JPH07196114A - アキュムレーションコンベヤ及び制御ユニット - Google Patents

アキュムレーションコンベヤ及び制御ユニット

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JPH07196114A
JPH07196114A JP33856393A JP33856393A JPH07196114A JP H07196114 A JPH07196114 A JP H07196114A JP 33856393 A JP33856393 A JP 33856393A JP 33856393 A JP33856393 A JP 33856393A JP H07196114 A JPH07196114 A JP H07196114A
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JP
Japan
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zone
roller
accumulation conveyor
transport roller
transport
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Withdrawn
Application number
JP33856393A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Iwasaki
良一 岩崎
Kazuyuki Amamiya
和行 雨宮
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Toyo Kanetsu KK
Original Assignee
Toyo Kanetsu KK
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Publication date
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  • Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来と同等の機能を維持しつつ、その構成を
単純化することのできるアキュムレーションコンベヤを
提供することを主目的とする。 【構成】 本発明によるアキュムレーションコンベヤに
よれば、所定のゾーンにおける搬送ローラ(14)を、
駆動機構(16)に係合可能な第1位置と、駆動機構か
ら分離した第2位置との間で移動し得るように、サイド
フレーム(12a,12b)に取り付けた。また、制動
機構(28)の空気圧シリンダ(32)に圧縮空気を供
給してブレーキパッド(30)を搬送ローラに押し付け
た場合には、その搬送ローラが第1位置から第2位置に
移動されるようにし、かつまた、ブレーキパッドを搬送
ローラから引き離した場合には、その搬送ローラが第1
位置に復帰するようにした。この構成により、駆動機構
自体に搬送ローラから分離させる機構を持たせる必要が
なくなり、構成の単純化を図ることが可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動中のコンベヤ上で
搬送物を一時的に停止させることのできるアキュムレー
ションコンベヤ、及び、アキュムレーションコンベヤの
制動機構等を制御するのに適した制御ユニットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】アキュムレーションコンベヤは、搬送ラ
インの分岐部や合流部での待合わせ用、或は、組立ライ
ンの作業位置での一時停止用等に広く用いられている。
かかるアキュムレーションコンベヤには種々の型式があ
るが、その代表的なものとして図9に示すようなローラ
コンベヤ型のものが知られている。
【0003】図9に示すアキュムレーションコンベヤ1
00は、左右のサイドフレーム102a,102b間に
並設された多数の搬送ローラ104を有し、これらの搬
送ローラ104により搬送面を形成している。搬送ロー
ラ104は、循環駆動される無端状の駆動ベルト106
から成る駆動機構108により回転駆動される。また、
このアキュムレーションコンベヤ100は搬送方向に沿
って複数のゾーンに分割されており、各ゾーン毎に、搬
送ローラ104の回転を停止させる制動機構110が設
けられている。
【0004】駆動機構108は、駆動ベルト106を支
持しているホイール112を単動型空気圧シリング11
4により上昇させ、循環中の駆動ベルト106の外面を
搬送ローラ104に接触させることによって当該搬送ロ
ーラ104を回転させる構成となっている。また、制動
機構110は、搬送ローラ104の下側に配置されたブ
レーキパッド116と、このブレーキパッド116を上
昇させ搬送ローラ104に押し付けて制動力を加える単
動型空気圧シリンダ118とから構成されている。
【0005】駆動機構108の空気圧シリンダ114と
制動機構110の空気圧シリンダ118とは電磁式切換
弁(方向制御弁)120を介して共通の空気供給源12
2に接続されており、切換弁120のポジションを切り
換えることにより、圧縮空気を空気圧シリンダ114,
118のいずれか一方に選択的に供給すると共に、他方
の空気圧シリンダを排気状態とすることができる。従っ
て、この切換弁120を制御することで、駆動ベルト1
06とブレーキパッド116のいずれか一方のみを搬送
ローラ104に接触させることができ、通常の搬送状態
と停止状態を適宜切り換えることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
アキュムレーションコンベヤ100は、各ゾーンにおけ
る駆動機構108及び制動機構110の双方に空気圧シ
リンダ114,118を必要とするため、構造が複雑と
なっている。従って、製造やメンテナンスに手間がかか
り、そのためのコストもかかるという問題点がある。
【0007】また、圧縮空気を常時いずれかの空気圧シ
リンダ114,118に供給しなければならないため、
空気供給量が多く、空気供給源122にかかる負荷も大
きいという問題もある。
【0008】更に、上記の従来構成においては、各ゾー
ンに2種の空気圧シリンダ114,118があるため、
これらを空気圧制御するためには、少なくとも4ポート
(図示の従来構成では5ポート)の高価な切換弁120
が必要となる。しかも、各ゾーンに搬送物の通過を検出
するための光電センサ124等の検出器が設けられてい
るため、アキュムレーションコンベヤ100全体の制御
システムも複雑となっている。
【0009】従って、本発明の目的は、上記従来におけ
る技術的課題を解決することのできるアキュムレーショ
ンコンベヤ、及び、かかるアキュムレーションコンベヤ
の制御システムを単純化するのに特に適した制御ユニッ
トを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る本発明によるアキュムレーションコ
ンベヤは、所定のゾーンで搬送物を一時停止することが
可能なものであって、互いに一定の間隔をおいて配置さ
れた1対のサイドフレームと、搬送面を形成すべくサイ
ドフレーム間に取り付けられた複数本の搬送ローラと、
搬送ローラと係合することにより搬送ローラを回転させ
る駆動機構と、前記ゾーンにおける搬送ローラに制動部
材を押し付けることによりその搬送ローラに制動力を加
える制動機構とを備え、前記ゾーンにおける搬送ローラ
を、駆動機構に係合可能な第1位置と、駆動機構から分
離した第2位置との間で移動し得るように、サイドフレ
ームに取り付けると共に、制動機構を作動させて制動部
材を前記ゾーンにおける搬送ローラに押し付けた場合に
は、その搬送ローラが第1位置から第2位置に移動さ
れ、制動部材を搬送ローラから引き離した場合には、そ
の搬送ローラが第1位置に復帰するようにしたことを特
徴としている。
【0011】前記ゾーンにおける搬送ローラは、一端が
サイドフレームの一方に枢着され他端が他方のサイドフ
レームに上下動可能に取り付けられた支持軸に回転可能
に支持されるものとし、制動部材は、前記ゾーンにおけ
る全搬送ローラを下方から押し上げるようになっている
ブレーキパッドとするのが好適である。
【0012】また、制動機構は、単動型の空気圧シリン
ダにより制動部材を搬送ローラに押し付けるよう構成さ
れたものであるのが有効である。
【0013】このように制動機構の駆動源を単動型空気
圧シリンダとした場合、請求項4に記載した通り、本発
明のアキュムレーションコンベヤは、空気圧シリンダへ
の圧縮空気の給排気を制御するための3ポート2ポジシ
ョン型の電磁式切換弁と、搬送物の位置に応じてこの切
換弁を制御する光電スイッチとから成る制御ユニットを
更に設けたことを特徴としている。かかる光電スイッチ
は、前記ゾーンに搬送物が存在するか否かを検出する光
電センサと、この光電センサにより搬送物の存在が検出
されたことを一条件として、空気圧シリンダに圧縮空気
を供給して制動を行うべく、電磁式切換弁のソレノイド
に対する通電を制御する手段とを有している。
【0014】更に、請求項5から分かるように、上述し
たアキュムレーションにおける制御ユニットは、被検物
の存在を検出した場合に空気圧機器に対する圧縮空気の
給排気を制御する用途にも用いることができる。即ち、
かかる場合の制御ユニットは、空気圧機器への圧縮空気
の給排気を制御するための3ポート2ポジション型の電
磁式切換弁と、被検物が存在するか否かを検出する光電
センサ、及び、光電センサにより被検物の存在が検出さ
れたことを一条件として、電磁式切換弁のソレノイドに
対する通電を制御する手段を有する光電スイッチと、を
備えることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1に係る発明によれば、搬送ローラを制
動機構の制動部材により押動して駆動機構との係合を解
除することで、搬送ローラの回転を停止し、その上の搬
送物を一時的に停止させることができる。また、制動を
解除すべく搬送ローラから制動部材を引き離すと、搬送
ローラは駆動機構と係合する位置に戻り、搬送ローラは
回転を再開して搬送物を送り出すことが可能となる。こ
のように、制動部材を動かすだけで、搬送ローラの回転
と制動の切換制御が可能となる。従って、従来のよう
に、搬送ローラと係合する駆動機構の一部、例えば駆動
ベルトを移動させるための空気圧シリンダ等の装置は不
要となる。
【0016】また、制動機構の駆動源として単動型空気
圧シリンダを用いた場合、請求項4又は5に記載した制
御ユニットを用いることで、搬送物が所定のゾーンに達
した時に、空気圧シリンダに圧縮空気を供給し、そのゾ
ーンの搬送ローラの回転を停止することができる。この
制御ユニットの光電スイッチは、光電センサからの信号
を処理して電磁式切換弁を制御する手段を内蔵している
ため、制御システム全体の単純化ないしはコンパクト化
に寄与する。
【0017】
【実施例】以下、図面と共に本発明の好適な実施例につ
いて詳細に説明する。
【0018】図1〜図3は、本発明に従って構成された
アキュムレーションコンベヤの一実施例を示している。
このアキュムレーションコンベヤ10は、先に説明した
従来構成と同様、互いに対向配置された1対のサイドフ
レーム12a,12b間に、搬送面を形成する多数の搬
送ローラ14が一定のピッチで互いに平行に取り付けら
れている。また、この実施例におけるアキュムレーショ
ンコンベヤ10は、搬送方向下流側から搬送物Cを順次
滞留させることができるように複数のゾーンZに分割さ
れている。尚、図面及び以下の説明において、符号C,
Z等に添字を適宜付しているが、この添字は最下流側の
ものを「1」とした場合のゾーンの位置等を表すもので
ある。
【0019】搬送ローラ14の下側には、搬送ローラ1
4を回転駆動させるための駆動機構16が配設されてい
る。図2に示すように、この駆動機構16は、アキュム
レーションコンベヤ10のフレーム12a,12bの両
端に設けられたプーリ(一方のみ図示する)18に巻き
掛けられた駆動ベルト20と、この駆動ベルト20の上
側部分を支持するホイール22とを備えている。このホ
イール22は、駆動ベルト20の上面位置を調整できる
ようにするために、サイドフレーム12a,12b間に
横架されたクロスプレート24に高さ調整機構26を介
して支持されるのが好適である。搬送状態においては搬
送ローラ14は駆動ベルト20の上側部分の上面に接し
ているため、電動モータ(図示しない)により駆動ベル
ト20を循環駆動させると、電動モータの駆動力が伝達
されて搬送ローラ14は所定の速度で回転される。尚、
本発明においては、従来構成と異なり、駆動ベルト20
を搬送ローラ14に押し付けるためにホイール22を上
下させる空気圧シリンダ等の上下装置は設けられていな
い。
【0020】また、搬送ローラ14の下側には、各ゾー
ンZ毎に制動機構28が設けられている。この制動機構
28は、図3に示すように、各ゾーンZ全体にわたって
搬送方向に延びる1本のブレーキパッド30を有してお
り、このブレーキパッド30をクロスプレート24上の
上下装置32によって上昇させて搬送ローラ14に押し
付けることで、搬送ローラ14の回転を停止することが
できるようになっている。上下装置32としては油圧式
や電動式等の種々の型式のアクチュエータを用いること
が可能であるが、作用力、応答性、清潔さ等の観点か
ら、図示の如く、単動型の空気圧シリンダ32が好まし
い。また、図3に示すように、複数本の空気圧シリンダ
32を1組として1本のブレーキパッド30を上下させ
るようにしてもよい。
【0021】アキュムレーションコンベヤ10の各搬送
ローラ14は、サイドフレーム12a,12b間に横架
された支持軸34に回転自在に支持されている。この実
施例においては、支持軸34の一方の端部34aは、サ
イドフレーム12aに形成された貫通孔36に隙間をも
って嵌合され、その貫通孔36近傍を中心として支持軸
34及び搬送ローラ14が上下方向に傾動できるように
なっている。また、支持軸34の他方の端部34bは、
サイドフレーム12bに形成された上下方向に延びるU
字状の溝38に、上下動可能に嵌合されている。
【0022】支持軸34の端部34bが溝38の下端に
あるとき、支持軸34はほぼ水平となり、駆動機構16
の駆動ベルト20に接する状態となる(以下、この位置
状態を「第1位置」という)。従って、この第1位置に
あるとき、搬送ローラ14は回転し、その上に載置され
ている搬送物Cの搬送が可能となる。
【0023】一方、図1の二点鎖線で示すように、支持
軸34の端部34bが溝38に沿って上方に持ち上げら
れると、その支持軸34が支持している搬送ローラ14
は駆動ベルト20から分離し、駆動ベルト20からの駆
動力の伝達が遮断される(以下、この位置状態を「第2
位置」という)。本発明では、制動機構28を用いてこ
の第2位置状態を作り出すこととしている。即ち、搬送
ローラ14に制動力を加えるべく、空気圧シリンダ32
に圧縮空気を供給してブレーキパッド30を上昇させ搬
送ローラ14に接触させると、搬送ローラ14はブレー
キパッド30により押し上げられ、貫通孔36近傍を中
心に傾動して前記第2位置となる。勿論、この位置状態
においては、ブレーキパッド30の接触により、搬送ロ
ーラ14の回転は阻止される。このように、制動機構2
8の空気圧シリンダ32のみを制御することで、搬送状
態と停止状態とを適宜切り換えることが可能となる。
【0024】各制動機構28の空気圧シリンダ32に対
する圧縮空気の給排気は、通常、電磁式切換弁42を用
いて行われる。図示の切換弁42は3ポート2ポジショ
ン型であり、そのPポートは各制動機構28に共通の空
気供給源44に接続され、Aポートは空気圧シリンダ3
2に接続され、Rポートは排気口とされている。この切
換弁42は、ソレノイド43に通電していない通常状態
では、PポートとAポートとが連通し、ソレノイド43
に通電した励磁状態では、AポートとRポートとが連通
するように構成されている。
【0025】次に、このような構成のアキュムレーショ
ンコンベヤ10全体の動作について、図4及び図5に沿
って概説する。
【0026】図4の(a)〜(e)は、搬送物Cが順次
アキュムレーションコンベヤ10の下流側のゾーンZか
ら滞留していく様子を示している。かかる場合、まず、
最下流側の第1のゾーンZ1 に搬送物C1 が達した時点
で、第1のゾーンZ1 に係る切換弁42のソレノイド4
3を励磁する。これによって、制動機構28の空気圧シ
リンダ32に圧縮空気が供給され、ブレーキパッド30
が上昇して、第1のゾーンZ1 の搬送ローラ14を駆動
ベルト20から切り離すと共に、当該搬送ローラ14に
ブレーキをかけてその上の搬送物C1 を停止させること
ができる(図4の(a),(b))。更に別の搬送物C
2 が上流側から送られ、第2のゾーンZ2 に達したなら
ば、第1のゾーンZ1 における場合と同様に、第2のゾ
ーンZ2に係る切換弁42のソレノイド43を励磁し、
第2のゾーンZ2 の搬送ローラ14の回転を停止する
(図4の(b),(c))。以降も同様の操作を繰り返
すことで、搬送物Cを下流側のゾーンZから順次滞留し
ていくことができることは容易に理解されよう。
【0027】また、図5の(a)〜(e)は、アキュム
レーションコンベヤ10上の複数のゾーンZにて滞留し
ている搬送物Cの搬送を再開したときの様子を示してい
る。この場合には、まず、第1のゾーンZ1 に係る切換
弁42のソレノイド43への通電を止める。これによ
り、切換弁42のポジションが元の状態に復帰して、制
動機構28の空気圧シリンダ32が排気状態となり、支
持軸34が第1位置に戻る。その結果、搬送ローラ14
が駆動ベルト20に接して回転を始め、第1のゾーンZ
1 に滞留していた搬送物C1 を下流側に送り出すように
なる(図5の(a),(b))。第1のゾーンZ1 の搬
送物C1 が移動を開始したならば、搬送物C1 ,C2
の間隔を調整すべく一定の時間を待って、第2のゾーン
2 における搬送物C2 の搬送を開始する(図5の
(c))。この場合も、第2のゾーンZ 2 における制動
機構28の空気圧シリンダ32が排気状態となるように
対応の切換弁42を制御する。このようにして、順次、
下流側のゾーンZから搬送物Cの搬送を行っていくので
ある。
【0028】上述したような動作を可能とするために
は、各ゾーンZに搬送物Cがあるか否かを検出する必要
があり、そのために、通常、光電センサを各ゾーンZに
設けることとしている。また、各切換弁42のソレノイ
ド43に対する通電制御は、従来一般に行われていたよ
うに、1台の制御盤を用いて行うことも可能である(図
9を参照)。
【0029】しかしながら、1台の制御盤で切換弁42
を制御することとすると、各光電センサから個別に配線
ケーブルを制御盤に接続する必要があり、かつまた、制
御盤からも各切換弁のソレノイドに配線ケーブルを接続
する必要がある。従って、電気配線設備が複雑化し、施
工期間及びコストがかかる等の問題がある。
【0030】そこで、本発明では、各ゾーンZにおける
光電センサと切換弁42とが互いに近接した状態で配置
されることに鑑みて、切換弁42と、光電センサの機能
及び制御盤の機能の一部を併せ持つ光電スイッチ46と
を組み合わせて成る制御ユニット48を各ゾーンZに設
けて、電気配線設備、ひいてはアキュムレーションコン
ベヤ10全体の制御システムの単純化を図ることとして
いる。
【0031】この制御ユニット48に適用可能な光電ス
イッチ46の回路構成を簡単に示すならば、図6の如く
なる。
【0032】図示するように、この光電スイッチ46
は、投光器50と、この投光器50から発せられた光を
受光する受光器52とから成る光電センサ54を備えて
いる。図3に示すように、投光器50の投光面51と受
光器52の受光面53とは同一面に並べて配置されてお
り、アキュムレーションコンベヤ10の搬送面を挟んで
光電スイッチ46の対向位置に配置された反射ミラー5
6に向けて投光器50から光が発せられるようになって
いる。そして、その反射ミラー56からの反射光を受光
器52で受光できるよう、光電スイッチ46及び反射ミ
ラー56の位置決めがなされている。勿論、反射ミラー
56の位置に投光器50を配して、直接、投光器50か
らの光を受光器52で受けるようにすることも可能であ
るが、配線ケーブルの本数の低減を図る観点からは、こ
の実施例のように反射型とするのが好ましい。
【0033】光電スイッチ46と反射ミラー56との間
に搬送物Cが置かれると、投光器50からの光が遮断さ
れるため、受光器52からの信号に変化が生ずる。この
信号変化は、受光器52に接続された遮光検出回路58
により検出される。遮光検出回路58からの出力はアン
ド回路60に入力され、アンド回路60には更に外部入
力端子62から外部信号が入力される。アンド回路60
は、遮光検出回路58からの信号が搬送物検出信号であ
り、かつ、外部信号が停止命令に相当する信号である場
合に、停止信号を発するようになっている。この停止信
号は遅延回路64に入力され、一定の待ち時間経過後
に、ソレノイド通電制御回路66及び外部出力端子68
に出力される。ソレノイド通電制御回路66は、この停
止信号を受信すると、切換弁42のソレノイド43に通
電して切換弁42のポジションを切り換える。
【0034】また、遮光検出回路58から搬送物が存在
しないことを示す信号が出力された場合、或は、外部入
力端子62からの外部信号が搬送命令に相当する信号で
ある場合、アンド回路60は遅延回路64に搬送信号を
出力する。そして、この搬送信号は一定の待ち時間経過
後に遅延回路64からソレノイド通電制御回路66及び
外部出力端子68に出力される。ソレノイド通電制御回
路66は、この搬送信号を受けると、切換弁42のソレ
ノイド43への通電を停止する。
【0035】このような光電スイッチ46は、図3に示
すように、隣合うゾーンZのもの同士が互いに直列に接
続される。即ち、各光電スイッチ46の外部出力端子6
8は、隣接する上流側のゾーンZにおける光電スイッチ
46の外部入力端子62に接続される。尚、最下流側の
ゾーンZ1 における光電スイッチ46の外部入力端子6
2には、搬送システム全体の制御盤からの出力信号や下
流側の搬送装置の制御機器からの出力信号等が外部信号
として入力される。また、最上流側のゾーン(図示しな
い)における光電スイッチ46の外部出力端子68は、
制御盤或は上流側の搬送装置の制御機器等に接続され
る。
【0036】図7は、このように直列に接続された光電
スイッチ46のタイムチャートを示すものである(最下
流側の第1の光電スイッチと第2の光電スイッチの場合
のみを示す)。この図から、各ゾーンZに搬送物Cが滞
留すると、そのゾーンZの光電スイッチ46から上流側
の光電スイッチ46に停止命令に相当する外部信号が出
力され、搬送物Cが、順次、上流側のゾーンZに滞留し
ていくことが理解されよう。また、搬送命令に相当する
外部信号が最下流側の第1の光電スイッチ46に入力さ
れると、順次、搬送が再開されることも、この図から理
解されよう。尚、最上流側の光電スイッチ46から停止
信号が出力された場合には、アキュムレーションコンベ
ヤ10上の全ゾーンZに搬送物Cが滞留していることを
示すことになる。
【0037】かかる構成により上述したアキュムレーシ
ョンコンベヤ10の動作が得られることは明らかであろ
う。また、光電スイッチ46にソレノイド通電制御機能
を持たせ、かつ、外部信号の入出力を可能とすること
で、実質的に隣合う光電スイッチ46間にのみ配線ケー
ブル70を設ければよく、制御システム全体の単純化、
簡素化に寄与する。
【0038】この制御ユニット48は、本発明によるア
キュムレーションコンベヤ10に特に有効なものである
が、他の型式のアキュムレーションコンベヤや、その他
の空気圧機器を有する装置ないしはシステムにも適用可
能である。例えば、空気圧シリンダによって搬送ローラ
間から搬送物停止用のストッパを突出させる型式のアキ
ュムレーションコンベヤにも有効に適用可能である。
【0039】以上、本発明によるアキュムレーションコ
ンベヤの好適な実施例について詳細に説明したが、本発
明は上記実施例のものに限定されず、種々変形、変更が
可能である。
【0040】例えば、図8に示すように、支持軸34´
の一端34a´をヒンジ36´等によりサイドフレーム
12aに対して枢支し、他端34b´をサイドフレーム
12bに形成された上下方向に延びるスリット38´に
嵌合させる構成としてもよい。この場合、搬送ローラ1
4を持ち上げると、支持軸34´の端部34bがスリッ
ト38´の上端に接し、それ以上の上方への移動が不可
能となるので、ブレーキパッド30を搬送ローラ14の
外表面に強く押し付けることができ、搬送ローラ14を
確実に制動させることができるという利点がある。
【0041】また、図8に示すように、支持軸34´の
端部34b´に引張りばね40を取り付け、この端部3
4b´を下方に引っ張るようにすれば、ブレーキパッド
30を下げた際に、搬送ローラ14を第1位置に戻すこ
とができると共に、駆動ベルト20からの駆動力を搬送
ローラ14に確実に伝えることができ、有効である。
尚、図8の構成における他の構成要素については図1〜
図3に示したものと同様であるので、図に同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0042】更に、上記実施例では搬送物Cを一時停止
するゾーンZを連続して複数設けているが、一定の間隔
をおいて設けてもよく、また、ゾーンは1箇所のみとし
てもよい。
【0043】また、搬送ローラ14の駆動機構16を駆
動ベルト20によるとしているが、搬送ローラ14を動
かすことで係脱可能であれば、例えば摩擦ローラからの
摩擦伝動によるもの等、他の型式の駆動機構であっても
よい。
【0044】更に、上記実施例では、搬送ローラ14を
一端側で枢支する構成としているが、両端を上下動可能
に支持し、ブレーキパッド30を持ち上げることで、搬
送ローラ14を水平状態を維持したまま駆動機構16か
ら持ち上げるようにすることもできる。かかる場合、搬
送ローラ14上の搬送物Cが横方向にずれるおそれがな
いという利点がある。
【0045】更にまた、制動機構28の制動部材もブレ
ーキパッド30に限られず、ブレーキベルトを用いるこ
とも可能である。この場合には、ブレーキベルトを引っ
張るための機構等も適宜変更されることになる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、搬
送ローラと駆動機構との係合・分離を制動機構の制動部
材の動作によることとしているので、駆動機構に空気圧
シリンダ等を設ける必要がなくなる。従って、制御すべ
き装置が減り、アキュムレーションコンベヤ全体の構成
が単純化し、製造やメンテナンスの手間やコストの低減
を図ることが可能となる。勿論、アキュムレーションコ
ンベヤ自体の機能は従来のものと何等代わるところはな
い。
【0047】また、制動機構の駆動源として空気圧シリ
ンダを使用した場合、搬送物を停止する時のみに当該空
気圧シリンダに圧縮空気を供給すればよいので、空気の
供給量が少なくてすみ、また、空気供給源にかかる負荷
も低減される。
【0048】更に、各制動機構の空気圧シリンダに対す
る圧縮空気の給排気のみを制御すればよいので、切換弁
も簡単で廉価なものを使用することが可能である。
【0049】また、各ゾーンにおける搬送物検出用の光
電センサ及び制動機構の空気圧シリンダ用の電磁式切換
弁を一つの制御ユニットとして構成した場合には、アキ
ュムレーションコンベヤ全体の制御システムの構成を簡
略化することが可能となる。尚、この制御ユニットにつ
いては他の搬送システムや空気圧システム等にも使用可
能な汎用性のあるものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアキュムレーションコンベヤを示
す搬送方向に直角な断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿っての断面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿っての断面図である。
【図4】アキュムレーションコンベヤの動作を示す説明
図であり、搬送物を滞留させていく状態を示す図であ
る。
【図5】アキュムレーションコンベヤの動作を示す説明
図であり、搬送物の搬送が再開された状態を示す図であ
る。
【図6】本発明によるアキュムレーションコンベヤに適
用可能な光電スイッチの構成を示すブロック図である。
【図7】直列接続された図6の光電スイッチのタイムチ
ャートである。
【図8】本発明によるアキュムレーションコンベヤの変
形例を示す図1と同様な断面図である。
【図9】従来のアキュムレーションコンベヤを示す搬送
方向に直角な断面図である。
【符号の説明】
10…アキュムレーションコンベヤ、12a,12b…
サイドフレーム、14…搬送ローラ、16…駆動機構、
20…駆動ベルト、28…制動機構、30…ブレーキパ
ッド(制動部材)、32…空気圧シリンダ、34…支持
軸、38…溝、42…電磁式切換弁、43…ソレノイ
ド、44…空気供給源、46…光電スイッチ、48…制
御ユニット、54…光電センサ、56…反射ミラー、5
8…遮光検出回路、60…アンド回路、62…外部入力
端子、64…遅延回路、66…ソレノイド通電制御回
路、68…外部出力端子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のゾーンで搬送物を一時停止するこ
    とが可能なアキュムレーションコンベヤにおいて、 互いに一定の間隔をおいて配置された1対のサイドフレ
    ームと、 搬送面を形成すべく前記サイドフレーム間に取り付けら
    れた複数本の搬送ローラと、 前記搬送ローラと係合することにより該搬送ローラを回
    転させる駆動機構と、 前記ゾーンにおける前記搬送ローラに制動部材を押し付
    けることにより該搬送ローラに制動力を加える制動機構
    と、 を備え、 前記ゾーンにおける前記搬送ローラを、前記駆動機構に
    係合可能な第1位置と、前記駆動機構から分離した第2
    位置との間で移動し得るように、前記サイドフレームに
    取り付けると共に、前記制動機構を作動させて前記制動
    部材を前記ゾーンにおける前記搬送ローラに押し付けた
    場合には、該搬送ローラが前記第1位置から前記第2位
    置に移動され、前記制動部材を前記搬送ローラから引き
    離した場合には、該搬送ローラが前記第1位置に復帰す
    るようにしたことを特徴とするアキュムレーションコン
    ベヤ。
  2. 【請求項2】 前記ゾーンにおける前記搬送ローラは、
    一端が前記サイドフレームの一方に枢着され他端が他方
    のサイドフレームに上下動可能に取り付けられた支持軸
    に回転可能に支持されており、前記制動部材は、前記ゾ
    ーンにおける前記搬送ローラの全てを下方から押し上げ
    るようになっているブレーキパッドであることを特徴と
    する請求項1記載のアキュムレーションコンベヤ。
  3. 【請求項3】 前記制動機構は、前記ゾーンにおける前
    記搬送ローラに前記制動部材を押し付けるための単動型
    の空気圧シリンダを有していることを特徴とする請求項
    1又は2記載のアキュムレーションコンベヤ。
  4. 【請求項4】 前記空気圧シリンダへの圧縮空気の給排
    気を制御するための3ポート2ポジション型の電磁式切
    換弁と、 前記ゾーンに搬送物が存在するか否かを検出する光電セ
    ンサ、及び、前記光電センサにより搬送物の存在が検出
    されたことを一条件として、前記空気圧シリンダに圧縮
    空気を供給して制動を行うべく、電磁式切換弁のソレノ
    イドに対する通電を制御する手段を有する光電スイッチ
    と、 から成る制御ユニットを備えることを特徴とする請求項
    3記載のアキュムレーションコンベヤ。
  5. 【請求項5】 被検物の存在を検出した場合に空気圧機
    器に対する圧縮空気の給排気を制御する制御ユニットで
    あって、 前記空気圧機器への圧縮空気の給排気を制御するための
    3ポート2ポジション型の電磁式切換弁と、 前記被検物が存在するか否かを検出する光電センサ、及
    び、前記光電センサにより被検物の存在が検出されたこ
    とを一条件として前記電磁式切換弁のソレノイドに対す
    る通電を制御する手段を有する光電スイッチと、 を備えることを特徴とする制御ユニット。
JP33856393A 1993-12-28 1993-12-28 アキュムレーションコンベヤ及び制御ユニット Withdrawn JPH07196114A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013004678A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Yaskawa Electric Corp 基板搬送用ハンドおよび基板搬送用ハンドを備えた基板搬送装置
CN103523446A (zh) * 2013-10-09 2014-01-22 德清三原色信息科技有限公司 一种下拉式胶辊传动机构
CN110255055A (zh) * 2018-03-12 2019-09-20 英特诺控股股份有限公司 用于滚柱输送机的驱动装置

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