JPH0719249U - リフト作業車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ １８リットル缶などの運搬並びに反転を行
う作業車を廉価で取扱い易く構成し得ることを目的とす
る。 ［構成］ 台車（３）に立設させるマスト（５）にリ
フト台（６）を昇降自在に設け、前記リフト台（６）に
水平フレーム（１６）を着脱自在に取付け、水平フレー
ム（１６）先端側に支点軸（１９）を介して缶載台（１
８）を回転自在に軸支させると共に、前記缶載台（１
８）の缶（１７）上面側に当接させる高さ調整自在な圧
着体（３０）をクランプレバー（２８）に連結させ、ま
た缶載台（１８）を所定回転角度で固定するロック体
（２２）を備えた回転操作レバー（２１）を前記支点軸
（１９）一端側に固定させたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば液体または粉または小形物品などを入れる１８リットル缶ま たは２０リットルペール缶等の運搬並びに反転に使用するリフト作業車に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ドラム缶等を運搬並びに反転させる作業車があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来技術は、同一種類同一大きさの缶にだけ対応した専用の作業車を構成 していたから、特別仕様となって製造コストの低減を容易に行い得ないと共に、 他の作業に容易に兼用し得ない等の問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

然るに、本考案は、台車に立設させるマストにリフト台を昇降自在に設け、前 記リフト台に水平フレームを着脱自在に取付け、水平フレーム先端側に支点軸を 介して缶載台を回転自在に軸支させると共に、前記缶載台の缶上面側に当接させ る高さ調整自在な圧着体をクランプレバーに連結させ、また缶載台を所定回転角 度で固定するロック体を備えた回転操作レバーを前記支点軸一端側に固定させた もので、缶載台を設ける水平フレームを着脱させることにより、例えばフォーク などを装備させる車体を兼用して容易に構成し得、従来よりも製造コストの低減 を容易に行い得ると共に、前記圧着体の高さ調整によって種類の異なる缶を缶載 台に容易に搭載し得、また回転操作レバーをロック体によって固定して缶載台を 傾斜支持させるから、ロック体の固定並びに解除操作を容易に行えて安全に取扱 い得るものである。

【０００５】

【実施例】 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。図１は缶載台の側面図、図 ２は全体の側面図、図３は同背面図、図４は同平面図であり、前後輪（１）（２ ）の有する台車（３）上に手押ハンドル（４）付のマスト（５）を立設させ、前 記マスト（５）にリフト台（６）を昇降自在に設けると共に、ロードチェン（７ ）を介して前記リフト台（６）を上昇させる油圧シリンダ（８）と、ポンピング ペダル（９）操作によって前記油圧シリンダ（８）を駆動するプランジャポンプ （１０）と、圧抜レバー（１１）操作によって油圧シリンダ（８）の作動油を排 出させる圧抜バルブ（１２）を、台車（３）上の油圧ベース（１３）に取付け、 前記ペダル（９）及びレバー（１１）の手動操作によってリフト台（６）を昇降 させると共に、ハンドル（４）の押引操作によって台車（３）を移動させるよう に構成している。

【０００６】 さらに、図１、図５、図６に示す如く、スナップリング（１４）の着脱によっ て取外し自在なフォーク軸（１５）を前記リフト台（６）に設け、リフト台（６ ）にフォーク軸（１５）を介して水平フレーム（１６）基端側を着脱自在に設け ると共に、四角筒形の１８リットル缶（１７）または円筒形の２０リットルペー ル缶を載せる缶載台（１８）を備え、水平フレーム（１６）の角筒形先端部に支 点軸（１９）を介して缶載台（１８）を前後方向に回転自在に軸支させる。

【０００７】 また、ハンドル（２０）（２０）を有する回転操作レバー（２１）を前記支点 軸（１９）一端側に固定させ、缶載台（１８）を所定回転角度で固定するロック 体であるロックピン（２２）を前記レバー（２１）に設け、係合孔（２３）…を 有するロック板（２４）を水平フレーム（１６）に一体固定させ、各係合孔（２ ３）…にロックピン（２２）を択一係入させて所定傾斜角度で缶載台（１８）を 固定支持させると共に、前記レバー（２１）に当接させるストッパ（２５）を水 平フレーム（１６）に設け、前記レバー（２１）とストッパ（２５）の係合によ って缶載台（１８）を略水平に支持させ、また缶載台（１８）の後方回転をスト ッパ（２５）によって防ぐもので、略水平状態の缶載台（１８）上に缶（１７） を載せ、缶（１７）の注出口（２６）を前側配置させ、前記レバー（２１）操作 によって缶載台（１８）を回転させ、缶（１７）を前方側に傾倒させて注出口（ ２６）から内部充填物（液体など）を排出させるように構成している。

【０００８】 また、前記缶載台（１８）の後側上端側にブラケット（２７）を介してクラン プレバー（２８）及び倍力アーム（２９）を取付けると共に、缶載台（１８）上 の缶（１７）上面に当接させる圧着体である押え板（３０）を備え、ボルト（３ １）の頭部に押え板（３０）を一体固定させ、ナット（３２）及び蝶ナット（３ ３）を介して倍力アーム（２９）先端に前記ボルト（３１）を取付け、前記押え 板（３０）を高さ調整自在に設けるもので、クランプレバー（２８）の下動と連 動させる倍力アーム（２９）の倍力テコ作用によって押え板（３０）を缶（１７ ）上面に上方側から圧接させ、缶載台（１８）に缶（１７）を固定させると共に 、ナット（３２）（３３）操作によってボルト（３１）を昇降させて押え板（３ ０）高さを変更し、１８リットル缶（１７）または２０リットルペール缶を缶載 台（１８）に固定させるように構成している。

【０００９】 さらに、図７、図８に示す如く、前記リフト台（６）にフォーク軸（１５）を 介して二叉フォーク（３４）を取付けるもので、図１の如く、リフト台（６）に 缶載台（１８）を取付けて缶（１７）を運搬並びに反転させる作業と、図７の如 く、リフト台（６）にフォーク（３４）を取付けて一般的な荷物を運搬する作業 とに、台車（３）及びリフト台（６）などを兼用するように構成している。

【００１０】 また、図７、図８に示す如く、フォーク（３４）を挿入可能な形状に水平フレ ーム（１６）を形成し、水平フレーム（１６）にフォーク（３４）先端側を挿入 させ、前記フレーム（１６）とフォーク（３４）を着脱自在なピン（３５）によ って固定させ、フォーク（３４）に缶載台（１８）を装着させ、図１と同様に、 缶（１７）の運搬並びに反転作業に使用することも容易に行える。

【００１１】

【考案の効果】

以上実施例から明らかなように本考案は、台車（３）に立設させるマスト（５ ）にリフト台（６）を昇降自在に設け、前記リフト台（６）に水平フレーム（１ ６）を着脱自在に取付け、水平フレーム（１６）先端側に支点軸（１９）を介し て缶載台（１８）を回転自在に軸支させると共に、前記缶載台（１８）の缶（１ ７）上面側に当接させる高さ調整自在な圧着体（３０）をクランプレバー（２８ ）に連結させ、また缶載台（１８）を所定回転角度で固定するロック体（２２） を備えた回転操作レバー（２１）を前記支点軸（１９）一端側に固定させたもの で、缶載台（１８）を設ける水平フレーム（１６）を着脱させることにより、例 えばフォーク（３４）などを装備させる車体を兼用して容易に構成でき、従来よ りも製造コストの低減を容易に行うことができると共に、前記圧着体（３０）の 高さ調整によって種類の異なる缶（１７）を缶載台（１８）に容易に搭載でき、 また回転操作レバー（２１）をロック体（２２）によって固定して缶載台（１８ ）を傾斜支持させるから、ロック体（２２）の固定並びに解除操作を容易に行え て安全に取扱うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】缶載台の側面図。

【図２】全体の側面図。

【図３】同背面図。

【図４】同平面図。

【図５】缶載台の平面図。

【図６】クランプレバー部の側面図。

【図７】フォーク取付状態の側面説明図。

【図８】同平面分解説明図。

【符号の説明】

（３） 台車 （５） マスト （６） リフト台 （１６） 水平フレーム （１７） １８リットル缶 （１８） 缶載台 （１９） 支点軸 （２１） 回転操作レバー （２２） ロックピン（ロック体） （２８） クランプレバー （３０） 押え板（圧着体）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 台車に立設させるマストにリフト台を昇
   降自在に設け、前記リフト台に水平フレームを着脱自在
   に取付け、水平フレーム先端側に支点軸を介して缶載台
   を回転自在に軸支させると共に、前記缶載台の缶上面側
   に当接させる高さ調整自在な圧着体をクランプレバーに
   連結させ、また缶載台を所定回転角度で固定するロック
   体を備えた回転操作レバーを前記支点軸一端側に固定さ
   せたことを特徴とするリフト作業車。