JPH0720374Y2 - エンジンのキツク始動装置 - Google Patents
エンジンのキツク始動装置Info
- Publication number
- JPH0720374Y2 JPH0720374Y2 JP1987065304U JP6530487U JPH0720374Y2 JP H0720374 Y2 JPH0720374 Y2 JP H0720374Y2 JP 1987065304 U JP1987065304 U JP 1987065304U JP 6530487 U JP6530487 U JP 6530487U JP H0720374 Y2 JPH0720374 Y2 JP H0720374Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- kick
- dog
- crankshaft
- driven
- drive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、自動2輪車などに搭載したエンジンのキッ
ク始動装置に関する。
ク始動装置に関する。
(従来の技術) 自動2輪車のユニットスイング型エンジンなどではキッ
ク始動装置が用いられているものがある。
ク始動装置が用いられているものがある。
キック始動装置は、例えばクランク軸上に遊支されたキ
ックドリブンギヤの回転を同軸上に直列に配置されたラ
チェット式ワンウェイクラッチおよびドッグクラッチを
介してクランク軸に伝えるようにしたものがある。
ックドリブンギヤの回転を同軸上に直列に配置されたラ
チェット式ワンウェイクラッチおよびドッグクラッチを
介してクランク軸に伝えるようにしたものがある。
ラチェット式ワンウェイクラッチは、第7図に示すよう
に、キックドリブンギヤ1及びドッグクラッチのドライ
ブドッグ2に形成されたラチェット歯3が互いの直角面
4と傾斜面5によって係合する形状を持つ。
に、キックドリブンギヤ1及びドッグクラッチのドライ
ブドッグ2に形成されたラチェット歯3が互いの直角面
4と傾斜面5によって係合する形状を持つ。
また、ドッグクラッチは、第8図に示すように、ドライ
ブドッグ2およびドリブンドッグ6双方の歯7が互いに
直角に係合する矩形形状になっている。
ブドッグ2およびドリブンドッグ6双方の歯7が互いに
直角に係合する矩形形状になっている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上述した形状のラチェット歯3を有する
ワンウェイクラッチは、ドライブドッグ2側がオーバー
ランニングするときは、第9図に示すように、ラチェッ
ト歯3が互いに歯先に乗り、次いでこれを乗り越えて次
の歯に係合する場合、第10図に示すように傾斜面5で衝
合し、この動作の繰返しによって衝合の叩音が騒音とし
て大きく発生する。
ワンウェイクラッチは、ドライブドッグ2側がオーバー
ランニングするときは、第9図に示すように、ラチェッ
ト歯3が互いに歯先に乗り、次いでこれを乗り越えて次
の歯に係合する場合、第10図に示すように傾斜面5で衝
合し、この動作の繰返しによって衝合の叩音が騒音とし
て大きく発生する。
また、上述した形状の歯6をドッグクラッチも、製作誤
差により隙間tが生じやすく、回転変動、特にアイドリ
ング運転時にバックラッシュの騒音が生じるという問題
がある。
差により隙間tが生じやすく、回転変動、特にアイドリ
ング運転時にバックラッシュの騒音が生じるという問題
がある。
この考案は、上述した事情を考慮してなされたもので、
衝合の叩音が小さくなり、騒音が抑制されたラチェット
式ワンウェイクラッチを備えたエンジンのキック始動装
置を提供することを目的とする。
衝合の叩音が小さくなり、騒音が抑制されたラチェット
式ワンウェイクラッチを備えたエンジンのキック始動装
置を提供することを目的とする。
この考案の他の目的は、製作上の誤差が吸収されてバッ
クラッシュなく噛合うようにして騒音の発生を防いだド
ッグクラッチを備えたエンジンのキック始動装置を提供
するにある。
クラッシュなく噛合うようにして騒音の発生を防いだド
ッグクラッチを備えたエンジンのキック始動装置を提供
するにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的をもって、この考案のエンジンのキック始動装
置は、クランク軸に固定されたドリブンドッグと上記ク
ランク軸に遊支されたドライブドッグとから構成される
ドッグクラッチと、上記クランク軸に遊支され、直角面
と傾斜面とから形成されるラチェット歯を有するラチェ
ット式ワンウェイクラッチと、上記クランク軸に遊支さ
れ、上記ラチェット式ワンウェイクラッチを介して上記
ドライブドッグに係合するキックドリブンギヤとを上記
クランク軸上に直列に並設する一方、キック軸に設けら
れた扇形のキックドライブギヤが、キック装置による上
記キック軸の回動で揺回した位置で噛合う位置に上記キ
ックドリブンギヤが配置されたキック始動装置におい
て、上記ドッグクラッチの歯形を、上記ドライブドッグ
の回転方向リーディング側と上記ドリブンドッグのトレ
ーリング側とが垂直面で係合し、上記ドライブドッグの
トレーリング側と上記ドリブンドッグのリーディング側
が先細りのテーパ面で係合する楔合形状に形成し、歯先
と歯底とが互いに接触しないように設定すると共に、上
記ラチェット歯の傾斜面の歯先部を次第に傾斜角がゆる
くなるように湾曲させて湾曲面を形成した構成をとる。
置は、クランク軸に固定されたドリブンドッグと上記ク
ランク軸に遊支されたドライブドッグとから構成される
ドッグクラッチと、上記クランク軸に遊支され、直角面
と傾斜面とから形成されるラチェット歯を有するラチェ
ット式ワンウェイクラッチと、上記クランク軸に遊支さ
れ、上記ラチェット式ワンウェイクラッチを介して上記
ドライブドッグに係合するキックドリブンギヤとを上記
クランク軸上に直列に並設する一方、キック軸に設けら
れた扇形のキックドライブギヤが、キック装置による上
記キック軸の回動で揺回した位置で噛合う位置に上記キ
ックドリブンギヤが配置されたキック始動装置におい
て、上記ドッグクラッチの歯形を、上記ドライブドッグ
の回転方向リーディング側と上記ドリブンドッグのトレ
ーリング側とが垂直面で係合し、上記ドライブドッグの
トレーリング側と上記ドリブンドッグのリーディング側
が先細りのテーパ面で係合する楔合形状に形成し、歯先
と歯底とが互いに接触しないように設定すると共に、上
記ラチェット歯の傾斜面の歯先部を次第に傾斜角がゆる
くなるように湾曲させて湾曲面を形成した構成をとる。
(作用) 以上の構成により、ラチェット式ワンウェイクラッチが
オーバーランニングするときは、互いに歯先に乗り、次
いで次の歯に係合する時は湾曲面で衝合するため、衝合
の傾斜角は緩くなる。従ってラチェット歯同士の衝撃は
弱くなって叩音を小さくする。
オーバーランニングするときは、互いに歯先に乗り、次
いで次の歯に係合する時は湾曲面で衝合するため、衝合
の傾斜角は緩くなる。従ってラチェット歯同士の衝撃は
弱くなって叩音を小さくする。
また、ドッグクラッチはドライブドッグ側からドリブン
ドッグへ伝わる始動のための大きなトルクは垂直面が受
け持ち、始動後のオーバーランによる逆方向トルクはテ
ーパ面によって伝えられる。この逆方向トルクはテーパ
面によりクラッチを切離す方向の軸方向分力を生むが、
背後に介装したワンウェイクラッチによって負荷が切離
されるので大きなトルクの伝達がなく、したがって上記
軸方向分力は小さく限定されてスプリングの弾力を超え
ることがなく、安定的に逆方向トルクを伝えることがで
きる。
ドッグへ伝わる始動のための大きなトルクは垂直面が受
け持ち、始動後のオーバーランによる逆方向トルクはテ
ーパ面によって伝えられる。この逆方向トルクはテーパ
面によりクラッチを切離す方向の軸方向分力を生むが、
背後に介装したワンウェイクラッチによって負荷が切離
されるので大きなトルクの伝達がなく、したがって上記
軸方向分力は小さく限定されてスプリングの弾力を超え
ることがなく、安定的に逆方向トルクを伝えることがで
きる。
そして、ドッグクラッチの噛合いは、スプリングの弾力
により圧接されて楔合状態になっているので、バックラ
ッシュを生じることがなく、製作上の寸法誤差があって
も、いずれかの歯の側面で楔合するので、総体的には回
転方向のゆるみがなく、したがって回転変動によるバッ
クラッシュの叩音を発生させない。
により圧接されて楔合状態になっているので、バックラ
ッシュを生じることがなく、製作上の寸法誤差があって
も、いずれかの歯の側面で楔合するので、総体的には回
転方向のゆるみがなく、したがって回転変動によるバッ
クラッシュの叩音を発生させない。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案が適用されたキック始動装置の一例を示
す横断平面図である。
す横断平面図である。
第1図において、クランク軸11の一端にはVベルト変速
装置のドライブVプーリ12が軸装され、その固定フェー
ス12aはセレーション13によって回転一体に軸支され
て、締着ナット14により軸方向に固定される。そしてキ
ック始動装置15は、締着ナット14外方に延出されたクラ
ンク軸端部11aに軸支される。
装置のドライブVプーリ12が軸装され、その固定フェー
ス12aはセレーション13によって回転一体に軸支され
て、締着ナット14により軸方向に固定される。そしてキ
ック始動装置15は、締着ナット14外方に延出されたクラ
ンク軸端部11aに軸支される。
キック始動装置15を構成するドッグクラッチ16のドリブ
ンドッグ17は、セレーション13と締着ナット14の共締め
によりクランク軸11に固定される。一方、ドライブドッ
グ18はクランク軸端部11aに遊支され、締着ナット14を
越えてドリブンドッグ17と噛合う。ドライブドッグ18の
背後にはキックドリブンギヤ19がクランク軸端部11aに
遊支される。キックドリブンギヤ19とドライブドッグ18
との対向面にはそれぞれラチェット歯20が形成され、ラ
チェット式ワンウェイクラッチ21として係合する。キッ
クドリブンギヤ19には、クランク軸端部11aの軸端側に
設けられたスプリング受22との間にスプリング23が弾装
される。このスプリング23の弾力により、ワンウェイク
ラッチ21およびドッグクラッチ16が同時に弾接される。
ンドッグ17は、セレーション13と締着ナット14の共締め
によりクランク軸11に固定される。一方、ドライブドッ
グ18はクランク軸端部11aに遊支され、締着ナット14を
越えてドリブンドッグ17と噛合う。ドライブドッグ18の
背後にはキックドリブンギヤ19がクランク軸端部11aに
遊支される。キックドリブンギヤ19とドライブドッグ18
との対向面にはそれぞれラチェット歯20が形成され、ラ
チェット式ワンウェイクラッチ21として係合する。キッ
クドリブンギヤ19には、クランク軸端部11aの軸端側に
設けられたスプリング受22との間にスプリング23が弾装
される。このスプリング23の弾力により、ワンウェイク
ラッチ21およびドッグクラッチ16が同時に弾接される。
一方、第2図に示すように、キック軸24には扇形のキッ
クドライブギヤ25が固定され、常時はトーションスプリ
ング26によって上記キックドリブンギヤ19と噛合わない
位置に保持される。
クドライブギヤ25が固定され、常時はトーションスプリ
ング26によって上記キックドリブンギヤ19と噛合わない
位置に保持される。
エンジン始動時、キック操作により、キックドライブギ
ヤ25が矢印方向に揺回すると、キックドライブギヤ25は
キックドリブンギヤ19に噛合ってこれを駆動する。な
お、キックドライブギヤ25とキックドリブンギヤ19との
間に図示しないアイドルギヤを介在させてもよく、この
場合、キックドライブギヤ25の周方向飛込みは、このア
イドルギヤに対して行なわれる。
ヤ25が矢印方向に揺回すると、キックドライブギヤ25は
キックドリブンギヤ19に噛合ってこれを駆動する。な
お、キックドライブギヤ25とキックドリブンギヤ19との
間に図示しないアイドルギヤを介在させてもよく、この
場合、キックドライブギヤ25の周方向飛込みは、このア
イドルギヤに対して行なわれる。
キックドリブンギヤ19の回転は、クランク軸11の同軸上
に直列に並列されたワンウェイクラッチ21およびドッグ
クラッチ16を経てクランク軸11に伝えられてエンジンを
始動する。始動後は、クランク軸11と共にドッグクラッ
チ16が回転し、キックドライブギヤ25とキックドリブン
ギヤ19がまだ噛合っている間は、ドライブドッグ18がワ
ンウェイクラッチ21によりキックドリブンギヤ19をオー
バーランする。キックドライブギヤ25が復帰してキック
ドリブンギヤ19との噛合が解けると、キックドリブンギ
ヤ19は無負荷状態になってクランク軸11と共に回転す
る。
に直列に並列されたワンウェイクラッチ21およびドッグ
クラッチ16を経てクランク軸11に伝えられてエンジンを
始動する。始動後は、クランク軸11と共にドッグクラッ
チ16が回転し、キックドライブギヤ25とキックドリブン
ギヤ19がまだ噛合っている間は、ドライブドッグ18がワ
ンウェイクラッチ21によりキックドリブンギヤ19をオー
バーランする。キックドライブギヤ25が復帰してキック
ドリブンギヤ19との噛合が解けると、キックドリブンギ
ヤ19は無負荷状態になってクランク軸11と共に回転す
る。
第3図はワンウェイクラッチ21の歯形を示す展開図であ
り、ラチェット歯20を直角面27と傾斜面28で形成し、そ
の傾斜面28の歯先部を次第に傾斜角がゆるくなるように
湾曲させた湾曲面29を形成したものである。このワンウ
ェイクラッチ21がオーバーランするときは、第4図に示
すように、ラチェット歯20が互いに歯先に乗り、次いで
次の歯に係合するときは、第5図に示すように湾曲面29
で衝合するので、衝合の傾斜角は緩く、従って衝撃が弱
く、叩音を小さくして騒音を抑制するのに効果がある。
り、ラチェット歯20を直角面27と傾斜面28で形成し、そ
の傾斜面28の歯先部を次第に傾斜角がゆるくなるように
湾曲させた湾曲面29を形成したものである。このワンウ
ェイクラッチ21がオーバーランするときは、第4図に示
すように、ラチェット歯20が互いに歯先に乗り、次いで
次の歯に係合するときは、第5図に示すように湾曲面29
で衝合するので、衝合の傾斜角は緩く、従って衝撃が弱
く、叩音を小さくして騒音を抑制するのに効果がある。
第6図はドッグクラッチ16の歯形を示す展開図である。
ドライブドッグ18の歯30およびドリブンドッグ17の歯31
とはほぼ同形で、歯30,31の回転方向(矢印)リーディ
ング側と歯30,31のトレーリング側が垂直面32で係合
し、歯30,31のトレーリング側と歯30,31のリーディング
側が互いに歯先33を先細りにするテーパ面34を係合する
ように形成される。また歯先33と歯底35が互いに接触し
ないように設定される。
とはほぼ同形で、歯30,31の回転方向(矢印)リーディ
ング側と歯30,31のトレーリング側が垂直面32で係合
し、歯30,31のトレーリング側と歯30,31のリーディング
側が互いに歯先33を先細りにするテーパ面34を係合する
ように形成される。また歯先33と歯底35が互いに接触し
ないように設定される。
このように構成したので、ドライブドッグ18の歯30およ
びドリブンドッグ17の歯31はスプリング23押圧力によっ
て互いに楔合状態になって噛合う。製作上寸法誤差があ
る場合にも、いずれかの垂直面32とテーパ面34によって
楔合状態になり、したがって総体的にドライブドッグ18
とドリブンドッグ17との間に回転方向のゆるみがなく、
アイドリング運転時などで大きな回転変動があってもバ
ックラッシュの叩音による騒音が発生しない。
びドリブンドッグ17の歯31はスプリング23押圧力によっ
て互いに楔合状態になって噛合う。製作上寸法誤差があ
る場合にも、いずれかの垂直面32とテーパ面34によって
楔合状態になり、したがって総体的にドライブドッグ18
とドリブンドッグ17との間に回転方向のゆるみがなく、
アイドリング運転時などで大きな回転変動があってもバ
ックラッシュの叩音による騒音が発生しない。
キック始動時のキック力をクランク軸11に伝える場合は
垂直面32が作用し、大きなトルクの伝達が可能である。
始動時のトルク伝達はテーパ面34が作用する。この場合
はほとんど無負荷であるから支障がなく、始動直後でキ
ックドライブギヤ25とキックドリブンギヤ19が噛合って
いて大きな負荷がある場合は、ワンウェイクラッチ21が
作用してこの負荷を切離すので、テーパ面34の軸方向分
力によりドライブドッグ18が浮上がるような不具合を起
すことがない。
垂直面32が作用し、大きなトルクの伝達が可能である。
始動時のトルク伝達はテーパ面34が作用する。この場合
はほとんど無負荷であるから支障がなく、始動直後でキ
ックドライブギヤ25とキックドリブンギヤ19が噛合って
いて大きな負荷がある場合は、ワンウェイクラッチ21が
作用してこの負荷を切離すので、テーパ面34の軸方向分
力によりドライブドッグ18が浮上がるような不具合を起
すことがない。
以上の通り、この考案に係るエンジンのキック始動装置
は、始動時に周方向に飛込む扇形のキックドライブギヤ
によってクランク軸上のキックドリブンギヤを駆動し、
このキックドリブンギヤの回転をワンウェイクラッチお
よびドッグクラッチを介してクランク軸に伝えるように
したものにおいて、ワンウェイクラッチのラチェット歯
の傾斜面の歯先部を次第に傾斜角がゆるくなるように湾
曲させて湾曲面を形成することにより歯と歯の衝合の傾
斜角は緩くなり、従って衝撃は弱くなって叩音を小さく
する効果がある。
は、始動時に周方向に飛込む扇形のキックドライブギヤ
によってクランク軸上のキックドリブンギヤを駆動し、
このキックドリブンギヤの回転をワンウェイクラッチお
よびドッグクラッチを介してクランク軸に伝えるように
したものにおいて、ワンウェイクラッチのラチェット歯
の傾斜面の歯先部を次第に傾斜角がゆるくなるように湾
曲させて湾曲面を形成することにより歯と歯の衝合の傾
斜角は緩くなり、従って衝撃は弱くなって叩音を小さく
する効果がある。
また、ドッグクラッチの歯形を垂直面と先細りのテーパ
面からなる台形に形成して、相互の凸形状と凹形状を楔
合させ、キック始動の大きなトルクを垂直面で伝え、始
動後の逆方向トルクをテーパ面で伝えるようにしたもの
で、ドライブ、ドリブンドッグがゆるみなく噛合い、ア
イドリング運転時などでクランク軸に回転変動があって
も、バックラッシュによる叩音を発生させることがなく
騒音を減少する効果がある。
面からなる台形に形成して、相互の凸形状と凹形状を楔
合させ、キック始動の大きなトルクを垂直面で伝え、始
動後の逆方向トルクをテーパ面で伝えるようにしたもの
で、ドライブ、ドリブンドッグがゆるみなく噛合い、ア
イドリング運転時などでクランク軸に回転変動があって
も、バックラッシュによる叩音を発生させることがなく
騒音を減少する効果がある。
第1図はこの考案の背景となるキック始動装置の横断平
面図、第2図は同上側面図、第3図はこの考案の実施例
を示すラチェット式ワンウェイクラッチ歯形の展開図、
第4図、第5図は同上作用の状態を示す図、第6図はこ
の考案の実施例を示すドッグクラッチ歯形の展開図、第
7図は従来型のラチェット式ワンウェイクラッチ歯部展
開図、第8図は従来型のドッグクラッチ歯形の展開図、
第9図、第10図は従来型ワンウェイクラッチ歯の作用の
状態を示す図である。 11……クランク軸、15……キック始動装置、16……ドッ
グクラッチ、17……ドリブンドッグ、18……ドライブド
ッグ、19……キックドリブンギヤ、20……ラチェット
歯、21……ラチェット式ワンウェイクラッチ、23……ス
プリング、24……キック軸、25……キックドライブギ
ヤ、27……(ラチェット歯の)直角面、23……(ラチェ
ット歯の)傾斜面、29……(ラチェット歯の)湾曲面、
30……ドライブドッグの歯、31……ドリブンドッグの
歯、32……(ドッグクラッチ歯の)垂直面、34……(ド
ッグクラッチ歯の)テーパ面。
面図、第2図は同上側面図、第3図はこの考案の実施例
を示すラチェット式ワンウェイクラッチ歯形の展開図、
第4図、第5図は同上作用の状態を示す図、第6図はこ
の考案の実施例を示すドッグクラッチ歯形の展開図、第
7図は従来型のラチェット式ワンウェイクラッチ歯部展
開図、第8図は従来型のドッグクラッチ歯形の展開図、
第9図、第10図は従来型ワンウェイクラッチ歯の作用の
状態を示す図である。 11……クランク軸、15……キック始動装置、16……ドッ
グクラッチ、17……ドリブンドッグ、18……ドライブド
ッグ、19……キックドリブンギヤ、20……ラチェット
歯、21……ラチェット式ワンウェイクラッチ、23……ス
プリング、24……キック軸、25……キックドライブギ
ヤ、27……(ラチェット歯の)直角面、23……(ラチェ
ット歯の)傾斜面、29……(ラチェット歯の)湾曲面、
30……ドライブドッグの歯、31……ドリブンドッグの
歯、32……(ドッグクラッチ歯の)垂直面、34……(ド
ッグクラッチ歯の)テーパ面。
Claims (1)
- 【請求項1】クランク軸に固定されたドリブンドッグと
上記クランク軸に遊支されたドライブドックとから構成
されるドッグクラッチと、上記クランク軸に遊支され、
直角面と傾斜面とから形成されるラチェット歯を有する
ラチェット式ワンウェイクラッチと、上記クランク軸に
遊支され、上記ラチェット式ワンウェイクラッチを介し
て上記ドライブドッグに係合するキックドリブンギヤと
を上記クランク軸上に直列に並設する一方、キック軸に
設けられた扇形のキックドライブギヤが、キック操作に
よる上記キック軸の回動で揺回した位置で噛合う位置に
上記キックドリブンギヤが配置されたキック始動装置に
おいて、上記ドッグクラッチの歯形を、上記ドライブド
ッグの回転方向リーディング側と上記ドリブンドッグの
トレーリング側とが垂直面で係合し、上記ドライブドッ
グのトレーリング側と上記ドリブンドッグのリーディン
グ側が先細りのテーパ面で係合する楔合形状に形成し、
歯先と歯底とが互いに接触しないように設定すると共
に、上記ラチェット歯の傾斜面の歯先部を次第に傾斜角
がゆるくなるように湾曲させて湾曲面を形成したことを
特徴とするエンジンのキック始動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987065304U JPH0720374Y2 (ja) | 1987-05-01 | 1987-05-01 | エンジンのキツク始動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987065304U JPH0720374Y2 (ja) | 1987-05-01 | 1987-05-01 | エンジンのキツク始動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63177665U JPS63177665U (ja) | 1988-11-17 |
JPH0720374Y2 true JPH0720374Y2 (ja) | 1995-05-15 |
Family
ID=30902251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987065304U Expired - Lifetime JPH0720374Y2 (ja) | 1987-05-01 | 1987-05-01 | エンジンのキツク始動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0720374Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5552053Y2 (ja) * | 1975-09-30 | 1980-12-03 | ||
JPS6052385U (ja) * | 1983-09-16 | 1985-04-12 | 本田技研工業株式会社 | エンジンのキツク式始動装置 |
-
1987
- 1987-05-01 JP JP1987065304U patent/JPH0720374Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63177665U (ja) | 1988-11-17 |
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