JP2605973B2 - 歯車装置 - Google Patents

歯車装置

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JP2605973B2
JP2605973B2 JP5260075A JP26007593A JP2605973B2 JP 2605973 B2 JP2605973 B2 JP 2605973B2 JP 5260075 A JP5260075 A JP 5260075A JP 26007593 A JP26007593 A JP 26007593A JP 2605973 B2 JP2605973 B2 JP 2605973B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動二輪車等に用いられ
るエンジンの歯車装置に係り、特にドライブギヤがドリ
ブンギヤに飛込んで噛合する飛込み式歯車装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等のエンジン始動用に用いら
れるエンジンのキック始動装置は、キックレバーを踏む
ことにより前記キックレバーに一体的に設けられたキッ
クシャフトおよび扇形のドライブギヤ1を図5に示すよ
うに回動させる。ドライブギヤ1の回動によりドライブ
ギヤ1はドリブンギヤ2の周方向より飛込み、ドリブン
ギヤ2と噛み合う。ドライブギヤ1の回動は増速されて
ドリブンギア2に伝達され、ワンウェイクラッチを介し
てクランクシャフトを回転させるようになっている。
【0003】ところが、ドリブンギヤ2の位置によって
は、図5に示すようにドライブギヤ1の歯の内、ドリブ
ンギヤ2と最初に噛み合う第1歯1aと、ドリブンギヤ
2との噛み合い作用線Fがドリブンギヤ2の回転中心O
2 の近くを通る場合がある。この状態ではドライブギヤ
1はドリブンギア2を回転させるための回動力伝達が行
なわれにくく、いわゆるロック現象を引き起こすおそれ
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、歯車同士の噛
合いでは、ドライブギヤとドリブンギヤの歯面接触点を
考慮すると、ドライブギヤの歯元付近がドリブンギヤの
歯先付近に接触して駆動するのが理想的である。このと
きの、互いの歯同士はころがり接触となる。しかしなが
ら、飛込み式の歯車装置の場合、ドリブンギヤの歯の位
置が不安定となるので、図5に示すように、ドライブギ
ヤ1とドリブンギヤ2は互いに歯先付近同士で接触して
ロック現象が発生し、ドライブギヤ1およびドリブンギ
ヤ2の変形もしくは破損を招くおそれがある。
【0005】上記した問題点に対し、実公昭34−11
205号公報に記載のものでは、第6図に示すようにド
ライブギヤ1Aのピッチ円中心O3 を回転中心O1
ら、ドリブンギヤ2側へずらしている。これにより、ド
ライブギヤ1Aとドリブンギヤ2との噛み合い位置は、
ドライブギヤ1の回転中心O1 とドリブンギヤ2の回転
中心O2 を結ぶ線lの付近で行なわれるので、噛み合い
作用線Fはドリブンギヤ2の回転中心O2 付近を通るこ
とはない。
【0006】しかしながら、このような構成の飛込み式
歯車装置ではドライブギヤ1Aとドリブンギヤ2のそれ
ぞれの歯面同士が滑りながら噛み合うので、ギヤの噛み
合いが滑り接触となって円滑でなく、歯の摩耗や損耗、
欠損を招く等の問題があった。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、ドライブギヤとドリブンギヤのロック現象や
滑り接触に伴うギヤの変形や欠損を防ぎ、摩耗を防止す
る歯車装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る歯車装置
は、上述した目的を達成するために、扇形のドライブギ
ヤとドリブンギヤとを噛合可能に配置し、上記ドライブ
ギヤがドリブンギヤに周方向より飛込んで噛み合う歯車
装置において、前記ドリブンギヤに最初に噛み合うドラ
イブギヤの第1歯の歯丈を、第2歯以降の歯丈よりも低
く形成するとともに、上記ドライブギヤの第1歯と第2
歯の歯間ピッチを第2歯以降の歯間ピッチより大きくし
たものである。ここに歯丈とは歯の高さをいい、歯元か
ら歯先までの寸法をいう。
【0009】
【作用】この歯車装置においては、ドライブギヤがドリ
ブンギヤに周方向より飛込んで噛み合う際に、ドリブン
ギヤに最初に噛み合うドライブギヤの第1歯の歯丈を、
第2歯以降の歯丈よりも低くしたので、ドライブギヤの
第1歯をガイド歯として利用でき、このガイド歯により
ドライブギヤの第2歯以降の歯がドリブンギヤと確実か
つ円滑に噛み合うようにしたものであり、ロック現象の
発生を有効に防止できる。
【0010】また、ドライブギヤの第1歯の歯丈を、第
2歯以降の歯丈より低くすることにより、第1歯がガイ
ド歯として機能し、ドライブギヤの第2歯の先端付近と
ドリブンギヤの先端付近が接触する歯先同士の接触を未
然に防止できる。
【0011】
【実施例】以下本発明に係る歯車装置の実施例を図面に
基づき説明する。
【0012】図4は自動二輪車用スイングユニット式エ
ンジンを示し、クランクシャフト3からの動力は、この
クランクシャフト3にスプライン結合されたドライブV
プーリ4,5を介してVベルト6に伝えられ、図示しな
いドリブンVプーリ、遠心クラッチ、ミッションギヤを
介して後車軸へと伝達され、後輪を駆動する。これらの
伝動用部品は、ミッションケース7およびVベルトカバ
ー8により覆われており、キックレバー9はVベルトカ
バー8の外側に略平行に配置されている。キックシャフ
ト10は一端をキックレバー9に連結され、その内方お
よび他端はそれぞれVベルトカバー8、ミッションケー
ス7に回動可能に軸止されており、中間部には扇形のド
ライブギヤ11を一体的に形成している。
【0013】クランクシャフト3には、ドリブンギヤ1
2が摺動可能かつ回転自在に軸支され、前記ドライブギ
ヤ11と噛合可能に設けられている。ドライブギヤ11
とドリブンギヤ12とは、常時はリターンスプリング1
3により噛み合いは解かれており、キックレバー9を踏
み下げた時には、ドライブギヤ11が回動し、ドライブ
ギヤ11はドリブンギヤ12の周方向から飛込み、ドリ
ブンギヤ12と噛み合うようになっている。ドリブンギ
ヤ12の端部にはドライブラチェット14が圧入により
一体的に設けられている。ドリブンラチェット15はク
ランクシャフト3にスプラインおよびナット16により
結合され、ドライブラチェット14からドリブンラチェ
ット15の方向にのみ駆動力を伝えるように、それぞれ
の対向する面は、鋸歯(ラック)状の噛合部を有してお
り、スプリング17により噛み合いを保っている。
【0014】ドリブンギヤ12に最初に噛み合うドライ
ブギヤ11の第1歯11aは、図1に示すように、第2
歯11b以降の歯よりも歯丈が低くされている。これに
よりドライブギヤ11の第1歯11aがドリブンギヤ1
2と噛み合い始める位置は、ドライブギヤ11の回転中
心O1 とドリブンギヤの回転中心O2 を結ぶ線lに近く
なる。したがって、ドライブギヤ11の第1歯11aと
ドリブンギヤ12との噛み合い作用線Fは、ドリブンギ
ヤの回転中心O2 の近くを通ることはないので、ドライ
ブギヤ11の回転駆動力がドリブンギヤ12に伝達さ
れ、ドリブンギヤ12を回転せしめるので、ロック現象
を起こす恐れはない。
【0015】また、図2に示すように、ドライブギヤ1
1の第1歯11aの中心線と第2歯11bの中心線とが
なす角度αは、第2歯以降の歯の中心線とその隣接する
歯の中心線とがなす角度βよりも大きい。第1歯と第2
歯の歯間ピッチを他の歯間ピッチより大きくすることに
より、ドライブギヤ11の第2歯11bがドリブンギヤ
12と噛み合いを始める時にも、円滑な噛み合いが得ら
れる。
【0016】さらに図3に示すように、ドライブギヤ1
1の第1歯11aの頂面18は、噛み合い前方から後方
にかけて角度δを付けて傾斜しており、ドリブンギヤ1
2の回動速度がドライブギヤ11の回動速度よりも速い
場合にも、ドリブンギヤ12はドライブギヤ11の第1
歯の頂面18に食い込むことはない。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る歯車装置は、上記のような
構成にしたことにより、キック始動時に、扇形のドライ
ブギヤがドリブンギヤに周方向より飛び込んで噛み合う
際、ドリブンギヤに最初に噛み合うドライブギヤの第1
歯の歯丈を、第2歯以降の歯丈より低く形成するととも
に、上記ドライブギヤの第1歯と第2歯の歯間ピッチを
第2歯以降の歯間ピッチより大きくしたので、ドライブ
ギヤの第1歯をガイド歯として利用でき、ドライブギヤ
の第2歯の歯がドリブンギヤと噛み合い始める時も、第
1歯のガイド歯に案内されてドリブンギヤと円滑かつス
ムーズに噛み合うようにし、噛み合い時にロック現象が
発生するのを有効的に防止できる。また、本願発明に係
る歯車装置は、扇形ドライブギヤの第1歯の歯先側を切
り欠くだけで扇形ドライブギヤの第1歯の歯丈(歯の高
さ、すなわち、歯元から歯先までの寸法)を第2歯以降
の歯丈より低くすることができ、ドライブギヤの第1歯
と第2歯の歯間ピッチを第2歯以降の歯間ピッチより大
きくすることにより第1歯をガイド歯として機能させ、
ドライブギヤの第2歯の歯先付近とドリブンギヤの歯先
付近の歯先付近同士の接触を未然に防止し、両ギヤを主
にころがり接触による噛み合いとして円滑かつスムーズ
に噛み合せ、噛み合い音の発生を低減させるとともに、
歯の摩耗や損耗を有効的に防止し、両ギヤの耐久性を向
上させ、歯の変形や破損を有効的に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯車装置の一実施例を示す要部拡
大図。
【図2】本発明に係る歯車装置の一実施例を示す要部拡
大図。
【図3】本発明に係る歯車装置の一実施例を示す要部拡
大図。
【図4】本発明の歯車装置を自動二輪車のキック始動装
置に適用した断面図。
【図5】従来のキック始動装置を示す説明図。
【図6】従来のキック始動装置を示す説明図。
【符号の説明】
3 クランクシャフト 9 キックレバー 10 キックシャフト 11 ドライブギヤ 12 ドリブンギヤ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扇形のドライブギヤとドリブンギヤとを
    噛合可能に配置し、上記ドライブギヤがドリブンギヤに
    周方向より飛込んで噛み合う歯車装置において、前記ド
    リブンギヤに最初に噛み合うドライブギヤの第1歯の歯
    丈を、第2歯以降の歯丈よりも低く形成するとともに、
    上記ドライブギヤの第1歯と第2歯の歯間ピッチを第2
    歯以降の歯間ピッチより大きくしたことを特徴とする歯
    車装置。
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