JP3003139U - 写真郵送ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 郵送時には写真の折損等を防止し、受取後に
は保管、鑑賞等のために別に収納ケース、写真立てを必
要としない写真郵送ケースを提供する。 【構成】 正面板部８、舌片１３を設けた上側板部９、
切込１４を設けた下側板部１０、左側板部１１及び右側
板部１２よりなる薄板部材２の正面板部８に、中央部に
窓部１５を形成するとともに表面周辺部に装飾部１６を
形成した額縁部材３を取着して写真郵送ケース１を構成
する。額縁部材２が内側となるように、順次薄板部材２
を折り畳み、上側板部９の舌片１３を下側板部１０の切
込１４より内側に挿入すれば、封筒状体が完成する。額
縁部材２が外側となるように、上記同様の手順により薄
板部材２を折り畳み、上側板部９の舌片１３を下側板部
１０の切込１４より内側に挿入すれば、写真入れが完成
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、写真を収納して郵送できるとともに、そのまま机上に載置等して鑑 賞できる写真郵送ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

最近は、結婚式、祝賀会等の式典、祝事において撮影した写真を記念品として 関係者に郵送配布することが一般的になってきた。このような場合、従来にあっ ては、写真をそのままで、又はポリ袋等により簡単に包装した上で、封筒に挿入 して郵送していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の郵送方法では、封筒内で写真が自由に移動してしまうため、写 真が折損等し易かった。又、写真そのままで、或いは簡単な包装により郵送して いたから、受取人において保管のために適当な収納ケースを、又、机上に載置し て鑑賞するために写真立てを別に用意しなければならなかった。

【０００４】 本考案は、かかる従来の問題点に鑑みて為されたものであって、その目的とす るところは、郵送時には写真の折損等を防止し、受取後には保管、鑑賞等のため に別に収納ケース、写真立てを必要としない写真郵送ケースを提供することにあ る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の請求項１に係る写真郵送ケースは、正面 板部、舌片を設けた上側板部、切込を設けた下側板部、左側板部及び右側板部よ りなる薄板部材の正面板部に、中央部に窓部を形成するとともに表面周辺部に装 飾部を形成した額縁部材を取着したものである。

【０００６】 前記薄板部材の正面板部への額縁部材の取着は、貼着するものであってもよい し、ステープルにより固着するものであってもよい。

【０００７】 又、本考案の請求項４に係る写真郵送ケースは、正面板部、舌片を設けた上側 板部、切込を設けた下側板部、左側板部及び右側板部よりなる薄板部材を設け、 前記正面板部をその中央部に窓部を形成するとともに表面周辺部に装飾部を形成 して額縁形状としたものである。

【０００８】

【作用】

額縁部材又は正面板部の額縁形状を形成した面が内側となるように、順次薄板 部材の下側板部、左側板部及び右側板部、上側板部を折り畳み、上側板部の舌片 を下側板部の切込より内側に挿入すれば、封筒状体が完成する。

【０００９】 上記と逆の手順により写真郵送ケースを開封し、次いで、額縁部材又は正面板 部の額縁形状を形成した面が外側となるように、上記同様の手順により薄板部材 を折り畳み、上側板部の舌片を下側板部の切込より内側に挿入すれば、写真入れ が完成する。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図面を参照しつつ説明する。 本考案の請求項１に係る写真郵送ケース１は、図１に示すように、所定形状に 裁断した薄板部材２の正面板部８に額縁部材３を取着したものである。

【００１１】 薄板部材２は、図２に示すように、折曲可能な厚紙材、プラスチック材等を所 定形状に裁断したものであり、折曲線４、５、６、７により仕切られる正面板部 ８、上側板部９、下側板部１０、左側板部１１、右側板部１２よりなる。 正面板部４は略長方形状としてあり、上側板部９には舌片１３を設け、下側板 部１１には切込１４を設けてある。 尚、額縁部材３の厚さ、写真を複数内包した場合の厚さ等を考慮すれば、折曲 線４、５、６、７は複数条よりなるものとするのが好ましい。

【００１２】 額縁部材３は、図３に示すように、厚紙、ゴム、軽木、プラスチック等の材料 を用いて所定形状に成形し、外形を略長方形状としたものである。 又、中央部に略長方形状の窓部１５を形成するとともに、審美的効果を発揮さ せるために、表面周辺部には浮出し加工等により各種模様を施した装飾部１６を 形成してある。

【００１３】 尚、窓部１５の形状は、式典、祝事の種別、郵送者の嗜好等に合致させて、楕 円形状、ハ−ト形状等種々形状としてもよい。 又、収納時に写真が汚れるのを防止するため、より審美的効果を高めるため、 窓部１５を透明なプラスチック板等により被覆してもよい。

【００１４】 さらに、額縁部材３は、窓部１５と装飾部１６とを形成した厚紙、ゴム、軽木 、プラスチック等よりなる上記成形部材の裏面に、厚紙、ゴム、軽木、プラスチ ック等よりなる基板部材を貼着したものとしてもよい。

【００１５】 図１（Ａ）に示すように、額縁部材３の左辺部裏面を除く裏面全域に接着剤を 塗布し、薄板部材２の正面板部８に額縁部材３の裏面を当接することにより、薄 板部材２の正面板部８に額縁部材３を取着することができ、本考案の請求項１に 係る写真郵送ケース１は作製される。

【００１６】 尚、接着剤を塗布しない領域を右辺部、上辺部又は下辺部としてもよく、又、 いずれか対向する二辺部としてもよく、要するに、写真の挿入口を有する構成と すればよい。 又、接着剤によらず、粘着テープを介して額縁部材３を貼着してもよく、その 他種々方法により額縁部材３を薄板部材２に貼着することができる。

【００１７】 さらに、図４（Ａ）、（Ｂ）に示すように、額縁部材３の左辺部を除く周辺部 に適宜間隔でステープラーによりステープル（綴じ針）ａを打込むことにより、 薄板部材２の正面板部８に額縁部材３を取着することもできる。

【００１８】 尚、上記同様に、ステープル（綴じ針）ａを打込まない領域を右辺部、上辺部 又は下辺部としてもよく、又、いずれか対向する二辺部としてもよく、要するに 、写真の挿入口を有する構成とすればよい。

【００１９】 本考案の請求項１に係る写真郵送ケース１は以下のようにして使用する。

【００２０】 図５に示すように、先ず、額縁部材３が内側になるようにして、額縁部材３と 薄板部材２の正面板部８との間に写真を挿入し、又、写真が複数枚の場合には、 額縁部材３の上面に他の写真を載置する。 次いで、図５（Ａ）に示すように、折曲線５により下側板部１０を折り畳み、 図５（Ｂ）に示すように、折曲線６、７により左側板部１１及び右側板部１２を 折り畳み、図５（Ｃ）に示すように、折曲線４により上側板部９を折り畳み、最 後に、上側板部９の舌片１３を下側板部１０の切込１４より内側に挿入すれば、 図６に示すような封筒状体が完成する。

【００２１】 そして、薄板部材２の正面板部８に宛先、宛名等を直接筆記し、又、薄板部材 ２がプラスチック材よりなる場合には、正面板部８に宛先、宛名等を記載した用 紙を貼付し、切手等を貼付し、上側板部９、下側板部１０、左側板部１１及び右 側板部１２を密閉するためにシールを貼付すれば、写真郵送ケース１に写真を挿 入してそのまま郵送することができる。 尚、予め正面板部８に郵便番号欄等を印刷しておくこともでき、郵送する写真 の内容を表示するシート類を同封してもよい。 勿論、写真郵送ケース１をそのまま郵送することなく、通常の封筒に挿入して 郵送してもかまわない。

【００２２】 このような形態で郵送することにより、写真は写真郵送ケース１内で自由に挙 動することなく収納され、郵送時に写真が折損等することはない。 又、本考案の写真郵送ケース１は、それ自体封筒として使用することもできる から、別に封筒を購入する必要はなく、極めて便利なものである。

【００２３】 写真郵送ケース１を受け取ったならば、上記と逆の手順により写真郵送ケース １を開封し、次いで、額縁部材３が外側になるようにして、図５に示すと同様な 手順により薄板部材２を折り畳み、上側板部９の舌片１３を下側板部１０の切込 １４より内側に挿入すれば、図７に示すような写真入れが完成する。

【００２４】 このように、写真は写真郵送ケース１に収納されて郵送されて来るから、受取 人において特に保管のための収納ケースを用意する必要はない。

【００２５】 そして、例えば図８に示すようなゴム、プラスチック等の薄板材よりなり、中 央部に折曲部１７を形成し、両端部に切欠部１８、１８を形成し、この切欠部１ ８，１８に突出する折曲自在な支片部１９，１９を形成した支持部材２０を用意 し、写真郵送ケース１の下端部をこの支持部材２０の切欠部１８，１８に挿入し て支持すれば、図９に示すような簡易写真立てとなり、机上に載置して写真を鑑 賞することができる。

【００２６】 本考案の請求項４に係る写真郵送ケース２１は、図１０に示すように、所定形 状に裁断した薄板部材２２の正面板部２７を額縁形状としたものである。

【００２７】 薄板部材２２は、上記写真郵送ケース１の薄板部材２と略同様の構成を有し、 図１０に示すように、折曲可能な厚紙材、プラスチック材等を所定形状に裁断し たものであり、折曲線２３、２４、２５、２６により仕切られる正面板部２７、 上側板部２８、下側板部２９、左側板部３０、右側板部３１よりなる。 正面板部２７は略長方形状としてあり、上側板部２８には舌片３２を設け、下 側板部２９には切込３３を設けてある。 上記同様、写真を複数内包した場合の厚さ等を考慮すれば、折曲線２３、２４ 、２５、２６は複数条よりなるものとするのが好ましい。

【００２８】 但し、写真郵送ケース２１では、写真郵送ケース１におけるような額縁部材３ を設けず、正面板部２７自体を額縁形状としてある。 すなわち、正面板部２７の中央部に略長方形状の窓部３４を打ち抜き等により 形成するとともに、表面周辺部にはエンボス加工等により凸部３５を形成して各 種模様を施した装飾部３６を形成し、額縁形状としてある。

【００２９】 本考案の請求項４に係る写真郵送ケース２１も上記写真郵送ケース１と略同様 にして使用する。

【００３０】 写真郵送ケース２１も、図５に示すように、正面板部２７の額縁形状を形成し た面が内側になるようにして写真を載置し、以下図５に示すように、下側板部２ ９、左側板部３０及び右側板部３１、上側板部２８を順次折り畳み、上側板部２ ８の舌片３２を下側板部２９の切込３３より内側に挿入すれば、封筒状体が完成 する。 しかし、正面板部２７に窓部３４を打ち抜き等しているため、写真郵送ケース ２１に写真を挿入してそのまま郵送することはできず、通常の封筒に挿入して郵 送することとなる。

【００３１】 上記と逆の手順により写真郵送ケース２１を開封し、次いで、正面板部２７の 額縁形状を形成した面が外側になるようにして、図５に示すと同様な手順により 薄板部材２２を折り畳み、上側板部２８の舌片３２を下側板部２９の切込３３よ り内側に挿入すれば、写真入れが完成する。

【００３２】

【考案の効果】

本考案の写真郵送ケースによれば、写真は写真郵送ケース内で自由に挙動する ことなく確実に収納されるから、郵送時に折損等することはない。

【００３３】 又、写真は写真郵送ケースに収納されて郵送されて来るから、受取人において 特に保管のための収納ケースを用意する必要はない。

【００３４】 さらに、本考案の写真郵送ケースは、極めて簡易な構成でありながら、表裏逆 に折り畳むことにより二種類の機能を発揮できるから、いわゆるコストパフォー マンスの高い実用品となり得るものである。

【００３５】 本考案の請求項１に係る写真郵送ケースは、それ自体封筒として使用すること もできるから、別に封筒を購入する必要はなく、極めて便利なものである。

【００３６】 本考案の請求項４に係る写真郵送ケースは、薄板部材のみという極めて簡易な 構成であるから、製造コストも極めて安価である。

【図面の簡単な説明】

【図１】額縁部材を貼着した本考案の写真郵送ケースの
（Ａ）は表面図、（Ｂ）は裏面図である。

【図２】図１に示す写真郵送ケースの薄板部材の表面図
である。

【図３】図１に示す写真郵送ケースの額縁部材の（Ａ）
は表面図、（Ｂ）は側面図、（Ｃ）は裏面図である。

【図４】額縁部材をステープルにより固着した本考案の
写真郵送ケースの（Ａ）は表面図、（Ｂ）は裏面図であ
る。

【図５】図１に示す写真郵送ケースにより封筒状体を完
成する手順を示す説明図である。

【図６】図１に示す写真郵送ケースを封筒として使用す
る場合における（Ａ）は表面図、（Ｂ）は側面図、
（Ｃ）は裏面図である。

【図７】図１に示す写真郵送ケースを写真入れとして使
用する場合における（Ａ）は表面図、（Ｂ）は側面図、
（Ｃ）は裏面図である。

【図８】支持部材の正面図である。

【図９】支持部材を使用して簡易写真立てを構成した状
態を示す斜視図である。

【図10】薄板部材の正面板部を額縁形状とした本考案の
写真郵送ケースの（Ａ）は表面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ
−Ｂ線断面図である。

【符号の説明】

１，21…写真郵送ケース ２，22…薄板部材 ３…額縁部材 ８，27…正面板部 ９，28…上側板部 10，29…下側板部 11，30…左側板部 12，31…右側板部 13，32…舌片 14，33…切込 15，34…窓部 16，36…装飾部 ａ…ステープル

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 正面板部、舌片を設けた上側板部、切込
   を設けた下側板部、左側板部及び右側板部よりなる薄板
   部材の正面板部に、中央部に窓部を形成するとともに表
   面周辺部に装飾部を形成した額縁部材を取着してなる写
   真郵送ケース。
2. 【請求項２】 前記薄板部材の正面板部への額縁部材の
   取着は、貼着するものであることを特徴とする請求項１
   記載の写真郵送ケース。
3. 【請求項３】 前記薄板部材の正面板部への額縁部材の
   取着は、ステープルにより固着するものであることを特
   徴とする請求項１記載の写真郵送ケース。
4. 【請求項４】 正面板部、舌片を設けた上側板部、切込
   を設けた下側板部、左側板部及び右側板部よりなる薄板
   部材を設け、前記正面板部をその中央部に窓部を形成す
   るとともに表面周辺部に装飾部を形成して額縁形状とし
   たことを特徴とする写真郵送ケース。