JP4445798B2 - 複合成形品とそれを用いたプレキャスト床板およびそれらの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は発泡樹脂と筋部材との複合成形品と、それをコンクリート板あるいはモルタル板のような構造用面材と一体化したプレキャスト床板、並びに、それらの製造方法に関する。
工場で予め所定の形状にキャスティングしたコンクリート板を建築現場あるいは土木現場に搬入して建築物の床や壁、あるいは歩道橋や野外ステージでの床基材などとして用いることが行われる。このような板材は通常プレキャスト床板と呼ばれている。工場で製造したプレキャスト床板の上に現場でさらにコンクリートを打設してコンクリートスラブとすることも行われており、その場合のプレキャスト床板はハーフPC(プレキャストコンクリート)板と呼ばれることもある。また、プレキャスト床板を軽量化するために、内部に発泡ポリスチレンのような発泡樹脂成形品を埋め込むことも行われる。
特許文献1(特開平5−208410号公報)にはそのようなハーフPC板を用いた中空コンクリートスラブの構築例が示されており、工場で製造された、コンクリート基板の上に多数の発泡樹脂成形品とその間に補強鉄筋とを固定した中空コンクリートスラブ用基板(ハーフPC板)を、建築現場に持ち込んでスパン間に置いた後、該基板の上に現場打ちコンクリートを打設して、中空コンクリートスラブを造るようにしている。
特許文献2(特開平8−209831号公報)には複合軽量床板としてのプレキャスト床板とその製造方法が記載されており、図11に示すように、鉄筋(トラス筋)1を型枠Aに所定間隔毎に複数本(図では6本)設置し、必要に応じて上下に横補強筋2を取り付けた後、比重1.0〜1.5程度の軽量コンクリート3を打設して、鉄筋トラス1の下弦筋4を被覆し(図11a)、打設コンクリート3の硬化後、反転して鉄筋1の他方の上弦筋5を型枠A上に設置し(図11b)、再び超軽量コンクリート3を打設する(図11c)。
上下の軽量コンクリート板3、3の外周を軽量コンクリート板または発泡樹脂板等より構成される塞ぎ板6で閉塞するとともに(図11d)、塞ぎ板6と上下の軽量コンクリート3、3によって囲まれた箱状部分に硬質発泡樹脂7を注入して発泡させることにより、上下の軽量コンクリート板3、3及びトラス筋1を一体化した軽量床板(プレキャスト床板)が完成する(図11e)。軽量床板(プレキャスト床板)は梁上に載されて軽量コンクリート床とされる。
特開平5−208410号公報 特開平8−209831号公報
特許文献1に記載される形態のハーフPC板は、構造性能、耐火性能、遮音性能にも優れ、軽量コンクリートスラブを構築するのにきわめて有効である。しかし、施工現場で、現場打ちコンクリートを打設する作業が別途必要となる。また、強度を確保するために補強鉄筋が一体に組み込まれるが、施工後に、補強鉄筋の部分には現場打ちコンクリートが充填されることとなり、構築される中空コンクリートスラブの単位重量の軽量化には自ずと限度がある。そのために、耐荷重性能などとの関係で、軽量化を優先できる施工現場では、上記形態のハーフPC板による床施工が必ずしも有効とならない場合もある。
特許文献2に記載のプレキャスト床板は、実質的に完成した製品であり、施工現場での作業を少なくすることができる。また、補強鉄筋(鉄筋トラス)が位置する領域にも硬質発泡樹脂が充填されており、コンクリートは実質的に上下のコンクリート板のみであることから高い軽量性も得られる。
しかし、上下のコンクリート板の形成は水平配置した型枠内にコンクリートを注ぎ込むことで行われるので、上面側すなわち後で硬質発泡樹脂の充填が行われる側の面を平坦面とするのは容易でなく、凹凸が生じるのを避けられない。そのために、板厚が一定とならず、結果として、充填される軽量材としての硬質発泡樹脂の厚みも一律とならない。そのために、一定品質を備えたプレキャスト床板を製造することは容易でない。
また、硬質発泡樹脂層を形成するのに、上下のコンクリート板と塞ぎ板とで閉塞された空間内に発泡性樹脂を注入して発泡させるようにしており、密実に発泡性樹脂が充填されているかどうかを確認することが容易でないことから、硬質発泡樹脂層の均質性を確保することが容易でない。さらに、製造の過程で一方側にコンクリート板を保持した鉄筋(トラス筋)群を反転させるという困難な作業も必要とする。
また、特許文献2に記載のプレキャスト床板は、全体の厚さ(上下のコンクリート板間の厚さ)は始めから所定値に設定されたものであり、他の施工現場で厚さの異なるプレキャスト床板を必要とする場合には、鉄筋(トラス筋)や型枠を含め全体を作り直す必要がある。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、製造が容易であり、かつ構造面材としてのコンクリート板(モルタル板)の厚み、および軽量材としての発泡樹脂板の厚みや品質が一定であって、全体として均質性の高い軽量化プレキャスト床板を得ることを目的としており、より具体的には、そのための中間製品としての発泡樹脂と筋部材とからなる複合成形品と、それを構造面材であるコンクリート板あるいはモルタル板と一体化したプレキャスト床板、並びにそれらの製造方法を提供することを目的とする。本発明では、前記のように独立した中間製品を用いることから、それを共通な部材として、異なる厚みのプレキャスト床板を製造することも容易となる。
本出願での第1の発明は、所定高さ範囲で連続状に往復している所定長さの筋部材と、該筋部材の上端領域と下端領域とを上面側および下面側から露出した状態で当該筋部材を一体に取り込んでいる発泡樹脂板とで構成される複合成形品、である。
この複合成形品は、プレキャスト床板を製造する際の中間製品として位置づけられるものであるが、上記複合成形品を製造する者とプレキャスト床板を製造する者が異なる場合には、上記複合成形品は独立した製品として市場に供出され得る。
本発明による複合成形品において、筋部材は、プレキャスト床板として製造されたときに補強筋として機能するものであり、その素材は鉄筋であってもよく、FRP筋のように耐腐食性の高い材料であってもよい。発泡樹脂板中に取り込まれている部分に腐食が生じることが予測されるような場合には、FRP筋を用いることは好ましい。
筋部材は一本の線材が所定高さ範囲で連続状に折曲しながら往復している形状のもの(例えば、ラチス筋)であってもよく、複数の線材がトラスを組むようにして接合された形状のものであってもよい。上弦筋や下弦筋を備えていてもよい。筋部材の「所定高さ」は、製造しようとするプレキャスト床板の厚さとの関係で、その内部に埋め込まれる高さとされる。また、筋部材の「所定長さ」は、製造しようとするプレキャスト床板の長さとの関係で、その長さと同じか幾分長いあるいは短い長さとされる。
本発明による複合成形品において、発泡樹脂板は、製造するプレキャスト床板において軽量材として機能する部材であり、製造するプレキャスト床板の厚さと得ようとする軽量性などを考慮して、適宜の厚さのものとする。発泡樹脂板の上面側および下面側は平坦面とされる。
発泡樹脂板には、任意の発泡樹脂を用いることができる。樹脂材料としては、例えば、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えばポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート)、ポリカーボネート系樹脂、などが挙げられる。なかでも、スチレン改質ポリエチレン系樹脂の発泡体は、ポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂に比べて寸法安定性と形状保持性に優れていることから好ましい。含浸法あるいは押出法により発泡剤を含有させた発泡性樹脂粒子を作製し、それを加熱水蒸気などで予備発泡させて得られる予備発泡粒子を用いて成形した発泡樹脂板は特に好ましい。
発泡樹脂板の密度は10〜100kg/m程度が好ましい。100kg/mを超えると十分な軽量性が阻害される恐れがあり、10kg/m未満のものではプレキャスト床板とするときにコンクリートまたはモルタルからの側圧で発泡樹脂板が変形する恐れがある。
本発明による複合成形品において、発泡樹脂板の上面側および下面側から露出している筋部材の上端領域と下端領域の部分は、プレキャスト床板とされたときに構造用面材内に埋設する部分であり、プレキャスト床板の表面あるいは裏面には現れない。そして、構造用面材であるコンクリート板あるいはモルタル板と一体化することにより、筋部材は補強筋としての機能を発揮するようになり、プレキャスト床板に十分な剛性を生じさせる。発泡樹脂板の上面側および下面側から露出している筋部材の上端領域と下端領域の部分に、主筋さらには横筋を溶接等で一体化しておくことにより、プレキャスト床板の剛性をさらに大きなものとすることができる。
発泡樹脂板の全体形状は、製造されるプレキャスト床板の使用目的や使用現場の状況に応じて適宜の形状を選択すればよい。通常は矩形状であり、その横幅に応じて、上記した1条または2条以上の筋部材を発泡樹脂板の長手方向に沿うようにして取り込むようにする。複数条の筋部材を取り込む場合には互いに平行な姿勢とし、必要に応じて、各筋部材間を横架する横筋を溶接等により一体化することは好ましい。また、発泡樹脂板のコーナー部を面取り部とすることにより、プレキャスト床板としたときのコンクリートあるいはモルタルに生じるコーナー部の応力集中を緩和することができる。
本出願の第2の発明は、上記した複合成形品と、少なくとも発泡樹脂板の上面側および下面側に形成された構造用面材とからなり、筋部材の露出している上端領域と下端領域は構造用面材の内部に埋設していることを特徴とするプレキャスト床板、である。構造用面材は軽量コンクリートを含むコンクリートまたはモルタルであるのが普通であるが、FRP等のプラスチック、鉄板のようなものであってもよい。前記したように、所要の剛性を確保するために、筋部材の露出している上端領域と下端領域に主筋や横筋を溶接等により一体化する場合には、該主筋や横筋も構造用面材の内部に埋設することとなる。
本発明によるプレキャスト床板において、発泡樹脂板の上面側および下面側に形成される構造用面材の厚みは任意であり、施工現場で当該プレキャスト床板に求められる剛性あるいは剪断強度等を考慮して適宜の厚さとする。厚さの異なるプレキャスト床板を製造する場合に、複合成形品は同一のものをそのまま用いることもできる。
本発明によるプレキャスト床板は、複合成形品を構成する発泡樹脂板により所要の軽量性を備え、また筋部材と構造用面材とにより所要の剛性を備える。そのために、このままで、例えば建築部材の床材や壁面材、土木構造物である歩道橋や野外ステージでの床基材などとして有効に用いることができる。厚みの厚い発泡樹脂板を備えた複合成形品を芯材としてプレキャスト床板を作ることにより、繋留地でのポンツーン等として使用することもできる。また、プレキャスト床板に別途プレストレスト筋を組み込むこともでき、それによりプレキャスト床板にひび割れが生じるのを抑制できる。
本出願の第3の発明は、上記した複合成形品の製造方法であって、所定高さ範囲で連続状に往復している所定長さの筋部材を用意する工程、前記筋部材の上端領域と下端領域とをマスキング治具で覆う工程、上端領域と下端領域とをマスキング治具で覆った筋部材をマスキング治具を収容する凹部を備えた成形型内にマスキング治具を該凹部に収容した状態でセットする工程、成形型内に発泡性樹脂を充填して発泡成形し筋部材を一体に取り込んだ発泡樹脂板を得る工程、成形型を開いて成形品を取り出した後、マスキング治具を除去する工程、とを少なくとも備えることを特徴とする複合成形品の製造方法である。
筋部材の種類や形態については前記したとおりである。マスキング治具は、筋部材の所定幅である上端領域と下端領域とが、発泡樹脂板の発泡成形時に、当該発泡成形される発泡樹脂板内に埋入してしまうのを回避するためのものである。筋部材のマスキング治具で覆われた部分は、マスキング治具とともに成形型の凹部内に入り込み、その部分は成形型のキャビティ空間内には位置しないようになる。
そのために、成形型内に筋部材をセットして定法により発泡成形を行うと、成形型のキャビティ空間の形状に即した、すなわち表面が平坦でありかつ厚みも一定な発泡樹脂板が成形されると共に、そこには筋部材のマスキング治具で覆われなかった部分が一体に取り込まれた状態となる。冷却等を行った後、型を開くと、筋部材と発泡樹脂板とが一体となった複合成形品を取り出すことができる。その際に、筋部材の上端領域と下端領域とに取り付けておいたマスキング治具も一緒に取り出されるので、マスキング治具を取り除く。取り除いたマスキング治具は次の成形プロセスで再使用することができる。
マスキング治具は発泡成形時に生じる温度と圧力に耐えうる材料で作られるが、アルミニウム合金で作ることは軽量であることからも好ましい。成形型に形成した凹部に入り易くするために、マスキング治具の上端側をテーパ面とすることは好ましい。また、マスキング治具は、収容する筋部材の寸法公差を吸収できるように、筋を収容する溝部分に発泡樹脂や発泡ゴムのような可撓性材料あるいは弾性材料を貼り付けておくことが推奨される。発泡成形時の温度は通常90℃〜120℃であることから、耐熱温度が130℃以上の材料が好ましく、具体的には、架橋ポリエチレン発泡体等が挙げられる。
本出願の第4の発明は、上記したプレキャスト床板の製造方法であって、上記した複合成形品を型枠内に収納し、それを内型枠として使用して、該型枠内にコンクリートまたはモルタルを充填し硬化させた後、脱型することを特徴とする。所要の剛性を得るのに必要な場合には、複合成形品を型枠内に収納する前に、筋部材の露出している部分に主筋や横筋を取り付ける工程をさらに行う。
上記の方法において、用いる型枠は内部に複合成形品を収容できることを条件に通常のキャスティングに用いられる型枠であってよく、木型枠や金属型枠が用いられる。操作のし易さから、上方が開放した型枠を用い、上方から複合成形品を吊り下げた状態で型枠内に挿入することが望ましい。型枠内に挿入された複合成形品の発泡樹脂板表面と型枠の内側面との距離が構造面材の厚さとなるので、製造しようとするプレキャスト床板に求められる剛性や剪断強度を勘案して、最適な大きさの型枠を用意する。
型枠内に打設したコンクリートあるいはモルタルが硬化することにより、複合成形品と打設したコンクリート板あるいはモルタル板とが一体となったプレキャスト床板が完成する。完成したプレキャスト床板は一枚物としての挙動を示す。また、構造面材であるコンクリート板あるいはモルタル板は厚さも一定であり、全体に均質な物性を備えたプレキャスト床板が得られる。
本発明によれば、構造面材としてのコンクリート板等の厚みおよび軽量材としての発泡樹脂板の厚みや品質が一定であって、全体として高い均質性を備えた軽量プレキャスト床板が得られる。また、そのための中間製品としての発泡樹脂と筋部材とからなる複合成形品を用いるようにしているので、それを共通な部材として、異なる厚みのプレキャスト床板を容易に製造することもできる。本発明によるプレキャスト床板は、建築物の床や壁、あるいは歩道橋のステップや野外ステージでの床基材、スタジアムでのベンチ、さらには係留地でのポンツーンなどの素材としてきわめて有効に用いられる。
以下、図面を参照しながら本発明を説明する。図1は中間製品としての複合成形品を製造する過程を説明するための図であり、図2はそこで用いられるマスキング治具を示している。図3、図4は複合成形品を製造するときの途中図であり、図5、図6は完成した複合成形品を示している。
複合成形品を製造するに際し、最初に、図1aに示すような、所定高さhの範囲で連続状に往復している所定長さLの筋部材10を用意する。この例で、筋部材10は、鉄筋を図示のように折り曲げたラチス筋である。ラチス筋の径および山と山または谷と谷とのピッチPは、得ようとするプレキャスト床板の用途に応じ、活荷重、死荷重などを考慮して算出する。例えば、直径10mmの鉄筋を使用して、ピッチPを200mmのように設定する。
用意した筋部材10の上端領域(山部)と下端領域(谷部)に、図2a、bに示すようなマスキング治具20を取り付ける。この例で、マスキング治具20は、筋部材10の個々の山部(または谷部)にそれぞれ取り付ける形態のものであり、2つの直方体部材21、21が蝶番状に接続している。各直方体部材21、21の対向する面には、筋部材10の山部(あるいは谷部)が入り込む凹溝22、22が形成されており、該凹溝22、22には、そこに収容する筋部材10の山部(あるいは谷部)の寸法公差を吸収して隙間をなくすことができるように、発泡樹脂や発泡ゴムのような可撓性材料あるいは弾性材料からなる緩衝材23、23が、好ましくは貼り付けられる。耐熱性等を考慮して、緩衝材23の素材の好ましい例は架橋ポリエチレン発泡体である。また、マスキング治具20は耐熱性や軽量性の観点からアルミニウム合金で作ることが好適であるが、鉄、耐熱樹脂、セラミックのような材料で造ることもできる。
図2aはマスキング治具20が開いた状態を示しており、図2bは閉じた状態を示している。開いた状態のマスキング治具20をラチス筋である筋部材10の山部(あるいは谷部)にあてがい、閉じた状態とすることにより、マスキング治具20は筋部材10の上端領域および下端領域に取り付けられた状態、すなわち、筋部材10の上端領域と下端領域とがマスキング治具20で覆われた状態となる。その状態が図1bに示される。
次に、マスキング治具20を取り付けた筋部材10を成形型30に取り付ける。図3はその状態を説明するための模式的図であり、一方の成形型30a(図解を分かりやすくするために一部のみが示される)のキャビティ面31には、マスキング治具20を収容する大きさの凹部32が、ラチス筋である筋部材10のピッチPと同じ間隔で形成されている。型を開いた状態で、前記凹部32内に、筋部材10の下端領域に取り付けたマスキング治具20(20a)を挿入することにより、一方の成形型30aに対する筋部材10の取り付けは終了する。
なお、図示の例では、キャビティ空間の長手方向に沿って2列に筋部材10を取り付けるようにしており、1列目の筋部材10aを取り付け、さらに、2列目の筋部材10bを同じようにして取り付ける。その後、図4に示すように、キャビティ面に凹部32を備えた他方の成形型30bとの間で型締めを行うことにより、2つの筋部材10a、10bは成形型30で造られたキャビティ空間33内に収容された状態となる。
なお、成形型30は、キャビティ面31にマスキング治具20を収容する凹部32を有する以外は、従来知られた発泡成形用の成形型と同じ構造のものであってよく、前記のように雌雄型30a、30bの型締めを行った後、雌型30aに一体的に設けた予備発泡粒子供給管34を通じて、雌雄型間に形成されたキャビティ空間33内に予備発泡粒子を充填する。以下、定法に従い、蒸気供給管35から導入される水蒸気をキャビティ空間33内に供給する等、通常の発泡成形の工程を行う。冷却した後、型を開き脱型することにより、図1cに示すように、発泡樹脂板11中に、山部と谷部にマスキング治具20を装着した状態の筋部材10を一体に取り込んだ成形品40aが得られる。該成形品40aからすべてのマスキング治具20を取り外すことにより、図1dに側面図を、図5に斜視図を示すような、本発明による中間製品としての複合成形品40が得られる。必要な場合には、複合成形品40の発泡樹脂板11の上面側および下面側から露出している筋部材10の上端領域と下端領域の部分に、図6に示すように、異径鉄筋による主筋12さらには横筋13を溶接等で一体化する。これにより、複合成形品40および製造するプレキャスト床板50の剛性をさらに大きなものとすることができる。
次に、複合成形品40を用いてプレキャスト床板50を製造する方法を説明する。最初に型枠60を用意する。型枠60は、内部に上記した複合成形品40を収容できること、プレキャスト床板50の外郭形状と寸法を規定することができること、を条件に任意のものであってよい。通常、素材には木材や金属材が用いられる。図示の例では、図8に示すような直方体状のプレキャスト床板50を製造するようにしており、そのために、型枠60は上方を開放した箱形をなしている。
図7aに示すように、箱形の型枠60内に、クレーンで取り下げた状態で複合成形品40を吊り入れる。必要に応じて、複合成形品40を型枠60の任意の位置に仮固定し、吊り入れた複合成形品40の両側面と型枠60の内面との間に所要の空間Sを設けるようにする。この空間(実際には発泡樹脂板11の両側面と型枠60の内面との間の空間)Sは、製造するプレキャスト床板50において構造用面材として機能するコンクリート板あるいはモルタル板の厚みとなる空間であり、所要の強度が得られるだけの厚さが得られるように型枠60の大きさ(厚み)を設定する。なお、複合成形品40の木口面部分と型枠60との間には、図示のように空間が設けられていてもよく、空間のない状態であってもよい。
その状態で、型枠60の上方開放部分から空間内にコンクリートあるいはモルタル41を打設する。コンクリート(モルタル)41は、内型枠を兼用した複合成形品40と型枠60の内面との間の空間に流れ込み、複合成形品40の表裏面から露出している筋部材10の上端領域および下端領域を埋設していき、図7bに示した状態となる。コンクリート(モルタル)41が硬化することにより、筋部材10と左右の薄型コンクリート板(モルタル板)42とが一体化したプレキャスト床板50となる。脱型したプレキャスト床板50は、図8に示すように、複合成形品40のすべてが硬化したコンクリート(モルタル)41内に埋設した状態であり、あたかも一枚ものの板と同じような挙動を示す。
すなわち、中間層を軽量部材(発泡樹脂板11)で形成し、また両側の薄型コンクリート(モルタル)板42、42を剪断部材として機能する連結材(筋部材10:ラチス筋)で強固に連結しているために、面外方向に力を受けても、連結部のインターロッキング効果により、軽量品でありながら、全体として十分な剛性を示すことができる。また、発泡樹脂板11を内型枠としてコンクリート(モルタル)41を打設するため、仕上げ面は均一でコンクリート厚さが一定となり、品質が安定する。
上記の例では、筋部材10としてラチス筋を用いることとしたが、図9a、bに示すようなトラス構造あるいはそれに近似した構造を持つ筋部材10a、10bのようなものを用いることもできる。この場合には、主筋12を後から溶接する手間を省くことができる利点がある。しかし、筋部材の上端領域と下端領域を覆うマスキング治具の凹溝22等の構成が幾分複雑となるのは避けられない。
マスキング治具20として、図2cに示すように、複数の山部(谷部)を一度に被覆できる長尺状のマスキング治具20aを用いることもできる。これにより、筋部材10の山部(谷部)にマスキング治具20aを取り付ける工程数を少なくすることができる。この場合には、図示しないが、成形型のキャビティ面に長尺状のマスキング治具20aを収容できる長尺状の凹部を形成することとなる。また、図2dに示すように、マスキング治具20の上方側、すなわち成形型30に形成した凹部32に入り込んで行く方の先端側に面取り部25を形成することは望ましく、それにより、成形型30への筋部材10の取り付けが容易となる。
図10a、bは本発明によるプレキャスト床板50の他の形態の断面を示している。図10aに示すプレキャスト床板50aは、筋部材10であるラチス筋と主筋12との接続部を補強するために、その近傍のコンクリート厚みを厚くしている。この形態のプレキャスト床板50aを製造するには、複合成形品40の発泡樹脂板11における当該部分15の肉厚を薄くすることとなるが、複合成形品40の成形時に、図示しないが、筋部材10に取り付けるマスキング治具20の高さを高くして、キャビティ空間33内にまで幾分飛び出る形態のものを用いることにより、容易に上記形態を備えた発泡樹脂板11を発泡成形することができる。
図10bに示すプレキャスト床板50bは、複合成形品40の発泡樹脂板11におけるコーナー部16を面取りしている点で、上記したプレキャスト床板と相違している。このような面取りを行うことにより、プレキャスト床板50bのコーナー部に生じる応力集中を緩和することができ、さらに強度を高めることができる。
本発明による中間製品としての複合成形品を製造する過程を説明するための図。 マスキング治具を説明する図。 複合成形品を製造するときの途中図であり、筋部材を成形型に取り付ける状態を示している。 複合成形品を製造するときの途中図であり、筋部材を成形型に取り付けて型締めをした状態を示している。 完成した複合成形品の一例を示す図。 完成した複合成形品の他の例を示す図。 複合成形品を用いてプレキャスト床板を製造する工程を説明するための図。 本発明によるプレキャスト床板を示す図。 筋部材の他の例を示す図。 本発明によるプレキャスト床板の他の形態を示す図。 従来の複合軽量床板としてのプレキャスト床板の製造過程を説明するための図。
符号の説明
10、10a、10b…筋部材、11…発泡樹脂板、20、20a…マスキング治具、21…マスキング治具の直方体部材、22…筋部材の山部(あるいは谷部)が入り込む凹溝、23…凹溝に貼り付けた緩衝材、30…成形型、31…キャビティ面、32…マスキング治具を収容するための凹部、33…キャビティ空間、34…予備発泡粒子供給管、40…中間製品としての複合成形品、41…コンクリート(モルタル)42…薄型コンクリート(モルタル)板、50、50a、50b…プレキャスト床板、60…型枠

Claims (3)

  1. 所定高さ範囲で連続状に往復している所定長さの筋部材と、該筋部材の上端領域と下端領域とを上面側および下面側から露出した状態で当該筋部材を一体に取り込んでいる発泡樹脂板とで構成される複合成形品を製造する方法であって、
    所定高さ範囲で連続状に往復している所定長さの筋部材を用意する工程、前記筋部材の上端領域と下端領域とをマスキング治具で覆う工程、上端領域と下端領域とをマスキング治具で覆った筋部材をマスキング治具を収容する凹部を備えた成形型内にマスキング治具を該凹部に収容した状態でセットする工程、成形型内に発泡性樹脂を充填して発泡成形し筋部材を一体に取り込んだ発泡樹脂板を成形する工程、成形型を開いて成形品を取り出しマスキング治具を除去する工程、とを少なくとも備えることを特徴とする複合成形品の製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法で製造された複合成形品を型枠内に収納し、それを内型枠として使用して、該型枠内にコンクリートまたはモルタルを充填し硬化させることで前記複合成形品の発泡樹脂板の上面側および下面側に前記筋部材の露出している上端領域と下端領域を内部に埋設した状態の構造用面材を作成し、その後、脱型することを特徴とするレキャスト床板の製造方法。
  3. 複合成形品を型枠内に収納する前に、筋部材の露出している部分に主筋や横筋を取り付ける工程を行うことを特徴とする請求項に記載のプレキャスト床板の製造方法。
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