JPH06179220A - 型枠及びその製造方法 - Google Patents

型枠及びその製造方法

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JPH06179220A
JPH06179220A JP4101696A JP10169692A JPH06179220A JP H06179220 A JPH06179220 A JP H06179220A JP 4101696 A JP4101696 A JP 4101696A JP 10169692 A JP10169692 A JP 10169692A JP H06179220 A JPH06179220 A JP H06179220A
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mold
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synthetic resin
frame
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Shigeki Kanao
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 軽量で釘打ち可能で且つ釘抜けせず、切断可
能で型枠としての強度をも保持し、更に耐水性や離型性
にすぐれた発泡性合成樹脂を基材とした型枠を提供す
る。 【構成】 発泡性合成樹脂製芯材1と、該芯材1の片面
又は両面に固着させてなる硬板2と、該硬板の表面に固
着させてなる離型層3と、全周又は四隅に設けた保護部
材4とよりなる型枠。更に、下金型内に、離型層3硬板
2および保護部材4からなる一方の板材を内装するとと
もに、発泡剤を含有する発泡性合成樹脂を充填し、その
上方から上金型を外装して加圧、加熱して芯材としての
発泡性合成樹脂を発泡させてなる型枠の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量で釘打ち可能で、
且つ釘抜けせず、又、切断可能で型枠としての強度をも
保持し、更に、耐水性や離型性にすぐれるうえに木材の
省資源にもなり、しかも作業等による変形又は欠損をも
防止すべく全周又は四隅部分を補強してなる発泡性合成
樹脂を基材とした型枠であり、又、発泡性合成樹脂の発
泡成形時において、型枠周囲に設けた保護部材と板材間
に間隙を有することで、ガス抜き等においても効率が良
く、しかも発泡成形後には、この間隙に前記発泡性合成
樹脂と同材料を一体に充填している為に、前記板材周囲
に形成される芯材額枠によって、前記板材又は保護部材
の剥離防止や型枠全体の強度をも向上させた型枠及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土木・建築用に利用される型枠と
しては、金属製型枠や木製型枠がある。前者は、金属、
特にアルミニウムを中心とした素材を利用したものであ
って各種土木・建築現場で使用されており、又後者は、
木製の薄板を重合接着して成形した合板、所謂コンパネ
といわれるものであり、この型枠も前記金属製型枠と同
様に土木や建築現場で多数利用されている。金属製型枠
にあっては、工事現場の状況に応じて裁断細工すること
ができないことから、種々の工事に対応すべく多種類の
型枠が用意されている。又、コンパネ製型枠にあって
は、ノコギリ等で適宜切断できることから、工事現場の
状況に応じて切断し、釘打ちで連結等して用いている。
又、これら型枠は作業が終了すると取り除かれ、この取
り除かれた型枠は他の工事の型枠に転用するなどして複
数回使用される。更に、これら型枠に加えて、最近では
合成樹脂製のもの、特に発泡合成樹脂製型枠も利用され
ており、この型枠は、軽量且つ安価であるうえに取扱い
容易なものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、金属製型枠並
びにコンパネ製型枠のうちで、前者は前記のように強度
の大なる素材を用いているが重いために作業性悪く、容
易に切断できないことから、その工事現場に応じて切断
加工して使用することができず、又釘打ちができないこ
とから特殊な固定金具が必要となり、加えてコンクリー
トと該型枠とが固着している場合があり、この離型に手
間がかかり、無理に離型すると型枠やコンクリート表面
に損傷をきたす等の問題がある。
【0004】後者は、金属製型枠と同様に重くはないも
のの、個人がこれを容易に持ち運びして作業しうる程度
に軽くない上に、離型性が悪いために、常に、型枠のコ
ンクリート打設面には離型剤を塗布しなければならず、
又使用回数もあまり多く期待することができず、結果的
に、高価になるという問題点がある。特に、この使用回
数の低減は工事コストに大きく影響するため、できるだ
け耐久性のある型枠が望まれるものの、これら型枠は例
えばコンクリート用の型枠の場合には、少なくともコン
クリートの硬化期間以上は設置されるものであって、そ
の期間中、型枠は風雨にさらされた悪条件下で使用され
るので、金属製型枠にあっては腐食が発生し、木製型枠
にあっては、水分が内部に浸透して腐敗が生じるなどに
よって著しく型枠の耐久性を劣化し、使用回数の増大を
達成できなかった。加えて、木材資源の減少化では、木
材、特に熱帯雨林の広葉樹等をいかに少なくした型枠を
用いるかという業界の要望とは逆行することになる。
【0005】更に、最近使用されつつある合成樹脂製、
特に発泡合成樹脂製型枠にあっては、その全体が発泡合
成樹脂製であるがゆえに、型枠表面への釘打ちに際して
の釘立ちが悪く、釘抜けも起こり、又、例えば作業中等
に型枠周縁が他の物とぶつかるだけで、その部分が変
形、欠損しやすい等の衝撃に対する問題があるうえに、
その表面等にかかる各種荷重に対しては弱いという問題
点もあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、発泡合
成樹脂製板状芯材と、該芯材の片面又は両面に固着させ
てなる硬板と、該硬板の表面に固着させてなる離型層
と、全周又は四隅に設けた保護部材とよりなる型枠、並
びに発泡合成樹脂製板状芯材と、該芯材の片面又は両面
に固着させてなる硬板と、該硬板の表面に固着させてな
る離型層と、全周又は四隅に設けた保護部材と、前記硬
板及び離型層からなる板材外周と前記保護部材間に間隙
を設け、この間隙に芯材と同材料を一体に充填し、発泡
硬化させて作成した芯材額枠とよりなる型枠を要旨とす
る。又、これら型枠は、基台上に型枠外形と同形且つ同
厚みを有する空間部を形成した下金型内に、離型層及び
硬板からなる一方の板材を前記硬板が上位となるよう内
装するとともに、この板材全周又は四隅に保護部材を設
置した後、前記硬板上に発泡剤を含有する発泡性合成樹
脂を充填し、更に前記板材に対向して他の板材を載置
し、その上方から上金型を外装して一定間隔を維持した
ままで加圧するとともに、下金型又は上金型の一方又は
双方を加熱して前記芯材としての発泡性合成樹脂を発泡
させてなる型枠の製造方法によって達成される。
【0007】そして、上記各発明のなかで、芯材として
は、10倍以下の発泡倍率にて発泡させた低発泡ポリウレ
タン樹脂を用いることが好ましい。又、硬板としては、
木質系の板、合成樹脂製の板、金属製の薄板、又はこれ
らの複合材による板から選んだ一種を用い、それらの中
でもハードボード、ベニヤ板、木粉を板状に形成した板
等の木質系の板から選択したものが利用される。離型層
としては、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリエ
チレンテレフタレート等から選んだ一種又は二種以上の
ものをフィルム状又はシート状に形成したもの、或いは
離型層用合成樹脂材料を塗布又は含浸させて硬板表面に
離型層を形成したものなどが利用される。更に、保護部
材としては、四隅に設けたブロック部と四辺縁に設けた
帯体からなるものを利用し、この四隅に設けたブロック
部と四辺縁に設けた帯体とを互いに一体的に連結させて
なる。例えば、平面略L型のコーナー枠部材を外側に配
し、この部材の内面から内方に骨部材を設けたブロック
部と四辺縁に設けた帯体とを互いに一体的に連結させて
なるもの、又は、平面略L型のコーナー枠部材を外側に
配し、この部材の内面から内方に、この枠部材よりも薄
い骨部材を内方へ突設するとともに、この骨部材には上
下に貫通した開口を設け、又、離型層表面を前記コーナ
ー枠部材の表面と面一に支持しうる突起部を骨部材上下
面に設けることで硬板と骨部材との間に発泡性合成樹脂
流入用の隙間を作成したブロック部と四辺縁に設けた帯
体とを互いに一体的に連結してなるものである。尚、こ
れら帯体内面の長さ方向に、突条又はアリ溝を形成して
もよい。又、額枠としては、その表面が板材並びに保護
部材の表面と面一に設定してなり、又、その表面の一部
を板材の離型層側端表面へ張り出させることでスキン層
を形成してなるものを利用する。そして、その額枠の平
面幅を2〜10mmに設定することや、板材外周に沿って環
状に形成してなるものであり、又、板材と保護部材間に
間隙を有して設置してなる型枠及びその製造方法を提供
せんとするものである。
【0008】
【作用】上記の如く構成した本発明にかかる型枠は、発
泡性合成樹脂製板状芯材を基材としている為、軽量であ
るがゆえに作業性良好であり、又、型枠全周又は四隅に
設けた保護部材によって、仮に他のものとぶつかっても
変形や欠損等を起こす恐れもなく作業現場等に運搬され
る。そして、作業現場等に持ち運ばれた型枠は、例えば
他の型枠とを連設するとともにコンクリート打設面でな
い裏面側には桟木を配設し、表面側から釘打ちして型枠
と桟木とを固着するか、又は、型枠に予め桟木を固着し
たものを連結金具等によって階高に似合った長さに連結
するか、更には、予め階高に合わせた大型の型枠を形成
する等の周知方法によって階高に合わせた型枠に作成す
る。又、場合によっては、型枠をノコギリ等によって必
要な長さに切断して、前記桟木を固着することも当然あ
りうる。このようにして、必要な長さに形成された型枠
を、配筋や柱筋等の鉄筋周囲に、型枠表面側を鉄筋に向
けて建て込むとともに、ドリル等で型枠任意位置に孔を
開設し、セパレーター、フォームタイ等を用いて対設し
た型枠を互いに固定する。もちろん、鉄筋等がない場合
には、予め型枠をコンクリート打設形状に合わせた形状
に組み立て、相互を釘打ち固定して形成することも周知
工法として考えられる。又、例えばコンクリート角部な
どを成形する位置には、型枠端縁同士が直交することも
あるが、前記保護部材として釘打ち可能な素材なものを
用いておけば、この直交する一方の型枠側壁への釘打ち
も容易に行える。このようにして組み立てた型枠に、周
知の方法でバタ材等の補強具をフォームタイ等を用いて
固着した後、コンクリートを打設し、又、必要に応じて
木槌等を用いて、型枠裏面側から叩く等して隅々にコン
クリートを充填させるとともに放置してコンクリートを
硬化させる。そして、コンクリート硬化後は、型枠背面
側から前述と逆の要領で補強具等を外すだけで、型枠表
面側の離型層によって、離型剤等を用いることなく容易
に型枠を脱型して型枠工事を終えるのである。更に、脱
型後の型枠表面に多少なりとも付着したコンクリート
は、前記離型層によって容易に表面から剥離することが
できるので、他の現場等で新たな型枠として流用しう
る。又、表面の一方に打設面として使用に耐えなくなっ
たときには、他の面をコンクリート打設面として使用し
てもよく、もし表裏面ともに使用に耐えなくなれば、型
枠自体を粉砕機等で粉体にした後、合成樹脂等で板状に
固化し、型枠硬板として再利用するのである。
【0009】
【実施例】本発明の詳細を添付した図面に基づき更に説
明する。図1〜図3は、本発明の一実施例を示す型枠F
1〜F3の説明用斜視図である。即ち、図中1は発泡性
合成樹脂を発泡させて板状に形成した芯材であり、この
発泡性合成樹脂としては、ポリウレタン、ポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポ
リ塩化ビニル、ポリフェノール、ABS、ユリア、メラ
ミン樹脂等から選んだ一種又は二種以上のものが考えら
れ、例えば低発泡ポリウレタン樹脂の中でも10倍以下の
発泡倍率にて発泡させたポリオール、イソシアネートを
主成分とした合成木材用等のポリウレタン樹脂を用いる
のが望ましい。又、この芯材1の片面又は両面には、数
ミリ程度の厚みの木質系の板、合成樹脂製の板、金属製
の薄板、又はこれらの板の複合材による板等が硬板2と
して使用されており、特に木質系の粉体を板状に固化し
てなるハードボードや中質繊維板、所謂MDF板、ベニ
ヤ板、合板、籾殻を粉砕して板状に成形した板体等の木
質系の板を利用することによって、従来のコンパネ製型
枠に代表される木製の型枠との違和感がなく、現場作業
者に受け入れられ易すく、強度維持も容易となる。更
に、その中でもハードボードやMDF板と呼ばれる木粉
を板状に成形したものであれば、例えば、使用済の型枠
又は建築用廃棄木材等を再度粉砕した後、合成樹脂等で
固化させて板状に成形すると、新たに硬板や型枠の材料
として再利用できることから、従来の型枠のような廃棄
物とはならず、新木材の使用を減少でき、ひいては原産
地における森林破壊をも防止できるものであるうえに、
前記発泡性合成樹脂の発泡に伴って、硬板2内に発泡性
合成樹脂が含浸し、この硬板2自体の強度をも向上せし
めうる。又、この硬板2表面に固着させてなる3は、ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフ
タレート等から選んだ一種又は二種以上のものをフィル
ム状又はシート状に形成したセメント系硬化物との離型
層である。この離型層3としては、前記のフィルム状又
はシート状のものを直接又は接着性を高めるために、該
シートにコロナ放電したり、酸で表面処理するなどして
用いられるだけでなく、セメント系硬化物との離型性良
好な離型層用合成樹脂材料、例えば、ワックス等の油性
の材料や紫外線硬化型合成樹脂材料を硬板2表面に塗布
又は含浸させたものも、前記離型層3の概念として含ま
れるものである。とりわけ、本発明の型枠を捨て型枠と
して利用した場合の一方の型枠材として用いるときに
は、芯材1の片面、即ちコンクリート硬化後、室内側に
位置する表面には硬板2として合板等の木質系の板のみ
を取付け、又コンクリート打設面側には硬板2のみを取
付けたり或いは芯材1を露出した状態のままで用いるこ
とが考えられる。
【0010】前述の芯材1、硬板2、離型層3を一体化
しただけのものでも型枠としての機能はほぼ満足され
る。しかし、このままの状態の型枠では実際の作業中
や、運搬作業中等で他の物とぶつかって型枠四隅部分が
変形したり、又は欠損してしまうという問題が生じる恐
れがあるところから、本発明では型枠の全周又は四隅に
図中4として示す保護部材を設けることで、型枠の変形
や欠損の恐れをなくした。この保護部材4としては、合
成樹脂、硬質ゴム、木質材等を利用して形成したブロッ
ク部5を四隅に設けたものを型枠F1として図1に示
し、又、前記保護部材4を帯体6として全周に設けたも
のを型枠F2として図2に示し、更に、四隅に前記ブロ
ック部5を設け、且つこのブロック部5、5間の四辺縁
には帯体6を設けた保護部材4を利用したものを型枠F
3として図3に示している。これら型枠F1〜F3の何
れにおいても、その実施は可能であるが、本実施例の説
明では前記型枠F3を基としてその詳細を説明する。先
ず、この保護部材4は、図4に示す如く、四隅に設けた
ブロック部5と、このブロック部5、5間の四辺縁に設
けた帯体6とよりなり、これらブロック部5と帯体6は
互いに一体的に連結させてなるものである。尚、ここで
いう一体的にとは、前記ブロック部5と帯体6とを各々
別体に成形した後、ブロック部5と帯体6とを図4に示
すように互いに嵌合や係合等で連結させて一体にしたも
の、又は前記ブロック部5と帯体6とを一体成形して形
成したもの、更に、互いに相対向して配された長辺縁の
帯体6、6の中央で保護部材4を2分割し、これにブロ
ック部5、5を一体に連成したものを各々別体成形した
後、これらを連結させて一体にしたものをも含むもので
ある。次に、このブロック部5及び帯体6をより具体化
した保護部材4が種々考えられるが、その一例を図5及
び図6に示している。即ち、平面略L型のコーナー枠部
材7を外側に配し、この部材の内面から内方に骨部材8
を設けたブロック部5と四辺縁に設けた帯体6とを互い
に一体的に連結させるために、平面略L型のコーナー枠
部材7を外側に配し、この部材の内面から内方に、この
枠部材7よりも薄い骨部材8を内方へ突設するととも
に、この骨部材8には上下に貫通した開口9を設け、
又、離型層3表面を前記コーナー枠部材7の表面と面一
に支持しうる突起部10を骨部材上下面に設けることで、
硬板2と骨部材8との間に発泡性合成樹脂流入用の隙間
11を作成したブロック部5と四辺縁に設けた帯体6とを
互いに一体的に連結してなるものを用いる。例えば、図
5に示すものは、前記コーナー枠部材7両端から長さ方
向内方に切溝12を設け且つ外面側を前記帯体6巾と同巾
に段落ちさせた連結片13を形成し、該連結片13の切溝12
に連結される帯体6内面には、内方に向けて断面矢じり
状の突条14を、帯体6両側のみ又は長さ方向全部に突設
し、前記切溝12のみに突条14を内挿して連結するもので
ある。又、図6に示すものは、前記コーナー枠部材7両
端中央から長さ方向外方に連結杆15を突設し、帯体6両
側のみ又は長さ方向全部に前記連結杆15が内挿しうるア
リ溝16を形成することで、この連結杆15をアリ溝16に内
挿して、一体に連結するものである。又、前記帯体6に
おける突条14及びアリ溝16を長さ方向全部に形成するこ
とは、例えば押し出し成形法によって容易にできる。こ
れらのように形成した保護部材4は、図7に示す部分拡
大断面図により更に理解できる。即ち、前記コーナー枠
部材7の内面から内方に突設した骨部材8上下面からコ
ーナー枠部材7表面aまでの距離をTとし、更に、前記
硬板2、2及び該硬板2、2に固着した離型層3、3厚
みをtとすると、このTからtを引いた長さと同じ高さ
の前記突起部10を形成すればよく、このように形成すれ
ば、芯材1の発泡成形に伴って、発泡性合成樹脂が図中
点線に示す如く前記骨部材8と硬板2間との隙間11から
流入するとともに、骨部材8の開口9へも流入すること
になり、しかも前記コーナー枠部材7内面と帯体6内面
及び、硬板2、2内面へも同様に発泡性合成樹脂がスム
ーズに流れて、骨部材8を完全に包み込むとともに、保
護部材4及び硬板3とが互いに一体化できるのである。
又、前記帯体6内面の長さ方向に、例えば図5に示すよ
うな突条14を形成するか又は図6に示すようなアリ溝16
を形成しておけば、この帯体6との一体化は強固なもの
となる。
【0011】次に、本発明者は上記型枠F1〜F3に加
えて、これら型枠における種々の方向からの加圧に対し
ての強度を高め、しかも発泡合成樹脂製芯材の発泡成形
時のガス抜きも容易にし、又、型枠表面に固着される離
型層端縁部分の剥離防止も考慮した型枠をも提供せんと
するものである。図8〜図10は、この実施例を示す型枠
F4〜F6を説明する為の斜視図である。図中51は、発
泡性合成樹脂製板状芯材であり、図中52は、前記芯材51
の片面又は両面に固着させてなる硬板、53は、この硬板
の表面に固着させてなる離型層を、54は、全周又は四隅
に設けた保護部材を各々示したものであるが、これらの
芯材51、硬板52、離型層53及び保護部材54は、前述した
型枠F1〜F3に用いられるものと同様にして形成する
ことができるため、本説明では省略する。そして、前述
の如く形成した硬板51及び離型層53とを固着したものを
板材55とすると、該板材55外周と、前記保護部材54間に
間隙56を設け、この間隙56に芯材51と同材料を一体に充
填し、発泡硬化させて作成した芯材額枠57によって本型
枠は形成される。尚、この型枠の保護部材54におけるブ
ロック部58を四隅に設けたものを型枠F4として図8に
示し、又、前記保護部材54を帯体59として全周に設けた
ものを型枠F5として図9に示し、更に、四隅に前記ブ
ロック部58を設け、且つ四辺縁に設けた帯体59よりなる
保護部材54を利用したものを型枠F6として図10に示し
ている。これら型枠F4〜F6の何れにおいても、その
実施は可能であるが、本実施例では前記型枠F6を基と
して詳細を説明する。即ち、図11はこの型枠F6におけ
る部分拡大断面図であり、前記芯材額枠57は、保護部材
54である前記四辺縁に設けた帯体59内面と、前記板材55
側端面との間に間隙56を予め設けておけば、前記芯材51
形成用の発泡性合成樹脂の充填並びに発泡に伴って、こ
の間隙56にも図中矢印の如く発泡性合成樹脂が流入して
充填されて芯材額枠57を形成するのである。又、この間
隙56を形成することで、芯材51の発泡成形時におけるガ
ス抜き孔として用いることができる。しかも、前記額枠
57はその表面を前記板材55表面と面一にすることで、型
枠F6表面に段差を生じることがない。更に、発泡性合
成樹脂からなる芯材51の発泡成形時には、前記額枠57表
面の一部を離型層53側端表面へ張り出させることで薄膜
状のスキン層60を形成することもでき、このスキン層60
を形成することで、前記離型層53端縁の剥離防止となり
又侵水防止をも兼ねる。但し、このスキン層60を形成す
ることで、厳密にいえば板材55表面と面一にはならない
が、薄膜であるためコンクリート成形時に問題とならな
い。又、前記板材55側端面と帯体59内面間の間隙56巾は
狭過ぎれば、前述のガス抜き孔としての効果が少なくな
るうえに、この額枠57による型枠全体の強度を高める効
果も少なくなることから、この間隙56の巾、即ち額枠57
平面幅は、1mm以上あればよく、型枠自体の大きさにも
よるが、基本サイズの型枠にあっては、2〜10mmが適し
ている。更に、このような平面幅を有する前記額枠57
を、前記板材55外周に沿って図10の如く環状に形成すれ
ば、型枠F6に係る各方向からの圧力や荷重に対して支
持し且つ均等に分散することができる。尚、前記図11は
型枠F6の帯体59部分の拡大断面図を示したものである
が、型枠四隅には前記ブロック部58を設けたものもあ
り、このブロック部58における帯体59に相当するものの
内面とは、例えば平面略L型のコーナー枠部材61を外側
に配し、この部材61の内面から内方に、この枠部材61よ
りも薄く且つその上下に貫通した開口63を設け、又、離
型層表面が前記コーナー枠部材61の表面と面一に支持し
うる突起部64を上下面に設けた骨部材62を内方へ突設し
たブロック部58におけるコーナー枠部材61の内面のこと
であり、結果、前記突起部64で支持された硬板52と骨部
材62との間に発泡性合成樹脂流入用の隙間65が作成され
且つ額枠57形成用の間隙56が形成される。しかして、芯
材形成用の発泡性合成樹脂が間隙56、隙間65に混入し、
これらを充満するとともに前記隙間65から骨部材62の開
口63へも混入し、これら樹脂が硬化した後、該ブロック
部58は芯材51と一体化し、且つ板材55とも芯材51を介し
て一体化するのである。
【0012】上述の如く形成した型枠にあっては、発泡
性合成樹脂製板状芯材1、51を基材としている為、軽量
であるがゆえに作業性良好であり、又、型枠全周又は四
隅に設けた保護部材4、54によって、仮に他の物とぶつ
かっても変形や欠損等を起こす恐れもなく作業現場等に
運搬される。そして、作業現場等に持ち運ばれた型枠
は、コンクリート等の打設をするための必要な形状に作
成すべく、例えば他の型枠を長さ方向又は幅方向に連設
するともに、コンクリート打設面でない裏面側には、予
め階高に似合った長さの桟木を型枠周囲に配設し、表面
側から釘打ちして型枠と桟木とを固着するか、又は、型
枠に予め桟木を固着したものを連結金具等によって階高
に似合った長さに連結するか、更には、予め階高に合わ
せた大型の型枠を形成する等の周知方法によって階高に
合わせた型枠に作成する。又、場合によっては、型枠を
ノコギリ等によって必要な長さに切断して、前記桟木を
固着することも当然ありうる。もちろん、本発明の型枠
裏面に予め桟木を固定したものを形成しておけば、この
桟木を釘打ちする作業は不要となる。このようにして、
必要な長さに形成された型枠を、配筋や柱筋等の鉄筋周
囲に、型枠表面側を鉄筋に向けて建て込むとともに、ド
リル等で型枠の任意位置に孔を開設し、セパレーター、
フォームタイ等を用いて対設した型枠を互いに固定す
る。但し、型枠に前記孔を開設すれば、この開設した孔
内周面には僅かながら硬板2、52が外被するものの、例
えば前記孔と同外形を有する合成樹脂製等の耐水性のあ
る筒体又はこの筒体一端に鍔を設けたものを前記孔に内
挿しておけば、孔内周面から硬板への侵水が防止でき
る。只、鉄筋等がない場合には、予め型枠をコンクリー
ト打設形状に合わせた形状に組み立て、相互を釘打ち固
定して形成することも周知工法として考えられる。又、
例えばコンクリート角部などを成形する位置には、型枠
端縁同士が直交することもあるが、前記帯体6、59及び
コーナー枠部材7、61に釘打ち可能な素材を用いておけ
ば、この直交する一方の型枠側壁への釘打ちも容易に行
える。このようにして組み立てた型枠に、周知の方法で
バタ材等の補強具をフォームタイ等を用いて固着した
後、コンクリートを打設し、又、必要に応じて木槌等を
用いて、型枠裏面側から打設して充分にコンクリートを
充填させて放置し、コンクリートを硬化させる。そし
て、コンクリート硬化後は、型枠背面側から前述と逆の
要領で補強具等を外すだけで、型枠表面側の離型層3、
53によって、離型剤等を用いることなく容易に型枠を脱
型して型枠工事を終えるのである。更に、脱型後の型枠
表面に多少なりとも付着したコンクリートは、前記離型
層によって容易に表面から剥離することができるので、
他の現場等で新たな型枠として流用する。又、表面の一
方に打設面としての寿命がきたときには、他の面をコン
クリート打設面として使用してもよく、もし表裏面とも
に寿命となれば、型枠自体を粉砕機等で粉体にした後、
合成樹脂剤等で板状に固化させれば、新木材を用いるこ
となく型枠硬板として再利用できる。以上の各型枠は、
上記の如く多数回繰り返して使用する為に用いられるが
捨型として使用し、建築物室内側の内壁材とすることに
も使用できる。このときには、当然コンクリートは打設
面側には離型層が又必要に応じて硬板が不要となり、且
つ表面側の離型層を除去してもよい。
【0013】次に、これら型枠の製造方法について説明
する。上述した型枠F1〜F6は、例えば以下の方法に
よって形成される。まず、この下金型66としては、図12
に示す如く基台67上に型枠厚み程度の高さを有する金属
製枠片68を型枠形状に固定したものや、基台67表面に予
め型枠厚み程度の深さを有し且つ型枠外形と同じ形状の
凹部を形成することで空間部69を形成したものであり、
この下金型66内に前記離型層3、53、硬板2、52をこの
順に内装するか又は、予め前記離型層3、53と硬板2、
52とを接着した板材55を、前記離型層3、53を基台67側
にして内装する。次に、型枠F3においては、この離型
層3及び硬板2の側端縁と前記枠片68内面間に、前記保
護部材4を更に内装する。尚、保護部材4を共に内装
し、次いで板材55を内装することも当然考慮される。
又、型枠F4における保護部材4の位置決めに際して、
例えば図6に示す如く、コーナー枠部材61内面又は図示
しない帯体59内面から内方に向けて、前記突起部64表面
とコーナー枠部材61表面との間で且つ間隙56巾と同長さ
のリブ70を突設しておけば、このリブ70の先端と前記板
材55側端縁を密接させるだけで、保護部材4と板材55と
の間に一定の間隙56をもって位置決めできる。そして、
硬板2、52内面側に発泡性合成樹脂を充填した後、この
上位に他の硬板2、52、離型層3、53の順に更に載置す
るか又は、予め前記硬板2、53と離型層3、53とを接着
なさしめたものを離型層2、52を上側に向けて載置す
る。その後、図示しない上金型を前記下金型66に対面さ
せ、板材55を枠片68内で他の板材55方向へ圧着し、更に
下金型66を加熱することで、発泡性合成樹脂が発泡して
芯材1、51を形成し、この発泡成形時に芯材1、51が前
述のように発泡して両硬板2、2及び保護部材4を一体
に固着するのである。尚、型枠F4においては、前記保
護部材54と板材55側端縁間の間隙56が発泡成形時のガス
抜き孔となるため、特にガス抜き用の孔を開設しなくと
も成形可能となる。又、上記の方法によって成形される
型枠の金型を例えば図13に示す如く、一定間隔をもって
長さ方向又は幅方向もしくは円周方向に設置し、前記発
泡性合成樹脂を充填するための充填機を共用することに
よって、複数の型枠を製造可能にするだけでなく、少ス
ペースでの製造が可能となり、ライン製造を可能にして
コストダウンできる。もちろん、前記金型を長さ方向又
は幅方向に連続形成したものを、例えば一定時間をもっ
て回動する駆動手段等に関係づけて自動化にすることも
当然考えられるものである。
【0014】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る型枠は、内部
に発泡合成樹脂製板状芯材を用いることで型枠全体を軽
量化しながらも、この片面又は両面に固着した硬板によ
って釘抜けを防ぎ、又前記発泡合成樹脂製芯材として低
発泡ポリウレタン樹脂を使用した場合には、型枠表面か
らの釘打ちに対しても抜け止めがより高まるものとな
る。そして、型枠自体にかかる面圧等の加圧に対して
は、この芯材と芯材片面又は両面に固着した硬板によっ
て確実な強度を保持することができ、特に硬板を両面に
固着した場合には、型枠の反りを防止することができる
うえ、表裏面をコンクリート打設面として使用可能とな
る。又、型枠全体の曲げ強度が大となるうえに、釘打ち
を可能となすとともに、型枠としての強度を保持してい
てもノコギリ等で容易に切断でき、更に、表面に固着し
た離型層や外周面に位置した保護部材によって、セメン
ト系硬化物に対する高い離型効果を発揮することができ
る。しかも型枠全周又は四隅に設けた前記保護部材によ
って、型枠全体の支持強度、例えは面圧、側圧、捩じ
れ、撓み、曲げ等に対して強度を高め、型枠としての強
度を満足させる。更に、型枠の運搬途上や工事作業中に
生じ易い型枠端部、主として型枠側壁四隅部分又は周辺
部分の変形又は欠損等をも防止できるものである。又、
硬板として木質系の板を利用した場合には、従来のコン
パネ製型枠に代表される木質系型枠同様に、作業者が違
和感なく使用できるばかりでなく、例えば、木質系粉体
を板状に固化して形成される中質繊維板やハードボード
を用いれば、使用後の型枠又は他の木材廃棄物を再度粉
体にし板状に形成するだけで、硬板として再利用できる
ため、新たな木材を使用することなく省資源となる。更
に、その製造時には、硬板及び離型層からなる板材と保
護部材間に間隙を設けて形成することによって、板材の
表面側側端縁及び保護部材の側壁端縁までをも発泡成形
時に芯材が外被するため、この板材表面側の離型層端縁
の剥離防止となるうえ、板材と保護部材との一体化を完
全なものとし、しかも板材全周には芯材額枠部と保護部
材による二層の補強部分が形成されながらも、軽量化さ
れた型枠が形成されるのである。勿論、芯材として発泡
性合成樹脂を用いているため、芯材周縁にはスキン層が
形成されることになり、硬板に木質系の板を使用しなが
らも、外部から型枠内への水分等の侵入を完全に防いで
いるために、型枠自体の腐敗を防ぎ、耐久性を高めるも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す型枠F1の説明用斜
視図
【図2】本発明の第2実施例を示す型枠F2の説明用斜
視図
【図3】本発明の第3実施例を示す型枠F3の説明用斜
視図
【図4】本発明に係る保護部材の一例を示す説明用斜視
【図5】本発明に係る保護部材の一実施例を示す説明用
斜視図
【図6】本発明に係る保護部材の一実施例を示す説明用
斜視図
【図7】本発明の型枠F3における部分拡大断面図
【図8】本発明の第4実施例を示す型枠F4の説明用斜
視図
【図9】本発明の第5実施例を示す型枠F5の説明用斜
視図
【図10】本発明の第6実施例を示す型枠F6の説明用斜
視図
【図11】本発明の型枠F6における部分拡大断面図
【図12】本発明に係る型枠の製造方法に用いる金型の一
例を示す説明用斜視図
【図13】本発明に係る型枠の製造方法に用いる金型配置
の一例を示す参考図
【符号の説明】
1、51 芯材 2、52 硬板 3、53 離型層 4、54 保護部材 5、58 ブロック部 6、59 帯体 7、61 コーナー枠部材 8、62 骨部材 9、63 開口 10、64 突起部 11、65 隙間 12 切溝 13 連結片 14 突条 15 連結杆 16 アリ溝 55 板材 56 間隙 57 額枠 60 スキン層 66 下金型 67 基台 68 枠片 69 空間部 70 リブ F1 第1実施例型枠 F2 第2実施例型枠 F3 第3実施例型枠 F4 第4実施例型枠 F5 第5実施例型枠 F6 第6実施例型枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 75:00 105:04 105:20 B29L 9:00 4F 31:10 4F

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡合成樹脂製板状芯材と、 該芯材の片面又は両面に固着させてなる硬板と、 該硬板の表面に固着させてなる離型層と、 全周又は四隅に設けた保護部材と、 よりなる型枠。
  2. 【請求項2】 芯材として、低発泡ポリウレタン樹脂を
    用いてなる請求項1記載の型枠。
  3. 【請求項3】 芯材として、10倍以下の発泡倍率にて発
    泡させたポリウレタン樹脂を用いてなる請求項1又は2
    記載の型枠。
  4. 【請求項4】 硬板として、木質系の板、合成樹脂製の
    板、金属製の薄板、又はこれらの複合材による板から選
    んだ一種を用いてなる請求項1〜3記載の型枠。
  5. 【請求項5】 硬板として、ハードボード、ベニヤ板、
    木粉を板状に形成した板等の木質系の板から選択してな
    るものを利用してなる請求項1〜4記載の型枠。
  6. 【請求項6】 離型層として、ポリエチレン、高密度ポ
    リエチレン、ポリエチレンテレフタレート等から選んだ
    一種又は二種以上のものをフィルム状又はシート状に形
    成してなる請求項1〜4記載の型枠。
  7. 【請求項7】 離型層として、離型層用合成樹脂材料を
    塗布又は含浸させて硬板表面に離型層を形成してなるも
    のを利用してなる請求項1〜6記載の型枠。
  8. 【請求項8】 保護部材として、四隅に設けたブロック
    部と四辺縁に設けた帯体からなるものを利用してなる請
    求項1〜7記載の型枠。
  9. 【請求項9】 保護部材として、四隅に設けたブロック
    部と四辺縁に設けた帯体とを互いに一体的に連結させて
    なる請求項1〜8記載の型枠。
  10. 【請求項10】 保護部材として、平面略L型のコーナー
    枠部材を外側に配し、この部材の内面から内方に骨部材
    を設けたブロック部と四辺縁に設けた帯体とを互いに一
    体的に連結させてなる請求項1〜9記載の型枠。
  11. 【請求項11】 保護部材として、平面略L型のコーナー
    枠部材を外側に配し、この部材の内面から内方に、この
    枠部材よりも薄い骨部材を内方へ突設するとともに、こ
    の骨部材には上下に貫通した開口を設け、又、離型層表
    面を前記コーナー枠部材の表面と面一に支持しうる突起
    部を骨部材上下面に設けることで硬板と骨部材との間に
    発泡性合成樹脂流入用の隙間を作成したブロック部と四
    辺縁に設けた帯体とを互いに一体的に連結してなる請求
    項1〜10記載の型枠。
  12. 【請求項12】 帯体内面の長さ方向に、突条又はアリ溝
    を形成してなる請求項8〜11記載の型枠。
  13. 【請求項13】 発泡合成樹脂製板状芯材と、 該芯材の片面又は両面に固着させてなる硬板と、 該硬板の表面に固着させてなる離型層と、 全周又は四隅に設けた保護部材と、 前記硬板及び離型層からなる板材外周と前記保護部材間
    に間隙を設け、この間隙に芯材と同材料を一体に充填
    し、発泡硬化させて作成した芯材額枠と、 よりなる型枠。
  14. 【請求項14】 芯材として、低発泡ポリウレタン樹脂を
    用いてなる請求項13記載の型枠。
  15. 【請求項15】 芯材として、10倍以下の発泡倍率にて発
    泡させたウレタン樹脂を用いてなる請求項13又は14記載
    の型枠。
  16. 【請求項16】 硬板として、木質系の板、合成樹脂製の
    板、金属製の薄板、又はこれらの複合材による板から選
    んだ一種を用いてなる請求項13〜15記載の型枠。
  17. 【請求項17】 硬板として、ハードボード、ベニヤ板、
    木粉を板状に形成した板等の木質系の板から選択してな
    るものを利用してなる請求項13〜16記載の型枠。
  18. 【請求項18】 離型層として、ポリエチレン、高密度ポ
    リエチレン、ポリエチレンテレフタレート等から選んだ
    一種又は二種以上のものをフィルム状又はシート状に形
    成してなる請求項13〜17記載の型枠。
  19. 【請求項19】 離型層として、離型層用合成樹脂材料を
    塗布又は含浸させて硬板表面に離型層を形成してなるも
    のを利用してなる請求項13〜18記載の型枠。
  20. 【請求項20】 保護部材として、四隅に設けたブロック
    部と四辺縁に設けた帯体からなるものを利用してなる請
    求項13〜19記載の型枠。
  21. 【請求項21】 保護部材として、四隅に設けたブロック
    部と四辺縁に設けた帯体とを互いに一体的に連結させて
    なる請求項13〜20記載の型枠。
  22. 【請求項22】 保護部材として、平面略L型のコーナー
    枠部材を外側に配し、この部材の内面から内方に骨部材
    を設けたブロック部と四辺縁に設けた帯体とを互いに一
    体的に連結させてなる請求項13〜21記載の型枠。
  23. 【請求項23】 保護部材として、平面略L型のコーナー
    枠部材を外側に配し、この部材の内面から内方に、この
    枠部材よりも薄い骨部材を内方へ突設するとともに、こ
    の骨部材には上下に貫通した開口を設け、又、に離型層
    表面を前記コーナー枠部材の表面と面一に支持しうる突
    起部を骨部材上下面に設けることで硬板と骨部材との間
    に発泡性合成樹脂流入用の隙間を作成したブロック部と
    四辺縁に設けた帯体とを互いに一体的に連結してなる請
    求項13〜22記載の型枠。
  24. 【請求項24】 帯体内面の長さ方向に、突条又はアリ溝
    を形成してなる請求項20〜23記載の型枠。
  25. 【請求項25】 額枠として、その表面が板材並びに保護
    部材の表面と面一に設定してなる請求項13〜24記載の型
    枠。
  26. 【請求項26】 額枠として、その表面の一部を板材の離
    型層側端表面へ張り出させることでスキン層を形成して
    なるものを利用してなる請求項13〜25記載の型枠。
  27. 【請求項27】 額枠の平面幅を2〜10mmに設定してなる
    請求項13〜26記載の型枠。
  28. 【請求項28】 額枠として、板材外周に沿って環状に形
    成してなる請求項13〜27記載の型枠。
  29. 【請求項29】 発泡合成樹脂製板状芯材と、 該芯材の片面又は両面に固着させてなる木質系の硬板
    と、 該硬板の表面に固着させた合成樹脂フィルムでなるセメ
    ント系硬化物用離型層と、 四隅に設けたブロック部と四辺縁に設けた帯体からなる
    保護部材と、 前記硬板及び離型層からなる板材外周と前記保護部材間
    に間隙を設け、この間隙に芯材と同材料を一体に充填
    し、発泡硬化させて作成した芯材額枠と、 よりなる型枠。
  30. 【請求項30】 低発泡ポリウレタン樹脂樹脂製板状芯材
    と、 該芯材の片面又は両面に固着させてなる木質系の硬板
    と、 該硬板の表面に固着させた合成樹脂フィルムでなるセメ
    ント系硬化物用離型層と、 四隅に設けた平面略L型のコーナー枠部材を外側に配
    し、この部材の内面から内方に、この枠部材よりも薄い
    骨部材を内方へ突設するとともに、この骨部材には上下
    に貫通した開口を設け、又、離型層表面を前記コーナー
    枠部材の表面と面一に支持しうる突起部を骨部材上下面
    に設けることで、硬板と骨部材との間に発泡性合成樹脂
    流入用の隙間を作成したブロック部と四辺縁に設けた帯
    体とを互いに一体的に連結してなる保護部材と、 前記硬板及び離型層からなる板材外周と前記保護部材間
    に間隙を設け、この間隙に芯材と同材料を一体に充填
    し、発泡硬化させて作成した芯材額枠と、 よりなる型枠。
  31. 【請求項31】基台上に型枠外形と同形且つ同厚みを有す
    る空間部を形成した下金型内に、離型層及び硬板からな
    る一方の板材を前記硬板が上位となるよう内装するとと
    もに、この板材全周又は四隅に保護部材を設置した後、
    前記硬板上に発泡剤を含有する発泡性合成樹脂を充填
    し、更に前記板材に対向して他の板材を載置し、その上
    方から上金型を外装して一定間隔を維持したままで加圧
    するとともに、下金型又は上金型の一方又は双方を加熱
    して前記芯材としての発泡性合成樹脂を発泡させてなる
    型枠の製造方法。
  32. 【請求項32】 板材と保護部材間に間隙を有して設置し
    てなる請求項31記載の型枠の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08246666A (ja) * 1995-01-09 1996-09-24 Kana Flex Corp Kk 複合板材の強化方法とそれを用いた複合板材ならびに型枠材
JP2010052389A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Meiwa Ind Co Ltd 積層板及びその製造方法

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JP2010052389A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Meiwa Ind Co Ltd 積層板及びその製造方法

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