JPH07196401A - 移植器官の保存のための方法、装置及び潅流液 - Google Patents

移植器官の保存のための方法、装置及び潅流液

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JPH07196401A
JPH07196401A JP6000222A JP22294A JPH07196401A JP H07196401 A JPH07196401 A JP H07196401A JP 6000222 A JP6000222 A JP 6000222A JP 22294 A JP22294 A JP 22294A JP H07196401 A JPH07196401 A JP H07196401A
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Adolf Gruenert
グリューネルト アドルフ
Huade Qiu
キウ ハウデ
Irene Mueller
ミュラー イレーネ
Stefan Schuh
シュー シュテファン
Gerald Dr Steinbach
シュタインバッハ ゲラルト
Roman Wennauer
ヴェンナウエル ローマン
Christian-Friedrich Dr Wolf
フリードリッヒ ヴォルフ クリスチャン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手術により除去された器官を、従来よりも長
い期間にわたって、かつ/または適当な時間で従来より
も高温で保存する方法、その装置及び潅流液を提供する
ことにある。 【構成】 手術により除去された肝臓の潅流及び保存用
の水性の電解質を含む等張溶液であって、等張溶液が脂
肪エマルション及び酸素キャリヤーとしてのペルフルオ
ロカーボンエマルションを含み、その溶液の脂肪含量が
0.1 〜0.6 %(w/v) であり、かつペルフルオロカーボン
含量が10〜30%(w/v) であることを特徴とする等張溶
液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移植のために除去され
た器官、特にヒトの肝臓の保存に関するものであり、更
に詳しくは、これらの器官の保存のための方法、装置及
び潅流液に関する。
【0002】
【従来の技術】最初のヒトの肝臓移植は1963年にトーマ
ス・スタージル(Thomas Starzl) 博士により行われた
(スタージルら著、Surg.Gynecol.Obstet 17: 659-676
(1963))。その後、技術上及び医療上の治療の増大され
た可能性が、肝臓移植医療の世界中の分野を急激な増大
及び範囲の点で発展させた。制限因子は、未だかなり不
足している移植可能な生体器官の利用可能性であった。
肝臓移植の成功に最も重要な前提条件の一つは、全ての
移植でそうであるように、供与肝臓の損傷のない体外保
存である。1989年まで、供与肝臓は、除去と移植の間の
期間に、高い重量オスモル濃度及び高いカリウム濃度を
有する溶液中に保存された。典型的な組成物は後述され
るユーロ−コリンズ(Euro-Collins)溶液であった(スタ
ージルら著、Current Problems in Surgery,Liver Tran
splantation: A 31-Year Perspective, Part 1, Year B
ook Medical Publishers,Inc.,1990, 69頁を参照のこ
と) 。重炭酸塩10ミリモル/l; 塩化物15ミリモル/l; リ
ン酸塩57.5モル/l; ナトリウム10ミリモル/l; カリウム
115 ミリモル/l; グルコース194g/l; 重量オスモル濃度
375 ミリオスモル/l及びpH7.4 。この溶液を使用する場
合、肝臓は、除去された後に、冷却下、例えば、4℃に
保たれる必要がある。安全な貯蔵のための時間の制限は
約8時間である。
【0003】この保存の系では、二つの問題がある。第
一に、低体温が細胞の膨潤を生じ、その結果、洞様血管
細胞内層が露出される。第二に、わずかに8時間の貯蔵
時間が非常に短い。ベルザー(Belzer)(ウィスコンシン
大学)により開発された通常の潅流液は、或る場合に24
時間までの貯蔵時間を可能にする改良溶液である。ウィ
スコンシン大学で開発された溶液は、下記の組成を有す
る(スタージルら著、Current Problems in Surgery,Li
ver Transplantation: A 31-Year Perspective, Part
1, Year Book Medical Publishers,Inc.,1990, 69頁を
参照のこと)。リン酸塩25ミリモル/l; ラクトビオネー
ト100 ミリモル/l; ナトリウム30ミリモル/l; カリウム
120 ミリモル/l; マグネシウム5ミリモル/l; ヒドロキ
シエチル澱粉50g/l;ラフィノース17.8g/l;アデノシン1.
34g/l;グルタチオン0.922g/l;インシュリン100 単位;
アロプリノール0.136g/l; スルファメトキサゾール40mg
/l; トリメトプリム8mg/l; デキサメタゾン8mg/l; 並
びに320 ミリオスモル/lの重量オスモル濃度及び7.4 の
pH。
【0004】特別な臨床上の応用の実験研究において、
単離された肝臓はこの溶液を使用して48時間まで0℃〜
4℃でうまく低温貯蔵され、その後、うまく同所移植さ
れていたが、それにもかかわらず、この系の系統的な使
用は、所謂“低温損傷"(これは一次の移植後の肝臓不全
の原因であることが明らかである)の次第に増加する報
告をもたらした。この損傷を避けるために、幾つかの研
究プロジェクトでは単離された肝臓を7℃、15℃及び37
℃の更に高い温度で保存しようとする試みがなされてい
た。しかしながら、これらの試みは、従来、認められて
いる研究グループによる検討または文献のいずれにおい
ても、実用的な操作の報告された開発を生じていなかっ
た(スタージルら著、Current Problems in Surgery,Li
ver Transplantation: A 31-Year Perspective, Part
1, Year Book Medical Publishers,Inc.,1990, 49〜116
頁) 。低温保存中に起こる上記の損傷及び制限された
貯蔵時間が、利用可能な生体器官の不足をもたらす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、以前
よりも長い期間にわたって、かつ/または適当な時間に
わたって更に高温、例えば、周囲温度で供与器官を貯蔵
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、手術により除
去された肝臓(供与肝臓)を生存可能な状態で保存する
ための水性の電解質を含む潅流液を調製するための水性
脂肪エマルションの使用に関する。潅流液は更に酸素キ
ャリヤーとしてペルフルオロカーボンエマルション(PF
Cエマルション)を含む。実際に、供与肝臓が本発明に
より保存される場合、生存度がPFC エマルションからの
酸素の適度の供給及び脂肪エマルション(これは、充分
に酸素化されている場合には、肝臓に生理基質を与え
る)の提供により維持される。都合よくは、除去された
器官の潅流中に、酸素が適当な管及びフィルターを通し
て潅流液中に気泡の形態で導入される。酸素流量は、例
えば、0.1 〜1リットル/分、好ましくは0.3 〜0.7 リ
ットル/分である。0.5 リットル/分の流量が特に好ま
しい。
【0007】使用される脂肪エマルションは市販の成分
を含んでいてもよい。それらは臨床上の注入療法から採
取されることが好ましい。水性の電解質を含む等張溶液
中に卵レシチンで乳化された大豆油をベースとする安定
な脂肪エマルション、例えば、アボリピッド(Abolipid,
商標)10 %〜20%(アボット(Abbott)) 、イントラリピ
ッド(Intralipid,商標)10 %/イントラリピッド20%
(フリマー・カビ(Pfrimmer Kabi))、リポフンジン(Lip
ofundin,商標)MCT10%〜20%(ブラウン・メルスンゲン
(Braun Melsungen))、リポフンジン(商標) S10%〜20
%(ブラウン・メルスンゲン)、リポハーム(Lipoharm,
商標)10 %、20%(シバ/ホルモンケミ(Schiwa/Hormon
chemie))、リポベノエス(Lipovenoes,商標)10 %、20%
(フレセニウス(Fresenius))が使用される(ロート・リ
ステ(Rote Liste)、BPI e.V.,1992を参照のこと)。ま
た、脂肪エマルションは、例えば、Clinical Nutrition
11, 223-236 (1992) に記載されているような既知の方
法により調製されてもよい。脂肪エマルションの脂肪粒
子は、例えば、200 〜2000nm、好ましくは600 〜1000nm
の平均粒径を有していてもよい。
【0008】更に、本発明は、移植のために除去された
器官、特に手術により除去された肝臓の潅流及び保存用
の水性の電解質を含む等張溶液であって、等張溶液が脂
肪エマルション及び酸素キャリヤーとしてのペルフルオ
ロカーボンエマルションを含むことを特徴とする等張溶
液に関する。その潅流液は、0.1 〜0.6 %(w/v) の脂肪
含量を有する潅流液を得るように、潅流液1リットル当
たり0.5 〜3%(v) の20%(w/v) の脂肪エマルションま
たは異なる濃度を有する等量の脂肪エマルションを含む
ことが好ましい。潅流液の脂肪含量は0.2 〜0.5 %(w/
v) であることが好ましい。0.4 %(w/v) の脂肪含量が
特に好ましい。潅流液のペルフルオロカーボン含量は10
〜30%(w/v) 、好ましくは20%(w/v) である。明記され
た%は容量(v) または重量/容量(w/v) を表す。文献に
は、幾つかのペルフルオロカーボン物質が酸素キャリヤ
ーとして記載されており、これらが本発明に使用し得
る。例えば、欧州特許出願第282948号、同第231070号、
同第91820 号、同第190393号、同第220152号及びフラン
ス特許第850992号明細書を参照のこと。
【0009】ペルフルオロオクチルブロミド(PFOB)また
はペルフルオロデカリン(PFD) とペルフルオロトリプロ
ピルアミン(PFT) の混合物が好ましい。フルオゾル(Flu
osol)DA として知られているPFD とPFT の混合物の市販
製剤がグリーン・クロス・コーポレーション社(Green C
ross Corporation) により製造される。上記のように、
ペルフルオロカーボンエマルションが既に知られてお
り、市販されている。また、PFC エマルションは、上記
の特許刊行物に記載されたような既知の方法を使用して
調製されてもよい。PFC エマルションを通常の手段によ
り調製するために、乳化剤(例えば、サーバル(Serva
l)、プルロニック(Pluronic)またはシンペロニック(Syn
peronic)) が新しい電解質溶液と混合され、激しく攪拌
される。次いで得られる混合物の一部が高圧ホモジナイ
ザー中に入れられ、その混合物の残りとPFC が徐々に添
加されるにつれて均一化が行われる。次いで得られるエ
マルションが、例えば、5℃に冷却され、もう一度均一
にされる。通常、本発明に使用されるPFC エマルション
は100 〜400nm 、好ましくは150〜250nm の平均粒径を
有する。180 〜240nm の平均粒径が特に好ましい。
【0010】潅流液の連続相を構成する電界質溶液は、
例えば、肝臓の保存に従来使用されていた溶液のいずれ
であってもよい(例えば、スタージルら著、Current Pr
oblems in Surgery,Liver Transplantation: A 31-Year
Perspective, Part 1, YearBook Medical Publishers,
Inc.,1990, 49 〜116 頁を参照のこと) 。好ましい溶液
はブレットシュナイダー(Brettschneider)溶液(以下を
参照のこと)、ユーロ・コリンズ溶液及びウィスコンシ
ン大学の溶液である。潅流液の連続相は、3.5 〜100 ミ
リモル/lのカリウムイオン、0.8 〜5ミリモル/lのマグ
ネシウムイオン及び15〜146 ミリモル/lのナトリウムイ
オンを含む水性の電解質を含む等張溶液であることが好
ましい。潅流液の重量オスモル濃度は350 〜400 ミリオ
スモル/kg であることが好ましい。本発明の手術により
除去された肝臓の保存方法は、肝臓を、脂肪エマルショ
ン及びペルフルオロカーボンエマルションを含む水性の
電解質を含む等張溶液中に貯蔵し、そしてこのような溶
液で潅流することを特徴とする。肝臓は門脈を通してそ
の溶液で潅流されることが好ましい。その方法は、冷却
(低体温)しないで15〜30℃の温度、好ましくは19〜22
℃の周囲温度で行い得る。通常の方法よりもかなり高い
この温度で、上記の低温損傷の発生が避けられる。
【0011】本発明の方法の重要な利点は48時間までの
保存期間であり、これは通常の方法よりも長い。周囲温
度で24時間までの保存期間が好ましい。移植のために除
去された器官を保存するための本発明の装置は、装置が
容器と器官の間に潅流液を循環させるのに適した供給管
及びポンプを備え、かつ装置中に含まれた潅流液の酸素
濃度を維持するための装置を備えている潅流液用の容器
(その中に、器官が潅流液により囲まれて保持し得る)
からなることを特徴とする。本発明の装置において、潅
流液の循環用の供給管及びポンプの少なくとも一部が容
器の外部に配置されていることが好ましい。器官が肝臓
である場合、供給管は容器と門脈及び大静脈の間に潅流
液を循環させるのに適している。装置は、器官を保持ま
たは懸垂するための装置を含み、器官の全表面が潅流液
と接触していることが好ましい。加えて、装置は、潅流
液ひいては潅流器官の温度を調節し得る装置を備えてい
てもよい。この装置は、15〜30℃の温度が潅流液ひいて
はその溶液中にある器官につき保たれることを可能にす
ることが好ましい。潅流は、潅流液及び器官の両方が19
〜22℃の温度を有するように周囲温度で行われることが
特に好ましい。尿素合成が肝臓に特別なプロセスであ
り、それ故、器官の生存度を監視するのに使用し得る。
【0012】本発明は、移植のために除去され、水性の
電解質を含む溶液中で潅流された肝臓の生存度の試験方
法を提供する。この方法において、肝臓により代謝し得
る少なくとも一種のアミノ酸が本発明の保存方法中に潅
流液に添加される。投与後の特定の時間間隔で、潅流液
中のアンモニア及び尿素の濃度が測定される。アミノ酸
の混合物が添加されることが好ましく、例えば、10〜10
0 ml、好ましくは40〜60mlの10〜20%のアミノ酸溶液が
使用し得る。例えば、潅流液がその容器に添加され、ま
たは好ましくは供給管を通して添加される場合、アミノ
酸は肝臓の体外保存中に時々潅流液に添加される。使用
されるアミノ酸の好ましい量は、試験当たり5g 〜10g
である。注入療法に由来するアミノ酸の混合物(例え
ば、商品名トマエアミン(Thomaeamin)として販売されて
いる注入溶液の一種(上記のロート・リステの文献を参
照のこと))が使用されることが好ましい。個々のアミ
ノ酸の使用が理論上可能であるが、それは好ましくな
い。何となれば、それは平行失調をもたらし、殆どの場
合にアミノ酸の毒性が変化し、正確には知られていない
からである。尿素合成が機能性である場合、本発明の方
法により50mlの15%のアミノ酸溶液の形態で投与される
アミノ酸7.5gの添加の4時間後に、例えば、2.5 ミリモ
ルの尿素生産の増加がある。肝臓潅流が適切である場
合、アンモニア濃度は50μモル/lより低いままである。
肝臓へのエネルギー供給が停止する場合、それは著しく
増大する こうして、肝臓に特別な尿素合成が、潅流液へのアミノ
酸の投与そして尿素及びアンモニアの分析により試験し
得る。潅流が行われる場合、例えば、4時間で2.5 ミリ
モルより多い尿素生産の増加がある。エネルギー供給が
不十分である場合、尿素が合成されず、それに応じて10
0 μモル/lを越えるアンモニア濃度の上昇がある。
【0013】器官に基質を与えるための脂肪エマルショ
ンの使用は、脂肪酸の利用を調べるためのトリグリセリ
ド含量及び“遊離脂肪酸" の分析により潅流液中で監視
される。分析上の測定は、文献により知られている方
法、例えば、Z.Klin.Chem.Klin.Biochem. 13: 407-412
(1975)に記載されている技術と同様にして、固体の炭酸
カリウム上のヨウ化メチルによる遊離脂肪酸のエステル
化後のガスクロマトグラフィーによる脂肪酸メチルエス
テルの測定により行われる。利用されない場合、遊離脂
肪酸の濃度の上昇が得られる。何となれば、脂肪分解が
肝臓の血管壁中に位置しているリパーゼの結果として潅
流液中で起こるからである。上記の潅流実験において、
遊離脂肪酸の増加がなく、それ故、脂肪酸が肝臓により
利用されていることが明らかであった。こうして、本発
明は、水性の電解質を含む溶液中で潅流される移植のた
めに除去された器官、特に肝臓の生存度の試験方法であ
って、脂肪エマルションをその溶液に添加し、そして或
る時間の後に、遊離脂肪酸の濃度を測定することを特徴
とする試験方法を提供する。
【0014】
【実施例】実施例1 下記の3種の溶液を研究した。 A.下記の組成を有するブレットシュナイダー(HTK) 溶
液 注射用の水中、塩化ナトリウム15ミリモル/l; 塩化カリ
ウム9ミリモル/l;2−オキソグルタル酸水素カリウム
1ミリモル/l;塩化マグネシウム x 6H2O 4ミリモル/l;
ヒスチジン x HCl x H2O 18 ミリモル/l;ヒスチジン180
ミリモル/l; トリプトファン2ミリモル/l;マンニトー
ル30ミリモル/l; 重量オスモル濃度:310 ミリオスモル/kg; アニオン:Cl 50mval; H=ヒスチジン、T=トリプトファン、K=カリウム。 B.ペルフルオロカーボン(PFC) エマルションと一緒の
(A) のブレットシュナイダー溶液 C.脂肪エマルションと一緒の(B) のブレットシュナイ
ダー溶液及びPFC エマルション
【0015】溶液B及びCの調製 激しい攪拌下で、新しいブレットシュナイダー電解質溶
液8リットルを乳化剤(セルバ(Serva) 、ハイデルベル
グ)396g と数回に分けて合わせる。乳化剤が完全に溶解
して直ぐに、その溶液を電解質溶液と共に8.1 リットル
までトッピングし、5℃に冷却する。高圧ホモジナイザ
ー(APV ガウリン(Gaulin)により製造されたLab60)を純
粋な電解質溶液約600 mlですすぐ。次いで電解質溶液の
一部をホモジナイザーの貯蔵容器に注入する。次いでそ
の混合物を500 バールの圧力のCO2 のもとに均一にし、
その間、電解質乳化剤溶液の残り及びペルフルオロカー
ボン1000mlを、ペルフルオロカーボンの添加が完結した
直後に最初の均一化実験が終了するように充分に徐々に
分離ロートにより貯蔵容器に夫々添加する。次いでエマ
ルションを氷水で5℃に冷却し、500 バールの圧力のCO
2 のもとにもう一度均一にする。この操作を5回繰り返
す。仕上エマルションはペルフルオロカーボン20%w/v
を含み、180 〜240nm の平均粒径を有する。それは使用
前の短期間にわたって約5℃で貯蔵可能である。溶液C
は、仕上潅流液C中に例えば0.2 %(w/v) の脂肪含量を
得るように、溶液Bから20%(w/v) の脂肪エマルショ
ン、例えば、イントラリピッド-20 を混合することによ
り得られる。従って、溶液C1リットルは、例えば、20
mlの20%(w/v) の脂肪エマルションを含む。
【0016】実施例2 数匹の体重20kgの家畜のブタを静脈内麻酔し、開腹し、
開胸し、体重1kg当たり125 単位のヘパリンを静脈内投
与してそれらの肝臓を通常の手術方法により除去する。
下部の門脈及び大静脈を切開し、カニューレを挿入す
る。肝臓中に残っている残留血液を、カニューレ挿入し
た門脈中の溶液A、BまたはC(実施例1)300 mlの注
入によりフラッシする。このフラッシ中に、総胆管にカ
ニューレを挿入する。カニューレ挿入した肝臓11を、そ
れが容器1(図1を参照のこと)中に含まれた潅流液中
に完全に浸漬されるまでその容器に入れる。0.1 %(w/
v) の初期脂肪含量を有する実施例1により調製された
溶液Cを潅流液として使用する。潅流回路2は門脈13及
び大静脈12を外部供給管を介して外部容器に連結し、潅
流液がポンプ3、例えば、ぜん動ポンプにより肝臓と容
器の間で連続的に循環される。酸素気泡が酸素ガスびん
4から管5を介して容器1の内端部のフィルター(図1
に示されていない)を通って約0.5 リットル/分の流量
で潅流液にパイプ輸送される。容器中に、肝臓を適所に
固定すると共に、肝臓表面のかなりの部分が潅流液との
接触を失わないことを確保するためのプラスチックまた
は金属のネット6がある。肝臓もしくは装置または潅流
液のいずれもが温められ、また冷却される必要はない。
【0017】総胆管のカニューレ挿入7により、流出す
る胆汁が外部容器中に回収される。連続潅流が器官の除
去の10分後に門脈を介して始まる。潅流液のメジアン流
量が0.3 ml/肝臓の重量1g /分に調節される。肝臓が
全体外保存期間にわたって適当に緩衝された溶液中で約
22℃の周囲温度に保たれる。参照番号8は分析目的のた
めの潅流液の試料の除去位置を表す。例えば、供給管中
に組み込まれた弁と対にされた注射シリンジからなる脂
肪エマルション用のインプット位置10と圧力ゲージ9が
供給管2中に組み込まれている。脂肪エマルションの消
費を補うために、夫々6時間の期間後に、12.5mlのイン
トラリピッド-20 が潅流液に直接供給される。4時間の
間隔で、バイオプシーが電子顕微鏡による試験のために
採取され、潅流液の組成(電解質、pH、容量オスモル濃
度及びガス分析)を分析するために潅流液の試料が採取
される。肝臓の機能につきチェックするために、潅流液
が2時間間隔でサンプリングされる。
【0018】尿素合成 尿素生産試験を、50mlの15%のアミノ酸溶液(Dr. カー
ル・トマエGmbHのトマエアミンN15)を4時間毎に潅流液
に添加し、尿素及びアンモニアの測定用の試料を2時間
の間隔で採取することにより行う。文献により知られて
いる方法を使用して尿素及びアンモニアを測定する。尿
素測定が、例えば、スパイド(R.Spayd)ら著、Clin.Che
m. 24, 1343-1344 (1978) に記載されており、一方、ア
ンモニアレベルがブルース(W.A.Bruce) らにより記載さ
れたようにして測定される(Clin.Chem. 24, 782-787
(1978))。図2は、溶液A、B及びC(実施例1を参照
のこと)の比較により、ブタの肝臓からの潅流液中の尿
素の濃度の増加を示し、この場合、潅流を下記の変更に
より上記のようにして行った。 a)酸素供給を伴わない潅流液A b)酸素供給を伴う潅流液A c)酸素供給を伴う潅流液B d)酸素供給を伴う潅流液C
【0019】図3は、図2と同様に、同潅流液中のアン
モニア濃度の発生を示す。図2(d)は、本発明の潅流液C
が酸素流入と共に使用される場合に、尿素の濃度が48時
間の期間にわたって一定に増加し、しかも潅流が比較溶
液A及びBで行われる場合(図2(a)〜(c) を参照のこ
と) よりもかなり大きい程度に増加することを明らかに
示す。図3(d)は、溶液A及びB(図3(a)〜(c))とは対照
的に、潅流液C中のアンモニア濃度がこの潅流期間中に
ごく小さいままであることを示す。これは、本発明の潅
流液Cを使用する試験器官の機能の優れた維持を明らか
に実証する。電子顕微鏡のスライドを組織試料から作成
し、これらのスライドをコンピューターシステムを使用
してプラニメトリーにかけ、こうしてミトコンドリアの
数並びにミトコンドリアの直径及び形状に関する定量的
な数値を得ることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の器官を保存するための装置の略図であ
る。
【図2】ブタの肝臓からの潅流液中の尿素の濃度を示す
グラフ図である。
【図3】ブタの肝臓からの潅流液中のアンモニアの濃度
を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1−容器 2−潅流回路 3−ポンプ 4−酸素ガスびん 5−管 6−ネット 7−カニューレ挿入 8−潅流試料の除去位置 9−圧力ゲージ 10−インプット位置 11−肝臓 12−大静脈 13−門脈
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イレーネ ミュラー ドイツ連邦共和国 デー89075 ウルム オーベレール ハーゼンコップフヴェーク 44 (72)発明者 シュテファン シュー ドイツ連邦共和国 デー89075 ウルム オーベレール ハーゼンコップフヴェーク 44 (72)発明者 ゲラルト シュタインバッハ ドイツ連邦共和国 デー89070 ウルム シュタインヘーヴェルシュトラーセ 9 (72)発明者 ローマン ヴェンナウエル ドイツ連邦共和国 デー89070 ウルム ロベルト コッホ シュトラーセ 8 (72)発明者 クリスチャン フリードリッヒ ヴォルフ ドイツ連邦共和国 デー89070 ウルム ロベルト コッホ シュトラーセ 8

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手術により除去された肝臓の潅流及び保
    存用の水性の電解質を含む等張溶液であって、等張溶液
    が脂肪エマルション及び酸素キャリヤーとしてのペルフ
    ルオロカーボンエマルションを含み、その溶液の脂肪含
    量が0.1 〜0.6 %(w/v) であり、かつペルフルオロカー
    ボン含量が10〜30%(w/v) であることを特徴とする等張
    溶液。
  2. 【請求項2】 溶液が3.5 〜100 ミリモル/lのカリウム
    イオン、0.8 〜5ミリモル/lのマグネシウムイオン、及
    び15〜146 ミリモル/lのナトリウムイオンを含むことを
    特徴とする請求項1に記載の溶液。
  3. 【請求項3】 溶液の重量オスモル濃度が350 〜400 ミ
    リオスモル/kg であることを特徴とする請求項1に記載
    の溶液。
  4. 【請求項4】 脂肪エマルションの脂肪粒子が卵レシチ
    ンで乳化された大豆油からなることを特徴とする請求項
    1に記載の溶液。
  5. 【請求項5】 脂肪エマルションの脂肪粒子が200 〜20
    00nmの平均粒径を有することを特徴とする請求項1に記
    載の溶液。
  6. 【請求項6】 生存可能な状態の手術により除去された
    肝臓の潅流及び保存用の請求項1〜5の少なくとも一つ
    に記載の溶液を調製するための水性脂肪エマルションの
    使用。
  7. 【請求項7】 手術により除去された肝臓の体外保存方
    法であって、その肝臓を請求項1〜5の少なくとも一つ
    に記載の溶液中に貯蔵し、この溶液で潅流することを特
    徴とする体外保存方法。
  8. 【請求項8】 保存が15〜30℃の温度で行われることを
    特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 保存が48時間まで続くことを特徴とする
    請求項7または8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 酸素を保存中に潅流液中に導入するこ
    とを特徴とする請求項7〜9の少なくとも一つに記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 移植のために除去された器官の保存用
    の装置であって、装置が潅流液用の容器(その中に、器
    官が潅流液により囲まれて含まれ得る)からなり、その
    容器が容器と器官の血管の間に潅流液を循環させるのに
    適した供給管及びポンプを備えており、かつ装置中に含
    まれた潅流液の酸素濃度を維持するための装置を備えて
    いることを特徴とする保存用の装置。
  12. 【請求項12】 潅流液の循環用の供給管及びポンプが
    容器の外部に配置されていることを特徴とする請求項11
    に記載の装置。
  13. 【請求項13】 装置が器官を保持または懸垂するため
    の装置を含み、器官の全表面が潅流液と接触しているこ
    とを特徴とする請求項11または12の一項に記載の装置。
  14. 【請求項14】 装置が潅流液ひいては潅流器官の温度
    を調節し得る装置を備えていることを特徴とする請求項
    11〜13の少なくとも一つの項に記載の装置。
  15. 【請求項15】 水性の電解質を含む溶液中で潅流され
    る移植のために除去された肝臓の生存度の試験方法であ
    って、少なくとも一種のアミノ酸を潅流液に添加し、そ
    して或る時間の後に、潅流液中のアンモニアまたは尿素
    の濃度を測定することを特徴とする試験方法。
  16. 【請求項16】 アミノ酸の混合物を添加することを特
    徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 10〜100 ml、好ましくは40〜60mlの10
    〜20%のアミノ酸溶液を使用することを特徴とする請求
    項15または16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 水性の電解質を含む溶液中で潅流され
    る移植のために除去された肝臓の生存度の試験方法であ
    って、脂肪エマルションをその溶液に添加し、そして或
    る時間間隔の後に、遊離脂肪酸の濃度を測定することを
    特徴とする試験方法。
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