JPH11318779A - 電気掃除機用床ノズル及び電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機用床ノズル及び電気掃除機

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Publication number
JPH11318779A
JPH11318779A JP15906098A JP15906098A JPH11318779A JP H11318779 A JPH11318779 A JP H11318779A JP 15906098 A JP15906098 A JP 15906098A JP 15906098 A JP15906098 A JP 15906098A JP H11318779 A JPH11318779 A JP H11318779A
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JP
Japan
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pulley
teeth
timing belt
tooth
floor nozzle
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JP15906098A
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Inventor
Katsuyuki Ota
勝之 太田
Katsutaka Murata
克孝 村田
Hiroyuki Uratani
裕之 浦谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシ回転時の騒音を低減し、かつタイミン
グベルトがプーリーよりはずれることなくブラシの組込
み性の向上を目的とする。 【解決手段】 一端に平歯車状のプーリーB2を備えた
回転ブラシ3と、一端に平歯車状のプーリーA4を備え
前記回転ブラシ3を回転駆動させるモーター5と、プー
リーB2とプーリーA4間に張架されモーター5の回転
力を回転ブラシ3に伝達するタイミングベルト6を備
え、プーリーA4、B2の歯7aをスグ歯、タイミング
ベルト6の歯7bをハス歯とすることにより、タイミン
グベルト6には横方向(C方向)に力が加わりフランジ
2a側に移動し、プーリーB2、A4よりタイミングベ
ルト6がはずれることはなくなるとともに、ハス歯7b
が噛み合うので騒音の低減も可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ブラシへの駆
動伝達としてタイミングベルトを用いた電気掃除機用床
ノズル及びそれを用いた電気掃除機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機に使用されている床ノ
ズルは、例えば特開平8ー511号公報に示されている
ような構造になっていた。以下、図7〜9を用いて説明
する。
【0003】図において、101は床ノズル本体であ
り、床ノズル本体101は下ケース104とその上方開
口部を覆う上ケース106から構成されている。下ケー
ス104には後方に傾動自在な接続管105と連通する
吸込通路102を形成し、この吸込通路103の前方
(接続管105と反対側)には回転ブラシ110を回転
自在に収容する収容室103が形成されている。この収
容室の下面には開口部が設けられ、この開口部を介して
回転ブラシが下方の床面と接触するようになっている。
【0004】また、前記吸込通路102の側方には駆動
源であるモーター107が収納され、その回転軸には主
プーリー108が取り付けられている。この主プーリー
108の両側もしくは片側にはフランジ108aを設け
ている。さらに収容室102内には弾力性を有した摺接
片109を放射状に配設した回転ブラシ110が配され
ており、回転ブラシ110の回転軸110bには従プー
リー111が取り付けられ、従プーリー111の両側も
しくは片側にフランジ111aを設けている。回転ブラ
シ110の回転軸110bの両端は軸受け112により
回転自在に軸支され、下ケース104に配設されてい
る。
【0005】前記主プーリー108と従プーリー111
の間には動力伝達用のタイミングベルト113が張架さ
れ、主プーリー108、従プーリー111、タイミング
ベルト113には動力を確実にできる歯部114がそれ
ぞれ形成されている。歯部114はタイミングベルト1
13の進行方向Aに対して直角に形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、樹脂成形されたプーリー108、111での
ヒケによるバラツキ、及びタイミングベルト113のカ
ット方向等の影響で、回転ブラシ110の回転時にタイ
ミングベルト113に横方向(図8の矢印B方向)に力
が加わり、タイミングベルト113はどちらかに移動し
てしまうため、プーリー108、111からはずれるこ
とがある。
【0007】それを防止するために、図8に示すよう
に、プーリー108、111の両側にフランジ108
a、111aを設ける必要がでてくる。そのため、回転
ブラシ110の組立時において、タイミングベルト11
3を主プーリー108及び従プーリー111に張架する
際に、そのフランジ108a、111aがタイミングベ
ルト113に引っかかるため組み立てにくく、逆に組み
立て易さを考慮しフランジ108a、111aの片方を
なくしてしまうことが考えられるが、この場合では、回
転ブラシ110を回転させているときに、タイミングベ
ルト113がずれて主プーリー108、従プーリー11
1からはずれてしまい回転ブラシ113が回転しなくな
るという問題が生じていた。
【0008】また、回転ブラシ113を回転させて掃除
作業を行うじゅうたん掃除面については、回転ブラシ1
13は駆動源であるモーター107により一定の回転力
を得ながら回転を継続しようとしているが、じゅうたん
掃除面のパイルに摺接片105が当接してじゅうたん面
を掻き上げているときには、摺接片105がパイルの摩
擦抵抗を受けることになり、モーター107が本来持っ
ている回転力に負荷が加えられることになる。したがっ
て、回転ブラシ113の回転スピードは低下することに
なる。この時、主プーリー108とタイミングベルト1
13、また従プーリー111とタイミングベルト113
のそれぞれの歯部114は、タイミングベルト113の
進行方向に対して直角に形成されているため、前記説明
した負荷はそれぞれの歯部114の全幅に対して一定に
同時に加えられながら回転することになる。さらに回転
が進んで摺接片105がじゅうたん掃除面より離れた瞬
間からは摺接片105とパイルの摩擦抵抗が無くなり、
それと同時にモーター107への負荷も無くなり、モー
ター107が本来持っている回転力に戻ることになる。
この時、主プーリー108とタイミングベルト113、
また従プーリー111とタイミングベルト113のそれ
ぞれの歯部114に加わっていた負荷が急激に解除され
ることとなる。
【0009】以上の動作、作用の繰り返しとなり駆動源
であるモーター107の回転スピードが絶え間なく大き
く変化することとなり、この回転スピードの変動が振動
音の変化となり騒音として発生していた。さらには主プ
ーリー108とタイミングベルト113、従プーリー1
11とタイミングベルト113のそれぞれの歯部114
は、タイミングベルト113の進行方向に対して直角に
形成されているため、歯部同士のかみ合い振動により激
しい衝撃音となって発生していた。
【0010】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、回転時のタイミングベルトの移動に方向性
を持たせてベルトはずれを低減させることを目的として
いる。また、上記目的に加え、掃除作業時の騒音を低減
させることもできる電気掃除機用床ノズルについても提
案する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、床ノズル本体内に回転自在に配した回転ブ
ラシと、この回転ブラシを駆動させる駆動源と、この駆
動源の回転軸に設けた平歯車状のプーリーAと、前記回
転ブラシの回転軸に設けた平歯車状のプーリーBと、前
記プーリーAとプーリーB間に張架され前記駆動源の回
転力を回転ブラシに伝達するタイミングベルトを備え、
前記プーリーA及びプーリーBの歯またはタイミングベ
ルトの歯の一方をスグ歯とし、他方を前記スグ歯に対し
数度傾けたハス歯としたものである。
【0012】この構成によれば、回転ブラシの回転時、
タイミングベルトにはプーリーの右又は左側の一方の方
向にずれるように力が加わるため、ベルトのずれには方
向性が生じ、ベルトがずれる側にだけフランジを設ける
と、プーリーよりベルトがはずれることはなくなり不良
率が低減され、かつプーリーのフランジは片側にのみ設
ければよくなり、回転ブラシの組立時にフランジにベル
トが引っかかることがなく、組み立てやすくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決するために本発
明の請求項1記載の発明は、床ノズル本体内に回転自在
に配した回転ブラシと、この回転ブラシを駆動させる駆
動源と、この駆動源の回転軸に設けたプーリーAと、前
記回転ブラシの回転軸に設けた平歯車状のプーリーB
と、前記プーリーAとプーリーB間に張架され前記駆動
源の回転力を回転ブラシに伝達するタイミングベルトを
備え、前記プーリーA及びプーリーBの歯またはタイミ
ングベルトの歯の一方をスグ歯とし、他方を前記スグ歯
に対し数度傾けたハス歯としたものである。このように
タイミングベルトとプーリーA、Bとの歯部の噛み合わ
せをハス歯とスグ歯にすることにより、回転ブラシの回
転時に、タイミングベルトのずれる方向を一方向とする
ことができ、このずれる方向のみにフランジを設けるだ
けで使用時にプーリーからタイミングベルトがはずれる
ことはなくなり、またプーリーには両側にはフランジを
設けなくてもよくなり、よって回転ブラシの組立時にタ
イミングベルトにフランジが引っかかり組みにくいとい
うことが解消される。
【0014】本発明の請求項2記載の発明は、床ノズル
本体内に回転自在に配した回転ブラシと、この回転ブラ
シを駆動させる駆動源と、この駆動源の回転軸に設けた
プーリーAと、前記回転ブラシの回転軸に設けた平歯車
状のプーリーBと、前記プーリーAとプーリーB間に張
架され前記駆動源の回転力を回転ブラシに伝達するタイ
ミングベルトを備え、プーリーAまたはプーリーBの少
なくとも一方の歯をハス歯とし、タイミングベルトの歯
をスグ歯とすることで、回転時ハス歯としたプーリー側
でタイミングベルトはフランジ側の方向に力が加わり、
結果ベルト全体が同方向にずれることになりプーリから
はずれることはなくなる。
【0015】本発明の請求項3記載の発明は、床ノズル
本体内に回転自在に配した回転ブラシと、この回転ブラ
シを駆動させる駆動源と、この駆動源の回転軸に設けた
プーリーAと、前記回転ブラシの回転軸に設けた平歯車
状のプーリーBと、前記プーリーAとプーリーB間に張
架され前記駆動源の回転力を回転ブラシに伝達するタイ
ミングベルトを備え、プーリーAまたはプーリーBの少
なくとも一方の歯をスグ歯とし、タイミングベルトの歯
をハス歯としたもので、このように、ハス歯とハス歯の
噛み合わせ部分で確実にタイミングベルトはフランジ側
にずれるように規制でき、ベルトがプーリーよりはずれ
ることがなくなる、また回転ブラシに急激な負荷変動が
繰り返し発生しても歯同士のかみ合いは、歯の一方の端
部から他端にかけて順次移動しながら噛み合っていくこ
とにより、噛み合い時の振動、衝撃力が緩和される作用
が発生し、床ノズルにおける回転騒音を低くすることが
できる。
【0016】本発明の請求項4記載の発明は、請求項1
〜3のいずれか1項記載のハス歯が、スグ歯に対して
0.2°〜1.0゜傾けた歯とし、このスグ歯とハス歯
の組み合わせとしたものである。
【0017】本発明の請求項5記載の発明は、請求項1
〜3のいずれか1項記載のハス歯の歯の傾け角度を0.
2°以上にし、スグ歯のピッチ間にハス歯の歯が噛み合
うようにハス歯のピッチ及びスグ歯のピッチを設定した
ものである。
【0018】本発明の請求項6記載の発明は、床ノズル
本体内に回転自在に配した回転ブラシと、この回転ブラ
シを駆動させる駆動源と、この駆動源の回転軸に設けた
プーリーAと、前記回転ブラシの回転軸に設けた平歯車
状のプーリーBと、前記プーリーAとプーリーB間に張
架され前記駆動源の回転力を回転ブラシに伝達するタイ
ミングベルトを備え、前記プーリーA、B並びにタイミ
ングベルトの歯をハス歯としたもので、このように歯の
噛み合わせがハス歯とハス歯になることでタイミングベ
ルトは確実に一方に設けたフランジ側にずれるように規
制できるとともに、また回転ブラシに急激な負荷変動が
繰り返し発生しても歯同士のかみ合いは、歯の一方の端
部から他端にかけて順次移動しながら噛み合っていくこ
とにより、噛み合い時の振動、衝撃力が緩和される作用
が発生し、床ノズルにおける回転騒音を低くすることが
できる。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0020】(実施例1)図1〜3において、従来例と
同一構成部品には同一符号を付し、その詳細な説明を省
略する。床ノズル本体105内には回転ブラシ3が収容
室に103に回転自在に配されている。回転ブラシ3の
周面には弾力性を有した摺接片3aが設けられており、
床面と接触して塵埃を掻き上げる作用を発生する。回転
ブラシ3の回転軸3bの一端側には平歯車状のプーリー
B2が設けられ、回転ブラシ3より後方には駆動源の一
種であるモーター5を設けている。モーター5は駆動源
の一種であり、吸引風により回転力を得るタービンをモ
ーターの代わりに使用するものでもよい。そして、モー
ター5の回転軸5aの一端に平歯車状のプーリーA4を
設けている。プーリーB2とプーリーA4間にはタイミ
ングベルト6が張架され、モーター5の回転力を回転ブ
ラシ3に伝達するようになっている。プーリーA4とプ
ーリーB2の歯7aをスグ歯とし、タイミングベルト6
の歯7bをスグ歯7aに対し数度傾けたハス歯としてい
る。
【0021】上記の構成によって、タイミングベルト6
には回転によってプーリーB2、A4の歯部7aより面
方向に負荷が加わるが、タイミングベルト6の歯部7b
がプーリーB2、A4の歯部7aに対し数度傾斜してい
るため、歯形同士の噛み合いは端部より他端に順次移動
しながら面が当たるため、タイミングベルト6にかかる
負荷は横方向(図2のC方向)に生じ、プーリーB2、
A4の一側に設けたフランジ2a、4aの方向にずれる
ように力を規制することができ、プーリーB2、A4よ
りタイミングベルト6がはずれることはなくなり不良率
が低減され、かつフランジ2a、4aを片側のみ設けれ
ばよくなり、回転ブラシ3の組立時にフランジにタイミ
ングベルト6が引っかかることがなく、組み立てやすく
なる。
【0022】また、タイミングベルト6の歯7bを、プ
ーリーA4とプーリーB2の歯7aに対し数度傾けたハ
ス歯とすることにより、回転ブラシ3に急激な負荷変動
が繰り返し発生しても歯同士のかみ合いは、歯の一方の
端部から他端にかけて順次移動しながら噛み合っていく
ことにより、かみ合い時の振動、衝撃力が緩和される作
用が発生するため、床ノズルにおける回転騒音を低くす
ることができる。
【0023】なお、本実施例ではタイミングベルト6の
歯をハス歯とし、プーリーB2、A4の歯をスグ歯とし
たが、タイミングベルト6の歯をスグ歯とし、プーリー
B2、A4の歯をハス歯としても同様である。
【0024】また、好ましくは、ハス歯が、スグ歯に対
して0.2°〜1.0゜傾けた歯とし、さらに、ハス歯
の歯の傾け角度を0.2°以上にし、スグ歯のピッチ間
にハス歯の歯が噛み合うようにハス歯のピッチ及びスグ
歯のピッチを設定することが好ましい。
【0025】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
を図4により説明するが、上記実施例と同一構成部品に
は同一符号を付し、その説明を省略する。図において、
プーリーA4の歯7aをスグ歯、プーリーB2の歯7d
をハス歯、タイミングベルト6の歯7cをスグ歯とした
ものである。
【0026】上記の構成によって、プーリーB2の歯7
dをハス歯にしただけでも、回転時、ハス歯としたプー
リー側でタイミングベルト6はフランジ2a側に力が加
わり移動しよういう作用(矢印C方向)が働き、タイミ
ングベルト6は全体的に同方向にずれる力が働くことと
なり、プーリーB2、A4からタイミングベルト6がは
ずれることはなくなる。
【0027】なお、本実施例では、プーリーA4の歯7
aをスグ歯、プーリーB2の歯7dをハス歯としたが、
プーリーA4の歯7aをハス歯、プーリーB2の歯7d
をスグ歯としても同様である。
【0028】(実施例3)次に、本発明の第2の実施例
を図5により説明するが、上記実施例と同一構成部品に
は同一符号を付し、その説明を省略する。図において、
プーリーA4の歯7aをスグ歯、プーリーB2の歯7d
をハス歯、タイミングベルト6の歯7bをハス歯とした
ものである。
【0029】上記の構成によって、ハス歯とハス歯の噛
み合わせ部分で確実にタイミングベルト6はフランジ2
a,4a側にずれるように規制でき、タイミングベルト
6がプーリーB2、A4よりはずれることがなくなる。
また、回転ブラシ3に急激な負荷変動が繰り返し発生し
ても歯同士のかみ合いが、歯7b、7dの一方の端部か
ら他端にかけて順次移動しながら噛み合っていくことに
より、かみ合い時の振動、衝撃力が緩和される作用が特
にハス歯とハス歯の噛み合わせ部分で発生するもので、
床ノズルにおける回転騒音をさらに低くすることができ
る。
【0030】なお、本実施例では、プーリーA4の歯7
aをスグ歯、プーリーB2の歯7dをハス歯としたが、
プーリーA4の歯7aをハス歯、プーリーB2の歯7d
をスグ歯としても同様である。
【0031】(実施例4)本発明の第4の実施例を図6
により説明するが、上記実施例と同一構成部品には同一
符号を付し、その説明を省略する。図において、プーリ
ーA4の歯7e、プーリーB2の歯7d並びにタイミン
グベルト6の歯7bをハス歯としたものである。
【0032】上記構成によって、歯7eと7b、さらに
歯7dと7bの噛み合わせがハス歯とハス歯になること
で、タイミングベルト6は確実にフランジ2a、4a側
にずれるように規制できるとともに、また回転ブラシ3
に急激な負荷変動が繰り返し発生しても歯同士のかみ合
いは、歯の一方の端部から他端にかけて順次移動しなが
ら噛み合っていくことにより、スグ歯とハス歯の噛み合
いの組み合わせ以上に噛み合い時の振動、衝撃力が緩和
される作用が発生し、床ノズルにおける回転騒音をさら
に低くすることができる。
【0033】
【発明の効果】上記実施例から明らかのように、請求項
1記載の発明によれば、駆動源の回転軸に設けた平歯車
状のプーリーAと、前記回転ブラシの回転軸に設けた平
歯車状のプーリーBと、前記プーリーAとプーリーB間
に張架され前記駆動源の回転力を回転ブラシに伝達する
タイミングベルトを備え、前記プーリーA及びプーリー
Bの歯またはタイミングベルトの歯の一方をスグ歯と
し、他方を前記スグ歯に対し数度傾けたハス歯としたも
のであるので、回転時、タイミングベルトをプーリーの
フランジ側方向にずれるように強制ができ、使用時、タ
イミングベルトがプーリーよりはずれることはなくな
り、またプーリーには両側にフランジを設けなくてもよ
くなり、よって回転ブラシの組立時にタイミングベルト
にフランジが引っかかり組みにくいということが解消さ
れる。
【0034】請求項2記載の発明によれば、プーリー
A、プーリーBの少なくとも一方の歯をハス歯とし、タ
イミングベルトの歯をスグ歯と構成することにより、回
転時ハス歯としたプーリー側でタイミングベルトはフラ
ンジ側に力が加わり、結果ベルト全体が同方向にずれる
ことになりプーリーからはずれることはなくなる。ま
た、回転ブラシ側のプーリーBをスグ歯とし、駆動源側
のプーリーAをハス歯とした場合、回転ブラシを床ノズ
ルに組み込む際、スグ歯とスグ歯のため歯同士は噛み合
わせ易い。
【0035】請求項3記載の発明によれば、プーリー
A、プーリーBの少なくとも一方の歯をスグ歯とし、タ
イミングベルトの歯をハス歯と構成することにより、タ
イミングベルト進行方向に対し横方向に力が働き、ベル
トはフランジ側にずれるように規制でき、ベルトがプー
リーよりはずれることがなくなる。
【0036】また、ハス歯とハス歯の噛み合わせ部分
で、タイミングベルトとプーリーとのかみ合い時の振
動、衝撃力が緩和される作用が発生し、床ノズルにおけ
る回転騒音を低くすることができる。
【0037】請求項6記載の発明によれば、プーリー
A、B並びにタイミングベルトの歯をハス歯と構成する
ことにより、歯部の噛み合わせがハス歯とハス歯になる
ことでベルトには進行方向に対して横方向に力が働き、
タイミングベルトは確実にフランジ側にずれるように規
制できるとともに、またスグ歯とハス歯の噛み合わせの
組み合わせ以上に噛み合い時の振動、衝撃力が緩和され
る作用が発生し、床ノズルにおける回転騒音をさらに低
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気掃除機用床ノ
ズルの上ケースを外した状態の斜視図
【図2】同床ノズルのプーリーとタイミングベルトとの
斜視図
【図3】同床ノズルのプーリーとタイミングベルトの歯
部の構成図
【図4】本発明の第2の実施例を示すプーリーとタイミ
ングベルトの歯部の構成図
【図5】本発明の第3の実施例を示すプーリーとタイミ
ングベルトの歯部の構成図
【図6】本発明の第4の実施例を示すプーリーとタイミ
ングベルトの歯部の構成図
【図7】従来の電気掃除機用床ノズルの分解斜視図
【図8】同床ノズルのプーリーとタイミングベルトとの
斜視図
【図9】同床ノズルのプーリーとタイミングベルトの歯
部の構成図
【符号の説明】
2 プーリーB 3 回転ブラシ 4 プーリーA 5 モーター(駆動源) 6 タイミングベルト 7a〜7e 歯 105 床ノズル本体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床ノズル本体内に回転自在に配した回転
    ブラシと、この回転ブラシを駆動させる駆動源と、この
    駆動源の回転軸に設けたプーリーAと、前記回転ブラシ
    の回転軸に設けた平歯車状のプーリーBと、前記プーリ
    ーAとプーリーB間に張架され前記駆動源の回転力を回
    転ブラシに伝達するタイミングベルトを備え、前記プー
    リーA及びプーリーBの歯またはタイミングベルトの歯
    の一方をスグ歯とし、他方を前記スグ歯に対し数度傾け
    たハス歯とした電気掃除機用床ノズル。
  2. 【請求項2】 床ノズル本体内に回転自在に配した回転
    ブラシと、この回転ブラシを駆動させる駆動源と、この
    駆動源の回転軸に設けたプーリーAと、前記回転ブラシ
    の回転軸に設けた平歯車状のプーリーBと、前記プーリ
    ーAとプーリーB間に張架され前記駆動源の回転力を回
    転ブラシに伝達するタイミングベルトを備え、プーリー
    AまたはプーリーBの少なくとも一方の歯をハス歯と
    し、タイミングベルトの歯をスグ歯とした電気掃除機用
    床ノズル。
  3. 【請求項3】 床ノズル本体内に回転自在に配した回転
    ブラシと、この回転ブラシを駆動させる駆動源と、この
    駆動源の回転軸に設けたプーリーAと、前記回転ブラシ
    の回転軸に設けた平歯車状のプーリーBと、前記プーリ
    ーAとプーリーB間に張架され前記駆動源の回転力を回
    転ブラシに伝達するタイミングベルトを備え、プーリー
    AまたはプーリーBの少なくとも一方の歯をスグ歯と
    し、タイミングベルトの歯をハス歯とした電気掃除機用
    床ノズル。
  4. 【請求項4】 ハス歯はスグ歯に対して0.2°〜1.
    0゜傾けた歯とし、このスグ歯とハス歯の組み合わせと
    した請求項1〜3のいずれか1項記載の電気掃除機用床
    ノズル。
  5. 【請求項5】 ハス歯の歯の傾け角度を0.2°以上に
    し、スグ歯のピッチ間にハス歯の歯が噛み合うようにハ
    ス歯のピッチ及びスグ歯のピッチを設定した請求項1〜
    3のいずれか1項記載の電気掃除機用床ノズル。
  6. 【請求項6】 床ノズル本体内に回転自在に配した回転
    ブラシと、この回転ブラシを駆動させる駆動源と、この
    駆動源の回転軸に設けたプーリーAと、前記回転ブラシ
    の回転軸に設けた平歯車状のプーリーBと、前記プーリ
    ーAとプーリーB間に張架され前記駆動源の回転力を回
    転ブラシに伝達するタイミングベルトを備え、前記プー
    リーA、B並びにタイミングベルトの歯をハス歯とした
    電気掃除機用床ノズル。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載の電気
    掃除機用床ノズルを備えた電気掃除機。
JP15906098A 1998-03-19 1998-06-08 電気掃除機用床ノズル及び電気掃除機 Pending JPH11318779A (ja)

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JP15906098A JPH11318779A (ja) 1998-03-19 1998-06-08 電気掃除機用床ノズル及び電気掃除機

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Application Number Priority Date Filing Date Title
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