JPH071997U - 絵替わりホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、絵替わり態様が興趣深く、仕
組みがミステリアスで、販売促進用品等に適用して永く
記憶に残るようにする。 【構成】 簡単なイラストの上面の透明シート２、その
イラストに関連したリアルなイラストの、又は写真等を
貼着した下面の不透明な台紙３を連続して摺動板１と
し、摺動板に介在する中台紙４先端に後面板５、その先
端に窓７を設けた前面板６、その先端に糊代片８、中台
紙先端と後面板の連設折目５ａ上に両側に達しない切目
９、台紙の先端にストッパー１０を設け、中台紙を介在
してシートと台紙を重合し、ストッパーを連設折目上の
切目に挿入し、前面板を中台紙上面シート上に折込み、
糊代片を後面板基端部外面に貼着してホルダー１１とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は中台紙を介在させた透明シートと不透明な台紙から成る摺動板をスライ ドさせることにより、重なり合う透明シート上の簡単なイラストとそのイラスト に関連した前記台紙上のリアルなイラスト又は写真等が中台紙から現れ、透明シ ートを通して絵が変化する絵替わりホルダーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種絵の替わるスライド式容器等には、本件出願人の考案にかかる実 公平４−４７０６１号公報等のものがある。

【０００３】 前記公報では、筒状容器内に摺動可能にその容器の正面板内面に添接する内面 板を設け、正面板にその幅と等間隔に設けた多数の窓から、内面板に窓の幅毎に 交互に印刷した二種類のイラストを、内面板をスライドさせることにより、転換 表示するものである。

【０００４】 またそのほかにも種々のものがあるが、前記のもののように内面板をスライド させることにより、正面板の窓に現れる、内面板に印刷したイラストを種々変化 させる構成を利用したものが殆どであった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来の絵の替わるスライド式容器等は、その仕組みが明白で、直ぐに興趣が尽 きて飽きられ、見向きもされなくなるおそれがあり、永く記憶に残るように意図 した販売促進用品等に適用してもあまり効果がないという問題があった。

【０００６】 本案は構成が簡単で、絵替わり態様が興趣深く、その仕組みが謎めき、長く人 目を楽しませ、販売促進用品等に適用して永く記憶に残るようにした絵替わりホ ルダーを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、本案は重なり合う輪郭等の簡単なイラストを描い た上面の透明シートと、前記イラストに関連したリアルなイラストを描いた、又 は写真等を貼着した下面の不透明な台紙を相互に連続した摺動板を設ける。

【０００８】 そして透明シートと不透明な台紙間に介在する不透明な中台紙を設け、中台紙 の先端に後面板を設け、後面板の先端に一つの窓を穿設した前面板を設け、前面 板の先端に後面板基端部外面に貼着する糊代片を設ける。

【０００９】 また中台紙の先端と後面板との連設折目上にその両側に達しない切目を設け、 前記不透明な台紙の先端にストッパーを突出して設ける。

【００１０】 さらに透明シートと不透明な台紙を重ね合わせ、その間に中台紙を介在し、台 紙先端のストッパーを中台紙の先端と後面板との連設折目上の切目に挿入し、後 面板先端の前面板を中台紙上面の透明シート上に折込み、糊代片を後面板の基端 部外面に貼着してホルダーとなす。

【００１１】 そしてリアルなイラストを描いた、又は写真等を貼着した下面の不透明な台紙 を中台紙で隠し、上下面の透明シートと不透明な台紙から成る摺動板をスライド させることによって前記中台紙で隠された下面の不透明な台紙がホルダー外で透 明シートを通して現れるようにした。

【００１２】 或いは前記輪郭等の簡単なイラストとリアルなイラストを描いた又は写真等を 貼着した透明シートと不透明な台紙からなる摺動板のシートと台紙のみを側方に 延長する。

【００１３】 そしてリアルなイラストを描いた又は写真等を貼着した不透明な台紙を隠す前 記同様の不透明な中台紙を設け、中台紙の先端に側方に前記延長した透明シート と不透明な台紙の長さと等しい後面板を設ける。

【００１４】 また後面板の先端に窓を二つ並設して穿設した前面板を設け、前面板先端に後 面板基端部外面に貼着する糊代片を設け、中台紙と後面板との連設折目上にその 両側に達しない切目を設ける。

【００１５】 そして前記同様に組立て、延長側の窓で、リアルなイラストを描いた或いは写 真等を貼着した下面の不透明な台紙が簡単なイラストを描いた上面の透明シート を通して現れるようにした。

【００１６】

【作用】

相互に連続し、重ね合わせたそれぞれ透明シート２，１３と不透明な台紙３， １４間の簡単な及びリアルなイラストを描いた、又は写真等を貼着した位置に中 台紙４，１５を介在する。

【００１７】 そして不透明な台紙３，１４の一側方先端のストッパー１０，２１を中台紙４ ，１５と後面板５，１６との連設折目５ａ，１６ａ上の切目９，２０に挿入して 中台紙４，１５を後面板５，１６上に折曲する。

【００１８】 次に後面板５，１６の先端の前面板６，１７を透明シート２，１３上に折曲し 、前面板６，１７先端の糊代片８，１９を後面板５，１６の基端部外面に貼着し てホルダー１１，２２とする。

【００１９】 だから重ね合わせた透明シート２，１３と不透明な台紙３，１４から成る摺動 板１，１２を一側方より引っ張っても、台紙３，１４の先端のストッパー１０， ２１が連設折目５ａ，１６ａ上の切目９，２０内に案内されているから、ホルダ ー１１，２２から抜出しないものである。

【００２０】 また摺動板１，１２を引っ張ることにより、中台紙４，１５に隠されていたリ アルなイラストを描いた、又は写真等を貼着した位置の不透明な台紙３，１４が 現れる。

【００２１】 そして前面板６，１７に最初に現れていた透明シート２，１３の簡単なイラス トと不透明な台紙３，１４のリアルなイラスト又は写真等がホルダー１１の外方 或いはホルダー２２の前面板１７の延長側の窓１８で重なり合い絵が替わるもの である。

【００２２】

【実施例】

本案の実施例を示した添付図面について詳細に説明する。

【００２３】 図１〜図５は前面板に窓を一つ設けた実施例で、図１は摺動板をホルダーから 引き出す前のもので、図２は同引き出した状態のもので、図３は図１のＡ−Ａ線 断面図で、図４は摺動板の、図５はホルダーのそれぞれ展開図である。

【００２４】 図６〜図１０は前面板に窓を二つ設けた実施例で、図６は摺動板をホルダーか ら引き出す前のもので、図７は同引き出した状態のもので、図８は図６のＢ−Ｂ 線断面図で、図９は摺動板の、図１０はホルダーのそれぞれ展開図である。

【００２５】 １は摺動板で、図１〜図５に示すように車の輪郭等の簡単なイラストを描いた 透明シート２を上面とし、そのイラストと関連のあるリアルなイラストを描いた 、又は写真等を貼着した不透明な台紙３を下面に連設したものである。

【００２６】 本実施例においては、摺動板１全体を中間部に折目２ａを設けた透明シート２ で作製し、上面に輪郭等の簡単なイラストを施し、下面にリアルな写真３ａを貼 着したものである。

【００２７】 ４は不透明な中台紙で、重ね合わせた前記透明シート２と不透明な台紙３間に 介在するもので、不透明な台紙３に描いたリアルなイラスト又は写真等を隠すも のである。

【００２８】 ５は中台紙４の下端に折目５ａを介して連設した後面板で、中台紙４と同幅で 、中台紙４より僅かに長く成形したものである。

【００２９】 ６は後面板５先端に連設した前面板で、後面板５と同幅、同長に成形したもの で、周囲部に窓枠７ａを残して一つの窓７を穿設したものである。

【００３０】 ８は糊代片で、前面板６の先端に連設したもので、中台紙４を真ん中にして後 面板５と前面板６を順次折曲した際に、後面板５の基端部外面に折曲し、貼着す るものである。

【００３１】 ９は中台紙４と後面板５との連設折目５ａ上に設けた切目で、その両側に達し ないものである。

【００３２】 １０は前記摺動板１の不透明な台紙３の一側方先端に突設したストッパーで、 中台紙４と後面板５との連設折目５ａ上に設けた切目９に挿嵌し、摺動板１を切 目９の幅だけ摺動させるものである。

【００３３】 １１はホルダーで、図３に示すように重ね合わせた透明シート２と不透明な台 紙３間に中台紙４を介在し、不透明な台紙３先端のストッパー１０を中台紙４の 先端と後面板５との連設折目５ａ上の切目９に挿入し、後面板５先端の前面板６ を中台紙４上面の透明シート２上に折込み、糊代片８を後面板５の基端部外面に 貼着したものである。

【００３４】 １２は摺動板で、図６〜図１０に示すように前記簡単なイラストを描いた透明 シート２とそのイラストと関連のあるリアルなイラストを描いた、又は写真等を 貼着した不透明な台紙３を透明シート２、不透明な台紙３のみを一側方（右側） に略２倍に延長して上面の透明シート１３と下面の不透明な台紙１４としたもの である。

【００３５】 本実施例においては、摺動板１２全体を中間部に折目１３ａを設けた透明シー ト１３で作製し、上面の左半分に輪郭等の簡単なイラストを施し、下面の左半分 にリアルな写真３ａを貼着したものである。

【００３６】 １５は前記中台紙４と同様の中台紙で、上面の透明シート１３と下面の不透明 な台紙１４の簡単なおよびリアルなイラストを描いた又は写真等を貼着した位置 に介在させるものである。

【００３７】 １６は中台紙１５の下端に折目１６ａを介して連設した後面板で、透明シート １３、不透明な台紙１４と同様に右側に略２倍に延長したものである。

【００３８】 １７は後面板１６の先端に連設した前面板で、前記窓７と同じ大きさの窓１８ ，１８を同じ窓枠７ａの幅だけ隔てて二つ並設したものである。

【００３９】 １９は糊代片で、前面板１７の先端に連設したもので、中台紙１５を真ん中に して後面板１６と前面板１７を順次折曲した際に、後面板１６の基端部外面に折 曲し、貼着するものである。

【００４０】 ２０は中台紙１５と後面板１６との連設折目１６ａ上に設けた切目で、その両 側に達しないものである。

【００４１】 ２１は前記ストッパー１０と同様のストッパーで、中台紙１５と後面板１６と の連設折目１６ａ上に設けた切目２０に挿嵌し、摺動板１２を切目２０の幅だけ 摺動させるものである。

【００４２】 ２２はホルダーで、図８に示すように重ね合わせた透明シート１３と不透明な 台紙１４間に中台紙１５を介在し、不透明な台紙１５先端のストッパー２１を中 台紙１５の先端と後面板１６との連設折目１６ａ上の切目２０に挿入し、後面板 １６先端の前面板１７を中台紙１５上面の透明シート１３上に折込み、糊代片１ ９を後面板１６の基端部外面に貼着したものである。

【００４３】 ２３は中台紙４、後面板５，１６および前面板６，１７の右側端部中間に穿設 した摺動板１，１２の引出し用切欠で、摺動板１，１２をホルダー１１，２２よ り引き出すものである。

【００４４】

【考案の効果】

本案は以上のような構成を有し、相互に連続した上下面の透明シート２，１３ と不透明な台紙３，１４の簡単なイラストとリアルなイラストを描いた又は写真 等を貼着した位置に中台紙４，１５を介在し、後面板５，１６と前面板６，１７ を順次折曲し、糊代片８，１９を後面板５，１６のそれぞれ基端部外面に貼着し てホルダー１１，２２とするから、構成は簡単であり、安価に提供できる。

【００４５】 また摺動板１，１２をホルダー１１，２２内にスライドさせることによって、 中台紙４，１５で隠されていたリアルなイラストを描いた又は写真等を貼着した 不透明な台紙３，１４が透明シート２，１３の簡単なイラストを通して現れ、絵 が替わるから、非常に興趣深く、仕組みも謎めいたものになり、長く人目を楽し ませ、永く記憶に残り、販売促進用品等に適用すれば、絶大な効果を示すもので ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の窓が一つの場合の実施例のもので、摺動
板をホルダー内に収納した平面図である。

【図２】同摺動板をホルダー内から引き出した状態の平
面図である。

【図３】図１のＡ−Ａ線拡大断面図である。

【図４】本案の窓が一つの場合の実施例の摺動板の展開
図である。

【図５】同ホルダーの展開図である。

【図６】本案の窓が二つの場合の実施例のもので、摺動
板をホルダー内に収納した平面図である。

【図７】同摺動板をホルダー内から引き出した状態の平
面図である。

【図８】図６のＢ−Ｂ線拡大断面図である。

【図９】本案の窓が二つの場合の実施例の摺動板の展開
図である。

【図１０】同ホルダーの展開図である。

【符号の説明】

１ 摺動板 ２ 透明シート ２ａ 折目 ３ 不透明な台紙 ３ａ リアルな写真 ４ 中台紙 ５ 後面板 ５ａ 連設折目 ６ 前面板 ７ 窓 ７ａ 窓枠 ８ 糊代片 ９ 切目 １０ ストッパー １１ ホルダー １２ 摺動板 １３ 透明シート １３ａ 折目 １４ 不透明な台紙 １５ 中台紙 １６ 後面板 １６ａ 連設折目 １７ 前面板 １８ 窓 １９ 糊代片 ２０ 切目 ２１ ストッパー ２２ ホルダー ２３ 引出し用切欠

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 重なり合う輪郭等の簡単なイラストを描
   いた上面の透明シート２と、前記イラストに関連したリ
   アルなイラストを描いた、又は写真等を貼着した下面の
   不透明な台紙３を連続した摺動板１を設け、透明シート
   ２と不透明な台紙３間に介在する不透明な中台紙４を設
   け、中台紙４の下端に後面板５を設け、後面板５の先端
   に一つの窓７を穿設した前面板６を設け、前面板６の先
   端に後面板５の基端部外面に貼着する糊代片８を設け、
   中台紙４の先端と後面板５との連設折目５ａ上にその両
   側に達しない切目９を設け、前記台紙３の先端にストッ
   パー１０を突出して設け、中台紙４を透明シート２と不
   透明な台紙３間に介在し、台紙３先端のストッパー１０
   を中台紙４先端と後面板５との連設折目５ａ上の切目９
   に挿入し、後面板５先端の前面板６を中台紙４上面の透
   明シート２上に折込み、糊代片８を後面板５の基端部外
   面に貼着してホルダー１１となし、リアルなイラストを
   描いた、又は写真等を貼着した下面の不透明な台紙３を
   中台紙４で隠し、摺動板１をスライドさせることによっ
   て前記中台紙４で隠された下面の台紙３が透明シート２
   を通して現れるようにしたことを特徴とする絵替わりホ
   ルダー。
2. 【請求項２】透明シート２を側方に延長した横長の半分
   程に重なり合う輪郭等の簡単なイラストを描いた上面の
   透明シート１３と、不透明な台紙３を側方に延長した横
   長の半分程に前記イラストに関連したリアルなイラスト
   を描いた、又は写真等を貼着した下面の不透明な台紙１
   ４を連続した摺動板１２を設け、透明シート１３と不透
   明な台紙１４の簡単な及びリアルなイラストを描いた又
   は写真等を貼着したそれぞれ半分程の摺動板１２間に介
   在する不透明な中台紙１５を設け、中台紙１５の先端に
   側方に前記延長した上面の透明シート１３と不透明な台
   紙１４の長さと等しい後面板１６を設け、後面板１６の
   先端に窓１８を二つ並設して穿設した前面板１７を設
   け、前面板１７の先端に後面板１６の基端部外面に貼着
   する糊代片１９を設け、中台紙１５と後面板１６との連
   設折目１６ａ上にその両側に達しない切目２０を設け、
   前記台紙１４の先端にストッパー２２を突出して設け、
   中台紙１５を透明シート１３と不透明な台紙１４間に介
   在し、台紙１４先端のストッパー２１を中台紙１５先端
   と後面板１６との連設折目１６ａ上の切目２０に挿入
   し、後面板１６先端の前面板１７を中台紙１５上面の透
   明シート１３上に折込み、糊代片１９を後面板１６基端
   部外面に貼着してホルダー２２となしたことを特徴とす
   る請求項１記載の絵替わりホルダー。