JPH07197461A - 杭打ち装置、杭打ち装置を載せる移動架台、及び杭打ちに伴う汚濁水の拡散防止装置並びに打込み工法 - Google Patents

杭打ち装置、杭打ち装置を載せる移動架台、及び杭打ちに伴う汚濁水の拡散防止装置並びに打込み工法

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JPH07197461A
JPH07197461A JP35238793A JP35238793A JPH07197461A JP H07197461 A JPH07197461 A JP H07197461A JP 35238793 A JP35238793 A JP 35238793A JP 35238793 A JP35238793 A JP 35238793A JP H07197461 A JPH07197461 A JP H07197461A
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JP
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pile
moving
driving
gantry
mount
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JP35238793A
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English (en)
Inventor
Minoru Suzuki
稔 鈴木
Kimio Kikuchi
公男 菊池
Takeshi Nishinakagawa
剛 西中川
Hiromichi Yamada
弘道 山田
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Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
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Publication date
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  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 気象の影響を受けず水上足場の架設作業を最
小限に抑え作業の効率と工期の短縮が図れる移動架台を
得る。 【構成】 移動架台72を上部移動架台68と下部移動
架台70とで構成する。把持装置110による杭52の
頭部の把持状態を解除し、油圧シリンダー106を縮め
る。次に、上部移動架台68を反力受けとして油圧ジャ
ッキで下部移動架台70矢印方向へ移動させる。上部移
動架台68を移動させる場合は、下部移動架台70の把
持装置110で杭52の頭部を把持し、上部移動架台6
8の把持装置110の把持状態を解除して、下部移動架
台70を反力受けとして上部移動架台68を移動し杭打
ち装置10で新たな杭52を打込む。すなわち、上部移
動架台68と下部移動架台70とを交互に移動させ杭の
頭部を把持していくので、杭打ち装置10を移動させる
ための連続した連続した水上足場が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水上から杭を打込む杭
打ち装置、この杭打ち装置を載せて水上を移動する移動
架台、及び杭を打込む際に生じる汚濁水の拡散を防止す
る汚濁水の拡散防止装置並びに打込み工法に関する。
【0002】
【従来の技術】水上から水底へ杭を打込む杭打ち工事で
は、一般に杭打ち装置が取付けられた杭打船が使用され
るしかし、杭打船は気象(風、波、潮流等)の影響を受
け、杭の打込み箇所で正確に位置決めするのが容易でな
く、また、杭打船が次の杭の打込み箇所に移動する度
に、アンカー等で一々固定しなければならないので、熟
練と時間がかかり、工期が遅延することもある。
【0003】このため、杭打ち装置が移動できる作業ヤ
ードとして水上足場を架設し、この水上足場を連続して
延長しながら、杭打ち作業を継続していく工法も実用化
されている。
【0004】しかしながら、水上足場の架設に時間を要
し、また、鉄板等の足場資材が大量に必要となるため、
仮設費用が莫大なものとなる。
【0005】また、従来の杭打ち装置では、杭打ち装置
の進行方向に対して、前後あるいは左右のどちらか一方
の斜杭しか打込むことができず、停止した状態で平面2
軸方向に傾斜する斜杭を打込むことができなかった。
【0006】さらに、海上で杭打ち工事を行う場合、海
底の泥を巻き上げて水質を汚濁する問題があり、これに
対処する必要もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る事実を考
慮し、気象の影響を受けず、また、水上足場の架設作業
を最小限に抑え作業の効率化と工期の短縮を図り、か
つ、平面2軸方向に斜杭を打込むことができ、杭打ち工
事に伴う汚濁水の拡散がないようにすることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の杭打ち
装置は、杭を打込む方向へガイドするリーダーと、この
リーダーにガイドされ杭を打込む打設機と、を備えた杭
打ち装置において、前記リーダーを支持し横方向あるい
は前後方向へ傾斜させる傾斜角調整手段と、前記リーダ
ーに沿って移動可能で杭の外周部を把持する把持手段
と、を有することを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の杭打ち装置は、前記リー
ダーを軸方向へ移動させる移動手段を設けたことを特徴
としている。
【0010】請求項3に記載の杭打ち装置は、前記把持
手段に杭外周部の損傷を防ぐ保護手段を設けたことを特
徴としている。
【0011】請求項4に記載の杭打ち装置は、前記リー
ダーに配設されリーダーの傾斜角度を検出する傾斜角検
出センサと、前記リーダーに配設され打込み中の杭頭の
高さを検出する杭頭検出センサと、前記傾斜角検出セン
サ及び前記杭頭検出センサからの情報と入力された情報
とを照合して、前記傾斜角調整手段を駆動すると共に前
記打設機による打込む量を制御する杭打ち制御手段と、
を有することを特徴としている。
【0012】請求項5に記載の移動架台は、上部移動架
台と下部移動架台とで構成される移動架台において、前
記上部移動架台と前記下部移動架台とを支承可能な伸縮
手段と、前記伸縮手段の下端へ設けられ打込まれた杭の
頭部を把持する杭頭把持手段と、前記上部移動架台と前
記下部移動架台とを移動させる駆動手段と、を有するこ
とを特徴としている。
【0013】請求項6に記載の移動架台は、前記上部移
動架台と前記下部移動架台とを平面2軸方向へスライド
可能に連結する可動手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0014】請求項7に記載の移動架台は、前記伸縮手
段を前記上部移動架台と前記下部移動架台に回転可能に
取付ける回転手段を設けたことを特徴としている。
【0015】請求項8に記載の移動架台は、前記上部移
動架台と前記下部移動架台とを一体に連結する連結手段
を設けたことを特徴としている。
【0016】請求項9に記載の移動架台は、前記移動架
台に配設され杭頭の高さと位置とを検出する位置検出セ
ンサと、前記移動架台に配設され上部移動架台のレベル
状態を検出するレベル検出センサと、前記位置検出セン
サ及び前記レベル検出センサからの情報に基づいて前記
伸縮手段の伸縮量及び前記駆動手段の駆動量を制御する
と共に前記回転手段の回転量を制御する移動用制御手段
と、を有することを特徴としている。
【0017】請求項10に記載の移動架台は、上部移動
架台と下部移動架台とで構成される移動架台において、
前記上部移動架台と前記下部移動架台とを支承可能な伸
縮手段と、打込まれた杭頭間に架け渡される桁材と、前
記伸縮手段の下端に設けられ前記桁材上を移動可能な移
動装置と、を有することを特徴としている。
【0018】請求項11に記載の汚濁水の拡散防止装置
は、水底へ杭を打込む杭打ち装置に用いられ、前記杭打
ち装置に傾倒可能に取付けられ水上から水底まで至る長
さを有し杭が挿通可能な筒体と、前記筒体内と連通する
ホースと、前記ホースが接続され前記筒体内部の汚濁水
を吸引ろ過する処理装置と、を有することを特徴として
いる。
【0019】請求項12に記載の杭打ち工法は、杭打船
あるいは陸上から水底の所定位置へ発進用杭を打込む第
1ステップと、前記発進用杭上に上部移動架台と下部移
動架台とをそれぞれ自立させる第2ステップと、前記上
部移動架台から第1杭を打込む第3ステップと、前記下
部移動架台の自立状態を解除し前記上部移動架台を反力
受けとして第1杭方向へスライドさせ前記第1杭上に自
立させる第4ステップと、前記上部移動架台の自立状態
を解除し前記下部移動架台を反力受けとして第1杭方向
へスライドさせ前記第1杭上に自立させる第5ステップ
と、前記上部移動架台から第2杭を打込む第6ステップ
と、を有することを特徴としている。
【0020】請求項13に記載の杭打ち工法は、杭打船
あるいは陸上から水底の所定位置へ発進用杭を打込む第
1ステップと、前記発進用杭の頭部間へ発進用桁材を架
け渡す第2ステップと、前記発進用桁材上へ移動可能に
上部移動架台と下部移動架台とを設置する第3ステップ
と、前記上部移動架台から第1杭を打込む第4ステップ
と、前記第1杭と発進用杭との頭部間へ第1桁材を架け
渡す第5ステップと、前記上部移動架台あるいは前記下
部移動架台を第1桁材上を移動させ上部移動架台から第
2杭を打込む第6ステップと、を有することを特徴とし
ている。
【0021】
【作用】請求項1に記載の杭打ち装置では、杭を打込み
方向へガイドするリーダーを、傾斜角調整手段によっ
て、横方向あるいは前後方向へ傾斜させる。このため、
杭は直杭、前後横方向(平面2軸方向)に傾斜した斜杭
のいずれの杭でも、リーダーにガイドされた打設機で精
度よく打込むことができる。
【0022】また、リーダーには、杭の外周部を把持す
る把持手段が設けられており、この把持手段で杭を把持
してリーダーに沿って杭を移動させることができる。こ
のため、連結杭のように2本の杭を接合する場合、下方
の杭の頭部と上方の杭の先端が当接するように把持手段
を移動して、接合作業を行うことができる。また、この
とき、リーダーに足場を設けてもよい。
【0023】請求項2に記載の杭打ち装置では、移動手
段によって、把持手段が杭を把持した状態で、リーダー
自体を軸方向へ移動させることができる。このため、水
深に応じてリーダーを水底に届くように調整できるの
で、さらに、精度良く杭を打込むことができる。
【0024】請求項3に記載の杭打ち装置では、把持手
段に保護手段が設けられているので、杭外周部の損傷を
防ぐことができ、また、把持手段による把持状態を解除
しなくても保護手段による挟持状態を緩めれば、杭のガ
イド装置として機能する。
【0025】請求項4に記載の杭打ち装置には、リーダ
ーの傾斜角度を検出する傾斜角検出センサと、打込み中
の杭頭の高さを検出する杭頭検出センサが設けられてい
る。これら傾斜角検出センサ及び杭頭検出センサから出
力された信号は、杭打ち制御手段に入力された情報と照
合される。これによって、杭打ち制御手段は、傾斜角調
整手段で杭を傾斜させる共に打設機による打込む量を制
御し、設計通りの杭を打設する。
【0026】請求項5に記載の移動架台は、上部移動架
台と下部移動架台とで構成されている。これら上部移動
架台と下部移動架台は、伸縮手段を備えている。この伸
縮手段の下端には、杭頭把持手段が設けられており、打
込まれた杭の頭部を把持して上部移動架台と下部移動架
台を自立させる。
【0027】従って、例えば、上部移動架台の杭頭把持
手段の把持状態を解除し、下部移動架台を反力受けとし
て、駆動手段を駆動すれば、上部移動架台が下部移動架
台にガイドされて移動する。移動後、今度は、上部移動
架台の杭頭把持手段で杭頭を把持し、下部移動架台の杭
頭把持手段の把持状態を解除し、上部移動架台を反力受
けとして駆動手段を駆動すば、下部移動架台が移動す
る。
【0028】このようにして、交互に上部移動架台と下
部移動架台とを移動させることによって、杭頭を把持し
ながら打設方向へ移動でき、連続した作業ヤードを架設
する必要がなくなる。このため、波風で揺れることがな
い安定した架台から杭を打込むことができ、また、仮設
設備のコストの低減と工期の短縮が図れる請求項6に記
載の移動架台では、可動手段で、上部移動架台と下部移
動架台とが平面2軸方向へスライド可能に連結されてい
るので、直進方向だけでなく、横方向にも移動でき、広
い範囲に杭を打込むことができる。
【0029】請求項7に記載の移動架台では、回転手段
が、伸縮手段を上部移動架台及び下部移動架台に対して
回転可能としている。従って、2本の斜杭を互いに交差
するように打込まれ、杭頭が前後方向と横方向に交互に
並んでいるような場合でも、伸縮手段を旋回させれば、
杭頭把持手段が回転して杭頭の並びに応じて把持するこ
とができる。
【0030】請求項8に記載の移動架台では、上部移動
架台と下部移動架台とを連結手段で一体に固定すること
で、剛性と安定性を向上させることができる請求項9に
記載の移動架台では、杭頭の高さと位置とを検出する位
置検出センサと、上部移動架台のレベル状態を検出する
レベル検出センサとが設けられている。これら位置検出
センサ及びレベル検出センサから出力された信号は、移
動用制御手段に入力される。これによって、移動用制御
手段は、伸縮手段の伸縮量及び駆動手段の駆動量と、回
転手段の回転量を制御する。このため、杭頭把持手段が
正確に杭頭を把持でき、また、上部移動架台もレべル状
態となり、打込み精度が向上する。
【0031】請求項10に記載の移動架台では、打込ま
れた杭の頭部に走行用のレールとして桁材が架け渡され
る。この桁材の上を、上部移動架台及び下部移動架台と
を支承する伸縮手段の下端に設けられた移動装置が移動
する。
【0032】従って、上部移動架台と下部移動架台とを
桁材の上を交互に移動させることによって、杭頭を打設
方向へ移動でき、連続した作業ヤードを架設する必要が
なくなる。請求項11に記載の汚濁水の拡散防止装置で
は、水上から水底まで至る長さの筒体を備え、この筒体
が水上から水底へ杭を打込む杭打ち装置に傾倒可能に取
付けられている。筒体は、ホースで処理装置と連通して
いる。
【0033】この筒体の下端を水底に差し込み、杭を筒
体に挿通して打設していくと、杭の打込部付近から巻き
上がる汚濁水が筒体を通じて処理装置に吸引ろ過される
ので、汚濁水の拡散を防止することができる。
【0034】請求項12に記載の打込み工法では、第1
ステップで、杭打船あるいは陸上から水底の所定位置へ
発進用杭が打込まれる。第2ステップで、発進用杭上に
上部移動架台と下部移動架台とをそれぞれ自立するよう
に設置する。第3ステップでは、上部移動架台から所定
範囲内に第1杭を打込む。第4ステップでは、下部移動
架台の自立状態を解除し、上部移動架台を反力受けとし
て第1杭方向へスライドさせ第1杭上に自立させる。第
5ステップでは、上部移動架台の自立状態を解除し、今
度は、下部移動架台を反力受けとして第1杭方向へ上部
移動架台をスライドさせ、第1杭上に自立させる。第6
ステップでは、上部移動架台から第2杭を打込む。
【0035】このようなステップを順次繰り返すことに
よって、連続した作業ヤードを架設することなく、杭頭
を把持しながら打設方向へ移動できる。
【0036】請求項13に記載の打込み工法では、第1
ステップで、杭打船あるいは陸上から水底の所定位置へ
発進用杭が打込まれる。第2ステップで、発進用杭の頭
部間へ発進用桁材を架け渡す。第3ステップでは、発進
用桁材上へ移動可能に上部移動架台と下部移動架台とを
設置する。第4ステップでは、上部移動架台から第1杭
を打込み、第5ステップで、第1杭と発進用杭との頭部
間へ第1桁材を架け渡す。次に、第6ステップで、上部
移動架台あるいは下部移動架台を第1桁材上を移動させ
上部移動架台から第2杭を打込む。
【0037】このため、桁材は必要となるが、作業ヤー
ドを架設する鉄板等が要らないので、仮設コストの削減
と工期の短縮が図れる。
【0038】
【実施例】
(杭打ち装置)図1及び図2に示すように、第1実施例
に係る杭打ち装置10は、揚重用のクローラクレーン1
2の本体部に固定される台座14を備えている。この台
座14の上からは、本体フレーム16が立設されてい
る。
【0039】この本体フレーム16には、傾斜角調整装
置17の回転ブロック18の軸部19が軸受け21を介
して回転可能に取付けられている。この軸部19の端部
には、ギアが固定されており、減速機に取付けられた駆
動ギアと噛み合っている。これによって回転ブロック1
8が水平軸回りに回転するようになっている。
【0040】回転ブロック18の側面からブラケット2
0が張出している。このブラケット20は、リーダー2
4の下部を固定する固定部材26のブラケット22とシ
ャフト28で回転可能に連結されている。また、この固
定部材26と回転ブロック18とには、回転可能に油圧
シリンダー30が上下2対連結されている。この油圧シ
リンダー30の伸縮によって、固定部材26がシャフト
28回りに回転するようになっている。
【0041】一方、固定部材26に固定されたリーダー
24の上端は、図示しないウインチに巻掛けられたワイ
ヤ32で吊下されている。また、クローラクレーン12
のブーム34には、ブーム34に沿って移動するガイド
ローラ(図示省略)が配設されており、図13(B)に
示すように、リーダー24を図上左側へ傾斜したとき、
リーダー24の上部を支持しながらスライドさせるよう
になっている。また、リーダー24には、杭52の頭部
に取付られ、振動等を付与して水底に杭52を打込む打
設機66がセットされている。
【0042】図1及び図2に示すように、リーダー24
の側面には、軸方向に沿ってラック36が形成されてい
る。このラック36は、リーダー24の外側面を覆う中
空部を有するハウジング38の内壁間に軸支されたピニ
オン40と噛み合っている。このピニオン40は、図示
しない駆動装置で回転し、リーダー24に沿ってハウジ
ング38を移動させるようになっている。
【0043】また、ハウジング38の両側面には、ブラ
ケット42が突設されている。このブラケット42に
は、油圧ジャッキ44のシンリダー部44Aが回転可能
に連結されている。一方、ハウジング38の前面には、
ブラケット46が突設されており、円形状に湾曲した一
対のフィンガー48がピン49で軸支されている。この
フィンガー48の外側面には、アーム50がリーダー2
4と直交するように張出しており、屈曲した先端には、
油圧ジャッキ44のロッド44Bが回転可能に連結され
ている。
【0044】これによって、油圧ジャッキ44のロッド
44Bを伸縮させることにより、フィンガー48が開閉
して杭52を把持できるようになっている。
【0045】なお、本実施例では、フィンガー48で直
接杭52を把持するようにしたが、図3(A)に示すよ
うに、フィンガー48の把持面に保護プレート49を取
付けた油圧シリンダー51を設け、杭52の外周部の損
傷を防ぐクッション層を形成してもよく、また、図3
(B)に示すように、スプリング53で伸縮する保護プ
レート54を配置すれば、特に駆動装置が不要となり、
さらに、図3(C)に示すように、ゴム製の弾性膨張袋
56を設ければ、杭52の外周部を隙間なく保護するこ
とができる。
【0046】また、開閉するフィンガー48に限らず、
図4に示すように、ハウジング38の前面に杭52をガ
イドするリング58を取付け、このリング58の内周面
に油圧シリンダー60を配置し、油圧シリンダー60の
伸縮作用によって、保護プレート62で杭52の外周部
を把持するようにすれば、フィンガー48を開閉させる
機構を配設する必要もなくなる。なお、油圧シリンダー
60に替えて、ゴム製の弾性膨張袋を取付けてもよい。
【0047】図1に示すように、クローラクレーン12
は、作業ヤードとして使用される上部移動架台68と下
部移動架台70とで構成される移動架台72に載置され
ている。
【0048】図5及び図6に示すように、上部移動架台
68はH型鋼材の上部桁74に載置され連結されてい
る。この上部桁74の下方には、上部桁74と直交する
ように下部桁82が配設されている。この上部桁74と
下部桁82とは、スライドボックス80で連結されてい
る。このスライドボックス80には、平面2軸方向へ貫
通する収納枠76、78が上下に形成されている。収納
枠76は、上部桁74へ挿通され、内壁に軸支されたサ
イドローラ84が上部桁74のウエブ74Aに当接し横
振れを防止するようになっている。また、収納枠76に
軸支された吊下ローラ86が上部桁74のフランジ74
Bの上面へ、走行ローラ88がフランジ74Bの下面へ
当接するようになっている。
【0049】一方、収納枠78は、下部桁82挿通さ
れ、内壁に軸支されたサイドローラ90が下部桁82の
ウエブ82Aに当接し横振れを防止するようになってい
る。また、走行ローラ92が下部桁82のフランジ82
Bの上面へ、吊下ローラ94がフランジ82Bの下面へ
当接するようになっている。
【0050】すなわち、図6に示すように、上部移動架
台68が下部移動架台70を反力受けとして、例えばY
軸方向へ移動する場合、走行ローラ88へ上部桁74の
フランジ74Bの下面が載せられY軸方向へ配置された
油圧ジャッキの伸縮力で上部桁74と伴に移動する。ま
た、X軸方向へ移動する場合、走行ローラ92が下部桁
82のフランジ82Bの上面へ載りX軸方向へ配置され
た油圧ジャッキの伸縮力でスライドボックス80と伴に
移動する。なお、下部移動架台70のXY軸方向への移
動は、同様にして、吊下ローラ86と吊下ローラ94と
によって行われる。
【0051】なお、本実施例では、油圧ジャッキの伸縮
力で上部移動架台68と下部移動架台70とを交互に反
力受けとしてスライドさせるようにしたが、上述した各
ローラに駆動力を伝達して自走させれば、スライド用の
油圧ジャッキを省くことができる。
【0052】また、図7に示すように、ラックとピニオ
ンで平面2軸方向へスイライド可能とされた公知のスラ
イドテーブル96へ、井桁状に配置した上部レール98
と下部レール100をクロスした状態で取付け、この上
部レール98へ上部移動架台68を、下部レール100
へ下部移動架台70を連結してもよい。なお、この場
合、上部移動架台68あるいは下部移動架台70が、ス
ライドテーブル96に当たる度に、酌取り虫のように上
部移動架台68と下部移動架台70を移動させる必要が
生じるが、杭頭の間をワンピッチ移動するればよいので
問題はない。
【0053】また、図1に示すように、上部移動架台6
8及び下部移動架台70の下面には、それぞれ回転架台
102が固定されている。この回転架台102には、タ
ーンテーブル104が配設され図示しない駆動装置によ
って回転可能となっている。このターンテーブル104
からは、一対の油圧シリンダー106が下方へ延設され
ている。この油圧シリンダー106のロッド108に
は、把持装置110が取付けられている。
【0054】この把持装置110は、図8に示すよう
に、杭52の軸線と直交するように延設するベースブロ
ック112を備えており、その前面両端からブラケット
114が突設されている。このブラケット114には、
油圧ジャッキ116のシンリダー部116Aが回転可能
に連結されている。また、ベースブロック112の前面
は杭52の外周面と対応して円弧状に切り取られ、その
両端から円形状に湾曲した一対のフィンガー118がピ
ン120で軸支されている。このフィンガー118の外
側面には、アーム122が杭52と直交するように張出
しており、この屈曲した先端には、油圧ジャッキ116
のロッド116Bが回転可能に連結されている。
【0055】これによって、油圧ジャッキ116のロッ
ド116Bを伸縮させることにより、フィンガー118
が開閉して杭52の頭部を把持するようになっている。
【0056】一方、図1に示すように、上部移動架台6
8の下面には、図示しないレール上を自走する移動体1
26、128が配設されている。この移動体126、1
28には、下斜方向へ延出するアーム130、132が
それぞれ回転可能に取付けられている。
【0057】アーム130、132の先端は、円筒管1
34の外周部に所定の間隔を置いて取付けられたブラケ
ット133に回転可能に連結されている。これによっ
て、アーム130、132はリンク機構を構成し、移動
体126、128を相互に移動させることによって円筒
管134の軸方向への移動及び傾斜角度を自由に設定す
ることができるようになっている。
【0058】円筒管134は、杭52が挿通可能な内径
とされ、また、長さが水面から水底に届く大きさとされ
下端を水底に差し込み可能となっている。この円筒管1
34の外周面には、ホース136が接続されており、杭
52を打込む際に打込部付近から巻き上がる汚濁水を円
筒管134を通じて図示しない処理装置に送水するよう
になっている。この処理装置は、吸水した汚濁水をろ過
し還流することにより、杭打ち工事に伴う汚濁水の拡散
を防止するようになっている。
【0059】なお、本実施例では、揚重用のクローラク
レーン12の本体部に杭打ち装置10を取付けるように
したが、図9に示すように、上部移動架台68の上に図
示しないレール上を自走する移動体138、140を配
設し、アーム142、144、146でリンク機構を構
成するようにしてもよい。アーム146には、回転台座
148を取付け、この回転台座148でガイド150を
回転可能に支持させ、このガイド150に対してリーダ
ー24を軸方向へ移動可能に取付ける。
【0060】このように、リーダー24を3軸方向へ移
動させる機構を上部移動架台68に直接設けることによ
って、杭打ち装置が単体で制御でき、クローラクレーン
12を他の揚重作業に充てることができる。また、リー
ダー24を軸方向へ移動させることで、水深に応じてリ
ーダー24が水底に届くように調整でき、精度良く杭5
2を打込むことができる。さらに、上部移動架台68の
前後に杭打ち装置を複数台セットすることも可能とな
り、作業効率が向上する。
【0061】また、図10には、他の例が示してあり、
この例ではアーム143の後端が上部移動架台68に回
転可能に取付けられ、移動体141だけで、リーダー2
4の3軸方向への移動を可能としている。
【0062】図11には、本実施例に係る杭打ち工法で
使用される制御系のブロック図が示されている。
【0063】リーダー24には傾斜角検出センサ160
が配設されている。この傾斜角検出センサ160は、制
御装置170に接続されている。この制御装置170
は、入力された杭52の傾斜角と打込み量に基づいて、
傾斜角調整装置17を駆動してリーダー24の傾斜角度
を調整すると共に、リーダー24に配設された杭頭検出
センサ162からの信号に基づき、打設機66を所定位
置まで降下させ、駆動を停止させるようになっている。
これによって、設計通りに斜杭が打込まれる。
【0064】一方、移動架台72には、架台のレベル状
態を検出するレベル検出センサ164と移動架台位置検
出センサ168が配設されている。この移動架台位置検
出センサ168には、人口衛星を利用したGPSや3次
元測量装置が適用され、移動架台72の位置を3次元的
に検出するようになっている。また、移動架台72に
は、打込まれた杭52の位置を検出する杭位置検出セン
サ166が配設されている。この杭位置検出センサ16
6は、モニタカメラ、音波センサ、あるいは光センサが
使用され、杭52の位置を3次元的に検出するようにな
っている。
【0065】これによって、制御装置170が移動架台
位置検出センサ168及び杭位置検出センサ166から
の信号に基づいて、油圧ジャッキ172を駆動して、下
部移動架台70あるいは上部移動架台68を杭52の頭
部を把持できる位置までスライドさせ、2本打設された
杭52の前後左右の並びに応じて、ターンテーブル10
4を旋回して、油圧シリンダー106を伸長し把持装置
110で杭52の頭部を把持させるようになっている。
【0066】次に、本実施例に係る杭打ち工法を図12
のフローチャートを参照して説明する。
【0067】ステップ300では、杭打船あるいは陸上
から水底の所定位置へ発進用杭52Aが打込まれる。な
お、発進用杭52Aは、支持力を向上させ杭の総本数を
削減するため、斜杭とされており、また、斜杭の先端部
が互いに干渉しないように、打込む方向に沿って前後左
右に傾斜して打込まれている。また、説明の便宜上、図
14に示すように、+印は打設予定位置、●●は打設
済、○○は移動架台72の上から新たに打込まれる杭、
●●を囲む大きな円は把持装置110が杭の頭部を把持
している状態を示すものとする。
【0068】次に、ステップ302で発進基地として上
部移動架台68と下部移動架台70とで構成された移動
架台72が発進用杭52Aの上に構築される。このと
き、図13及び図14に示すように、ターンテーブル1
04が杭52Aの打込み方向に合わせて回転し、また、
油圧シリンダー106のロッド108が伸び把持装置1
10が発進用杭52Aの頭部を把持する。これによっ
て、上部移動架台68と下部移動架台70はそれぞれ発
進用杭52Aの上に自立する。
【0069】次に、ステップ304で、図13及び図1
4に示すように、リーダー24を前後左右に傾斜させ、
杭52Bを打込む。
【0070】次に、ステップ306では、図15及び図
16に示すように、上部移動架台68の把持装置110
による杭52Aの把持状態を解除し、油圧シリンダー1
06のロッド108を引き上げて、下部移動架台70を
反力受けとして油圧シリンダー(図示省略)を伸ばし
て、上部移動架台68を、杭の間をワンピッチ移動さ
せ、移下部移動架台70の先端に至る。ここで、図17
及び図18に示すように、上部移動架台68の油圧シリ
ンダー106のロッド108を押し下げて把持装置11
0で、杭52Aと杭52Bを把持する。また、この状態
で、上部移動架台68と下部移動架台70とをロックピ
ン等で連結すれば、移動架台の剛性が向上する。
【0071】次に、ステップ308で、リーダー24を
前後左右に傾斜させ、杭52Cを打込む。
【0072】次に、ステップ310では、図19及び図
20に示すように、下部移動架台70の把持装置110
による杭52Aの把持状態を解除し、油圧シリンダー1
06のロッド108を引き上げて、上部移動架台68を
反力受けとして油圧シリンダー(図示省略)を伸ばし
て、下部移動架台70を、杭の間をワンピッチ移動させ
る。ここで、図21及び図22に示すように、下部移動
架台70の油圧シリンダー106のロッド108を押し
下げて把持装置110で、杭52Aと杭52Cを把持す
る。
【0073】次に、ステップ312では、ステップ30
6で示したような手順で上部移動架台68を移動し、ス
テップ314で新たな杭を打込んでいく。
【0074】このようなステップを順次繰り返すことに
よって、連続した作業ヤードを架設することなく、杭頭
を打設方向へ移動できる。
【0075】また、図23には、移動架台200の変形
例が示されている。この移動架台200は、上部移動架
台202と下部移動架台204で構成されている。上部
移動架台202と下部移動架台204には、それぞれ油
圧シリンダー206、208を介して移動装置210、
212が取付けられている。移動装置210、212に
は、固定用ローラ214と移動用ローラ216が回転可
能に取付けられている。 一方、杭52の間には、桁材
218が掛け渡されており、この桁材218の上を移動
用ローラ216が図示しない駆動装置に駆動され、上部
移動架台202と下部移動架台204を移動可能に支持
している。一方、固定用ローラ214は、移動装置21
0、212をガイドして横振れを防止すると共に、図示
しない油圧シリンダーで桁材218の側面を挟み、上部
移動架台202と下部移動架台204を所定の位置でロ
ックするようになっている。
【0076】これによって、杭打船あるいは陸上から水
底の所定位置へ打込まれた杭52の頭部間へ桁材218
を架け渡し、油圧シリンダー206で移動装置210
を、また、油圧シリンダー208で移動装置212を引
上げ、押し下げしながら、上部移動架台202と下部移
動架台204を相互に移動させ、杭の打込みと桁材の架
設を繰り返しながら、水上を移動していくことができ
る。
【0077】また、図24に示すように、フィンガー4
8で杭52を把持してリーダー24に沿って杭を移動さ
せることで、連結杭のように2本の杭を接合する場合、
下方の杭52の頭部と上方の杭52の先端が当接するよ
うにすることにより、容易に接合作業を行うことができ
る。
【0078】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、気象の影
響を受けず、また、水上足場の架設作業を最小限に抑え
作業の効率化と工期の短縮を実現でき、かつ、平面2軸
方向へどのような傾斜態様でも精度よく斜杭を打込むこ
とができ、杭打ち工事に伴う汚濁水の拡散がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る杭打ち装置、移動架台及び拡散
防止装置を示した側面図である。
【図2】本実施例に係る傾斜角調整装置を示した平面図
である。
【図3】(A)(B)(C)は杭保護手段を取付けた把
持手段の変形例を示す平面図である。
【図4】把持手段の変形例を示す平面図である。
【図5】上部移動架台と下部移動架台とを互いにスライ
ドさせる可動手段を示した斜視図である。
【図6】上部移動架台と下部移動架台とを互いにスライ
ドさせる可動手段を示した側面図である。
【図7】上部移動架台と下部移動架台とを互いにスライ
ドさせる可動手段の変形例を示した斜視図である。
【図8】(A)は杭頭を把持する把持装置の側面図、
(B)は把持装置の平断面図である。
【図9】杭打ち装置の変形例を示した概念図である。
【図10】杭打ち装置の他の変形例を示した概念図であ
る。
【図11】杭打ち工法の制御系を示すブロック図であ
る。
【図12】杭打ち工法の施工手順を示したフローチャー
トである。
【図13】(A)(B)は発進用杭に移動架台をセット
し杭打ち装置で杭を打込んでいる状態を側面から見た概
略図である。
【図14】発進用杭に移動架台をセットし杭打ち装置で
杭を打込んでいる状態を平面視した概略図である。
【図15】上部移動架台が下部移動架台を反力受けとし
て移動し把持装置が杭頭を把持する前の状態を側面から
見た概略図である。
【図16】上部移動架台が下部移動架台を反力受けとし
て移動し把持装置が杭頭を把持する前の状態を平面視し
た概略図である。
【図17】上部移動架台の把持装置が杭頭を把持して杭
を打込んでいる状態を側面から見た概略図である。
【図18】上部移動架台の把持装置が杭頭を把持して杭
を打込んでいる状態を平面視したた概略図である。
【図19】下部移動架台が上部移動架台を反力受けとし
て移動し把持装置が杭頭を把持する前の状態を側面から
見た概略図である。
【図20】下部移動架台が上部移動架台を反力受けとし
て移動し把持装置が杭頭を把持する前の状態を平面視し
た概略図である。
【図21】下部移動架台の把持装置が杭頭を把持して杭
を打込んでいる状態を側面から見た概略図である。
【図22】下部移動架台の把持装置が杭頭を把持して杭
を打込んでいる状態を平面視した概略図である。
【図23】移動架台の変形例を示した側面概略図であ
る。
【図24】把持手段を移動して連結杭を接合している状
態を示した側面図である。
【符号の説明】
17 傾斜角調整装置(傾斜角調整手段) 24 リーダー 48 フィンガー(把持手段) 49 保護プレート(保護手段) 50 油圧シリンダー(保護手段) 52 杭 66 打設機 68 上部移動架台 70 下部移動架台 72 移動架台 74 上部桁(可動手段) 80 スライドボックス(可動手段) 82 下部桁(可動手段) 104 ターンテーブル(回転手段) 106 油圧シリンダー(伸縮手段) 110 把持装置(杭頭把持手段) 150 ガイド(移動手段) 160 傾斜角検出センサ 162 杭頭検出センサ 164 レベツ検出センサ 166 位置検出センサ 170 制御装置(制御手段、移動用制御手段) 172 油圧ジャッキ(駆動手段) 200 移動架台 206 油圧シリンダー(伸縮手段) 208 油圧シリンダー(伸縮手段) 210 移動装置 212 移動装置 218 桁材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西中川 剛 千葉県印旛郡印西町大塚1−5 株式会社 竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 山田 弘道 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭を打込む方向へガイドするリーダー
    と、このリーダーにガイドされ杭を打込む打設機と、を
    備えた杭打ち装置において、 前記リーダーを支持し横方向あるいは前後方向へ傾斜さ
    せる傾斜角調整手段と、前記リーダーに沿って移動可能
    で杭の外周部を把持する把持手段と、を有することを特
    徴とする杭打ち装置。
  2. 【請求項2】 前記リーダーを軸方向へ移動させる移動
    手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の杭打ち
    装置。
  3. 【請求項3】 前記把持手段に杭外周部の損傷を防ぐ保
    護手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の杭打ち装置。
  4. 【請求項4】 前記リーダーに配設されリーダーの傾斜
    角度を検出する傾斜角検出センサと、前記リーダーに配
    設され打込み中の杭頭の高さを検出する杭頭検出センサ
    と、前記傾斜角検出センサ及び前記杭頭検出センサから
    の情報と入力された情報とを照合して、前記傾斜角調整
    手段を駆動すると共に前記打設機による打込む量を制御
    する杭打ち制御手段と、を有することを特徴とする請求
    項1〜請求項3のいずれかに記載の杭打ち装置。
  5. 【請求項5】 上部移動架台と下部移動架台とで構成さ
    れる移動架台において、 前記上部移動架台と前記下部移動架台とを支承可能な伸
    縮手段と、前記伸縮手段の下端へ設けられ打込まれた杭
    の頭部を把持する杭頭把持手段と、前記上部移動架台と
    前記下部移動架台とを移動させる駆動手段と、を有する
    ことを特徴とする移動架台。
  6. 【請求項6】 前記上部移動架台と前記下部移動架台と
    を平面2軸方向へスライド可能に連結する可動手段を設
    けたことを特徴とする請求項5に記載の移動架台。
  7. 【請求項7】 前記伸縮手段を前記上部移動架台と前記
    下部移動架台に回転可能に取付ける回転手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項5または請求項6に記載の移動架
    台。
  8. 【請求項8】 前記上部移動架台と前記下部移動架台と
    を一体に連結する連結手段を設けたことを特徴とする請
    求項5から請求項7のいずれかに記載の移動架台。
  9. 【請求項9】 前記移動架台に配設され杭頭の高さと位
    置とを検出する位置検出センサと、前記移動架台に配設
    され上部移動架台のレベル状態を検出するレベル検出セ
    ンサと、前記位置検出センサ及び前記レベル検出センサ
    からの情報に基づいて前記伸縮手段の伸縮量及び前記駆
    動手段の駆動量を制御すると共に前記回転手段の回転量
    を制御する移動用制御手段と、を有することを特徴とす
    る請求項7に記載の移動架台。
  10. 【請求項10】 上部移動架台と下部移動架台とで構成
    される移動架台において、 前記上部移動架台と前記下部移動架台とを支承可能な伸
    縮手段と、打込まれた杭頭間に架け渡される桁材と、前
    記伸縮手段の下端に設けられ前記桁材上を移動可能な移
    動装置と、を有することを特徴とする移動架台。
  11. 【請求項11】 水底へ杭を打込む杭打ち装置に用いら
    れ、前記杭打ち装置に傾倒可能に取付けられ水上から水
    底まで至る長さを有し杭が挿通可能な筒体と、前記筒体
    内と連通するホースと、前記ホースが接続され前記筒体
    内部の汚濁水を吸引ろ過する処理装置と、を有すること
    を特徴とする汚濁水の拡散防止装置。
  12. 【請求項12】 杭打船あるいは陸上から水底の所定位
    置へ発進用杭を打込む第1ステップと、前記発進用杭上
    に上部移動架台と下部移動架台とをそれぞれ自立させる
    第2ステップと、前記上部移動架台から第1杭を打込む
    第3ステップと、前記下部移動架台の自立状態を解除し
    前記上部移動架台を反力受けとして第1杭方向へスライ
    ドさせ前記第1杭上に自立させる第4ステップと、前記
    上部移動架台の自立状態を解除し前記下部移動架台を反
    力受けとして第1杭方向へスライドさせ前記第1杭上に
    自立させる第5ステップと、前記上部移動架台から第2
    杭を打込む第6ステップと、を有することを特徴とする
    打込み工法。
  13. 【請求項13】 杭打船あるいは陸上から水底の所定位
    置へ発進用杭を打込む第1ステップと、前記発進用杭の
    頭部間へ発進用桁材を架け渡す第2ステップと、前記発
    進用桁材上へ移動可能に上部移動架台と下部移動架台と
    を設置する第3ステップと、前記上部移動架台から第1
    杭を打込む第4ステップと、前記第1杭と発進用杭との
    頭部間へ第1桁材を架け渡す第5ステップと、前記上部
    移動架台あるいは前記下部移動架台を第1桁材上を移動
    させ上部移動架台から第2杭を打込む第6ステップと、
    を有することを特徴とする杭打ち工法。
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