JPH07194858A - 往復式電気かみそり - Google Patents

往復式電気かみそり

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JPH07194858A
JPH07194858A JP6000949A JP94994A JPH07194858A JP H07194858 A JPH07194858 A JP H07194858A JP 6000949 A JP6000949 A JP 6000949A JP 94994 A JP94994 A JP 94994A JP H07194858 A JPH07194858 A JP H07194858A
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利夫 生田
Masao Tanahashi
正雄 棚橋
Takeshi Shiba
武志 柴
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    • B26B19/04Cutting heads therefor; Cutters therefor; Securing equipment thereof
    • B26B19/046Cutters being movable in the cutting head
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
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    • B26B19/04Cutting heads therefor; Cutters therefor; Securing equipment thereof
    • B26B19/10Cutting heads therefor; Cutters therefor; Securing equipment thereof involving two or more different types of reciprocating cutting elements, e.g. a pair of toothed shearing elements combined with a pair of perforated cutting elements or a combined toothed and perforated cutting assembly
    • B26B19/102Cutting heads therefor; Cutters therefor; Securing equipment thereof involving two or more different types of reciprocating cutting elements, e.g. a pair of toothed shearing elements combined with a pair of perforated cutting elements or a combined toothed and perforated cutting assembly with a secondary cutting unit being translated or slid into an operating position

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内刃押上バネによる押上力を適正範囲内に維
持しつつ、外刃ヘッドのフロート力を小さくする。肌へ
の追随性の増加と肌当たりの良さを得る。外刃を肌に強
く押し付けた場合であってもスムーズ感を得る。 【構成】 外刃ヘッド3にフロート力を作用する弾性ア
ーム18と内カセット弾性体17とを備える。内カセッ
ト弾性体17は、一定の撓み量に対する荷重が低い領域
から荷重が高い領域へ変化するような変曲点を持つフロ
ート力を外刃ヘッド3に作用する。フロート初期では内
刃押上バネの押上力と、弾性アーム18のフロート力と
により外刃ヘッド3にフロート力が発生する。外刃を肌
に強く押し付けた場合は、内カセット弾性体17による
フロート力が重畳されて一定の撓み量に対する荷重が高
い領域に変化する。肌当たり(スムーズ感)が良くな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の外刃ヘッドがフ
ロート自在に支持された往復式電気かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の往復式電気かみそりは、例えば図
14に示すように、外刃11(ネット刃)とこれを保持
する内カセット13とを有する外刃ヘッド3と、外刃1
1に内刃押上バネ(図示せず)によって押し付けられて
往復移動する内刃(図示せず)とから成り、各外刃ヘッ
ド3は外カセット15の両端15a,15bに設けたE
字状アーム40にてフロート自在に支持されている。図
中、12は外刃フレーム、30はスライドハンドル、3
1はスライドプレートである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
外刃ヘッド3では、内刃を外刃11に押し付けるための
内刃押上バネの押上力と、外カセット15に設けたE字
状アーム40のフロート力とにより外刃ヘッド3にフロ
ート力を発生させているため、一定の撓み量に対する荷
重は常に一定となる。また従来のE字状アーム40は外
カセット15の端面のセンター位置Mを境にして両側に
配置されているため、E字状アーム40の長さは短くな
り、このため一定の撓み量に対する荷重が大きくなっ
て、撓み時の発生応力が高くなり、これに伴い荷重の自
由度が減少すると共に、E字状アーム40のフロート力
が大きくなり、図8(a)のL11で示すようなフロート
カーブとなる。ここで、L11は従来の外刃ヘッド3のフ
ロート力(内刃押上バネの押上力とE字状アームのフロ
ート力の合力)を表しており、このようにフロート力が
大きいと、図15に示すように、外刃11を肌Hに押し
付けて使用する際に、外刃ヘッド3のフロートできる量
1 が小さくなり、肌Hへの追従角度θ1 も小さくな
る。この結果、外刃11に密着する肌Hの角度範囲が狭
くなり、肌Hへの追随性が減少し、さらには外刃ヘッド
3のフロート力が大きいために肌当たり(スムーズ感)
が悪くなるという問題もある。
【0004】なお、他の従来例として、実開昭48−5
7291号公報には、内刃押上バネの押上力のみで、一
定の撓み量に対する荷重が低い領域から一定の撓み量に
対する荷重が高い領域まで変化させる構造が開示されて
いるが、この従来例では、内刃押上バネの押上力のみで
外刃ヘッドをフロートさせるために、フロート力の変化
は内刃押上バネの押上力の変化となり、図8(a)のフ
ロートカーブL12に示すように、押上力の変化が大きく
なって適正な押上力から外れてしまう。さらに押上力の
変化が大きくなると外刃に対する内刃の摺動抵抗が大き
くなり、内刃の温度上昇や過負荷を招く(特に電池駆動
式では使用時間が短くなる)という問題もある。
【0005】さらに他の従来例として、特公昭46−1
1915号公報には、多数個の切断部材を各々1個ずつ
上昇する方向に作用する複数個の外刃押上バネにより弾
性支持する構造が開示されているが、この従来例では、
最初に中央の外刃ヘッドがフロートして中央の外刃押上
バネを撓ませるために、中央の外刃押上バネのバネ定数
で決まるフロート力が発生し、次に、中央の外刃ヘッド
が外側の外刃ヘッドに当接すると、その初期段階に外側
の外刃押上バネによるフロート力が重畳されるために、
フロート力は急激に上昇し、その後、外側の外刃押上バ
ネを撓ませつつフロートするため、図8に(a)のフロ
ートカーブL13に示すように、(中央の外刃押上バネの
バネ定数+外側の外刃押上バネのバネ定数)で決まるフ
ロート力が発生する。この結果、1つの外刃ヘッドのフ
ロート力が他の外刃ヘッドの影響を受けるようになり、
外刃ヘッドごとに独立したフロート力を発生させること
ができず、肌への密着感が悪くなるという問題が生じ
る。しかも、他の外刃ヘッドの影響を受けるために、図
8に(a)のフロートカーブL13中のFで示すように、
他の外刃ヘッドの影響を受けたときにフロート力の急激
な上昇が発生して肌当たりが一層悪くなるという問題も
生じる。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、内刃押上バネによ
る押上力を適正範囲内に維持しつつ、外刃ヘッドのフロ
ート力を小さくして、肌への追随性を増加させることが
できると同時に肌当たりを良くすることができ、且つ、
外刃を肌に強く押し付けた場合であってもゴツゴツとし
た感じがなくなり、衝撃力を少なくしてスムーズ感が得
られるようにした往復式電気かみそりを提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために、請求項1記載の発明は、外刃11を有する外
刃ヘッド3と、内刃押上バネ10により外刃11に押し
付けられて往復移動する内刃9とから成り、内刃押上バ
ネ10の押上力と同じ方向に向かうフロート力を外刃ヘ
ッド3に作用する第1の弾性部材61を備えた往復式電
気かみそりであって、一定の撓み量に対する荷重が低い
領域から一定の撓み量に対する荷重が高い領域へ変化す
るような変曲点を持つフロート力を、外刃ヘッド3に作
用する第2の弾性部材62により発生させることを特徴
とする。
【0008】請求項2記載の発明は、第1の弾性部材6
1が、フロート初期から外刃ヘッド3にフロート力を作
用することを特徴とする。請求項3記載の発明は、第1
の弾性部材61が、外刃ヘッド3を本体2に取付けるた
めの外カセット15に一端部が支持されると共に自由端
となった他端部に外刃ヘッド3の取付部21が設けられ
た弾性アーム8から成ることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、第2の弾性部材6
2が、フロート途中で第1の弾性部材61に接触して変
曲点を発生させるゴム体50から成ることを特徴とす
る。請求項5記載の発明は、第2の弾性部材62が、フ
ロート途中で第1の弾性部材61に接触して変曲点を発
生させるバネ体51から成ることを特徴とする。請求項
6記載の発明は、第2の弾性部材62が、フロート途中
で第1の弾性部材61に接触して変曲点を発生させる弾
性梁52から成ることを特徴とする。
【0010】請求項7記載の発明は、第1の弾性部材6
1及び第2の弾性部材62は、外刃ヘッド3を本体2に
取付けるための外カセットにおける内刃9の移動方向A
と平行な方向の両端位置に夫々設置されて成ることを特
徴とする。請求項8記載の発明は、外刃ヘッド3を複数
個並設すると共に、各外刃ヘッド3ごとに第2の弾性部
材62を設け、一定の撓み量に対する荷重が低い領域か
ら一定の撓み量に対する荷重が高い領域へ変化するよう
な変曲点を持つフロート力を各外刃ヘッド3ごとに発生
させることを特徴とする。
【0011】請求項9記載の発明は、変曲点の荷重を2
00gr〜400grの範囲Nに設定して成ることを特
徴とする。請求項10記載の発明は、外刃11を有する
外刃ヘッド3と、内刃押上バネ10により外刃11に押
し付けられて往復移動する内刃9とから成り、内刃押上
バネ10の押上力と同じ方向に向かうフロート力を作用
する弾性アーム18を備えた往復式電気かみそりであっ
て、上記弾性アーム18は、一定の撓み量に対する荷重
が低い領域から一定の撓み量に対する荷重が高い領域へ
変化するような変曲点を持つフロート力を発生させるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項11記載の発明は、弾性アーム18
は、フロート初期では外カセット15の第1の支点部P
1 を中心に弾性変形する共にフロート途中では第1の支
点部P1 から離間した外カセット15の第2の支点部P
2 を中心に弾性変形して変曲点を発生させることを特徴
とする。
【0013】
【作用】しかして、請求項1記載の発明によれば、内刃
9に作用して内刃9を外刃11に押し付ける内刃押上バ
ネ10と、内刃押上バネ10の押上力と同じ方向に向か
うフロート力を外刃ヘッド3に作用する第1の弾性部材
61と、一定の撓み量に対する荷重が低い領域から一定
の撓み量に対する荷重が高い領域へ変化するような変曲
点を持つフロート力を外刃ヘッド3に発生させる第2の
弾性部材62とを備えているから、フロート初期では内
刃押上バネ10の押上力と、第1の弾性部材61のフロ
ート力とにより外刃ヘッド3にフロート力が発生するた
めに、一定の撓み量に対する荷重が低い領域(ソフト領
域)となり、内刃押上バネ10による押上力を適正範囲
内に維持しつつ、外刃ヘッド3のフロート力が小さくな
るので、肌Hへの追随性が増加すると同時に肌当たりが
良くなる。また、外刃11を肌Hに強く押し付けたとき
には、第2の弾性部材62によるフロート力が重畳され
るために一定の撓み量に対する荷重が低い領域から荷重
が高い領域に変化することにより、外刃11を肌Hに強
く押し付けた場合であってもゴツゴツとした感じがなく
なり、衝撃力を少なくしてスムーズ感を得ることができ
る。
【0014】また、請求項2記載の発明によれば、第1
の弾性部材61はフロート初期から外刃ヘッド3にフロ
ート力を作用するから、内刃押上バネ10の押上力を適
正範囲内で維持しながら、外刃11を肌Hに押し当てた
初期段階から肌Hへの追随性を増加させることができ
る。また、請求項3記載の発明によれば、第1の弾性部
材61が、外刃ヘッド3を本体2に取付けるための外カ
セット15に一端部が支持されると共に自由端となった
他端部に外刃ヘッド3の取付部21が設けられた弾性ア
ーム18から成るから、弾性アーム18の一端部から他
端部までの長さを長くすることができる。従って、一定
の撓みに対する荷重が小さくなって、弾性アーム18の
撓み時の発生応力が低くなり、これに伴い荷重の自由度
が増加すると共に、外刃ヘッド3のフロート力が小さく
なる。
【0015】また、請求項4記載の発明によれば、第2
の弾性部材62をフロート途中で第1の弾性部材61に
接触して変曲点を発生させるゴム体50にて構成したか
ら、ゴム体50を設置するという簡単な構造で、弾性ア
ーム18はフロート途中でゴム体50と接触して変曲点
を発生するようになり、外刃11を肌Hに強く押し付け
た場合であってもゴツゴツとした感じが無くなり、衝撃
力を少なくしてスムーズ感を得ることができる。
【0016】また、請求項5記載の発明によれば、第2
の弾性部材62をフロート途中で第1の弾性部材61に
接触して変曲点を発生させるバネ体51にて構成したか
ら、バネ体51を設置するという簡単な構造で、弾性ア
ーム18はフロート途中でバネ体51と接触して変曲点
を発生するようになり、外刃11を肌Hに強く押し付け
た場合であってもゴツゴツとした感じが無くなり、衝撃
力を少なくしてスムーズ感を得ることができる。
【0017】また、請求項6記載の発明によれば、第2
の弾性部材62をフロート途中で第1の弾性部材61に
接触して変曲点を発生させる弾性梁52にて構成したか
ら、弾性アーム18はフロート途中で弾性梁52と接触
して変曲点を発生するようになり、外刃11を肌Hに強
く押し付けた場合であってもゴツゴツとした感じが無く
なり、衝撃力を少なくしてスムーズ感を得ることができ
る。しかも、弾性梁52は外カセット15に一体形成す
ることができるので、部品点数を減らして構造を一層簡
略化することができる。
【0018】また、請求項7記載の発明によれば、第1
の弾性部材61及び第2の弾性部材62を、外刃ヘッド
3を本体2に取付けるための外カセット15における内
刃9の移動方向Aと平行な方向の両端位置に夫々設置し
たから、第1の弾性部材61及び第2の弾性部材62か
ら外刃ヘッド3に夫々作用するフロート力のバランスが
良くなり、外刃11が肌Hに密着し易くなる。
【0019】また、請求項8記載の発明によれば、外刃
ヘッド3を複数個並設すると共に、各外刃ヘッド3ごと
に第2の弾性部材62を設け、一定の撓み量に対する荷
重が低い領域から一定の撓み量に対する荷重が高い領域
へ変化するような変曲点を持つフロート力を各外刃ヘッ
ド3ごとに発生させるようにしたから、複数の外刃ヘッ
ド3を独立してフロートさせることができると同時に、
1つの外刃ヘッド3のフロート途中で他の外刃ヘッド3
の影響を受けるという問題がなくなり、外刃11ごとの
肌Hへの密着感を良くすることができる。しかも、他の
外刃ヘッド3の影響を受けないためにフロート力の急激
な上昇が発生するのを防止でき、外刃ヘッド3ごとの肌
当たりを良くすることができる。
【0020】また、請求項9記載の発明によれば、変曲
点の荷重を200gr〜400grの範囲Nに設定した
ことにより、外刃11を肌Hに強く押し付けても肌当た
りの良い範囲内で外刃ヘッド3にフロート力を発生する
ようになる。従って、外刃11を肌Hに強く押し付けた
場合であってもゴツゴツとした感じがなくなり、衝撃力
を少なくしてスムーズ感を得ることができる。
【0021】また、請求項10記載の発明によれば、内
刃9に作用して内刃9を外刃11に押し付ける内刃押上
バネ10と、内刃押上バネ10の押上力と同じ方向に向
かうフロート力を外刃ヘッド3に作用する弾性アーム1
8とを備え、この弾性アーム18が、一定の撓み量に対
する荷重が低い領域から一定の撓み量に対する荷重が高
い領域へ変化するような変曲点を持つフロート力を外刃
ヘッド3に発生させるように構成されているから、フロ
ート初期では内刃押上バネ10の押上力と、変曲点に至
る前の弾性アーム18のフロート力とにより外刃ヘッド
3にフロート力が発生するために、一定の撓み量に対す
る荷重が低い領域となり、内刃押上バネ10による押上
力を適正範囲内に維持しつつ、外刃ヘッド3のフロート
力が小さくなり、肌Hへの追随性が増加すると同時に肌
当たりが良くなる。また、外刃11を肌Hに強く押し付
けたときには、弾性アーム18による荷重が高い領域へ
の変曲点を発生するようになるので、外刃11を肌Hに
強く押し付けた場合であってもゴツゴツとした感じがな
くなり、衝撃力を少なくしてスムーズ感を得ることがで
きる。
【0022】さらに、請求項11記載の発明によれば、
弾性アーム18が、フロート初期では外カセット15の
第1の支点部P1 を中心に弾性変形する共にフロート途
中では第1の支点部P1 から離間した外カセット15の
第2の支点部P2 を中心に弾性変形して変曲点を発生さ
せるものであるから、フロート初期とフロート途中とで
弾性アーム18の変形長さを変化させることにより、第
2の弾性部材を用いずに、一定の撓みに対する荷重が低
い領域から荷重が高い領域まで変化するような変曲点を
外刃ヘッド3に発生させることができる。従って、少な
い部品点数でしかも簡単な構造で、外刃11を肌Hに強
く押し付けたときのゴツゴツとした感じをなくすことが
でき、衝撃力が少なくなってスムーズ感が得られるよう
になる。
【0023】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例を図1〜図8
に基づいて詳述する。本実施例に用いられる往復式電気
かみそり1は、図3に示すように、本体2のハウジング
7内にモータ4、電池部5、スイッチ部6等が収納され
ると共に、モータ4の出力軸には、偏心軸(図示せず)
と、この偏心軸の回転を往復動に変換する一対の駆動子
8,8とが連結されており、本体2の上面に突出した各
駆動子8,8の上部に内刃9,9が連結されている。こ
の内刃9には、駆動子8内に取付けられた圧縮コイルバ
ネから成る内刃押上バネ10による押上力が常に作用し
ており、この内刃押上バネ10により内刃9は常に上方
へとバネ付勢されている。
【0024】一方、各外刃ヘッド3は、金属薄板状のネ
ット刃がかまぼこ状に湾曲して内カセット13に張設保
持される外刃11と、この外刃11を保持する内カセッ
ト13とで構成されている。内カセット13は、図2に
示すように、その両端に外カセット取付用孔14が設け
られ、内カセット13が外カセット15の下方開口から
外カセット15内に納められて、外カセット取付用孔1
4が外カセット15の内カセット連結ボス16に係合す
ることによって、内カセット13は外カセット15に着
脱自在に取り付けられる。さらに内カセット13の両端
の下部には第2の弾性部材62を構成する内カセット弾
性体17が夫々延出され、この内カセット弾性体17の
先端部17aが上下方向に弾性変形自在となっている。
【0025】内カセット13が取付けられる外カセット
15は、合成樹脂の成形によって矩形枠状に形成されて
おり、内刃9の移動方向A(図4)と平行な方向の外カ
セット15の両端15a,15bには、第1の弾性部材
61を構成する成形品から成る上下一対の弾性アーム1
8,18が夫々設けられている。以下、外カセット15
の一端15a側の上下一対の弾性アーム18,18につ
いて説明する。尚、外カセット15の他端15b側の上
下一対の弾性アーム18,18は一端15a側の上下一
対の弾性アーム18,18と左右対称構造を有してお
り、対応する箇所には同一符号を付してその説明を省略
する。
【0026】各弾性アーム18,18は、図1に示すよ
うに、上下2本の弾性脚部19と連結部20と取付部2
1とで夫々構成される。上側の弾性アーム18は、L1
の長さを有する2本の弾性脚部19の各一端部が外カセ
ット15の一方の側端15cに支持されており、自由端
となった各他端部が外カセット15の他方の側端15b
側にて長さL2 の連結部20を介して互いに連結されて
いる。この連結部20の下端部からは外カセット15の
一方の側端15c側に向けて長さL3 で折り返された取
付部21が延出され、この取付部21に内カセット連結
ボス16が設けられている。一方、下側の弾性アーム1
8は、L1 の長さを有する2本の弾性脚部19の各一端
部が外カセット15の他方の側端15dに支持されてお
り、自由端となった各他端部が外カセット15の一方の
側端15cがわにて長さL2 の連結部20を介して互い
に連結されている。この連結部20の上端部からは外カ
セット15の他方の側端15c側に向けて長さL3 で折
り返された取付部21が延出され、この取付部21に内
カセット連結ボス16が設けられている。
【0027】さらに、外カセット15の底部には、内カ
セット13の内カセット弾性体17に対応した位置にス
トッパ面22が設けられており、外刃ヘッド3が押し下
げられて内カセット弾性体17の先端部17aがストッ
パ面22に弾接することによりストッパ面22が内カセ
ット弾性体17を弾性変形させて外刃ヘッド3を最下点
までフロートさせることができる構造となっている。
【0028】なお、外カセット15の一端部の外面に
は、図2に示すスライドハンドル30が配設され、この
スライドハンドル30の内面側にはスライドプレート3
1が配設されており、スライドハンドル30とスライド
プレート31とは、スライドハンドル30が備えている
フック32を外カセット15に設けた長孔33を通じて
スライドプレート31に係合させることで外カセット1
5にスライド自在に取り付けられる。また外カセット1
5の両端部の外面には、飾り釦35が付設されたフック
部36,36が設けられ、各フック部36,36により
外カセット15が外刃フレーム12に着脱自在に取り付
けられるようになっている。
【0029】次に、動作を説明する。図3に示すスイッ
チ部6にてモータ4を駆動したときは、モータ4の回転
が駆動子8,8によって往復動に変換され、この往復動
で外刃11の内面に内刃9が摺接しながら往復駆動さ
れ、この状態で外刃11を肌Hに押し当てる。先ずフロ
ート無しの段階では、図5(a)に示すように弾性アー
ム18は上方に変形しているため、弾性アーム18にお
いては負のフロート力が発生し、内刃押上バネ10の押
上力のみが内刃9に作用している。
【0030】次に、外刃11を肌に押し付けると、外刃
11には弾性アーム18による正のフロート力が作用し
て、外刃ヘッド3には内刃押上バネ10と弾性アーム1
8によるフロート力が発生する。なお上下一対の弾性ア
ーム18,18は同じ動作を行ない、以下一方の弾性ア
ーム8の動作について説明する。各弾性アーム18は外
カセット15の端面のセンター位置Mを境にして一方に
支持点P(又は連結部20)、他方に連結部20(又は
支持点P)が存在しており、上下一対の弾性アーム18
の夫々の長さが長く設定されている。従って、弾性部材
18における一定の撓みに対する荷重が小さくなって、
撓み時の発生応力が低くなり、荷重の自由度が増加する
と共に、外刃ヘッド3のフロート力が小さくなり、肌H
への追随性を増加させることができる。
【0031】さらに、外刃11を肌Hに強く押し付けた
場合は、図5(b)に示すように、内カセット13に設
けた内カセット弾性体17の先端部17aが外カセット
15のストッパ面22に接触し、内カセット弾性体17
が弾性変形することによって、外刃ヘッド3には内刃押
上バネ10及び弾性アーム18によるフロート力と内カ
セット弾性体17によるフロート力の合力が発生する。
このとき、一定の撓み量に対する荷重が低い領域から一
定の撓み量に対する荷重が高い領域に変化するような変
曲点を持つフロート力が発生する。これを図8(a)の
フロートカーブLで示す。またこの変曲点は、図8
(b)に示すように、200gr〜400grの範囲N
に存在している。この200gr〜400grの範囲N
は、肌当たりの5段階官能テストの結果、外刃11を肌
Hに強く押し付けた場合であってもゴツゴツとした感じ
がなくなり、衝撃力を少なくしてスムーズ感が得られる
ことが明らかとなった。
【0032】ここで、本発明の外刃ヘッド3のフロート
量とフロート力との関係を図7に示す。同図において、
Cは各外刃ヘッド3のフロート力、C1 は内刃押上バネ
10の押上力、C2 は弾性アーム18のフロート力、C
3 は内カセット弾性体17のフロート力を示す。dはフ
ロート初期では弾性アーム18は上方に変形されている
ため、負のフロート力が発生し、この負のフロート力が
発生する範囲を示す。外刃ヘッド3のフロート力Cは内
刃押上バネの押上力C1 と弾性アーム18のフロート力
2 と内カセット弾性体17のフロート力C3 との合力
となるが、弾性アーム18のフロート力は前述したよう
に小さく、しかもフロート初期では内カセット弾性体1
7のフロート力C3 が作用しないために、図6に示すよ
うに、外刃11を肌Hに押し付けて使用する際に、外刃
ヘッド3のフロートできる量h2(>図15のh1 )が
大きくなり、肌Hへの追従角度θ2 (>図15のθ1
が大きくなるので、外刃11に対する肌Hの密着範囲を
増加させることができ、しかも、フロート力が小さいた
めに肌Hへの追随性の増加と同時に肌当たりを良くする
ことができる。特に、内刃押上バネ10以外の弾性アー
ム18と内カセット弾性体17を外カセット15におけ
る内刃9の移動方向Aと平行な方向の両端位置に夫々設
置してあるから、弾性アーム18及び内カセット弾性体
17から外刃ヘッド3に夫々作用するフロート力のバラ
ンスが良くなり、外刃11が肌Hに密着し易くなる。し
かも、内刃押上バネ10の押上力を適正範囲内に維持で
きるので、外刃11に対する内刃9の摺動抵抗を小さく
して、内刃9の温度上昇や過負荷を招く(特に電池駆動
式では使用時間が短くなる)という問題を解消できると
いう利点もある。
【0033】また、本実施例では、2個(3個以上であ
ってもよい)の外刃ヘッド3を並設すると共に、各外刃
ヘッド3ごとに内カセット弾性体17を設置し、一定の
撓み量に対する荷重が低い領域から一定の撓み量に対す
る荷重が高い領域へ変化するような変曲点を持つフロー
ト力を各外刃ヘッド3ごとに発生させるようにしたか
ら、複数の外刃ヘッド3を独立してフロートさせること
ができると同時に、1つの外刃ヘッド3のフロート途中
で他の外刃ヘッド3の影響を受けるという問題がなくな
り、外刃11ごとの肌Hへの密着感を良くすることがで
きる。しかも、他の外刃ヘッド3の影響を受けないため
にフロート力の急激な上昇が発生するのを防止でき、外
刃ヘッド3ごとの肌当たりを夫々良くすることができ
る。 (実施例2)本発明の第2の実施例を図9及び図10に
示す。本実施例では、上記実施例で用いた第2の弾性部
材62(内カセット弾性体17)を省略し、第1の弾性
部材61(弾性アーム18)のみで一定の撓み量に対す
る荷重が低い領域から一定の撓み量に対する荷重が高い
領域へ変化するような変曲点を持つフロート力を外刃ヘ
ッド3に発生させるように構成したものである。
【0034】先ず、外刃11を保持する内カセット13
の両端には外カセット取付用孔14が設けられ、内カセ
ット13が外カセット15の下方開口から外カセット1
5内に納められて、外カセット取付用孔14が外カセッ
ト15の内カセット連結ボス16に係合することによっ
て、内カセット13は外カセット15に着脱自在に取り
付けられる。
【0035】内カセット13を保持する外カセット15
は、合成樹脂の成形によって矩形枠状に形成されてお
り、内刃9の移動方向Aと平行な方向の外カセット15
の両端15a(一方は図示せず)には、第1の弾性部材
61を構成する成形品から成る上下一対の弾性アーム1
8,18が夫々設けられている。各弾性アーム18,1
8は、上下2本の弾性脚部19と連結部20と取付部2
1とで夫々構成される。上側の弾性アーム18は、L1
の長さを有する2本の弾性脚部19の各一端部が外カセ
ット15の一方の側端15c(第1の支点部P1)に支
持されており、自由端となった各他端部が外カセット1
5の他方の側端15b側にて長さL2 の連結部20を介
して互いに連結されている。この連結部20の下端部か
らは外カセット15の一方の側端15c側に向けて長さ
3 で折り返された取付部21が延出され、この取付部
21に内カセット連結ボス16が設けられている。一
方、下側の弾性アーム18は、L1 の長さを有する2本
の弾性脚部19の各一端部が外カセット15の他方の側
端15d(第1の支点部P1 )に支持されており、自由
端となった各他端部が外カセット15の一方の側端15
cがわにて長さL2 の連結部20を介して互いに連結さ
れている。この連結部20の上端部からは外カセット1
5の他方の側端15c側に向けて長さL3 で折り返され
た取付部21が延出され、この取付部21に内カセット
連結ボス16が設けられている。
【0036】さらに、外カセット15のセンター部分の
上部には上側の弾性アーム18の中央部側の下方位置に
第2の支点部P2 が設けられており、上側の弾性アーム
18はフロート初期では第1の支点部P1 を中心に弾性
変形すると共にフロート途中では第2の支点部P2 を中
心に弾性変形するようになっている。一方、外カセット
15のセンター部分の下部には下側の弾性アーム18の
中央部側の下方位置に第2の支点部P2 が設けられてお
り、下側の弾性アーム18はフロート初期では第1の支
点部P1 を中心に弾性変形すると共にフロート途中では
第2の支点部P 2 を中心に弾性変形するようになってい
る。従って、フロート初期とフロート途中とで各弾性ア
ーム18の変形長さが夫々変化することにより、第2の
弾性部材を用いずに、一定の撓みに対する荷重が低い領
域から荷重が高い領域まで変化するような変曲点を外刃
ヘッド3に発生させることができる。従って、少ない部
品点数でしかも簡単な構造で、外刃11を肌Hに強く押
し付けたときのゴツゴツとした感じをなくすことがで
き、衝撃力が少なくなってスムーズ感が得られるように
なる。
【0037】ここで、本発明の外刃ヘッド3のフロート
量とフロート力との関係を図10に示す。同図におい
て、Cは各外刃ヘッド3のフロート力、C1 は内刃押上
バネ(図示せず)の押上力、C2 は弾性アーム18のフ
ロート力を示す。dはフロート初期では弾性アーム18
は上方に変形されているため、負のフロート力が発生
し、この負のフロート力が発生する範囲を示す。各外刃
ヘッド3のフロート力Cは内刃押上バネの押上力C1
弾性アーム18のフロート力C2 の合力となるが、弾性
アーム18のフロート力は前述したように小さいため
に、図6に示したように、外刃11を肌Hに押し付けて
使用する際に、外刃ヘッド3のフロートできる量h2
大きくなり、肌Hへの追従角度θ2 が大きくなるので、
外刃11に対する肌Hの密着範囲を増加させることがで
き、しかもフロート力が小さいために肌Hへの追随性を
増加させることができると同時に肌当たりを良くするこ
とができる。特に、内刃押上バネ10以外の弾性アーム
18と内カセット弾性体17を外カセット15における
内刃9の移動方向Aと平行な方向の両端位置に夫々設置
してあるから、弾性アーム18及び内カセット弾性体1
7から外刃ヘッド3に夫々作用するフロート力のバラン
スが良くなり、外刃11が肌Hに密着し易くなる。その
うえ内刃押上バネの押上力を適正範囲内に維持できるの
で、外刃11に対する内刃の摺動抵抗を小さくして、内
刃の温度上昇や過負荷を招く(特に電池駆動式では使用
時間が短くなる)という問題を解消できるという利点が
ある。 (実施例3)本発明の第3の実施例を図11に示す。本
実施例では、第2の弾性部材62として、フロート途中
で弾性アーム18に接触して変曲点を発生させるゴム体
50を用い、このゴム体50を外カセット15に取付け
たものである。
【0038】先ず、内カセット(図示せず)を保持する
外カセット15は、合成樹脂の成形によって矩形枠状に
形成されており、内刃(図示せず)の移動方向と平行な
方向の外カセット15の両端15a(一方は図示せず)
には、第1の弾性部材61を構成する成形品から成る上
下一対の弾性アーム18,18が夫々設けられている。
【0039】各弾性アーム18,18は、上下2本の弾
性脚部19と連結部20と取付部21とで夫々構成され
る。上側の弾性アーム18は、L1 の長さを有する2本
の弾性脚部19の各一端部が外カセット15の一方の側
端15cに支持されており、自由端となった各他端部が
外カセット15の他方の側端15b側にて長さL2 の連
結部20を介して互いに連結されている。この連結部2
0の下端部からは外カセット15の一方の側端15c側
に向けて長さL3 で折り返された取付部21が延出さ
れ、この取付部21に内カセット連結ボス16が設けら
れている。一方、下側の弾性アーム18は、L1 の長さ
を有する2本の弾性脚部19の各一端部が外カセット1
5の他方の側端15dに支持されており、自由端となっ
た各他端部が外カセット15の一方の側端15cがわに
て長さL2 の連結部20を介して互いに連結されてい
る。この連結部20の上端部からは外カセット15の他
方の側端15c側に向けて長さL3 で折り返された取付
部21が延出され、この取付部21に内カセット連結ボ
ス16が設けられている。
【0040】さらに、上側の弾性アーム18の連結部2
0の下方に対応する外カセット15の側端には一方のゴ
ム体50が固定されており、また、下側の弾性アーム1
8の連結部20の下方に対応する外カセット15の側端
には他方のゴム体50が固定されている。しかして、フ
ロート初期では弾性アーム18が弾性変形することによ
り、一定の撓み量に対する荷重が低くなり、このとき、
弾性アーム18の撓み時の発生応力が低く、外刃ヘッド
3のフロート力が小さくなり、肌への追随性を増加させ
ることができるが、フロート途中では弾性アーム18の
連結部20がゴム体50に接触してゴム体50が弾性変
形することにより、外刃ヘッド3には弾性アーム18に
よるフロート力とゴム体50による弾性力の合力が発生
する。その結果、一定の撓み量に対する荷重が低い領域
から荷重が高い領域に変化するような変曲点を持つフロ
ート力をゴム体50を設置するという簡単な構造で発生
させることができ、外刃11を肌に強く押し付けた場合
であってもゴツゴツとした感じがなくなり、衝撃力を少
なくしてスムーズ感を得ることができる。 (実施例4)本発明の第4の実施例を図12に示す。本
実施例では、第2の弾性部材62として、フロート途中
で弾性アーム18に接触して変曲点を発生させる圧縮コ
イルバネから成るバネ体51を用い、このバネ体51を
外カセット15に取付けたものである。
【0041】先ず、内カセット(図示せず)を保持する
外カセット15は、合成樹脂の成形によって矩形枠状に
形成されており、内刃(図示せず)の移動方向と平行な
方向の外カセット15の両端15a(一方は図示せず)
には、第1の弾性部材61を構成する成形品から成る上
下一対の弾性アーム18,18が夫々設けられている。
【0042】各弾性アーム18,18は、上下2本の弾
性脚部19と連結部20と取付部21とで夫々構成され
る。上側の弾性アーム18は、L1 の長さを有する2本
の弾性脚部19の各一端部が外カセット15の一方の側
端15cに支持されており、自由端となった各他端部が
外カセット15の他方の側端15b側にて長さL2 の連
結部20を介して互いに連結されている。この連結部2
0の下端部からは外カセット15の一方の側端15c側
に向けて長さL3 で折り返された取付部21が延出さ
れ、この取付部21に内カセット連結ボス16が設けら
れている。一方、下側の弾性アーム18は、L1 の長さ
を有する2本の弾性脚部19の各一端部が外カセット1
5の他方の側端15dに支持されており、自由端となっ
た各他端部が外カセット15の一方の側端15cがわに
て長さL2 の連結部20を介して互いに連結されてい
る。この連結部20の上端部からは外カセット15の他
方の側端15c側に向けて長さL3 で折り返された取付
部21が延出され、この取付部21に内カセット連結ボ
ス16が設けられている。
【0043】さらに、上側の弾性アーム18の連結部2
0の下方に対応する外カセット15の側端には圧縮コイ
ルバネから成る一方のバネ体51が設置されており、ま
た、下側の弾性アーム18の連結部20の下方に対応す
る外カセット15の側端には圧縮コイルバネから成る他
方のバネ体51が設置されている。しかして、フロート
初期では弾性アーム18が弾性変形することにより、一
定の撓み量に対する荷重が低くなり、外刃ヘッド3のフ
ロート力は小さく、肌への追随性を増加させることがで
きるが、フロート途中では弾性アーム18の連結部20
がバネ体51に接触してバネ体51が弾性変形すること
により、外刃ヘッド3には弾性アーム18によるフロー
ト力とバネ体51による弾性力の合力が発生する。従っ
て、一定の撓み量に対する荷重が低い領域から荷重が高
い領域に変化するような変曲点を持つフロート力をバネ
体51を設置するという簡単な構造で発生させることが
でき、外刃11を肌に強く押し付けた場合であってもゴ
ツゴツとした感じがなくなり、衝撃力を少なくしてスム
ーズ感を得ることができる。 (実施例5)本発明の第5の実施例を図13に示す。本
実施例では、第2の弾性部材62として、フロート途中
で弾性アーム18に接触して変曲点を発生させる片持ち
梁(或いは両持ち梁であってもよい)から成る弾性梁5
2を用い、この弾性梁52を外カセット15に一体形成
したものである。
【0044】先ず、内カセット(図示せず)を保持する
外カセット15は、合成樹脂の成形によって矩形枠状に
形成されており、内刃(図示せず)の移動方向と平行な
方向の外カセット15の両端15a(一方は図示せず)
には、第1の弾性部材61を構成する成形品から成る上
下一対の弾性アーム18,18が夫々設けられている。
各弾性アーム18,18は、上下2本の弾性脚部19と
連結部20と取付部21とで夫々構成される。上側の弾
性アーム18は、L1 の長さを有する2本の弾性脚部1
9の各一端部が外カセット15の一方の側端15cに支
持されており、自由端となった各他端部が外カセット1
5の他方の側端15b側にて長さL2 の連結部20を介
して互いに連結されている。この連結部20の下端部か
らは外カセット15の一方の側端15c側に向けて長さ
3 で折り返された取付部21が延出され、この取付部
21に内カセット連結ボス16が設けられている。一
方、下側の弾性アーム18は、L1 の長さを有する2本
の弾性脚部19の各一端部が外カセット15の他方の側
端15dに支持されており、自由端となった各他端部が
外カセット15の一方の側端15cがわにて長さL2
連結部20を介して互いに連結されている。この連結部
20の上端部からは外カセット15の他方の側端15c
側に向けて長さL3 で折り返された取付部21が延出さ
れ、この取付部21に内カセット連結ボス16が設けら
れている。
【0045】さらに、上側の弾性アーム18の連結部2
0の下方に対応する外カセット15の側端には片持ち梁
から成る一方の弾性梁52が形成されており、また、下
側の弾性アーム18の連結部20の下方に対応する外カ
セット15の側端には片持ち梁から成る他方の弾性梁5
2が配設されている。上記各弾性梁52は自由端となっ
た他端部がわが上向きに傾斜しており、上下に弾性変形
自在となっている。しかして、フロート初期では弾性ア
ーム18が弾性変形することにより、一定の撓み量に対
する荷重が低く、外刃ヘッド3のフロート力は小さく、
肌への追随性を増加させることができるが、フロート途
中では弾性アーム18の連結部20が弾性梁52の他端
部に接触して、弾性梁52を弾性変形させることによ
り、外刃ヘッド3には弾性アーム18によるフロート力
と弾性梁52による弾性力の合力が発生する。従って、
一定の撓み量に対する荷重が低い領域から荷重が高い領
域に変化するような変曲点を持つフロート力を弾性梁5
2にて発生させることができるので、外刃11を肌に強
く押し付けた場合であってもゴツゴツとした感じがなく
なり、衝撃力を少なくしてスムーズ感を得ることができ
る。しかも、弾性梁52は片持ち梁(或いは両持ち梁で
あってもよい)を外カセット15に一体化されて構成さ
れるので、上記実施例3に示すゴム体50や実施例4に
示すバネ体51のように別体を用いる必要がなくなり、
部品点数を削減して構造の一層の簡略化を図ることがで
きる。
【0046】なお、上記各実施例では、複数の外刃形状
に対するフロート構造を説明したけれど、1つの外刃形
状においても当然適用され得るものである。また、外カ
セット15と外刃フレーム12とを着脱自在の別部品を
用いたけれども、これに限らず、外カセット15と外刃
フレーム12とを一体化したものを用いるようにしても
よい。
【0047】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明は、外
刃を有する外刃ヘッドと、内刃押上バネにより外刃に押
し付けられて往復移動する内刃とから成り、内刃押上バ
ネの押上力と同じ方向に向かうフロート力を外刃ヘッド
に作用する第1の弾性部材を備えた往復式電気かみそり
であって、一定の撓み量に対する荷重が低い領域から一
定の撓み量に対する荷重が高い領域へ変化するような変
曲点を持つフロート力を、外刃ヘッドに作用する第2の
弾性部材により発生させるものであるから、フロート初
期では内刃押上バネの押上力と、第1の弾性部材のフロ
ート力とにより外刃ヘッドにフロート力が発生するため
に、一定の撓み量に対する荷重が低い領域(ソフト領
域)となり、内刃押上バネによる押上力を適正範囲内に
維持しつつ、外刃ヘッドのフロート力が小さくなる。そ
の結果、肌への追随性が増加すると同時に肌当たりが良
くなり、また、外刃を肌に強く押し付けたときには、第
2の弾性部材によるフロート力が重畳されるために一定
の撓み量に対する荷重が低い領域から荷重が高い領域に
変化することにより、外刃を肌に強く押し付けた場合で
あっても衝撃力を少なくしてスムーズ感を得ることがで
きる。さらに、内刃押上バネの押上力を適正範囲内に維
持できるので、外刃に対する内刃の摺動抵抗を小さくし
て、内刃の温度上昇や過負荷を招く(特に電池駆動式で
は使用時間が短くなる)という問題を解消できるという
効果がある。
【0048】また、請求項2記載の発明は、第1の弾性
部材が、フロート初期から外刃ヘッドにフロート力を作
用するものであるから、内刃押上バネの押上力を適正範
囲内で維持しながら、外刃を肌に押し当てた初期段階か
ら肌への追随性を増加させることができるという効果が
ある。また、請求項3記載の発明は、第1の弾性部材
が、外刃ヘッドを本体に取付けるための外カセットに一
端部が支持されると共に自由端となった他端部に外刃ヘ
ッドの取付部が設けられた弾性アームから成るから、弾
性アームの一端部から他端部までの長さを長くして一定
の撓みに対する荷重を小さくすることができ、これに伴
い荷重の自由度が増加すると共に、外刃ヘッドのフロー
ト力が小さくなる結果、肌への追随性を増加させること
ができると同時に肌当たりを良くすることができるとい
う効果がある。
【0049】また、請求項4記載の発明は、第2の弾性
部材が、フロート途中で第1の弾性部材に接触して変曲
点を発生させるゴム体から成るから、ゴム体を設置する
という簡単な構造で、弾性アームはフロート途中でゴム
体と接触して変曲点を発生させることができ、外刃を肌
に強く押し付けた場合であっても衝撃力を少なくしてス
ムーズ感を得ることができるという効果がある。
【0050】また、請求項5記載の発明は、第2の弾性
部材が、フロート途中で第1の弾性部材に接触して変曲
点を発生させるバネ体から成るから、バネ体を設置する
という簡単な構造で、弾性アームはフロート途中でバネ
体と接触して変曲点を発生させることができ、外刃を肌
に強く押し付けた場合であっても衝撃力を少なくしてス
ムーズ感を得ることができるという効果がある。
【0051】また、請求項6記載の発明は、第2の弾性
部材が、フロート途中で第1の弾性部材に接触して変曲
点を発生させる弾性梁から成るから、弾性アームはフロ
ート途中で弾性梁と接触して変曲点を発生させることが
でき、外刃を肌に強く押し付けた場合であっても衝撃力
を少なくしてスムーズ感を得ることができると共に、弾
性梁を外カセットに一体形成することにより、部品点数
を減らして構造を一層簡略化することができるという効
果がある。
【0052】また、請求項7記載の発明は、第1の弾性
部材及び第2の弾性部材が、外刃ヘッドを本体に取付け
るための外カセットにおける内刃の移動方向と平行な方
向の両端位置に夫々設置されて成るから、第1の弾性部
材及び第2の弾性部材から外刃ヘッドに夫々作用するフ
ロート力のバランスが良くなり、外刃が肌に密着し易く
なり、外刃に対する肌の密着範囲を増加させることがで
きるという効果がある。
【0053】また、請求項8記載の発明は、外刃ヘッド
を複数個並設すると共に、各外刃ヘッドごとに第2の弾
性部材を設け、一定の撓み量に対する荷重が低い領域か
ら一定の撓み量に対する荷重が高い領域へ変化するよう
な変曲点を持つフロート力を各外刃ヘッドごとに発生さ
せるものであるから、複数の外刃ヘッドを独立してフロ
ートさせることができると同時に、1つの外刃ヘッドの
フロート途中で他の外刃ヘッドの影響を受けるという問
題がなくなる結果、外刃ごとの肌への密着感を良くする
ことができ、しかも他の外刃ヘッドの影響を受けないた
めにフロート力の急激な上昇が発生するのを防止でき、
外刃ヘッドごとの肌当たりを良くすることができるとい
う効果がある。
【0054】また、請求項9記載の発明は、変曲点の荷
重を200gr〜400grの範囲に設定して成るか
ら、外刃を肌に強く押し付けても肌当たりの良い範囲内
で外刃ヘッドにフロート力を発生させることができる結
果、外刃を肌に強く押し付けた場合であっても衝撃力を
少なくしてスムーズ感を得ることができるという効果が
ある。
【0055】また、請求項10記載の発明は、外刃を有
する外刃ヘッドと、内刃押上バネにより外刃に押し付け
られて往復移動する内刃とから成り、内刃押上バネの押
上力と同じ方向に向かうフロート力を作用する弾性アー
ムを備えた往復式電気かみそりであって、上記弾性アー
ムは、一定の撓み量に対する荷重が低い領域から一定の
撓み量に対する荷重が高い領域へ変化するような変曲点
を持つフロート力を発生させるものであるから、フロー
ト初期では内刃押上バネの押上力と、変曲点に至る前の
弾性アームのフロート力とにより外刃ヘッドにフロート
力が発生するために、一定の撓み量に対する荷重が低い
領域となり、外刃ヘッドのフロート力が小さくなり、肌
への追随性が増加すると同時に肌当たりが良くなる。ま
た、外刃を肌に強く押し付けたときには、荷重が高い領
域への変曲点を発生させることができるので、外刃を肌
に強く押し付けた場合であっても衝撃力を少なくしてス
ムーズ感を得ることができる。しかも、第2の弾性部材
を省略できるので、部品点数を少なくして構造の簡略化
を図ることができる。さらに、内刃押上バネの押上力を
適正範囲内に維持できるので、外刃に対する内刃の摺動
抵抗を小さくして、内刃の温度上昇や過負荷を招く(特
に電池駆動式では使用時間が短くなる)という問題を解
消できるという効果がある。
【0056】さらに、請求項11記載の発明は、弾性ア
ームが、フロート初期では外カセットの第1の支点部を
中心に弾性変形する共にフロート途中では第1の支点部
から離間した外カセットの第2の支点部を中心に弾性変
形して変曲点を発生させるものであるから、フロート初
期とフロート途中とで弾性アームの変形長さを変化させ
ることにより、第2の弾性部材を用いずに、一定の撓み
に対する荷重が低い領域から荷重が高い領域まで変化す
るような変曲点を外刃ヘッドに発生させることができ
る。その結果、少ない部品点数でしかも簡単な構造で、
外刃を肌に強く押し付けたときの衝撃力を少なくしてス
ムーズ感を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いられる内カセットと外
カセットの分解側面図である。
【図2】同上の外刃ヘッドの分解斜視図である。
【図3】同上の往復式電気かみそりの断面図である。
【図4】同上の本体と内刃の分解斜視図である。
【図5】(a)(b)は外刃ヘッドのフロート状態を示
す断面図である。
【図6】同上の外刃と肌との密着状態の説明図である。
【図7】同上のフロートできる量とフロート力との関係
を示すグラフである。
【図8】(a)は同上のフロートできる量とフロート力
との関係を従来例との比較において示すグラフ、(b)
は同上の変曲点と肌当たりとの関係を示すグラフであ
る。
【図9】本発明の第2の実施例を示す分解側面図であ
る。
【図10】同上のフロートできる量とフロート力との関
係を示すグラフである。
【図11】本発明の第3の実施例を示す断面図である。
【図12】本発明の第4の実施例を示す断面図である。
【図13】本発明の第5の実施例を示す断面図である。
【図14】従来の外刃ヘッドの分解斜視図である。
【図15】従来の外刃と肌との密着状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
3 外刃ヘッド 9 内刃 10 内刃押上バネ 11 外刃 15 外カセット 18 弾性アーム 21 取付部 50 ゴム体 51 バネ体 52 弾性梁 61 第1の弾性部材 62 第2の弾性部材 P1 第1の支点部 P2 第2の支点部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項11
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項11記載の発明は、弾性アーム18
は、フロート初期では外カセット15の第1の支点部P
1 を中心に弾性変形する共にフロート途中では第1の
支点部P1 から離間した外カセット15の第2の支点部
2 を中心に弾性変形して変曲点を発生させることを特
徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】さらに、請求項11記載の発明によれば、
弾性アーム18が、フロート初期では外カセット15の
第1の支点部P1 を中心に弾性変形する共にフロート
途中では第1の支点部P1 から離間した外カセット15
の第2の支点部P2 を中心に弾性変形して変曲点を発生
させるものであるから、フロート初期とフロート途中と
で弾性アーム18の変形長さを変化させることにより、
第2の弾性部材を用いずに、一定の撓みに対する荷重が
低い領域から荷重が高い領域まで変化するような変曲点
を外刃ヘッド3に発生させることができる。従って、少
ない部品点数でしかも簡単な構造で、外刃11を肌Hに
強く押し付けたときのゴツゴツとした感じをなくすこと
ができ、衝撃力が少なくなってスムーズ感が得られるよ
うになる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】次に、外刃11を肌に押し付けると、外刃
11には弾性アーム18による正のフロート力が作用し
て、外刃ヘッド3には内刃押上バネ10と弾性アーム1
8によるフロート力が発生する。なお上下一対の弾性ア
ーム18,18は同じ動作を行ない、以下一方の弾性ア
ーム8の動作について説明する。各弾性アーム18は
外カセット15の端面のセンター位置Mを境にして一方
に支持点P(又は連結部20)、他方に連結部20(又
は支持点P)が存在しており、上下一対の弾性アーム1
8の夫々の長さが長く設定されている。従って、弾性部
材18における一定の撓みに対する荷重が小さくなっ
て、撓み時の発生応力が低くなり、荷重の自由度が増加
すると共に、外刃ヘッド3のフロート力が小さくなり、
肌Hへの追随性を増加させることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】ここで、本発明の外刃ヘッド3のフロート
量とフロート力との関係を図10に示す。同図におい
て、Cは各外刃ヘッド3のフロート力、C1 は内刃押上
バネ(図示せず)の押上力、C2 は弾性アーム18のフ
ロート力を示す。dはフロート初期では弾性アーム18
は上方に変形されているため、負のフロート力が発生
し、この負のフロート力が発生する範囲を示す。各外刃
ヘッド3のフロート力Cは内刃押上バネの押上力C1
弾性アーム18のフロート力C2 の合力となるが、弾性
アーム18のフロート力は前述したように小さいため
に、図6に示したように、外刃11を肌Hに押し付けて
使用する際に、外刃ヘッド3のフロートできる量h2
大きくなり、肌Hへの追従角度θ2 が大きくなるので、
外刃11に対する肌Hの密着範囲を増加させることがで
き、しかもフロート力が小さいために肌Hへの追随性を
増加させることができると同時に肌当たりを良くするこ
とができる。特に、内刃押上バネ10以外の弾性アーム
8を外カセット15における内刃9の移動方向Aと平
行な方向の両端位置に夫々設置してあるから、弾性アー
ム18から外刃ヘッド3に夫々作用するフロート力のバ
ランスが良くなり、外刃11が肌Hに密着し易くなる。
そのうえ内刃押上バネの押上力を適正範囲内に維持でき
るので、外刃11に対する内刃の摺動抵抗を小さくし
て、内刃の温度上昇や過負荷を招く(特に電池駆動式で
は使用時間が短くなる)という問題を解消できるという
利点がある。 (実施例3)本発明の第3の実施例を図11に示す。本
実施例では、第2の弾性部材62として、フロート途中
で弾性アーム18に接触して変曲点を発生させるゴム体
50を用い、このゴム体50を外カセット15に取付け
たものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】さらに、請求項11記載の発明は、弾性ア
ームが、フロート初期では外カセットの第1の支点部を
中心に弾性変形する共にフロート途中では第1の支点
部から離間した外カセットの第2の支点部を中心に弾性
変形して変曲点を発生させるものであるから、フロート
初期とフロート途中とで弾性アームの変形長さを変化さ
せることにより、第2の弾性部材を用いずに、一定の撓
みに対する荷重が低い領域から荷重が高い領域まで変化
するような変曲点を外刃ヘッドに発生させることができ
る。その結果、少ない部品点数でしかも簡単な構造で、
外刃を肌に強く押し付けたときの衝撃力を少なくしてス
ムーズ感を得ることができるという効果がある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外刃を有する外刃ヘッドと、内刃押上バ
    ネにより外刃に押し付けられて往復移動する内刃とから
    成り、内刃押上バネの押上力と同じ方向に向かうフロー
    ト力を外刃ヘッドに作用する第1の弾性部材を備えた往
    復式電気かみそりであって、一定の撓み量に対する荷重
    が低い領域から一定の撓み量に対する荷重が高い領域へ
    変化するような変曲点を持つフロート力を、外刃ヘッド
    に作用する第2の弾性部材により発生させることを特徴
    とする往復式電気かみそり。
  2. 【請求項2】 第1の弾性部材は、フロート初期から外
    刃ヘッドにフロート力を作用することを特徴とする請求
    項1記載の往復式電気かみそり。
  3. 【請求項3】 第1の弾性部材は、外刃ヘッドを本体に
    取付けるための外カセットに一端部が支持されると共に
    自由端となった他端部に外刃ヘッドの取付部が設けられ
    た弾性アームから成ることを特徴とする請求項1記載の
    往復式電気かみそり。
  4. 【請求項4】 第2の弾性部材は、フロート途中で第1
    の弾性部材に接触して変曲点を発生させるゴム体から成
    ることを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそ
    り。
  5. 【請求項5】 第2の弾性部材は、フロート途中で第1
    の弾性部材に接触して変曲点を発生させるバネ体から成
    ることを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそ
    り。
  6. 【請求項6】 第2の弾性部材は、フロート途中で第1
    の弾性部材に接触して変曲点を発生させる弾性梁から成
    ることを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそ
    り。
  7. 【請求項7】 第1の弾性部材及び第2の弾性部材は、
    外刃ヘッドを本体に取付けるための外カセットにおける
    内刃の移動方向と平行な方向の両端位置に夫々設置され
    て成ることを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみ
    そり。
  8. 【請求項8】 外刃ヘッドを複数個並設すると共に、各
    外刃ヘッドごとに第2の弾性部材を設け、一定の撓み量
    に対する荷重が低い領域から一定の撓み量に対する荷重
    が高い領域へ変化するような変曲点を持つフロート力を
    各外刃ヘッドごとに発生させることを特徴とすることを
    特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。
  9. 【請求項9】 変曲点の荷重を200gr〜400gr
    の範囲に設定して成ることを特徴とする請求項1記載の
    往復式電気かみそり。
  10. 【請求項10】 外刃を有する外刃ヘッドと、内刃押上
    バネにより外刃に押し付けられて往復移動する内刃とか
    ら成り、内刃押上バネの押上力と同じ方向に向かうフロ
    ート力を作用する弾性アームを備えた往復式電気かみそ
    りであって、上記弾性アームは、一定の撓み量に対する
    荷重が低い領域から一定の撓み量に対する荷重が高い領
    域へ変化するような変曲点を持つフロート力を発生させ
    ることを特徴とする往復式電気かみそり。
  11. 【請求項11】 弾性アームは、フロート初期では外カ
    セットの第1の支点部を中心に弾性変形する共にフロー
    ト途中では第1の支点部から離間した外カセットの第2
    の支点部を中心に弾性変形して変曲点を発生させること
    を特徴とする請求項10記載の往復式電気かみそり。
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