JPH07200018A - ロボットの制御装置 - Google Patents

ロボットの制御装置

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Publication number
JPH07200018A
JPH07200018A JP35457893A JP35457893A JPH07200018A JP H07200018 A JPH07200018 A JP H07200018A JP 35457893 A JP35457893 A JP 35457893A JP 35457893 A JP35457893 A JP 35457893A JP H07200018 A JPH07200018 A JP H07200018A
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JP
Japan
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target position
axis
torque
gravity torque
gravity
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Application number
JP35457893A
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English (en)
Inventor
Akira Shimogoe
昭 下越
Koji Yoshimi
光二 吉見
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多関節ロボットにおいてバックラッシュ補正を
正確に行うこと。 【構成】目標位置の重力トルクの絶対値の大きさが所定
のしきい値以上である場合には、現在位置の重力トルク
と目標位置の重力トルクの符号が反対である時。目標位
置の重力トルクの絶対値の大きさが所定のしきい値より
も小さい場合には、重力トルクが所定のしきい値により
も小さい間に、回転方向が反転する場合。この時に、バ
ックラッシュ補正が実行される。重力トルクの絶対値が
大きい場合にはその符号には誤りはないと考えられるの
で、移動命令語による移動過程において重力トルクの向
きが反転するか否かが正確に判定できる。又、重力トル
クの絶対値が小さい間での回転角の向きの反転はバック
ラッシュ誤差を発生する可能性が大きい。この場合に
は、移動命令語による移動過程において、その軸の回転
角をバックラッシュ分だけ補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボットの軸のバック
ラッシュによる位置決め誤差を防止したロボットの制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多関節ロボットにおいては、モータとア
ーム回転軸との間に減速機が配設されており、この減速
機は、バックラッシュを有している。このバックラッシ
ュによる位置決め精度を向上させるために、特開平4−
233602号公報に記載の技術が知られている。この
技術では、各軸にかかる関節トルクを演算し、その関節
トルクから各軸の撓み角を求め、その撓み角だけ制御目
標位置を補正するということが行われている。このよう
に関節トルクを用いてバックラッシュの補正を行うこと
は、ロボットのようにア−ムの移動方向が反転しても、
ア−ムの重量によってバックラッシュが生じない場合が
あるものには有効な手段である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
は、撓み角と関節トルクとの関係は、関節トルクが零に
近い領域では撓み角の関節トルクに対する変化率は極め
て大きくなる。よって、撓み角を正確に求めるには、関
節トルクの零付近において、関節トルクの値の精度が問
題となる。しかしながら、目標位置が重力トルクが0付
近に存在すると、重力トルクが鉛直軸とロボットアーム
との成す角の正弦に比例することから、アームが鉛直軸
を横切ることを重力トルクの符号から正確に判定するこ
とは困難となる。又、関節トルクはハンドが保持する物
体に依存しても変化するために、精度の高い演算値を求
めることは困難である。又、重力トルクが大きい間で、
回転角の向きが変化してもその時にはバックラッシュ誤
差は発生しない。しかし、重力トルクが0付近である間
に回転方向が反転する場合には、実際に重力トルクの向
きが反転してバックラッシュ誤差が発生する。よって、
従来の方式では、多関節ロボットの位置決め精度が良く
ないという問題がある。
【0004】本発明は上記の課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、多関節ロボットにおい
て、バックラッシュ補正を正確に行うことで、位置決め
精度を向上させることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、多関節ロボットのハンド先端の位置及
び姿勢を制御する制御装置において、複数の教示点にお
ける位置及び姿勢を規定した教示データと、ハンド先端
の移動を指令する移動命令語を含む動作プログラムを記
憶したデータ記憶手段と、ハンド先端の現在位置と移動
命令語で規定される目標位置における各軸の重力トルク
を演算する重力トルク演算手段と、目標位置における各
軸の重力トルクの絶対値が所定のしきい値以上の第1状
態に存在するか所定のしきい値より小さい第2状態に存
在するかを判定する大きさ判定手段と、各軸の回転角の
向きが反転するか否かを判定する回転方向判定手段と、
現在位置の重力トルクと目標位置の重力トルクとの向き
とが、相互に反対である反転状態にあるか重力トルクの
向きが同一である非反転状態にあるかを判定するトルク
方向判定手段と、大きさ判定手段により目標位置の重力
トルクの絶対値が第1状態であると判定され、かつトル
ク方向判定手段により目標位置の重力トルクが反転状態
と判定された場合、又は、大きさ判定手段により目標位
置の重力トルクの絶対値が第2状態であると判定され、
かつその第2状態にある間に回転方向反転手段により回
転方向が反転すると判定された場合に、目標位置に対す
る位置決めに関し、各軸の回転角をその軸のバックラッ
シュ分だけ補正するバックラッシュ補正手段とを設けた
ことである。
【0006】
【発明の作用および効果】ロボットのハンド先端が現在
位置から移動命令語で規定される目標位置に位置決めさ
れる場合、現在位置及び目標位置におけるハンド先端の
位置及び姿勢から両位置での重力トルクが演算される。
本発明はこの重力トルク及び各軸の回転方向との関係か
ら目標位置の位置決めに関しバックラッシュ補正が行わ
れる。
【0007】バックラッシュ補正が行われる場合は次の
通りである。 (1)目標位置の重力トルクの絶対値の大きさが所定の
しきい値以上である場合には、現在位置の重力トルクと
目標位置の重力トルクの符号が反対である時。 (2)目標位置の重力トルクの絶対値の大きさが所定の
しきい値よりも小さい場合には、重力トルクが所定のし
きい値によりも小さい間に、回転方向が反転する場合。
【0008】このように、目標位置の重力トルクの絶対
値が大きい場合には、その符号には誤りはないと考えら
れるので、移動命令語による移動過程において重力トル
クの向きが反転するか否かが正確に判定できる。よっ
て、この場合には重力トルクの符号が変化するか否かで
目標位置の回転角をバックラッシュ分だけ補正するかし
ないかが決定できる。
【0009】又、目標位置の重力トルクの絶対値が小さ
い場合、即ち、目標位置の回転角が重力トルクの向きを
反転させる軸の付近に存在する場合には、重力トルクの
符号が正確に判定できない。また、重力トルクが小さい
間での回転角の向きの反転はバックラッシュ誤差を発生
する可能性が大きい。よって、この場合には、移動命令
語による移動過程において、その軸の回転角をバックラ
ッシュ分だけ補正する。尚、目標位置に対してバックラ
ッシュ補正をするか否かは移動経路に沿って順次実行さ
れる。よって、経路の始点、例えば、原点における重力
トルクの符号が正確に判明できていさえすれば、バック
ラッシュ補正をしない場合には前の教示点の重力トルク
と同符号、バックラッシュ補正をする場合には前の教示
点の重力トルクと異符号というようにして、順次、目標
位置の重力トルクの符号を正確に決定することができ
る。
【0010】本発明は、上記のように、重力トルクの反
転を正確に決定することができるため、バックラッシュ
補正が正確となり、多関節ロボットの位置決め精度が向
上する。
【0011】
【実施例】以下本発明を具体的な実施例に基づいて説明
する。図1は6軸多関節ロボットの機構を示した機構図
である。10がロボット本体であり、フロアに本体10
を固定するベース13が配設され、ベース13上にはコ
ラム12が固設されており、コラム12はボディ14を
回転自在に配設している。ボディ14はアッパーアーム
15を回動自在に軸支し、アッパーアーム15は、フォ
アアーム16を回動自在に軸支している。ボディ14、
アッパーアーム15、フォアアーム16は、それぞれ、
サーボモータSm1,Sm2,Sm3(図2参照)によって、
軸a,b,cの回りに回転駆動される。この回転角はエ
ンコーダE1,E2,E3によって検出される。フォア
アーム16の先端部にはツイストリスト17がd軸の周
りに回転可能に軸支され、ツイストリスト17にはベン
ドリスト9がe軸の周りに回動自在に軸支されている。
ベンドリスト9には先端にフランジ18aを有するスイ
ベルリスト18がf軸の回りに回転可能に軸支されてい
る。また、フランジ18aにはハンド19が取り付けら
れている。d軸、e軸、f軸はサーボモータSm4、Sm
5、Sm6によって駆動され、その回転角はエンコーダE
4,E5,E6によって検出される。ハンド19の開閉
動作は工具駆動回路23により制御される。
【0012】図2は、本発明のロボットの制御装置の電
気的構成を示したブロックダイヤグラムである。CPU
20には、メモリ25、サーボモータを駆動するための
サーボCPU22a〜22f、動作開始指令、ジョグ運
転の指令、教示点の指示等を行う操作盤26が接続され
ている。ロボットに取付けられた各軸a〜f駆動用のサ
ーボモータSm1〜Sm6は、それぞれサーボCPU22a
〜22fによって駆動される。
【0013】サーボCPU22a〜22fのそれぞれ
は、CPU20から出力される各軸の角度指令値θ1
θ6 、慣性モーメントDi 、重力トルクTi に基づい
て、サーボモータSm1〜Sm6の出力トルクを制御する。
各駆動軸に連結されたエンコーダE1〜E6の出力する
検出角度α1 〜α6 はCPU20及びサーボCPU22
a〜22fに入力しており、CPU20による各軸の慣
性モーメント及び重力トルクの演算及びサーボCPU2
2a〜22fによる位置フィードバック制御、速度フィ
ードバック制御、電流フィードバック制御に用いられ
る。
【0014】メモリ25にはロボットを教示点データに
従って動作させるためのプログラムが記憶されたPA領
域とハンド19の位置と姿勢を表す教示点データを記憶
するPDA領域とフランジ18aから先の重量物、即
ち、ハンド19、又は、ハンド19とそれにより握持さ
れた物体を総合した物体の重心座標(a,b,c)とそ
の質量mL を記憶するSDA領域とサーボパラメータを
記憶するITA領域と補間演算により求められた補間点
における各軸の角度指令値θ1 〜θ6 を記憶するINA
領域とエンコーダE1〜E6から出力された検出角度α
1 〜α6 を記憶するANG領域とが形成されている。
【0015】各軸のサーボCPU22a〜22fは、図
3に示す回路の機能をシーケンシャルなディジタル制御
により達成するものである。即ち、各回転角の位置のフ
ィードバックループと速度のフィードバックループとで
電流のフィードバックループと速度のフィードフォワー
ドループと加速度のフィードフォワードループとを有し
ている。
【0016】次に、本装置の作動について説明する。図
5はRAM25のPA領域に記憶されている動作プログ
ラムである。行番号10、50、90がデータ設定手段
を構成する重量物の重心座標(a,b,c)とその質量
L とを設定するための命令語である。この命令語の実
行により重心座標(a,b,c)と質量mL のデータが
RAM25のSDA領域に記憶される。命令語の領域A
が重心座標rを表し、領域Bが質量mL を表す。重心座
標(a,b,c)はスイベルリスト18のフランジ18
aの中心に固定されたリンク座標系から見た座標、即
ち、ノーマル、オリエント、アプローチの各座標(mm単
位) で与えられる。又、質量はkg単位で表記される。行
番号10、90は、フランジ18aから先の重量物がハ
ンド19だけの場合のデータ設定に関する命令語であ
り、行番号90はハンド19により物体が握持された場
合のデータ設定に関する命令語である。又、行番号20
及び80のHAND OFF命令語は、ハンド19を開
く命令語であり、行番号40のHAND ON命令語は
ハンド19を閉じる命令語である。さらに、行番号3
0、60、70、100、110のMOVE命令語は指
定された教示点Pnに移動させるための命令語である。
【0017】図5の動作プログラムにより、ロボット
は、ハンド19を開いて、P1点に移動し、その後、ハ
ンド19を閉じて物体を握持し、P2点を経由してP3
点に移動して、ハンド19を開いて、物体を放置し、P
4点を経由してP5点に移動することが可能である。
【0018】図4は、CPU20による動作プログラム
を解読するための主プログラムのフローチャートであ
る。ステップ100において、MOVE命令語が解読さ
れると、ステップ102において、現在位置から指定さ
れた教示点までハンド19を移動させるための補間演算
が実行される。そして、補間演算により求められた各軸
の角度指令値θ1 〜θ6 はサーボCPU22a〜22f
に出力される。又、ステップ104において、LOAD
命令語が解読されると、ステップ106において、その
命令語に表記されているハンドから先の重量物の重心座
標と質量のデータがRAM25のSDA領域に記憶され
る。又、ステップ108でHAND OFF命令語が解
読されると、ステップ110において、工具駆動回路2
3にハンド19を開く指令を与える。又、ステップ11
2でHAND ON命令語が解読されると、ステップ1
14において、工具駆動回路23にハンド19を閉じる
指令を与える。
【0019】ステップ102における教示点間の補間演
算は、図6に示すフローチャートに従って実行される。
補間演算は、良く知られたように、回転主軸法等を用い
て行うことができる(例えば、特開昭62−15400
6号)。ステップ200において、図7に示すバックラ
ッシュ補正量演算プログラムが起動される。
【0020】図7のステップ300において、現在位置
及び目標位置のワールド座標(床に固定されたO−xy
z系座標)がジョイント座標(ロボットの各軸の回転角
の座標)に変換される。次に、ステップ302におい
て、ロボットの軸を特定する軸変数iが1に初期設定さ
れる。
【0021】次に、ステップ304において、現在位置
及び目標位置におけるi軸の回りの重力トルクTc i ,
To i が演算される。尚、i軸の回りのトルクτi は、
次式で良く知られたように、ロボットアームに関するラ
グランジュ関数の微分から求めることができる。
【0022】
【数1】τi =Σj=i nΣk=i jTr(Ujkjji T)D2θk -
ΣmjgUji jj 但し、コリオリ力と遠心力の成分は小さいとして上式で
は除外した。Jj はj軸を構成する部材だけによるリン
ク慣性行列、Trは行列式の対角成分の和、mj はj軸リ
ンクの質量、gは重力加速度、 jj はj軸リンク座標
系で表されたj軸リンクの重心のベクトルであり、D2θ
k は角度の時間に関する2次微分、即ち、角加速度であ
る。又、上式の第1項の展開式において、D2θi の係数
が慣性行列Di となり、第2項がi軸の回りの重力トル
クTi となる。又、Ujkは、
【0023】
【数2】0 (j<iの時)
【数3】δ(0A1 1A2j-1Aj )/δθi =Πs=1 j s-1A s
・δi-1Ai / δθi (j≧iの時) 但し、s≠iである。又、j-1Aj はj軸リンク座標をj
−1軸リンク座標へ変換する同次座標変換行列であり、
0A1 は1軸リンク座標をワールド座標に変換する同次座
標変換行列である。
【0024】Jj は慣性テンソルIijを用いて次の様に
表現することができる。
【数4】
【0025】但し、rix、riy、rizはj軸リンク座標
から見たj軸リンクの重心の座標であり、miはその質
量である。又、
【数5】Iij=∫〔δij〔Σxk 2 〕−xii 〕dm である。
【0026】尚、LOAD命令語によって設定される重
心座標(a,b,c)及び質量mLにより、J6 が変化
する。J6 は、数4において、(rix,riy,riz)=
(a,b,c)、mi =mL とおくことにより求めるこ
とができる。
【0027】数1から、現在位置及び目標位置における
各軸の回りの重力トルクTi が演算される。本実施例で
は、演算時間を短縮するために、他軸との相互作用は小
さいとして、(i,i) 対角成分のみを考慮している。
【0028】重力トルクが演算されると、ステップ30
6において、目標位置の重力トルクTo i の絶対値が所
定のしきい値Th より小さいか否かが判定される。To
i の絶対値が所定のしきい値Th 以上であれば、ステッ
プ308において、現在位置の重力トルクTc i と目標
位置の重力トルクTo i の積が0以下か否かが判定され
る。即ち、現在位置の重力トルクTc i と目標位置の重
力トルクTo i の符号が異符号か否かが判定される。異
符号であれば、ステップ310において、1補間周期当
たりのバックラッシュ補正量Δθi がAi /nで演算さ
れる。但し、Ai はi軸のバックラッシュ量、nは補間
回数である。
【0029】一方、ステップ308で、現在位置の重力
トルクTc i と目標位置の重力トルクTo i の符号が同
符号であると判定されるた場合には、バックラッシュ補
正は不要であるので、ステップ312において、1補間
周期当たりのバックラッシュ補正量Δθi を0とする。
【0030】一方、ステップ306において、目標位置
の重力トルクTo i の絶対値が所定のしきい値より小さ
いと判定された場合には、ステップ314において、そ
のことを記憶するためにフラグFi が「1」に設定さ
れ、この場合には1補間当たりのバックラッシュ補正は
行わないので、1補間当たりのバックラッシュ補正量Δ
θi が0に設定される。そして、ステップ316に移行
する。
【0031】次に、ステップ316において、軸変数i
が最大値6に達したか否かが判定され、その値に達して
いない場合には、ステップ318において、軸変数iが
1だけ加算されて、ステップ304に戻り、次の軸に関
する重力トルクの演算が繰り返し実行される。又、軸変
数iが最大値6になれば、本プログラムを終了する。
【0032】以上の演算が終了すると、図6のステップ
202に戻る。ステップ202において、ワールド座標
系で表記された教示データとして与えられた開始点の位
置及び姿勢と次の位置決め目標点の位置及び姿勢から回
転主軸の方向ベクトルが演算され、ステップ204にお
いて、その回転主軸回りの回転角Θが演算される。次
に、ステップ206において、開始点の位置及び姿勢を
基準とした補間角ΔΘが演算され、次のステップ208
において、その補間角ΔΘを用いて開始点の位置及び姿
勢を補間点における位置及び姿勢に変換するための姿勢
変換行列Rが演算される。
【0033】そして、ステップ210において、開始点
の位置及び姿勢を表す同次座標行列に姿勢変換行列を作
用させて、補間点における位置及び姿勢を表す同次座標
行列が演算される。次に、ステップ212において、そ
の補間点におけるワールド座標系で表記された位置及び
姿勢の同次座標変換行列からジョイント座標系での値、
即ち、各軸の回転角θi が演算される。
【0034】次に、ステップ214において、フラグF
i が1か否かが判定され、Fi が1でなければ、ステッ
プ216に移行して、その補間点での回転角θi からス
テップ310で演算された1補間当たりのバックラッシ
ュ補正量Δθi が減算補正される。即ち、補正後の回転
角θi =θi −Δθi である。これらの補間点の補正後
の角度指令値θi は、RAM25のINA領域に記憶さ
れる。
【0035】一方、ステップ214において、フラグF
i が1であると判定された場合には、ステップ218に
おいて、回転方向反転によるバックラッシュ補正演算が
完了しているか否かが判定され、バックラッシュ補正演
算が完了していない場合には、ステップ220におい
て、目標位置に対応するジョイント座標に対してその軸
の重力トルクが所定のしきい値より小さくなる角度範囲
内の補間点のジョイント座標において、回転方向が反転
しているか否かが判定される。その間の補間点におい
て、回転方向が反転している場合には、ステップ222
において、目標位置の回転角θo i に関して、バックラ
ッシュ補正量Ai が減算補正される。即ち、補正後の回
転角θo i =θo i −Ai である。これらの補間点の補
正後の角度指令値θo i は、RAM25のINA領域に
記憶される。又、この場合には、単位補間毎に補正は行
わないために、1補間当たりの補正量Δθi が0とされ
る。
【0036】一方、ステップ218において、回転方向
反転によるバックラッシュ補正演算が完了していると判
定された場合には、ステップ224において、目標位置
の角度補正を重複して行なわないようにするために、フ
ラグFi が0に設定される。
【0037】次に、ステップ226、ステップ228に
おいて、RAM25のINA領域に記憶された補間点の
角度指令値θ1 〜θ6 、慣性モーメント及び重力トルク
に応じてRAM25のITA領域に設定されているサー
ボパラメータDi,i がサーボCPU22a〜22fに
出力される。この結果、各軸はバックラッシュ補正が行
われることになり、正確の位置決め制御が可能となる。
【0038】そして、ステップ230において、補間点
が教示データとして与えられた目標位置に達したか否か
が判定され、補間が終了していない場合に、次の補間点
の位置及び姿勢の演算のために、ステップ208以下が
実行される。一方、補間が終了した場合には、ステップ
232において、全てのフラグFi を0の初期値に戻し
て、次の命令語を解読するために図4のメインプログラ
ムに戻る。
【0039】以上述べた実施例では、重力トルクの大き
さを直接求めて、重力トルクによってバックラッシュ補
正を行う場合と移動方向によってバックラッシュ補正を
行う場合を判別している。しかし、ロボットのア−ムの
角度によって重力トルクの大きさを判別できる場合は角
度によって判別しても良い。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な実施例装置で使用されるロボ
ットを示した構成図。
【図2】ロボットの制御装置の構成を示したブロック
図。
【図3】図2におけるサーボCPUの処理を示したブロ
ック図。
【図4】ロボットの位置及び姿勢制御のための主プログ
ラムを示したフローチャート。
【図5】ロボットの位置及び姿勢制御のための動作プロ
グラムを示した説明図。
【図6】補間演算の手順を示したフローチャート。
【図7】バックラッシュ補正量の演算手順を示したフロ
ーチャート。
【符号の説明】
10…ロボット 18…スイベルリスト 18a…フランジ 19…ハンド 20…CPU(重力トルク演算手段、大きさ判定手段、
回転方向反転手段、トルク方向判定手段、バックラッシ
ュ補正手段) 22a〜22f…サーボCPU 25…RAM(データ記憶手段) E1〜E6…エンコーダ ステップ304…重力トルク演算手段 ステップ306…大きさ判定手段 ステップ222…回転方向反転手段 ステップ308…トルク方向判定手段 ステップ310,216,222…バックラッシュ補正
手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B25J 13/08 G05B 19/18 G05D 17/02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多関節ロボットのハンド先端の位置及び姿
    勢を制御する制御装置において、 複数の教示点における位置及び姿勢を規定した教示デー
    タと、ハンド先端の移動を指令する移動命令語を含む動
    作プログラムを記憶したデータ記憶手段と、 前記ハンド先端の現在位置と前記移動命令語で規定され
    る目標位置における各軸の重力トルクを演算する重力ト
    ルク演算手段と、 前記目標位置における各軸の重力トルクの絶対値が所定
    のしきい値以上の第1状態に存在するか所定のしきい値
    より小さい第2状態に存在するかを判定する大きさ判定
    手段と、 各軸の回転角の向きが反転するか否かを判定する回転方
    向判定手段と、 前記現在位置の重力トルクと前記目標位置の重力トルク
    との向きとが、相互に反対である反転状態にあるか重力
    トルクの向きが同一である非反転状態にあるかを判定す
    るトルク方向判定手段と、 前記大きさ判定手段により前記目標位置の前記重力トル
    クの絶対値が前記第1状態であると判定された、かつ前
    記トルク方向判定手段により前記目標位置の前記重力ト
    ルクが前記反転状態と判定された場合、又は、前記大き
    さ判定手段により前記目標位置の前記重力トルクの絶対
    値が前記第2状態であると判定され、かつその第2状態
    である間に前記回転方向判定手段により回転角の向きが
    反転すると判定された場合に、前記目標位置に対する位
    置決めに関し、各軸の回転角をその軸のバックラッシュ
    分だけ補正するバックラッシュ補正手段とを設けたこと
    を特徴とするロボットの制御装置。
JP35457893A 1993-12-27 1993-12-27 ロボットの制御装置 Pending JPH07200018A (ja)

Priority Applications (1)

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