JPH07201157A - メモリ付テープカセットのローディング装置 - Google Patents

メモリ付テープカセットのローディング装置

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JPH07201157A
JPH07201157A JP33767493A JP33767493A JPH07201157A JP H07201157 A JPH07201157 A JP H07201157A JP 33767493 A JP33767493 A JP 33767493A JP 33767493 A JP33767493 A JP 33767493A JP H07201157 A JPH07201157 A JP H07201157A
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Japan
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memory
tape cassette
data
cassette
communication state
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JP33767493A
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Akira Takano
明 高野
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な機構で確実にテープカセットに取付け
られたメモリとアクセスできる装置を提供する。 【構成】 所定のデータが記録されるテープが収納され
たカセットに、半導体メモリ5が取付けられたメモリ付
テープカセット1を、記録や再生などのために所定位置
にローディングさせるメモリ付テープカセットのローデ
ィング装置において、所定位置にテープカセット1がロ
ーディングされた状態で、テープカセット1に取付けら
れたメモリ5の端子と接触してメモリ側と通信ができる
端子部12を設け、テープカセット1がローディングさ
れたとき、端子部12を介したメモリ5側との通信状態
を検出して、通信状態が良か不良かを判断するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばVTR(ビデオ
テープレコーダ)に適用して好適なメモリ付テープカセ
ットのローディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、VTRなどに使用されるテープカ
セットに半導体メモリを取付け、このテープカセットを
VTRなどの記録・再生装置に装着したとき、カセット
に取付けられたメモリが記録・再生装置側の制御部と電
気的に接続されるようにして、メモリを使用したカセッ
トの管理ができるようにしたものが各種提案されてい
る。この場合、メモリにはテープの記録に付随するデー
タ(記録内容,記録日時など)を記憶させておく。
【0003】このようなメモリ付テープカセットを使用
することで、テープの再生を行わなくても、メモリへの
アクセスが出来れば記録内容などが判り、テープカセッ
トの管理が容易になる。
【0004】ここで、従来から提案されているメモリ付
テープカセットとその記録・再生装置の構成を図11及
び図12に示すと、まずテープカセットの構成として
は、図11に示すように、内部に磁気テープが巻装され
たリール(図示せず)が配されたテープカセット1の一
端側に蓋2が取付けられ、このテープカセット1を記録
・再生装置にローディングさせたとき、蓋2が開いて内
部の磁気テープが引き出されて、この磁気テープを使用
した記録や再生が行われる。そして、このテープカセッ
ト1の他端側3に、誤消去防止検出用窓4が設けてある
と共に、この窓4の下側に1チップのICで構成された
半導体メモリ5が埋め込まれ、このメモリ5の端子6が
外部に露出している。
【0005】そして、このように構成されるテープカセ
ット1は、記録・再生装置内で図12に示す状態に配置
される。即ち、所定のローディング機構(図示せず)に
より、シャーシ10のカセット配置位置に配された状態
で、蓋2が開けられた箇所から磁気テープ7が引き出さ
れて、回転ヘッドドラム11に所定角度巻き付けられ、
この回転ヘッドドラム11に取付けられて回転する磁気
ヘッドにより、磁気テープ7への記録及び再生が行われ
る。そして、この位置にカセットが配された状態で、カ
セット側のメモリ5の端子6が、記録・再生装置側のメ
モリ接続端子部12と接触するようにしてあり、このメ
モリ接続端子部12に端子6の配列状態に対応した接片
(図示せず)が設けられ、この接片が各端子6と圧接し
て導通状態となる。そして、このメモリ接続端子部12
は記録・再生装置側の制御部と電気的に接続され、この
制御部が装着されたカセット1のメモリ5に記憶された
データを読出すことが出来ると共に、メモリ5の記憶デ
ータを更新することができる。そして、メモリ5から読
出されたデータは、例えば記録・再生装置が備える表示
パネルに、文字,数字などで表示される。
【0006】このように、メモリ付カセットに取付けら
れたメモリと記録・再生装置側との接続は、カセット内
のテープに記録や再生ができる状態にローディングされ
たときに行われ、テープからの再生時に再生する内容等
に関するメモリの記憶データを読出したり、テープへの
記録時に付随するデータをメモリに書込ませたりする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
メモリ付カセットをVTR等の記録・再生装置に装着す
る場合には、このカセットに内蔵されたメモリの端子
が、記録・再生装置側のメモリ接続端子部12と正確に
接触しなければ、記録・再生装置側がメモリとアクセス
できない不都合があり、このように正確に接触して接続
させるためには、カセットをこの位置まで移動させるロ
ーディング機構で、高精度に移動させる必要があり、ロ
ーディング機構として高い精度を出すために複雑な機構
とする必要がある。従って、メモリ付カセットを使用す
るVTRなどは、ローディング機構を高精度で複雑な構
成とする必要があり、ローディング部の近傍を複雑で高
価な構成とする必要があった。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、簡単な機構で確実にテープカセットに取付けられた
メモリとアクセスできる装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1及
び図2に示すように、所定のデータが記録されるテープ
が収納されたカセットに、半導体メモリ5が取付けられ
たメモリ付テープカセット1を、記録や再生などのため
に所定位置にローディングさせるメモリ付テープカセッ
トのローディング装置において、所定位置にテープカセ
ット1がローディングされた状態で、テープカセット1
に取付けられたメモリ5の端子6と接触してメモリ6側
と通信ができる端子部12を設け、テープカセット1が
ローディングされたとき、端子部12を介したメモリ5
側との通信状態を検出して、通信状態が良か不良かを判
断するようにしたものである。
【0010】更に本発明は上述において、通信状態の検
出として、端子部12を介してメモリ5に特定のコード
を書込ませた後、この書込ませたコードを端子部12を
介してメモリ5から読出させ、書込ませたコードと読出
させたコードとを比較して行うようにしたものである。
【0011】更に本発明は上述において、通信状態の判
断結果を、表示手段23により表示するようにしたもの
である。
【0012】更に本発明は上述において、所定位置にテ
ープカセット1がローディングされた状態のままで、ロ
ーディング装置が組み込まれた装置の電源がオフの状態
になったとき、通信状態の判断結果のデータを保存し、
この保存されたデータに基づいて所定時に判断結果の表
示ができるようにしたものである。
【0013】更に本発明は上述において、通信状態が不
良と判断されたとき、このことを所定の警告手段で警告
するようにしたものである。
【0014】更に本発明は上述において、通信状態が不
良と判断されたとき、端子部12を介したメモリ5への
電源供給を一旦停止させてメモリ5をリセットさせるよ
うにしたものである。
【0015】更に本発明は上述において、通信状態が不
良と判断されたとき、ローディング機構によりテープカ
セット1をローディングされた所定位置から若干移動さ
せた後、再度所定位置に戻させるようにしたものであ
る。
【0016】
【作用】上述せる本発明によれば、テープカセットがロ
ーディングされたとき、端子部を介したメモリ側との通
信状態を検出して、通信状態が良か不良かを判断するよ
うにしたことで、テープへの記録や再生などに伴ったメ
モリを使用した処理が開始される前にメモリを使用する
ことが可能か否か判り、メモリとの通信ができないこと
によるトラブルを未然に防ぐことが可能になる。
【0017】更に上述において、通信状態の検出とし
て、端子部を介してメモリに特定のコードを書込ませた
後、この書込ませたコードを端子部を介してメモリから
読出させ、書込ませたコードと読出させたコードとを比
較して行うようにしたことで、書込みや読出しが正確に
できるか否かのチェックが確実にできる。
【0018】更に上述において、通信状態の判断結果
を、表示手段により表示することで、通信状態の判断が
表示より直ちに判り、表示に対応した対処を行うこと
で、通信状態不良時の対処が迅速にできる。
【0019】更に上述において、所定位置にテープカセ
ットがローディングされた状態のままで、ローディング
装置が組み込まれた装置の電源がオフの状態になったと
き、通信状態の判断結果のデータを保存し、この保存さ
れたデータに基づいて所定時に判断結果の表示ができる
ようにしたことで、テープカセットが一旦ローディング
された後は、電源のオン・オフに係わらず、通信が良好
か否か最初に判断した結果が残り、電源のオン・オフ後
にも、迅速に通信状態不良時の対処ができるようにな
る。
【0020】更に上述において、通信状態が不良と判断
されたとき、このことを所定の警告手段で警告するよう
にしたことで、より通信不良時の告知が確実に行われ
る。
【0021】更に上述において、通信状態が不良と判断
されたとき、端子部を介したメモリへの電源供給を一旦
停止させてメモリをリセットさせるようにしたことで、
電源供給のリセットによる自動的な通信状態の復帰がで
きる可能性がある。
【0022】更に上述において、通信状態が不良と判断
されたとき、ローディング機構によりテープカセットを
ローディングされた所定位置から若干移動させた後、再
度所定位置に戻させるようにしたことで、カセットの移
動による通信状態の復帰ができる可能性がある。
【0023】
【実施例】以下に、図1〜図10を参照して本発明の一
実施例について詳細に説明する。本例においてはメモリ
付テープカセットが装着されるVTRに適用したもの
で、図1に示すように構成する。尚、本例のVTRに装
着されるメモリ付テープカセットは、従来例として図1
1及び図12に示したテープカセット1が適用され、そ
の詳細説明は省略する。
【0024】図1において10はVTRを示し、このV
TR10は前面にテープカセットの挿入口21を有す
る。本例の場合には、このカセット挿入口21に取付け
られたトレイ22を、キー操作などに基づいて挿入口2
1から引き出した状態(図1に示す状態)で、トレイ2
2の上にテープカセット1を載せるようにしてある。
【0025】また、このVTRの前面には、数字,文字
などが表示できる表示パネル23と、VTRの各種操作
を指示する操作キー24とが、所定のレイアウトで配置
してある。この場合、表示パネル23として、LEDな
どの表示手段によるメモリ接続表示灯とメモリ接続不良
表示灯とを備える。この表示灯での表示については後述
する。
【0026】そして本例においては、カセット挿入口2
1から引き出されたトレイ22にテープカセット1を載
せてから、このトレイ22を挿入口21内に移動させる
ことで、このVTRに設けられたローディング機構によ
る駆動で、テープカセット1がVTR10内の所定の位
置に配置され、このVTR内の位置でテープカセット1
内の磁気テープが引き出されて回転ヘッドドラムに巻装
されて記録や再生ができる状態になる。
【0027】そして、このVTR内のローディングされ
た位置にカセット1を配置した場合に、内蔵メモリ5の
端子6が位置する箇所に、メモリ接続端子部12を配置
し、このメモリ接続端子部12内の接片により、後述す
るVTRの制御部と通信ができる状態に接続させ、メモ
リ5が制御部によりアクセスできる状態にされる。
【0028】このメモリ接続端子部12内の接片として
は、図4に示すように、4本の接片12a,12b,1
2c,12dが並行に配されて構成され、各接片12
a,12b,12c,12dが若干突出して、内蔵メモ
リ5側の各端子6と圧接するようにしてある。
【0029】次に、本例のVTR20の回路構成を図2
に示すと、この図2において41はVTRの各部の動作
を制御する制御部を示し、この制御部41はマイクロコ
ンピュータで構成され、操作キー24の操作情報が供給
されると共に、表示パネル23での文字,数字などの表
示を制御する。
【0030】そして、テープカセット1から引き出され
た磁気テープが巻装される回転ヘッドドラム11に取付
けられた磁気ヘッドは、記録・再生処理回路42と接続
され、映像入力端子43から入力された映像信号が記録
・再生処理回路42で記録処理され、この記録処理され
た映像信号が磁気ヘッドに供給されて磁気テープに記録
される。また、磁気ヘッドで再生された信号が記録・再
生処理回路42で再生処理され、キャラクタ信号混合部
44を介して映像出力端子45に再生映像信号が供給さ
れ、この出力端子45から再生映像信号が出力される。
この記録や再生は制御部41の制御に基づいて行われ
る。
【0031】また、制御部41の制御に基づいて、キャ
ラクタ信号発生回路46が文字,数字,図形などのキャ
ラクタ信号を発生するようにしてあり、このキャラクタ
信号発生回路46が出力するキャラクタ信号を、キャラ
クタ信号混合部44に供給する。このキャラクタ信号発
生回路46が出力するキャラクタ信号としては、このV
TRの動作状態などに関するデータの他に、装着された
テープカセット1のメモリ5に記憶されたデータ(記録
内容,記録日時,記録モード等)を示す文字,数字等の
キャラクタがある。そして、キャラクタ信号混合部44
では、記録・再生処理回路42から出力される再生映像
信号にキャラクタ信号を混合して、再生映像にキャラク
タをスーパーインポーズした状態の映像信号として、出
力端子45から出力させる。従って、この出力端子45
から出力される映像信号を受像するモニタ受像機(図示
せず)の画面には、テープから再生した映像の他に、メ
モリ5に記憶されたデータなどが文字等で表示される。
このキャラクタの表示(即ちキャラクタ信号発生回路4
6からのキャラクタ信号の出力)は、キー操作などに応
じて必要なときだけ行われる。また、図2には図示しな
いが、本例のVTR20は警告用のブザーを備え、制御
部41の制御で所定時に警告音を鳴らすことができるよ
うにしてある。
【0032】そして、本例のVTRはローディング用駆
動手段47を有し、この駆動手段47による駆動で、挿
入口21(図1参照)から挿入されたテープカセット1
を、ローディングされた状態になる位置に移動させると
共に、このローディングされた状態を解除して挿入口2
1から排出させる。このローディング用駆動手段47に
よるテープカセット1の駆動は、制御部41の制御に基
づいて行われる。
【0033】そして、ローディングされた状態のテープ
カセット1に内蔵されたメモリ5の端子6と接続される
メモリ接続端子部12は、インターフェース回路48を
介して制御部41と接続され、制御部41とメモリ5と
が通信できる状態とされる。
【0034】そして本例においては、図3に示すよう
に、メモリ接続端子部12に設けられた4本の接片12
a,12b,12c,12dが、内蔵メモリ5の4個の
端子6a,6b,6c,6dと接続するように構成され
る。即ち、内蔵メモリ5の端子6aは、電源供給端子と
され、開閉スイッチ52を介して接片12aと接触した
端子6aに直流電源が供給されるようにしてある。ま
た、内蔵メモリ5の端子6bは、データ入出力端子とさ
れ、接片12bがVTR側のデータ入力用バッファ及び
データ出力用バッファと接続され、このバッファを介し
て上述したインターフェース回路48側と接続されてい
る。また、内蔵メモリ5の端子6cは、クロック入力端
子とされ、VTR内のクロック発生回路51から所定の
クロックを接片12cと接触した端子6cに供給させる
ようにしてある。さらに、内蔵メモリ5の端子6dは、
接地端子とされ、この端子6dと接触する接片12dが
VTR内の接地電位側と接続されている。
【0035】次に、このように構成されたVTR20に
テープカセット1を装着したときに、VTR側の制御部
41とテープカセット1に内蔵されたメモリ5とのアク
セス状態について説明する。まず、メモリ5へデータを
書込ませるときには、VTR内のクロック発生回路51
からメモリ5に供給されるクロック(図5B)に同期し
て行われる。図5Aが書込みのために送信されるデータ
で、クロックのハイレベル時に、VTR側から送信され
るデータの立ち下がりで、書込みのための通信が開始さ
れる。その後に3バイトのアドレスが伝送されて、書込
みアドレスが指示され、VTRからメモリへのデータ書
込みを指示する周期が続く。メモリ5は、ここまでのデ
ータを受け取った時点で、データACKと称される応答
信号として、ローレベル信号“0”を出力し、その後は
1バイト毎にデータの受け取りと、データACKの出力
とを続け、クロックがハイレベルのときにVTR側から
送信されるデータの立ち上がりで、書込みを終了する。
【0036】また、メモリ5からデータを読出すときに
も、VTR内のクロック発生回路51からメモリ5に供
給されるクロック(図6B)に同期して行われる。図6
Aが読出しのために送信されるデータで、クロックのハ
イレベル時に、VTR側から送信されるデータの立ち下
がりで、読出しのための通信が開始される。その後に3
バイトのアドレスが伝送されて、読出しアドレスが指示
され、メモリからVTRへのデータ読出しを指示する周
期が続く。そして、ここまでのデータを受け取った時点
で、データACKと称される応答信号として、ローレベ
ル信号“0”を出力し、その後は1バイト毎にデータの
読出しと、データACKの出力とを続け、クロックがハ
イレベルのときにメモリ側から送信されるデータの立ち
上がりで、読出しを終了する。
【0037】このようにしてVTR20の制御部41に
制御に基づいて、メモリ5への書込み及びメモリ5から
の読出しが行われる。そして本例においては、この書込
み及び読出しのアクセスを、テープカセット1をVTR
20に装着したときに、直ちに行い、メモリ付カセット
1の装着状態をチェックするようにしてある。
【0038】以下その処理を図7のフローチャートを参
照して説明すると、本例においてはまずカセット1をV
TR20の挿入口21から挿入させて、VTR20内の
所定位置に移動させるローディングが完了したとき(こ
こでのローディングの完了とは、カセット自体の移動に
ついてだけを言い、テープ自体のドラムへの巻き付け等
のローディングは完了してなくても良い)、制御部41
の制御でメモリ5の所定のアドレスの記憶データを読出
させる(ステップ101)。このときには、上述した図
6の処理で読出しが行われる。
【0039】そして、制御部41では、このときの読出
しで、データACKと称される応答信号が正しく得られ
るか否か判断する(ステップ102)。このとき、デー
タACKのビットが正しく得られた場合には、続いて得
られるデータが正しいデータである〔AA,055〕
(ヘキサ表示,以下同じ)であるか否か判断する(ステ
ップ103)。そして、読出されたデータが〔AA,0
55〕である場合には、書込まれたデータが正しく読出
されたと判断して、カセット1のメモリ5の各端子6が
VTR側の接続端子部12と正常に接続されていると判
断する(ステップ104)。このステップ104の判断
を、ケース1とする。なお、この〔AA,055〕は、
メモリ5の所定アドレスに必ず書込まれるデータであ
る。
【0040】そして、ステップ103で読出されたデー
タが〔AA,055〕でないと判断したときには、読出
されたデータが初期値である〔FF,FF〕であるか否
か判断する(ステップ105)。そして、この初期値で
あると判断した場合、或いはステップ102でデータA
CKのビットが正しく得られない場合には、ステップ1
06に移って、制御部41の制御でメモリ5の所定アド
レスに規定されたデータである〔AA,055〕を書込
ませると共に、この書込ませたデータを読出させる。
【0041】そして、この読出したデータが書込ませた
正しいデータである〔AA,055〕であるか否か判断
する(ステップ107)。そして、読出されたデータが
〔AA,055〕である場合には、初期設定を行うこと
で、書込まれたデータが正しく読出されたと判断して、
カセット1のメモリ5の各端子6がVTR側の接続端子
部12と正常に接続されていると判断する(ステップ1
08)。この初期設定後に正常であると判断したステッ
プ108の判断を、ケース2とする。
【0042】そして、ステップ107で読出されたデー
タが〔AA,055〕でないと判断したときには、読出
されたデータが初期値である〔FF,FF〕であるか否
か判断する(ステップ109)。そして、この初期値で
あると判断した場合には、メモリ5の書込みが正常に行
われない接触不良状態であると判断する(ステップ11
0)。このデータの書込み後にステップ110で接触不
良と判断したものを、ケース3とする。
【0043】また、ステップ105或いはステップ10
9で読出されたデータが〔FF,FF〕でないと判断し
たときには、メモリ5への電源の供給を一旦停止させて
から、再度電源を供給させるリセット処理を行う(ステ
ップ111)。即ち、図3に示すスイッチ52は、通常
はオン状態であるが、制御部41の制御により、このス
イッチ52を一旦オフ状態とした後、再度オン状態とし
て、メモリ5への電源の供給を一時的に停止させるリセ
ット処理を行う。
【0044】そして、このリセット処理を行った後、再
度制御部41の制御でメモリ5の所定アドレスに規定さ
れたデータである〔AA,055〕を書込ませると共
に、この書込ませたデータを読出させる(ステップ11
2)。そして、このとき読出されたデータが正しいデー
タである〔AA,055〕であるか否か判断する(ステ
ップ113)。このとき、この正しいデータであると判
断したときには、リセット後に正常になったと判断する
(ステップ114)。このリセット後に正常になったも
のを、ケース4とする。
【0045】そして、ステップ113で読出したデータ
が正しいデータでないと判断したときには、メモリ5が
全く反応しない不良であると判断する(ステップ11
5)。この不良状態を、ケース5とする。
【0046】このようにして、ローディング直後に、制
御部41の制御でメモリ5とのアクセスを行ってメモリ
が正常か否か判断する処理を行うが、この処理で得られ
た結果に基づいて、制御部41は表示パネル23での表
示及びキャラクタ信号発生回路46から出力されるキャ
ラクタ信号によるモニタ受像機での表示の制御を行う。
各ケースでの表示を次の表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】この表1に示すように、ケース1の場合に
は、表示パネル23を構成するメモリ接続表示灯を点灯
させ、接続が良好であることを告知すると共に、メモリ
接続不良表示灯を消灯させて、不良状態でないことを告
知する。そして、ブザーを短時間(2秒間)鳴らし、こ
の良好であることを音によっても告知する。さらに、キ
ャラクタ信号発生回路46から出力されるキャラクタ信
号によるモニタ受像機での文字表示として、「メモリ接
続良好」と表示させる。そして、他のケースの場合に
は、表1に示すように、表示や警告音を変化させる。
【0049】そして、ケース1,2,4の場合には、正
常であるので、以後のメモリ5を使用した処理を逐次行
いながら、カセット1から引き出された磁気テープへの
記録や再生などのVTRとしての処理を行う。このよう
に最初に接続状態が正常か否か判断してから、内蔵メモ
リ5を使用した処理を行うことで、以後はメモリ5への
書込みや読出しができないトラブルが発生する可能性が
低く、内蔵メモリ5を使用したVTRの各種制御が良好
にできるようになる。
【0050】そして、接触不良であるケース3と判断さ
れた場合には、制御部41の制御でローディング用駆動
手段47によりテープカセット1を駆動させて、カセッ
ト1を一旦VTR20の内部のローディングされた位置
から挿入口21側に若干移動させ、カセット1側の端子
6とVTR20側の接続用端子部12とを離してから、
再度ローディング用駆動手段47によりテープカセット
1をVTR20の内部のローディングされた位置に戻さ
せ、カセット1側の端子6とVTR20側の接続用端子
部12とを接続させる。即ち、図10のAに示すように
VTR20側の接続用端子部12がカセット1側の端子
6(図示せず)と接続した状態から、図10のAに示す
ようにカセット1を若干上に移動させる。そして、この
状態から再度図10のAに示す接続状態に戻させる。
【0051】そして、この処理が終了した後、図7のフ
ローチャートの処理を再度実行させる。このようにして
カセットを若干移動させる処理を行うことで、良好な接
続状態に自動的に復帰する場合がある。例えば、カセッ
トとVTR側の端子部12の接片との接触状態が、本来
は図8に示すように、各端子6a〜6dが、接片12a
〜12dと正しい位置で接触するのが好ましいのが、図
9に示すように、カセットのローディング位置が正規の
位置から若干横にずれて、接片12a〜12dの接触状
態が不安定である場合に、カセットの若干の移動で、図
8に示すような接触状態となって、良好な状態に復帰す
る可能性が高い。
【0052】このように自動的に良好な位置に復帰する
ことで、本例のVTR20が備えるローディング機構
が、それほど精度の高いものでなくても(即ち常時図8
に示すように精密にローディングされるものでなくて
も)、内蔵メモリ5と正確にさせることが可能になり、
それだけローディング機構側の負担が少なくなり、低コ
ストのローディング機構を採用することが可能になる。
【0053】なお、このカセットの若干の移動の後の再
度のフローチャートの処理によっても、ケース3の接触
不良であると判断したときには、例えばカセット1を挿
入口21から排出させて、端子のクリーニングなどを実
行させる。
【0054】また本例の場合には、図7のフローチャー
トに従って判断した結果のデータは、カセット1がVT
R20から排出されるまで、制御部41に接続された不
揮発性のメモリ或いは電源がバックアップされたメモリ
(何れも図示せず)に記憶させるようにする。そして、
例えばカセット1がVTR20内に挿入されたままで、
このVTRの電源がオフとされた場合にも、この判断し
た結果のデータの記憶を保持させ、再度電源が投入され
たとき、記憶データに基づいて、表1に示す各ケース毎
の表示や警告を行うようにする。
【0055】このようにすることで、電源がオフとされ
た後に再度電源オンとしたときにも、迅速に内蔵メモリ
とのアクセス状態の確認ができる。
【0056】尚、上述各実施例ではVTR用のテープカ
セットにメモリを内蔵させた例について説明したが、他
のデータが記録されるメモリ付テープカセットが使用さ
れる記録装置や再生装置に適用できることは勿論であ
る。
【0057】また、上述の各実施例は本発明の一例であ
り、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成
が取り得ることは勿論である。
【0058】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、テープカセッ
トがローディングされたとき、端子部を介したメモリ側
との通信状態を検出して、通信状態が良か不良かを判断
するようにしたことで、テープへの記録や再生などに伴
ったメモリを使用した処理が開始される前にメモリを使
用することが可能か否か判り、メモリとの通信ができな
いことによるトラブルを未然に防ぐことが可能になる。
【0059】更に上述において、通信状態の検出とし
て、端子部を介してメモリに特定のコードを書込ませた
後、この書込ませたコードを端子部を介してメモリから
読出させ、書込ませたコードと読出させたコードとを比
較して行うようにしたことで、書込みや読出しが正確に
できるか否かのチェックが確実にできる。
【0060】更に上述において、通信状態の判断結果
を、表示手段により表示することで、通信状態の判断が
表示より直ちに判り、表示に対応した対処を行うこと
で、通信状態不良時の対処が迅速にできる。
【0061】更に上述において、所定位置にテープカセ
ットがローディングされた状態のままで、ローディング
装置が組み込まれた装置の電源がオフの状態になったと
き、通信状態の判断結果のデータを保存し、この保存さ
れたデータに基づいて所定時に判断結果の表示ができる
ようにしたことで、テープカセットが一旦ローディング
された後は、電源のオン・オフに係わらず、通信が良好
か否か最初に判断した結果が残り、電源のオン・オフ後
にも、迅速に通信状態不良時の対処ができるようにな
る。
【0062】更に上述において、通信状態が不良と判断
されたとき、このことを所定の警告手段で警告するよう
にしたことで、より通信不良時の告知が確実に行われ
る。
【0063】更に上述において、通信状態が不良と判断
されたとき、端子部を介したメモリへの電源供給を一旦
停止させてメモリをリセットさせるようにしたことで、
電源供給のリセットによる自動的な通信状態の復帰がで
きる可能性がある。
【0064】更に上述において、通信状態が不良と判断
されたとき、ローディング機構によりテープカセットを
ローディングされた所定位置から若干移動させた後、再
度所定位置に戻させるようにしたことで、カセットの移
動による通信状態の復帰ができる可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用されるVTRを示す斜
視図である。
【図2】図1のVTRの回路構成を示す構成図である。
【図3】図1のVTRの端子部の周辺の回路構成を示す
構成図である。
【図4】図1のVTRの端子部の構成を示す斜視図であ
る。
【図5】一実施例によるメモリへの書込み処理を示すタ
イミング図である。
【図6】一実施例によるメモリへの読出し処理を示すタ
イミング図である。
【図7】一実施例による通信状態の検出処理を示すフロ
ーチャート図である。
【図8】一実施例によるメモリとの正常接続状態を示す
説明図である。
【図9】一実施例によるメモリとの異常接続状態を示す
説明図である。
【図10】一実施例による端子の接触状態改善時の処理
を示す説明図である。
【図11】メモリ付テープカセットの一例を示す斜視図
である。
【図12】従来のメモリ付テープカセットのローディン
グ状態の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 テープカセット 5 内蔵メモリ 6 内蔵メモリの端子 12 メモリ接続端子部 20 VTR(ビデオテープレコーダ) 21 カセット挿入口 22 トレイ 23 表示パネル 24 操作キー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のデータが記録されるテープが収納
    されたカセットに、半導体メモリが取付けられたメモリ
    付テープカセットを、記録や再生などのために所定位置
    にローディングさせるメモリ付テープカセットのローデ
    ィング装置において、 上記所定位置に上記テープカセットがローディングされ
    た状態で、上記テープカセットに取付けられたメモリの
    端子と接触してメモリ側と通信ができる端子部を設け、 上記テープカセットがローディングされたとき、上記端
    子部を介した上記メモリ側との通信状態を検出して、通
    信状態が良か不良かを判断するようにしたことを特徴と
    するメモリ付テープカセットのローディング装置。
  2. 【請求項2】 上記通信状態の検出として、上記端子部
    を介して上記メモリに特定のコードを書込ませた後、こ
    の書込ませたコードを上記端子部を介して上記メモリか
    ら読出させ、 書込ませたコードと読出させたコードとを比較して行う
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載のメモリ付テ
    ープカセットのローディング装置。
  3. 【請求項3】 通信状態の判断結果を、表示手段により
    表示するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載のメモリ付テープカセットのローディング装
    置。
  4. 【請求項4】 上記所定位置に上記テープカセットがロ
    ーディングされた状態のままで、ローディング装置が組
    み込まれた装置の電源がオフの状態になったとき、通信
    状態の判断結果のデータを保存し、この保存されたデー
    タに基づいて所定時に判断結果の表示ができるようにし
    たことを特徴とする請求項3記載のメモリ付テープカセ
    ットのローディング装置。
  5. 【請求項5】 通信状態が不良と判断されたとき、この
    ことを所定の警告手段で警告するようにしたことを特徴
    とする請求項1〜4の何れか1項に記載のメモリ付テー
    プカセットのローディング装置。
  6. 【請求項6】 通信状態が不良と判断されたとき、上記
    端子部を介したメモリへの電源供給を一旦停止させてメ
    モリをリセットさせるようにしたことを特徴とする請求
    項1〜5の何れか1項に記載のメモリ付テープカセット
    のローディング装置。
  7. 【請求項7】 通信状態が不良と判断されたとき、ロー
    ディング機構によりテープカセットをローディングされ
    た上記所定位置から若干移動させた後、再度上記所定位
    置に戻させるようにしたことを特徴とする請求項1〜5
    の何れか1項に記載のメモリ付テープカセットのローデ
    ィング装置。
JP33767493A 1993-12-28 1993-12-28 メモリ付テープカセットのローディング装置 Pending JPH07201157A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7660515B2 (en) 1999-04-28 2010-02-09 Sony Corporation Broadcast program recording apparatus using electronic program guide

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7660515B2 (en) 1999-04-28 2010-02-09 Sony Corporation Broadcast program recording apparatus using electronic program guide

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Effective date: 20040316