JPH07195020A - 耐熱プレコート金属板の焼付炉及び焼付方法 - Google Patents
耐熱プレコート金属板の焼付炉及び焼付方法Info
- Publication number
- JPH07195020A JPH07195020A JP1136494A JP1136494A JPH07195020A JP H07195020 A JPH07195020 A JP H07195020A JP 1136494 A JP1136494 A JP 1136494A JP 1136494 A JP1136494 A JP 1136494A JP H07195020 A JPH07195020 A JP H07195020A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating
- baking
- metal plate
- temperature
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
し、速い焼付速度で良好な表面性能を得る耐熱プレコー
ト金属板の焼付炉及び焼付方法を提供する。 【構成】 焼付炉を、鋼板2の温度を塗料中の溶剤が蒸
発揮散する温度まで加熱制御する第1の加熱領域Aa
と、加熱した鋼板2の温度を一定に保持して溶剤を蒸発
揮散させる第1の定温保持領域Baと、塗膜中のフッ素
樹脂が再溶融し塗膜表面に浮上する温度までさらに加熱
制御する第2の加熱領域Caと、この加熱した鋼板2の
温度を一定に保持してフッ素樹脂を塗膜表面に浮上させ
る第2の定温保持領域Daの4つの領域で構成した耐熱
プレコート金属板の焼付炉である。 【効果】 高い焼付速度で良好な表面性能を得ることが
可能となり、高品質が要求される家電製品等、各種分野
で広く適用できる。
Description
付炉のうち、特に高周波誘導加熱方式を利用した耐熱プ
レコート金属板の焼付炉及び焼付方法に関する。
分野で、予め塗装された鋼板,所謂プレコート鋼板が広
く使用されるようになり、耐熱用途向のプレコート鋼板
も使用され始めた。それに伴って、この鋼板の塗膜に対
しても高い品質が要求されるようになっている。
を用いて多種多様な塗料を任意の膜厚で塗装した後に、
それを焼き付けたプレコート鋼板が要求されるため、焼
き付け処理を実施する金属板および塗料の材質や厚さそ
れぞれに適した温度制御を行うことが可能で、しかも焼
付速度を速くして、短時間に良好な表面性能を有する塗
装金属板を得ることのできる焼付炉の開発が期待されて
いる。
装金属板は、ガス加熱方式による熱風炉を用いて塗料焼
き付け処理を行っている。また最近では、急速加熱が可
能で熱慣性がなく、しかもクリーンな雰囲気で塗装欠陥
の少ない塗装金属板が得られる高周波誘導加熱方式も実
用化されている。
ば特開平1−139178号公報に開示された高周波誘
導加熱方式を用いた誘導加熱炉で焼き付け処理を行う方
法、さらには、特開昭62−99479号公報,特開昭
62−133083号公報,特開昭62−133084
号公報等に開示された誘導加熱炉で大部分の溶剤を蒸
発,揮散させ、その後、熱風炉で焼き付け処理を行う方
法等である。
装金属板焼付炉としては、熱風炉を適用する方式、誘導
加熱炉を適用する方式、および加熱の前半に誘導加熱炉
を後半に熱風炉を適用する方式が知られている。
に考えられたものはなく、上述の一般的塗装金属板焼付
炉の製造能力範囲内で製造されている。しかしこれら従
来の塗装金属板焼付炉においては、以下に述べるような
問題がある。
方式の加熱炉(焼付炉)を用いる場合も溶剤をかなり含
んだものが使用されており、さらに紫外線硬化方式や電
子線硬化方式の焼付炉の場合も、溶剤を含んだ塗料が使
用される。そして熱風炉では塗膜表面から熱が金属板に
伝わるため、溶剤を蒸発揮散させる過程において、穏や
かに加熱して塗料中の溶剤を追い出す必要がある。
の領域は、熱風焼付炉全体の半分程度の炉長を費やすこ
ととなり、焼付炉全体が長くならざるを得ない。一方赤
外線加熱や高周波誘導加熱方式では、塗料自体および金
属板側から加熱することになる。ここでは、蒸発した溶
剤を排気するために熱風または温風を流す必要があるこ
とから、熱風加熱炉と類似の溶剤揮散領域が必要とな
る。
塗料表面の仕上がりをよくするために、熱風または温風
の風速をあまり大きくすることができない。すなわち風
速が大き過ぎると、塗装面にシワや波打ちなどの風紋を
生じることになり、さらに、塗装のワキが発生して最終
的な表面仕上がりが一層悪くなる。
特に熱風炉では、加熱速度も低くなる結果、溶剤揮散領
域は長くなってしまう。この傾向は塗料の膜厚が厚いと
きより顕著である。また溶剤揮散領域における溶剤揮散
が適切に行われないと、次のフッ素樹脂浮上過程におい
て微小ワキ等の欠陥が生じ易くなり、フッ素樹脂浮上温
度までの加熱時間を長く設定する必要が生じて、この部
分の炉長も長くせざる得なくなる。
も、フッ素樹脂浮上温度までの加熱において、熱風焼付
炉の場合、使用可能な熱風温度は最高450℃程度であ
り、加熱焼付炉全体が長くならざるを得ない、或いは到
達後の一定温度維持が容易でなく、時として温度不安定
による表面性能不良(耐熱性不合等)のトラブルを起こ
している。
合、様々な厚さの金属板に対して多種多様な塗料を任意
の膜厚で塗装した後に、それを焼き付けることは困難で
あった。というのは従来の塗装金属板の焼付炉では、塗
料の溶剤の蒸発揮散に必要な時間が塗料の膜厚に非常に
センシティブであることもあり、焼き付け処理を行う金
属板および塗料の材質や厚さに適した温度制御を行うこ
とができないためであり、焼付速度を速くして短時間に
良好な表面性能を有する塗装金属板を得ることなど、及
びもつかない状況である。
炉が持っている課題に鑑み、焼き付け処理を行う金属板
および塗料の材質や厚さに適した温度制御を行って、速
い焼付速度で短時間に良好な表面性能を有する耐熱プレ
コート金属板を得る焼付炉及び焼付方法の提供を目的と
する。
題を有利に解決するものであって、上記目的を達成する
ために発明者らは創意工夫を重ねた結果、焼付速度を速
くして短時間に良好な表面性能を有する耐熱プレコート
塗装金属板を製造することを可能としたものであって、
その発明の要旨とするところは以下の通りである。
れた塗料中の溶剤を蒸発させて焼き付けを行う耐熱プレ
コート金属板の焼付炉であって、該焼付炉を、金属板の
温度を塗布された塗料中の溶剤が蒸発揮散する温度まで
加熱制御する第1の加熱領域と、該加熱温度まで加熱し
た金属板の温度を一定に保持して溶剤を蒸発揮散させる
第1の定温保持領域と、該溶剤が揮散した金属板をさら
に加熱し塗膜中のフッ素樹脂が再溶融し塗膜表面に浮上
する温度まで加熱制御する第2の加熱領域と、該加熱温
度まで加熱した金属板の温度を一定に保持してフッ素樹
脂を塗膜表面に浮上させる第2の定温保持領域の4つの
領域で構成したことを特徴とする耐熱プレコート金属板
の焼付炉である。
ト金属板の焼付炉において、少なくとも第1の加熱領域
及び第2の加熱領域を含む複数の領域の各領域におい
て、該各領域に対してそれぞれ金属板を独立して加熱制
御できる高周波誘導加熱装置を設けたことを特徴とする
ものである。
は(2)項の焼付炉を用いる耐熱プレコート金属板の焼
付方法において、第1の定温保持領域で塗料が塗布され
た前記金属板の保持温度を170℃〜270℃とし、保
持時間を3sec〜20sec.の範囲とするととも
に、第2の定温保持領域で金属板の保持温度を340℃
〜440℃とし、保持時間を3sec〜60sec.の
範囲とすることを特徴とする耐熱プレコート金属板の焼
付方法である。
ト金属板の焼付方法において、第1の加熱領域,第1の
定温保持領域,第2の加熱領域及び第2の定温保持領域
で排気に使用する気体を340℃〜440℃とし、排気
風速を1m/sec.〜10m/sec.の範囲のクリ
ーンエアー或いは窒素とすることを特徴とするものであ
る。
ト金属板の焼付方法において、第1の加熱領域及び第1
の定温保持領域で排気に使用する気体を170℃〜27
0℃とし、排気風速を1m/sec〜10m/sec.
の範囲のクリーンエアー或いは窒素とするとともに、第
2の加熱領域及び第2の定温保持領域で排気に使用する
気体を340℃〜440℃とし、排気風速を1m/se
c〜10m/sec.の範囲のクリーンエアー或いは窒
素とすることを特徴とするものである。
の特徴は、金属板の温度を塗布された塗料中の溶剤が揮
散する温度まで加熱制御する第1の加熱領域、及び溶剤
が揮散した金属板をさらに加熱し塗膜中のフッ素樹脂が
塗膜表面に浮上する温度まで加熱制御する第2の加熱領
域に対して、それぞれ金属板を独立して加熱制御できる
高周波誘導加熱装置を設けるとともに、第1の加熱領
域、該塗料中の溶剤が揮散する温度まで加熱した金属板
の温度を一定に保持して溶剤を揮散させる第1の定温保
持領域、第2の加熱領域、及びフッ素樹脂が塗膜表面に
浮上する温度まで加熱した金属板の温度を一定に保持し
て、フッ素樹脂を塗膜表面に浮上させる第2の定温保持
領域において、該金属板の塗料表面に熱風を吹き付ける
ことが可能な熱風加熱装置を併設していることである。
波誘導加熱により金属板を加熱するため、塗膜を内側す
なわち金属板側から加熱することになり、塗装面内部の
溶剤を金属板側からうまく蒸発させることができる。ま
た同時に塗料表面に熱風を吹きつけることにより、塗料
表面からの溶剤の蒸発揮散を促進することとなる。さら
に第1の定温保持領域で、塗料に残存する溶剤を蒸発揮
散させる。
段階でのワキ現象等を防止して、次のフッ素樹脂再溶融
段階までを短時間で到達することが可能となる。
熱により金属板を加熱するため、塗膜を内側すなわち金
属板側から加熱することになり、短時間でフッ素樹脂を
溶融温度まで加熱することが可能となるとともに、その
後の定温保持領域で鋼板と接触部の塗料のフッ素樹脂を
含めて、フッ素樹脂を充分に塗膜表面へ浮上させ、表面
性能の良好な塗膜を得ることが可能である。
熱領域に設けた複数の高周波誘導加熱装置を用い、併せ
て適当な領域に熱風発生装置を設けることによって、金
属板を各領域に適するように独立して加熱制御すれば、
焼き付け処理を実施する金属板および塗料の材質や厚さ
に適した温度制御を行うことができる。ここで揮発した
溶剤を排気するのには、この熱風を利用し、それによっ
てエネルギー原単価を一層低減させることができる。
説明する。
一実施例を示す図面であり、同図に示されているよう
に、本実施例の焼付炉1は、焼付炉を4つの領域Aa,
Ba,Ca,およびDaに分割して、電源装置21aに
接続された誘導加熱コイル31aを領域Aaに配設し、
電源装置23aに接続された誘導加熱コイル33aを領
域Caに配設するとともに、熱風発生装置42に接続さ
れた熱風吹出口52を領域Baに配設し、熱風発生装置
44に接続された熱風吹出口54を領域Daに配設して
いる。
Aa(第1の加熱領域、予備加熱領域)においてコイル
31aで鋼板2を誘導加熱し、鋼板2に塗布された塗料
中の溶剤の揮散する温度に加熱後、領域Ba(第1の定
温保持領域、残溶剤揮散領域)において熱風吹出口52
からの熱風により鋼板6を一定温度に保持して残存して
いる溶剤を揮散させる。なお熱風は、第1の加熱領域を
通されたあと系外へ排出される。
領域)において、コイル33aで鋼板2を再度誘導加熱
してフッ素樹脂を再溶融させた後、領域Da(第2の定
温保持領域,フッ素樹脂浮上領域)において、熱風吹出
口54からの熱風により鋼板2を一定温度に保持し、塗
膜中のフッ素樹脂を浮上させる。なお熱風は、第2の加
熱領域を通されたあと系外へ排出される。このようにし
て、例えば耐汚染性等の塗膜の表面性能を向上させるこ
とができる。
属板塗装ラインでは、加熱しながら溶剤を蒸発揮散する
際に、塗装表面のシワやワキの発生を押さえる必要があ
り、風速を上げずに長時間をかけて処理するとともに、
塗膜中のフッ素樹脂再溶融温度まで上昇させるのに長時
間をかけて処理せざるを得ず、溶剤の揮散領域に相当す
る部分及び塗膜中のフッ素樹脂再溶融温度までの加熱領
域の炉長が長いものとなっていた。
加熱装置(電源装置21a,23aおよび誘導加熱コイ
ル31a,33a)を予備加熱領域Aaと本加熱領域C
aに設け、焼き付け処理を行う金属板(例えば鋼板2)
の材質や厚さ並びに塗料の組成や膜厚等に応じて、最適
な板温上昇速度を自由に設定することができるので、短
い炉長で短時間に良好な表面性能を有する塗装金属板を
得ることが可能となった。
備加熱領域Aaの高周波誘導加熱装置(21a,31
a)により鋼板2の板温を最短の時間で一定の予備加熱
温度まで加熱し、予備加熱領域Aaで表面仕上りのよい
板を得る。さらに、定温保持領域Baで鋼板2を一定の
予備加熱温度に一定時間保持する。
剤は、さらに完全に排出されて塗膜は良好な状態とな
り、本加熱にふさわしい塗膜状態が得られる。
鋼板2の保持温度は、塗料中の樹脂や溶剤組成等により
異なるが、170℃未満では中沸点(約200℃)以上
の溶剤が十分に揮散せず、また270℃を越えると溶剤
の揮発はほぼ完全に終わっていてこれ以上で保持する必
要はなくなるので、170℃〜270℃の温度に設定す
るのが好ましい。
剤の揮散が十分でなく、20秒を越えると殆どその効果
が変わらずに、定温保持領域Baの長さのみが長くなる
という欠点があので、3秒〜20秒の範囲で塗料膜厚み
及び溶剤組成等を考慮して最適値に設定するのが好まし
い。
は塗料膜表面からの溶剤の揮散に時間が掛かり、10m
/sec.を越えると塗装面のシワなどが発生して良好
な表面仕上がりが得られないので、1〜10m/se
c.の範囲に設定するのが好ましい。
体は、第1の加熱領域に通され換気用雰囲気としても有
効に使用されており、エネルギー原単価を低下させてい
る。
置(23a,33a)により鋼板2の板温を最短の時間
で一定の本加熱温度まで加熱し、フッ素樹脂を再溶融さ
せる。さらに第2の定温保持領域Daで、鋼板2を一定
の本加熱温度に一定時間保持する。
浮上し、本加熱にふさわしい塗膜状態が得られる。ここ
で、第2の定温保持領域Daにおける鋼板2の保持温度
は塗料中の樹脂組成等により異なるが、340℃未満で
はフッ素樹脂の固化が発生するし、440℃を越えると
経済的ではなく、340℃〜440℃の温度に設定する
のが好ましい。
ッ素樹脂の浮上に充分でなく、また60秒を越えると殆
どその効果が変わらずに第2の定温保持領域Daの長さ
のみが長くなるという欠点があるので、3秒〜60秒の
範囲で必要な品質(例えば密着性)に合わせて設定する
のが好ましい。
は塗膜表面からの揮散物の除去が十分でなく、10m/
sec.を越えると塗装面の皺などが発生して、良好な
表面の仕上がりが得られないので、1〜10m/se
c.の範囲に設定するのが好ましい。なお第2の定温保
持領域に吹き込まれた気体は、第2の加熱領域に通され
て換気用雰囲気としても有効に使用されており、エネル
ギー原単価を低下させている。
ともに安定した温度が得られ、安定した製品製造が可能
である。
質,厚さ,および塗料の種類や膜厚等に応じて最適な加
熱制御を行うようになっている。また図1において、誘
導加熱コイル31aおよび33aは鋼板2を巻くように
配設されており、磁力線がストリップ進行方向に発生す
る。なお鋼板2の上面および下面に一対のコイルを設け
て磁力線がストリップ厚さ方向に発生するように構成す
ることもでき、金属板の材質および厚さ等により適切な
ものを選択可能である。
炉で使用される熱風発生装置と同様のものであるが、本
実施例で使用する熱風発生装置42,44は、一般的な
熱風炉のものよりも低い温度の熱風(ガス)を発生すれ
ばよく、特に特殊なものは必要としない。なお塗膜表面
外観の特に厳しいものについては、熱風吹き込み口にフ
ィルタ等を設置すればよい。
布型クロメート液を施された板厚0.6mmの電気アル
ミメッキ鋼板に、乾燥膜厚15μ相当の耐熱性樹脂を塗
布した中間工程品を使用し、これに焼付け条件として、
本実施例の高周波誘導加熱と熱風加熱とを施す場合と、
従来工程の熱風加熱のみ、および高周波誘導加熱のみの
場合の比較例を表1及び表2に示す。
焼き付け処理した本実施例は、熱風の温度並びに風速を
それぞれ変化させている。この表1及び表2を参照すれ
ば、高周波加熱+熱風加熱の焼付炉で製造した本実施例
の塗装金属板の塗料表面性能が、比較例の熱風加熱のみ
の場合、高周波誘導加熱のみの場合に比べ、特に塗装状
態のみのままの一次物性及び沸騰水に2時間浸漬後の二
次物性の密着性において良好なことが判る。
ず50mm×50mmの試料を切り出し、この試料を表
3に示す〜の3ケースについて、表4に示す(1)
〜(3)の評価項目について試験した。
の他の実施例を示す図面である。同図に示されているよ
うに、本実施例の焼付炉1は、焼付炉を5つの領域A
a,Ba,Ca,CbおよびDaに分割して、電源装置
21aに接続された誘導加熱コイル31aを領域Aaに
配設し、電源装置23aに接続された誘導加熱コイル3
3aを領域Caに配設、電源装置23bに接続された誘
導加熱コイル33bを領域Cbに配設する。
吹出口51,52を領域Baに配設するとともに熱風吹
出口53,54を領域Daに配設している。ここで熱風
は、領域Aa及び/またはCb,Caを経て排出され
る。
し、非制御域を短くしてフィードバック制御を容易にし
ている点、及び熱風発生装置を1個とし、共通の熱風と
している点を除けば前記図1の実施例と同じである。
類,塗膜厚み及び設備総合生産能力等を考慮して、基本
領域(A,B,C,D)は必要に応じ更に分割される。
また熱風発生装置も同様である。なお熱風発生装置が1
個の場合には、熱風温度は高温である領域Dの必要温度
とする。
図中には示していないが、炉内に送り込まれた風の排出
口を設ける必要がある。その位置についてはここで特に
限定しない。
主眼において考えられてはいるが、一般のプレコート用
にも充分使用可能である。処理する材料を考慮し、上記
記載範囲で最適な仕様を選ぶことが可能である。
ート金属板の焼付炉及び焼付方法によれば、焼付炉を第
1の加熱領域および定温保持領域と第2の加熱領域およ
び定温保持領域の4つの領域で構成することにより、焼
付け処理を行う金属板および塗料の材質や厚さに適した
温度制御を行って、高い焼付速度で短時間に良好な表面
性能を有する耐熱プレコート金属板を得ることが可能と
なり、鋼板等の塗膜に対して高い品質が要求される家電
製品等を初めとする各種分野で広く適用することができ
る。
説明図である。
示す説明図である。
熱領域) Ba 第1の定温保持領域(殘溶剤
揮散領域) Ca 第2の加熱領域 (本加熱
領域) Cb 第2の加熱領域 (本加熱
領域) Da 第2の定温保持領域(フッ素
樹脂浮上領域)
Claims (5)
- 【請求項1】 金属板に塗布された塗料中の溶剤を蒸発
させて焼き付けを行う耐熱プレコート金属板の焼付炉で
あって、該焼付炉を、金属板の温度を塗布された塗料中
の溶剤が蒸発揮散する温度まで加熱制御する第1の加熱
領域と、該加熱温度まで加熱した金属板の温度を一定に
保持して溶剤を蒸発揮散させる第1の定温保持領域と、
該溶剤が揮散した金属板をさらに加熱し塗膜中のフッ素
樹脂が再溶融し塗膜表面に浮上する温度まで加熱制御す
る第2の加熱領域と、該加熱温度まで加熱した金属板の
温度を一定に保持してフッ素樹脂を塗膜表面に浮上させ
る第2の定温保持領域の4つの領域で構成したことを特
徴とする耐熱プレコート金属板の焼付炉。 - 【請求項2】 少なくとも第1の加熱領域及び第2の加
熱領域を含む複数の領域の各領域において、該各領域に
対してそれぞれ金属板を独立して加熱制御できる高周波
誘導加熱装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の
耐熱プレコート金属板の焼付炉。 - 【請求項3】 請求項1または2の焼付炉を用いる耐熱
プレコート金属板の焼付方法において、第1の定温保持
領域で塗料が塗布された前記金属板の保持温度を170
℃〜270℃とし、保持時間を3sec〜20sec.
の範囲とするとともに、第2の定温保持領域で金属板の
保持温度を340℃〜440℃とし、保持時間を3se
c〜60sec.の範囲とすることを特徴とする耐熱プ
レコート金属板の焼付方法。 - 【請求項4】 第1の加熱領域,第1の定温保持領域,
第2の加熱領域及び第2の定温保持領域で排気に使用す
る気体を340℃〜440℃とし、排気風速を1m/s
ec〜10m/sec.の範囲のクリーンエアー或いは
窒素とすることを特徴とする請求項3記載の耐熱プレコ
ート金属板の焼付方法。 - 【請求項5】 第1の加熱領域及び第1の定温保持領域
で排気に使用する気体を170℃〜270℃とし、排気
風速を1m/sec〜10m/sec.の範囲のクリー
ンエアー或いは窒素とするとともに、第2の加熱領域及
び第2の定温保持領域で排気に使用する気体を340℃
〜440℃とし、排気風速を1m/sec〜10m/s
ec.の範囲のクリーンエアー或いは窒素とすることを
特徴とする請求項3記載の耐熱プレコート金属板の焼付
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6011364A JP3062719B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 耐熱プレコート金属板の焼付炉及び焼付方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6011364A JP3062719B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 耐熱プレコート金属板の焼付炉及び焼付方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07195020A true JPH07195020A (ja) | 1995-08-01 |
JP3062719B2 JP3062719B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=11775981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6011364A Expired - Fee Related JP3062719B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 耐熱プレコート金属板の焼付炉及び焼付方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3062719B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007098358A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Honda Motor Co Ltd | マイクロ波加熱乾燥方法 |
US7560217B2 (en) | 2004-12-09 | 2009-07-14 | Sharp Kabushiki Kaisha | Method of forming electrophotographic photoreceptor and method of drying coating film |
JP2011069500A (ja) * | 2009-09-22 | 2011-04-07 | Toyota Auto Body Co Ltd | 誘導加熱乾燥装置 |
KR20110067497A (ko) * | 2009-12-14 | 2011-06-22 | 주식회사 포스코 | 수지피복 금속판 및 그 제조방법 |
CN102430571A (zh) * | 2011-11-18 | 2012-05-02 | 北方重工集团有限公司 | 镁合金卷板生产四辊热轧装置 |
WO2020149194A1 (ja) * | 2019-01-15 | 2020-07-23 | マツダ株式会社 | 揮発性有機化合物の回収装置及び回収方法 |
-
1994
- 1994-01-07 JP JP6011364A patent/JP3062719B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7560217B2 (en) | 2004-12-09 | 2009-07-14 | Sharp Kabushiki Kaisha | Method of forming electrophotographic photoreceptor and method of drying coating film |
JP2007098358A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Honda Motor Co Ltd | マイクロ波加熱乾燥方法 |
JP2011069500A (ja) * | 2009-09-22 | 2011-04-07 | Toyota Auto Body Co Ltd | 誘導加熱乾燥装置 |
KR20110067497A (ko) * | 2009-12-14 | 2011-06-22 | 주식회사 포스코 | 수지피복 금속판 및 그 제조방법 |
CN102430571A (zh) * | 2011-11-18 | 2012-05-02 | 北方重工集团有限公司 | 镁合金卷板生产四辊热轧装置 |
WO2020149194A1 (ja) * | 2019-01-15 | 2020-07-23 | マツダ株式会社 | 揮発性有機化合物の回収装置及び回収方法 |
JP2020110770A (ja) * | 2019-01-15 | 2020-07-27 | マツダ株式会社 | 揮発性有機化合物の回収装置及び回収方法 |
CN113329823A (zh) * | 2019-01-15 | 2021-08-31 | 马自达汽车株式会社 | 挥发性有机化合物的回收装置及回收方法 |
CN113329823B (zh) * | 2019-01-15 | 2023-02-17 | 马自达汽车株式会社 | 挥发性有机化合物的回收装置及回收方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3062719B2 (ja) | 2000-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6038058A (ja) | 有機塗膜のベーキング方法およびその装置 | |
JPH07195020A (ja) | 耐熱プレコート金属板の焼付炉及び焼付方法 | |
JPH0236308B2 (ja) | ||
JPH08315656A (ja) | 熱風循環式横型エナメル線焼付炉 | |
JPH07195019A (ja) | 耐熱プレコート金属板の焼付炉及び焼付方法 | |
JPH0677713B2 (ja) | 金属ストリツプの連続塗覆装ラインにおける誘導加熱炉 | |
JP2693011B2 (ja) | 塗装金属板の焼付炉 | |
JP2874784B2 (ja) | 塗装金属板の焼付方法および焼付炉 | |
JPH08511064A (ja) | 亜鉛めっきした帯鋼の連続処理方法及び装置 | |
JPS60232275A (ja) | 塗装鋼板の加熱乾燥装置 | |
JPH01139178A (ja) | 塗装金属板の高速焼付方法 | |
JPH06114330A (ja) | 帯状材の連続塗装方法 | |
JPS634874A (ja) | 切板の塗覆装ラインにおける誘導加熱炉 | |
JPH0134079Y2 (ja) | ||
JPH03284374A (ja) | 塗装金属板の焼付方法 | |
JP2005262132A (ja) | 加熱炉内の雰囲気温度調整方法、並びに塗装金属帯の乾燥及び焼付装置 | |
JPS6078673A (ja) | 溶融亜鉛メツキ鋼板の塗装焼付方法 | |
JPS62149379A (ja) | 誘導加熱による切板塗装鋼板の塗膜均一硬化方法 | |
JPS6299479A (ja) | 塗装鋼板の焼付方法 | |
JP2807077B2 (ja) | 塗装コイル材の乾燥炉におけるヒューム付着防止システム | |
JPS5946712A (ja) | エナメル電線の焼付け方法 | |
JPH06142602A (ja) | 塗料連続焼付方法 | |
JPH08253822A (ja) | ステンレス鋼帯の連続焼鈍酸洗設備の操炉方法 | |
JPS61161173A (ja) | 塗装用乾燥炉及びその加熱方法 | |
JPS637670B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000405 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080512 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512 Year of fee payment: 13 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |