JPH07195338A - 造形物形成用の型材の形成方法等及びそれにより得られた型材及びそれを用いた造形物形成方法並びにそれにより得られた造形物 - Google Patents

造形物形成用の型材の形成方法等及びそれにより得られた型材及びそれを用いた造形物形成方法並びにそれにより得られた造形物

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JPH07195338A
JPH07195338A JP34890593A JP34890593A JPH07195338A JP H07195338 A JPH07195338 A JP H07195338A JP 34890593 A JP34890593 A JP 34890593A JP 34890593 A JP34890593 A JP 34890593A JP H07195338 A JPH07195338 A JP H07195338A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス用の抜き刃を製作する必要がなく安
価に製作でき、厚さを自由に調節できる造形物形成用の
型材の形成方法及びこれによって得られた型材の提供を
目的とするとともに、下地表面や型材を損傷することな
く能率的に仮固定が行え、さらに立体性と表面の平滑性
に優れた造形物の形成方法及びこれによって得られた造
形物を提供することを目的とする。 【構成】 本発明による型材の形成方法は、同形状の
くり抜き形1を有する一対のくり抜きガイド板2a、2
bを、立体状の発泡樹脂ブロック材3の相対する二つの
面に各々あてがい、この各々のくり抜き形の小口面5に
同時に沿う状態で溶断具を移動させることによって、く
り抜き形をブロック材3に形成し、それから、任意の厚
さで切断することによって、所望の厚さの型材を量産す
るようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬化性原料を充填・硬
化させ、所望の造形物を転写成形するのに用いる造形物
形成用の型材の形成方法等及びその型材及びそれを用い
た造形物形成方法並びにその造形物に関し、特に建物の
コンクリート壁に造形物を突出形成する場合に好適な造
形物形成用の型材の形成方法及びそれにより得られた型
材及びそれを用いた造形物形成方法並びにそれにより得
られた造形物に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の既存のコンクリート壁にレリーフ
等の造形物を突出形成するための型材としては、一定の
厚さを有するシート状乃至板状の発泡樹脂材に、タイル
形や石材形等の所望形状のくり抜き形を形成したものが
知られている(例えば特公昭52−142740号公報
参照)。この型材の使用方法は、先ず一方の側をコンク
リート壁表面に釘や両面テープを用いて密着・仮固定し
た後、他方の側からこのくり抜き形に硬化性原料をヘラ
やコテ等にて充填し硬化させることによって厚みのある
所望の造形物を得るものである。
【0003】この従来の発泡樹脂製の型材は、その長所
として、厚みのある造形物が得られること、安価なため
破砕して脱型できること、等の特徴を持つものの、特に
その製造工程や施工時における欠点も少なからず抱えて
おり未だ十分なものとはいえない。例えば、くり抜き形
を形成する際には、そのくり抜き形に対応するプレス用
抜き刃を製作する必要があり、特に小量生産の場合には
コスト高になってしまうことに加え、くり抜き形の形状
や厚さ等における現場での設計変更に対しては臨機応変
に応じきれない。
【0004】また、このような型材はコンクリート壁等
の下地に釘や両面テープで仮固定して用いるものである
が、釘を用いる場合は、硬いコンクートに釘を打ち込む
作業が作業員にかなりの負担を強いるばかりでなく、下
地のコンクリート表面に釘穴を残してしまうことにな
る。特に樹脂製コンクリートパネルに釘を使用した場合
には、釘穴のあいた樹脂製コンクリートパネルは再使用
が難しくなるという問題があり、更に、釘による仮固定
方法は、発泡樹脂製の型材を損傷しやすく、場合によっ
ては硬化性原料の充填時に型材がずれたり破損して脱落
したりすることにもつながる。
【0005】一方、仮固定に両面テープを用いる場合
は、釘のように下地表面を傷つけることがないものの、
剥離紙をはがしたり下地に正確に貼ったりするのに手間
がかり、特に手袋を装着しての作業では非常に作業性が
悪くなる。
【0006】そしてまた、このようにして得られた従来
の造形物は、通常一枚の型材を用いて硬化性原料を充填
した後、型材を取り除いて一層構造の完成品を得るもの
であるため、ともすれば立体性と変化に乏しく、表面も
ざらついたままである場合が多かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の技術に着目してなされたもので、プレス用の抜き刃
を製作する必要がなく安価に製作でき、現場での製作が
容易で厚さを自由に調節できる型材の形成方法及びこれ
によって得られた型材を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、下地表面や型材を損傷す
ることなく能率的に仮固定が行え、さらに立体性と表面
の平滑性に優れた造形物の形成方法及びこれによって得
られる造形物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による型材の形成
方法は、くり抜き形を有するシート状乃至板状の発泡樹
脂からなり、くり抜き形形成面の一方の側を造形物形成
面上に密着・仮固定した後、くり抜き形形成面の他方の
側からこのくり抜き形に硬化性原料を充填し硬化させる
ことによって所望の造形物を造形物形成表面上に突出形
成するための型材の形成方法について、同形状のくり抜
き形を有する一対のくり抜きガイド板を、くり抜き形が
同じ向きとなる状態で立体状の発泡樹脂ブロック材の相
対する二つの面に各々あてがい、この各々のくり抜きガ
イド板におけるくり抜き形の小口面に同時に沿う状態で
溶断具を移動させることによって、くり抜きガイド板と
同形状のくり抜き形を発泡樹脂ブロック材に形成し、そ
れから、この発泡樹脂ブロック材を任意の厚さで切断す
ることによって、所望の厚さの型材を量産するようにし
ている。
【0010】この型材の形成方法は、一対のくり抜きガ
イド板の小口面をガイドにして発泡樹脂ブロック材を溶
断するものであるため、抜き刃を用いたプレスによらな
くても、くり抜きガイド板のくり抜き形とおなじものを
ブロック材に手軽且つ容易にに形成することができる。
【0011】そしてこのくり抜きガイド板のくり抜き形
を変更するだけで、型材のくり抜き形のパターンも容易
に変更することができるため、高価な抜き刃を新たに製
作しする必要がなく、小量生産や現場での設計変更にも
容易に対応できる。
【0012】そしてさらに、くり抜きガイド板に平行な
方向からこの発泡樹脂製ブロック材を、同じく溶断具を
用いて任意の厚さで切断すれば、所望の厚さを有する板
状の型材が簡単に量産できるため、造形物の突出高さを
現場で自由に調整できる。これによって、設備費や輸送
費の低減、工期の大幅な短縮という要望を満足させるこ
とができる。
【0013】また、上記したような型材を形成する際に
用いるくり抜きガイド板は、くり抜き形の小口面に、例
えば金属テープのような耐熱性の素材を施すようにして
いるため、耐久性に優れるとともにニクロム線等の溶断
具の滑りがよくなる。このため、くり抜きガイド板の素
材として、金属等はもちろん、木材や紙、又は発泡樹脂
材等を用いることが可能になり、型材を製作した際に生
じる残り材や廃材を再利用することも可能になる。
【0014】また、本発明の型材は、アンカ用の貫通孔
が形成されてなり、この貫通孔の一方の側から発泡樹脂
原液を注入して発泡硬化させ他方の側に露出させること
によって造形物形成面上に仮固定するようにしている。
即ち、型材を造形物形成面の所望の箇所に密着させこの
貫通孔に例えばポリウレタンのような2液混合性の発泡
樹脂原液を注入すれば、数秒でこの発泡樹脂原液が発泡
硬化してアンカピンを形成し、貫通孔の他方の側に露出
したアンカピン部分が造形物形成面に接着することによ
って、適度な強度で型材が固定されることになる。この
ような方法は、型材を造形物形成面上に密着させて位置
決めしながら、瞬時に型材を仮固定できるため、作業効
率の大幅な向上を図れる。そして造形物形成面に密着す
る側における貫通孔の開口サイズを適宜変えることによ
って接着面積を調節すれば、型材やこの型材に充填され
る硬化性原料の重さに応じた接着強度が得られる。
【0015】充填した硬化性原料が硬化し所望の造形物
が得られた後は、この型材は破砕して取り除かれるが、
発泡硬化したアンカピンは適度な機械的強度を有するた
め、型材とともに容易に引きはがすことができ、さら
に、型材を取り除いた後は、下地表面に付着した発泡樹
脂を容易に削り落とすことができる。そのため、釘や両
面テープを用いた従来の仮固定方法のように下地表面を
損傷したり作業効率を大幅に低下させることがない。こ
のような仮固定方法は、特に仮固定する下地が樹脂製コ
ンクリートパネルである場合に好適である。
【0016】また、上記したアンカ用の貫通孔を、樹脂
注入側の開口を小サイズに、造形物形成面に接着させる
側の開口を大サイズに形成してもよい。このような構造
によると、樹脂注入時における樹脂注入側への樹脂はみ
出しが少なくなるとともに樹脂の発泡圧が接着面側に向
い易くなり、さらにより少ない樹脂量で強い接着強度が
得られるようになる。
【0017】また、本発明による造形物形成方法は、一
つの型材を用いてこのくり抜き形に対応する一つの造形
物層を形成した後、この造形物層の上に他の型材を用い
て次の造形物層を積層形成し、さらにこのような積層形
成を適宜回数施すことによって多層構造の立体的な造形
物を形成するようにしている。
【0018】このような造形物形成方法は、造形物を段
階的に積層形成していくものなので、突出高さの高い大
型の造形物であっても薄い型材を用いることで済むた
め、コスト的に有利である。さらにこのような方法は、
硬化性原料を一度に充填する必要がないため、その重さ
で型材がずれたり破損することを避けることができる。
【0019】さらにまた、本発明による他の造形物形成
方法は、複数のくり抜き形が形成されてなる一つの型材
を用いて一つの造形物層を形成した後、この型材と同一
のくり抜き形を有する他の型材を、この一つの型材及び
造形物層の上に同位置で重ねて固定し、くり抜き形を選
択的に使用することによって、この一つの造形物層上
の、くり抜き形に対応する箇所に次の造形物層を選択的
に積層形成し、さらにこのような選択的な積層形成を適
宜回数施すことによって、突出高さの異なる複数の造形
物を同時進行的に形成するようにしている。
【0020】この形成方法によれば、複雑な凹凸面から
なる造形物を形成する場合であっても、単純な平面形の
造形物層に分解して積層形成していくため、作業が簡単
になる。
【0021】さらに本発明の造形物形成方法は、造形物
形成面と造形物との表面に表面処理剤を塗布した後、表
面塗装を施し、一体成形様の表面仕上げを行なうように
している。表面仕上剤は、造形物形成面と造形物との間
の隙間や、造形物層同士の間の隙間を埋めると同時に造
形物表面の細かい凹凸を埋めて平滑化するためのもので
あり、さらに塗料を定着させ易くするためのものであ
る。これにより、表面が滑面で、造形物形成面とともに
一体成形したような外観を有する造形物を得ることがで
きる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明する。
【0023】第1実施例(図1)
【0024】この実施例は型材の形成方法についての実
施例で、0.5mm厚のアルミニウム板を切り抜くことに
よってくり抜き形1を形成した一対のくり抜きガイド板
2a、2bを、立体状の発泡スチロール製ブロック材3
の上面と下面にそれぞれあてがい、さらにブロック材3
にはあらかじめ穿孔することによってニクロム線4を配
している。ニクロム線4には図示せぬ電源が接続されて
おり、この電源からの電流によって熱せられたニクロム
線を、各々のくり抜きガイド板の小口面5に同時に押し
つけるようにして移動させれば、くり抜き形1と同じ形
にブロック材3がくり抜かれることになる。その後、同
じく熱したニクロム線4を用い図中の二点鎖線で示すよ
うな所定幅で切断すれば、くり抜き形1と同じくり抜き
形を有する所望の厚さの型材6a、6b、……が得られ
る。
【0025】第2実施例(図2)
【0026】この実施例は上記のような型材を形成する
際に用いるくり抜きガイド板の例である。このくり抜き
ガイド板2は素材に板状の発泡スチロールを用いてお
り、くり抜き形1の小口面5と同じ幅を有するアルミニ
ウム製の帯状材7をこの小口面5に配し、ニクロム線の
熱に耐えるようにしている。
【0027】第3実施例(図3及び図4)
【0028】この実施例は、型材を仮固定する方法に関
するもので、四隅にそれぞれアンカ用の貫通孔が形成さ
れている型材を用いている。なお、図では煩雑化を避け
るためひとつの貫通孔8のみを示し、他の貫通孔は省略
している。この貫通孔8を形成する手順は、例えば図4
に示すように、小さいサイズの開口を持つ形板9aと大
きいサイズの開口を持つ形板9bとを、型材6の相対す
るふたつの面10a、10bにそれぞれあてがい、それ
から第1実施例と同様に、この形板9a、9bの円孔1
1a、11bの小口面をガイドとしてニクロム線4で溶
断することによってテーパ状の貫通孔を形成するように
している。そしてこの型材6をコンクリート壁の所望の
箇所に密着させ、この貫通孔8に、2液混合性のポリウ
レタン発泡樹脂原液を注入すれば、短時間且つ適度な強
度で型材6が固定される。
【0029】第4実施例(図5)
【0030】この実施例は、同じく上記のような型材を
用いてコンクリート壁表面に立体的な造形物を形成する
場合の例である。この例では、第1の型材12を用いて
第1の造形物層15を形成した後、この上に第2の型材
13を同じ位置で重ねて仮固定し、第2の造形物層16
を形成している。さらに同様にして第3の型材14を重
ね、第3の造形物層17を形成することによって尖塔状
に突出した造形物20を得るようにしている。なお、そ
れぞれの型材は、ひとつの造形物層を形成するごとに破
砕して取り除くようにしてもよいが、この例の造形物は
次第に小さいサイズの造形物層を重ねていくものである
ため、充填した硬化性原料が硬化しても型材を取り除く
ことなくそのまま次の型材を重ねて仮固定し造形物が完
成した後にまとめて取り除くようにすれば、造形物をよ
り安定して形成できる。なお、この実施例では3層から
なる造形物としているが、様々な層数の造形物とするこ
とができるのは勿論であり、また、段差部をコンクリー
ト等の充填剤で埋めた後、ダイヤモンドカッターやグラ
インダーで表面仕上げを施せば、全体が曲面から構成さ
れた大型の造形物を薄い型材で形成することが可能にな
る。
【0031】第5実施例(図6)
【0032】この実施例は、第4実施例と同じくコンク
リート壁表面に立体的な造形物を形成する場合の例であ
るが、造形物層の重ねる順に従い次第に広がる空間を囲
繞するように構成された造形物20を形成するようにし
たものである。この例では、第1の型材12a、12b
を用いて第1の造形物層15を形成した後、型材12
a、12bを取り除かない状態でこの上に第2の型材1
3a、13bを重ねて仮固定し、第2の造形物層16を
形成している。さらに同様にして第3の型材14a、1
4bを重ね、第3の造形物層17を形成して目的の造形
物20を得るようにしている。なお、形材12b、13
b、14bは、上記したような発泡樹脂原液によってコ
ンクリート壁表面に貼着するようにし、場合によっては
貫通孔を適宜設けて発泡樹脂原液を注入するようにして
もよい。
【0033】第6実施例(図7)
【0034】この実施例は、第4、第5実施例と同じく
コンクリート壁表面に立体的な造形物を形成する場合の
例である。この例では、複数のくり抜き形1a、1b、
1cが形成されてなる第1の型材12を用いて第1の造
形物層15a、15b、15cを形成した後、この第1
の型材12を取り除かない状態で第2の型材13を同位
置で重ねるようにしている。第2の型材13は、第1の
型材12と同一のくり抜き形1a、1b、1cを有し、
且つくり抜き片18aを嵌装固定することによってくり
抜き形1aが封止されている。これによって、第2の造
形物層16b、16cを形成し、さらにこの上に第3の
型材14を施すようにしている。第3の型材14は、第
1の型材12及び第2の型材13と同一のくり抜き形1
a、1b、1cを有し、且つくり抜き片18a、18b
を嵌装固定することによってくり抜き形1a、1bが封
止されたものである。このような第3の型材14によっ
て第3の造形物層17cが形成され、突出高さの異なる
複数の造形物20a、20b、20cが同時進行的に形
成されることになる。
【0035】第7実施例(図8
【0036】この実施例は、基本的に第4、第5実施例
と同様にして立体的な造形物を形成する例であるが、そ
の構造を中空とすることによって軽量化を意図した例で
ある。即ち、第4、第5実施例で用いたような型材(図
示せず)を適宜用いることによって、中空構造の所望の
造形物20を得るようにしてている。このような構造に
よれば、大型の造形物であっても、内部の空間の分だけ
軽量化が図れるとともに硬化性原料の使用量も低減させ
ることができる。
【0037】第8実施例(図9)
【0038】この実施例は、表面処理剤を用いて造形物
の表面仕上げを施す例である。この例では、造形物形成
面19と造形物層15、16、17との表面に、表面処
理剤としてプライマーを塗布して下地層21を形成した
後、表面塗装を施し、塗膜22を形成している。これに
より段差部23や隙間24のみならず造形物表面の細か
い凹凸が埋められ、表面が平滑で一体成形したような造
形物20を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による型材
の形成方法及びそれにより得られた型材は、くり抜きガ
イド板を用いてくり抜き形を溶断形成するようにしてい
るため、そのくり抜き形に対応するプレス用の抜き刃を
製作する必要がなく、コスト的に有利である。また、く
り抜き形の形状や型材の厚みの選択が容易に行えるた
め、現場での設計変更や小量生産に対しても臨機応変に
応じることができる。
【0040】また、本発明は、発泡樹脂の発泡硬化によ
って型材を仮固定するものであるため、瞬時に固定でき
るとともに釘を使用する場合のように下地や型材を損傷
することがなく、従来の仮固定方法に比べて作業の負担
を大幅に低減することができる。
【0041】さらに本発明による造形物の形成方法は、
造形物層を積層するものであるため、薄い型材を用いて
大型の造形物が得られるとともに、立体性と変化に富ん
だ造形物を得ることができる。
【0042】さらにまた、本発明は、造形物表面に表面
処理剤を施した後に塗装するものであるため、従来では
難しかった滑面表面及び一体成形様の外観を容易に得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による型材の形成方法に係る一実施例を
示す斜視図。
【図2】本発明によるくり抜きガイド板の一実施例を示
す斜視図。
【図3】本発明による仮固定方法の一実施例を示す一部
破断の斜視図。
【図4】図3の貫通孔の形成方法を示す一部破断の斜視
図。
【図5】本発明による造形物形成方法の一実施例を示す
斜視図。
【図6】本発明による造形物形成方法の他の実施例を示
す斜視図。
【図7】本発明による造形物形成方法の他の実施例を示
す斜視図。
【図8】本発明による造形物の他の実施例を示す一部破
断の斜視図。
【図9】本発明による表面仕上げの状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 くり抜き形 2 くり抜きガイド板 3 ブロック材 4 溶断具(ニクロム線) 5 小口面 6 型材 7 帯状材 8 貫通孔 19 造形物形成面 20 造形物

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 くり抜き形を有するシート状乃至板状の
    発泡樹脂からなり、くり抜き形形成面の一方の側を造形
    物形成面上に密着・仮固定した後、くり抜き形形成面の
    他方の側からこのくり抜き形に硬化性原料を充填し硬化
    させることによって所望の造形物を造形物形成表面上に
    突出形成するための型材の形成方法において、 同形状のくり抜き形を有する一対のくり抜きガイド板
    を、くり抜き形が同じ向きとなる状態で立体状の発泡樹
    脂ブロック材の相対する二つの面に各々あてがい、 この各々のくり抜きガイド板におけるくり抜き形の小口
    面に同時に沿う状態で溶断具を移動させることによっ
    て、くり抜きガイド板と同形状のくり抜き形を発泡樹脂
    ブロック材に形成し、それから、この発泡樹脂ブロック
    材を任意の厚さで切断することによって、所望の厚さの
    型材を量産するようにしたことを特徴とする型材の形成
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の型材の形成方法に用い
    るくり抜きガイド板であって、発泡樹脂板にくり抜き形
    を形成してなるとともに、くり抜き形の小口面に耐熱性
    の素材を施してなるくり抜きガイド板。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の型材の形成方法によって
    得られた型材。
  4. 【請求項4】 アンカ用の貫通孔が形成されてなり、こ
    の貫通孔の一方の側から発泡樹脂原液を注入して発泡硬
    化させ他方の側に露出させることによって造形物形成面
    上に仮固定するようにした請求項3記載の型材。
  5. 【請求項5】 アンカ用の貫通孔が、樹脂注入側の開口
    を小サイズに、造形物形成面に密着させる側の開口を大
    サイズに貫通形成されてなる請求項4記載の型材。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5のいずれかに記載の型材
    を用い、アンカ用の貫通孔に発泡樹脂原液を注入し発泡
    硬化させることによって型材を造形物形成面上に仮固定
    するようにした仮固定方法。
  7. 【請求項7】 請求項3〜5のいずれかに記載の型材を
    用いる造形物形成方法であって、一つの型材を用いてこ
    のくり抜き形に対応する一つの造形物層を形成した後、
    この造形物層の上に他の型材を用いて次の造形物層を積
    層形成し、さらにこのような積層形成を適宜回数施すこ
    とによって多層構造の立体的な造形物を形成するように
    した造形物形成方法。
  8. 【請求項8】 複数のくり抜き形が形成されてなる一つ
    の型材を用いて一つの造形物層を形成した後、この型材
    と同一のくり抜き形を有する他の型材を、この一つの型
    材及び造形物層の上に同位置で重ねて固定し、くり抜き
    形を選択的に使用することによって、この一つの造形物
    層上の、くり抜き形に対応する箇所に次の造形物層を選
    択的に積層形成し、 さらにこのような選択的な積層形成を適宜回数施すこと
    によって、突出高さの異なる複数の造形物を同時進行的
    に形成するようにした請求項7記載の造形物形成方法。
  9. 【請求項9】 造形物形成面と造形物との表面に表面処
    理剤を塗布した後、表面塗装を施し、一体成形様の表面
    仕上げを行なうようにした請求項7又は8のいずれかに
    記載の造形物形成方法。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載の造形
    物形成方法にて得られた造形物。
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