JPH0226670Y2 - - Google Patents
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- JPH0226670Y2 JPH0226670Y2 JP16627285U JP16627285U JPH0226670Y2 JP H0226670 Y2 JPH0226670 Y2 JP H0226670Y2 JP 16627285 U JP16627285 U JP 16627285U JP 16627285 U JP16627285 U JP 16627285U JP H0226670 Y2 JPH0226670 Y2 JP H0226670Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
<技術分野>
この考案は積層シートに関し、各種物品の包装
用容器や包装用トレイ等を製造するための材料と
なり、複数種の合成樹脂素材が積層された積層シ
ートに関している。
用容器や包装用トレイ等を製造するための材料と
なり、複数種の合成樹脂素材が積層された積層シ
ートに関している。
<従来技術>
上記した包装材用の積層シートとして、発泡ポ
リスチレンシートと発泡ポリエチレンシートとが
積層された積層シートを使用したものがあり、発
泡ポリエチレンシートの優れた柔軟性によつて、
包装物品を良好に緩衝保護できると共に、発泡ポ
リスチレンシートの有する保形性によつて、包装
材として良好な形状維持性を発揮することがで
き、例えば電気製品用の包装材や果物用の包装用
トレイとして、好適に使用されている。
リスチレンシートと発泡ポリエチレンシートとが
積層された積層シートを使用したものがあり、発
泡ポリエチレンシートの優れた柔軟性によつて、
包装物品を良好に緩衝保護できると共に、発泡ポ
リスチレンシートの有する保形性によつて、包装
材として良好な形状維持性を発揮することがで
き、例えば電気製品用の包装材や果物用の包装用
トレイとして、好適に使用されている。
しかし、上記積層シートが良好な使用性能を発
揮するためには、発泡ポリスチレンシートと発泡
ポリスチレンシートとが、強固に接着積層され
て、完全に一体化されていなければならず、接着
が不充分であると、積層シートを熱成形する際の
伸びや収縮によつて両シートの積層面が剥がれ易
く、また包装材等としての使用時にも、冷凍保存
や加熱処理等の温度変化によつて、熱膨脹率の違
うシート同士が剥離する問題が発生する。
揮するためには、発泡ポリスチレンシートと発泡
ポリスチレンシートとが、強固に接着積層され
て、完全に一体化されていなければならず、接着
が不充分であると、積層シートを熱成形する際の
伸びや収縮によつて両シートの積層面が剥がれ易
く、また包装材等としての使用時にも、冷凍保存
や加熱処理等の温度変化によつて、熱膨脹率の違
うシート同士が剥離する問題が発生する。
ところが、上記発泡ポリエチレンシートと発泡
ポリスチレンシートとは、互いの接着性が良くな
く、直接両シートを熱接着するのは困難である。
ポリスチレンシートとは、互いの接着性が良くな
く、直接両シートを熱接着するのは困難である。
そのため、両シートの中間に熱接着性の接着剤
を介在させて熱接着する方法が採用されている
が、両シートの何れに対しても良好な接着性を有
する接着剤がなく、例えば、発泡ポリスチレンシ
ートに対する熱接着剤として一般的な、エチレン
−酢酸ビニル系接着剤は、発泡ポリエチレンシー
トに対する接着性が悪く、使用できない。そこ
で、上記エチレン−酢酸ビニル系接着剤に適宜添
加剤等を配合して、発泡ポリエチレンシートに対
する接着性を改善することが行われているが、未
だ不充分であると共に、添加剤を配合することに
よつて、製造コストが高くつく欠点もあり、さら
に改良が望まれている。
を介在させて熱接着する方法が採用されている
が、両シートの何れに対しても良好な接着性を有
する接着剤がなく、例えば、発泡ポリスチレンシ
ートに対する熱接着剤として一般的な、エチレン
−酢酸ビニル系接着剤は、発泡ポリエチレンシー
トに対する接着性が悪く、使用できない。そこ
で、上記エチレン−酢酸ビニル系接着剤に適宜添
加剤等を配合して、発泡ポリエチレンシートに対
する接着性を改善することが行われているが、未
だ不充分であると共に、添加剤を配合することに
よつて、製造コストが高くつく欠点もあり、さら
に改良が望まれている。
特に、発泡シート同士の熱接着の場合、あまり
高温度に加熱したり、強く圧着して熱接着を行う
と、気泡の破壊を起すため、通常の非発泡のシー
ト同士の接着よりも、はるかに熱接着作業が困難
であり、接着剤の選定および加熱接着時の作業条
件も厳しい。
高温度に加熱したり、強く圧着して熱接着を行う
と、気泡の破壊を起すため、通常の非発泡のシー
ト同士の接着よりも、はるかに熱接着作業が困難
であり、接着剤の選定および加熱接着時の作業条
件も厳しい。
さらに、上記積層シートの使用性能の点では、
発泡シートのみの積層シートであると、緩衝包装
材等として使用する際には、引張強度や引裂強
度等の強度や耐久性の点で不十分な場合があるこ
と、また、伸びも少ないので、成形加工性や弾
力的な変形性にも劣り、大きな外力や振動に対
する緩衝性能は不充分であり、これらの点でも改
良が望まれていた。
発泡シートのみの積層シートであると、緩衝包装
材等として使用する際には、引張強度や引裂強
度等の強度や耐久性の点で不十分な場合があるこ
と、また、伸びも少ないので、成形加工性や弾
力的な変形性にも劣り、大きな外力や振動に対
する緩衝性能は不充分であり、これらの点でも改
良が望まれていた。
また、食品等の密封用包装容器等、積層シート
の用途によつては、ガスバリヤ性を要求される場
合があるが、発泡シート同士の積層シートでは、
あまり高度のガスバリヤ性を発揮することは困難
であつた。
の用途によつては、ガスバリヤ性を要求される場
合があるが、発泡シート同士の積層シートでは、
あまり高度のガスバリヤ性を発揮することは困難
であつた。
<目 的>
そこで、この考案の目的としては、上記従来技
術の問題点を解消し、ポリエチレン系発泡シート
とポリスチレン系発泡シートとが積層された積層
シートであつて、両層の積層接着性を高めると同
時に、強度、ガスバリヤ性その他、包装材等とし
て使用したときの使用性能にも優れた積層シート
を提供することにある。
術の問題点を解消し、ポリエチレン系発泡シート
とポリスチレン系発泡シートとが積層された積層
シートであつて、両層の積層接着性を高めると同
時に、強度、ガスバリヤ性その他、包装材等とし
て使用したときの使用性能にも優れた積層シート
を提供することにある。
<構 成>
そして、上記目的を達成するための構成として
は、ポリエチレン系発泡体層とポリスチレン系発
泡体層とが積層された積層シートであつて、両発
泡体層の中間に、ポリエチレン系発泡体層側から
順次、ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂と
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂との混合層、
およびエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層が積
層されていることを特徴としている。
は、ポリエチレン系発泡体層とポリスチレン系発
泡体層とが積層された積層シートであつて、両発
泡体層の中間に、ポリエチレン系発泡体層側から
順次、ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂と
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂との混合層、
およびエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層が積
層されていることを特徴としている。
<実施例>
次いで、この考案の実施例について、図を参照
しながら、以下に説明する。
しながら、以下に説明する。
第1図に示すように、積層シートSは、図中上
から順に、ポリエチレン系発泡体層1、ポリエチ
レン樹脂層2、ポリエチレン樹脂とエチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂との混合層3、エチレン−
酢酸ビニル共重合体樹脂層4、およびポリスチレ
ン系発泡体層5が、一体に積層形成されている。
から順に、ポリエチレン系発泡体層1、ポリエチ
レン樹脂層2、ポリエチレン樹脂とエチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂との混合層3、エチレン−
酢酸ビニル共重合体樹脂層4、およびポリスチレ
ン系発泡体層5が、一体に積層形成されている。
そのうち、ポリエチレン系発泡体層1として
は、低密度ポリエチレン発泡体、架橋ポリエチレ
ン発泡体等が使用でき、用途や使用目的に応じ
て、適当な発泡倍率あるいは厚みのものを用いる
ことができる。なお、ポリエチレン系発泡体層1
の外面側に、さらに非発泡のポリオレフイン系フ
イルムを積層したものを使用することもでき、こ
の非発泡のポリオレフイン系フイルムによつて、
表面の平滑性や強度を高めることができる。
は、低密度ポリエチレン発泡体、架橋ポリエチレ
ン発泡体等が使用でき、用途や使用目的に応じ
て、適当な発泡倍率あるいは厚みのものを用いる
ことができる。なお、ポリエチレン系発泡体層1
の外面側に、さらに非発泡のポリオレフイン系フ
イルムを積層したものを使用することもでき、こ
の非発泡のポリオレフイン系フイルムによつて、
表面の平滑性や強度を高めることができる。
次に、ポリエチレン樹脂層2および混合層3を
構成するポリエチレン樹脂としては、線状低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、あるいは通
常の低密度ポリエチレンが使用できる。このう
ち、線状低密度ポリエチレンは、剛性が高く、腰
が強いと共に、衝撃強度、引裂強度が非常に高
い。また、高密度ポリエチレンは、特にガスバリ
ヤ性が高い。そして、積層シートSの用途によつ
て、使用するポリエチレン樹脂を、上記各樹脂等
から適宜選定するものとする。
構成するポリエチレン樹脂としては、線状低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、あるいは通
常の低密度ポリエチレンが使用できる。このう
ち、線状低密度ポリエチレンは、剛性が高く、腰
が強いと共に、衝撃強度、引裂強度が非常に高
い。また、高密度ポリエチレンは、特にガスバリ
ヤ性が高い。そして、積層シートSの用途によつ
て、使用するポリエチレン樹脂を、上記各樹脂等
から適宜選定するものとする。
また、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層4
および混合層3を構成するエチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂としては、酢酸ビニルの含有量が5
〜40重量%程度のもので実施され、好ましくは18
〜25重量%のものを使用する。
および混合層3を構成するエチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂としては、酢酸ビニルの含有量が5
〜40重量%程度のもので実施され、好ましくは18
〜25重量%のものを使用する。
そして、混合層3としては、上記したポリエチ
レン樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂と
が、一体に混合された状態になつている。
レン樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂と
が、一体に混合された状態になつている。
最後に、ポリスチレン系発泡体層5としては、
ポリスチレンの単独重合体のほか、他の熱可塑性
樹脂との共重合体、あるいは混合樹脂の場合もあ
る。また、ポリスチレン系発泡体層5の外面側
に、さらに非発泡のポリスチレン系フイルムが積
層されたものを使用することもでき、この非発泡
のポリスチレン系フイルムによつて、表面の平滑
性や強度等を向上させることができる。
ポリスチレンの単独重合体のほか、他の熱可塑性
樹脂との共重合体、あるいは混合樹脂の場合もあ
る。また、ポリスチレン系発泡体層5の外面側
に、さらに非発泡のポリスチレン系フイルムが積
層されたものを使用することもでき、この非発泡
のポリスチレン系フイルムによつて、表面の平滑
性や強度等を向上させることができる。
以上に述べた各層が、一体に積層された積層シ
ートSを製造するには、まず、ポリエチレン系発
泡体層1と、ポリスチレン系発泡体層5とは、予
め押出発泡等の手段で、それぞれの単体シートを
成形しておく。
ートSを製造するには、まず、ポリエチレン系発
泡体層1と、ポリスチレン系発泡体層5とは、予
め押出発泡等の手段で、それぞれの単体シートを
成形しておく。
次に、中間のポリエチレン樹脂層2、混合層
3、およびエチレン−酢酸ビニル樹脂層4は、予
め製造されたポリエチレン樹脂フイルムとエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体樹脂フイルムとを、熱接
着によつて一体積層する方法と、ポリエチレン樹
脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層とを、
共押出して、押出成形と同時に一体化する方法
の、何れかの方法で積層する。このとき、上記何
れの方法においても、ポリエチレン樹脂層2とエ
チレン−酢酸ビニル樹脂層4との境界層で、両方
の樹脂を互いに融合させ、両方の樹脂成分が混合
した混合層3を形成することによつて、ポリエチ
レン樹脂層2、混合層3、およびエチレン−酢酸
ビニル樹脂層4の3層が、順次一体に積層された
中間層のフイルムが形成できる。
3、およびエチレン−酢酸ビニル樹脂層4は、予
め製造されたポリエチレン樹脂フイルムとエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体樹脂フイルムとを、熱接
着によつて一体積層する方法と、ポリエチレン樹
脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層とを、
共押出して、押出成形と同時に一体化する方法
の、何れかの方法で積層する。このとき、上記何
れの方法においても、ポリエチレン樹脂層2とエ
チレン−酢酸ビニル樹脂層4との境界層で、両方
の樹脂を互いに融合させ、両方の樹脂成分が混合
した混合層3を形成することによつて、ポリエチ
レン樹脂層2、混合層3、およびエチレン−酢酸
ビニル樹脂層4の3層が、順次一体に積層された
中間層のフイルムが形成できる。
そして、前記したポリエチレン系発泡体層1
と、ポリスチレン系発泡体層5の中間に、上記中
間層のフイルムを挾んで、互いに熱接着すれば、
ポリエチレン系発泡体層1と、ポリエチレン樹脂
層2とが互いに接着接合されると同時に、ポリス
チレン系発泡体層5とエチレン−酢酸ビニル共重
合体層4とが互いに接着接合されて、各層の全体
が一体に接合された積層シートSが製造されるこ
とになる。
と、ポリスチレン系発泡体層5の中間に、上記中
間層のフイルムを挾んで、互いに熱接着すれば、
ポリエチレン系発泡体層1と、ポリエチレン樹脂
層2とが互いに接着接合されると同時に、ポリス
チレン系発泡体層5とエチレン−酢酸ビニル共重
合体層4とが互いに接着接合されて、各層の全体
が一体に接合された積層シートSが製造されるこ
とになる。
以上のようにして製造された積層シートSは、
平坦なままで、適当に裁断して、包装用の敷材や
中仕切り材等として使用することもできるが、通
常は、真空成形やプレス成形等の熱成形手段によ
つて、所定の容器またはトレイ等の立体形状、あ
るいは凹凸形状を成形した状態で使用される。
平坦なままで、適当に裁断して、包装用の敷材や
中仕切り材等として使用することもできるが、通
常は、真空成形やプレス成形等の熱成形手段によ
つて、所定の容器またはトレイ等の立体形状、あ
るいは凹凸形状を成形した状態で使用される。
そして、容器等として使用するときには、積層
シートSのうち、柔軟なポリエチレン系発泡体層
1側が包装物品に当接するようにして、使用する
のが好適であるが、積層シートSの用途によつて
は、ポリスチレン系発泡体層5側を包装物品に当
接する面にして使用することもできる。
シートSのうち、柔軟なポリエチレン系発泡体層
1側が包装物品に当接するようにして、使用する
のが好適であるが、積層シートSの用途によつて
は、ポリスチレン系発泡体層5側を包装物品に当
接する面にして使用することもできる。
なお、この考案の積層シートSは、さらに外面
側に紙や金属箔、あるいは適宜合成樹脂フイルム
等を積層した状態で使用することもできる。ま
た、図示した実施例では、ポリエチレン系発泡体
層1およびポリスチレン系発泡体層5は、1層づ
つを積層しているが、例えばポリスチレン系脂発
泡体層5の両側にそれぞれ、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂層4、混合層3、ポリエチレン樹
脂層を介して、ポリエチレン系発泡体層1を積層
した状態で使用する場合もある。
側に紙や金属箔、あるいは適宜合成樹脂フイルム
等を積層した状態で使用することもできる。ま
た、図示した実施例では、ポリエチレン系発泡体
層1およびポリスチレン系発泡体層5は、1層づ
つを積層しているが、例えばポリスチレン系脂発
泡体層5の両側にそれぞれ、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂層4、混合層3、ポリエチレン樹
脂層を介して、ポリエチレン系発泡体層1を積層
した状態で使用する場合もある。
以上に述べた、この考案の積層シートSの用途
としては、精密な電機製品やガラス製品等の包装
包装用枠、果物用トレイ等の包装材のほか、発泡
シートの優れた断熱性を利用した断熱材、その他
種々の用途に使用することが可能である。
としては、精密な電機製品やガラス製品等の包装
包装用枠、果物用トレイ等の包装材のほか、発泡
シートの優れた断熱性を利用した断熱材、その他
種々の用途に使用することが可能である。
<効 果>
以上のごとく構成された、この考案の積層シー
トSによれば、ポリエチレン系発泡体層1と、ポ
リスチレン系発泡体層5との中間に、ポリエチレ
ン系発泡体層1側から順次、ポリエチレン樹脂層
2、ポリエチレン樹脂とエチレン−酢酸ビニル共
重合体樹脂との混合層3、およびエチレン−酢酸
ビニル共重合体層4を積層していることによつ
て、積層シートSとしての積層一体性を非常に高
めると共に、包装材等として使用したときの使用
性能にも極めて優れたものになる。
トSによれば、ポリエチレン系発泡体層1と、ポ
リスチレン系発泡体層5との中間に、ポリエチレ
ン系発泡体層1側から順次、ポリエチレン樹脂層
2、ポリエチレン樹脂とエチレン−酢酸ビニル共
重合体樹脂との混合層3、およびエチレン−酢酸
ビニル共重合体層4を積層していることによつ
て、積層シートSとしての積層一体性を非常に高
めると共に、包装材等として使用したときの使用
性能にも極めて優れたものになる。
即ち、中間のポリエチレン樹脂層2とエチレン
−酢酸ビニル共重合体樹脂層4とは、何れも非発
泡樹脂層であるから、比較的高温度、高圧力にお
ける熱接着、あるいは共押出による積層一体化が
容易に行え、積層強度を充分に高くできる。しか
も、両樹脂層2,4の境界に、両方の樹脂が混合
して互いに融合一体化している混合層3を形成し
ているので、樹脂素材としては互いに異なり、必
ずしも接着層性の良くない、ポリエチレン樹脂層
2とエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層4とで
も、混合層3とは完全に積層一体化され、その結
果、ポリエチレン樹脂層2とエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂層4とを、確実強固に積層するこ
とが可能である。
−酢酸ビニル共重合体樹脂層4とは、何れも非発
泡樹脂層であるから、比較的高温度、高圧力にお
ける熱接着、あるいは共押出による積層一体化が
容易に行え、積層強度を充分に高くできる。しか
も、両樹脂層2,4の境界に、両方の樹脂が混合
して互いに融合一体化している混合層3を形成し
ているので、樹脂素材としては互いに異なり、必
ずしも接着層性の良くない、ポリエチレン樹脂層
2とエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層4とで
も、混合層3とは完全に積層一体化され、その結
果、ポリエチレン樹脂層2とエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂層4とを、確実強固に積層するこ
とが可能である。
そして、上記ポリエチレン樹脂層2の外側に、
同種の樹脂からなるポリエチレン系発泡体層1を
積層し、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層4
の外側に、これと接着性の良いポリスチレン系発
泡体層5を積層しているので、これらの層同士の
積層性は極めて良好である。
同種の樹脂からなるポリエチレン系発泡体層1を
積層し、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層4
の外側に、これと接着性の良いポリスチレン系発
泡体層5を積層しているので、これらの層同士の
積層性は極めて良好である。
従つて、積層シートS全体としては、5層の異
なる材質層同士が何れも、極めて強固に積層一体
化されたものとなり、積層シートSに対して深絞
りや複雑な熱成形をしたり、製造された包装材等
を温度変化の大きな場所で使用しても、剥離する
心配がなく、使用し易いものとなる。即ち、各層
同士の積層面では、何れも隣接する樹脂層の樹脂
同士が完全に加熱融合して一体結合される組合せ
になつているので、接着性が非常に高く、剥離強
度は極めて高いものとなる。
なる材質層同士が何れも、極めて強固に積層一体
化されたものとなり、積層シートSに対して深絞
りや複雑な熱成形をしたり、製造された包装材等
を温度変化の大きな場所で使用しても、剥離する
心配がなく、使用し易いものとなる。即ち、各層
同士の積層面では、何れも隣接する樹脂層の樹脂
同士が完全に加熱融合して一体結合される組合せ
になつているので、接着性が非常に高く、剥離強
度は極めて高いものとなる。
また、積層シートSのうち、ポリエチレン樹脂
層2は、ポリエチレン系発泡体層1やポリスチレ
ン系発泡体層5等に比べて、衝撃強度や引裂強度
が非常に高く、積層シートS全体の強度や耐久性
を向上することができ、例えば包装材として使用
したときの、物品に対する緩衝保護性能が、非常
に高くなる。しかも、ポリエチレン樹脂層2は、
発泡シートに比べて、ガスバリヤ性に優れている
ので、積層シートSを、密封包装用の包装容器等
として使用することも可能になる。
層2は、ポリエチレン系発泡体層1やポリスチレ
ン系発泡体層5等に比べて、衝撃強度や引裂強度
が非常に高く、積層シートS全体の強度や耐久性
を向上することができ、例えば包装材として使用
したときの、物品に対する緩衝保護性能が、非常
に高くなる。しかも、ポリエチレン樹脂層2は、
発泡シートに比べて、ガスバリヤ性に優れている
ので、積層シートSを、密封包装用の包装容器等
として使用することも可能になる。
次に、混合層3は、前記したポリエチレン樹脂
層2とエチレン−酢酸ビニル樹脂層4との積層性
を高めるだけでなく、伸びが非常に良いので、積
層シートSの柔軟な伸び性能を高め、弾力的な緩
衝性や成形時の加工性を高める効果がある。
層2とエチレン−酢酸ビニル樹脂層4との積層性
を高めるだけでなく、伸びが非常に良いので、積
層シートSの柔軟な伸び性能を高め、弾力的な緩
衝性や成形時の加工性を高める効果がある。
さらに、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層
4は、ゴム状の弾性を有しているため、耐衝撃性
が非常に高く、積層シートSの緩衝性能を高める
ことができる。
4は、ゴム状の弾性を有しているため、耐衝撃性
が非常に高く、積層シートSの緩衝性能を高める
ことができる。
以上に述べたように、ポリエチレン系発泡体層
1およびポリスチレン系発泡体層5の有する、優
れた特長に加え、ポリエチレン樹脂層2、混合層
3、およびエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層
4を積層したことによつて、ポリエチレン系発泡
体層1とポリスチレン系発泡体層5との積層強度
を高めると同時に、中間に積層した各樹脂層の有
する、優れた強度、緩衝性、成形加工性、ガスバ
リヤ性等を発揮することができ、積層シートSか
ら熱成形によつて、包装材等を製造する際の加工
が容易になると共に、包装容器等として使用する
際の使用性能を極めて優れたものにできる等、実
用的効果の極めて高いものである。
1およびポリスチレン系発泡体層5の有する、優
れた特長に加え、ポリエチレン樹脂層2、混合層
3、およびエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層
4を積層したことによつて、ポリエチレン系発泡
体層1とポリスチレン系発泡体層5との積層強度
を高めると同時に、中間に積層した各樹脂層の有
する、優れた強度、緩衝性、成形加工性、ガスバ
リヤ性等を発揮することができ、積層シートSか
ら熱成形によつて、包装材等を製造する際の加工
が容易になると共に、包装容器等として使用する
際の使用性能を極めて優れたものにできる等、実
用的効果の極めて高いものである。
図はこの考案の実施例を示す断面図である。
1……ポリエチレン系発泡体層、2……ポリエ
チレン樹脂層、3……混合層、4……エチレン−
酢酸ビニル共重合体樹脂層、5……ポリスチレン
系発泡体層、S……積層シート。
チレン樹脂層、3……混合層、4……エチレン−
酢酸ビニル共重合体樹脂層、5……ポリスチレン
系発泡体層、S……積層シート。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 ポリエチレン系発泡体層とポリスチレン系発
泡体層とが積層された積層シートであつて、両
発泡シートの中間に、ポリエチレン系発泡体層
側から順次、ポリエチレン樹脂層、ポリエチレ
ン樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂と
の混合層、およびエチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂層が積層されていることを特徴とする積
層シート。 2 ポリエチレン樹脂層が、線状低密度ポリエチ
レンからなる上記実用新案登録請求の範囲第1
項記載の積層シート。 3 ポリエチレン系発泡体層が、架橋発泡ポリエ
チレンからなる上記実用新案登録請求の範囲第
1項記載の積層シート。 4 ポリスチレン系発泡体層の外面に、非発泡の
ポリスチレン系フイルムを積層している上記実
用新案登録請求の範囲第1項記載の積層シー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16627285U JPH0226670Y2 (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16627285U JPH0226670Y2 (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6273929U JPS6273929U (ja) | 1987-05-12 |
JPH0226670Y2 true JPH0226670Y2 (ja) | 1990-07-19 |
Family
ID=31097087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16627285U Expired JPH0226670Y2 (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0226670Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-10-29 JP JP16627285U patent/JPH0226670Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6273929U (ja) | 1987-05-12 |
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