JP3668696B2 - ロール紙収容機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。特に、日本工業規格のA列0番(A0)やA列1番(A1)など大きなサイズの用紙に画像を形成することのできる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置として複写機を例にとって説明すると、A0サイズやA1サイズなどの大きな用紙に画像を複写する複写機においては、従来より、複写する用紙にロール紙が使用されている。芯紙などの芯材に巻かれたロール紙は、複写の際に引き出され、所定の長さに切断され、その切断された用紙に画像が複写される。
【0003】
用紙は、通常、同一サイズのものだけが使われるわけではなく、その目的や用途に応じ、異なるサイズ(たとえばA0サイズやA1サイズ)や異なる種類(たとえば普通紙やトレーシングペーパ)が使われる。ロール紙のサイズには、上記のA0やA1など規定のサイズ以外のものも存在する。そこでこの種の複写機には、複数のロール紙を収容するための複数のロール紙収容機構を有しているものがあり、使用するロール紙を必要に応じて選択的に切換えている。これらのロール紙収容機構は、それぞれ異なるサイズのロール紙を収容可能に構成されている。
【0004】
また、複数のロール紙収容機構がある場合、ロール紙の搬送路は途中から共通化されており、搬送路が共通化された部分にロール紙を切断する機構が設けられている。このため、切断された後のロール紙収容機構側のロール紙を、搬送路が共通化されていない部分まで巻き戻さなければ、別のロール紙収容機構に収容されたロール紙を搬送することができない。したがって、ロール紙収容機構には、ロール紙を回転させて巻き戻す機構が備えられている。
【0005】
ロール紙は、ロール紙の芯材を軸方向に貫通する保持軸によって保持された状態で、ロール紙収容機構に取付けられる。保持軸はロール紙収容機構の一方の側面板から他方の側面板に渡る長さを持ち、装着可能な最も幅の広いロール紙に差し込むことが可能である。保持軸の長さは一定であり、より幅の短いロール紙を使用するときは、ロール紙の位置を保持軸の中央部にあわせる。すなわち、幅の短いロール紙を使うときは、保持軸の長さは、ロール紙を保持するためには過剰に長いものとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の巻き戻し機構を有する画像形成装置においては、ロール紙を交換するためには、長くて重い保持軸を取り出し、その保持軸に対して幅の広いロール紙(軸長が約1mにもなる)を嵌めなければならなかった。ロール紙自体かなりの重量を持つので、この作業は非常に時間と労力を要するものであった。特に、幅の短いロール紙を取付けるとき、ロール紙の幅に対してかなり長い保持軸をロール紙に嵌めなければならず、作業性が悪かった。
【0007】
そこでこの発明の目的は、規定のサイズおよび規定外のサイズを含む異なるサイズのロール紙を収容することができるロール紙収容機構を提供することである。
この発明の他の目的は、ロール紙の交換が容易なロール紙収容機構を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、ロール紙を収容するロール紙収容機構であって、ロール紙を収容する収容器と、この収容器内に備えられ、収容されるロール紙の軸方向にのびるガイドシャフトと、上記収容器内に配置され、上記ガイドシャフトに案内され、ロール紙の軸方向にスライド移動可能で、ロール紙を回転可能に保持する一対のロール紙保持ユニットとを備えており、上記ガイドシャフトが、回転力を伝達する少なくとも1本の駆動用ガイドシャフトを含み、上記一対のロール紙保持ユニットのうち少なくとも一方には、上記駆動用ガイドシャフトから与えられる回転力によってロール紙を回転駆動させる駆動機構が備えられていることを特徴とするロール紙収容機構である。
【0009】
この発明によれば、ロール紙保持ユニットは、ガイドシャフトに沿って連続的に移動可能なので、一対のロール紙保持ユニット相互間の間隔を連続的に変更することができる。したがって、このロール紙収容機構は、一対のロール紙保持ユニットの間隔を調整することにより、規定のサイズおよび規定外のサイズを含む異なるサイズのロール紙を保持して収容することができる。また、駆動機構によりロール紙を回転駆動させることができるので、ロール紙を巻き戻すことができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、上記ロール紙保持ユニットが、ロール紙の軸方向両端に取付けられるロール紙被保持フランジを介してロール紙を保持するものであり、このロール紙被保持フランジは、ロール紙の軸方向端面からロール紙の芯材内に挿入され、芯材内壁に圧接する挿入部材と、この挿入部材に連設されていて、この挿入部材が芯材内に挿入されたときに、ロール紙の軸方向端面に当接し、ロール紙と同心円状の歯車を有する回転力伝達用円板と、この回転力伝達用円板と同心円状の円周面を有する支持円板とを有するものであり、上記ロール紙保持ユニットには、上記支持円板を回転自在に保持する保持ローラがさらに備えられており、上記駆動機構が、上記回転力伝達用円板の歯車に噛合して上記駆動用ガイドシャフトから与えられる回転力を上記回転力伝達用円板の歯車に伝える歯車を含むことを特徴とするロール紙収容機構である。
【0011】
この発明によれば、挿入部材を芯材に挿入することにより、ロール紙被保持フランジをロール紙に取付けることができる。ロール紙被保持フランジをロール紙保持ユニットに保持することにより、ロール紙をロール紙収容機構に収容することができる。ロール紙被保持フランジは、ロール紙の軸方向端部にのみ取付ければよい。したがって、このロール紙収容機構は、ロール紙の交換が容易である。
ガイドシャフトの回転力でロール紙を回転させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下では、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るロール紙収容機構が備えられた複写機全体の構成を示す図解的な断面図である。
この複写機1は、A0サイズやA1サイズなどの大きな用紙に画像を複写するためのものであり、用紙にロール紙を使用することができる。
【0013】
複写機1は、ロール紙を収容するためのロール紙収容機構11,12、用紙を画像形成機構5へと給紙するための搬送機構3、原稿を搬送する原稿搬送機構8、原稿搬送機構8により原稿読取り位置に搬送された原稿を読取るための光学系4、光学系4から与えられる光に基づいて画像を形成しその画像を用紙に転写するための画像形成機構5、および用紙に転写された画像を定着するための定着装置6などを備えている。
【0014】
この複写機1は、上下方向に重なるように配された2つのロール紙収容機構11,12を備えている。ロール紙収容機構11,12は、それぞれ、複写機1から手前方向D側に引き出してロール紙10の交換などを行うことができるようになっている。ロール紙収容機構11,12は、それぞれロール紙10を巻き戻す機構を備えている。
搬送機構3は、ロール紙収容機構11,12の奥方向C側にほぼ鉛直方向に配された搬送路を備えている。搬送機構3の搬送路は、ロール紙収容機構11,12それぞれから引き出されたロール紙10が導入される導入点A,Bを有している。搬送機構3の搬送路において、上部に配されたロール紙収容機構11から引き出されたロール紙10が搬送機構3の搬送路に導入される導入点Aより上の部分に、ロール紙10を切断する切断機構7が設けられている。
【0015】
ロール紙10は、ロール紙収容機構11,12から奥方向C側上方に向かって引き出され、導入点A,Bで搬送機構3の搬送路に導入され上方へと搬送される。したがって、導入点Aより上の搬送路は、ロール紙収容機構11に収容されたロール紙10と、ロール紙収容機構12に配されたロール紙10とにより、共通に使用される。
切断機構7によりロール紙10が切断されると、ロール紙収容機構11,12側のロール紙10は、ロール紙収容機構11,12に備えられた巻き戻し機構により、ロール紙収容機構11,12内まで巻き戻される。したがって、一方のロール紙収容機構11,12のロール紙10が使用されて切断機構7で切断された後、導入点Aより上の搬送路にはロール紙がない状態とされるので、他方のロール紙収容機構12,11のロール紙10を搬送して使用することができる。
【0016】
図2は、本発明の一実施形態に係るロール紙収容機構にロール紙を保持して収容するためにロール紙に取付けられるロール紙被保持フランジの構造を示す図解的な平面図であり、図3はその図解的な側面図である。
このロール紙被保持フランジ15は、第1の円板状部材16、および第1の円板状部材16に隣接して配された第2の円板状部材17を備えている。第1の円板状部材16は、第2の円板状部材17と比べて直径が大きい。第1の円板状部材16と第2の円板状部材17とは、共通の中心軸のまわりを摺動して回転することが可能である。第1の円板状部材16は、第2の円板状部材17に隣接する主円板部19と主円板部19に対して第2の円板状部材17とは反対側に設けられた副円板部20とを備えている。副円板部20は、主円板部19より直径がわずかに大きく厚さが薄い。第2の円板状部材17は、周面に歯が設けられてギアとなっており、また、中央部には板面を貫通する穴18が設けられている。
【0017】
第2の円板状部材17の穴18に沿う部分からは、第1の円板状部材16とは逆側に、第2の円板状部材17に垂直に、3つの部分円筒部材23が張り出している。部分円筒部材23は円筒を円周方向におよそ6等分した形状を有しており、3つの部分円筒部材23は等間隔に配置されている。部分円筒部材23の先端には、部分円筒部材23の長さ方向に2本の切込み27が入っている。
第1の円板状部材16からは、第1の円板状部材16に垂直に、穴18を貫通して、部分円筒部材23と同心円状の円筒部材21が張り出している。円筒部材21の長さは、部分円筒部材23の長さより短い。円筒部材21の先端には、円筒部材21の外側に向かって板状部22が張り出している。板状部22は、平面視においてほぼ台形の押圧部24と、平面視において長方形の規制部25とを備えている。押圧部24と規制部25とは、それぞれ3つずつある。
【0018】
円筒部材21先端の周囲には、図2において反時計回りに、板状部22がない部分、押圧部24が張り出した部分、および規制部25が張り出した部分が繰り返し3回現れる構成となっている。
図2は、ロール紙10の芯材(以下、芯紙とする。)に取付けられていない状態を示しており、部分円筒部材23は、板状部22がない部分に対向して配置されている。この状態で、中心軸からの距離が近い順番は、部分円筒部材23の内面、押圧部24の外周面64、規制部25の外周面65となっている。部分円筒部材23の外周面に沿う円の直径は、ロール紙10の芯紙の内径よりわずかに短くなっている。
【0019】
次に、このロール紙被保持フランジ15をロール紙10の芯紙に内嵌して取付ける手順を説明する。まず、部分円筒部材23を、ロール紙10の端部が第2の円板状部材17に当接するまで芯紙の内部に挿入する。そして、第1の円板状部材16を第2の円板状部材17に対して、図2において時計回りに回転させる。すると、円筒部材21は回転し、平面視において台形の押圧部24の斜辺26に部分円筒部材23の円周方向の端部が当接する。
【0020】
さらに第1の円板状部材16を回転させると、部分円筒部材23の円周方向の端部が斜辺26に沿って押圧部24の外周面64(平面視において台形の押圧部24の上底)に向かって移動する。したがって、部分円筒部材23は、第2の円板状部材17との接合部を支点として、外側に押し広げられるように動く。これにより、部分円筒部材23は、主にその先端近傍がロール紙10の芯紙内壁を外側に向かって押圧する。部分円筒部材23の先端は、切込み27が設けられていることにより変形しやすくなっており、ロール紙10の芯紙の内壁との接触で過剰な力が加わった場合、内側に向かって曲がって応力を緩和する。
【0021】
さらに、第1の円板状部材16を回転させると、部分円筒部材23の円周方向の端部は板状部22の規制部25にほぼ垂直に当接する。したがって、部分円筒部材23が、規制部25の外周面65に乗り上げることはない。この状態では、押圧部24の外周面64は、全面で部分円筒部材23の内面に当接し、部分円筒部材23は安定してロール紙10の芯紙内壁を押圧することができる。
図4は、図1の複写機1のロール紙収容機構11の図解的な斜視図である。
【0022】
ロール紙収容機構12は、ロール紙収容機構11と同じ機構なので、ロール紙収容機構11で代表して説明する。
このロール紙収容機構11は、収容器30、その中に設けられたガイドシャフト31,32,33,34、ガイドシャフト31,32に嵌挿されたロール紙保持ユニット35、およびガイドシャフト33,34に嵌挿されたロール紙保持ユニット36を備えている。収容器30は、底板46およびその両側に立設された一対の側面板37,38を含んでいる。収容器30は、低背で横長のほぼ直方体の形状をしており、上部が開放されている。底板46には、収容器30の横方向にのびる4本のガイドシャフト31,32,33,34が配置されている。
【0023】
収容器30の手前方向D側には、左にガイドシャフト31が配置されており、右にガイドシャフト33が配置されている。ガイドシャフト31とガイドシャフト33とは、一直線上にのびている。収容器30の奥方向C側には、左にガイドシャフト32が配置されており、右にガイドシャフト34が配置されている。ガイドシャフト32とガイドシャフト34とは、一直線上にのびている。ガイドシャフト31,32は、側面板37と支持部材39とに支持されており、ガイドシャフト33,34は、側面板38と支持部材39とに支持されている。ガイドシャフト31の左側は、側面板37を貫通して外側まで延設されており、その端部に従動ギア43が設けられている。
【0024】
また、ガイドシャフト31には、軸方向のキー山(図示せず)が設けられている。
ロール紙保持ユニット35,36は、上に開いた半円形の凹部29を有する厚板状の形状をしている。ロール紙保持ユニット35,36の側面板37,38に対向する側面には、凹部29を覆うように区画板41,42が設けられている。ロール紙保持ユニット35底部の前後には、ガイドシャフト31,32に嵌るように2つの深溝44,45が設けられている。同様に、ロール紙保持ユニット36底部の前後には、ガイドシャフト33,34に嵌るように2つの深溝44,45が設けられている。ロール紙保持ユニット35は、ガイドシャフト31,32に沿って移動可能であり、ロール紙保持ユニット36は、ガイドシャフト33,34に沿って移動可能である。
【0025】
図5は、図4のロール紙収容機構11の一方のロール紙保持ユニット35の図解的な断面図である。
凹部29の手前方向D側の斜め下方および奥方向C側の斜め下方には一対の保持ローラ55,56が配置されている。保持ローラ55,56の上部は、凹部29の内部にわずかに突出している。
深溝44,45内には、Cリング48,49が設けられており、ガイドシャフト31,32に移動可能に外嵌している。ガイドシャフト31に挿通されて第1ギア50が設けられている。ガイドシャフト31が第1ギア50を挿通する穴は、ガイドシャフト31の断面と相補的な形状に構成されており、キー山によりガイドシャフト31の回転力を第1ギア50に伝達することができる。第1ギア50の奥方向C側には、第1のプーリ・ギアユニット51が配置されている。第1のプーリ・ギアユニット51のギアと第1ギア50とは噛合している。
【0026】
奥方向C側で高さ方向のほぼ中央部には、第2のプーリ・ギアユニット52が配置されている。第1のプーリ・ギアユニット51のプーリと第2のプーリ・ギアユニット52のプーリとの間には、ベルト53が張設されている。ベルト53は、2つのテンションプーリ54により、保持ローラ56との干渉を避けるように配設されている。第2のプーリ・ギアユニット52の上部には、第2ギア57が配置されている。第2ギア57は、凹部29の内部に突出している。
【0027】
ロール紙10の収容の際は、ロール紙10に取付けられたロール紙被保持フランジ15を、ロール紙保持ユニット35の凹部29沿うように配置する。そのとき、保持ローラ55,56の上に、第1の円板状部材16の主円板部19が保持され、第2ギア57と第2の円板状部材17とが噛合するように位置を合わせる。第1の円板状部材16の副円板部20は、保持ローラ55,56の外側(区画板41,42に対向する側)に位置し、ロール紙被保持フランジ15が、ロール紙保持ユニット35からロール収容部11中心側に外れるのを防いでいる。
【0028】
ロール紙収容機構11を、複写機1内に収めた状態では、従動ギア43は、複写機1本体に備えられた駆動源であるモータに付設されたギア(図示せず)と噛合するようになっている。したがって、モータにより、ガイドシャフト31、第1ギア50、第1のプーリ・ギアユニット51、第2のプーリ・ギアユニット52、第2ギア57、および第2の円板状部材17を介して、ロール紙10を回転駆動させることが可能である。すなわち、このロール紙収容機構11は、ロール紙10を巻き戻すことができる。また、このロール紙収容機構11は、画像形成時には、ロール紙を送り出すことも可能である。
【0029】
図6は、図4のロール紙収容機構11の他方のロール紙保持ユニット36の図解的な断面図である。ロール紙保持ユニット35と同一構成である部分は、同一符号を付して説明を省略する。
ロール紙保持ユニット36は、第1ギア50、第1のプーリ・ギアユニット51、第2のプーリ・ギアユニット52、テンションドラム54、ベルト53、および第2ギア57がない以外、ロール紙保持ユニット35と同じ構成である。
【0030】
ロール紙10の取付の際は、ロール紙10に取付けられたロール紙被保持フランジ15を、ロール紙保持ユニット36の凹部29沿うように配置する。そのとき、保持ローラ55,56の上に、第1の円板状部材16の主円板部19が回転自在に保持されるよう位置を合わせる。
以上の通り、一対のロール紙保持ユニット35,36の間隔を変更することにより、用紙収容機構11は、規定のサイズおよび規定外のサイズを含む異なるサイズのロール紙10を収容することができる。ロール紙は、その端部に取付けられたロール紙被保持フランジ15により、ロール紙収容機構11,12に設けられたロール紙保持ユニット35,36に保持することができる。ロール紙被保持フランジ15は、ロール紙10の端部に取付けるだけでよいので、ロール紙10の交換が容易である。このロール紙被保持フランジ15が取付けられたロール紙10を、ロール紙収容機構11,12に設けられたロール紙保持ユニット35,36に保持して、ロール紙10を巻き戻すことができる。
【0031】
以上は、ロール紙10を回転駆動させるための機構である第2ギア57などが、一方のロール紙保持ユニット35のみに設けられた例であるが、ロール紙10を回転駆動させるための機構は、両方のロール紙保持ユニット35,36に設けられていてもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロール紙収容機構が備えられた複写機全体の構成を示す図解的な断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るロール紙収容機構にロール紙を保持して収容するためにロール紙に取付けられるロール紙被保持フランジの構造を示す図解的な平面図である。
【図3】図2のロール紙被保持フランジの構造を示す図解的な側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るロール紙収容機構の図解的な斜視図である。
【図5】図4のロール紙収容機構に備えられた一方のロール紙保持ユニットの図解的な断面図である。
【図6】図4のロール紙収容機構に備えられた他方のロール紙保持ユニットの図解的な断面図である。
【符号の説明】
1 複写機
10 ロール紙
11,12 ロール紙収容機構
15 ロール紙被保持フランジ
31,32,33,34 ガイドシャフト
35,36 ロール紙保持ユニット
50 第1ギア
51 第1のプーリ・ギアユニット
52 第2のプーリ・ギアユニット
53 ベルト
55,56 保持ローラ
57 第2ギア
Claims (2)
- ロール紙を収容するロール紙収容機構であって、
ロール紙を収容する収容器と、
この収容器内に備えられ、収容されるロール紙の軸方向にのびるガイドシャフトと、
上記収容器内に配置され、上記ガイドシャフトに案内され、ロール紙の軸方向にスライド移動可能で、ロール紙を回転可能に保持する一対のロール紙保持ユニットとを備えており、
上記ガイドシャフトが、回転力を伝達する少なくとも1本の駆動用ガイドシャフトを含み、
上記一対のロール紙保持ユニットのうち少なくとも一方には、上記駆動用ガイドシャフトから与えられる回転力によってロール紙を回転駆動させる駆動機構が備えられていることを特徴とするロール紙収容機構。 - 上記ロール紙保持ユニットが、ロール紙の軸方向両端に取付けられるロール紙被保持フランジを介してロール紙を保持するものであり、
このロール紙被保持フランジは、ロール紙の軸方向端面からロール紙の芯材内に挿入され、芯材内壁に圧接する挿入部材と、
この挿入部材に連設されていて、この挿入部材が芯材内に挿入されたときに、ロール紙の軸方向端面に当接し、ロール紙と同心円状の歯車を有する回転力伝達用円板と、
この回転力伝達用円板と同心円状の円周面を有する支持円板とを有するものであり、
上記ロール紙保持ユニットには、上記支持円板を回転自在に保持する保持ローラがさらに備えられており、
上記駆動機構が、上記回転力伝達用円板の歯車に噛合して上記駆動用ガイドシャフトから与えられる回転力を上記回転力伝達用円板の歯車に伝える歯車を含むことを特徴とするロール紙収容機構。
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