JPH0545862Y2 - - Google Patents

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JPH0545862Y2
JPH0545862Y2 JP1987130277U JP13027787U JPH0545862Y2 JP H0545862 Y2 JPH0545862 Y2 JP H0545862Y2 JP 1987130277 U JP1987130277 U JP 1987130277U JP 13027787 U JP13027787 U JP 13027787U JP H0545862 Y2 JPH0545862 Y2 JP H0545862Y2
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JP
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way clutch
ring
clutch
split
crankshaft
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JP1987130277U
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、例えば二輪車用エンジンや汎用エ
ンジン等におけるトルク伝達部に使用されるワン
ウエイクラツチの改良に係り、更に詳しくは、ワ
ンウエイクラツチの作動(結合)時の衝撃吸収機
構に関するものである。
(従来の技術) 従来の一般的なワンウエイクラツチは、第5図
に示すように、内輪Aと外輪B間に、多数のワン
ウエイクラツチ片Cが揺動自在に介装され、リン
グ状スプリングDによつて各クラツチ片Cが内外
輪に接触する方向に付勢されている。そして、外
輪Bの回転速度が内輪Aより速くなると、クラツ
チ片Cが内外輪A,Bに接合してワンウエイクラ
ツチが結合され、逆に、内輪Aが外輪Bより速く
なると、クラツチ片CがスプリングDに抗して内
輪A側が滑動し、ワンウエイクラツチは空転する
ように構成されている。また、各クラツチ片Cは
その両側を一対の側板Eで保持されている(第6
図参照)。
ところで、このようなワンウエイクラツチを備
えた、二輪車用エンジンのトルク伝達部は下記の
ような構成からなる。第6図に示すように、クラ
ンクシヤフト21の一端部上にスリーブ状カラー
26及びベアリング25を介してクランクギヤ2
3が回動自在に装着されている。クランクギヤ2
3の一端は拡径させてワンウエイクラツチの外輪
Bに形成されている。この外輪B内において、ク
ランクシヤフト21にワンウエイクラツチの内輪
Aがスプライン35係合により一体回転可能に取
着されている。従つて、クランクギヤ23(外
輪)の回転速度がクランクシヤフト21(内輪)
より速くなると、ワンウエイクラツチが結合さ
れ、逆に、クランクシヤフト21がクランクギヤ
23より速くなると、ワンウエイクラツチは空転
する。
また、前記クランクギヤ23一端(外輪)の外
周面には、外向きに開口した碗形の遠心クラツチ
ハウジング22がリベツト33で一体に固定され
ている。このハウジング22内において、円形プ
レートの周囲に多数の遠心クラツチ片32aを軸
着した遠心クラツチ本体32が、前記ワンウエイ
クラツチに隣接してクランクシヤフト21にスプ
ライン35係合により一体回転可能に取着されて
いる。
24は前記クランクギヤ23と噛合するクラツ
チギヤで、クラツチギヤ24はインプツトシヤフ
ト36に常態で結合状態のクラツチ37を介して
一体回転可能に配装されている。なお、図示して
いないが、クラツチギヤ24は更にインプツトシ
ヤフト36と併設された駆動シヤフト(アウトプ
ツトシヤフト)上の駆動ギヤと噛合しており、ま
た、駆動ギヤは駆動シヤフトと併設されたキツク
スタータシヤフトのスタータ駆動ギヤに噛合し、
キツクスタータを作動することにより、スタータ
駆動ギヤ、駆動ギヤ、クラツチギヤ24、クラン
クギヤ23の順にトルクが伝達され、ワンウエイ
クラツチを介してクランクシヤフト21を回転さ
せ、エンジンが始動されるようになつている。こ
のような構成からなる二輪車用エンジンにおい
て、エンジン始動時にスタータを作動させると、
クラツチギヤ24が回転して前記クランクギヤ2
3を回転させるので、ワンウエイクラツチ片Cが
内外輪A,Bに接合してワンウエイクラツチが結
合され、クランクシヤフト21が回転する。一
方、エンジンが始動すると、クランクシヤフト2
1が(第5図の如く)回転するので、ワンウエイ
クラツチ片CはスプリングDに抗して揺動し、内
輪A側が滑るので、ワンウエイクラツチは空転す
る。なお、この種のワンウエイクラツチは、鈴木
自動車工業■の自動二輪車用サービスガイドNo.
120(昭和59年5月発行)に掲載されている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記した構成において、エンジンがアイドリン
グ時(例えば、1300r.p.m.前後)は、前記遠心ク
ラツチは切れているが、クランクギヤ23とクラ
ンクシヤフト21間のカラー26及びベアリング
25からの摩擦力により、クランクギヤ23もク
ランクシヤフト21より僅かに遅い速度(この場
合は、1000r.p.m.前後)で回転している。このた
め、通常は、前記ワンウエイクラツチは空転状態
にある。
しかしながら、エンジン(特に、2サイクルエ
ンジン)は、回転変動があるため、第7図に示す
ように、エンジンの回転速度が大幅に落ちた瞬間
に、慣性力により比較的安定した回転をしている
クランクギヤ23の回転速度が、クランクシヤフ
ト21よりも速くなることがある。この状態で
は、ワンウエイクラツチが作動するため、クラン
クギヤ23の回転が急激に抑えられて、クランク
ギヤ23と噛合回転していたクラツチギヤ24
が、クランクギヤ23を打撃し、両ギヤ23,2
4間でガタガタという打音を発する。
この打音は、運転者にとつて極めて不快なもの
であり、しかも、ワンウエイクラツチやギヤ等に
損傷を与えて耐久性を損なわせる虞れがある。
この考案は上述の点に鑑みなされたもので、ワ
ンウエイクラツチの作動時におけるギヤ打音を最
小限に抑えると共に、ワンウエイクラツチのトル
ク伝達部や打音発生時の各構成部材への衝撃を緩
和して耐久性を向上し得る衝撃吸収機構を備えた
ワンウエイクラツチを提供しようとするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を達成するためのこの考案の要旨
とするところは、外輪と内輪間に、ボール、ロー
ラなどからなる複数のワンウエイクラツチ片を介
装したワンウエイクラツチにおいて、 前記内輪又は外輪の一方を、外周側の分割輪と
内周側の分割輪とに分割し、両分割輪を相互に回
動自在に重合すると共に、 前記各分割輪の回動面に相対向する半円弧溝を
それぞれ開設して、両側の半円弧溝の両端間に跨
つて弾性部材を嵌装し、 前記一方の分割輪の回動面にピン係合溝を開設
すると共に、他方の分割輪の回動面に該ピン係合
溝内に遊嵌されるピンを突設したことである。
(作用) この考案のワンウエイクラツチによれば、その
作動時に、内輪又は外輪側の内外分割輪間に介装
された弾性部材が一旦圧縮されて、この弾性部材
で衝撃が吸収された後に、ワンウエイクラツチが
給合される。従つて、上記したエンジンの回転変
動時におけるギヤ打音が殆ど解消し、また、クラ
ツチ作動時の各部材への衝撃も緩和され、更に、
キツクスタータに用いられる場合には、キツク時
の感触が従来のワンウエイクラツチを使用したも
のに比べてソフトになる。
一方、内輪又は外輪にワンウエイクラツチを結
合する方向へ大きな回転力が急激に作用したとき
には、内外分割輪間の弾性部材がある程度圧縮さ
れた状態で、一方の分割輪側のピンが他方の分割
輪側のピン係合溝端に係合して、内外の分割輪の
相対回転を規制するから、弾性部材の変形がその
許容範囲(弾性変形範囲内)に抑えられる。
(実施例) 以下、この考案のワンウエイクラツチの実施例
を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の第1実施例を示す第3図の
−線拡大断面図である。図において、1はワン
ウエイクラツチ本体で、前記従来のワンウエイク
ラツチの内輪Aを、半径方向の略中間位置で外側
の分割輪2と内側の分割輪3とに二分割し、両分
割輪2,3を相互に回動自在に重合する。そし
て、各分割輪2,3の回動面2a,3aに相対向
する半円弧溝4,5をそれぞれ開設する。6は両
半円弧溝4,5間に跨つて嵌装される弾性部材と
してのゴム盤で、第2図に示すように、ゴム盤6
の両側面中央部に逃げ溝6aが開設され、ゴム盤
6の両端面には補強用の金属板6bが貼着されて
いる。また、外側の分割輪2の回動面2aに半円
弧状のピン係合溝7を開設すると共に、内側の分
割輪3の半径方向にピン8を貫設してピン8の一
部を回動面3aより突出させ、この突出部を前記
ピン係合溝7内に遊嵌する。
その他の構成については、従来のワンウエイク
ラツチ(第5図参照)と実質的に共通しているの
で、図中で第5図と同一の符号を用いて示し、説
明を省略する。
第3図は上記した構成からなるワンウエイクラ
ツチをクランクシヤフトのトルク伝達部に組み込
んだ二輪車用エンジンの部分断面図を示すが、ワ
ンウエイクラツチ以外の構成は、前記した第6図
のものと実質的に共通するので、説明を省略し、
図中で第6図と同一の符号を用いて示す。次に、
上記したワンウエイクラツチの作動態様について
説明する。第3図において、エンジンのアイドリ
ング時に、クランクシヤフト21よりやや遅い速
度でクランクギヤ23も回転している状態で、エ
ンジンの回転変動によつて、エンジンの回転速度
が大幅に落ちて、瞬間的にクランクギヤ23の回
転速度が、クランクシヤフト21をよりも速くな
つたと仮定する。この状態では、前記したとおり
ワンウエイクラツチが作動するが、この作動時
に、回転速度差のある内輪(クランクシヤフト2
1)側と外輪(クランクギヤ23)側がクラツチ
片Cを介して結合される際に、内輪側の内外分割
輪2,3間に介装されているゴム盤6が圧縮さ
れ、衝撃が吸収される。このため、クランクギヤ
23の回転が従来のように急激に抑えられること
がないので、クランクギヤ23及びこれと噛合回
転しているクラツチギヤ24間の打撃力が非常に
弱く、従来のような激しい打音を発することがな
い。また、前記ゴム盤6が圧縮される際、その圧
縮幅が前記ピン8とピン係合溝7との係合によつ
て内外分割輪2,3の相対回転が規制されるの
で、ゴム盤6に負荷力が作用した際に生じる変形
がその弾性変形範囲内に抑えられる。更に、キツ
クスタータ(図示せず)によつてエンジンを始動
させる場合には、クランクギヤ23からクランク
シヤフト21へのトルク伝達力が、前記ゴム盤6
の圧縮作用によつて同様に緩和されるので、キツ
クした際の感触がソフトになる。
次に、第4図はこの考案のワンウエイクラツチ
の他の実施例を示す、第1図に対応する断面図で
ある。前記実施例と相違するところは、外輪B側
を内外の分割輪12,13に二分割し、両回動面
12a,13aに開設した半円弧溝14,15に
跨つて、弾性部材としてのスプリング16を嵌装
すると共に、前記ピン8に相当する規制部材18
をスプリング16内に装填したことである。な
お、本実施例のワンウエイクラツチの作動につい
ては、前記実施例と実質的に共通するので、説明
を省略する。また、この考案のワンウエイクラツ
チは、前記した二輪車用エンジンに限らず、従来
よりワンウエイクラツチが使用されているあらゆ
る箇所に適用できるものである。更に、ワンウエ
イクラツチ片Cは図示のものに限定されるもので
はなく、例えばボール又はローラ等、その他のタ
イプのワンウエイクラツチ片を用いた構造にも適
用できる。
(効果) 以上説明したように、この考案のワンウエイク
ラツチは上記した構成からなるから、下記の如き
効果を奏する。
(1) ワンウエイクラツチの作動時におけるギヤ打
音が最小限に抑えられ、運転者が聞き分けられ
ない程度に小さくなるので、従来のような不快
感が解消される。
(2) ワンウエイクラツチの作動時の衝撃が緩和さ
れるので、クラツチトルク伝達部やその他の構
成部品への衝撃作用が大幅に軽減され、各構成
部品の耐久性が向上する。
(3) キツクスタータに採用した場合は、キツク時
の感触がソフトになる。
(4) ワンウエイクラツチの作動時に大きな衝撃が
作用したときには、一方の分割輪側のピン係合
溝端に他方の分割輪側のピンが係合し、内外の
分割輪の相対回転を規制することにより、弾性
部材の変形が許容範囲内に抑えられるから、長
期間にわたり安定して使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例に係るワンウエ
イクラツチを示す第3図の−線断面図、第2
図は弾性部材の拡大斜視図、第3図は第1図のワ
ンウエイクラツチを備えた二輪車用エンジンの部
分断面図、第4図はこの考案の第2実施例に係る
ワンウエイクラツチの断面図、第5図は従来の一
般的なワンウエイクラツチの断面図、第6図は第
5図のワンウエイクラツチを備えた二輪車用エン
ジンの部分断面図、第7図はアイドリング時にお
けるクランクシヤフトとクランクギヤとの回転速
度の関係を示すグラフである。 1……ワンウエイクラツチ本体、2,3,1
2,13……分割輪、4,5,14,15……半
円弧溝、6……ゴム盤、16……スプリング、7
……ピン係合溝、8……ピン、18……規制部
材、A……内輪、B……外輪、C……クラツチ
片、D……スプリング、E……側板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 外輪と内輪間に、ボール、ローラなどからなる
    複数のワンウエイクラツチ片を介装したワンウエ
    イクラツチにおいて、 前記内輪又は外輪の一方を、外周側の分割輪と
    内周側の分割輪とに分割し、両分割輪を相互に回
    動自在に重合すると共に、 前記各分割輪の回動面に相対向する半円弧溝を
    それぞれ開設して、両側の半円弧溝の両端間に跨
    つて弾性部材を嵌装し、 前記一方の分割輪の回動面にピン係合溝を開設
    すると共に、他方の分割輪の回動面に該ピン係合
    溝内に遊嵌されるピンを突設したことを特徴とす
    るワンウエイクラツチ。
JP1987130277U 1987-08-27 1987-08-27 Expired - Lifetime JPH0545862Y2 (ja)

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JP1987130277U JPH0545862Y2 (ja) 1987-08-27 1987-08-27

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Publication Number Publication Date
JPS6435227U JPS6435227U (ja) 1989-03-03
JPH0545862Y2 true JPH0545862Y2 (ja) 1993-11-29

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5110267Y2 (ja) * 1972-10-11 1976-03-18
JPS5870542U (ja) * 1981-11-07 1983-05-13 三菱電機株式会社 動力伝達装置

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JPS6435227U (ja) 1989-03-03

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