JPH07194425A - 留め構造 - Google Patents

留め構造

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JPH07194425A
JPH07194425A JP35062893A JP35062893A JPH07194425A JP H07194425 A JPH07194425 A JP H07194425A JP 35062893 A JP35062893 A JP 35062893A JP 35062893 A JP35062893 A JP 35062893A JP H07194425 A JPH07194425 A JP H07194425A
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fastener
female
male
female fastener
hole
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JP35062893A
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Tamao Morita
玉男 森田
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Tarmo Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45CPURSES; LUGGAGE; HAND CARRIED BAGS
    • A45C13/00Details; Accessories
    • A45C13/10Arrangement of fasteners
    • A45C13/1069Arrangement of fasteners magnetic

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  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雌雄留め具を留めつけた際に、これらの留め
具が、鞄などの取付け対象物の外面に現れ出ないように
した留め構造の提供。 【構成】 第2の取付け対象物120の取付け面に対し
て取付けられている雌留め具Bに対して、第1の取付け
対象物110に取付けられている雄留め具Aの突起部P
を、この取付けられている雌留め具Bの一方の側から、
雌留め具Bの取付けられている第2の取付け対象物12
0の側に向け、且つ、この雌留め具Bの取付けられてい
る第2の取付け対象物120から突き出すことなく抜き
差し自在に挿入可能としてあり、且つ、雌留め具Bに挿
入される雄留め具Aの突起部Pには、突起部Pの永久磁
石によって該突起部Pに吸引当接される雌留め具Bの係
合部材60が係合して、突起部Pの抜け出しを抑止する
係合部Rが備えられており、且つ、雄留め具Aに係合さ
れている雌留め具Bの係合部材60を、該雄留め具Aと
の係合を解く向きに移動操作可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は永久磁石を備えている
雄留め具と、この永久磁石に吸引される係合部材を備
え、且つこの係合部材が前記永久磁石に吸引された際
に、この係合部材が前記雄留め具に係合するようにした
雌留め具とを備えた留め構造の提供に関し、特に、前記
雄留め具の突起部が前記雌留め具の取付けられている取
付け対象物から突き出すことなく抜き差し自在に該雌留
め具に挿入可能に構成される留め構造の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】永久磁石を備えている雄留め具と、この
雄留め具における突起部が挿入された際に、該永久磁石
に吸引されて、この雄留め具の突起部に係合される強磁
性材よりなるスライドプレートを備えた雌留め具とで構
成される留め具が、ランドセルなどの背負い鞄における
被せ蓋を閉じた状態に鞄本体に留めつける手段として用
いられ、あるいはショルダーバッグなどの鞄における被
せ蓋を閉じた状態に、当該鞄本体に留めつける手段とし
て用いられている。
【0003】この種の構造を備えた留め具として、例え
ば、特願昭57−128762号、特願平3−2440
67号、特願平3−246466号、特願平4−177
725号、特願平4−180407号などの多くの留め
具に係る発明が提案されている。
【0004】これらの留め具は、雌留め具に対して、単
に雄留め具に備えられている突起部を挿通することによ
って、当該雌留め具に備えられているスライドプレート
が該雄留め具に備えられている永久磁石に吸引され、且
つ、この吸引状態において、該スライドプレートが雄留
め具に対して係合される構成とされていることから、雌
雄留め具の係合が容易、且つ確実になされる特長を有し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の留め具は、雄留め具の挿通される孔の貫設されて
いる雌留め具を、鞄の被せ蓋などの取付け対象物におけ
る側端に取付け、この取付け対象物の側端に取付けられ
た雌留め具に対して、前記雄留め具に備えられている突
起部を挿通、係合させる構成としてあり、特に、該取付
け対象物の側端に取付けられている雌留め具の孔に対し
て、該雄留め具の突起部の頂端側が該孔から外方に突き
出すように挿通される構成としてある。
【0006】かかる点から、鞄の被せ蓋などの取付け対
象物の側端に、前記雌留め具が突き出し状態に付設、構
成されることとなり、被せ蓋などの取付け対象物の取扱
いに際して、当該雌留め具が当該取付け対象物の取扱い
の支障となり、あるいは、当該取付け対象物の取扱いに
際して、当該雌留め具が、人あるいは物などに直接接触
するなどの不都合を生ずる虞れがあった。
【0007】また、かかる留め具にあっては、例えば鞄
などの取付け対象物の外面に、常時雌留め具が現れ出る
態様とされ、また、例えば、鞄本体の雄留め具に対し
て、雌留め具を取付けた被せ蓋を留めつけた際に、この
鞄の外面に該雌留め具は勿論のこと、雄留め具の一部ま
でが現れ出る態様とされ、そのいずれにおいても当該鞄
などの取付け対象物における外観の意匠的特性を損う虞
れがあった。
【0008】本発明は、かかる従来の留め具における不
都合に鑑み、雌雄留め具における係脱操作の簡便性を従
来留め具におけると同様に残しながら、雌雄留め具を留
めつけた際に、これらの留め具が、例えば鞄などの取付
け対象物の外面に現れ出ないようにした留め構造の提供
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る留め構造
は、叙上の目的を達成するために、留め具を、第1の取
付け対象物110に対して取付け用いられる雄留め具A
と、第2の取付け対象物120の取付け面に対して取付
け用いられる雌留め具Bとよりなり、前記雄留め具Aに
は、永久磁石Mよりなる突起部P、又は永久磁石Mを有
する突起部Pが備えられており、前記雌留め具Bには、
前記雄留め具Aの永久磁石Mに吸引移動される少なくと
も吸着部が強磁性材よりなる係合部材60が備えられて
おり、前記第2の取付け対象物120の取付け面に対し
て取付けられている雌留め具Bに対して、前記第1の取
付け対象物110に取付けられている雄留め具Aの前記
突起部Pを、この取付けられている雌留め具Bの一方の
側から、該雌留め具Bの取付けられている前記第2の取
付け対象物120の側に向け、且つ、この雌留め具Bの
取付けられている該第2の取付け対象物120から突き
出すことなく抜き差し自在に挿入可能としてあり、前記
雌留め具Bに挿入される雄留め具Aの突起部Pには、該
突起部Pに吸引当接される前記雌留め具Bの係合部材6
0が係合して、該突起部Pの抜け出しを抑止する係合部
Rが備えられており、前記雄留め具Aに係合されている
前記雌留め具Bの係合部材60を、該雄留め具Aとの係
合を解く向きに移動操作可能として構成している。
【0010】
【作用】第2の取付け対象物120の取付け面に対して
雌留め具Bが取付けられており、この雌留め具Bに対し
て、雄留め具Aの前記突起部Pが、この取付けられてい
る雌留め具Bの一方の側から、該第2の取付け対象物1
20の側に向け、且つ、この雌留め具Bの取付けられて
いる該第2の取付け対象物120から突き出すことなく
抜差し自在に挿入可能としてあることから、雄留め具A
と雌留め具Bとを留めつけた際に、雄留め具Aが、該第
2の取付け対象物120の面から突き出すことがない。
【0011】また、雌留め具Bに挿入される雄留め具A
の突起部Pには、該突起部Pに吸引当接される該雌留め
具Bの係合部材60が係合して、該突起部Pの抜け出し
を抑止する係合部Rが備えられていると共に、該係合部
材60を、該雌留め具Aとの係合を解く向きに移動操作
可能としてあることから、雌留め具Bに対して、雄留め
具Aを挿入することによって、雌雄留め具が係合され、
且つ該係合部材60の移動操作によって、該係合を解く
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る典型的な留め構造の各実
施例について詳細に説明する。図1〜図7は第1実施例
に係る留め構造を示すものであって、図1は、当該第1
実施例に係る留め構造を構成する各留め具の部品を分離
して示している。図2は、当該実施例に係る雄留め具の
各構成部品を下面側から見た状態を、また、図3は当該
実施例に係る雌留め具の一部々品を組付けた構成各部品
を上面側から見た状態を示している。図4及び図5は、
当該実施例に係る留め構造の動作状態を示すものであっ
て、図4では、雌留め具Bに対して雄留め具Aの突起部
Pを挿入した状態において、係合部材60を雌留め具本
体70の内方側に押し入れることによって、雄留め具A
と雌留め具Bとの係合が解かれている状態を、また、図
5は、雌留め具Bに挿入された雄留め具Aの突起部Pに
対して、当該雌留め具Bの係合部材60が吸引、係合さ
れている状態を示している。図6及び図7は、雌留め具
Bにおける第1のハウジング部材71と、係合部材60
とを重ね合せた状態を上面から示したものであって、図
6は、係合部材60を雌留め具Bの内方に向けて押し入
れた状態を、また、図7は、図5に示されるように係合
部材60が雄留め具Aに吸引されることによって、操作
片61を該雌留め具本体70から外方に突き出した状態
を示している。
【0013】図8及び図9は、第2の実施例に係る留め
構造を示したものであって、図8では、雌雄留め具を係
合させた状態、即ち、雌留め具Bに対して雄留め具Aの
突起部Pを挿入させると共に、この雄留め具Aに対して
雌留め具Bの係合部材60を吸引、係合させた状態を示
している。また、図9は、当該実施例に用いられる雌留
め具Bの一部、特に、第2のハウジング部材72と、取
付け脚部材90とを示している。
【0014】図10及び図11は、第3実施例に係る留
め構造を示すものであって、図10は、雌雄留め具を係
合させた状態、即ち、雌留め具Bに対して雄留め具Aの
突起部Pを挿入させると共に、この雄留め具Aに対し
て、雌留め具Bの係合部材60を吸引、係合させた状態
を示している。また、図9は、当該実施例に用いられる
雌留め具Bの一部、特に、第2のハウジング部材72
と、取付け脚部材90とを示している。
【0015】図12〜図14は、第4実施例に係る留め
構造を示すものであって、図15は、雄留め具Aの突起
部Pを雌留め具Bに対して挿入してあると共に、該雌留
め具Bにおける係合部材60を雌留め具本体70内に押
し入れた状態を示している。また、図13は、この実施
例に用いられる雄留め具Aの取付け脚部材30を示し、
図14は、前記において雌留め具Bに挿入された雄留め
具Aの突起部Pによって当該雌留め具Bにおける係合部
材60が吸引、係合されている状態を示している。
【0016】図15〜図19は、第5実施例に係る留め
構造を示すものであって、図15は、当該留め構造に用
いられる各部品、特に、取付け対象物110及び120
を除いた構成部品を分離した状態で示している。また、
図16は、当該実施例に用いられる雄留め具Aの構成各
部品を下面側から見て示していると共に、図17は、一
部を組付け状態とした雌留め具Bの構成各部品を上面側
から見て示している。更に、図18及び図19は、かか
る留め構造における動作状態を理解し易いように示した
ものであって、図18では、雌留め具Bに雄留め具Aの
突起部Pを挿入した状態において、当該雄留め具Aの吸
引力に抗して係合部材60を雌留め具本体70から引き
出し方向に引いている状態を、図19は、かかる係合部
材60に対する引張りを無くすことによって、該係合部
材60を雄留め具Aに対して吸引、係合させた状態を示
している。
【0017】図20〜図22は、第6実施例に係る留め
構造を示すものであって、図20は、雌留め具Bに雄留
め具Aの突起部Pを挿入した状態において、係合部材6
0を当該雄留め具Aの吸引力に抗して雌留め具本体70
から引き出し方向に引いている状態を、また、図21
は、この雄留め具Aの取付けに用いられる取付け脚部材
30を示している。また、図22は、前記の雌留め具B
に対して突起部Pを挿入した雄留め具Aによって、該雌
留め具Bの係合部材が吸引、係合されている状態を示し
ている。
【0018】以下、各実施例に係る留め構造について概
括的に説明する。先ず、ここで構成される留め構造は、
第1の取付け対象物110(以下各実施例に対応して第
1の取付け対象物110A、第1の取付け対象物110
B、…第1の取付け対象物110Fとして表示する。)
に雄留め具A(以下各実施例に対応して雄留め具A−
1、雄留め具A−2…、…雄留め具A−6として表示す
る。)を取付け、且つ第2の取付け対象物120(以下
各実施例に対応して第2の取付け対象物120A、第2
の取付け対象物120B…第2の取付け対象物120F
として表示する。)の取付け面に対して、雌留め具B
(以下各実施例に対応して雌留め具B−1、雌留め具B
−2…、…雌留め具B−6として表示する。)を取付け
用いる構成としている。
【0019】そして、この第1の取付け対象物110に
対して取付け用いられる雄留め具Aには、永久磁石M
(以下の対応する実施例において、雄留め具本体50、
雄留め具本体50A、雄留め具本体50Bとして表示す
る。)よりなる突起部P、又は、永久磁石M(以下の対
応する実施例において永久磁石20として表示する。)
を有する突起部Pが備えられた構成としてある。
【0020】次いで、前記雌留め具Bには、前記雄留め
具Aの永久磁石Mに吸引移動される係合部材60(以下
の対応する実施例において係合部材60A、係合部材6
0Bとして表示する。)が備えられており、この係合部
材60は、少なくとも前記永久磁石Mによる吸着部が強
磁性材として構成されている。
【0021】かくして、第1の取付け対象物110に取
付けられている雄留め具Aにおける突起部Pを、前記第
2の取付け対象物120に取付けられている雌留め具B
に対して、この雌留め具Bにおける一方の側から、該第
2の取付け対象物120の側に向けて、しかも、この第
2の取付け対象物120から突き出すことなく、抜き差
し自在に挿入できる構成としてある。また、前記雌留め
具Bに挿入される前記雄留め具Aの突起部Pには、該突
起部Pに吸引当接される前記雌留め具Bの係合部材60
が係合し、且つ該突起部Pの抜け出しを抑止する係合部
Rが備えられた構成としてある。更に、この雄留め具A
に係合されている前記雌留め具Bの係合部材60を、こ
の雄留め具Aとの係合を解く向きに移動操作可能に構成
している。
【0022】(1) 第1実施例に係る留め構造 図1〜図7は、第1実施例に係る留め構造及び当該留め
構造を構成する各部品を示している。図1は、特に、こ
の第1実施例に係る留め構造に用いられる雄留め具(本
実施例では雄留め具A−1として説明する。)と、雌留
め具B(本実施例では雌留め具B−1として説明す
る。)とを、夫々の部品に分離して示すものであって、
以下雄留め具A−1と、雌留め具B−1とに区分して説
明する。この実施例に係る雄留め具A−1は、第1の取
付け対象物110(本実施例では第1の取付け対象物1
10Aとして説明する。)に取付け用いられると共に、
この第1の取付け対象物110Aに対して対向するよう
に移動される第2の取付け対象物120(本実施例にお
いては第2の取付け対象物120Aとして説明する。)
に当該実施例に係る雌留め具B−1を取付け用いる。
【0023】この第1実施例に係る留め構造に係る雄留
め具A−1は、雄留め具本体10(本実施例においては
雄留め具本体10Aとして説明する。)と、これに組込
まれる永久磁石M(本実施例においては永久磁石20と
して説明する。)及び強磁性材片21と、取付け脚部材
30(本実施例においては取付け脚部材30Aとして説
明する。)及び取付け座金40とで構成されている。
【0024】この雄留め具本体10Aは、略四角形状を
なす台板部12から、該雄留め具A−1の突起部Pとし
て機能する長方体状の隆起部11を一体に突設状に備え
た構成としてあり、この台板部12は、底面側が凹陥部
13とされこの凹陥部13の周側が突壁状の周側板部1
4とされている。また、この台板部12の底面側に設け
られている前記凹陥部13の面には、前記脚部材30の
取付けに用いられる突起15が隆起状に設けてあると共
に、該凹陥部13から、前記隆起部11の側に向けて、
前記永久磁石20の組込まれる孔16が奥どまりの状態
に設けてある。また、この永久磁石20の組込まれる孔
16には、該永久磁石20に、添装される前記強磁性材
片21の収まる孔部16aが、該孔16の周側、特に、
係合部材60の吸引、係合される隆起部11の側に、段
差をもって、凹段状に設けてある。
【0025】かくして構成される雄留め具本体10Aに
おける隆起部11には、その頂部の長さ方向の側縁に、
該側縁から突き出される突縁部17が設けられており、
この突縁部17における下面側、即ち、隆起部11の基
部側を向いている該突縁部17の面が係合面17aとし
て構成してあり、前記雄留め具A−1に対する雌留め具
B−1における係合部材60Aの係合部Rとして機能す
るようにしてある。また、この隆起部11の頂部には、
該隆起部11を雌留め具B−1、特に、係合部材60A
の孔80に対して、当該隆起部11を都合良く挿入する
ためのテーパ面状、アール面状などの案内面Sが設けて
ある。この案内面Sは、突縁部17の突端側に向けて下
降するテーパ面状、アール面状などとされており、当該
隆起部11における該突縁部17の側を雌留め具B−1
の孔縁に接し、しかも、この挿入される隆起部11に吸
引される側に該雌留め具B−1の係合部材60Aを最大
限移動させた状態で、該案内面Sが、該係合部材60A
の吸着側にある孔縁80aに接する構成に設けてある。
かかる条件を満たす案内面Sであれば、その形状、傾斜
の度合いなど、いかなるものであっても良く、例えば、
隆起部11の頂端の一方から、突縁部17の突端に向け
て、該頂端の全面に亘って設けてあっても良い。
【0026】尚、前記隆起部11における隆起基部側に
は、前記突縁部17に向き合うように隆起台部18が設
けてあり、この隆起台部18と、前記突縁部17との間
に、前記雌留め具B−1における係合部材60が入り込
み得る溝状部19を構成している。尚、この溝状部19
は、前記隆起部11に対して構成される孔16における
孔部16aによって、該孔16に連通する窓穴状の透孔
19aを備えた構成としてあり、この溝状部19におけ
る透孔19aから、前記孔部16aに嵌め入れられた強
磁性材片21の面が、外方に露呈する構成としてある。
【0027】尚、隆起部11の隆起基部に、前記の隆起
台部18を、この隆起部11の基部から側方に向けて構
成することによって、雌留め具B−1における係合部材
60Aの係合に適する前記の溝状部19を構成し、しか
も、雌留め具B−1に対して挿入される雄留め具A−1
の隆起部11の先端側を細く、この隆起部11の根本側
を太くなる構成とし、雌留め具B−1に対する該隆起部
11の挿入を容易とする一方で、雌留め具B−1に挿入
された雄留め具A−1の該隆起部11の基部側で、該雌
留め具B−1に対して比較的がたなく収まる構成とする
ことができる。
【0028】次いで、取付け脚部材30Aは、永久磁石
20の下端部が収まり入る凹状部31aを段差状に有す
ると共に、この凹状部31aの両側片部31b、31b
に、前記突起15の収まり入れられる孔32、32が透
設されている略四角形をなす取付け座板部31と、この
取付け座板部31における前記凹状部31aの夫々の辺
部から略90度に折曲げられた一対の脚片部33とで構
成してあり、前記雄留め具本体10Aの凹陥部13内
に、該取付け座板部31を収め入れるようにして組付け
用いられる。
【0029】更に取付け座金40は、第1の取付け対象
物110A、特に、雄留め具A−1の添装される該第1
の取付け対象物110Aにおける該雄留め具A−1の添
装されていない側に添装用いられるものであって、前記
取付け脚部材30Aの脚片部33の挿通される細長状の
孔41を備えた構成としてある。
【0030】かかる構成部品よりなる雄留め具A−1
は、雄留め具本体10Aに対して、該雄留め具本体10
Aにおける孔16内に永久磁石20を、また孔部16a
に対して強磁性材片21を夫々組み入れるようになすと
共に、この永久磁石20の下端部を取付け脚部材30A
の凹状部31a内に収め入れるようにして、該取付け脚
部材30Aにおける取付け座板部31を前記雄留め具本
体10Aにおける凹陥部13内に収め入れ、この取付け
座板部31の孔32から突き出した該雄留め具本体10
Aにおける突起15の先端を圧潰することによって、該
取付け脚部材30Aを雄留め具本体10Aに対して止着
する。
【0031】かくして構成される雄留め具A−1では、
永久磁石20と強磁性材片21とが、前記取付け脚部材
30Aの取付け座板部31によって、前記雄留め具本体
10Aにおける孔16及び孔部16a内に封じ入れられ
るように保持されると共に、強磁性材片21の一方の面
が、前記溝状部19に開設されている透孔19aから外
方に露呈し、この溝状部19の外側の面と略面一とされ
ており、雌留め具B−1の係合部材60Aが、この強磁
性材片21に対して直接接触できる構成とされている。
【0032】かくして構成された雄留め具A−1の取付
け脚部材30Aにおける脚片部33を、第1の取付け対
象物110Aの一方の面側から他方の面側に向けて挿通
し、この他方の面側から突き出した該脚片部33に対し
て取付け座金40を組付けるようになすと共に、この取
付け座金40の面上で、該脚片部33を折り曲げること
によって、該雄留め具A−1を第1の取付け対象物11
0Aに対して止着する。この実施例において第1の取付
け対象物110Aに止着される雄留め具A−1は、この
雄留め具A−1における係合部Rとして機能する突縁部
17の設けられている側を、図4及び図5に示すよう
に、第2の取付け対象物120Aにおける側縁端と反対
の側を向くように当該第1の取付け対象物110Aに取
付ける。
【0033】尚、この第1の取付け対象物110Aは、
例えばハンドバッグの本体側生地などとして構成される
ものであって、板紙111面上にプラスチックフォーム
材などの緩衝材112を介在させて革材などの化粧材1
13を添装し、且つ、その裏面側において、前記取付け
座金40、及び、この取付け座金40に折りつけた脚片
部33を覆い隠す裏生地材114を添装して構成してい
る。
【0034】叙上実施例に係る雄留め具本体10Aは、
例えばダイキャスト成形されたアルミ材製などの非磁性
材よりなることを典型例としているが、真鍮製、プラス
チック製など、いかなる材質のものであっても良い。更
に、難磁性材よりなるもの、更にまた、場合によっては
強磁性材よりなるものを用いることもできる。
【0035】また、叙上における取付け脚部材30A
は、前記雄留め具本体10Aを非磁性材で構成し、しか
も永久磁石20の磁気を取付け対象物110Aにおける
取付け背面側にもたらさないようにする点から、これを
非磁性材、あるいは難磁性材などで構成するのが好まし
い。また、この場合にあって、永久磁石20が、図4の
左右側で着磁されている場合、この取付け脚部材30A
によって、該永久磁石20の磁極間を短絡させることが
ない。尚、ここにおいて用いられる取付け脚部材30A
は、この取付け脚部材30Aを用いて当該雄留め具A−
1を第1の取付け対象物110Aに止着する都合上、脚
片部33が折り曲げ状態に保持できる材質、例えば各種
の金属材などによって構成されていることが好ましい。
【0036】更に、前記の取付け座金40は、典型的に
は、非磁性材で構成することが好ましく、前記の取付け
脚部材30Aを非磁性材とし、且つ該取付け座金40を
非磁性材とすることによって、雄留め具A−1に用いら
れている永久磁石20の磁気を第1の取付け対象物11
0Aの裏面側に導き出すことがない。また、一方におい
て、この取付け座金40を強磁性材で構成し、この取付
け座金40を第1の取付け対象物110Aの裏面側に添
装することによって、雄留め具A−1に用いられている
永久磁石20の漏洩磁束を、この取付け座金40でシー
ルドし、当該雄留め具A−1から第1の取付け対象物1
10Aの裏面側に向けた磁気漏れに伴う不都合を回避す
るように構成してあっても良い。
【0037】また、前記雄留め具本体10Aに組込み用
いられる永久磁石20は、Ba−フェライト磁石、アル
ニコ磁石、各種希土類磁石など、前記雌留め具B−1の
係合部材60を吸引できるものであれば、いかなる材
質、いかなる形状のものであっても良く、また、同様に
該係合部材60の吸引に適するものであれば、磁極の向
きは、いずれの方向を向いていても良く、当該永久磁石
20に強磁性材片21を添装して用いる場合には、この
強磁性材片21の接する側と、これに向き合っている側
とが異極となるように前記雄留め具本体10Aに対して
該永久磁石20を組付け用いるのが好ましい。
【0038】更に、この実施例においては、永久磁石2
0の磁極片として機能する前記強磁性材片21を、該永
久磁石20の一方の磁極面の一部を覆うように添装した
構成としてあり、該永久磁石20からの磁力が外方に作
用し、前記雌留め具B−1における係合部材60を吸引
できる構成としてあると共に、吸引された該係合部材6
0が、雄留め具A−1の突起部Pに確実に吸着状態に保
持されるように該係合部材60が前記強磁性材片21に
直接接触される構成としてある。
【0039】次いで、当該第1実施例に係る留め構造に
用いられる雌留め具B−1について説明する。この雌留
め具B−1は、係合部材60(本実施例においては係合
部材60Aとして説明する。)と、この係合部材60A
が摺動可能に組込まれる雌具本体70(本実施例におい
ては雌具本体70Aとして説明する。)と、取付け脚部
材90(本実施例においては取付け脚部材90Aとして
説明する)及び取付け座金100とで構成されている。
【0040】この実施例において用いられる雌留め具本
体70Aは、板状をなす第1のハウジング部材71(本
実施例においては第1のハウジング部材71Aとして説
明する)と、この第1のハウジング部材71Aに対向し
て該第1のハウジング部材71Aに組付け用いられる板
状をなす第2のハウジング部材72(本実施例において
は第2のハウジング部材72Aとして説明する。)とに
よって構成されており、この第1のハウジング部材71
Aと第2のハウジング部材72Aとの組付けによって前
記係合部材60Aの摺動空間と、前記雄留め具A−1の
突起部Pの挿通される孔を構成している。
【0041】この雌留め具本体70Aを構成する第1の
ハウジング部材71Aは、略四角形をなす板状部71a
の向き合っている側縁に立上り状の側板部71b、71
bを備えた構成としてあると共に、この側板部71b、
71b上に、外側板部71bから上方に突き出す突片7
1cが設けてある。また、この側板部71bは、前記板
状部71aの一方の側に偏った位置に設けてあると共
に、追って説明する第2のハウジング部材72Aの夫々
の係合片の当接される面71d、71eを備えた構成と
してある。更に、前記板状部71aには、雄留め具A−
1の突起部Pが挿入されると共に、該突起部Pの基部側
の収まる孔81が設けてある。尚、前記の側板部71b
は、この側板部71b上に第2のハウジング部材72A
を組付けた際に、該第2のハウジング部材72Aと、第
1のハウジング部材71Aとの間に、係合部材60A
が、がたなく、しかも摺動可能に収まる立上り寸法とす
るのが好ましい。
【0042】次いで、前記第1のハウジング部材71A
と共に雌留め具本体70Aを構成する第2のハウジング
部材72Aは、前記第1のハウジング部材71Aと共に
偏平な略四角形状をなす雌留め具本体70Aを構成する
構造を備えているものであって、前記第1のハウジング
部材71Aの板状部71aに向き合っている板状部72
aの一つの対向している側縁に、前記第1のハウジング
部材71Aの突片71cに収まる凹欠部72bを備えた
構成としてある。
【0043】また、該凹欠部72b、72bの設けられ
ていない他の対向している側縁に係合片72c、72c
と、係合片72d、72dとを前記第1のハウジング部
材71Aの側に向けて突き出すように設けてある。
【0044】かかる構成の第2のハウジング部材72A
における該係合片72cを、前記第1のハウジング部材
71Aにおける板状部71aの面71dに、係合片72
dを前記面71eに夫々当接させるようになすと共に、
第1のハウジング部材71Aにおける突片71cを前記
第2のハウジング部材72Aにおける凹欠部72b内に
収め入れ、この凹欠部72b内に収められた突片71c
を第2のハウジング部材72Aの側に向けて変形させる
ことによって、該第1のハウジング部材71Aと、第2
のハウジング部材72Aとの組付けをなし得る構成とし
てある。
【0045】また、この第2のハウジング部材72Aに
は、前記第1のハウジング部材71Aと、この雌留め具
本体70Aに組込まれる係合部材60Aとを通して挿通
される雄留め具A−1の突起部Pの頂部側の収まる孔8
2が設けてある。尚、この孔82は、この孔82に収め
入れられる雄留め具A−1の突起部Pが該孔82に対し
て、がたなく収まると同時に、該突起部Pにおける係合
部材60Aの吸引側が、該孔82の孔縁82aに対して
極力離れるように、該孔82の孔縁82a(挿入される
雄留め具A−1における係合部Rの設けられている側に
ある孔縁)の両側に該孔82内に突き出す突部72eを
段状に残し、該孔縁82aを孔82に対して凹段状に構
成している。
【0046】この結果、孔82に挿入される雄留め具A
−1の突起部Pは、一方の側が、孔縁82bに、また他
方の側が前記突部72eによって受けられる構成とさ
れ、この孔縁82bと突部72eとの間に、該雄留め具
A−1の突起部Pの頂端側が、略がたなく収まると同時
に、該突起部Pの係合部Rの側と、孔縁82aとが、前
記突部72eの突き出しに伴う該孔縁82aの段差分引
き離されることとなる。かかる構成とすることのもっと
も典型的な利点は、この第2のハウジング部材72Aを
強磁性材を用いて構成した場合における吸引力の低下、
特に、突起部Pに備えられている永久磁石20によって
係合部材60Aを吸引する際の当該吸引力の低下を効果
的に防止できる点にある。
【0047】また、前記板状部72aに備えられる一方
の縁にある係合片72cは、前記第1のハウジング部材
71Aの側板部71bに沿って、該側板部71bの側端
に接して組付けられると共に、構成される雌留め具本体
70A内に組込まれる係合部材60Aの内奥端が突き当
り得る構成としてあり、特に、板状部72aの一方の縁
の両側位置に設けてある。
【0048】また、前記係合片72cの設けられている
縁に向き合っている縁に設けられている係合片72d、
72dは、この係合片72d、72dに対して、構成さ
れる雌留め具本体70A内に組込まれる係合部材60A
が当接されると共に、この係合片72d、72d間か
ら、係合部材60Aの操作片61が突き出し得る構成と
してあり、該操作片61が、がたなく出入りされる位置
に設けるのが好ましい。
【0049】前記第1のハウジング部材71Aと第2の
ハウジング部材72Aとの組付け空間内に収め入れられ
る係合部材60Aは、雄留め具A−1の突起部Pの挿通
される孔80を備えた板状をなしており、特に、強磁性
材によって構成され、雄留め具A−1の永久磁石20に
吸引、移動される特性を備えた構成とされている。
【0050】この実施例においては、係合部材60Aを
略四角形をなす板状部60aとし、この板状部60aの
一方の縁から、この板状部60aよりも幅を小さくした
操作片61を一体に突設してあり、この操作片61の突
設両側にある板状部60aの縁60b、60bを係当肩
として機能させている。
【0051】また、板状部60aに開設される孔80
は、前記第1のハウジング部材71A、第2のハウジン
グ部材72Aに開設されている孔81、孔82に対して
大き目の孔80として構成してあり、特に、該係合部材
60Aの動作方向の孔幅間隔(孔縁80aと孔縁80b
との間の間隔)を、これに対応する前記孔81、孔82
の該孔幅間隔に対応する間隔よりも大きく設定してい
る。
【0052】また、この板状部60aに開設される孔8
0は、板状部60aにおける操作片61の突設されてい
る側に偏って設けられており、操作片61と対向してい
る側に比較的幅広の板部60cを、また操作片61の設
けられている側に比較的幅狭の板部60dを夫々備えた
構成としてある。
【0053】尚、前記の板状部60aは、前記第1のハ
ウジング部材71Aにおける側板部71b、71b間
に、がたなく収まる横幅寸法と、該側板部71bの、立
上り寸法内に収まる厚幅をもって構成されていることが
好ましい。
【0054】また、この実施例においては、係合部材6
0Aにおける動作方向の幅、即ち、該係合部材60Aの
先端側の縁60eと、操作片61の両側にある板状部6
0aの縁60bとの間の寸法を、前記係合片72cと、
係合片72dとの間において、該係合部材60Aが雄留
め具A−1に吸引、移動される移動寸法を、当該係合片
72c、72d間の寸法から除いた寸法に、近似させて
構成している。
【0055】尚、この係合部材60Aは、この係合部材
60Aの孔80における孔縁80aの側を強磁性材によ
って構成されていれば良く、他の部分を非磁性材、難磁
性材など他の素材を用いて構成してあっても良い。
【0056】かかる構成からなる係合部材60Aを、こ
の係合部材60Aにおける操作片61を、前記係合片7
2d、72d間から外方に突き出すようにして、第1の
ハウジング部材71Aと、第2のハウジング部材72A
との間に夫々の孔80、81、82が連通するようにし
て組み入れ、第1のハウジング部材71Aにおける突片
71cを第2のハウジング部材72Aに対して折りつ
け、カシメづけなどの態様に変形させることによって、
止着し、図3に示されるように雌留め具B−1の本体部
分を構成する。
【0057】次いで取付け脚部材90Aについて説明す
る。この取付け脚部材90Aは、雌留め具本体70Aに
おける孔82に連通する空間部を、該雌留め具B−1に
もたらすべく凹状部91aを段差状に備え、この凹状部
91aの両側を止着片部91b、91bとした略四角形
をなす取付け座板部91と、この取付け座板部91にお
ける凹状部91aの夫々の片部から略90度に折曲げら
れた一対の脚片部92とで構成してあり、前記雌留め具
本体70A、特に、第2のハウジング部材71Aの面
に、前記止着片部91bの面を添装、溶着してある。
【0058】次いで、取付け座金100について説明す
る。ここで用いられる取付け座金100は、第2の取付
け対象物120(本実施例においては取付け対象物12
0Aとして説明する。)、特に雌留め具B−1の添装さ
れていない側に添装用いられるものであって、前記雌留
め具B−1における取付け脚部材90Aの脚片部92、
92の挿通される細長状の孔101、101を備えた構
成としてある。
【0059】かくして構成される雌留め具B−1を、第
2の取付け対象物120Aの取付け面120aに対して
取付け用いる。この第2の取付け対象物120Aの取付
け面120aに対する該雌留め具B−1の取付けは、前
記取付け脚部材90Aにおける脚片部92を、該第2の
取付け対象物120Aの一方の面、即ち、取付け面12
0aの側から、他方の面側に向けて挿通し、この他方の
面側から突き出した該脚片部92に対して取付け座金1
00を組付けるようになすと共に、この取付け座金10
0の面上で、該脚片部92を折り曲げることによって、
該雌留め具B−1を当該第1の取付け対象物120Aの
取付け面120aに対して止着する。
【0060】尚、この第2の取付け対象物120Aは、
例えばハンドバッグの蓋片側生地などとして構成される
ものであって、板紙121の両面上にプラスチックフォ
ーム材などの緩衝材122、123を介在させて革材な
どの表面側化粧材124と裏面側化粧材125とを、こ
の緩衝材123を抱持するように添装し、この表面側化
粧材124及び裏面側化粧材125とを縫着、一体に構
成している。
【0061】この実施例においては、かかる第2の取付
け対象物120Aの構成よりして、前記雌留め具B−1
における取付け脚部材90Aにおける脚片部92を、該
第2の取付け対象物120Aにおける取付け面120a
の側から、裏面側化粧材125と、一方の緩衝材123
及び板紙121とに挿通し、この板紙121から外方に
突き出された該脚片部92に対して取付け座金100を
組付け、この取付け座金100の面上で該取付け座金1
00から突き出された脚片部92を折り曲げて、当該雌
留め具B−1の固定をなすと共に、この雌留め具B−1
の取付け後に、この板紙121面上に緩衝材122を添
装し、更に、先端側で裏面側化粧材125に縫着されて
いる表面側化粧材124を該緩衝材122面上を覆うよ
うに取付けることによって雌留め具B−1を備えた第2
の取付け対象物120Aを構成している。
【0062】かくして第2の取付け対象物120Aの取
付け面120aに取付け用いられる雌留め具B−1にお
いては、雄留め具A−1の突起部Pの挿入される孔が、
この第2の取付け対象物120Aに取付けられる雌留め
具B−1における第1のハウジング部材71Aと、該取
付け面120aとの間において構成されることとなり、
この雌留め具B−1の取付け面120aと反対の側にあ
る該第2の取付け対象物120Aの面(本実施例におい
ては、理解され易いように単に非取付け面120bとし
て説明する)に雄留め具A−1の突起部Pの挿通孔など
を設ける必要がなく、当該非取付け面120bを、夫々
の目的に対応して、例えばハンドバッグの蓋に前記雌留
め具B−1を取付け用いた場合においても、当該ハンド
バッグの蓋における本来の外観的特性を、当該雌留め具
B−1によって損うことがない。
【0063】尚、叙上構成よりなる雌留め具本体70A
における第1及び第2のハウジング部材71A、72A
は、これを、強磁性部材を用いて構成してあっても良
く、この夫々のハウジング部材71A、72Aを強磁性
部材を用いて構成することによって、雌留め具B−1に
対し当該雌留め具B−1が、雄留め具A−1によって強
く吸引される特長を備えさせることができると共に、雌
雄留め具を留めつけた際に、この雄留め具A−1から磁
気の漏洩を防止することができる。又、このハウジング
部材71A、72Aのいずれか一方を強磁性部材で構成
すると共に、他方を非磁性部材で構成してあっても良
い。この場合、例えば、第1のハウジング部材71Aを
強磁性部材で構成し、第2のハウジング部材72Aを非
磁性部材で構成することによって、雄留め具A−1によ
る雌留め具B−1の吸引動作を容易になすと共に、係合
部材60Aに対する磁気作用を及ぼし易くすることがで
きる。また、この場合、例えば第1のハウジング部材7
1Aを非磁性部材で構成し、第2のハウジング部材72
Aを強磁性部材で構成することによって、雌雄留め具の
吸着特性を良好になすと共に、雌雄留め具の留め付け状
態における磁気の漏洩を少なくすることができる。更
に、このハウジング部材71A、72Aのいずれをも非
磁性部材で構成することによって、雄留め具A−1にお
ける突起部Pの挿入に際しての係合部材60Aの吸引機
能を助長させることができる。
【0064】叙上において構成される雌留め具本体70
Aは、各種の強磁性、非磁性、難磁性などの金属材で構
成されていても良く、プラスチック材、セラミックス材
など、いかなる素材で構成されていても良い。又、取付
け脚部材90Aと、取付け座金100とは、前記雄留め
具A−1の取付けに用いられる取付け脚部材30Aと取
付け座金40と同様に、これを各種の強磁性、難磁性あ
るいは非磁性の金属材で構成してあっても良く、またプ
ラスチック材、セラミックス材など、いかなる素材で構
成してあっても良い。
【0065】また、叙上において構成される雌留め具B
−1は、この雌留め具B−1内において係合部材60A
が摺動自在に構成されるものであれば、叙上の第1及び
第2のハウジング部材71A、72Aとすることなく、
例えば偏平な筒状容器として一体に構成してあっても良
く、更に、他の種々の形状、構造ものであっても良い。
また、叙上の取付け脚部材30A、90Aは、雄留め具
A−1及び雌留め具B−1を夫々取付け対象物110
A、120Aに取付け得るものであれば良く、例えば、
この取付け脚部材をボルト状脚部材、カシメパイプ状脚
部材など、いかなる形状、構造のものとしてあっても良
く、また、この取付け脚部材は、夫々の取付け脚部材に
適応した手段、例えばカシメづけ、溶接、ロウづけ、接
着、組込み、抱持、ボルト・ナット締めなど、いかなる
手段を用いて雄留め具A−1、並びに雌留め具B−1に
取付けてあっても良い。
【0066】かくして構成される雌留め具B−1におけ
る夫々の孔80、81、82と、雄留め具A−1の突起
Pとの相互の、もっとも典型的な位置関係について、図
4〜図7をもとに説明する。図4は、雌留め具B−1に
対して雄留め具A−1を留めつける状態、特に、雄留め
具A−1を雌留め具B−1に挿入し、且つ、係合部材6
0Aが雄留め具A−1に吸引される前の状態及び、当該
係合部材60Aを雄留め具A−1における永久磁石20
の吸引力に抗して押し入れた状態を示しており、図6
は、かかる状態における雌留め具B−1の係合部材60
Aの動作位置に示している。そして、図5では、雌留め
具B−1に挿入された雄留め具A−1に対して、雌留め
具B−1の係合部材60Aが吸引されると共に、該係合
部材60Aが、雄留め具A−1の係合部Rに係合してい
る状態を示しており、図7は、かかる状態における雌留
め具B−1における係合部材60Aの動作位置を示して
いる。
【0067】先ず、夫々の取付け対象物110A、12
0Aに取付けられる雄留め具A−1と、雌留め具B−1
とは、図4及び図5に示されるように、雌留め具B−1
における係合部材60Aの操作片61の側が、第2の取
付け対象物120Aの側縁側に位置するように雌留め具
B−1を取付け、この雌留め具B−1における操作片6
1の突き出し側と反対の側を突起部Pの係合部Rが向く
ように雄留め具A−1を取付ける。尚、この雌雄留め具
の取付け位置は、雄留め具A−1の突起部Pが雌留め具
B−1の孔に対して都合良く挿入できる位置とする。
【0068】かかる状態で雌留め具B−1に挿入される
雄留め具A−1の突起部P、即ち、隆起部11の台板部
12からの立上り寸法を、雌留め具本体70Aの略厚幅
寸法としてある。この結果、雄留め具A−1の台板部1
2を雌留め具B−1の第1のハウジング部材71Aの面
に接するように押し入れた際に、該雄留め具A−1の隆
起部11の頂端が、第2のハウジング部材72Aの孔8
2より僅かに上方に位置すると共に、該隆起部11の永
久磁石20によって係合部材60Aを吸引した状態で、
該隆起部11の頂部が該第2のハウジング部材72Aの
孔82内に収まる構成としてある。
【0069】尚、この隆起部11に設けられる係合部R
として機能する突縁部17は、雌留め具B−1に対する
雄留め具A−1の挿入に際して、少なくとも係合部材6
0Aの孔80を通り抜け、この孔80を隆起部11の突
縁部17が通り抜けることによって、当該突縁部17の
下方に設けられた溝状部19内に該係合部材60Aの板
部60cが吸引、摺り入れられる位置に設けられている
と共に、該溝状部19が、該係合部材60Aの板部60
cが余裕をもって入り得る幅寸法を有する構成としてあ
る。
【0070】次いで、前記雌留め具B−1を構成してい
る第1のハウジング部材71A、第2のハウジング部材
72A及び係合部材60Aの夫々の孔80、81、82
の位置関係について説明する。この夫々の孔80、8
1、82の開口径の異なりは、この孔80〜82に挿入
される雄留め具A−1の隆起部11の挿、脱操作及び挿
入状態における安定性と係合部材60Aの吸引特性など
から最適のものとして設定されるのが好ましい。
【0071】先ず、第1のハウジング部材71A及び第
2のハウジング部材72Aにおける孔81及び82の幅
方向(図6及び図7における上下方向)の開口幅寸法を
同一とし、これに挿入される雄留め具A−1における隆
起部11の同方向に向けた所定範囲内での移動を、該隆
起部11の上部側と、基部側とで規制する構成としてあ
ると共に、係合部材60Aにおける同方向に向けた開口
幅寸法を前記各孔81、82よりも大きく設け、該係合
部材60Aの移動が、これに挿通される隆起部11によ
って阻害されない構成としてある。
【0072】次いで、夫々の孔80、81、82におけ
る係合部材60Aの移動方向(図4〜図7における左右
方向)の孔の開口径寸法の関係について説明する。先ず
第1のハウジング部材71Aと、第2のハウジング部材
72Aの孔81及び82は、この孔81及び82に挿入
される前記隆起部11の背面側、即ち突縁部17の設け
られていない側(図4及び図5における隆起部11の左
側)に接する孔縁81b、82bが略同一線上に位置づ
けられていると共に、これと向き合っている他方の孔
縁、即ち、隆起部11の突縁部17に接する側の第1の
ハウジング部材71Aにおける孔縁81aを、第2のハ
ウジング部材72Aにおける孔縁82aよりも側方に、
即ち、孔縁81a、81b間の寸法を、孔縁82a、8
2b間の寸法よりも大きく設定し、雌留め具B−1に対
する隆起部11の挿入が容易、円滑になし得る構成とし
ている。
【0073】尚、この雌留め具B−1に挿入される雄留
め具A−1の隆起部11は、該第2のハウジング部材7
2Aの孔82内において、一方の側を孔縁82bに、他
方の側を突部72eによって、がたなく保持される幅寸
法(図4及び図5における左右方向の寸法)を、その頂
部側に備えて構成されていると共に、該隆起部11の基
部に、該隆起部11における突縁部17の突き出し幅よ
りも更に側方に突き出す隆起台部18を設け、該隆起台
部18が前記孔81内に収まる構成とすることによっ
て、雌雄留め具を、がたなく留め付けできるようにして
ある。
【0074】次いで、係合部材60Aに設けられる孔8
0は、該孔80に雄留め具A−1の隆起部11を挿入し
た際に、該隆起部11の突縁部17の接する側にある孔
縁80aが、該係合部材60Aを雌留め具本体70Aに
押し入れた際に、前記雄留め具A−1の隆起部11が通
過できる構成としてある。また、この係合部材60Aを
雌留め具本体70Aに押し入れた際に、前記第2のハウ
ジング部材72Aの孔82の孔縁82aよりも、該孔8
0の孔縁80aが内方(図4において隆起部11に近づ
く方向)に突き出した位置にあるようにしてある。又、
前記孔80の孔縁80aと対向している孔縁80bを、
この係合部材60Aの雌留め具本体70Aに対する押し
入れ状態で、前記孔81の孔縁81b及び孔82の孔縁
82bよりも外方、即ち、該孔80に挿入される前記隆
起部11から離れた位置となる構成としている。
【0075】即ち、この実施例においては、孔80に対
して雄留め具A−1の隆起部11が挿入され、且つ、該
孔80を有する係合部材60Aが雌留め具本体70Aに
押し入れられた際において、孔80に挿入された前記隆
起部11の一方の側面(図4における隆起部11の左側
の面)と前記孔縁80bとの間のなす間隔を、該隆起部
11の他方の側面(図4における隆起部11の右側の
面、この場合強磁性材片21の面)と前記孔縁80aと
の間をなす間隔よりも極力大きくなる構成とし、孔80
に挿入される雄留め具A−1の永久磁石20に対して、
該係合部材60Aにおける孔縁80aの側が確実に吸引
され、該雄留め具A−1の係合部Rの下方にある隆起部
11の面(この実施例においては強磁性材片21の面を
含む隆起部11の面)に該孔縁80aが吸着される構成
としてある。
【0076】次いで、雄留め具A−1における突起部P
の雌留め具B−1に対する挿通、係合関係を、この雌留
め具B−1における係合部材60Aの動作方向について
説明する。先ず、雄留め具A−1の突起部Pに相当する
隆起部11を雌留め具B−1の係合部材60Aにおける
孔80に挿入した際に、該係合部材60は、図4に示す
ように雌留め具本体70Aの内方に向けて、該隆起部1
1における突縁部17によって引込まれ、その内奥端、
即ち、係合部材60Aの操作片61の設けられていない
縁60eが、第1のハウジング部材71Aにおける係合
片71cに当接、又は近接する状態に構成してある。
又、隆起部11における突縁部17が、前記係合部材6
0Aの孔80の孔縁80aを通り抜け、該隆起部11の
永久磁石20に吸引されて当該隆起部11における溝状
部19に吸着された際に、該係合部材60Aにおける縁
60bが、前記第1のハウジング部材71Aにおける係
合片71dに当接、又は近接する状態に構成してある。
かかる条件のもとで、雄留め具A−1の隆起部11の挿
入される当該雌留め具A−1における夫々の孔80、8
1、82は連通状態に構成されている。
【0077】また、雌留め具B−1の孔81に挿し込ま
れる隆起部11は、この隆起部11の突縁部17を該孔
81の孔縁81aに接して挿し込んだ際に、当該隆起部
11先端の該突縁部17の側にある案内面Sが、係合部
材60Aの操作片61を持って、当該係合部材60A
を、雌留め具B−1から引き出す向きに引いた状態、即
ち、図5の状態にある係合部材60Aの孔80における
孔縁80aに当接できる構成としてある。また、雌留め
具B−1に雄留め具A−1の隆起部11を挿入する際
に、この雌留め具B−1における係合部材60Aの孔8
0の孔縁80bと、この孔80に挿入されている隆起部
11との間に大きな隙間が構成してある。かかる点か
ら、雌留め具B−1に雄留め具A−1の隆起部11を挿
入した際に該隆起部11における案内面Sが、係合部材
60Aの孔80の孔縁80aに当接し、該係合部材60
Aを雌留め具B−1の内方に摺動させるようになし、こ
の案内面Sの備えられている側にある突縁部17が、該
孔縁80aを通り過ぎた位置で、孔縁80aを該隆起部
11に備えられている永久磁石20で吸引し、該突縁部
17の下方で、係合部材60Aの孔縁80aの側を吸
引、保持する構成としてある。
【0078】かかる構成よりなる雌留め具B−1に対し
て、雄留め具A−1の突起部Pとしての隆起部11を挿
入することに伴って係合部材60Aは、雌留め具本体7
0Aの内側方向に引き戻され、この隆起部11にある突
縁部17が係合部材60Aの孔80を通り抜けた位置
で、該隆起部11の永久磁石20に近い位置にある該係
合部材60Aにおける孔縁80aが吸引されて、この孔
縁80aを突縁部17の下方にある隆起部11の面(こ
の図示例においては溝状部19)に吸着するように該係
合部材60Aを図5に示すように移動する。
【0079】この状態で、雌雄留め具を留めつけの状態
で用いると共に、この雌雄留め具を解放するには、例え
ば図4に示すように係合部材60Aを雌留め具本体70
Aの内方に押し入れ、孔80の孔縁80aが、隆起部1
1の突縁部17から外れるようになした状態とし、この
状態において、雌雄留め具を引き離す方向に移動するこ
とによってなす。
【0080】(2) 第2実施例に係る留め構造 図8及び図9は第2実施例に係る留め構造を示してい
る。この第2実施例に係る留め構造は、雌留め具本体7
0(本実施例においては雌留め具本体70Bとして示
す。)を構成する第2のハウジング部材72(本実施例
においては第2のハウジング部材72Bとして示す。)
に孔を設けず、前記第1の実施例に係る孔82に相当す
る凹部83を、板状部72aにおける第1のハウジング
部材71(本実施例においては第1のハウジング部材7
1Aとして示す。)と向き合っている面に備えた構成と
し、この凹部83内に、該雌留め具B(本実施例におい
ては雌留め具B−2として示す。)に対して挿入される
雄留め具A(本実施例については雄留め具A−2として
示す。)における突起部Pとして機能する隆起部11の
頂部側が入り込む構成としてある。
【0081】また、該雌留め具本体70Bに取付けられ
る取付け脚部材90(本実施例においては取付け脚部材
90Aとして示す。)は、前記凹部83を構成するため
に第2のハウジング部材72Bの板状部72aから段差
状に隆起している当該隆起部を前記取付け脚部材90A
の凹状部91a内に収め入れた状態で、該取付け脚部材
90Aの取付け座板部91における止着片部91b、9
1bを、該第2のハウジング部材72Bにおける板状部
72aに溶着した構成としている。
【0082】尚、前記凹部83は、前記第1実施例に係
る雌留め具B−1における孔82と略同形状に構成され
ており、孔縁82bに相当する一方側壁83bと、これ
に対向した孔縁82aに相当する他方側壁83aとを備
えており、特に、該側壁83aが、その両側部分に、該
凹部83内に挿入される雄留め具A−2の隆起部11の
頂部側を、前記側壁83bとの間で、がたなく保持する
突出部72fを備えた構成としてある。
【0083】この第2実施例に係る留め構造を構成する
雄留め具A−2と、雌留め具B−2とは、叙上における
構成以外の構成を、前記第1実施例に係る雄留め具A−
1及び雌留め具B−2と同一、または実質的に同一の構
成としてあり、同一または実質的に同一の構成部分につ
いては同一の番号を付して説明を省略する。
【0084】かかる構成よりなる雄留め具A−2を、前
記第1実施例における雄留め具A−1の取付け手法と同
一の取付け手法によって第1の取付け対象物110(本
実施例では第1の取付け対象物110Bとして示す。)
に取付け、また、雌留め具B−2を、前記第1実施例に
おける雌留め具B−1の取付け手法と同一の取付け手法
によって、第2の取付け対象物120(本実施例では第
2の取付け対象物120Bとして示す。)に取付けるこ
とによって当該取付け構造の構成をなす。
【0085】(3) 第3実施例に係る留め構造 図10及び図11は第3実施例に係る留め構造を示して
いる。この第3実施例に係る留め構造は、雌留め具本体
70(本実施例においては雌留め具本体70Cとして示
す。)を構成する第2のハウジング部材72(本実施例
においては第2のハウジング部材72Cとして示す。)
に設けられている孔82の向き合っている孔縁82a
と、孔縁82bとに立上り突縁状に隆起部72gと隆起
部72hとを設けた構成としてあり、この孔82と、こ
れから連続されている各隆起部72g、72hとが構成
する空間を、雄留め具A(本実施例においては雄留め具
A−3として示す。)の突起部Pとして機能する隆起部
11の動作空間としてある。
【0086】この隆起部72gの構成においては、特
に、突部72eを両側に設けることによって、凹段状に
構成される孔縁82aに設け、他方の孔縁82bと、こ
の突部72eとの間に、雌留め具B(本実施例において
は雌留め具B−3として示している。)に挿入される雄
留め具A−3の隆起部11の頂部側を、がたなく保持で
きる構成としてある。
【0087】また、この雌留め具本体70Cに取付けら
れる取付け脚部材90(本実施例においては取付け脚部
材90Aとして示す。)は、前記隆起部72g、72h
上を覆って、該雌留め具本体70Cの第2のハウジング
部材72Cに取付けられるものであって、該取付け脚部
材90Aの凹状部91a内に、前記隆起部72g、72
hを収め入れると共に、該取付け脚部材90Aの取付け
座板部91における止着片部91b、91bを、該第2
のハウジング部材72Cにおける板状部72aに溶着し
て構成している。
【0088】この第3実施例に係る留め構造を構成する
雄留め具A−3と、雌留め具B−3とは、叙上における
構成以外の構成を、前記第1実施例に係る雄留め具A−
1及び雌留め具B−1と同一、または実質的に同一の構
成としてあり、同一または実質的に同一の構成部分につ
いては同一の番号を付して説明を省略する。
【0089】かかる構成よりなる雄留め具A−3を、前
記第1実施例における雄留め具A−1の取付け手法と同
一の取付け手法によって第1の取付け対象物110(本
実施例では第1の取付け対象物110Cとして示す。)
に取付け、また、雌留め具B−3を、前記第1実施例に
おける雌留め具B−1の取付け手法と同一の取付け手法
によって、第2の取付け対象物120(本実施例では第
2の取付け対象物120Cとして示す。)に取付けるこ
とによって当該取付け構造の構成をなす。
【0090】(4) 第4実施例に係る留め構造 図12〜図13は、第4実施例に係る留め構造を示して
いる。この第4実施例に係る留め構造を構成する雄留め
具A(本実施例においては雄留め具A−4として説明す
る。)は、前記第1実施例に係る留め構造を構成する雄
留め具A−1における雄留め具本体10Aと、永久磁石
20と、強磁性材片21とよりなる形状と略同一形状を
なす雄留め具本体50(本実施例においては雄留め具本
体50Aとして示す。)を、永久磁石材で構成したもの
であり、例えば、硬い磁気特性を備えたBa−フェライ
ト磁石粉などを混入成形し、しかも着磁処理の施された
プラスチック磁石などによって構成している。
【0091】この雄留め具本体50Aは、略四角形状を
なす台板部52から、該雄留め具A−4の突起部Pとし
て機能する長方体状の隆起部51を一体に設けた構成と
してあると共に、該台板部52の底面側に段差状の凹陥
部53が設けてあり、この凹陥部53を取り囲む部分が
設置部54としてある。また、該雄留め具本体50Aに
おける隆起部51には、その頂部の長さ方向の側縁に、
該側縁から突き出される突縁部55が設けられており、
この突縁部55における下面側、即ち、隆起部51の基
部側を向いている該突縁部55の面が係合面55aとし
て構成してあり、前記雄留め具A−4に対する雌留め具
B(本実施例においては雌留め具B−4として示す。)
における係合部材60(本実施例においては係合部材6
0Aとして示す。)の係合部Rとして機能するようにし
てある。また、該隆起部51の頂端側には、前記突縁部
55の突端側に向けて下降するテーパ面状、アール面状
などの案内面Sが、前記第1実施例に係る雄留め具A−
1におけると同様に設けてある。
【0092】また、前記隆起部51における隆起基部側
には、前記突縁部55に向き合うように隆起台部56が
設けてあり、この隆起台部56と、前記突縁55との間
に、前記雌留め具B−4における係合部材60Aが入り
込み得る溝状部57を構成している。尚、この隆起部5
1に設けられる隆起基部側の隆起台部56は、前記の構
成、特に、突縁部55よりも更に側方に突き出す構成と
することによって、雌留め具B−4に対して挿入される
雄留め具A−4の隆起部51の先端側が細く、この隆起
部51の根本側が太くなる構成とし、該雌留め具B−4
に対する該隆起部51の挿入を容易とする一方で、雌留
め具B−4に挿入された雄留め具A−4の該隆起部51
の基部側で、該雄留め具B−4に対して比較的がたなく
収まる構成とすることができる。
【0093】次いで、取付け脚部材30(この実施例に
おいては取付け脚部材30Bとして示す。)は、前記段
差状をなす凹陥部53における凹陥状取付け面53a内
に密に収まる形状の略長方形状をなす取付け座板部31
と、この取付け座板部31の両側から略90度に折曲げ
られた一対の脚片部33、33を備えた構成としてあ
り、前記雄留め具本体50Aの底面側に略長方形状、且
つ段差状に設けられている凹陥部53の前記凹陥状取付
け面53aに対して該取付け座板部31を収め入れ、こ
の取付け座板部31に備えられた孔34からネジ35を
雄留め具本体50Aにネジ込むことによって取付ける。
尚、このネジ35のネジ頭が、前記凹陥部53内に収ま
る構成としてある。
【0094】尚、ここで構成される雄留め具A−4の形
状、構成は、叙上構成以外の構成を前記の第1実施例に
係る雄留め具A−1と同一、または実質的に同一の形
状、構成としてあり、雌留め具B−4との係合と、解放
とが、叙上以外の点において前記第1実施例に係る雌雄
留め具と同一としてあり、同一の係合手法、同一の解放
手法によって用いることができる。
【0095】この第4実施例に係る留め構造を構成する
雄留め具A−4と、雌留め具B−4とは、叙上における
構成以外の構成を、前記第1実施例に係る雄留め具A−
1及び雌留め具B−1と同一、または実質的に同一の構
成としてあり、同一または実質的に同一の構成部分につ
いては同一の番号を付して説明を省略する。
【0096】かかる構成よりなる雄留め具A−4を、前
記第1実施例における雄留め具A−1の取付け手法と同
一の取付け手法によって第1の取付け対象物110(本
実施例では第1の取付け対象物110Dとして示す。)
に取付け、また、雌留め具B−4を、前記第1実施例に
おける雌留め具B−1の取付け手法と同一の取付け手法
によって、第2の取付け対象物120(本実施例では第
2の取付け対象物120Dとして示す。)に取付けるこ
とによって当該取付け構造の構成をなす。
【0097】(5) 第5実施例に係る留め構造 次いで図15〜図19に示す第5実施例に係る留め構造
について説明する。ここで用いられる雄留め具A(本実
施例においては雄留め具A−5として示す。)は前記第
1実施例に係る雄留め具A−1と同一、または実質的に
同一の構成としてあり、その向き、即ち、雄留め具本体
10(この実施例においては雄留め具本体10Bとして
示す。)の隆起部11における突縁部17を、前記第1
実施例に係る雄留め具A−1と逆向きにして第1の取付
け対象物110(この実施例においては110Eとして
示す。)に対して取付け用いている。
【0098】かかる雄留め具A−5に対応して用いられ
る雌留め具B(この実施例においては雌留め具B−5と
して示す。)は、この雌留め具B−5内に組込まれてい
る係合部材60(この実施例においては係合部材60B
として示す。)が、前記第1実施例に係る雌留め具B−
1と逆の向きで、該雌留め具B−5に挿入される雄留め
具A−5に対して吸引される構成以外の構成を前記第1
実施例に係る雌留め具B−1と同一、または実質的に同
一の構成としてある。即ち、雌留め具B−5の係合部材
60Bにおける操作片61の設けられている側に突縁部
17を備えた雄留め具A−5に対して、都合良く、該係
合部材60Bが係合される状態で、第2の取付け対象物
120(この実施例においては120Eとして示す。)
の取付け面120aに該雌留め具B−5が取付け用いら
れる。
【0099】かかる点から、この第5実施例に係る雌留
め具B−5においては、この雌留め具B−5を構成する
雄留め具A−5の挿通孔81、80及び82が前記第1
実施例に係る雌留め具B−1における夫々の孔80〜8
2相互の関係と、その向き、即ち、係合部材60Bの動
作方向において逆向きに構成されている。即ち、雌留め
具本体70(本実施例においては雌留め具本体70Dと
して示す。)を構成する第1のハウジング部材71(本
実施例においては第1のハウジング部材71Bとして示
す。)の孔81と、第2のハウジング部材72(本実施
例においては第2のハウジング部材72Dとして示
す。)の孔82とは、この孔81及び82に挿入される
前記雄留め具A−5の隆起部11の背面側、即ち、突縁
部17の設けられていない側(図18及び図19におけ
る隆起部11の右側)に接する孔縁81c、82cが略
同一線上に位置づけられていると共に、これと向き合っ
ている他方の孔縁、即ち、隆起部11の突縁部17に接
する側の第1のハウジング部材71Bにおける孔縁81
dを、第2のハウジング部材72Dにおける孔縁82d
よりも側方、即ち、孔縁81d、81c間の寸法を、孔
縁82d、82c間の寸法よりも大きく設定し、雌留め
具B−5に対する隆起部11の挿入が容易、円滑になし
得る構成としている。
【0100】尚、この雌留め具B−5に挿入される雄留
め具A−5の隆起部11は、該第2のハウジング部材7
2Dの孔82内において、一方の側を孔縁82cに、他
方の側を突部72eによって、がたなく保持される幅寸
法(図18及び図19における左右方向の寸法)を、そ
の頂部側に備えて構成されていると共に、該隆起部11
の基部に、該隆起部11における突縁部17の突き出し
幅よりも更に側方に突き出す隆起台部18を設け、該隆
起台部18が前記孔81内に収まる構成とすることによ
って、雌雄留め具を、がたなく留め付けできる構成とし
てある。
【0101】次いで、係合部材60Bに設けられる孔8
0は、該孔80に雄留め具A−5の隆起部11を挿入し
た際に、該隆起部11の突縁部17の接する側にある孔
縁80dが、該係合部材60Bを雌留め具本体70Dに
押し入れた際に、前記雄留め具A−5の隆起部11が通
過できる構成としている。また、この係合部材60Bを
雌留め具本体70Dに押し入れた際に、前記第2のハウ
ジング部材72Dの孔82の孔縁82dよりも、該孔8
0の孔縁80dが内方(図18において隆起部11に近
づく方向)に突き出した位置にあるようにしてある。
又、前記孔80の孔縁80dと対向している孔縁80c
を、この係合部材60Bの雌留め具本体70Dに対する
押し入れ状態で、前記孔81の孔縁81c及び孔82の
孔縁82cよりも外方、即ち、該孔80に挿入される前
記隆起部11から離れた位置となる構成としている。
【0102】即ち、この実施例においては、孔80に対
して雄留め具A−5の隆起部11が挿入され、且つ、該
孔80を有する係合部材60Bが雌留め具本体70Dに
押し入れられた際においては、孔80に挿入された前記
隆起部11の一方の側面(図18における隆起部11の
右側の面)と前記孔縁80cとの間のなす間隔を、該隆
起部11の他方の側面(図18における隆起部11の左
側の面、この場合強磁性材片21の面)と前記孔縁80
dとの間のなす間隔よりも極力大きくなる構成とし、孔
80に挿入される雄留め具A−5の永久磁石20に対し
て、該係合部材60Bにおける孔縁80dの側が確実に
吸引され、該雄留め具A−5の係合部Rの下方にある隆
起部11の面(この実施例においては強磁性材片21の
面を含む隆起部11の面)に該孔縁80dが吸着される
構成としてある。
【0103】かかる構成よりなる雌留め具B−5に対し
て、雄留め具A−5の突起部Pとしての隆起部11を挿
入することに伴って係合部材60Bは、雌留め具本体7
0Dの外側方に押し出され、この隆起部11にある突縁
部17が係合部材60Bの孔80を通り抜けた位置で、
該隆起部11の永久磁石20に近い位置にある該係合部
材60Bにおける孔縁80dが吸引されて、この孔縁8
0dを突縁部17の下方にある隆起部11の面(この図
示例においては溝状部19)に吸着するように該係合部
材60Bを図19に示すように移動する。
【0104】この状態で、雌雄留め具を留めつけの状態
で用いると共に、この雌雄留め具を解放するには、例え
ば図18に示すように係合部材60Bを雌留め具本体7
0Dから引き出すようになし、孔80の孔縁80dが、
隆起部11の突縁部17から外れるようになし、この状
態において、雌雄留め具を引き離す方向に移動すること
によってなす。
【0105】この第5実施例に係る留め構造を構成する
雄留め具A−5と、雌留め具B−5とは、叙上における
構成以外の構成を、前記第1実施例に係る雄留め具A−
1及び雌留め具B−1と同一、または実質的に同一の構
成としてあり、同一または実質的に同一の構成部分につ
いては同一の番号を付して説明を省略する。
【0106】かかる構成よりなる雄留め具A−5を、前
記第1実施例における雄留め具A−1の取付け手法と同
一の取付け手法によって第1の取付け対象物110(本
実施例では第1の取付け対象物110Eとして示す。)
に取付け、また、雌留め具B−5を、前記第1実施例に
おける雌留め具B−1の取付け手法と同一の取付け手法
によって、第2の取付け対象物120(本実施例では第
2の取付け対象物120Eとして示す。)に取付けるこ
とによって当該取付け構造の構成をなす。
【0107】(6) 第6実施例に係る留め構造 図20〜図22は第6実施例に係る留め構造を示してい
る。この図20〜図22で示される第6実施例に係る留
め構造は、前記第5実施例に係る留め構造に用いられて
いる雌留め具B−5と同一構成の雌留め具B(本実施例
においては雌留め具B−6として示す。)が用いられて
おり、また、雄留め具A(本実施例においては雄留め具
A−6として示す。)を、該雄留め具A−6を構成する
雄留め具本体50(本実施例では雄留め具本体50Bと
して示す。)を、前記第4実施例に係る雄留め具A−4
におけると同様に永久磁石を用いて構成し、しかも、該
雄留め具A−6における隆起部11の突縁部17の向き
を、前記第5実施例に係る雄留め具A−5の向きと同一
とし、当該雄留め具A−5と略同一の外形々状とした雄
留め具A−6を構成している。
【0108】かくして構成される雌留め具B−6に対し
て、雄留め具A−6の隆起部11を挿入した際に、前記
第5実施例に係る雌雄留め具と同一に作用し、且つ、該
雌雄留め具の留め状態の解除を、前記第5実施例に係る
雌雄留め具の解除方法と同一の方法でなすことができ
る。
【0109】この第6実施例に係る留め構造は、前記構
成以外の雄留め具A−6の構成、即ち、雄留め具A−6
を、当該雄留め具A−6における隆起部11の突縁部1
7の設けられている側を、前記第4実施例に係る雄留め
具A−4と逆向きに第1の取付け対象物110(この実
施例においては取付け対象物110Fとして示す。)に
取付け用いる以外の構成を、該第4実施例に係る雄留め
具A−4と同一、または実質的に同一の構成としてあ
り、同一または実質的に同一の構成部分については同一
の番号を付して説明を省略する。また、第2の取付け対
象物120(この実施例においては第2の取付け対象物
120Fとして示す。)の取付け面120aに取付け用
いられる第6実施例に係る雌留め具B−6は、前記第5
実施例に係る雌留め具B−5と、同一または実質的に同
一の構成としてあり、同一または実質的に同一の構成部
分については、同一の番号を付して説明を省略する。
【0110】尚、叙上において構成される各実施例に係
る雄留め具Aは、その隆起部11が、略雌留め具B内に
留まる状態で、当該雌留め具Bに挿入、係合される構成
とされているが、この雌留め具Bを通り抜け、該隆起部
11の頂部側が、第2の取付け対象物120内にまで挿
入される構成としてあっても良い。また、この場合、当
該雄留め具Aにおける隆起部11の収まる空間を構成す
る手段を、この第2の取付け対象物120内に設けるよ
うにしてあっても良い。
【0111】
【発明の効果】第2の取付け対象物120の取付け面に
対して雌留め具Bが取付けられており、この雌留め具B
に対して、雄留め具Aの前記突起部Pが、この取付けら
れている雌留め具Bの一方の側から、該第2の取付け対
象物120の側に向け、且つ、この雌留め具Bの取付け
られている該第2の取付け対象物120から突き出すこ
となく抜差し自在に挿入可能としてあることから、雄留
め具Aと雌留め具Bとを留めつけた際に、雄留め具A
が、該第2の取付け対象物120の面から突き出すこと
がない構成としてあることから、雌雄留め具を留めつけ
た際に、これらの留めつけ手段が外面にあらわれること
がなく、すっきりとした意匠的外観とすることができ
る。
【0112】また、かかる構成よりして、第2の取付け
対象物120の側縁から雌留め具Bを突き出し状態に設
ける必要がなく、雌留め具Bが他の物に突き合ったりす
ることのないすっきりとした側縁部を備えた取付け対象
物120とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る取付け対象物を除いた留め構
造に用いられる部品を、夫々分離して示す斜視図
【図2】同、雄留め具の各構成部品を示す底面側からの
斜視図
【図3】同、雌留め具の一部を組付けた状態の部品分離
斜視図
【図4】同、係合部材60Aの吸引動作前の状態を示す
断面図
【図5】同、係合部材60Aの吸引状態を示す断面図
【図6】同、雌留め具本体70Aであって、第2のハウ
ジング部材72Aを取り除いた状態における係合部材6
0Aの押し込み状態を示す平面図
【図7】同、係合部材60Aの操作片61が突き出され
ている状態を示す平面図
【図8】第2実施例に係る留め構造を示す断面図
【図9】同、留め構造に用いられる第2のハウジング部
材72Bと取付け脚部材90Aとを示す斜視図
【図10】第3実施例に係る留め構造を示す断面図
【図11】同、留め構造に用いられる第2のハウジング
部材72Cと取付け脚部材90Aとを示す斜視図
【図12】第4実施例に係る留め構造において係合部材
60Aの吸引動作前の状態を示す断面図
【図13】同、これに用いられる取付け脚部材30Bを
示す斜視図
【図14】同、係合部材60Bの吸引状態を示す断面図
【図15】第5実施例に係る取付け対象物を除いた留め
構造に用いられる部品を、夫々分離して示す斜視図
【図16】同、雄留め具A−5の構成部品と、取付け脚
部材30Aとを底面側から示す斜視図
【図17】同、雌留め具の一部を組付けた状態の部品分
離斜視図
【図18】同、係合部材60Bの吸引動作前の状態を示
す断面図
【図19】同、係合部材60Bの吸引状態を示す断面図
【図20】第6実施例に係る留め構造において係合部材
60Bの吸引動作前の状態を示す断面図
【図21】同、取付け脚部材30Bを示す斜視図
【図22】同、係合部材60Bの吸引状態を示す断面図
【符号の説明】
60 係合部材 110 第1の取付け対象物 120 第2の取付け対象物 A 雄留め具 B 雌留め具 M 永久磁石 P 突起部 R 係合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の取付け対象物に対して取付け用い
    られる雄留め具と、第2の取付け対象物の取付け面に対
    して取付け用いられる雌留め具とよりなり、 前記雄留め具には、永久磁石よりなる突起部、又は永久
    磁石を有する突起部が備えられており、 前記雌留め具には、前記雄留め具の永久磁石に吸引移動
    される少なくとも吸着部が強磁性材よりなる係合部材が
    備えられており、 前記第2の取付け対象物の取付け面に対して取付けられ
    ている雌留め具に対して、前記第1の取付け対象物に取
    付けられている雄留め具の前記突起部を、この取付けら
    れている雌留め具の一方の側から、該雌留め具の取付け
    られている前記第2の取付け対象物の側に向け、且つ、
    この雌留め具の取付けられている該第2の取付け対象物
    から突き出すことなく抜き差し自在に挿入可能としてあ
    り、 前記雌留め具に挿入される雄留め具の突起部には、該突
    起部に吸引当接される前記雌留め具の係合部材が係合し
    て、該突起部の抜け出しを抑止する係合部が備えられて
    おり、 前記雄留め具に係合されている前記雌留め具の係合部材
    を、該雄留め具との係合を解く向きに移動操作可能とし
    てあることを特徴とする留め構造。
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