JPH0719603U - 流体圧シリンダの位置検出装置 - Google Patents

流体圧シリンダの位置検出装置

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JPH0719603U
JPH0719603U JP4868093U JP4868093U JPH0719603U JP H0719603 U JPH0719603 U JP H0719603U JP 4868093 U JP4868093 U JP 4868093U JP 4868093 U JP4868093 U JP 4868093U JP H0719603 U JPH0719603 U JP H0719603U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサケースの取り付けがスムーズで、自動
的に装着溝の中心にセンサケースが位置決め固定され、
取付前の固定部材の脱落を防止することにある。 【構成】 センサケース14が装着される装着溝がシリ
ンダ本体に形成されている。装着溝は半円形の底面と、
この底面から相互に平行となって真っ直ぐに延びる両側
面と、リブに形成された傾斜面とにより形成されてい
る。センサケース14の横断面形状は装着溝の横断面形
状に対応するとともに僅かに小さい寸法に設定されてい
る。センサケース14の端部に形成された切り欠き部2
5には多角形状の固定部材28が配置され、この固定部
材28が当接する突起部29が形成されている。センサ
ケース14と固定部材28とにねじ結合されるねじ部材
27によってセンサケース14はシリンダ本体に固定さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は流体圧シリンダ等の流体作動機器におけるピストン等の移動部材の位 置を検出する流体圧シリンダの位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
流体圧シリンダ内に往復動自在に装着されて流体により作動するピストンの位 置を検出するために、流体圧シリンダのシリンダ本体に形成された装着溝にセン サを取り付けるようにした位置検出装置が用いられている。
【0003】 従来の位置検出装置としては、実開平2−87104号公報に示されるような ものがあり、図7(A)はこの位置検出装置を示し、図7(B)はこの位置検出 装置を流体圧シリンダのシリンダ本体に装着した状態を示す。
【0004】 図示するように、センサケース1は横断面が四辺形となっており、樹脂により 成形され内部に図示しない磁気検出素子が組み込まれている。このセンサケース 1をシリンダ本体2に装着するために、シリンダ本体2には幅寸法Dとなった断 面四辺形の装着溝3が形成されており、この装着溝3はリブ4の間に幅寸法dと なって形成されたスリット5を介して外部に開口されている。
【0005】 センサケース1は幅寸法dよりも小さい幅に形成され、装着溝3の中に収容さ れるようになっている。このセンサケース1の先端部にはここに上部片1aと下 部片1bとを設けることによりクランプ板収容孔6が形成されており、この収容 孔6の中に切り欠き部7を通してクランプ板8が挿入されるようになっている。
【0006】 このクランプ板8には、先端が下部片1bに当接するねじ部材9がねじ結合さ れており、クランプ板8の先端部をリブ4に締結することによりセンサケース1 が装着溝3内で固定されるようになっている。
【0007】 ところで、近年では半導体の製造工程を始めとする種々の自動生産装置にあっ ては、小型化された流体圧シリンダを使用することが要望されているが、図7に 示すような従来の位置検出装置を設けた流体圧シリンダでは、小型化に限度があ った。なぜならば、シリンダ本体を小型化すると、センサケース1自体も小型化 せざるを得ないが、たとえば幅および上下寸法が3〜4mm程度となったセンサケ ース1の先端に上部片1aと下部片1bとを形成することが困難となるか、形成 できたとしても強度が十分とならないという問題点が発生したからである。
【0008】 しかも、装着溝3の底面の両側部分は、デッドスペースとなってしまい、シリ ンダ本体2の角部に装着溝3を形成するタイプでは、その部分とシリンダ内の中 空孔との干渉を避けるためにシリンダを小型化することが困難となる。
【0009】 図7に示された位置検出装置の改良を示すと図8の通りであり、この図に示す 位置検出装置は実開平3−46005号公報に記載されている。なお、図8にお いては、図7に示された部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
【0010】 この位置検出装置にあっては、センサケース1の端部に幅方向の収容孔6aを 形成し、この中に収容孔6aの断面形状と同様の断面形状のクランプ板8を貫通 させるようにしており、このクランプ板8にねじ結合されるねじ部材9の先端を 装着溝3の底面に当接させるようにしている。
【0011】 この場合には、図7の場合と相違して、ねじ部材9によりセンサケース1の上 部片1aには締め付けによる応力が作用しない構造となっているので、クランプ 板8とセンサケース1とにガタが存在すると、センサケース1を止め付けた状態 でもセンサケース1がガタ付くことになる。また、この場合には、このガタを防 止するために、ねじ部材9としてタッピングねじを用いて上部片1aを締結する ことが困難である。なぜならば、この場合には、図7に示す場合と同様に、セン サケース1の先端部に上部片1aと下部片1bとを設けているので、上部片1a の厚みが薄くなり、ねじ部材9を締め付ける際にいわゆるタッピングねじを用い て上部片1aにねじ孔を形成すると、上部片1aに亀裂が発生する恐れがあるか らである。
【0012】 図9は実開平3−69703号公報に示された位置検出装置を示す図であり、 この場合には、樹脂製のセンサケース1自体に装着溝3のリブ4に当接する突起 部1cを形成し、センサケース1の内部にナット(固定部材)8aを埋め込むよ うにしている。この位置検出装置にあっては、ねじ部材9をナット8aにねじ結 合して締結した場合には、締結力はセンサケース1自体を介してリブ4に伝達さ れることになるので、強い締結力を加えると、センサケース1の突起部1cが折 損する恐れがある。
【0013】 そして、前述したそれぞれの従来技術にあっては、センサケース1を装着溝3 内の中心位置に正確に位置決めすることが容易ではなかった。なぜならば、装着 溝3内にセンサケース1を挿入し易くするために、センサケース1の幅寸法を装 着溝3の幅寸法よりも小さく設定しなければならないので、センサケース1を装 着溝3内に挿入したときには、センサケース1と装着溝3との間にはガタが発生 しており、ねじ部材9を用いてセンサケース1を締結する際に、所定の位置にセ ンサケース1を位置決めすることが容易でない。
【0014】 このため、装着溝3内の中心位置にセンサケース1を締結する作業には慎重を 要することになり、センサケース1の装着作業の作業性が良好とならなかった。
【0015】 また、実開平3−69703号公報に示された技術にあっては、センサケース 1がシリンダ本体に装着される前段階、すなわちセンサケース1単体での流通段 階において、取り付けられているナット8aがねじ部材9から脱落してバラバラ になったり紛失することがあった。このようなナット8aの脱落防止手段として ねじ部材9にかしめをつけることが考えられるが、かしめ付けの工数が必要にな るために生産効率を阻害することになり妥当ではない。他案として、角部がセン サケース1の側面に当接するようにしてナット8aの回転を阻止することも考え られるが、シリンダ本体に装着するときのねじ部材9の締め付け時においてナッ ト8aによりセンサケース1に応力が加わる結果を招き、センサケース1を破損 したり、或いは内部のセンサ素子が破壊されるおそれがある。
【0016】 さらに、回転して装着溝3の溝幅よりも広く幅方向にはみ出しているナット8 aによってセンサケース1の装着溝3内への挿入が妨げられ、スムーズな装着作 業が困難であった。
【0017】 実開平3−93607号公報には、センサケース1の断面形状を円形とした位 置検出装置が示されている。この位置検出装置を示すと図10の通りである。
【0018】 図示するように、流体圧シリンダには断面が円形となった装着溝3を形成し、 センサケース1の断面形状を装着溝3の断面形状よりもやや小径の円形断面とし ている。センサケース1を締結するために、センサケース1には形成されたねじ 孔1dにねじ部材9を結合するようにしている。
【0019】 この場合には、センサケース1を装着溝3内に挿入する際に、図10において 矢印で示す方向のセンサケース1の姿勢を所定の姿勢に設定することが困難であ り、センサケース1内に組み込まれたセンサ素子の姿勢をシリンダ本体内のピス トンに対して所望の状態に設定することが困難となるという問題点があった。
【0020】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、センサケースを装着溝内に挿入した後にねじ部材を用いてセ ンサケースを締結するときに、センサケース自体が装着溝内の所定の位置に位置 決めされるようにした中心出しの機能を有する位置検出装置を提供することにあ る。
【0021】 また、本考案の他の目的は、小型の流体圧シリンダに適用し得る位置検出装置 を提供することにある。さらに他の目的は、小型の流体圧シリンダに対応させて センサケースを小型にしても、これを装着溝内に締結するためのねじ部材として タッピングねじやすりわり付小ねじを用いてセンサケース自体にテーパ状のねじ 孔を形成しつつねじ部材を取り付けることができる位置検出装置を提供すること にある。
【0022】 本考案のさらに他の目的は、ねじ部材に螺合された固定部材の脱落を防止する ことができる位置検出装置を提供することにある。そして、本考案のさらに他の 目的は、固定部材の回転を抑制してセンサケースをシリンダ本体の装着溝内へ容 易に挿入することができる位置検出装置を提供することにある。
【0023】 本考案の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添 付図面から明らかになるであろう。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される考案のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば 、以下のとおりである。
【0025】 すなわち、センサケースが装着される装着溝は、半円形の底面とこの底面から 相互にほぼ平行となって真っ直ぐに延びる両側面とリブに設けられた傾斜面とに より形成されている。傾斜面は相互にスリットに向けて上向きに傾斜して相互に 対向している。センサケースは装着溝の断面形状に対応した断面形状となり僅か に小さい寸法となっており、ねじ部材により装着溝に固定される。このねじ部材 を締め付けると、センサケースの傾斜面は装着溝の傾斜面に圧接することにより 、センサケースは装着溝の中心に位置決めされる。
【0026】 センサケースの端部を切り欠いてその側面に突起部を形成し、その切り欠き部 分に該突起部に当接する多角形状の固定部材を配置し、この固定部材の側面部が 突起部に当接して連れ回転が阻止される。溝装着時には固定部材の側面部が溝側 面に当接して回転が阻止されつつ、ねじ部材がセンサケースと固定部材とにねじ 結合するようになっている。したがって、固定部材の回転は、該突起部で阻止さ れる角度より装着溝により阻止される角度の方を小さくする必要がある。
【0027】
【作用】
ねじ部材をねじ止めすると、装着溝の傾斜面にセンサケースの傾斜面が圧接す ることになり、センサケースはこの傾斜面の作用により装着溝の中心に向けて位 置決めがなされる。したがって、センサケースを装着溝に取り付ける作業にあっ ては、ねじ部材によりセンサケースを止め付ける作業を行うのみで、センサケー スを所定の姿勢ないし位置となるように固定させることができ、シリンダ本体内 のピストンに設けられた磁石とセンサケース内に組み込まれたセンサ素子との距 離ないし位置関係を所望の状態に設定することができる。
【0028】 装着溝の底面が半円形となっているので、シリンダ本体の角部に装着溝を形成 した場合に装着溝自体をシリンダ本体内の中空孔に接近させることができ、シリ ンダ本体を小型化することができる。そして、小型化しつつ、センサケースの厚 みを大きくすることができるので、センサ素子を収容するための内部容積を十分 に確保することができる。
【0029】 ねじ部材は切り欠き部に配置された固定部材と締結部とにねじ結合することに なるので、ねじ結合する雌ねじの長さを十分に確保することができ、樹脂製のセ ンサケースにねじ部材を取り付けるようにしても、センサケースが破損すること がなく、タッピングねじやすりわり付小ねじを用いることが可能となる。
【0030】 センサケースの切り欠き部の側面に突起部を形成し、その突起部に当接する多 角形状の固定部材を配置しているので、センサケースに取り付けられている固定 部材がねじ部材から脱落することがない。また、固定部材は装着溝の溝幅よりも 広く幅方向にはみ出すことがないので、スムーズにセンサケースを装着溝内へ挿 入することができる。
【0031】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0032】 (実施例1) 図1(A)および図1(B)は本考案の一実施例に係る流体圧シリンダの位置 検出装置を示す正面図および側面図であり、図2はセンサケースを示す側面図で あり、図3(A)および図3(B)はそのセンサケースの先端部を示す斜視図お よび底面図であり、図4(A)は図3の断面図であり、図4(B)は一部切り欠 き側面図である。
【0033】 流体圧シリンダ10は、図1に示すように、全体的にほぼ直方体となったシリ ンダ本体11を有しており、このシリンダ本体11は、たとえば押し出し成形等 によって形成されている。この成形時に、シリンダ本体11にはセンサケース1 4を取り付けるための装着溝12が形成される。図示する場合には3つの装着溝 12が形成されており、それぞれの装着溝12はシリンダ本体11の長手方向に 沿って延びている。
【0034】 シリンダ本体11内には、図示しないピストンを軸方向に往復動自在に収容す る中空孔が形成されており、このピストンを先端に有するピストンロッド13が シリンダ本体11の一端部から突出している。
【0035】 図2に示すように、センサケース14は装着溝12の断面形状にほぼ対応し僅 かに小さい寸法の横断面形状を有する棒状となっており、その先端部が図3およ び図4に示されている。このセンサケース14内には、中央部分にリードスイッ チ等の有接点式のセンサ素子ないしICスイッチ等の無接点式のセンサ素子が組 み込まれており、ピストンロッド13の先端の図示しないピストンに取り付けら れた磁石の磁力によりオンオフ信号を発するようになっている。この信号はケー ブル15により図示しない制御部に送られる。
【0036】 図示するシリンダ本体11には3つの装着溝12が形成されており、そのうち の2つにセンサケース14が装着されている。それぞれの装着溝12を拡大して 示すと、図4(A)の通りである。
【0037】 図示するように、装着溝12の外部側に位置させてシリンダ本体11には2つ のリブ16が形成されており、これらのリブ16は相互に幅方向に突出して相互 間にスリット17が形成されている。そして、このスリット17を介して装着溝 12は外部に連通される。装着溝12の幅をDとし、スリット17の幅をdとす ると、幅dは幅Dよりも小さく設定されている。
【0038】 装着溝12は、半円形の底面18と、この底面18の端部からシリンダ本体1 1の外面に向けて真っ直ぐに延びる左右の両側面19と、それぞれのリブ16に 形成された傾斜面20とにより形成されている。そして、2つの傾斜面20はス リット17に向けて上向きに傾斜するとともに相互に対向し合っている。
【0039】 センサケース14は装着溝12の断面形状に対応した断面形状となっている。 つまり、半円形状の底面21と真っ直ぐな左右両側面22とリブ16の傾斜面1 9に対応して傾斜した傾斜面23とを有し、上面にはスリット17に対応した突 起部24が形成されている。
【0040】 このセンサケース14の先端部には、図4(B)に示すように、半円形の底部 側の部分に切り欠き部25を形成することにより、傾斜面23側に締結部26が 設けられている。
【0041】 この締結部26にはねじ部材27がねじ結合しており、さらにこのねじ部材2 7には四角形状の固定部材28がねじ結合している。この固定部材28はセンサ ケース14の両側面22相互間の幅寸法と同一かそれよりも小さく設定され、し かもセンサケース14の先端面から突出しない寸法に設定されている。さらに、 切り欠き部25の側面には、前記した四角形状の固定部材28が当接する突起部 29が形成されている。
【0042】 ねじ部材27の上端部には、図4(B)に示すように、ドライバー等の工具3 0を係合させるスリ割り31が形成されている。図示する場合には、ねじ部材2 7は外径が2.5mmのすりわり付小ねじを用いており、汎用性を考慮して2.5mm用 のマイナスドライバーでも使用できるように、内径が2.8mm程度のざぐり穴32 がセンサケース14に形成されている。
【0043】 上述した構造のセンサケース14をシリンダ本体11の装着溝12に取り付け るには、装着溝12内にセンサケース14を滑り込ませる。このときには、セン サケース14の横断面の形状が装着溝12の横断面よりも僅かに小さい寸法に設 定されているので、容易に滑り込ませることができる。
【0044】 その後、ドライバー等の工具30を用いてねじ部材27を回転させると、ねじ 部材27の先端が装着溝12の底面に当接し、センサケース14の傾斜面23つ まり押圧面がリブ16の傾斜面20に圧接する。このとき、リブ16の両傾斜面 20とセンサケース14の傾斜面23との圧接により、センサケース14にはそ の幅方向中心部に向かう位置決め力が加えられることになり、センサケース14 は自動的に所定の姿勢となって装着溝12に取り付けられる。したがって、セン サケース14を取り付けた状態におけるセンサ素子と磁石との距離を設定値通り に一定とすることができ、位置調整作業が不要となる。
【0045】 装着溝12の底面は半円形となっているので、装着溝12の断面形状をほぼ四 辺形とした場合に比して装着溝のデッドスペースがなくなることになる。しかも 、シリンダ本体11を押し出し成形するための金型に角部がなくなることから、 その金型の寿命が長くなる。そして、センサケース14には半円形の底面18か ら真っ直ぐに延びる両側面19を形成したことから、センサケース14の断面積 をシリンダ本体11を小型化しつつ大きくすることができ、センサケース14内 のセンサ素子のためのスペースを十分に確保することができる。
【0046】 センサケース14の切り欠き部25の側面に突起部29を形成し、その突起部 29に当接するようにして四角形状の固定部材28を配置している。図3(B) に示すように、固定部材28の中心からその対角線上の寸法をLA、同様にして 最小外形寸法をLBとし、固定部材28の中心から突起部29までの先端位置を LRとすると、LB<LR<LAなる関係を有しており、突起部29の規制で回 転する固定部材28の角度により装着溝12に装着したときの回転角度を小さく でき、センサケース14単体を取り扱う場合に固定部材28が脱落せず、一方、 装着時にはセンサケース14本体にストレスが加わらないようになっている。し たがって、たとえば運搬途中などにおいて、この固定部材28はねじ部材27か ら脱落することはない。また、固定部材28は突起部29によって自由な回転が 阻止され、センサケース14を装着溝12内へスムーズに挿入することが可能に なる。
【0047】 また、この固定部材28の側面部が装着溝12の側面19に当接して連れ回転 が阻止されつつねじ部材27がセンサケース14と固定部材28とにねじ結合さ れるので、固定部材28がセンサケース14の本体に直接当たることがなく、セ ンサケース14の内部実装部に応力が加わらず、たとえ突起部29に当たった場 合でもセンサケース14に加わる応力が突起部29により緩和されて、突起部2 9以外のセンサケース14の破損や内部のセンサ素子の破壊が防止される。
【0048】 (実施例2) 図5(A)は本考案の他の実施例に係るシリンダ本体11の断面図であり、図 5(B)は同図(A)に示された何れかの装着溝12に取り付けられたセンサケ ース14を示す断面図である。
【0049】 この場合には、前述した実施例1にあっては装着溝12の中心を中空孔の径方 向中心線と一致させて装着溝12を形成したのに対して、装着溝12の中心を中 空孔の径方向中心線からずらし、装着溝12をシリンダ本体11の角部側に寄せ て配置している。図5において符号33はシリンダ本体11内に形成された中空 孔を示す。
【0050】 図5に示す位置検出装置にあっては、装着溝12の半円形の底面と中空孔33 との間を所定の肉厚とすることができ、装着溝12を四辺形とした場合に比して 、装着溝12を中空孔33に近づけることが可能となるので、シリンダ本体11 を小型化することが可能となる。装着溝12とセンサケース14の形状は前記実 施例1と同様である。
【0051】 (実施例3) 図6(A)〜図6(C)は本考案のさらに他の実施例に係る流体圧シリンダの 位置検出装置を示す図である。
【0052】 この場合も、装着溝12の断面形状は前述したそれぞれの実施例と同様である が、前記実施例1および2と相違して、センサケース14の先端部にはスリット 側の部分に切り欠き部25が形成されており、その側面に突起部29が形成され ている。したがって、センサケース14の底面側の部分に締結部26が設けられ ている。
【0053】 切り欠き部25の位置には、前記突起部29に当接する四角形状の固定部材2 8aが配置されるようになっており、この固定部材28aは外面が装着溝12の 側面19に係合するようになっている。また、この端面には図示するように、傾 斜面23aが形成されている。
【0054】 この固定部材28aにねじ結合するねじ部材27の先端部を係合させる凹部3 4が、センサケース14の締結部26に形成されている。
【0055】 したがって、この実施例にあっては、ねじ部材27を締め付けると、固定部材 28aの外周面が側面19に係合した状態で傾斜面23aがリブ16の傾斜面2 0に押圧されることにより、固定部材28aの側面部が突起部29に当接して連 れ回転が阻止されつつセンサケース14の中心が装着溝12の中心に位置決めさ れる。これにより、センサケース14内のセンサ素子の姿勢ないし位置が所定の 状態に設定される。
【0056】 したがって、本実施例の流体圧シリンダの位置検出装置においても、固定部材 28aがセンサケース14の本体に直接当たることがなく、センサケース14の 内部実装部には応力が加わらず、たとえ突起部29に当たった場合でもセンサケ ース14に加わる応力が突起部29により緩和されて、突起部29以外のセンサ ケース14の破損や内部のセンサ素子の破壊が防止される。
【0057】 以上、本考案者によってなされた考案を実施例に基づき具体的に説明したが、 本考案は前記実施例1〜3に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範 囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0058】 たとえば、固定部材28,28aの外周面形状としては、四角形以外に六角形 等のように、外面が側面19と係合して固定部材28,28aの回転が阻止され る形状であればどのような形状でも良い。
【0059】
【考案の効果】
本願において開示される考案のうち、代表的なものによって得られる効果を簡 単に説明すれば、下記のとおりである。
【0060】 (1).センサケースを収容する装着溝はリブにより形成される傾斜面を有している ので、センサケースをねじ部材により締結すると、傾斜面の作用によりセンサケ ースは自動的に装着溝の中心位置に位置決め固定され、センサケースの装着作業 を容易に行うことができる。
【0061】 (2).センサケースはその深さ方向に厚みを持たせることができるので、センサ素 子を収容するための容積を十分に確保することができる。
【0062】 (3).装着溝の底面は半円形となっており、これに対応させてセンサケースの底面 も半円形となっているので、装着溝のデッドスペースを無くすことができ、装着 溝をシリンダ本体内の中空孔内に接近させることができる。
【0063】 (4).装着溝を中空孔内に接近させることができるので、装着溝を含めたシリンダ 本体の形状を小型化することができる。
【0064】 (5).センサケースを装着溝内に固定するためのねじ部材は、センサケースに形成 された長いねじ孔にねじ結合されるので、センサケース全体の厚みを大きくする ことなく、ねじ結合部の強度を高めることができ、ねじ孔部の折損や破損が防止 される。
【0065】 (6).センサケースの切り欠き部に形成された突起部に当接するようにして多角形 状の固定部材が配置されているので、ねじ部材に螺合された固定部材の脱落を、 かしめなどを用いることなく容易に防止することができる。
【0066】 (7).固定部材は突起部によって自由な回転が阻止され、センサケースを装着溝内 へスムーズに挿入することが可能となる。
【0067】 (8).そして、固定部材の側面部が突起部に当接して連れ回転が阻止されつつセン サケースがシリンダ本体に装着されるので、固定部材がセンサケースの本体に直 接当たることがなく、センサケースの破損や内部のセンサ素子の破壊が防止され る。また、万一固定部材が突起部に当たった場合でも、センサケースに加わる応 力が突起部により緩和されて、内部のセンサ素子などの破壊が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の一実施例に係るセンサケース
が装着された流体圧シリンダの位置検出装置を示す正面
図、(B)は側面図である。
【図2】そのセンサケースを示す側面図である。
【図3】(A)はそのセンサケースの先端部を示す斜視
図、(B)は底面図である。
【図4】(A)は図3の断面図、(B)は(A)におけ
る4B−4B線に沿う一部切り欠き側面図である。
【図5】(A)は本考案の他の実施例に係る流体圧シリ
ンダの位置検出装置を示す断面図、(B)はその要部を
示す断面図である。
【図6】(A)は本考案のさらに他の実施例に係るセン
サケースが装着された流体圧シリンダの位置検出装置を
示す拡大断面図、(B)はそのセンサケースを示す側面
図、(C)は(A)の平面図である。
【図7】(A)は従来の位置検出装置を示す斜視図、
(B)は(A)における7B−7B線に沿う断面図であ
る。
【図8】(A)は他の従来の位置検出装置を示す断面
図、(B)は(A)における8B−8B線に沿う断面図
である。
【図9】流体圧シリンダの位置検出装置のさらに他の従
来例を示す断面図である。
【図10】流体圧シリンダの位置検出装置のさらに他の
従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 センサケース 1a 上部片 1b 下部片 1c 突起部 2 シリンダ本体 3 装着溝 4 リブ 5 スリット 6 クランプ板収容孔 6a 収容孔 7 切り欠き部 8 クランプ板 8a ナット(固定部材) 9 ねじ部材 10 流体圧シリンダ 11 シリンダ本体 12 装着溝 13 ピストンロッド 14 センサケース 15 ケーブル 16 リブ 17 スリット 18 底面 19 側面 20 傾斜面 21 底面 22 側面 23 傾斜面 23a 傾斜面 24 突起部 25 切り欠き部 26 締結部 27 ねじ部材 28 固定部材 28a 固定部材 29 突起部 30 工具 31 スリ割り 32 ざぐり穴 33 中空孔 34 凹部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧シリンダのシリンダ本体に長手方
    向に沿って延びる装着溝を形成し、内部にセンサ素子が
    組み込まれたセンサケースを前記装着溝内に装着するよ
    うにした流体圧シリンダの位置検出装置であって、 前記装着溝の幅方向に突出して相互間に前記装着溝を外
    部に連通させるスリットを形成するリブを前記シリンダ
    本体に設け、 半円形の底面と、当該底面から前記シリンダ本体の外面
    に向けて真っ直ぐに延びる両側面と、これらの両側面に
    連なって前記スリットに向けて上向きに傾斜して前記リ
    ブに形成された両傾斜面とにより前記装着溝を形成し、 前記センサケースの横断面の形状を前記装着溝に対応し
    た形状に形成し、 前記センサケースの先端部に多角形状の固定部材が配置
    される切り欠き部と前記リブの傾斜面に対応した傾斜面
    を有する締結部とを設け、 前記切り欠き部の側面に前記固定部材が当接する突起部
    を形成し、 前記切り欠き部に配置される前記固定部材にねじ結合す
    るとともに前記底面に当接するねじ部材を前記締結部を
    貫通して取り付け、前記固定部材の脱落防止用に前記固
    定部材が前記突起部に当接することにより回転防止を行
    い、一方、溝装着時は前記固定部材の側面が前記装着溝
    の両面側に当接して連れ回転を防止しつつ前記センサケ
    ースが前記装着溝の中心に位置決めされて固定されるよ
    うにしたことを特徴とする流体圧シリンダの位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】 流体圧シリンダのシリンダ本体に長手方
    向に沿って延びる装着溝を形成し、内部にセンサ素子が
    組み込まれたセンサケースを前記装着溝内に装着するよ
    うにした流体圧シリンダの位置検出装置において、 前記装着溝の幅方向に突出して相互間に前記装着溝を外
    部に連通させるスリットを形成するリブを前記シリンダ
    本体に設け、 半円形の底面と、当該底面から前記シリンダ本体の外面
    に向けて真っ直ぐに延びる両側面と、これらの両側面に
    連なって前記スリットに向けて上向きに傾斜して前記リ
    ブに形成された両傾斜面とにより前記装着溝を形成し、 前記センサケースの横断面の形状を前記装着溝に対応し
    た形状に形成し、 前記センサケースの先端部のうち当該先端部のスリット
    部側の部分に多角形状の固定部材が配置される切り欠き
    部を形成してその側面に前記固定部材が当接して回転が
    制限される突起部を形成し、 前記センサケースに当接するねじ部材を、前記切り欠き
    部に配置された固定部材にねじ結合するとともに、当該
    固定部材に前記リブの傾斜面に当接する傾斜面を形成
    し、 前記固定部材の傾斜面を前記リブの傾斜面に押圧するこ
    とにより前記固定部材の側面部が前記装着溝の両面側に
    当接して連れ回転が阻止されつつ、前記センサケースが
    前記装着溝の中心に位置決めされて固定されるようにし
    たことを特徴とする流体圧シリンダの位置検出装置。
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