JPH07199259A - 防振カメラ - Google Patents

防振カメラ

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JPH07199259A
JPH07199259A JP5349123A JP34912393A JPH07199259A JP H07199259 A JPH07199259 A JP H07199259A JP 5349123 A JP5349123 A JP 5349123A JP 34912393 A JP34912393 A JP 34912393A JP H07199259 A JPH07199259 A JP H07199259A
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shake
lens
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camera
signal
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Yasuhiko Shiomi
泰彦 塩見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラ本体側とレンズ側それぞれに振動を検
出する手段を備えた組み合わせにより使用された場合に
おいて、最適な防振効果を発揮できるようにする。 【構成】 カメラ本体1内に設けられ、カメラ本体に加
わる振れ量を検出する光電変換手段7と、前記カメラ本
体に装着されるレンズ2内に配置され、レンズの絶対空
間に対する振れを機械的に検出する振れセンサ17,1
8と、例えばレンズ側から情報伝達手段16を介して入
力される振れ信号と前記光電変換手段から演算により算
出される振れ信号を合成する合成手段15と、該信号合
成手段からの出力に基づき撮影光学系に入射する光路を
光軸に対して傾ける補正光学手段20とを備え、カメラ
本体側とレンズ側それぞれで得られる情報を情報通信手
段を介して情報交換し、これらの情報の重み付けを行う
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラの絶対空間に対
する振れ量を検出し、その出力に基づいて撮影光学系の
一部を成す補正光学系を駆動する事により、該カメラの
振れを補正する防振カメラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防振装置では、カメラ本
体若しくは交換レンズ内に撮影者の手振れ量を検出する
振れセンサを持ち、この振れセンサからの出力により、
交換レンズ内の撮影光学系の一部を構成する補正光学系
を駆動するタイプの装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置においては、カメラ本体内に振れセンサがあっ
て、交換レンズ内に補正光学系があるタイプや、交換レ
ンズ内に振れセンサ,補正光学系共に存在するタイプな
どがあり、両方のタイプを組合せた時には、2つの振れ
センサが共に作動するので、両者を組合せた場合のメリ
ットを充分にいかせないという問題があった。
【0004】(発明の目的)本発明の目的は、カメラ本
体側とレンズ側それぞれに振動を検出する手段を備えた
組み合わせにより使用された場合において、最適な防振
効果を発揮することのできる防振カメラを提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、カメラ本体内
に設けられ、カメラ本体に加わる振れ量を検出する光電
変換手段と、前記カメラ本体に装着されるレンズ内に配
置され、レンズの絶対空間に対する振れを機械的に検出
する振れセンサと、例えばレンズ側から情報伝達手段を
介して入力される振れ信号と前記光電変換手段から演算
により算出される振れ信号を合成する合成手段と、該信
号合成手段からの出力に基づき撮影光学系に入射する光
路を光軸に対して傾ける補正光学手段とを備え、カメラ
本体側とレンズ側それぞれで得られる情報を情報通信手
段を介して情報交換し、これらの情報の重み付けを行う
ようにしている。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0007】図1は本発明の一実施例における防振カメ
ラの全体構成を示す図であり、カメラ本体1及び(交
換)レンズ2の内部構成を示している。
【0008】まず、カメラ本体1側の構成について説明
する。
【0009】カメラ本体1の内部には、カメラ全体の制
御を司るCPU3が有り、そのCPU3にはカメラのレ
リーズボタンの第1ストロークによりONするスイッチ
4(SW1)及び第2ストロークによりONするスイッ
チ5(SW2)が接続されると共に、カメラのシャッタ
秒時や警告手段としての表示駆動手段10がCPU3か
ら直接制御される構成となっている。又、CPU3から
の制御信号によってモータドライバ11が動作可能とな
り、この駆動出力によってミラー駆動用モータ12への
通電が為され、前記スイッチSW2のON時にミラー1
3のアップダウン動作が行われる。また、カメラ本体1
には専用の光学系6があり、この光学系を通して被写体
の像情報がエリアセンサ7内に取込まれ、更にこの情報
が一旦フィールドメモリ8に記憶された後、動きベクト
ル検出回路9によって異なる2つの時間の相関演算が2
次元領域に対して行われ、その結果がCPU3に転送さ
れる。
【0010】次に、レンズ2側の構成について説明す
る。
【0011】レンズ2の内部にはレンズ内部の全体制御
を司るCPU15が有り、このCPU15はカメラ本体
1とのインターフェース16を介してCPU3と接続さ
れ、カメラ本体1との情報交換(送受信)を行う様な構
成となっている。又、カメラ本体1及びレンズ2全体の
ヨー,ピッチ方向の振れを検出する振れセンサ17及び
18が図示した様に配置され、これらのセンサ出力はA
/Dコンバータ21を介してCPU15内のデータとし
て取込まれる。
【0012】撮影光学系19の前面若しくはその一部を
構成する振れ補正用の補正光学系20はその動き量がヨ
ー方向位置検出手段23及びピッチ方向位置検出手段2
4によって検出され、その出力が上記と同様にA/Dコ
ンバータ21を介してCPU15内に取込まれ、CPU
15内部で後述する様な演算制御が実行された後、D/
Aコンバータ22を通して出力される。そして、このD
/Aコンバータ22の出力はそれぞれヨー補正系駆動手
段25,ピッチ補正系駆動手段26に転送され、この駆
動出力によって補正光学系20が所定駆動される事にな
る。
【0013】次に、上記構成のカメラの動作について、
図2〜図5のフローチャートを用いて説明する。
【0014】先ず、図2のフローチャーチを用いて、カ
メラ本体1側のメイン処理について図6乃至図8を参照
しながら説明する。
【0015】まず、ステップ100において、スイッチ
SW1(4)の状態が判定され、ここで該スイッチSW
1がONしていると判定された場合、次のステップ10
1において、エリアセンサ7の動作が開始される。ここ
で、エリアセンサ7のある時刻t1 における像情報は、
図6に示した様に、x,yの2次元方向の画素の輝度デ
ータとして取込まれ、フィールドメモリ8に転送され
る。次に、所定時間経過後の時刻t2 における像情報が
エリアセンサ7に取込まれ、次のステップ102におい
て、このエリアセンサ7の像データとフィールドメモリ
8のデータとの公知の相関演算が行われ、時刻t1 とt
2 間での像の動き量がそれぞれx,y両方向に対して算
出される。
【0016】従って、図6に示した様に、カメラ本体1
の振れによって発生する像振れ量がエリアセンサ7によ
って検出されることになる。
【0017】図6では、時刻t1 に於けるエリア情報と
時刻t2 に於けるエリア情報がカメラ本体1の振れによ
ってそれぞれ異なってくる為、例えば図6のx方向の振
れに対しては時刻t1 とt2 の情報の各j列どうしの相
関量から、どの位像振れが発生しているかが検出され、
動きベクトル検出回路9からCPU3へ、像振れ量△x
aとして転送される。
【0018】同様に、図6のy方向の振れに対しては、
時刻t1 とt2 の情報の各i行どうしの相関量から、ど
の位像振れが発生しているかが検出され、動きベクトル
検出回路9からCPU3へ、像振れ量△yaとして転送
される。
【0019】続くステップ103においては、スイッチ
SW2(5)がONしているかどうか判定され、該スイ
ッチSW2がOFFと判定された場合、ステップ104
にてヨー方向のエリアセンサ7のデータとして前述した
△xaに相当するデータが転送される。このデータ通信
に関しては、図7に示す様な、シリアル通信が一般的に
用いられ、この中でSCKの同期クロックに基づき、S
DOのラインを通して△xaに相当するデータが1ビッ
トずつ送られる。
【0020】次のステップ105においては、この所定
量のデータ送信が完了したかどうかの判定が為され、こ
れが終了したものと判断された場合には、今度はステッ
プ106において、ピッチ方向のエリアセンサ7のデー
タ△yaに相当するデータが送信される。この場合も、
次のステップ107にて所定量のデータ送信が完了した
かどうかの判定が為され、この通信が完了した時点で、
再びステップ102に戻り、今度は時刻t2 とt2 の間
の動きベクトルの検出が行われる。
【0021】この様に、カメラ本体1内では一定時間間
隔△t(即ち、サンプリング間隔)毎に、異なる時間毎
の被写体像の移動量からカメラ本体1の振れ量を算出
し、同一周期で、この情報をカメラ本体1からレンズ2
へ送信する様にしている。
【0022】一般に、エリアセンサ7から得られる振れ
信号は、そのサンプリング周期T,演算時間及びデータ
送信に伴う遅れ時間t、及び、エリアセンサ7の蓄積時
間taによってその周波数特性が決定され、図8に示し
た様に、高周波数側にいく程ゲインが低下,位相遅れが
増大する、所謂ローパスフィルタの特性に近似されるこ
とになる。
【0023】次に、図3〜図5のフローチャートを用い
て、レンズ1側の動作について図9乃至図12を参照し
ながら説明する。
【0024】まず、ステップ120においては、一定時
間Tx毎にレンズ1内の振れセンサ17,18の出力を
サンプリングするのに必要なタイミングを発生させる内
部タイマの値がTxに達したかどうかが判定され、この
タイマが所定時間に達した事が検知されると、ステップ
121以降のセンサ出力のサンプリング及び演算が実行
される。
【0025】ステップ121においては、内部に取付け
られているヨー振れセンサ17の出力のA/D変換動作
が開始される。この振れセンサ17の内部構成は、図9
に示した様に、角速度センサとしての振動ジャイロ及び
積分回路から成立っており、この中で振動ジャイロ22
0は駆動回路222によって共振駆動されると共に、同
期検波回路221により所定の角速度出力となる様に出
力変換が為される。この同期検波回路221からの出力
には通常不必要なDCオフセットが含まれており、この
DC分はコンデンサ224及び抵抗225で構成される
ハイパスフィルタで取り除かれ、残りの振れ信号のみが
オペアンプ223,抵抗226,227で構成される増
幅器によって増幅され、前述した様にA/Dコンバータ
21への入力データとなる。
【0026】次のステップ122においては、A/D変
換が終了したかどうかの判定が為され、A/D変換の終
了が検知された場合には、次のステップ123におい
て、ヨー振れセンサ17のデータ変換が行われる。
【0027】この方法については図4のフローチャート
を用いて説明していく。
【0028】図4(a)のステップ140以降は、前述
したカメラ本体1側のエリアセンサ7の情報をレンズ2
側で受け取る為のシリアル通信割込みの動作について述
べたもので、カメラ本体1側からデータが送られてくる
と、自動的にカメラ本体1側のセンサ情報が入力される
様になっている。
【0029】ステップ141においては、この割込み動
作がヨーのエリアセンサデータかどうかの判定が為さ
れ、ヨーのデータの場合は、続くステップ142におい
て、シリアルデータがCPU3内部のレジスタADYに
設定される。そして、次のステップ143において、同
様にピッチのエリアセンサデータかどうかの判定が為さ
れ、ピッチのデータであった場合は、続くステップ14
4において、このシリアルデータがCPU3内部のレジ
スタADPに設定される。
【0030】この様に、レンズ1側では、一定周期毎に
カメラ本体1側のセンサ情報がシリアルインターフェー
ス16を通して受信する事が可能である。
【0031】次に、図4(b)のステップ150におい
ては、前述したレンズ1内のヨー,ピッチ振れセンサ1
7,18(以下、メカニカルセンサと記す)の出力に対
するデータ変換動作が実行される。そして、ステップ1
51において、前述した様にシリアルインターフェース
16を通してカメラ本体1内のエリアセンサ情報が入力
しているかどうかの判定が為され、これが検出されない
場合は、レンズ1内のセンサ情報のみが有効である、若
しくは、カメラ本体1側にエリアセンサ7が存在しない
ものと判断して、上記メカニカルセンサに対するデータ
変換が行われる。ここでは、メカニカルセンサからの速
度信号を変位信号に変換する為の積分動作がステップ1
56〜158で実行される。
【0032】ステップ156〜158では、上記積分に
必要な周波数特性を公知のS−Z変換によってパラメー
タ変換された定数ALN0 ,ALN1 ,BLN1 を用いて演算
が行われ、メカニカルセンサからの信号SLY(P) を基に
その積分結果がOLY(P) に出力される。この周波数特性
を示したのが図10の(a)であり、ある固有周波数f
1 より低周波側ではゲインが下がっていく、所謂ハイパ
スフィルタの特性となっている。
【0033】一方、ステップ151で前述した様にイン
ターフェース16を通してカメラ内のエリアセンサ情報
が入力されていると判断した場合、レンズ1内のメカニ
カルセンサの情報とエリアセンサ7の情報を組合せる為
に、メカニカルセンサの情報に対する演算処理の方法が
変化してくる。
【0034】ステップ152〜154では、前述したス
テップ156〜158の方法と同様の公知のS−Z変換
に基く、ディジタルフィルタの演算処理が行われるが、
この場合の係数ALM0 ,ALM1 ,BLM1 は前述したA
LN0 ,ALN1 ,BLN1 と異なり、メカニカルセンサから
の信号SLY(P) を基に演算した積分結果、OLY(P) の特
性は、図10(b)に示した様に、ある固有周波数f2
より低周波数側でゲインが下がっていく、所謂ハイパス
フィルタの特性となっている。
【0035】ここで、この固有周波数f2 の値は前述し
たf1 より高い値となっており、したがって、カメラ本
体1側のエリアセンサ7からの情報によって、レンズ1
内のメカニカルセンサの特性がより高域周波数側に変化
することになる。
【0036】次に、ステップ155においては、シリア
ル通信によってカメラ本体1から送られてきたエリアセ
ンサ7の情報が記憶されている内部レジスタADY
(P)の値と、上述した積分結果OLY(P) との加算が行
われ、その結果が再びOLY(P) に設定される。この演算
結果に相当する特性が図10(b)で、ハイパスフィル
タの特性を示すメカニカルセンサとローパスフィルタの
特性を示すエリアセンサ7とが略fxの周波数付近で合
成され、図10(b)の点線で示した様に低域から高域
迄略フラットとなる特性が形成される。具体的には、エ
リアセンサ7の特性はfxをポールとする1次のローパ
ス特性,メカニカルセンサの特性はfxをポールとする
1次のハイパス特性で構成されると、fx付近では約−
3dB低下するだけの特性が得られる。
【0037】以上の様にヨー方向のセンサデータ処理が
完了すると、再び図3に戻り、ステップ124におい
て、補正光学系20のヨー方向の補正動き量を示す補正
系出力に対するA/D変換動作が開始され、次のステッ
プ125において、A/D変換動作が完了したかどうか
の判定が為される。
【0038】ここで、この補正光学系20の具体的構成
が図11に示されている。
【0039】レンズを光軸と垂直なx,y方向に平行シ
フトすることにより、カメラの角度振れを補正する、い
わゆるシフト光学系の構成を示したもので、図11にお
いて、250,251はそれぞれ実際のx,y軸方向の
駆動源となる磁気回路ユニットとしてのヨーク部で、2
52,253はそれぞれのヨークに対応したコイル部で
ある。従って、このコイル部252,253に前述した
ドライバ回路25,26から電流が供給されることによ
り、撮影レンズの一部であるレンズ群254がx,y方
向に偏心駆動される。更に、255は上記レンズ254
を固定する為の支持アーム及び支持枠を表している。一
方、このレンズ群254の動きはレンズと一体となって
動くiRED256,257及びシフトレンズ全体を保
持する為の鏡筒部60上に取付けられたPSD262,
263との組合せによって、非接触に検出される。又、
258はこのシフト系への通電を停止した時にレンズを
光軸中心にメカ的に略光軸中心位置に保持する為のメカ
ロック機構を、259はチャージピンを、261はこの
シフト系の倒れ方向を規制する為のあおり止めとしての
支持球を、それぞれ表している。
【0040】この様に補正光学系20の動き量はA/D
変換21を介してCPU15内に取込まれ、このステッ
プ125にて該変換動作が終了した事が検知されると、
次にステップ126へ進み、ここで上記ヨー方向のセン
サ出力の演算結果とヨー補正系の出力結果との比較が為
され、両者が一致する様に全体の系を安定させる為のフ
ィードバック演算が行われる。尚、このフィードバック
演算としては、一般的に位相補償演算が実行されるが、
詳細については図5のフローチャートを用いて説明す
る。
【0041】ステップ170以降の補正系のフィードバ
ック演算について説明を行う。
【0042】ステップ171において、上述したセンサ
の演算結果の設定されているOLYレジスタ(ピッチの場
合、OLPレジスタ)と上記補正光学系20の位置出力の
値が設定されているTY レジスタ(ピッチの場合、TP
レジスタ)との差分がSY レジスタ(ピッチの場合、S
P レジスタ)に設定され、次のステップ172におい
て、この結果に対して補正系のフィードバック制御のル
ープゲインを決定する所定データLPGが乗算され、そ
の結果が再びSY (又はSP )レジスタにセットされ
る。
【0043】次に、ステップ173〜175に関して
は、この補正光学系20の位相補償演算(この場合、1
次の位相進み補償)が実行される為のフローで、この中
で使われる係数B1,A0,A1の値は予め公知のS−
Z変換によって所定のデータとして設定されている。
【0044】まず、ステップ173においては、上記S
Y (又はSP )レジスタの内容から所定係数データB1
と演算レジスタCY (又はCP 、これらのレジスタは前
回のサンプリング時に決定されている値が記憶されてい
る)の乗算結果が減算され、その結果がDY (又はD
P )レジスタに設定される。次のステップ174におい
ては、積和演算として所定係数データA0と上記DY
(又はDP )レジスタの乗算値に所定係数データA1と
上記CY (又はCP )レジスタの乗算値が換算され、最
終的な結果がOY (又はOP )レジスタに設定される。
最後にステップ175においては、次回の演算の為にD
Y (又はDP )レジスタの値がCY (又はCP )レジス
タに転送されて、この補正光学系20のフィードバック
演算は終了する。
【0045】再び図3に戻り、ステップ127におい
て、前述したヨー方向の補正系フィードバック演算の結
果、OY レジスタの値は図1のD/Aコンバータ22に
DATAとして転送され、この出力値に相当する電流が
駆動回路25を介して補正光学系20に加えられ、ヨー
方向のセンサ出力に基づいて補正光学系20のヨー方向
に対する駆動が実行される。
【0046】従って、前述した補正光学系20はレンズ
1内のメカニカルセンサ及びカメラ本体1内のエリアセ
ンサ7からの情報に沿って駆動されることになり、所謂
振れ補正動作が実行される事になる。
【0047】尚、ステップ128〜134のピッチ方向
の動作については、上記のステップ121〜127と全
く同様なので、ここでの説明は省略する。
【0048】本実施例によれば、カメラ本体1内のエリ
アセンサ7及びレンズ2内の振れセンサ17,18の組
合せにより、両センサの情報を所定のインターフェース
を通して情報交換できるようにした為、両センサの重み
づけが自由に設定できるという効果がある。
【0049】尚、本実施例では、カメラ本体1内のエリ
アセンサ7の情報を一定時間間隔毎にレンズ2側に移送
し、レンズ2内で所定の演算により両センサ情報を合成
する方法が述べられているが、逆に、レンズ2側のセン
サ情報をカメラ本体1側に送信し、カメラ本体1内で所
定の演算により両センサ情報を合成し、再びその結果を
レンズ2側に送信する方法も考えられ、レンズ2内の演
算機能を大幅に簡素化する方法も考えられる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カメラ本体内に設けられ、カメラ本体に加わる振れ量を
検出する光電変換手段と、前記カメラ本体に装着される
レンズ内に配置され、レンズの絶対空間に対する振れを
機械的に検出する振れセンサと、例えばレンズ側から情
報伝達手段を介して入力される振れ信号と前記光電変換
手段から演算により算出される振れ信号を合成する合成
手段と、該信号合成手段からの出力に基づき撮影光学系
に入射する光路を光軸に対して傾ける補正光学手段とを
備え、カメラ本体側とレンズ側それぞれで得られる情報
を情報通信手段を介して情報交換し、これらの情報の重
み付けを行うようにしている。
【0051】よって、カメラ本体側とレンズ側それぞれ
に振動を検出する手段を備えた組み合わせにより使用さ
れた場合において、最適な防振効果を発揮することので
きる防振カメラを提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における防振カメラの概略を
示す機構図である。
【図2】図1のカメラ本体側でのメイン処理を示すフロ
ーチャートである。
【図3】図1のレンズ側でのメイン処理を示すフローチ
ャートである。
【図4】図1のエリアセンサ出力の取り込みとメカニカ
ルセンサのデータ変換時の動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】図3のフィードバック演算の詳細な動作を示す
フローチャートである。
【図6】図1のエリアセンサから像振れ量を検出する際
について説明する為の図である。
【図7】図1のエリアセンサにて得られるデータをレン
ズ側へ通信する際について説明する為の図である。
【図8】図1のエリアセンサ出力にて像振れ補正を行う
際の周波数特性を示す図である。
【図9】図1のメカニカルセンサの構成を示すブロック
図である。
【図10】図1のメカニカルセンサ出力にて像振れ補正
を行う際の周波数特性を示す図である。
【図11】図1の補正光学系の構成を示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 レンズ 3,15 CPU 7 エリアセンサ 9 動きベクトル検出手段 16 インターフェイス 17,18 ヨー,ピッチ振れセンサ(メカニカルセン
サ) 20 補正光学系

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体内に設けられ、被写体の像情
    報を連続的に検出する光電変換手段と、該光電変換手段
    からの出力によりカメラ本体に加わる振れ量を算出する
    演算手段と、該演算手段による演算結果を交換レンズ側
    に転送する情報伝達手段と、前記カメラ本体に装着され
    るレンズ内に配置され、レンズの絶対空間に対する振れ
    を機械的に検出する振れセンサと、前記情報伝達手段か
    ら転送される信号と前記振れセンサからの信号を合成す
    る合成手段と、該信号合成手段からの出力に基づき撮影
    光学系に入射する光路を光軸に対して傾ける補正光学手
    段とを備えた防振カメラ。
  2. 【請求項2】 カメラ本体に装着されるレンズ内に配置
    され、レンズの絶対空間に対する振れを機械的に検出す
    る振れセンサと、該振れセンサの出力をカメラ本体内に
    転送する第1の情報伝達手段と、カメラ本体内に設けら
    れ、被写体の像情報を連続的に検出する光電変換手段
    と、該光電変換手段からの出力によりカメラ本体に加わ
    る振れ量を算出する演算手段と、該演算手段からのカメ
    ラ側の振れ信号と前記第1の情報伝達手段を介して入力
    されるレンズ側の振れ信号を合成する合成手段と、該信
    号合成手段の出力を再びレンズ側に転送する第2の情報
    伝達手段と、該第2の情報伝達手段を介する信号に基づ
    き撮影光学系に入射する光路を光軸に対して傾ける補正
    光学手段とを備えた防振カメラ。
  3. 【請求項3】 前記信号合成手段は、カメラ本体側とレ
    ンズ側それぞれの振れ信号を合成する場合、レンズ内に
    配置される振れセンサの周波数特性をより高周波数側に
    シフトさせる手段であることを特徴とする請求項1又は
    2記載の防振カメラ。
  4. 【請求項4】 前記信号合成手段は、カメラ本体側とレ
    ンズ側それぞれの振れ信号を、ある所定の周波数を基準
    に上下周波数が略対称となる特性の信号を合成する手段
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の防振カメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 前記第1,第2の情報伝達手段からの信
    号は、ディジタル的な信号で構成され、転送される信号
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の防振カメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 前記第1,第2の情報伝達手段からの信
    号は、一定時間間隔毎に転送される信号であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の防振カメラ。
  7. 【請求項7】 光電変換手段からの被写体像出力により
    カメラ本体及びレンズの振れを検出する、ある固有周波
    数をポールとする1次のローパス特性を有した第1の振
    れ検出センサと、機械的に振動を検出する、ある固有周
    波数をポールとする1次のハイパス特性を有した第2の
    振れ検出センサと、前記第1及び第2の振れセンサから
    の出力を合成する信号合成手段と、該信号合成手段から
    の出力に基づき撮影光学系に入射する光路を光軸に対し
    て傾ける補正光学手段とを備えた防振カメラ。
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