス20を塗布する。しかる後支持部材11の貫通孔13
aにギヤ部材12の柱状突起16aを挿入させるとともに、支
持部材11の環状溝15の内側壁15a及び外側壁15bとがそれ
ぞれギヤ部材12の二重環状溝18及び19に嵌まるように組
み付けられる。このように組み付けられたものは、その
後ギヤ部材12の柱状突起16aの固定盤13から突出した部
分にEリング23が嵌着されて、ギヤ部材12の抜け止めが
図られて、ギヤ部材12は支持部材11に回転自在に組み付
けられる。
このように組み付けることによって、支持部材11の内及
び外側壁15a及び15bとギヤ部材12の内及び外溝18及び19
との間に間隙が形成されると共に、この間隙はシール壁
としての環状突起21が隔壁22の上面に当接することによ
って、内方(内溝18側)が第1の室Aに、外方(外溝19
側)が第2の室Bに分割される。そして第1の室Aには
粘性グリス20が充填されるが、第2の室Bは粘性グリス
20が充填されない空室のままになっている。
この外溝19内の空所間隙は内溝18内の間隙と略同等にな
るように設計される。
このような構造においては、第1の室Aに介在する粘性
グリス20はたとえ内溝18内からシール壁部を介して漏洩
しても、漏洩した粘性グリス20は第2の室Bに導入され
て間隙を満し、ギヤ部材12の回転に対して再び粘性抵抗
を付与することになる。このように粘性グリス20が漏洩
した分、内溝18内の粘性抵抗は減少するが、その分、漏
洩した粘性グリス20により外溝19内の粘性抵抗が増加
し、総じて略一定のダンパー効果を奏することができ
る。
また、内溝18から漏出した粘性グリス20は、即外部へ漏
出することなくダンパー装置10内の第2の室B内に流入
するだけなので、漏出粘性グリスによる他の機材の汚染
がなくなる。
さらに、二重環状溝の外溝19の外側壁19aの上部は内側
へ屈曲形成れさて外部からの異物の侵入と内部からの粘
性グリス20の最終的な漏洩を防止している。この粘性グ
リス20の最終的な漏洩は厳密には防げないが、この最終
的な漏洩は極めて長期に亘る使用時に始めて生じる程度
のものであり、装置全体の製品寿命を考慮すれば実害の
ない程のものである。
尚、第3図中、13bはギヤ部材12を支持部材11へ組み付
ける際の柱状突起16aを貫通孔13aに案内するための傾斜
面、第2図中、24はブラケット14に穿設された取り付け
用孔、25,26は取り付けの際の位置決め用切欠きであ
る。
このような構造においてはギヤ部材12の回動は、粘性グ
リス20の粘性抵抗を受ける。
次に上記のように構成されたダンパー装置10の作動を説
明する。
第4図は上部に開口部30aを有するケーシング30と、上
記開口部30aを塞ぐ蓋体31とを有する箱体である。そし
て、蓋体31は一端をケーシング30内のブラケット32に枢
支34され他端を上記蓋体31に連結したレバー33によって
ケーシング30に回動自在に取り付けられている。蓋体31
は適宜の付勢手段(図示せず)によって開方向に付勢さ
れている。この箱体に上記したダンパー装置10を装着す
るには次のようにする。
ダンパー装置10はブラケット14の取り付け用孔24にボル
ト(図示せず)を挿通してケーシング30の適所に固定す
る。この取り付けはダンパー装置10のギヤ部材12のギヤ
歯17aがレバー33に設けた駆動ギヤ35に噛合するように
行われる。このような構造においては、蓋体31の回動に
従動して駆動ギヤ35が移動し、この駆動ギヤ35の移動に
よってダンパー装置10のギヤ部材12が回転する。そして
ギヤ部材12の回転は粘性グリス20の粘性抵抗を受けてそ
の回転スピードが抑制される。しかして、この応用例に
おいては、蓋体31はケーシング30の開口部30aを塞いで
いる状態では適宜のロック手段(図示せず)でロックさ
れているが、このロックを解除すると蓋体31は付勢手段
(図示せず)で付勢されて開方向へ回動するが、その回
動は駆動ギヤ35、ギヤ部材12を介して粘性グリス20の粘
性抵抗を受けて急激な開作動が防止され適度なスピード
で開作動することになる。
本考案は以上述べた実施例に限定されるものではなく、
種々の変更が考えられる。
上記したギヤ部材12は例えば上記応用例の箱体における
レバー33の枢支部34の回転軸そのものとしてもよく、こ
の場合上記実施例の支持部材11は上記回転軸の軸受とな
る。
[考案の効果] 本考案は以上説明したように、粘性物質を固定部材と回
転部材との間隙をシール壁で分割して形成した複数の室
のうちの内側の適宜の室に充填したので、粘性物質の当
初の封入箇所からの移動は、即ダンパー装置外への漏出
とはならず、同間隙内に分割形成された別の室へのシー
ル壁部を介する移動となって、移動した粘性物質は回転
部材の回転に対して再び粘性抵抗を示すので、通常粘性
物質が漏出する長期使用に亘っても安定したダンパー効
果を奏する。
また、粘性物質は長期使用に亘っても粘性物質の外部へ
の漏出がないので他の機材を汚染することがない等の実
用上の効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るダンパー装置の平面図、第2図は
同上側面図、第3図は第1図のIII−III線を断面図とし
た拡大側面図、第4図は同上ダンパー装置の作動説明
図、第5図及び第6図は従来のダンパー装置の側断面図
及び平面図である。 10…ダンパー装置、11…支持部材(固定部材)、12…ギ
ヤ部材(回転部材)、20…粘性グリス(粘性物質)、21
…環状突起(シール壁)、A…第1の室、B…第2の
室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 5/03 C 7362−4E (56)参考文献 実開 昭59−100128(JP,U) 実開 昭61−133134(JP,U) 実開 昭61−50840(JP,U) 実開 昭57−8604(JP,U) 実開 昭58−82547(JP,U) 実公 昭62−36987(JP,Y2)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部材と回転部材との間隙に粘性物質が
    介在して回転部材の回転速度をコントロールするダンパ
    ー装置において、 粘性物質で粘性抵抗を生ずる前記両部材の間隙をシール
    壁により複数の室に分割すると共に、この室を粘性物質
    が充填されている室と粘性物質が充填されていない室と
    し、粘性物質が充填されている室を内側に位置させたこ
    とを特徴とするダンパー装置。
  2. 【請求項2】固定部材は固定体に固定される支持部材で
    あり、回転部材は上記支持部材に回転自在に支持される
    とともに、回転体に設けられたギヤ歯に噛合して回転体
    の回転により回転するギヤ部材であることを特徴とする
    請求項(1)記載のダンパー装置。
  3. 【請求項3】固定部材は軸受であり、回転部材は上記軸
    受に支持される回転軸であることを特徴とする請求項
    (1)記載のダンパー装置。
JP1988050458U 1988-04-16 1988-04-16 ダンパー装置 Expired - Lifetime JPH0720428Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988050458U JPH0720428Y2 (ja) 1988-04-16 1988-04-16 ダンパー装置

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JP1988050458U JPH0720428Y2 (ja) 1988-04-16 1988-04-16 ダンパー装置

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JPH01154347U JPH01154347U (ja) 1989-10-24
JPH0720428Y2 true JPH0720428Y2 (ja) 1995-05-15

Family

ID=31276505

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JP1988050458U Expired - Lifetime JPH0720428Y2 (ja) 1988-04-16 1988-04-16 ダンパー装置

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Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2889795B2 (ja) * 1992-09-18 1999-05-10 エルジー電子株式会社 カセットハウジングのダンパー装置

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JPS578663U (ja) * 1980-06-12 1982-01-16
JPS6243153Y2 (ja) * 1980-06-16 1987-11-09
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JPH01154347U (ja) 1989-10-24

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