JPH0719322Y2 - 飲食用断熱容器 - Google Patents

飲食用断熱容器

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JPH0719322Y2
JPH0719322Y2 JP1991038252U JP3825291U JPH0719322Y2 JP H0719322 Y2 JPH0719322 Y2 JP H0719322Y2 JP 1991038252 U JP1991038252 U JP 1991038252U JP 3825291 U JP3825291 U JP 3825291U JP H0719322 Y2 JPH0719322 Y2 JP H0719322Y2
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JP
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container
film sheet
food
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drink
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JPH04125769U (ja
Inventor
浩 清水
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国立環境研究所長
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は食事等に利用するコッ
プや皿等の容器の構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、一般の市民生活にあっては
特殊な場合を除いて食事やティータイム等でコップ、皿
等の容器を使用するのが普通である。
【0003】そして、かかる容器は市民生活の向上と共
にその形状やデザイン等が高級志向になる傾向がある
が、通常生活は勿論のこと、キャンプや登山等のテンポ
ラリーな野外生活においても本来的には飲食物を摂食し
やすいように、又、こぼれないように収納することが本
来的な機能ではある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】而して、該種容器を摂
食に使用するに、飲食物が通常温度や低温の場合等もあ
るが、一般に加熱調理したかなり高温の加熱状態のもの
が多く、したがって、容器の本来的な機能として取扱い
が容易で、洗い場や食卓等での取扱いにおいて破壊や損
傷等が生じに難いと共に、断熱性を保持していることが
求められているものである。
【0005】そして、本来的なかかる機能と簡便さと低
コスト性を兼ねて生産側にあっては量産的供給の態様が
定着してはいるが、近時、素材の開発研究により合成樹
脂製の容器が、例えば、ビニールコップ等に現されてい
るようなものがあり、ファーストフード等の外食産業が
隆盛になり人手不足から使用後の洗浄に困難性をきたす
ところからインスタント性が重宝されて容器も使い捨て
態様が広まってきており、素材的に安価で成形のし易い
ものとして、例えば、ポリプロピレン等の素材が用いら
れてきているが、近時、単に使用時のメッリトのみが追
及されることからこれらの合成樹脂製の容器は大量に廃
棄される際にその廃棄物処理として高い発熱を生じ、
又、有害ガス発生等の公害問題も生じてきているために
使い捨て態様が一種の公害問題としてクローズアップさ
れてきている。
【0006】特に、かかる簡便性が求められている容器
においては前述した如く、加熱食品を収納して使用され
る点から軽量化と共に、その耐熱性が求められて素材中
にフロン等の発砲剤が混入される態様が多くなり、その
使用において近時、注目されている大気汚染等の地球規
模の環境問題の点での使用が好ましくなく、可及的に抑
制される勢いにある。
【0007】このような近時のニーズと要請の両面から
素材として安価で大量生産成形が可能であり、一般的に
軽量で断熱性を有し且つ、使用後の廃棄において公害問
題を生じない断熱容器の現出が強く求められている。
【0008】これに対処するに、前記ポリプロピレンの
如き素材を使用したインスタント的な断熱容器に対し容
器本体を合成樹脂製としながらも、その外側容器として
古紙や再生紙をオーバーコート的にカバーし、即ち、図
10に示す様に、内側に塩化ビニール製の容器本体を形
成し、その外側に古紙、再生紙製の所定のライニング層
を接着させたコップ等の態様もあり、断熱性を保持しな
がら相当の強度を有し、軽量化も図れ、成形もし易く、
低コストでの生産が可能であるようにした技術もある
が、依然として内側の容器本体が合成樹脂製であること
から廃棄物としての焼却処理において高熱を発し、有害
ガスを発生する等の公害問題に充分対処出来無いという
欠点があった。
【0009】又、在来態様の合成樹脂製の容器はその強
度と断熱性を具備するべく素材の肉厚が200ミクロン
程度とされており、したがって、使用する素材量がかな
り多くなり、結果的にコスト高にもつながるという不利
点があり、又、前述した廃棄物焼却に伴う公害発生問題
を押し上げるという不都合さもあった。
【0010】
【考案の目的】この出願の考案の目的は上述従来技術に
基づく合成樹脂製のコップや皿等の摂食用の容器の使用
後処理等の問題点を解決すべき技術的課題とし、合成樹
脂製のメリットを充分に生かしながら、容器の本来的な
機能である強度,断熱性,軽量化を有するようにし、公
害問題を発生しないように、又、低コスト化が図れるよ
うにして什器備品製造産業における加工技術利用分野に
益する優れた断熱容器を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述実用新案登録請求の範囲を要旨とするこの出願の考案
の構成は、前述課題を解決するために、所定の可撓性を
具備し、且つ、非通気性の合成樹脂製等のフイルムシー
トを一対等素材とし、該フイルムシートを重合させ、両
者間に所定の量の空気等のガスを介在させた状態でそれ
らの縁部をヒートシール等で接着すると共に、両者の面
に所定方向に沿って線状にヒートシール等の接着を行っ
て、設定数の条列状のガス封入のピースブロックを相隣
って列設形成し、このように各ピースブロックを接着し
たフイルムシートをそれらの縁部分を重ね代とし、所定
の容器本体としたり、断面円形等にして容器本体とし、
封入した空気等のガス体により充分な断熱性を具備させ
ると共に、所定の強度を具備させ、軽量で低コストで量
産もし易く、又、使い捨て的に廃棄しても焼却量が少な
く、公害問題も発生しないようにした技術的手段を講じ
たものである。
【0012】
【考案の基礎的原理】図4、5に示す様に、例えば、塩
化ビニール等の所定の合成樹脂製の肉厚が、例えば、2
5ミクロン程度のフイルムシートを断面円形の柱状の素
材1 として成形し、その内部に所定圧の空気等のガス2
を密封した状態とすることにより該素材1 はかなりの程
度の強度を有し、且つ、軽量で充分な断熱性を有するも
のとされ、その柱状の保形性は経時的に維持される。
【0013】而して、かかる柱状の素材1,1 …相互を、
例えば、エポキシ系接着剤を介し図6に示す様に、その
長手方向に相隣らせてそれらの対向する部分を線状に接
着させ縦断面Uの字型の部材3 を形成し、側面4,4 及
び、底面5 が一体化されているようにする。そして、か
かる部材3 を一対用いて相互に90゜交差する姿勢で重
ねることにより方形の皿型の飲食用断熱容器を形成させ
ることが出来る。
【0014】その場合、設計的には角部分は適宜に接着
剤で接着させ、又、図6に示す前後の両側の開放部分の
み通常の素材1,1 を相互に接着させたものを側面材とし
て接合させても良い。
【0015】尚、上述原理的態様を実際の飲食用断熱容
器とするには各柱状の素材1 の相互の接着等の取扱いに
おいて工程数が多くなることで実用的には不向きであ
る。
【0016】したがって、実用の際には次の実施例の如
き態様を採用する。
【0017】
【実施例】次に、この出願の考案の実施例を図1、2、
3、及び、図7、8、9以下の図面に基づいて説明すれ
ば以下の通りである。
【0018】図1、2、3に示す実施例において、図
2、3に示す様に、ポリエチレン等の所定の合成樹脂製
の略十文字型のシートは25ミクロンの肉厚を有する一
対のフイルムシート6,6 の縁部に所定幅の接着代7 をし
て、これらの外側の縁部に平行して適宜にガイド線8,8
…を形成しておき、これらの一対のフイルムシート6,6
を、例えば、所定圧の空気が存在する図示しないオート
クレーブ等の適宜の容器内に於いて適宜のヒータを有す
るプレス装置によりガイド線8,8 …に沿ってヒートシー
ルを行って接着すると共に、縁部をヒートシールにより
接着し、ガイド線8,8 の内側に空気を封入し、そして、
縁部分に於ける接着代7,7 をエポキシ系接着剤等により
接着することにより図1に示す皿型の飲食用断熱容器9
を形成することが出来る。
【0019】そして、側面4', 底面5'にあっては上記ガ
イド線8 に沿う相互に相隣った前述素材1 同様のピース
ブロック10,10 …が形成され、封入されている空気によ
り充分な強度剛性を有し、又、断熱性をも具備し、取扱
いにおいてこれらのクッション性を介し破壊や損傷等が
生ずる虞は無いものである。
【0020】上述構成において、例えば、通常の食事の
摂食に際し、飲食用の断熱容器として用いた場合には温
熱食品の収納能力は確実にあり、又、摂食に際しての断
熱性も充分であり、食器洗い等の取扱いに際しての損傷
も生ぜず、また、実用に耐え得る強度と剛性を有し、食
器としての機能を有効に果たすことが出来、その製造に
際しては成形やヒートシールによる接着も簡単な工程で
行え、又、フイルムシート6 の肉厚も25ミクロン程度
と在来態様の1/10であり、表裏面に重合して用いて
も、例えば75ミクロンとされて在来態様の1/3程度
の肉厚であることから素材量も少なく、低コスト化が出
来、又、使い捨て食器乃至容器として用いた場合に、使
用後生活廃棄物、乃至、産業廃棄物として焼却に供され
ても、その量が著しく少なく、焼却場の産業廃棄物によ
る公害問題の発生も著しく少なくすることが出来る。
【0021】而して、図7,8,9に示す飲食用断熱容
器9'の実施例の態様はお椀形の食器乃至コップの態様で
あり、食面形成用のフイルムシート6'に横方向のガイド
線8'を介して上述実施例同様の空気を封入した柱状のピ
ースブロック10' を形成し、又、底面を形成するフイル
ムシート6'' も図8に示す様に、一方方向に沿った空気
封入によるピースブロック10''を形成し、側面形成のフ
イルムシート6'をその両側の縁部7',7' を接着させ、
又、底面を成すフイルムシート6'' の周縁部7''を接着
剤等により側面の下縁部に接着することにより飲食用断
熱容器9'を形成させることが出来る。
【0022】尚、この出願の考案の実施態様は上述各実
施例に限るものではないことは勿論であり、例えば、ピ
ースブロックを形成するに、封入するガスは空気以外の
不活性ガスを用いたり、又、その際、ガイド線の接着後
に空気等を所定圧で封入したりする等種々の態様が採用
可能である。
【0023】
【考案の効果】以上、この出願の考案によれば、基本的
にコップや皿等の飲食用断熱容器を使い捨てタイプ等簡
易食器として用いるに際し、その素材がポリプロピレン
など所定の合成樹脂製でありながら、充分に軽量で取扱
いがし易く、しかも、所定の強度と剛性を有し、又、充
分な断熱性を有し、確実に基本的な食器としての機能を
具備させ、又、使用する素材量が少なく、低コストで出
来、又、製造に要するエネルギーコストもダウンするこ
とが出来るという優れた効果が奏される。
【0024】而して、フロン等の発砲剤を用いることが
なく、併せて素材量が少ないことから環境破壊などの公
害問題も生ぜず、使用がし易く廃棄もし易いという利点
がある。
【0025】そして、フイルムシートはその縁部が接着
を介し一体化されることにより所定の容器機能を有さ
せ、しかも、側面、及び、底面を成すフイルムシート面
が一定方向の線に沿って接着され、ピースブロック内に
空気等のガスを封入された部分を有することから封入空
気等による断熱性を確保でき、又、容器としての保形性
も充分に得られ、強度剛性を保持することが出来るとい
う効果もある。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図9はこの出願の考案の実施例の説明図であ
る。
【図1】1実施例の全体概略斜視図である。
【図2】同、素材フイルムシートの取り合い斜視図であ
る。
【図3】1枚のフイルムシートの模式平面図である。
【図4】原理態様の斜視図である。
【図5】同断面図である。
【図6】原理態様の容器の製造プロセス斜視図である。
【図7】他の実施例の模式斜視図である。
【図8】同底面の斜視図である。
【図9】同、側面図である。
【図10】在来態様に基づく容器のコップの部分断面斜
視図である。
【符号の説明】
6 …素材 9 …飲食用断熱容器 7 …縁部 8 …ガイド線 2 …気体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂を素材とする飲食用断熱容器にお
    いて、可撓性であって非通気性のフイルムシートを素材
    とし、該フイルムシート素材の複数枚が各縁部全域
    を接着一体化されて立体的容器本体を成し、容器本体の
    側面及び底面のフイルムシート面が複数の所定方向の線
    に沿って接着され、該線間に気体が封入されていること
    を特徴とする飲食用断熱容器。
  2. 【請求項2】上記フイルムシートが不透明にされている
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    飲食用断熱容器。
  3. 【請求項3】上記フイルムシート相互が異なる色調にさ
    れていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    項記載の飲食用断熱容器。
JP1991038252U 1991-04-26 1991-04-26 飲食用断熱容器 Expired - Lifetime JPH0719322Y2 (ja)

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JPH04125769U JPH04125769U (ja) 1992-11-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0621873Y2 (ja) * 1988-01-12 1994-06-08 有限会社鈴木化工 取手付き容器
JPH02232010A (ja) * 1988-08-30 1990-09-14 Mitsui Toatsu Chem Inc 食品又は水等の鮮度を保持するための用具

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JPH04125769U (ja) 1992-11-17

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