JPH0719256U

JPH0719256U - プリンタにおけるロール紙の収納機構

Info

Publication number: JPH0719256U
Application number: JP4960993U
Authority: JP
Inventors: 邦夫小田
Original assignee: 内外カーボンインキ株式会社
Priority date: 1993-09-13
Filing date: 1993-09-13
Publication date: 1995-04-07

Abstract

(57)【要約】【目的】２枚複写用ロール紙をずれることなく一体的
に送ることができるプリンタにおけるロール紙の収納機
構を提供する。【構成】２枚複写用ロール紙１の両側にロール紙１の
径より大きい径を有するフランジ４ａ，１４ａを配置し
て、このフランジ４ａ，１４ａの案内によりロール紙１
を２枚ずつ一体的に送るように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、小型のプリンタ付き端末データ処理装置におけるプリンタ用ロール紙の収納機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、一般に、ハンディタイプ又はポータブルタイプと称されている小型のプリンタ付き端末データ処理装置は、営業業務、又は、水道、電気若しくはガスの検針業務への使用が増加している。この処理装置においては、ロール紙は処理装置のロール紙ケース内に回転自在に収納して、ロール紙の先端をプリンタに接続するだけでロール紙が自動的に送られるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記構造のものでは、２枚複写用ロール紙の場合には、ロール紙を送るとき２枚複写用ロール紙が一体的に送られる必要があるが、ロール紙の斜め送りやロール紙の収納位置のずれなどにより、１枚目と２枚目との間にずれが生じて２枚複写用ロール紙が一体的に送られず、プリンタの作動を停止させることがあった。従って、本考案の目的は、上記問題を解決することにあって、２枚複写用ロール紙をずれることなく一体的に送ることができるプリンタにおけるロール紙の収納機構を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、２枚複写用ロール紙の両側にロール紙の径より大きい径を有するフランジを配置して、このフランジの案内によりロール紙を２枚ずつ一体的に送るように構成する。すなわち、２枚複写用ロール紙の回転軸方向の各端部側に配置されてロール紙の回転軸方向沿いの移動を規制しかつ上記ロール紙のロール径より０．２ｍｍ以上大きい外径を有するロール紙用移動規制フランジを有する規制部材と、上記ロール紙と上記規制部材とをロール紙の回転軸回りに回転自在に収納するプリンタのロール紙収納凹部とを備えるように構成する。上記構成においては、上記規制部材は上記両側のフランジは互いに連結されて一体的に回転可能となるように構成してもよい。上記構成においては、上記規制部材は上記両側のフランジは互いに連結されてはおらず、独立的に回転可能となるように構成してもよい。また、上記構成においては、上記ロール紙は感圧複写紙又は感熱複写紙であるより構成してもよい。

【０００５】

【考案の効果】

本考案の構成によれば、ロール紙の径よりも大きい径の両側のフランジによりロール紙の斜め送りやロール紙の収納位置のずれを防止することができる。よって、ロール紙の１枚目と２枚目との間にずれが生じることがなくなり、２枚複写用ロール紙を一体的に送ることができる。

【０００６】

【実施例】

以下に、本考案にかかる実施例を図１〜図５に基づいて詳細に説明する。まず、本実施例にかかるプリンタにおけるロール紙の収納機構を備えたプリンタについて図１を元に説明する。図１において、１は１枚目と２枚目とが一体的に供給されるべき２枚複写用ロール紙、２は外装ケース、３は外装ケース蓋、４はフランジ４ａを有する規制部材、５は液晶ディスプレイ、６は操作キーである。なお、上記ロール紙１は感圧複写紙又は感熱複写紙でもよい。上記ロール紙の収納機構は、図２及び図３（Ａ）と（Ｂ）によく示すように、２枚重ねの複写用ロール紙１の両側すなわちロール紙１の回転軸方向の両端部にそれぞれ配置されかつフランジ４ａ，４ａを有する規制部材４，４と、該規制部材４とロール紙１とを収納する外装ケース２の収納凹部２ａと外装ケース蓋３の収納凹部３ａとを備えている。上記各規制部材４は、ロール紙１の回転軸方向沿いの移動、すなわち斜め方向の走行を規制しするためのものであって、上記ロール紙１のロール径Ｔ₁より０．２ｍｍ以上大きい外径Ｔ₂を有する円板状の上記フランジ４ａと、その中心部分に突出してロール紙１の円筒状芯の穴内に嵌め込まれる軸部４ｂとを有している。よって、各規制部材４とロール紙１とは相対的に回転可能となっている。円板部４ａの外形Ｔ₂はロール紙１の径Ｔ₁より０．２〜１．０ｍｍ程度大きいものが好ましい。０．２ｍｍ未満ではロール紙１の斜め走行の防止効果が不十分であるからである。

【０００７】また、上記外装ケース２の収納凹部２ａと外装ケース蓋３の収納凹部３ａは共に大略半円形状の凹部であって、その軸方向長さはロール紙１の両側に規制部材４，４を取り付けた状態の長さより若干大きくして、両収納凹部２ａ，３ａに対してロール紙１と規制部材４，４がそれぞれ回転可能かつ所定の収納位置に位置決めされるようにしている。すなわち、両側に規制部材４，４を取り付けたロール紙１は２つの収納凹部２ａ，３ａが合わさって形成された大略円形の空間内に収納される。上記構成によれば、ロール紙１の両側に規制部材４，４を嵌め込んで取り付けたのち、外装ケース２の収納凹部２ａ内に挿入するとともにプリンタにロール紙１の先端を接続したのち、外装ケース蓋３を閉じて外装ケース２に係止させる。この状態では、ロール紙１の径より若干大きな径を有する両側のフランジ４ａ，４ａの案内により、ロール紙１は回転軸方向とは直交してプリンタに向けて送ることができる。両方の規制部材４，４はロール紙１と一体的に回転してもよいし、片方の規制部材４のみがロール紙１と一体的に回転してもよく、また、両方ともロール紙１とは一体的に回転しなくともよい。上記実施例によれば、ロール紙１の径よりも大きい径の両側のフランジ４ａ，４ａによりロール紙１の斜め送りやロール紙１の収納位置のずれを防止することができる。よって、ロール紙１の１枚目と２枚目との間にずれが生じることがなくなり、２枚複写用ロール紙１を一体的に送ることができる。

【０００８】なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、図４（Ａ），（Ｂ）に示すように、上記２つの規制部材４，４の代わりに、上記両側の円板状フランジ１４ａ，１４ａが軸１４ｂにより一体的に連結された１個の規制部材１４より構成してもよい。この場合には、両側のフランジ１４ａ，１４ａは一体的に回転可能となる。また、規制部材４，１４のフランジ４ａ，１４ａは、円板状のものに限らず、ロール紙１の径より大きな径を有してロール紙１の斜め送りや収納位置のずれを防止することができるならば、所定間隔毎に切欠が形成されたものなど任意の形状でもよい。また、図５に示すように、規制部材４の各軸部４ｂのロール紙１の芯への挿入側の角部に傾斜面４ｃを形成して、ロール紙１の芯に対して軸部４ｂを挿入しやすくしてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例にかかるプリンタにおける
ロール紙の収納機構を備えた小型のプリンタ付き端末デ
ータ処理装置の概略斜視図である。

【図２】外装ケース蓋を開けた状態での上記収納機構
の斜視図である。

【図３】（Ａ），（Ｂ）は上記実施例においてそれぞ
れロール紙の両側にフランジを取り付けた状態の正面図
及び側面図である。

【図４】（Ａ），（Ｂ）は他の実施例においてそれぞ
れロール紙の両側にフランジを配置しかつ両フランジを
連結した状態の正面図及び側面図である。

【図５】さらに他の実施例を示すものであって、図４
の（Ａ）において軸部に傾斜面を形成した状態の規制部
材の正面図である。

【符号の説明】

１…ロール紙、２…外装ケース、２a…収納凹部、３…
外装ケース蓋、３a…収納凹部、４…規制部材、４a…フ
ランジ、４b…軸部、４ｃ…傾斜面、５…液晶ディスプ
レイ、６…操作キー、１４…規制部材、１４ａ…フラン
ジ、１４ｂ…軸。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】２枚複写用ロール紙（１）の回転軸方向
の各端部側に配置されてロール紙の回転軸方向沿いの移
動を規制しかつ上記ロール紙のロール径より０．２ｍｍ
以上大きい外径を有するロール紙用移動規制フランジ
（４ａ，１４ａ）を有する規制部材（４，１４）と、上記ロール紙と上記規制部材とをロール紙の回転軸回り
に回転自在に収納するプリンタのロール紙収納凹部（２
ａ，３ａ）とを備えるようにしたことを特徴とするプリ
ンタにおけるロール紙の収納機構。
【請求項２】上記規制部材（１４）は上記両側のフラ
ンジ（１４ａ，１４ａ）は互いに連結されて一体的に回
転可能となっている請求項１に記載のプリンタにおける
ロール紙の収納機構。
【請求項３】上記規制部材（４）は上記両側のフラン
ジ（４ａ，４ａ）は互いに連結されてはおらず、独立的
に回転可能となっている請求項１に記載のプリンタにお
けるロール紙の収納機構。
【請求項４】上記ロール紙（１）は感圧複写紙である
請求項１〜３のいずれかに記載のプリンタにおけるロー
ル紙の収納機構。
【請求項５】上記ロール紙（１）は感熱複写紙である
請求項１〜３のいずれかに記載のプリンタにおけるロー
ル紙の収納機構。