JP2013070777A - 歯科用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 口腔内に装着した場合に生気があって血の通った健康的な印象を看者に生起させることのできる人工歯等を得るのに適した歯科用組成物、とりわけ、天然歯、ホワイトニングされた天然歯と調和し易い人工歯等を得るのに適した歯科用組成物を提供する。
【解決手段】 レジンマトリックスモノマー、有機質充填材、および、無機質充填材として、平均粒子径が0.6〜0.8μmの二酸化チタン球状集合体を含有することを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

この発明は、歯科用組成物に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、人工歯、歯科修復材、歯冠、歯科用床等に使用される歯科用組成物に関するものである。
人工歯、歯科修復材等に使用される材料は、生体偽害性がなく、生体親和性があり、表面硬度、耐摩耗性、曲げ強度、曲げ弾性率といった物理的性質に加え、色調、光沢性、半透明性といった審美性を満足することが必要である。
近年、審美性に対する患者の要求が高まっており、天然歯の表面或いは内部に付着した色素を過酸化水素、過酸化尿素等によって分解して歯を白くするホワイトニング治療が普及しつつある。
ホワイトニング治療の普及に伴い、人工歯、歯科修復材等の審美性もホワイトニングされた歯に調和した専用のシェード(色調)が必要となる。
しかしながら、従来使用されている二酸化チタン等の白色系顔料を多量に配合した歯科用組成物を用いた人工歯等では、人工的な白さとなり、ホワイトニングされた歯に調和させることが十分にできない。
本出願人は、レジンマトリックスモノマー、有機質充填材、および、無機質充填材として、平均粒径が0.01〜0.10μmの二酸化チタン微粒子を含有する歯科用組成物を提案している(特許文献1)。
特許文献1に記載の歯科用組成物は、餅状またはペースト状として使用でき、通法に従い、成形用型内において、該歯科用組成物を人工歯等所定の形状に成形し、レジンマトリックスモノマーを重合硬化させることで、平均粒径が0.01〜0.10μmの二酸化チタン微粒子の配合割合が低くても、オパール効果の発現といった人工歯、歯科修復材等の審美性において要求される要件を満足させることができる。
特開2008−23003号公報
特許文献1に記載の歯科用組成物において、平均粒径が0.01〜0.10μmの二酸化チタン微粒子の配合割合が低くても、人工歯等に必要とされるオパール効果といった審美性において要求される要件が発現するのは、平均粒径が0.01〜0.10μmの二酸化チタン微粒子が、短波長である青色の光を選択的に散乱・反射し、長波長である赤色の光を透過するのに有効に機能するとともに、ガラスに代表される無機質充填材よりも白色度が高く、遮蔽性に優れていることによるものと考えられている。
特許文献1に記載の歯科用組成物を用いた人工歯等を口腔内に装着し、開口すると、口腔内が暗色(黒)背景となった状態で、口腔外からの光に対して平均粒径が0.01〜0.10μmの二酸化チタン微粒子によるオパール効果が発現することになるが、人工歯等が青みがかって見え、生気がなく血の気のない病的で人工物的な印象を看者に生起させるきらいがある。これは、口腔内が暗色(黒)背景となった状態で、平均粒径が0.01〜0.10μmの二酸化チタン微粒子が、口腔外からの光のうち長波長である赤色の光が透過し、短波長である青色の光が選択的に散乱・反射されることによると考えられるが、そのため、特許文献1に記載の歯科用組成物を用いた人工歯等では、天然歯はもとより、ホワイトニングされた天然歯と色調を調和させるのに難がある。
この発明は、上記のような実情に鑑み鋭意研究の結果創案されたものであり、口腔内に装着した場合に生気があって血の通った健康的な印象を看者に生起させることができる人工歯等を得るのに適した歯科用組成物、とりわけ、天然歯、ホワイトニングされた天然歯と調和し易い人工歯等を得るのに適した歯科用組成物を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明の歯科用組成物は、(1)レジンマトリックスモノマー、有機質充填材、および、無機質充填材として、平均粒子径が0.6〜0.8μmの二酸化チタン球状集合体を含有することを特徴とする。
(2)前記(1)において、前記二酸化チタン球状集合体は、平均一次粒子径が0.01〜0.07μmの二酸化チタンの小球状粒子から形成されていることが好ましい。
(3)前記(1)または(2)において、前記レジンマトリックスモノマー100重量部に対し、前記有機質充填材20〜180重量部、前記二酸化チタン球状集合体0.1〜20重量部であることが好ましい。
(4)前記(1)、(2)または(3)において、さらに、無機質充填材として、バリウムガラス、アルミナガラス、カリウムガラス、シリカ、合成ゼオライト、リン酸カルシウム、長石、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム、石英、無孔質のアトマイズド法のコロイダルシリカ、無孔質のコロイダルアルミナ、無孔質の湿式法のコロイダルシリカの群から選択された1種または2種以上の無機質粉末を含有することが好ましい。
(5)前記(1)、(2)、(3)または(4)において、さらに、有機無機複合充填材を含有することが好ましい。
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、この発明の歯科用組成物は、餅状またはペースト状として使用でき、通法に従い、成形用型内において、該歯科用組成物を人工歯等所定の形状に成形し、レジンマトリックスモノマーを重合硬化させることで、口腔内に装着し、開口した時、明るいアイボリー色(オレンジ〜赤味のある色)を呈し、生気があって血の通った健康的な印象を看者に生起させることのできる人工歯等を得るのに適した歯科用組成物、とりわけ、天然歯、ホワイトニングされた天然歯と調和し易い人工歯等を得るのに適した歯科用組成物を得ることができる。
このように口腔内に装着し、開口した時、生気があって血の通った健康的な印象を看者に生起させることのできる人工歯等を得ることができるのは、この発明で使用する二酸化チタン球状集合体の光の選択的散乱・反射および透過が大きく寄与していると考えられる。この発明で使用する二酸化チタン球状集合体は、二酸化チタンの微細な一次粒子が球状に集合したものであることから、口腔内が暗色(黒)背景となった状態において、一次粒子、球状集合体による口腔外からの光の選択的散乱・反射および透過が複雑に絡み合って機能し特異な光学的特性を示すことになると考えられるがはっきりしていない。
こういったことから、例えば、この発明の歯科用組成物を単層の人工歯に使用してもよいし、多層の人工歯に使用してもよい。図1に示すようなコア層1、デンチン層2、エナメル層3の3層からなる多層の人工前歯Tの場合は、デンチン層2にこの発明の歯科用組成物を使用し、最外層であるエナメル層3に、特許文献1に記載の歯科用組成物を使用すると、両者が相まって、人工前歯Tは、青みがかって見えるのが抑制され、むしろ、生気があって血の通った健康的な印象を看者に生起させ、しかも、天然歯に似たオパール効果を呈し、ホワイトニングされた天然歯にも容易に調和させることができる良好な人工前歯を得ることができる。なお、この様な構造は、人工前歯に限られず人工犬歯等に用いてもよい。
この発明の歯科用組成物を人工前歯のデンチン層に使用した場合の概略図である。
以下、発明を実施するための形態を示し、さらに詳しくこの発明について説明する。もちろんこの発明は以下の実施の形態によって限定されるものではない。
この発明の歯科用組成物において使用されるレジンマトリックスモノマーとしては、1つの不飽和二重結合を有する(メタ)アクリレート、または、2つ以上の不飽和二重結合を有する(メタ)アクリレートを使用すればよい。
1つの不飽和二重結合を有する(メタ)アクリレートとしては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート及びこれらのアクリレートが例示できる。
2つ以上の不飽和二重結合を有する(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシ−1,3−ジメタクリロキシプロパン、2,2−ビス(メタクリロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロキシプロポキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ブチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、トリメチロールメタントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート及びこれらのアクリレート、また分子中にウレタン結合を有するメタクリレート及びアクリレートが例示できる。
レジンマトリックスモノマーとしては、1種の1つの不飽和二重結合を有する(メタ)アクリレートであってもよく、または、2種以上を併用してもよい。また、1つの不飽和二重結合を有する(メタ)アクリレートと、2つ以上の不飽和二重結合を有する(メタ)アクリレートを併用してもよい。この場合、1種の1つの不飽和二重結合を有する(メタ)アクリレートと、1種の2つ以上の不飽和二重結合を有する(メタ)アクリレートの組合せ、2種以上の1つの不飽和二重結合を有する(メタ)アクリレートと、1種の2つ以上の不飽和二重結合を有する(メタ)アクリレートの組合せ、2種以上の1つの不飽和二重結合を有する(メタ)アクリレートと、2種以上の2つ以上の不飽和二重結合を有する(メタ)アクリレートの組合せが採用できる。その組合せは、歯科用組成物の用途、すなわち、人工歯、歯科修復材等に応じ適宜決定される。
レジンマトリックスモノマーには、予め重合開始剤を添加することが好ましい。
重合開始剤としては、加熱重合型開始剤、化学重合型開始剤、光重合型開始剤が使用できる。
加熱重合型開始剤としては、主に有機過酸化物や、アゾ化合物等が用いられる。有機過酸化物としては、芳香族を有するジアシルパーオキシド類や過安息香酸のエステルと見なされるようなパーオキシエステル類が好ましく、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロルベンゾイルパーオキシド、m−トリルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、2,5−ジメチル−2,5ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ{(o−ベンゾイル)ベンゾイルパーオキシ}ヘキサンが例示できる。また、アゾ化合物としては、アゾビスイソブチロニトリル等、他にもトリブチルホウ素等のような有機金属化合物等が使用できる。
化学重合型開始剤としては、有機過酸化物と第3級アミンの組み合わせが挙げられる。有機過酸化物としては、芳香族を有するジアシルパーオキシド類や過安息香酸のエステルと見なされるようなパーオキシエステル類が好ましく、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロルベンゾイルパーオキシド、m−トリルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、2,5−ジメチル−2,5ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ{(o−ベンゾイル)ベンゾイルパーオキシ}ヘキサンが例示できる。第3級アミンとしては、芳香族基に直接窒素原子が置換した第3級アミンが好ましく、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチル−N−β−ヒドロキシアニリン、N,N−ジ(β−ヒドロキシエチル)−アニリン、N,N−ジ(β−ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、N,N−ジ(β−ヒドロキプロピル)−アニリン、N,N−ジ(β−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジン、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチル、N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルが例示できる。
光重合型開始剤としては、増感剤と還元剤の組合わせが一般に用いられる。
増感剤としては、カンファーキノン、ベンジル、ジアセチル、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタール、ベンジルジ(2−メトキシエチル)ケタール、4,4′−ジメチルベンジル−ジメチルケタール、アントラキノン、1−クロロアントラキノン、2−クロロアントラキノン、1,2−ベンズアントラキノン、1−ヒドロキシアントラキノン、1−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、1−ブロモアントラキノン、チオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−ニトロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2−クロロ−7−トリフルオロメチルチオキサントン、チオキサントン−10,10−ジオキシド、チオキサントン−10−オキサイド、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、イソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾフェノン、ビス(4−ジメチルアミノフェニル)ケトン、4,4′−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、アシルフォスフィンオキサイドの誘導体、アジド基を含む化合物等が例示でき、これらは、単独もしくは混合して使用される。
還元剤としては、第3級アミンが一般に使用される。第3級アミンとしては、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、トリエタノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルが例示できる。また、他の還元剤として、ベンゾイルパーオキサイド、スルフィン酸ソーダ誘導体、有機金属化合物等が挙げられる。
光重合型開始剤は、紫外線または可視光線などの活性光線を照射することにより重合反応が達せられる。光源としては超高圧、高圧、中圧および低圧の各種水銀灯、ケミカルランプ、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、タングステンランプ、キセノンランプ、アルゴンイオンレーザー等が使用される。
この他に必要に応じ重合禁止剤、酸化安定剤、変色防止剤、可塑剤、界面活性剤、抗菌剤、紫外線吸収剤、顔料、染料等をレジンマトリックスモノマーに添加することができる。
この発明において使用される有機質充填材としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、アルキルメタクリレート、メトキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、フェニルメタクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、または、これらのアクリレートのホモポリマー、または、これらのコポリマー、または、これらのホモポリマーとコポリマーとの混合物が採用できる。これらの有機質充填材は、懸濁重合(パール重合)することで得ることができる。有機質充填材は、一般に平均粒子径100μm以下の粒状または粉末状のものを使用することが好ましい。平均粒子径が100μm以下であると、この発明の歯科用組成物中のレジンマトリックスモノマーが重合硬化したものの審美性が良好となり、100μmを超えると、重合硬化したものの表面に有機質充填材がパール状になって現れ、審美性が損なわれることになるとともに硬化体が脆くなる。
この発明の歯科用組成物においては、レジンマトリックスモノマー100重量部に対し、有機質充填材が20〜180重量部であることが好ましい。有機質充填材は、レジンマトリックスモノマーによって膨潤し、歯科用組成物を餅状またはペースト状にする。有機質充填材が20重量部未満では、餅状またはペースト状の歯科用組成物が得られず、作業性が劣り、成形が困難となり好ましくない。また、有機質充填材が180重量部を超えると、粉成分が過剰で、バサつき、成形性や作業性が悪くなり好ましくなく、レジンマトリックスモノマーが重合硬化したものの耐摩耗性が劣ることになり好ましくない。
この発明において使用される平均粒子径が0.6〜0.8μmの二酸化チタン球状集合体は、平均一次粒子径が0.01〜0.07μmの二酸化チタンの小球状粒子から形成されたものが使用できる。
この発明で使用する二酸化チタン球状集合体は、二酸化チタンの微細な一次粒子が球状に集合したものであることから、一次粒子、球状集合体による光の選択的散乱・反射および透過が複雑に絡み合って機能し特異な光学的特性を示すことになると考えられるがはっきりしていない。この発明において使用される二酸化チタン球状集合体は、平均粒子径が0.6〜0.8μmであることが好ましい。二酸化チタン球状集合体の平均粒子径が0.6μm未満では、散乱光が健康的な赤・黄色系ではなく冷たい緑・青系に移行することから好ましくない。一方、二酸化チタン球状集合体の平均粒子径が0.8μmを超えると、透過光及び散乱光が白系に移行することから好ましくない。二酸化チタン球状集合体が平均粒子径0.6〜0.8μmであると散乱光が健康的な赤・黄色系であって望ましい。
この発明において使用される平均一次粒子径が0.01〜0.07μmの二酸化チタンの小球状粒子が球状に集合した平均粒子径が0.6〜0.8μmの二酸化チタン球状集合体としては、例えば、特開2000−191325号公報に記載の製造方法に従って製造されたものが使用できる。こうした製品は、テイカ株式会社から販売されている。
この発明の歯科用組成物においては、レジンマトリックスモノマー100重量部に対し、前記二酸化チタン球状集合体が0.1〜20重量部であることが好ましい。二酸化チタン球状集合体が0.1重量部未満では、レジンマトリックスモノマーが重合硬化したものの遮蔽性が不十分なことから好ましくない。一方、二酸化チタン球状集合体が20重量部を超えると、レジンマトリックスモノマーが重合硬化したものの半透明性が劣ることになり好ましくない。
この発明の歯科用組成物において使用される無機質充填材としては、前記した二酸化チタン球状集合体だけに限られるものではなく、必要に応じ、バリウムガラス、アルミナガラス、カリウムガラス等の各種ガラス、シリカ、合成ゼオライト、リン酸カルシウム、長石、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム、石英、無孔質のアトマイズド法のコロイダルシリカ、無孔質のコロイダルアルミナ、無孔質の湿式法のコロイダルシリカの群から選択された1種または2種以上の無機質粉末を前記二酸化チタン球状集合体と併用してもよい。これらの無機質粉末は、重合硬化したものが前記二酸化チタン球状集合体による光学的な特性を損なうことなく、人工歯、歯科修復材等として必要な表面硬度、耐摩耗性、曲げ強度等を確保するのに有効であって、その使用量は、適宜決定される。これらの無機質粉末は、前記二酸化チタン球状集合体の平均粒子径を踏まえると、通常は平均粒子径20μm以下のものが用いられるが、粒子の小さいものとしては平均粒子径が50nm以下の微粒子状のものも用いることができる。平均粒子径が20μmを超えると、この発明の歯科用組成物のレジンマトリックスモノマーが重合硬化したものにおいて、粘膜面との接触感が悪くなり好ましくない。これらの無機質粉末の平均粒子径が前記二酸化チタン球状集合体の平均粒子径より比較的大きい組合せは、ハイブリッド型複合となることから、機械的性質の微調整が容易となる。
前記無機質充填材は、いずれも予めカップリング剤を用いて表面処理したものを用いることが好ましい。カップリング剤としては、オルガノファンクショナルシランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、ジルコアルミネート系カップリング剤が使用できる。
オルガノファンクショナルシランカップリング剤としては、γ―メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリエトキシシラン、N―β(アミノエチル)γ―アミノプロピルトリメトキシシラン、N―β(アミノエチル)γ―アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ―クロロプロピルトリメトキシシラン、γ―アミノプロピルトリエトキシシラン等が採用できる。
チタネート系カップリング剤としては、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、テトライソピルビス(ジオクチルフォスフェート)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルフォスフェート)チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチルー1−ブチル)ビス(ジートリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピルトリオクナノイルチタネート、イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネート、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネート、イソプロピルトリ(ジオクチルフォスフェート)チタネート、イソプロピルトリクミルフェニルチタネート、イソプロピルトリ(N−ジアミノエチル)チタネート、ジクミルフェニルオキシアセテートチタネート、ジイソステアロイルエチレンチタネート等を採用することができる。
ジアルコアルミネート系カップリング剤としては、アルコール系キャブコモド、グリコール系キャブコモド等を採用することができる。
これらのカップリング剤の添加量は、前記無機質充填材100重量部に対し、0.1〜25重量部であることが好ましい。カップリング剤の添加量が、0.1重量部未満では、カップリング剤としての効果がなく、無機質充填材とレジンマトリックスモノマーとの接着が不十分であり、人工歯等とした時に、その物理的性質等が劣り好ましくない。また、カップリング剤の添加量が25重量部を超えると、過剰のカップリング剤が、可塑剤や欠陥として機能することになり、人工歯等とした時に、その物理的性質等が劣り好ましくない。
前記無機質充填材をカップリング剤で処理するには、無機質充填材とカップリング剤とを適宜混合すればよい。
この発明の歯科用組成物においては、必要に応じ、有機無機複合充填材が使用できる。有機無機複合充填材として、バリウムガラス、アルミナガラス、カリウムガラス等の各種ガラス、シリカ、合成ゼオライト、リン酸カルシウム、長石、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム、石英、無孔質のアトマイズド法のコロイダルシリカ、無孔質のコロイダルアルミナ、無孔質の湿式法のコロイダルシリカ等の無機質粉末と、この発明において使用するとして説明した前記のレジンマトリックスモノマーから選択された少なくとも1種のモノマーとを混合し、重合させ、次いで、粉砕したものが例示できる。有機無機複合充填材はその表面がレジンであることから、レジンマトリックスモノマーとの親和性と濡れが良好で、均一な混合を可能とする利点がある。
有機無機複合充填材に用いる無機質粉末は、前記したと同様に通常は平均粒子径20μm以下のものが用いられるが、粒子の小さいものとしては平均粒子径が50nm以下の微粒子状のものも用いることができる。平均粒子径が20μmを超えると、この発明の歯科用組成物のレジンマトリックスモノマーが重合硬化したものにおいて、粘膜面との接触感が悪くなり好ましくない。有機無機複合充填材に使用される無機質粉末の平均粒子径が前記二酸化チタン球状集合体の平均粒子径より比較的大きい組合せは、ハイブリッド型複合となることから、機械的性質の微調整が容易となる。
前記有機無機複合充填材に用いる無機質粉末は、予めカップリング剤を用いて表面処理したものを用いることが好ましい。カップリング剤としては、前記したオルガノファンクショナルシランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、ジルコアルミネート系カップリング剤が使用できる。前記有機無機複合充填材に用いる無機質粉末のカップリング処理は、前記無機質充填材のカップリング処理と同様にして、無機質粉末とカップリング剤と適宜混合すればよい。
有機無機複合充填材の製造は、より具体的には、前記の無機質粉末、前記のモノマー、加熱重合開始剤、例えば、ベンゾイルパーオキサイド等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、更に必要に応じ前記したカップリング剤、着色剤、酸化安定剤、紫外線吸収剤、顔料等を適宜添加し、攪拌混合し、そして、80〜120℃で重合させ、ボールミルなどで平均粒子径1〜50μm程度に粉砕することで得られたものを採用することができる。平均粒子径が1μm未満では、比表面積が大きくなり、歯科用組成物とする際、他の成分との均一な混合に長時間を要する上に、硬くなりやすく、作業性が劣ることになり好ましくない。平均粒子径が50μmを超えると、例えば、人工歯等としたとき、粘膜面との接触感が悪くなり好ましくない。
この発明の歯科用組成物においては、レジンマトリックスモノマー100重量部に対し、有機無機複合充填材が5〜100重量部であることが好ましい。有機無機複合充填材が5重量部未満では、歯科用組成物のレジンマトリックスモノマーが重合硬化したものが脆くなりやすい。また、有機無機複合充填材が100重量部を超えると、成形性や作業性が悪くなり好ましくなく、レジンマトリックスモノマーが重合硬化したものの耐摩耗性が劣ることになり好ましくない。
この発明の歯科用組成物を用いた人工歯、歯科修復材等は、対象物、暫定か永続か等といった使用目的、使用箇所等に必要とする物理的性質に応じ適宜の製造方法が採用でき、また、各製造方法においても、各種の材料が使用できる。
例えば、この発明の歯科用組成物を用いて、人工歯を製造するには、先ず、レジンマトリックスモノマー、有機質充填材、平均粒子径が0.6〜0.8μmの二酸化チタン球状集合体を所定割合になるように秤量し、必要に応じ重合開始剤、顔料等を加え、均一になるように混合し、所定時間経過させて餅状の生地(歯科用組成物)を作製する。次いで、該生地を、人工歯金型に填入し、加圧成形する。そして、生地を金型中で加圧したまま、重合成形する。重合開始剤として加熱重合開始剤を用いると、金型を加熱することで重合を行わせることができる。重合が完了したら、金型から成形された人工歯を取り出せばよい。
歯冠の成形も所定の型を用いて同様にして行うことができる。
義歯の作製において、通法に従って人工歯が排列された蝋義歯をフラスコ埋没し、流蝋して形成された空洞に、この発明の餅状の生地(歯科用組成物)を充填し、生地を重合させることで義歯床を成形することになる。
なお、レジンマトリックスモノマー、有機質充填材、平均粒子径が0.6〜0.8μmの二酸化チタン球状集合体に、さらに、バリウムガラス等の前記無機質充填材および/または有機無機複合充填材を併用する場合も、所定割合になるように秤量し、必要に応じ重合開始剤、顔料等を加え、均一になるように混合し、所定時間経過させて餅状の生地(歯科用組成物)を作製して行えばよい。
次に、実施例を比較例とともに示しさらに詳しく説明する。もちろんこの発明は、以下の実施例によって限定されるものではない。
(実施例1)
レジンマトリックスモノマーとして、メチルメタクリレート(MMA)、エチレングリコールジメタクリレート(EDMA)、有機質充填材として、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、重合触媒として、ベンゾイルパーオキサイド(BPO)、無機質充填材として、平均粒子径0.7μmの二酸化チタン球状集合体(商品名;マイクロマリモ、テイカ(株)製)を、表1の実施例1に示す重量部秤量して均一になるように攪拌混合し、所定時間経過させて餅状の歯科用組成物を得た。
ここにおいて、PMMAは、平均分子量500,000、平均粒子径20μmの粉末を用いた。
前記二酸化チタン球状集合体は、γ―メタクリロキシプロピルトリメトキシシランでシランカップリング処理したものである。シランカップリング処理は、二酸化チタン球状集合体100重量部に対しカップリング剤1重量部を使用した。
得られた餅状の歯科用組成物を金型リング(φ15mm×2mm)内に填入し、80℃、300MPaで10分間加熱重合させて試料を得た。
得られた試料を#1000の耐水研磨紙にて両面を研磨し、次いで、その表面をサンドペーパー#1000にて表面研磨し、バフ研磨によって鏡面仕上げして直径15mm、厚さ1mmの試験体を得た。得られた試験体に対して背景を黒にした時の試験体の表側の色を自然光下にて目視観察したところ赤系の色が確認できた。
従って、実施例1の歯科用組成物を使用した人工歯等を口腔内に装着した場合に生気があって血の通った健康的な印象を看者に生起させることができ、ホワイトニングされた天然歯とも調和させ易い。
(比較例1)
レジンマトリックスモノマーとして、MMA、EDMA、有機質充填材として、実施例1で使用したと同一のPMMA、重合触媒として、BPO、無機質充填材として、平均粒子径0.03μmの二酸化チタン微粒子(商品名;TITANIX JRNC、テイカ(株)製)を、表1の比較例1に示す重量部秤量して均一になるように攪拌混合し、所定時間経過させて餅状の歯科用組成物を得た。
前記二酸化チタン微粒子は、γ―メタクリロキシプロピルトリメトキシシランでシランカップリング処理したものである。シランカップリング処理は、二酸化チタン微粒子100重量部に対しカップリング剤1重量部を使用した。
得られた餅状の歯科用組成物を実施例1と同様にして試料、試験体を得、自然光にて目視観察したところ、青系色が確認できた。
従って、比較例1の歯科用組成物を使用した人工歯等を口腔内に装着した場合には、生気がなく血の気のない病的で人工物的な印象を看者に生起させることになり、ホワイトニングされた天然歯とも調和させ難い。
Figure 2013070777
T 人工前歯
1 コア層
2 デンチン層
3 エナメル層

Claims (5)

  1. レジンマトリックスモノマー、有機質充填材、および、無機質充填材として、平均粒子径が0.6〜0.8μmの二酸化チタン球状集合体を含有することを特徴とする歯科用組成物。
  2. 前記二酸化チタン球状集合体は、平均一次粒子径が0.01〜0.07μmの二酸化チタンの小球状粒子から形成されていることを特徴とする請求項1記載の歯科用組成物。
  3. 前記レジンマトリックスモノマー100重量部に対し、前記有機質充填材20〜180重量部、前記二酸化チタン球状集合体0.1〜20重量部であることを特徴とする請求項1または2記載の歯科用組成物。
  4. さらに、無機質充填材として、バリウムガラス、アルミナガラス、カリウムガラス、シリカ、合成ゼオライト、リン酸カルシウム、長石、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム、石英、無孔質のアトマイズド法のコロイダルシリカ、無孔質のコロイダルアルミナ、無孔質の湿式法のコロイダルシリカの群から選択された1種または2種以上の無機質粉末を含有することを特徴とする請求項1、2または3記載の歯科用組成物。
  5. さらに、有機無機複合充填材を含有することを特徴とする請求項1、2、3または4記載の歯科用組成物。
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