JPH07202218A - 薄膜集積回路 - Google Patents

薄膜集積回路

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JPH07202218A
JPH07202218A JP1238095A JP1238095A JPH07202218A JP H07202218 A JPH07202218 A JP H07202218A JP 1238095 A JP1238095 A JP 1238095A JP 1238095 A JP1238095 A JP 1238095A JP H07202218 A JPH07202218 A JP H07202218A
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thin film
region
gate
integrated circuit
thin
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JP1238095A
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Kohei Suzuki
公平 鈴木
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ゲート電極とソース電極(ドレイン電極)との
オーバーラップ部に起因する問題を招かずに、薄膜トラ
ンジスタの各電極の位置合せを高精度に行なうことがで
きる薄膜集積回路を提供すること。 【構成】絶縁性基板1上に複数の薄膜絶縁ゲート型電界
効果トランジスタを形成してなる薄膜集積回路におい
て、複数の薄膜絶縁ゲート型電界効果トランジスタの配
列方向として、同一のフォトマスクにより同時に形成さ
れる領域内の薄膜絶縁ゲート型トランジスタのそれぞれ
のチャネル幅方向を前記領域の長辺方向に一致させ、そ
れぞれのチャネル長方向を前記領域の短辺方向に一致さ
せることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁性基板上に複数の
薄膜絶縁ゲート型電界効果トランジスタを集積形成した
薄膜集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、主に大面積デバイスの実現を目的
としてアモルファスシリコン(a−Si)等の非晶質半
導体膜を用いた薄膜トランジスタの開発が精力的に進め
られている。薄膜トランジスタとしては、MISFET
(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)が特に有望であ
る。
【0003】ところで、MISFET(以下、薄膜トラ
ンジスタという)では、ゲート電極とソース電極および
ゲート電極とドレイン電極との相対位置精度が重要であ
り、もし、相対位置のずれによりゲート電極とソース電
極およびゲート電極とドレイン電極との間に平面的に見
てギャップがあると、そのオン抵抗が高くなることが知
られている。
【0004】このため、従来では、ゲート電極とソース
電極およびゲート電極とドレイン電極とを一部オーバー
ラップさせ、そのオーバーラップ部で両者間の位置ずれ
を吸収していた。
【0005】しかしながら、このようなオーバーラップ
部を設けると、ゲート・ソース間およびゲート・ドレイ
ン間の静電容量が増加し、スイッチングノイズの増大等
の弊害を招くという問題があった。
【0006】一方、薄膜トランジスタを使用するイメー
ジセンサ等のデバイスの大面積化や長尺化が進むと、電
極形成のためのフォトマスク、基板等の熱膨張による変
位量の増大や、フォトマスクの描画精度の低下により、
ゲート電極とソース電極およびゲート電極とドレイン電
極との位置ずれが増大する。
【0007】したがって、大面積化や長尺化が進むと、
上記オーバーラップ部をより大きくとる必要が生じるの
で、オーバーラップ部の存在に起因する問題もますます
顕著となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の薄
膜トランジスタでは、ゲート電極とソースソース電極お
よびゲート電極とドレイン電極とを一部オーバーラップ
させ、そのオーバーラップ部で両者間の位置ずれを吸収
していた。
【0009】しかし、このようなオーバーラップ部によ
り、ゲート・ソース間およびゲート・ドレイン間の静電
容量が増加し、スイッチングノイズの増大等の弊害を招
くという問題があった。
【0010】また、薄膜トランジスタを使用するイメー
ジセンサ等の従来のデバイスにあっては、その大面積化
や長尺化が進むと、ゲート電極とソースおよびドレイン
電極との位置ずれが増大するので、上記オーバーラップ
部をより大きくとる必要が生じ、これにより、オーバー
ラップ部の存在に起因する問題が深刻化するという問題
があった。
【0011】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、その目的とするところは、オーバーラップ部に起因
する問題を招かずに、薄膜絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタにおける複数の電極の位置合せを高精度に行なう
ことができる薄膜集積回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る薄膜集積回路は、絶縁性基板上に複
数の薄膜絶縁ゲート型電界効果トランジスタを形成して
なる薄膜集積回路において、前記複数の薄膜絶縁ゲート
型電界効果トランジスタの配列方向として、同一のフォ
トマスクにより同時に形成される領域内の複数の薄膜絶
縁ゲート型トランジスタのそれぞれのチャネル幅方向を
前記領域の長辺方向に一致させ、それぞれのチャネル長
方向を前記領域の短辺方向に一致させたことを特徴とす
る。
【0013】本発明に係る薄膜集積回路の好ましい実施
態様は以下の通りである。前記領域内の複数の薄膜絶縁
ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極をゲート幅
方向に配列する(請求項2)。
【0014】前記領域内の複数の薄膜絶縁ゲート型電界
効果トランジスタのゲート電極の配列を直線状とする
(請求項3)。前記領域内の複数の薄膜絶縁ゲート型電
界効果トランジスタのゲート電極の配列を千鳥状とする
(請求項4)。上記各薄膜集積回路において、前記領域
内の複数の薄膜絶縁ゲート型電界効果トランジスタを他
の薄膜素子と共に同一絶縁性基板に形成する(請求項
5)。
【0015】
【作用】本発明では、図4(a)に示すように、薄膜ト
ランジスタTFTのキャリア走行方向(チャネル長方
向)の素子形成領域の寸法La を、キャリア走行方向に
直角な方向(チャネル幅方向)の素子形成領域の寸法L
b より短くしている。
【0016】素子形成領域の寸法は、基板が熱膨張する
と変わる。この熱膨張は、線膨張率であるので、熱膨張
による寸法La の変化量ΔLa 及び寸法Lb の変化量Δ
Lbは、それぞれLa 、Lb に比例し、熱膨張係数αを
用いると、 ΔLa =αLa ,ΔLb =αLb となる。
【0017】また、La <Lb なので、ΔLa <ΔLb
である。一方、従来の場合、図4(b)に示すように、
チャネル長方向の素子形成領域の寸法Laをチャネル幅
方向の素子形成領域の寸法Lbより大きくしている。
【0018】以上述べたように素子領域を選ぶと、本発
明の場合、図5(a)、(b)に示すように、ソース電
極S、ドレイン電極Dは、長手方向であるチャネル幅方
向に大きく(ΔLb 程度)ずれる。
【0019】このようにソース電極S、ドレイン電極D
がずれても、薄膜トランジスタTFTのゲート電極Gと
ソース電極S(ドレイン電極D)とのオーバーラップ部
分ΔS(ΔD)の面積は変わらない。
【0020】また、チャネル長方向にもΔLa 程度ずれ
るが、ΔLa <ΔLb であるため、その値は小さい。し
たがって、オーバーラップ部分ΔS(ΔD)の面積は、
非常に小さい。
【0021】また、従来の場合には、図5(c)、
(d)に示すように、ソース電極S、ドレイン電極D
は、長手方向であるチャネル長方向に大きくずれる。こ
のようにソース電極S、ドレイン電極Dがずれると、オ
ーバーラップ部分ΔS(ΔD)の面積が大きく変わる。
【0022】したがって、本発明の方が、オーバーラッ
プ部分ΔS(ΔD)を小さくでき、少ない合わせマージ
ンで済む。つまり、チャネル長方向に関して各電極間の
位置合せを高精度で行なえる。
【0023】これにより、オーバーラップ部分ΔS(Δ
D)による寄生容量(ゲート容量)が減少し、オン抵抗
やスイッチングノイズの低減化が図れる。また、合わせ
マージンを少なくできるので、よりいっそうの集積化が
図れる。
【0024】また、フォトマスクの膨張によるずれに関
しても、基板の場合と同様な理由により、チャネル長方
向のずれが小さくなる。したがって、大面積になって
も、チャネル長方向のフォトマスクの描画精度は良いの
で、オン抵抗増大等の問題は生じない。
【0025】
【実施例】図1はこの発明の一実施例として複数の薄膜
絶縁ゲート型電界効果トランジスタを同一基板上に集積
した薄膜集積回路の構成を示すもので、図1(a)は平
面図、図1(b)はA−A′断面図である。
【0026】なお、図1(a)の平面図では簡単のため
ゲート電極とソースおよびドレイン電極との位置関係の
みを示している。図1において、基板1は、例えば、ガ
ラス、グレーズドセラミック、ポリイミド等からなる絶
縁性基板を示しており、この基板1上にMo、Cr、p
oly−Si等からなるゲート電極2が一列に形成され
ている。
【0027】ゲート電極2は、例えば、基板1上に上記
Cr等の金属を真空蒸着等により着膜し、フォトリソグ
ラフィ技術により形成される。ゲート電極2の上部にゲ
ート絶縁膜3として、例えば、SiO2 、SiNx膜等
がCVD方等により形成されている。
【0028】また、ゲート絶縁膜3上にはa−Si、p
oly−Si等の非晶質半導体膜4が同様にCVD法等
により形成されている。非晶質半導体膜4の最上部に
は、その上に形成されるソースおよびドレイン電極5,
6とのオーミックコンタクトをとるためのn+ ドーピン
グ層4′が形成されている。
【0029】ソースおよびドレイン電極5,6はゲート
電極2と同様、半導体膜4上にAl等を着膜し、フォト
リソグラフィ技術により形成される。なお、n+ ドーピ
ング層4′はソースおよびドレイン電極5,6をマスク
としてチャネル領域をエッチングすればよい。
【0030】図1(a)に示すように、この薄膜集積回
路においては各薄膜トランジスタのゲート電極2がゲー
ト幅Wの方向に直線状に配列されており、薄膜トランジ
スタ形成領域7の形状はキャリア走行方向(ゲート長L
の方向)の寸法に比べ、これと直角な方向(ゲート幅W
の方向)の寸法が大きくなっている。
【0031】したがって、ゲート電極2やソースおよび
ドレイン電極5,6を形成するときに使用するフォトマ
スクの熱膨張や基板1の熱膨張による変位量あるいはフ
ォトマスクの描画誤差は、薄膜トランジスタ形成領域7
の短辺方向で小さいので、この方向において一直線に並
んだゲート電極2とソースおよびドレイン電極5,6と
の間の相対位置精度を高くできる。
【0032】よって、ゲート電極2とソースおよびドレ
イン電極5,6とのオーバーラップ部8を最小限に止ど
めることが可能となる。このことを具体的な数値に基づ
いて説明する。
【0033】この種の薄膜回路に用いられる基板1やフ
ォトマスクの材料には、通常、パイレックス等の低膨張
ガラスが使用されており、その熱膨張係数(線膨張率)
は、4×10-6/℃前後である。
【0034】また、薄膜回路の基板1の長手方向の寸法
は、回路の種類(イメージセンサ、サーマルヘッド、液
晶表示装置等)によって異なるが、大体50〜500m
m程度(長いものでは1m程度)である。
【0035】ここでは、代表値として250mmを考え
ると、長手方向の膨張変位は、 250mm×4×10-6/℃=10-6mm/℃=1μm
/℃ となる。
【0036】このような膨張変位、つまり、パターン位
置ずれを防止するために、基板1の熱膨張率に近いフォ
トマスクが使用されることが多い。しかしながら、フォ
トマスクのガラス材料は、フォトリソグラフィ工程に合
ったものが選ばれるので、基板1のガラス材料とは完全
には一致しない。
【0037】また、品質のばらつきや、工程中の熱履歴
も熱膨張率の不一致の原因となる。このような原因によ
り、フォトマスクと基板1の熱膨張率の違いは、一般
に、20〜50%程度となる。
【0038】これらを考慮すると、上記パターン位置ず
れは、0.2〜0.5μm/℃程度となる。このパター
ン位置ずれは、フォトリソグラフィ工程により、更に大
きくなる。
【0039】すなわち、フォトリソグラフィ工程では、
厳しい温度管理が行われているが、それでも数℃の変動
が生じる。この変動の代表値として、±3℃を考える
と、パターン位置ずれは±0.6〜1.5μmとなる。
【0040】一方、基板1の短手方向の寸法は、薄膜回
路の種類によって異なるが、イメージセンサのときには
5mm程度となる。この場合、短手方向のパターン位置
ずれは、長手方向のパターン位置ずれの場合と同様に考
えると、±0.004〜0.01μm程度になる。
【0041】本実施例では、キャリア走行方向(チャネ
ル長方向)を短手方向に選んだので、ゲート電極2とソ
ース電極4とのオーバーラップ部分8の面積及びゲート
電極2とソース電極4とのオーバーラップ部分8の面積
は、短手方向のパターン位置ずれの程度(±0.004
〜0.01μm)に比例する。
【0042】一方、従来では、キャリア走行方向を長手
方向に選んだので、ゲート電極とソース電極とのオーバ
ーラップ部分の面積及びゲート電極とソース電極とのオ
ーバーラップ部分の面積は、長手方向のパターン位置ず
れの程度(±0.6〜1.5μm)に比例する。
【0043】このように本実施例によれば、従来に比
べ、キャリア走行方向に関して位置ずれを極めて小さく
できるので、合わせマージンが少なくて済み、これよ
り、チャネル長方向に関して最小加工寸法に近いパター
ンを形成できる。
【0044】この結果、チャネル長が短くなり、オン抵
抗やゲート容量やスイッチングノイズの低減化が図れ
る。例えば、スイッチングノイズについては次のように
なる。スイッチングノイズは、ゲート容量CG に比例す
る。ゲート容量CG は、チャネル長をLC 、チャネル方
向のゲート電極2とソース電極5との重なり寸法をΔL
S 、チャネル方向のゲート電極2とドレイン電極6との
重なり寸法をΔLD 、ゲート幅をWとすると、 εO εr w(LC +ΔLS +ΔLD )/tOX ここで、εO は真空の誘電率、εr はゲート絶縁膜3の
比誘電率、tOXはゲート絶縁膜3の膜厚である。
【0045】上式からΔLS 、ΔLD が0.016μ
m、0.04μm、1.2μm、3μmの場合のゲート
容量CG を評価した。これらの値は前述のパターン位置
ずれの上限(1.5μm、0.01μm)、下限(0.
6μm、0.004μm)の2倍である。2倍としたの
は、合わせマージンとして、パターン位置ずれの2倍を
見込む必要があるからである。
【0046】下記表は、その結果で、ΔLS 、ΔLD
0のときの値を1とした場合の相対値である。なお、L
C の代表値として3μm、10μmを選んだ。これは基
板寸法が大きい場合には、通常、LC が3〜10μmと
なるからである。また、Wは一定とした。
【0047】
【表1】
【0048】この表から従来の場合(ΔLS 、ΔLD
1.2、3)には、相対ゲート容量の値は1.24、
1.6、8、3となり、2〜3程度であることが分か
る。一方、本実施例の場合(ΔLS 、ΔLD =0.01
6、0.04)には、相対ゲート容量の値は1.002
〜1.01で、ΔLS 、ΔLD が0の場合の値(=1)
に十分近いことが分かる。
【0049】このように、本実施例によれば、ゲート容
量を十分小さくできるので、それに比例するスイッチン
グノイズも十分低減できる。かくして本実施例によれ
ば、チャネル長方向のパターン位置ずれを小さくできる
ので合わせマージンが少なくて済み、これより、チャネ
ル長方向に関して最小加工寸法に近いパターンを形成で
きる。この結果、チャネル長が短くなり、オン抵抗やゲ
ート容量やスイッチングノイズの低減化が図れる。
【0050】なお、薄膜トランジスタ形成領域7の長手
方向においては、フォトマスク、基板の熱膨張や、フォ
トマスクの描画精度低下による電極形成位置の誤差が大
きくなるが、この方向では電極のオーバーラップ部等が
なく位置精度はあまり要求されないため問題はない。
【0051】また、図1では各々の薄膜トランジスタの
ゲート電極が分離されているが、各トランジスタを同時
に動作させるような用途では、全ゲート電極を共通に形
成することも可能である。
【0052】この場合、ゲート電極のゲート長L(チャ
ネル長)を一定に揃えておけばキャリア走行方向に直角
な方向、つまり、薄膜トランジスタ形成領域の長手方向
での位置合せはほとんど必要がなくなり、さらに有利で
ある。
【0053】この発明の他の実施例を図2および図3に
示す。図2および図3においては、簡単のため図1
(a)と同様にゲート電極2、ソースおよびドレイン電
極5,6の位置関係のみを示している。
【0054】すなわち、図1の実施例においては、ゲー
ト電極2を同一直線上にライン状に配列したが、図2の
実施例に示すように、ゲート電極2を千鳥状に配列して
形成してもよい。
【0055】この場合、チャネル幅Wが大きくとれ、相
互コンダクタンスgmの大きな、つまり、オン抵抗のよ
り小さな良好な特性を有した薄膜トランジスタを高密度
に集積することができる。
【0056】図3に示す実施例は、ソースおよびドレイ
ン電極5,6を櫛型構造とした場合の例である。この場
合、ソース・ドレイン電極5,6間を流れる電流は主に
薄膜トランジスタ形成領域7の長手方向に直角な方向を
流れるキャリアによるものである。
【0057】したがって、この発明によれば、長手方向
に直角な方向において電極の位置合せ精度が高いため、
チャネル幅Wが大きくとれ、同様にgmの大きい薄膜ト
ランジスタを高密度に集積できることになる。
【0058】なお、この発明は上記した実施例に限定さ
れるものではなく、例えば、図1(b)では薄膜トラン
ジスタとして逆スタガ構造のものを示したが、スタガ構
造あるいはコプレーナ構造の絶縁ゲート型トランジスタ
であっても同様である。
【0059】また、実施例では、薄膜トランジスタの活
性層として非晶質半導体膜を用いたが、高い移動度の膜
形成を目的としたSOI(Silicon−On−In
sulator)を用いて絶縁性基板上に大面積に結晶
シリコン膜を形成した場合にも、この発明を適用するこ
とができる。
【0060】この発明に係る薄膜集積回路は、薄膜トラ
ンジスタのみを基板上に形成した装置に限られず、薄膜
トランジスタを他の薄膜素子と共に同一基板上に集積形
成した各種デバイスに適用することができる。
【0061】すなわち、長尺な1次元光電変換素子アレ
イと薄膜トランジスタを主体とした信号読出し回路を同
一基板上に集積形成した密着型イメージセンサや長尺型
イメージセンサ、あるいは液晶表示素子を用いたディス
プレイ装置、薄膜による発熱抵抗体アレイと薄膜トラン
ジスタを用いた駆動回路を同一基板上に集積形成したサ
ーマルヘッド等である。
【0062】特に、イメージセンサの場合には光電変換
素子として、前記実施例で説明したような薄膜トランジ
スタと類似した非晶質半導体を金属電極と透光性電極で
サンドイッチしたような構造のフォトダイオードを使用
できるため、薄膜トランジスタと光電変換素子とを同時
に形成することができ、極めて好適である。
【0063】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、複
数の薄膜絶縁ゲート型電界効果トランジスタの配列方向
として、同一のフォトマスクにより同時に形成される領
域内の複数の薄膜絶縁ゲート型トランジスタのそれぞれ
のチャネル幅方向が上記領域の長辺方向に一致し、それ
ぞれのチャネル長方向が上記領域の短辺方向に一致した
配列方向を採用することにより、オーバーラップ部に起
因する問題を招かずに、複数の薄膜絶縁ゲート型電界効
果トランジスタにおける各電極の位置合せを高精度に行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る薄膜集積回路を示す平
面・断面図
【図2】本発明の他の実施例に係る薄膜集積回路を示す
平面図
【図3】本発明のさらに別の実施例に係る薄膜集積回路
を示す平面図
【図4】本発明の効果を説明するための図
【図5】本発明の効果を説明するための他の図
【符号の説明】
1…基板 2…ゲート電極 3…ゲート絶縁膜 4…非晶質半導体膜 4´…n+ ドーピング層 5…ソース電極 6…ドレイン電極 7…薄膜トランジスタ形成領域 8…オーバーラップ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板上に複数の薄膜絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタを形成してなる薄膜集積回路におい
    て、 前記複数の薄膜絶縁ゲート型電界効果トランジスタの配
    列方向として、同一のフォトマスクにより同時に形成さ
    れる領域内の複数の薄膜絶縁ゲート型トランジスタのそ
    れぞれのチャネル幅方向を前記領域の長辺方向に一致さ
    せ、それぞれのチャネル長方向を前記領域の短辺方向に
    一致させたことを特徴とする薄膜集積回路。
  2. 【請求項2】前記領域内の複数の薄膜絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタのゲート電極がゲート幅方向に配列さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜集積回
    路。
  3. 【請求項3】前記領域内の複数の薄膜絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタのゲート電極の配列が直線状であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の薄膜集積回路。
  4. 【請求項4】前記領域内の複数の薄膜絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタのゲート電極の配列が千鳥状であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の薄膜集積回路。
  5. 【請求項5】前記領域内の複数の薄膜絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタは他の薄膜素子と共に同一絶縁性基板
    に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4
    のいずれかに記載の薄膜集積回路。
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