JPH07196428A - 充填材および充填材を含む歯科用複合材料 - Google Patents

充填材および充填材を含む歯科用複合材料

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JPH07196428A
JPH07196428A JP5353356A JP35335693A JPH07196428A JP H07196428 A JPH07196428 A JP H07196428A JP 5353356 A JP5353356 A JP 5353356A JP 35335693 A JP35335693 A JP 35335693A JP H07196428 A JPH07196428 A JP H07196428A
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dental
dental composite
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Abstract

(57)【要約】 【構成】二酸化珪素と少なくとも1種の他の金属酸化物
を凝集させ、その酸化物の結晶化温度未満の温度で熱処
理することにより製造した二酸化珪素と、少なくとも1
種の他の金属酸化物が独立な非晶質層を形成してなる歯
科用複合材料用充填材。 【効果】本発明は、高い曲げ強度と高い硬化物研磨面の
滑沢性を併わせ持ち、天然歯との色調適合性、エックス
線に対する不透明性を有する歯科用充填材、およびそれ
を用いた歯科用複合材料を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科治療分野に於て、
齲蝕等による歯牙欠損部を治療するための充填材料、歯
牙表面に塗布して齲触予防に用いる予防材料、あるいは
複合充填材料用、矯正用、歯冠材料接着用の歯科用接着
材料および当該歯科材料に使用される歯科用複合材料を
構成するための充填材、及び該充填材を含む歯科用材料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯科分野で近年多用されている歯科用複
合材料には、以下のような特性が要求される。すなわ
ち、天然の歯と置換可能な十分な強度、硬度、天然歯と
同等の表面の滑らかさ、口腔内での噛み合わせによる摩
耗に対する耐久性等の適度な機械的性質、天然歯との色
調適合性、天然歯と同等の透明性を与えるための屈折率
の適合等の適度な光学的性質である。さらに、生体との
適合性や耐久性を保証するためには、非毒性、非溶解
性、低吸水率等の性能も要求される。また、治療後の歯
が再び齲蝕を発生していないかを診断するために、天然
歯の象牙質と識別できる程度のエックス線に対する不透
明性が要求される。
【0003】齲蝕の治療に使われる複合充填材料は、常
温下のレドックス触媒、あるいは光重合触媒によるラジ
カル重合によって硬化する樹脂成分と、主に無機質から
なる充填材によって大部分が構成されている。これらの
原料の組み合わせによって、これまでに多くの種類の複
合充填材が報告されている。
【0004】歯科用複合材料を、特にそれに使用される
充填材の形態と大きさにより分類すると、(1)大きな
塊を粉砕して製造された平均粒径0.5μm以上のも
の。(2)シラン化合物等の噴霧熱分解で製造された平
均粒径0.05μm以下のもの。(3)重合性の有機金
属化合物を重合させることにより製造された、0.1μ
m 以上1.5μm以下の粒子径の分布が非常に狭い球状
粒子、の3種類に分類され る。(1)のタイプの充填
材は、最も初期の時代から用いられているもので、組成
の面でみると以下のようなものがこれまでに使われてい
る。(a)シラン処理熔融石英(Bowen(1963),Propert
ies of a Silica-reinforced Polymer forDental Resto
rations, 66 JADA , 57-64(1963))。(b)glass bead
s,glass fibers(subordinate amounts),lithium alumin
um silicate( spodumene, beta-eucryptite)(Chang(19
69) USP No.3452437)。(c)アルミナおよび水晶と
ガラスビーズの混合物(Lee II USP No.3539533)。
(d)セラミックとガラスの混合物。セラミックは、リ
ン酸塩か珪酸塩が良い(とくにLithium aluminosilicat
e)(Waller USP No.3629187)。(e)X線不透明性
ガラス。好ましいものは、 66SiO2・17BaO・6B2O3・11Al2O
3(mole%)、 49.87SiO2・32.80BaO・9.64B2O3・7.69Al2O3(w
t%)(Bowen and Cleek , X-ray-Opaque Reinforcing
Fillers for Composite Materials, J. Dent. Res., 51
(1),1969)。(f) バリウムアルミノシリケート(バ
リウムを22.5wt%以上)。最適組成は、25-35SiO2・10-20
Al2O3・50-60BaO(wt%)(Dietz USP No.3826778)。
(g)La2O3含有結晶化ガラス。15wt%までのLa2O3を含
有。(Muller, Glass ceramics as composite fillers,
J. Dent. Res., 53(6),1342-1345(1974))。これらの
充填材を用いた歯科用複合材料は、一般的 に機械的特
性には優れるが、修復材を研磨したときの表面の滑沢性
に劣るものである。この問題を解決するために、充填材
の粒子径をできるだけ細かくすることが近年検討されて
きたが、未だ満足できるレベルには到達していない。ま
た、上記充填材のうち(a)から(d)までのものは、
前述のX線不透明性を有していない。
【0005】(2)のタイプの噴霧熱分解で製造された
非常に微細な充填材としては、一般に二酸化珪素が使用
される(噴霧熱分解法シリカ、ヒュームドシリカなどと
呼称される)。このものを使用した歯科用複合材料は、
非常に粘稠性の強いものとなるため、歯科医が口腔内で
使用可能な粘稠度とするためには、充填材の含有量を非
常に低く抑えなければならない。このような複合材料は
機械的性質、特に曲げ強度が劣ったものとなり、修復物
が破壊され易いという問題点が生じる。また、一方でこ
のタイプの充填材を含む複合材料の特長はその表面滑沢
性にある。そこで、このような複合材料は特に滑沢性を
要求される前歯の修復に多用されている。
【0006】(3)のタイプの充填材は、比較的微細粒
子からなり、その粒径が揃っているため、これを用いた
複合材料は研磨性に優れる事が特長である。また、この
充填材は、高純度の有機金属化合物を原料とするため、
X線不透明性等の機能性を持った充填材を製造するにあ
たっては組成の調節がし易いというメリットもある。こ
のような充填材はたとえば特開昭59−101409号
に開示されている。しかし、このタイプの充填材にも
(2)の充填材と同様、複合材料とした時の曲げ強度が
低く、耐久性が低いといった問題点がある。
【0007】これら3つのタイプの充填材の欠点を補完
するための手法として幾つかのものが提案されている。
ひとつは有機複合充填材と呼ばれるもので、(2)のタ
イプの超微細粒子を分散させた重合性単量体を、一旦重
合させ、それを粉砕して、(1)のタイプの充填材とし
て使うものである。この手法によって確かに複合材料中
の充填材含有量の向上は達成できるが、それに伴なう機
械的性質の向上はほとんど無い。
【0008】また、他の手法として、超微細珪酸質粒子
を凝集乾燥させた後、熱処理することにより、複合材料
中への充填材の配合量を高める試みもなされている(Sc
hmitt et al. , DE2947129)。これによれば、複合材料
研磨面の滑沢性を維持しつつ、まずまずの強度を持たせ
ることができると報告されている。しかしながら、この
技術の充填材を使用した複合材料は、(1)のタイプの
充填材を用いたものには遥かに及ばない強度しか得られ
ず、さらに、充填材の屈折率が樹脂成分の屈折率と離れ
すぎており、白く濁った色調適合性の悪い複合材料が得
らる。
【0009】また、この手法を改良するものとして、Ma
bie等はシリカとアルミナと他の非毒性X線不透明性酸
化物からなる均質なガラス状の微細粒子の焼結多孔体充
填材を開示している(Microporous Glassy Fillers for
Dental Resin Composites,US4217264)。この手法によ
って製造された充填材を含む複合材料は、硬化物研磨面
の滑沢性は十分であるが、硬化物の口腔内での破壊の目
安となる曲げ強度においてはなお十分な値は得られな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の歯科
用複合材料が達成することのできなかった、高い曲げ強
度と高い硬化物研磨面の滑沢性を併わせ持ち、天然歯と
の色調適合性、天然歯の象牙質と識別できる程度のエッ
クス線に対する不透明性を有する歯科用複合材料を目指
し、それを製造し得る充填材と、それを用いた歯科用複
合材料の提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
克服すべく鋭意検討を重ねたところ、複合材料に高い曲
げ強度と高い硬化物研磨面の滑沢性を併わせ持たせるた
めには、平均粒子径が1μm以下の非常に微細な粒子を
凝集させたものをマクロに見ると(1)のタイプの大き
な粒子、ミクロに見ると(2)や(3)のタイプの小さ
な粒子として挙動させるような技術がこの理想を達成す
る可能性が高い事を想起した。また、その他の性能とし
て、複合材料の天然歯との色調適合性を良好なものとす
るためには、材料に適度な透明性を付与することが必要
であり、そのためには複合材料を構成する充填材成分と
樹脂成分との屈折率の差を小さくすることが必要であ
り、そのためにはシリカをベースとした充填材の場合、
シリカ以外の金属成分の配合が必要である。さらに、ま
た、複合材料にエックス線不透明性を付与するためには
シリカ以外の金属成分の配合が必要である。
【0012】当発明者はこれらの技術課題を併せて検討
したところ、平均粒子径が1μm以下のシリカと少なく
とも一種の他の金属酸化物粒子を凝集せしめ、該凝集粒
子をその酸化物の結晶化温度未満の温度で加熱処理する
事によって、各々の酸化物は独立な相として存在したま
ま凝集粒子内の構成粒子の間に弱い融着による結合を生
ぜしめることによって、前述の破砕型の充填材を用いた
複合材料と同等の曲げ強度を有しつつ、熱分解法シリカ
を用いた複合材料と同等あるいはそれ以上の硬化物研磨
面の滑沢性を示す複合充填材料を製造し得ることを見い
出だした。さらにまた、このような酸化物混合体の焼結
体が、X線不透明性を有する事は当然のこととしても、
不均一な物であるにも関わらず均一なガラスの場合と同
様に適度な屈折率を有し、透明性の高い複合材料を調製
し得るという驚くべき事実を見いだし、本発明を完成さ
せるに至った。
【0013】本発明の充填材を製造するためには、平均
粒子径1μm以下のシリカと少なくとも一種の他の金属
酸化物の基本粒子を使用することが重要である。基本粒
子の平均粒子径が1μmを越えると硬化物研磨面の滑沢
性が十分なレベルでは無くなる。また、より好ましい硬
化物研磨面の滑沢性を得ようとすれば、基本粒子の平均
粒子径は0.7μm以下であることが望ましい。本発明
で用いられるシリカ基本粒子としては、通常の歯科用複
合材料で用いられるシリカ系フィラー(石英、熔融石
英、水晶)を上記平均粒子径に微粉砕したものや、いわ
ゆるゾルゲル法で合成された球状のシリカ粒子、噴霧熱
分解法による超微粒子シリカおよびシリカゾルとして市
販されている物等を挙げることができる。また他の金属
酸化物としては、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化
ランタン、酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化ハ
フニウム、酸化亜鉛、酸化ホウ素、酸化アルミニウムを
好適に使用することができる。これらは、原料としては
これら金属の硝酸塩、酢酸塩、塩化物等の形で供給さ
れ、水溶液の状態で二酸化珪素原料と混合される。後述
の凝集操作によって乾燥された後、焼成工程によって有
機成分が除かれ、所望の組成の金属酸化物となる。この
ように、二酸化珪素以外の金属酸化物成分は、水溶液の
形で二酸化珪素と複合されるため、その粒子径は、使用
する二酸化珪素の粒子径によってほぼ決定されてしま
う。すなわち、二酸化珪素原料に1μm以下の 粒子径の
ものを使えば、他の金属酸化物は、その空隙を埋める形
で存在するようになるため、透明性に影響するほどの大
きな粒子にまで成長できないものと思われる。
【0014】基本粒子の凝集操作としては、下記のよう
な一般的手法を利用することができるが特にこれらに限
定されるものではなく、基本粒子が任意の大きさに凝集
したものを得られさえすれば良い。凝集操作として最も
簡単なものは、基本粒子を分散溶媒中に分散した後、加
熱あるいは減圧等により、溶媒を除去することにより達
成できる。また他の方法としては、基本粒子の分散液を
微細な霧状にして乾燥室に噴射して乾燥された凝集粒子
を得るいわゆる噴霧乾燥によって凝集させる方法も利用
可能である。前者の凝集操作では、凝集塊は相当大きな
ものになるので、解砕、粉砕等の操作が必要になるが、
後者の噴霧乾燥法ではこのステップを省略できるので効
率的である。これらの凝集段階において、基本粒子の凝
集力が弱く、凝集粒子の形態保持が難しい場合には、一
般にセラミックス原料の成形助剤として用いられるバイ
ンダー(水溶性高分子化合物、たとえばポリビニルアル
コール等)を添加しても良い。原料は、各原料溶液とシ
リカ原料とを均一混合したものを用いても良いし、それ
にさらにアンモニア水を加える、あるいはアンモニア水
に原料混合物を加える等の方法により各金属を水酸化物
の形にしたものを乾燥しても良い。この金属を水酸化物
を作成するための助剤としては、水溶液をアルカリ性に
するものであれば任意の物が使用可能であるが、焼成工
程での除去が可能であることからアンモニア水の使用が
好ましい。
【0015】凝集粒子の加熱処理条件に関しては、その
酸化物の結晶化温度未満の温度での加熱処理であること
は必須であるが、基本粒子の組成によってその最適処理
条件(温度、時間)が異なるため、一概に規定すること
はできないが、多くの組成については500℃以上80
0℃以下であることが多い。焼成温度が500℃よりも
低いと、その充填材を使用した複合材料の強度が著しく
低下し、焼成温度が800℃を越えると構成成分の結晶
化が始まる場合が多く、この充填材を使用した複合材料
の研磨性が低下して好ましくない。より詳細な焼成条件
は、この温度範囲においていくつかの条件で焼成した充
填材を作製し、その粉末X線回折分析により結晶構造が
確認できないこと、さらに、この充填材を含有する複合
材料を作製し、その曲げ強度と硬化物研磨面の滑沢性を
測定することで決定される。すなわち、充填材の加熱処
理が不十分であると複合材料の曲げ強度が不十分なもの
となり、熱処理が過剰であると複合材料の外観が不自然
に不透明になるのみならず、硬化物研磨面の滑沢性が著
しく低下する。この現象は、本発明の充填材をあまりに
高温で処理すると構成成分の一部が結晶化を始め、これ
に伴って充填材の屈折率が上昇し、それを用いた歯科用
複合材料が天然歯と異なる不自然な白さを示すようにな
ること、また、充填材の硬度が上昇することにより、複
合材料が削りにくくなって研磨性の低下を引き起こすも
のと考えられる。本発明の充填材は、各構成成分が何れ
も非晶質状態にあることを特徴とする。ここでいう非晶
質状態とは、各粒子が非結晶の状態であるという意味で
あって、成分が原子オーダーで均一に混合されたガラス
状態であることを意味するものではない。
【0016】次に、本発明の複合材料は、上記充填材
と、重合性単量体と、重合開始材を主成分として混合さ
れた組成物である。上記方法により製造された充填材
は、解砕、ブレンド等の方法により適当な粒度分布を有
するように調整される。その後、該充填材は重合性単量
体成分と混合するに先立ち、その表面を表面処理して用
いられる。表面処理法としては通常使用されるシランカ
ップリング剤、例えば、ω−メタクリロキシアルキルト
リメトキシシラン(メタクリロキシ基と珪素原子との間
の炭素数:3〜12)、ω−メタクリロキシアルキルト
リエトキシシラン(メタクリロキシ基と珪素原子との間
の炭素数:3〜12)、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン
等の有機珪素化合物による処理が好ましい。この処理に
より、重合性単量体成分とより強固に結合することが可
能となる。処理剤の種類、処理方法等は特に限定される
ものではなく一般に公知の手法を好適に使用できる。
【0017】本発明の複合充填修復材の重合性単量体と
しては、一般的に歯科用複合充填修復材に用いられるも
のを好適に使用することができる。また、これら重合性
単量体は、その中に重合開始剤、着色顔料、重合禁止
剤、紫外線吸収剤、変色防止剤、抗菌剤、その他従来公
知の各種添加剤を配合する事が出来る。より具体的に重
合性単量体の例を示すと、(メタ)アクリル酸アルキル
エステル(アルキル基の炭素数 1〜10)、ポリアル
キレングリコールジ(メタ)アクリレート(炭素数 2
〜20)、エチレングリコールオリゴマージ(メタ)ア
クリレート(2〜10量体)、ビスフェノールAジ(メ
タ)アクリレート、2.2−ビス[p−(γ−メタクリ
ロキシ−β−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]プロパ
ン、2,2−ジ(4−メタクリロキシポリエトキシフェ
ニル)プロパン(1分子中にエトキシ基2〜10個)、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等の1
官能性、多官能性の(メタ)アクリル酸エステル類や、
ヒドロキシル基を有する(メタ)アクリレート2モルと
ジイソシアネート1モルとの反応生成物であるウレタン
(メタ)アクリル酸エステル類、具体的には特公昭55
−33687号や特開昭56−152408号に開示さ
れているような単量体等が好適である。これらの単量体
は単独で用いることもあるが、2種類以上の単量体を混
合して使用することが好ましい。単量体は重合性樹脂組
成物中に10〜50重量%の割合で使用する。
【0018】また、本発明の組成物に使用することの出
来る重合触媒としては、例えば、有機過酸化物と芳香族
第3級アミンの組み合わせが挙げられる。これらは、一
方のペースト中には有機過酸化物、他方のペーストには
芳香族第3級アミンを配合するようにして使用する。過
酸化物としては、芳香族基を有するジアシルパーオキサ
イド類や過安息香酸のエステルとみなされるようなパー
オキシエステル類が好ましく、例えば、ベンゾイルパー
オキサイド、2,4−ジクロルベンゾイルパーオキサイ
ド、m−トリルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ
ベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレー
ト、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオ
キシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ[(o
−ベンゾイル)ベンゾイルパーオキシ]ヘキサン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ[(o−ベンゾイル)ベンゾ
イルパーオキシ]ヘキシン−3、3,3’,4,4’−
テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェ
ノン等が効果的であり、第3級アミンとしては、芳香族
基に直接窒素原始の置換した第3級アミンが好ましく、
N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジメチル
アニリン、N−メチル−N−β−ヒドロキシエチルアニ
リン、N,N−ジ(β−ヒドロキシエチル)−アニリ
ン、N,N−ジ(β−ヒドロキシエチル)−p−トルイ
ジン、N,N−ジ(β−ヒドロキシプロピル)アニリ
ン、N,N−ジ(β−ヒドロキシプロピル)−p−トル
イジン、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチル、N,
N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル等が効果的であ
る。
【0019】また、場合によってはこの組成物にさらに
光重合機能を付与することも可能で、その場合には、例
えば、カンファーキノンとアミン、カンファーキノンと
有機過酸化物およびアミン、カンファーキノンとN,N
−ジメチル安息香酸アルキルエステル、カンファーキノ
ンとアルデヒドおよび有機過酸化物、カンファーキノン
とメルカプタン、カンファーキノンとアゾ化合物等に記
載されている従来公知の可視光線を利用する光重合型開
始剤の使用ができる。しかし、上記の有機過酸化物と光
重合用のアミン系促進剤とを同一のペースト内に同時に
配合する事はない。これらの触媒は重合性単量体に対し
0.1〜5重量%の範囲で使用される。
【0020】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げ、本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではない。なお、以下の実施例、比較例に
示した複合充填修復材の物性測定は、以下の方法にした
がった。 (1)曲げ強度 製造した複合充填修復材をステンレス製の金型(寸法2
mmx2mmx30mm)に充填した。上下面をスライ
ドガラスで圧接し、両面から各1分ずつ光を照射して硬
化させた。硬化物は、金型から取り出した後37℃の蒸
留水中に24時間保管し測定に供した。測定にはインス
トロン万能試験機を使用した。スパンは20mm、クロ
スヘッドスピードは1mm/minとした。各試料、5
本ずつの試験片を作製し、その平均値を以てその試料の
曲げ強度とした。 (2)滑沢性 製造した複合充填修復材をテフロン製の金型(寸法10
mmx30mmx1mm)に充填した。上下面をスライ
ドガラスで圧接し、両面から各1分間光照射して硬化さ
せた。硬化物は金型から取り出した後、800番の耐水
研磨紙で研磨された。この研磨面を、松風社製シリコン
ポイント(金属研磨仕上げ用MP−3)を用いて、約8
0gの手圧をかけながら注水下30秒間研磨した。この
面の光沢を光沢度計(日本電色(株)製VG−107)
を用い、鏡を100%としたときの割合で示した。測定
の角度は、60度とした。
【0021】実施例1 オキシ硝酸ジルコニウム32.5gを325gの蒸留水
に溶解した。この溶液を攪拌しながら、市販シリカゾル
(日産化学製スノーテックスOL、平均粒子径0.04
〜0.05μm)425gを徐々に加え混合液を得た。
得た混合液を凍結乾燥し、乾燥の終了した混合粉末を、
アルミナ坩堝にいれ、電気炉において600℃で1時間
焼成した。この時の昇温速度は、毎分2℃とした。焼成
後の粉末のX線回折結果からは、結晶による回折ピーク
は全く認められなかった。焼成後の粉末は、粉末100
重量部に対して5重量部のγ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシランで表面処理し、疎水化した。ウレタ
ンジメタクリレート(以後UDMAと称する)65重量
部とトリエチレングリコールジメタクリレート(以後T
EGDMAと称する)35重量部を混合した後、カンフ
ァーキノン(以降CQと称す)1重量部、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート(以後DMAEMAと称す)2
重量部を溶解し、重合性単量体とした。この、重合性単
量体混合物30重量部に対し、前記の表面処理フィラー
70重量部を乳鉢中で混練することにより、複合充填修
復材を得た。このペーストを光照射することにより前記
形状の硬化体を得、その曲げ強度を測定したところ、平
均1271kgf/cm2という値を示した。また、シリコン
ポイントによる研磨後の光沢は、45%であった。
【0022】実施例2 オキシ硝酸ジルコニウム32.5gを325gの蒸留水
に溶解した。この溶液を攪拌しながら、市販シリカゾル
(日産化学製スノーテックスZL、平均粒子径0.07
〜0.1μm)212.5gを徐々に加え混合液を得、
さらにポリビニルアルコール(クラレ社製PVA11
7)の水溶液をPVAの量が、上記混合液100重量部
に対し2重量部となるように加えた。この混合液をスプ
レードライヤー(大河原化工機製L−8型)によって噴
霧乾燥した。得られた乾燥粉末は、平均粒子径20μm
程度の球状粒子であった。この乾燥粉末を650℃で1
時間焼成した。焼成時の昇温速度は、毎分2℃であっ
た。焼成後の粉末を、粉末100重量部に対して5重量
部のγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで
表面処理した。このものを、実施例1と同様の重合性単
量体混合物と混練した。得られた複合充填修復材を所定
の形状に硬化させた後曲げ強度を測定し、1317kgf/
cm2という平均値を得た。この硬化体の研磨後の光沢度
は、40%であった。
【0023】実施例3〜11 それぞれ、焼成後にシリカを85重量部、他の酸化物を
15重量部含むように原料を混合し、実施例1と同様
に、複合充填修復物を作製し、その曲げ強度および、研
磨面の光沢度を測定した。シリカ原料としては、粒子径
0.04〜0.05μm(スノーテックスOL),0.
04〜0.06μm(スノーテックスXL)および0.
05〜0.08μm(スノーテックスYL)を用いた。
他の酸化物としては、酸化イットリウム、酸化バリウ
ム、酸化ホウ素、酸化アルミニウム、酸化ランタン、酸
化亜鉛、酸化ストロンチウム、酸化チタンを用いた。酸
化ホウ素、酸化アルミニウムを用いた場合には、これら
を5重量部と同時に酸化バリウムを10重量部加えた。
また、実施例11では、酸化ジルコニウム10重量部と
酸化チタン5重量部となるように調整した。これらの結
果を表1にまとめて示す。
【表1】 表1では、酸化物1の粒子径を、製造者公表値の中央値
で示している。いずれの硬化物の透明性も、歯科用複合
充填修復材としては十分なものであった。また曲げ強度
も1100kgf/cm2を越える値であった。
【0024】比較例1 市販球状シリカ(日本触媒社製シーホスター、平均粒子
径0.2μm)と酸化ジルコニウムの混合物を実施例1と同
様の手法で作製した。乾燥後の粉末を950℃で1時間
焼成し、実施例1と同じ重合性単量体と混合して複合充
填修復材を得た。しかしながら、このものの透明性は天
然歯と比較して明らかに不十分で使用不可能なものであ
った。
【0025】比較例2 市販噴霧熱分解法シリカ(日本アエロジル社製、アエロ
ジルOX−50)を実施例2と同様に噴霧乾燥によって
凝集し、1100℃で1時間焼成した。このものを粉末
100重量部に対し14重量部のγ−MPTSで処理し
たものを用いて作製した複合充填修復材は、十分な透明
性を持ち、曲げ強度も1164kgf/cm2と比較的高いも
のであったが、研磨後の光沢度は、35%であった。
【0026】比較例3 市販歯科用バリウムガラス(キンブルT−3000)を
平均粒子径2μmまで粉砕したものを、粉末100重量
部に対し2重量部のγ−MPTSで表面処理し、複合充
填修復材を作製した。この場合の重合性単量体組成は、
2,2−ビス[p−(γ−メタクリロキシ−βヒドロキ
シプロポキシ)フェニル]プロパン(以降Bis−GM
Aと称する)70重量部とTEGDMA30重量部を混
合したものであった。この場合、透明性は十分で154
5kgf/cm2と高い曲げ強度も得られ たが、研磨後の光沢
度は、26%にすぎなかった。
【0027】比較例4 比較例2で用いた噴霧熱分解法シリカを熱処理する事無
くそのまま粉末100重量部に対し14重量部のγ−M
PTSで処理してフィラーとして用い、複合充填修復材
を作製した。透明性は十分で、研磨後の光沢も45%と
比較的高い値であったが、曲げ強度は825kgf/cm2
すぎなかった。
【0028】比較例5 実施例1で作製した凝集粒子を、900℃で1時間焼成
したものをフィラーとし、複合充填修復材を作製した
が、白色が強く、不十分な透明性しか得られなかった。
この粉末を粉末X線回折にかけたところ酸化ジルコニウ
ム由来のピークが明瞭に観察され、酸化ジルコニウムの
結晶化が進行しているようすが伺われた。
【0029】比較例6 実施例2で作製した凝集粒子を、900℃で1時間焼成
したものをフィラーとし、複合充填修復材を作製した
が、比較例5と同様に透明性は不十分であった。また、
粉末X線回折の結果から、酸化ジルコニウムの結晶化が
進行していることが明かであった。
【0030】比較例7 実施例1で作製した凝集粒子を、450℃で1時間焼成
した。このものを用いて作製した複合充填修復材は、歯
科材料として使用可能な透明性を有しており、研磨後の
光沢度も49と高かったが、曲げ強度は785kgf/cm2
にすぎなかった。比較例の結果を表2に示した。
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明により製造された充填材は、それ
を含有する歯科用複合修復材に、高い曲げ強度と研摩面
の滑沢性を同時に付与し、さらに歯科材料として十分な
透明性と、エックス線不透明性をも実現できる、あらゆ
る特性をほぼ満足する材料を与えうるという顕著な効果
を有する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二酸化珪素と少なくとも1種の他の金属酸
    化物を凝集させ、その酸化物の結晶化温度未満の温度で
    熱処理することにより製造したことを特徴とする、二酸
    化珪素と少なくとも1種の他の金属酸化物が独立な非晶
    質層を形成してなる歯科用複合材料用充填材。
  2. 【請求項2】二酸化珪素の大きさが1μm以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の歯科用複合材料用充填
    材。
  3. 【請求項3】他の金属酸化物が酸化ジルコニウム、酸化
    チタン、酸化ランタン、酸化バリウム、酸化ストロンチ
    ウム、酸化イットリウム、酸化亜鉛、酸化ホウ素、酸化
    アルミニウムからなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項1および2のいずれかに記載の歯科用複合材料
    用充填材。
  4. 【請求項4】請求項1項より3項のいずれかに記載され
    る充填材を配合したことを特徴とする歯科用複合材料。
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