JPH07196855A - 強化熱可塑性ポリオレフィン組成物 - Google Patents

強化熱可塑性ポリオレフィン組成物

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JPH07196855A
JPH07196855A JP6309970A JP30997094A JPH07196855A JP H07196855 A JPH07196855 A JP H07196855A JP 6309970 A JP6309970 A JP 6309970A JP 30997094 A JP30997094 A JP 30997094A JP H07196855 A JPH07196855 A JP H07196855A
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Claudio Carraro
クラウディオ・カルラーロ
Alessandro Moro
アレッサンドロ・モーロ
Roberto Pippa
ロベルト・ピッパ
Marco Scapin
マルコ・スカーピン
Paolo Venti
パオロ・ベンチ
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Enichem SpA
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Enichem SpA
Eniricerche SpA
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械特性、物理特性、熱特性及びレオロジー
特性の良好な均衡を有する強化熱可塑性ポリオレフィン
組成物を提供する。 【構成】 (A)ポリオレフィン、(B)周期律表第II
A族に属する金属の少なくとも1の炭酸塩及び(C)一
般式(I) で表される少なくとも1つの水酸基又はハロゲン原子を
含有するフェノール系樹脂を包含してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、強化熱可塑性ポリオレフィン組
成物に係る。
【0002】さらに詳述すれば、本発明は、改善された
レオロジー特性を有しかつ対応する非強化ポリオレフィ
ン組成物のものよりもかなり高いレジリエンス機械特性
(特に0℃より低い温度において)を有する成形製品の
製造に適する強化熱可塑性ポリオレフィン組成物に係
る。
【0003】ポリオレフィンは、フィルム、繊維、成形
又は熱成形製品、パイプ、ライニング等を含む広い用途
で使用されることが知られている。これら用途のいくつ
かにおいて、特に成形によって得られる製品の製造で
は、成形されるべき生成物が原料のポリオレフィンのも
のよりも高い剛性及び/又は衝撃抵抗性を有していなけ
ればならない。
【0004】ポリオレフィンの特性を変性させる多数の
技術が知られており、文献中に記載されている。これら
の技術としては、重合体の架橋、又は重合体マトリック
中への添加剤(たとえばエラストマー)又はフィラー
(たとえば、ガラス繊維、カオリン、雲母、周期律表第
II又は第III族の金属の酸化物又は炭酸塩など)の配合
がある。充填物を含む強化ポリオレフィン組成物は、一
般に、最終生成物の改善された寸法安定性と共に、原料
重合体のみのものと比べて高い剛性を有する傾向があ
る。
【0005】しかしながら、ポリオレフィンは、非極性
のため、フィラー又は無機添加剤によって強化されるに
は適していない。実際のところ、剛性及び寸法安定性の
増大は、通常、他の特性(たとえば、衝撃強さ、レジリ
エンスなど)の低下を伴う。
【0006】この欠点を回避するため、炭化水素鎖上に
極性基を有する単量体をグラフトすること、又はいわゆ
る「接着促進剤」(すなわち、フィラーと重合体マトリッ
クスとの間に良好な接着力又は結合を与える化合物)を
使用することによりオレフィン系重合体を変性すること
が提案されている。
【0007】たとえば、英国特許第1,110,930号及び同
第1,177,200号には、ポリオレフィン、無機フィラー及
び無機フィラー中に存在する水酸基と反応できる加水分
解可能な基を含有するオルガノシランを包含してなる強
化組成物が開示されている。
【0008】チェコスロバキア国特許第192,875号に
は、アミノシランで変性したポリエチレン及びカオリン
の混合物が開示されている。
【0009】米国特許第3,956,230号には、水酸基を含
有するフィラーで強化した重合体(たとえばポリオレフ
ィン)組成物が開示されている。フィラーは、カップリ
ング剤(たとえば無水マレイン酸)及びフリーラジカル
開始剤の存在下で混合を行うことによって重合体に対し
て相容性となる。
【0010】英国特許第2,225,328号には、少なくとも
1つの酸又はエチレン系不飽和アンヒドリッドをグラフ
トさせることによって変性したポリエチレン及び表面を
アミノシラン形化合物で処理したアルミニウムシリケー
トを包含してなる強化組成物が開示されている。
【0011】ヨーロッパ特許出願公開第171,513号に
は、ポリオレフィン、周期律表第IIA族の金属の炭酸塩
及びカルボン酸又はカルボン酸無水物をグラフトした少
なくとも1つのポリオレフィンでなる相容化剤(compat
ibilizing agent)を包含してなる強化組成物が開示さ
れている。
【0012】特公昭49−41096号には、ポリオレフィ
ン、酸又は無水マレイン酸及びアミノシラン化合物で前
処理したガラス繊維を反応させることによって得られた
ポリオレフィン及びフィラーを包含してなる組成物が開
示されている。
【0013】ヨーロッパ特許第8,708号には、ポリオレ
フィンとガラス繊維との間の接着を促進できるカップリ
ング剤として、ビスマレインアミド酸(たとえば、N,
N′−ヘキサメチレン−ビスマレインアミド酸、N,
N′−ドデカメチレン−ビスマレインアミド酸又はN,
N′−イソホロン−ビスマレインアミド酸)を使用する
ことが開示されている。
【0014】米国特許第4,429,064号には、雲母のポリ
オレフィンへの接着を促進する試剤としてのマレインア
ミド酸又はマレインアミドシランの使用が開示されてい
る。
【0015】発明者らが実施したテストから、新たに、
ポリオレフィンとフィラー又は無機添加剤との間の接着
を促進する特殊な種類の試剤が知見された。
【0016】この接着促進剤は、一般式(I) (式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数1
〜18の炭化水素基であり;X3 及びX4 は、独立して、
水酸基、水素原子、又は塩素、臭素、ヨウ素及びフッ素
の如きハロゲン原子であり;X1 及びX2 は、独立し
て、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は塩素、
臭素、ヨウ素及びフッ素の如きハロゲン原子であり、た
だし、X1、X2、X3 及びX4 の少なくとも1つは水酸
基又はハロゲン原子であり;nは1〜6の整数であり;
mは1〜6の整数である)で表されるフェノール系樹脂
である。
【0017】R1 炭化水素基の例としては、メチル、エ
チル、n−及びイソ−プロピル、n−及び第3級ブチ
ル、n−アミル、n−ヘキシル、n−オクテニル、n−
ドデセニル、n−オクタデセニル、クロロエチル、ヒド
ロキシエチル、フェニルエチル、ヒドロキシメチル、カ
ルボキシメチル、メトキシ−カルボニル−エチル、シア
ノエチルなどの如きアルキル基又は置換アルキル基;フ
ェニル、クロロフェニル、ブロモフェニル、メチルフェ
ニル、ジメチルフェニル、エチルフェニルなどの如きア
リール基又は置換アリール基;ベンジル基又はアリル基
がある。
【0018】従って、本発明は、特に0℃より低い温度
において高いレジリエンス機械特性を有する成形製品の
製造に適する機械特性、物理特性、熱特性及びレオロジ
ー特性の優れた均衡を有する強化熱可塑性ポリオレフィ
ン組成物において、(A)ポリオレフィン、(B)周期律
表第IIA族に属する金属の少なくとも1つの炭酸塩、及
び(C)一般式(I)で表される少なくとも1つの水酸
基又はハロゲン原子を含有するフェノール系樹脂を包含
してなることを特徴とする強化熱可塑性ポリオレフィン
組成物に係る。
【0019】本発明の強化ポリオレフィン組成物におい
て、ポリオレフィン(A)及び炭酸塩(B)の割合は広
い範囲で変動可能である。ポリオレフィンは、混合物
(A)+(B)の重量に対して、30〜98重量%の量で存
在し、対応して、炭酸塩は70〜2重量%の量で存在す
る。
【0020】好適な組成物は、ポリオレフィン(A)50
〜80重量%及び対応して周期律表第IIA族の金属の炭酸
塩(B)50〜20重量%を含有する。
【0021】上述の一般式(I)で表される少なくとも
1つの水酸基又はハロゲン原子を含有するフェノール系
樹脂は、ポリオレフィン及び炭酸塩の間の接着又は結合
をなす又は改善するに少なくとも充分な量で存在する。
【0022】一般に、成分(A)+(B)の100重量部
当たり一般式(I)の接着促進剤少なくとも0.01重量部
が必要である。特に好適なものは、混合物(A)+
(B)に対して、上記一般式(I)で表されるフェノー
ル系樹脂(C)0.05〜3重量%を含有するものである。
【0023】この結果、本発明の好適な強化ポリオレフ
ィン熱可塑性組成物は、ポリオレフィン(A)50〜80重
量%及び周期律表第IIA族に属する金属の炭酸塩(B)
50〜20重量%でなる混合物100重量部及び前記一般式
(I)で表されるフェノール系樹脂0.05〜3重量部を包
含してなる。
【0024】本発明の組成物において特に有用である上
述の一般式(I)で表されるフェノール系樹脂は、一般
式(I)におけるR1 が炭素数5〜10のアルキル基であ
り、X1 及びX2 がそれぞれ水素であり、X3 及びX4
がそれぞれ水酸基又は臭素であり、nが1であり、mが
4〜8の整数であるものである。
【0025】これらのフェノール系樹脂は、アルカリ性
媒体中における炭化水素置換フェノールのアルデヒド
(好ましくはホルムアルデヒド)との重縮合、又はフェ
ノール−ジアルコール(たとえば2,6−ジメチロール
−4−炭化水素置換フェノール)の重縮合によって調製
される。
【0026】これらフェノール系樹脂の調製は、たとえ
ば米国特許第2,972,600号及び同第3,093,613号に開示さ
れている。
【0027】好適なフェノール系樹脂及び臭素化フェノ
ール系樹脂は、商標名SP−1045、SP−1055、SP−1056、
CRJ−352(Schenectady Chemical社)として市販されて
いるものの中から使用できる。
【0028】一般式(I)で表される同様のフェノール
系樹脂は他の製造者からも入手できる。
【0029】本発明の組成物のポリオレフィンは、エチ
レンのホモ重合体及び/又はエチレンと炭素数3〜10の
少なくとも1の他のα−オレフィンとの共重合体であ
る。これらα−オレフィンの例としては、プロピレン、
ブテン−1,ヘキセン−1、ヘプテン−1などがある。
ポリオレフィンがエチレンのホモ重合体又は少量(たと
えば2.25重量%)の少なくとも1の他のC3-10 α−オ
レフィンとのエチレン共重合体である場合、ポリオレフ
ィンの密度は0.85〜0.97g/cm3、特に0.940〜0.960g
/cm3 である。
【0030】ポリオレフィンのメルトフローインデック
スは、一般に15g/10分より小、好ましくは2〜10g/
10分である。
【0031】本発明の組成物では高密度ポリオレフィン
が好適ではあるが、特殊な用途が望まれる場合には、低
密度ポリオレフィン(たとえば低密度ポリエチレン(LD
PE)又は線状低密度ポリエチレン(LLDPE)単独又はこ
れらの混合物)を使用できる。
【0032】これらの種類のポリエチレンは、市場にお
いて、たとえば商標名 ESCORENE LL1201 XV(LLDPE)(EX
XON社)、RIBLENE AK 1912(LDPE)(ENICHEM社)、ERACL
ENEHUG 6013(HDPE)(ENICHEM社)として公知である。
【0033】本発明の組成物では高密度ポリエチレン
(HDPE)が特に好適である。
【0034】本発明の組成物の調製に当たり、市販品の
中から入手可能な各種の周期律表第IIA族金属の炭酸塩
を使用できる。
【0035】これら炭酸塩の例としては、炭酸カルシウ
ム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム又はこれらの混合
物があり、特に単独の又は炭酸マグネシウムと混合した
炭酸カルシウムの使用が好適である。
【0036】当分野で公知のように粒径が重要であり、
所望の特性に応じて選択される。一般に細かい粒は、剛
性が低下しかつさらに相容性が要求されることがあると
しても、大きい粒を含有する生成物と比べて高い衝撃抵
抗性を有する生成物を生ずる傾向がある。一般に、周期
律表第IIA族金属の炭酸塩の粒径は0.02〜40μm、好ま
しくは0.07〜10μmである。
【0037】炭酸カルシウムとしては、商標名 OMYACAR
D 2 UM(OMYA社)、Huber H−White(UMBRIA MINERARI
A)、CALCITEC M/2(Mineraria Sacilese社)等で市販
されているものを使用できる。
【0038】本発明の組成物は、熱可塑性組成物製造用
の好適な混合装置に組成物の各成分を各種の順序で供給
し、ついで混合物を少なくとも重合体の沸点に等しい温
度(たとえば180〜220℃)とすることによって調製され
る。熱可塑性重合体のブレンドの調製には、シングルス
クリュー及びツインスクリューミキサー、バンブリーミ
キサー及び他の公知のミキサーを使用できる。
【0039】最終組成物を得るための各種成分の添加
は、最終組成物が均質になるものであれば各種の順序で
行われる。
【0040】成分を混合した後、組成物を製品製造装置
(特に、射出成形装置、ストリップ又は他の形状の押出
し物の製造装置又は吹込み成形装置)に直接供給でき
る。しかしながら、初めに小さい粒(たとえばペレッ
ト)を形成し、ついでこれを成形製品の製造装置に供給
することが好適である。
【0041】本発明の強化重合体組成物は、特に低温
(たとえば−40℃)における高いレジリエンス(IZO
D)、及び大きい剛性(これにより、射出成形における
使用に特に適するものとなる)によって特徴づけられ
る。実際のところ、本発明の組成物のメルトフローイン
デックスは、190℃及び2.16Kgにおいて一般に1.5g/10
分より大である。
【0042】熱特性、酸化特性及び光安定性を改善する
ため、他の添加剤(たとえば、顔料、染料、難燃剤、離
脱剤)、耐衝撃性を付与する他の種類の熱可塑性樹脂又
はゴムと共に、必要であれば、通常の添加剤及び/又は
補助剤を本発明の組成物に添加することもできる。これ
らの添加剤は一般に0.1〜40重量%の量で使用される。
【0043】本発明がさらに良好に理解されると共に、
具体例を例示するため、いくつかの実施例を示すが、こ
れらは説明のためのものであって、本発明を限定するも
のではない。
【0044】各実施例において重合体の特性を測定する
ため下記の方法を使用している。
【0045】機械特性 ASTM D256に従って、厚さ3.2mmを有するサンプルに関し
て、+23℃及び−40℃においてノッチ付きIZODレジリエ
ンスを測定した。最大伸び率及び引張モジュラスについ
てはASTM D638に従って、曲げモジュラスについてはAST
M D790に従って測定している。
【0046】熱特性 ASTM D1525に従って油中、5KgにおけるVICATを測定す
ると共に、負荷0.455MPaにおけるたわみ温度(deflecti
on temperature)をASTM D648に従って測定した。
【0047】レオロジー特性 ASTM D1238に従って、190℃及び2.16Kgにおいてメルト
フローインデックス(M.F.I.)を測定した。
【0048】
【実施例1〜3】室温において調製した下記成分でなる
ブレンドをセル(50ml)を具備するHAAKEプラスチコー
ダーに充填し、温度150℃に加熱した。
【0049】成分 −本願出願人により製造され、商標名 ERACLENE UG 601
3として市販されているメルトフローインデックス 2.1
g/10分を有する高密度ポリエチレン(HDPE):その量
を表1に示す。 −Umbria Mineraria社により製造され、商標名 CALCITE
C M/2として市販されている炭酸カルシウム:その量を
表1に示す。 −Schenectady Chemicals社により製造され、商標名 SP
1045として市販されているフェノール系樹脂:その量
を表1に示す。
【0050】プラスチコーダーの素練り速度を、3−1
−3分についてそれぞれ50−150−50回転/分のサイク
ルに従ってプログラム化している。
【0051】このようにして得られたブレンドを粉砕
し、160℃で圧縮成形し、特性の測定に供した。
【0052】得られたブレンドの特性を表1に示す。
【0053】
【表1】 実 施 例 番 号 成 分 1(注) ERACLENE UG 6013(Kg) 70 70 70 CALCITEC M/2 (Kg) 30 30 30 RESIN SP 1045 (Kg) -- 0.5 1 機械特性 IZOD(+23℃において)(J/m) 38 252 241 IZOD(−40℃において)(J/m) 36 70 60 熱 特 性 VICAT(油中、5Kgにおいて)(℃) 81 76 74 レオロジー特性 M.F.I.(g/10分) 1.5 1.6 1.8 (注):比較例
【実施例4〜6】乾燥ブレンドミキサーに下記の生成物
を充填した。 −本出願人により製造され、商標名 ERACLENE HUG 6013
として市販されているメルトフローインデックス 2.1g
/10分を有する高密度ポリエチレン(HDPE):その量を
表2に示す。 −Umbria Mineraria社により製造され、商標名 CALCITE
C M/2として市販されている炭酸カルシウム:その量を
表2に示す。 −Schenectady Chemicals社により製造され、商標名 SP
1045として市販されているフェノール系樹脂:その量
を表2に示す。
【0054】得られた混合物を15分間ゆっくりと混合
し、つづいて San Giorgio MC−33ツインスクリュー押
出し機において温度220℃、150rpmで押出しした。
【0055】以下の条件下において Battenfeld 750プ
レスを使用して、押出し生成物を射出成形した。 シリンダー及びノズルの温度 200℃ 型の温度 70℃ 射出時間 20秒 サイクル時間の合計 45秒
【0056】得られた成形生成物の特性を下記の表2に
示す。
【0057】
【表2】 実 施 例 番 号 成 分 4(注) ERACLENE UG 6013(Kg) 70 70 70 CALCITEC M/2 (Kg) 30 30 30 PHENOLIC RESIN SP 1045(Kg) -- 0.5 1 機械特性 IZOD(+23℃において)(J/m) 40 391 396 IZOD(−40℃において)(J/m) 36 67 62 最大伸び率(%) 186 304 424 引張モジュラス(MPa) 1900 1800 1800 曲げモジュラス(MPa) 1900 1700 1800 熱 特 性 HDT(0.455 MPaにおいて)(℃) 111 106 106 VICAT(油中、5Kgにおいて)(℃) 83 81 1.8 レオロジー特性 M.F.I.(g/10分) 1.1 1.7 1.8 (注):比較例
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591004261 エニリチェルヘ・ソシエタ・ペル・アチオ ニ ENIRICERCHE SOCIETA PER AZIONI イタリー国ミラノ州サンドナトミラネーゼ 市ビア・エッフェ・マリターノ26 (72)発明者 クラウディオ・カルラーロ イタリー国ベネジア州ミラノ ビア・カル ターナ12/1 (72)発明者 アレッサンドロ・モーロ イタリー国ベネジア州カッザーゴ・ディ・ ピアニーガ ビア・モリネッラ37 (72)発明者 ロベルト・ピッパ イタリー国ベネジア州ノアーレ30033 ビ ア・ペロージ14 (72)発明者 マルコ・スカーピン イタリー国ベネジア州ドーロ ビア・プレ ジッリ34/1 (72)発明者 パオロ・ベンチ イタリー国パドーバ市ビア・アンドルラ8

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特に0℃より低い温度において高いレジリ
    エンス機械特性を有する成形製品の製造に適する機械特
    性、物理特性、熱特性及びレオロジー特性の優れた均衡
    を有する強化熱可塑性ポリオレフィン組成物において、
    (A)ポリオレフィン、(B)周期律表第IIA族に属する
    金属の少なくとも1つの炭酸塩、及び(C)一般式
    (I) (式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数1
    〜18の炭化水素基であり;X3 及びX4 は、独立して、
    水酸基、水素原子、又は塩素、臭素、ヨウ素及びフッ素
    の如きハロゲン原子であり;X1 及びX2 は、独立し
    て、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は塩素、
    臭素、ヨウ素及びフッ素の如きハロゲン原子であり、た
    だし、X1、X2、X3 及びX4 の少なくとも1つは水酸
    基又はハロゲン原子であり;nは1〜6の整数であり;
    mは1〜6の整数である)で表される少なくとも1つの
    水酸基又はハロゲン原子を含有するフェノール系樹脂を
    包含してなることを特徴とする、強化熱可塑性ポリオレ
    フィン組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、混合物
    (A)+(B)の重量に対して、前記ポリオレフィン
    (A)の量が30〜98重量%であり、これに対応して炭酸
    塩(B)の量が70〜2重量%である、強化熱可塑性ポリ
    オレフィン組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のものにおいて、前記
    一般式(I)で表される少なくとも1つの水酸基又はハ
    ロゲン原子を含有するフェノール系樹脂の量が、成分
    (A)+(B)の100重量部当たり少なくとも0.01重量
    部である、強化熱可塑性ポリオレフィン組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載のものに
    おいて、ポリオレフィン(A)50〜80重量%及び周期律
    表第IIA族に属する金属の炭酸塩(B)50〜20重量%で
    なる混合物100重量部及び前記一般式(I)で表される
    フェノール系樹脂0.05〜3重量部を包含してなるもので
    ある、強化熱可塑性ポリオレフィン組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項記載のものに
    おいて、基R1 が、アルキル基又は置換アルキル基、ア
    リール基又は置換アリール基、ベンジル基及びアリル基
    の中から選ばれるものである、強化熱可塑性ポリオレフ
    ィン組成物。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項記載のものに
    おいて、基R1 が炭素数5〜10のアルキル基であり、X
    1 及びX2 がそれぞれ水素であり、X3 及びX4 がそれ
    ぞれ水酸基又は臭素であり、nが1であり、mが4〜8
    の整数である、強化熱可塑性ポリオレフィン組成物。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか1項記載のものに
    おいて、前記ポリオレフィンが、エチレンのホモ重合
    体、エチレンと炭素数3〜10の少なくとも1つの他のα
    −オレフィンとの共重合体及びこれらの混合物の中から
    選ばれるものである、強化熱可塑性ポリオレフィン組成
    物。
  8. 【請求項8】請求項7記載のものにおいて、前記ポリオ
    レフィンが、密度0.85〜0.97g/cm3 及びメルトフロー
    インデックス 15g/10分より小を有するエチレンホモ
    重合体又はエチレンと炭素数3〜10の少なくとも1つの
    他のα−オレフィン 2〜25重量%との共重合体であ
    る、強化熱可塑性ポリオレフィン組成物。
  9. 【請求項9】請求項7又は8記載のものにおいて、前記
    ポリオレフィンが、密度0.940〜0.960g/cm3 及びメル
    トフローインデックス 2〜10g/10分を有するもので
    ある、強化熱可塑性ポリオレフィン組成物。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか1項記載のもの
    において、周期律表第IIA族に属する金属の炭酸塩
    (B)が、粒径0.02〜40μm、好ましくは0.07〜10μm
    を有する粒状である、強化熱可塑性ポリオレフィン組成
    物。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれか1項記載のもの
    において、さらに、熱特性、酸化特性及び光安定性を改
    善するための添加剤及び/又は補助剤、及び顔料、染
    料、難燃剤、離脱剤などの他の添加剤、耐衝撃性を付与
    する他の種類の熱可塑性樹脂又はゴムを0.1〜50重量%
    の量で含有する、強化熱可塑性ポリオレフィン組成物。
JP6309970A 1993-11-19 1994-11-18 強化熱可塑性ポリオレフィン組成物 Withdrawn JPH07196855A (ja)

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