JP3032776U - 絵画帳 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 下絵を完成させるための参考情報が容易に得
られまた、完成した絵を見栄えよく掲示できるようにし
た絵画帳を提供する。 【構成】 複数の描画用紙を表台紙と裏台紙の間に積層
して冊子状に閉じるとともに、描画材の収容部を裏台紙
上に設けた絵画帳において、各描画用紙の面を描画用紙
面積に対し充分に大きい占有面積を占める下絵部と、該
下絵と同じ図柄に色彩模様が施された絵や写真が表示さ
れた参考絵部及び、該参考絵部に描かれた図柄に関連し
た情報を記載した解説部とから構成する。また、前記表
台紙の表面側に下絵透視用の窓を形成したフレームを貼
着する一方、該フレームの裏面に描画用紙の下絵部を収
納保持する収納保持部を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

綴じ込みされた描画用紙に添付されたクレヨン等の描画材で絵画の下絵を描く 児童用の絵画帳に関し、特には描かれた下絵に色彩や模様を描きこんで仕上げる 際に、参考としての彩色した図や写真及び下絵の解説部を絵画帳に施したもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

絵画帳、特に児童向けの絵画帳には、あらかじめ図柄の輪郭線が描かれた下絵 を表示した描画用紙とクレヨン等の描画材を一体にしたものがあり、これを使用 して描画を行う児童は、絵画帳の表紙や別途の絵本等の彩色や模様が施された参 考絵を参照して下絵に同様の彩色や模様を施して仕上げていた。参考絵が見つか らない場合には下絵を完成させられないか異なった色彩や模様を施してしまうこ とがあった。 又下絵に色彩や模様を施して完成させた絵の中で、掲示しておきたい絵があっ た場合には、絵画帳よりその描画用紙を切り取り、画鋲等の取り付け具にて壁面 等に張り付けて掲示する等のことが行われていた。このような取り付け方では飾 った状態の見映えが悪く装飾としての価値を著しく低下させるものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、下絵を完成させるための参考情報が容易に得られまた、完成した絵を 見栄えよく掲示できるようにした絵画帳を提供することを本考案の目的とするも のである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案は、複数の描画用紙を積層するとともに、該描 画用紙の上下に表台紙及び裏台紙をさらに重ねた状態で、三者の一側縁を連結部 材にて冊子状に綴じるとともに、クレヨン等の描画材の収容部を裏台紙上に設け た絵画帳において、各描画用紙の面を描画用紙面積に対し充分に大きい占有面積 を占める下絵部と、該下絵と同じ図柄に色彩模様が施された絵や写真が表示され た参考絵部及び、該参考絵部に描かれた図柄に関連した情報を記載した解説部と から構成することによって上記課題を解決するものである。 さらに、前記表台紙の表面側に下絵透視用の窓を形成したフレームを貼着する 一方、該フレームの裏面に描画用紙の下絵部分を収納保持する収納保持部を形成 することによって課題を達成するものである。

【０００５】

【実施例】

図１において、１は絵画帳であり比較的厚手の紙で形成されている表台紙２及 び裏台紙３との間に複数の描画用紙４を積層して一側縁でリング状の留め具５に より連結して冊子状に構成されている。表台紙２の上面には中央部に下絵透視窓 ６’を形成した木製やプラスチック製のフレーム６が留め具５側の一側縁で粘着 材７により留められていおり、該フレーム６の裏面には少なくとも描画用紙４の １枚が挿入可能な間隔を形成して重ねられた透明なプラスチック製の透明板８， ８がからなる収納部材８ａ取り付けられている。プラスチック製の透明板８，８ は描画用紙４の挿入部８’が形成された一側縁を除いて他の三縁が接着されてい る。この収納部材８ａとフレーム６とにより収納保持部を形成している。

【０００６】 描画用紙４は解説部１１と参考絵部１０及び下絵部９との３つの部分に分かれ て構成されている。解説部１１には参考絵部１０に描かれた例えば生物の解説と して生息地、餌、体高、体重等の特徴点が記述されている。参考絵部１０には図 ２中の右側の下絵部９を付属のクレヨン１２で描く場合の下絵を彩色した絵や又 は写真等が掲載されている。下絵部９は描画用紙４の面の約６割を占有するほど の比較的大きく設定され、該下絵部９と解説部１１及び参考絵部１０との間には 分離用印としてのミシン目１３が形成されている。又ミシン目に代えて単なる点 線等の切取り指示線を施してもよい。

【０００７】 クレヨン等の描画材１２は裏台紙３に取り付けられた描画材収容部１４中に収 容されている。前記描画材収容部１４の高さは表台紙２とほぼ同一の高さに形成 されフレーム６を図１に示す閉じた状態のときに裏台紙３とフレーム６が平行と なるようになっている。

【００１０】

【考案の効果】

児童が下絵を仕上げる際に描画用紙上の参考絵部に掲示された彩色図又は写真 等を参照して容易に下絵を正確に仕上げることができる。又下絵を完成させなが ら解説部に記載された情報を読むことで下絵に描かれた図柄に関する学習を行う ことが可能となる。 更に、完成した下絵の中で掲示したい描画用紙の下絵部を切り取って、透明板 の間に挿入することにより、絵画帳を閉じた状態のフレームの窓から完成した絵 が見られ、絵画帳を立てかければ見栄えよく鑑賞することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の絵画帳の閉じた状態を示す斜視図。

【図２】表台紙を開いた状態を示す斜視図。

【図３】表台紙の表面に設置されるフレームと透明板の
構造を示す分解斜視図。

【図４】本考案の絵画帳の閉じた状態の断面図。

【符号の説明】

１ 絵画帳 ２ 表台紙 ３ 裏台紙 ４ 描画用紙 ５ 留め具 ６’下絵透視窓 ６ フレーム ７ 粘着材 ８ 透明板 ８ａ収納部材 ８’挿入部 ９ 下絵部 １０ 参考絵部 １１ 解説部 １２ 描画材 １３ ミシン目 １４ 描画材収納部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の描画用紙を積層するとともに、該描
   画用紙の上下に表台紙及び裏台紙をさらに重ねた状態
   で、三者の一側縁を連結部材にて冊子状に綴じるととも
   に、クレヨン等の描画材の収容部を裏台紙上に設けた絵
   画帳において、各描画用紙の面を描画用紙面積に対し充
   分に大きい占有面積を占める下絵部と、該下絵と同じ図
   柄に色彩模様が施された絵や写真が表示された参考絵部
   及び、該参考絵部に描かれた図柄に関連した情報を記載
   した解説部とから構成したことを特徴とする絵画帳。
2. 【請求項２】前記表台紙の表面側に下絵透視用の窓を形
   成したフレームを貼着する一方、該フレームの裏面に描
   画用紙の下絵部分を収納保持する収納保持部を形成した
   ことを特徴とする請求項１記載の絵画帳。