JPH07192048A - 工程情報の管理装置及び方法 - Google Patents

工程情報の管理装置及び方法

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JPH07192048A
JPH07192048A JP32916493A JP32916493A JPH07192048A JP H07192048 A JPH07192048 A JP H07192048A JP 32916493 A JP32916493 A JP 32916493A JP 32916493 A JP32916493 A JP 32916493A JP H07192048 A JPH07192048 A JP H07192048A
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JP
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man
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JP32916493A
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Inventor
Masao Nagaoka
雅男 長岡
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製品を工場の生産ラインで組立及び検査する
ための作業手順に基づいて、多種類の製品の工程情報を
即時に処理し効率的に管理できる。 【構成】 前記各作業手順を示す作業情報と工数情報と
を組み合わせ、工程情報用の分類情報を付加し要素作業
レコードを形成して逐次にファイルしつつ、作業手順の
時系列的に配列して全体作業工程を編成する。次に、前
記全体作業工程を任意に分析し、作業手順に費やす時間
である作業工数を部分的に種類別に集計して前記全体作
業工程を評価する装置及び方法であり、評価により得ら
れる結果に従い、作業工程を必要に応じて再編成するこ
とができる様になっている。また、要素作業レコードの
配列位置を入力し、このレコードを任意の行に複写でき
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工場の生産ラインにお
いて工程情報を管理する工程管理システムであり、特
に、工程情報を即時に、且つ効率的に編成して格納でき
る工程情報の管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両の組立をする工場における
新機種の導入時において、この工場の組立及び検査ライ
ンにおける一連の作業工程を設計する工程設計員が、こ
の作業工程を新機種に合わせて新たに編成できる様にす
る際には、個々の車両を組立するために必要となる部品
点数と作業時間数とに関する統計である工数情報を的確
に把握し、能率的に作業するための最適な作業工程を編
成できることが重要であり、このための工程情報の管理
装置が種々提案されている。
【0003】図8は、作業工程を新たに編成し、その工
程情報を管理する従来の方法の一例を説明する説明図で
あり、図9は、この方法を使用するための装置を概略的
に説明する構成図であり、図10は、この方法に使用す
るための従来の要素作業レコードの情報様式を示す様式
図である。
【0004】図9において、この方法は先ず工程設計員
が、作業工程を編成して処理する端末装置PC1と編成
及び処理の過程を表示する表示装置CRT1とを電源オ
ンし、ローカルエリア・ネットワークLANを介して、
作業工程用のファイル・メモリを有するファイル・サー
バFSにオンラインで接続し、これらの装置CRT1,
PC1,LAN,FSにより運用される工程管理システ
ムSYS1を立ち上げる図示せぬ準備段階を有してい
る。
【0005】次に、図8において、この工程管理システ
ムSYS1におけるソフトウエアの構成を表示するメニ
ュー画面から、作業工程を編成するための処理業務を表
示装置CRT1上で選択し、車両の各部分毎に製図され
る部分組立図面である各組図を参照しつつ、車両の組立
をするために必要な個々の作業内容11を端末装置PC
1から機種別に記述して入力し、これらを各作業工程に
おける作業員編成上の最小単位である工程番号毎に時系
列的に配列し、更に生産ライン上の流れに沿って工程番
号順に組み合わせ、前記した組図の番号である組図番号
毎に組図作業工程表を作表する工程編成1手段1を前記
の準備段階に続けて有している。
【0006】この際に、図9において、従来の要素作業
レコードに含まれる作業内容11は、前記した組図か
ら、これらの部分を構成する単位となる各単位部品を選
別して、各単位部品を各部分に取り付けるための単位作
業を、各単位部品に付与される部品番号と組み合わせて
形成される作業情報フィールド12と、この単位作業を
実行するために要する作業員数と作業時間との積に所定
の係数を乗算して求められる工数情報フィールド13と
を有している。
【0007】さて、再び図8において、工程編成1手段
1に続けて、各組図作業工程表において各工数情報を集
計して組図作業工数をそれぞれ求め、これらの組図作業
工数を生産ラインに必要な全ての組図作業工程表につい
て合計して、機種別の生産ライン総作業工数を端末装置
PC1上で求める工数合計手段2を有している。
【0008】更に、工数合計手段2に続けて、編成され
る作業内容11と生産ライン総作業工数とが適正である
ことを表示装置CRT1上で確認し、全ての組図作業工
程表を各生産ライン総作業工数と共にファイル・サーバ
FSにファイルしつつ印刷すると共に、工場全体の生産
機能を統括的に管理する図示しない生産管理システムS
YSAの中央処理装置へ、所定の内容の情報を送出する
工程承認1手段3を最後に有して構成している。
【0009】尚、C,C,Cは各装置をLANに結線す
る結合装置であり、これら結合装置によりLANを介し
て端末装置PC1をファイル・サーバFSに接続して工
程管理システムSYSを形成している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
の工程情報を管理する装置を使用して、作業工程を編成
しつつ作業工程表を作成する際、次に述べるような問題
点があった。 (1)各要素作業を単位として形成、更新、及び編集で
きないので、組立具合を検査するだけの要素作業等を重
複、あるいは脱落させ易く、正しい作業工程を安定して
編成することができなかった。 (2)また、各要素作業と、その作業者及び記載図面と
を関連付けていないので、作業者毎、係毎等、生産ライ
ン上での任意の範囲や、作業に必要な任意の記載図面に
おける部分的な工程表を作成することができなかった。 (3)更に、一連の作業工程を全て編成してから、所定
の格納プログラムにより纏めてファイルするので、その
際の通信時間が極大化しシステムとしてのレスポンスが
低下すると共に、操作手順も煩雑であった。 本発明は前述の問題点に鑑み、工程管理システムにおい
て工程設計員が、工程情報を即時に、且つ、効率的に編
成して格納することができる工程情報の管理装置を提供
することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明では次の手段を構成した。 (1) 複数種類の製品を工場の生産ラインで組立及び
検査するための工程情報を、各作業手順を示す作業情報
と生産コストを算出するための工数情報とから組成し、
前記作業手順に基づき管理する工程管理システムにおい
て、工程情報を分類するための分類情報、前記作業手順
に基づく順序番号とを前記工程情報に付加して要素作業
レコードを形成し、前記各要素作業レコードを配列して
作業工程を編成すると共に、形成する毎に前記要素作業
レコードを逐次にファイルする工程編成手段と、前記全
体作業工程を前記分類情報により任意に分類して部分作
業工程を編集し、前記部分作業工程における前記各工数
情報を前記製品の種類別に集計して相互に比較し、前記
全体作業工程を評価できる工程評価手段とを含んで構成
しており、評価により得られる結果に従い必要に応じ
て、前記全体及び部分作業工程を再編成することができ
る様になっていることを特徴とする工程情報の管理装
置。 (2) 複数種類の製品を工場の生産ラインで組立及び
検査するための工程情報を、各作業手順を示す作業情報
と生産コストを算出するための工数情報とから組成し、
前記作業手順に基づき管理する工程管理システムにおい
て、分類するための分類情報、前記作業手順に基づく順
序番号とを前記工程情報に付加して要素作業レコードを
形成し、前記各要素作業レコードを配列して作業工程を
編成すると共に、形成する毎に前記要素作業レコードを
逐次にファイルする工程編成段階と、前記全体作業工程
を前記分類情報により任意に分類して部分作業工程を編
集し、前記部分作業工程における前記各工数情報を前記
製品の種類別に集計して相互に比較し、前記全体作業工
程を評価できる工程評価段階とを含んで構成しており、
評価により得られる結果に従い必要に応じて、前記全体
及び部分作業工程を再編成する様になっていることを特
徴とする工程情報の管理方法。 (3) 前記工程編成段階は、前記要素作業の配列位置
を示す位置情報を前記順序番号の代わりに入力し、前記
配列位置の前記要素作業を自動的に複写する要素作業複
写処理を含むことを特徴とする前項(2)に記載の工程
情報の管理方法。
【0012】
【作用】工程情報に分類情報を付加して要素作業レコー
ドを形成しつつ、この要素作業レコードを単位としてフ
ァイルされ、複数の要素作業が配列されて作業工程が編
成され、分類情報により複数の任意な要素作業レコード
が選別され、生産ラインの部分的な作業工数が評価され
て必要に応じて再編成され得る。また、任意の配列位置
にある要素作業レコードが、その位置情報により新たな
要素作業レコードとして複写される。
【0013】
【実施例】以下、車両の組立をする工場における本発明
の実施例を、図面を参照して説明する。図1は、本発明
の方法による実施例を概略的に示す原理図である。
【0014】図1において、この実施例の方法の主要部
は、作業工程を即時に編成する工程編成2手段4であっ
て、図8における従来例の方法による工程編成1手段1
を工程編成2手段4と置き換えて構成しており、編成さ
れる作業工程を効率的に評価する工程評価手段5を、こ
の工程編成1手段1と工数合計手段2との間に付加して
設けられ、また、工程承認2手段6を工程承認1手段1
と置き換えられる様になっている。
【0015】工程編成2手段4で要素作業単位に編成さ
れる作業工程が、工程評価手段5で総合的に評価され、
求められる結果に基づいて作業工程を再編成できる様に
なっている。尚、工程承認2手段6は、作業工程表を纏
めてファイルする機能が削除される他は従来の工程承認
1手段1と異なる点はない。
【0016】図2は、図1における方法を使用する工程
管理システムの構成を概略的に示す構成図である。図2
において、この工程管理システムSYS2は、図9にお
ける従来例の工程管理システムSYS1に新たな表示装
置CRT2と端末装置PC2とを付加して構成してい
る。
【0017】表示装置CRT2と端末装置PC2とは、
前記した表示装置CRT1と端末装置PC1とから離れ
た車両設計員の位置に設置されており、後記して詳述す
る組図分解段階を主に担当し、同じく工程割付け段階は
主に表示装置CRT1と端末装置PC1とで担当される
様になっている。あるいは、工程設計責任者の位置に設
置されており、工程評価手段4を主に担当し、工程編成
1手段1と工数合計手段2と工程承認1手段3とは主に
表示装置CRT1と端末装置PC1とで担当される様に
なっていてもよい。
【0018】図3は、図1の実施例における方法に使用
するための要素作業レコードの情報様式を示す様式図で
ある。図3において、要素作業レコードWの情報様式
は、各作業内容11を作業工程表の用途別に分類して要
素作業ファイルWFに格納するための分類キーBKと、
任意の作業内容11を作業工程評価の用途別に要素作業
ファイルWFから検索するための検索キーKKとを従来
の要素作業レコードに付加して構成している。
【0019】分類キーBKには、前記した組図番号によ
り各組図を管理するための組図番号フィールドBK1
と、前記した工程番号により各作業工程を示す工程番号
フィールドBK2とを設けており、組図番号フィールド
BK1は各組図における作業手順の順序を示す組図順序
番号を、工程番号フィールドBK2は各作業工程におけ
る作業手順の順序を示す工程順序番号をそれぞれ含んで
いる。
【0020】検索キーKKには、車両の基本的な、及び
オプションの各機能仕様を構成する機能上の要素を選別
するための構成機能フィールドKK1と、所定の作業が
実施される車両上の位置を示すための作業位置フィール
ドKK2と、作業内容をその属性により区別するための
作業区別フィールドKK3とを設けている。
【0021】図4は、端末装置とファイル・サーバとに
おけるメモリ構成を概略的に示す構成図である。図4に
おいて、端末装置PC1,PC2は主メモリや、キーボ
ード等を有している。
【0022】主メモリには、要素作業レコードWの全
体、あるいは前記した部分的なフィールド12,13,
BK1,BK2,KK1,KK2,KK3を分類キー及
び検索キーに基づいて配列するための工程テーブルPT
と、所定の論理関係に基づいて検索キーKKを配列する
ための検索テーブルSTと、部分的に集計され全体的に
合計される集計作業工数を機種別及び派生種別に配列す
るための工数テーブルTTとを設けている。
【0023】また、図示しないキーボードには、作業工
程の編成終了を指示するための終了スイッチと、要素作
業ファイルでの検索を指示するための複数の検索スイッ
チと、作業工程の編成を指示するための編成スイッチ群
とを有している。編成スイッチ群には、文字、数字、及
び記号からなる文字列の各フィールドへの入力を指示す
るための複数の適用スイッチ群と、要素作業ファイルの
複写を指示するための複数の複写スイッチと、次行の要
素作業への移動を指示するための複数の次行スイッチと
があり、これら適用スイッチ、複写スイッチ、次行スイ
ッチとはそれぞれの機能を兼任するものであってもよ
い。
【0024】ファイル・サーバFSは、登録される要素
作業レコードWを一括してファイルするための要素作業
ファイルWFを設けると共に、前記した工数情報フィー
ルド13を細分化するための細目と、前記した生産ライ
ン総作業工数を集計するための各作業工程とが予め設定
されるパラメータ・ファイルPF,PF,・・・,PF
を少なくとも一個以上設けている。
【0025】図5は、表示装置における工数集計画面の
配列を示す配列図であるが、後述する作業工程表領域W
Pとタイトル領域TLのみにより工程編成画面を、後述
する集計工数表領域MKとタイトル領域TLのみにより
工程評価画面をそれぞれ別個に形成してもよい。
【0026】図5において、この工数集計画面では、現
在進行中のプロセスにおけるこの画面の名称を表示する
タイトル領域TLと、具体的な作業工程を生産ラインに
沿い逐次各行に表示する作業工程表領域WPと、表示さ
れる作業工程において各作業工数を派生種別に集計して
表示する集計工数表領域MKと、この作業工程に関する
備考用の記事を表示する備考記事領域CMとを設けてい
る。
【0027】タイトル領域TLには、該当する生産ライ
ンの通し番号と、前記した生産形態名と、この画面が形
成されて表示される年月日及び時刻とを有している。作
業工程表領域WPには、前記した分類キーBK、及び検
索キーKKに基づく分析名称を表示する分析名称欄BN
を冒頭に有しており、この画面を形成する際に作業工程
表を編集するための分析条件が明示される様になってい
る。
【0028】集計工数表領域MKは、前記した各作業工
数及び部品数を派生種別に表示する派生種別作業工数欄
TKを機種別に配列して有している。備考記事領域CM
は、前記した管理番号及び工程番号フィールドBK1,
BK2により分類される各組図及び各工程のそれぞれに
特有の記事を表示している。尚、CMD1は、この画面
において具体的な処理を工程設計員が指示できるための
各種命令やメッセージを表示する処理指示欄である。
【0029】図6は、工程編成手段を具体的に説明する
ための流れ図である。図6において、工程編成2手段4
は、先ず、終了キーが押下されている際に、この工程編
成2手段4での全ての処理を終了して工程評価手段5の
実行を許可する終了判定処理41を最初に設けている。
次に、終了キーの押下でなければ、検索キーが押下され
ている際に、既に承認済みである作業工程を部分的に流
用する工程流用処理42を実行するための検索判定処理
43を続けて設けている。
【0030】最後に、この検索キーの押下でなければ、
いずれかの編成キーが押下されているか否かを判定する
編成判定処理44と、編成キーがいずれか押下されてい
れば、前記の工程編成画面において要素作業レコードW
を入力する要素作業入力処理45とを検索判定処理43
に続けて設けており、編成キーの押下でなければ、実行
の流れを分岐して終了判定処理41へ処理を戻す様にな
っている。
【0031】尚、端子40は、工程編成2手段4での実
行の許可を得てプロセスの初期条件を準備し、この工程
編成2手段4での処理を開始する様になっており、端子
49は、この工程編成2手段4の各手段での処理を終了
して実行の流れを終了判定処理41へ戻す様になってい
る。
【0032】図7は、編成判定処理と要素作業入力処理
とを具体的に説明するための流れ図である。図7におい
て、編成判定処理44は、いずれかの適用キーが押下さ
れているか否かを判定する適用判定処理441と、いず
れかの次行キーが押下されているか否かを判定する次行
判定処理442と、いずれかの複写キーが押下されてい
るか否かを判定する複写判定処理443とを順に設けて
いる。
【0033】要素作業入力処理45は、要素作業レコー
ドWの該当する各フィールドに文字列を入力するフィー
ルド入力処理451を適用判定処理441の肯定側に、
形成済みの要素作業レコードWを要素作業ファイルWF
にファイルするレコード・ファイル処理452を次行判
定処理442の肯定側に、形成済み要素作業レコードW
を新たな行に複写する新要素作業形成処理453を複写
判定処理443の肯定側にそれぞれ続けて設けている。
尚、B端子440は、検索判定処理43と接続すること
を示している。また、各判定処理と各動作処理との組み
合わせ毎に相互に順序を入れ換えてもよい。
【0034】複写判定処理443は、前記した組図順序
番号の表示欄からのカーソル表示の移動を起動条件とし
て処理を開始し、この表示欄に記述されているデータの
属性を判定する。このデータの属性が文字、あるいは記
号である場合にこれを複写指示データに設定し、実行の
流れを分岐して新要素作業形成処理453を遂行する。
【0035】新要素作業形成処理453は、この複写指
示データが記述されている表示行にこのデータに基づく
要素作業レコードを実際に複写する。複写指示データ
は、現在表示中の作業工程表における表示行の配列位置
を指示することができ、例えば、各表示行とアルファベ
ット順に対応する英字を使用して指示する様にしてもよ
い。
【0036】複写判定処理の起動条件は、この複写機能
が設定される端末装置上のスイッチの押下としてもよ
く、その際には組図順序番号の各表示欄に記述されてい
るデータの属性を順に判定して纏めて複写する様にすれ
ばよい。
【0037】以下、本発明の方法を使用する装置の取扱
要領、及び作用について図1、乃至図7を参照して詳し
く説明する。以下、主に工程編成2手段において説明す
るが、この工程編成2手段4では、技術設計員と工程設
計員とが主に二種類の業務を分担して行っている。
【0038】技術設計員が主に行う業務は、編成すべき
作業工程の組図を参照しつつ、記載される構成部品を分
解し、その部品番号を組図の記載順序に対応させて入力
する組図分解段階である。工程設計員が主に行う業務
は、同じく組図を参照しつつ、この部品番号のそれぞれ
に実際に生産ライン上で作業をする際の工程番号とその
作業順序に対応させて入力する工程割付け段階である。
【0039】従って、組図分解段階で技術設計員は、新
たな管理番号が付加されている未完成の作業工程を要素
作業ファイルにファイルする。工程割付け段階で工程設
計員は、先ずこの未完成の作業工程を、前記した管理番
号により検索して作業工程表領域WPに作業手順の順序
で表示し、次にこの作業工程を流用して未だ入力してい
ない工数情報、工程番号、作業位置、作業区別等を適用
キーにより追加し、完全な要素作業レコードWを完成し
て要素作業ファイルにファイルするのである。
【0040】以上、工程編成2手段での業務が終了する
と、図1における工程評価手段での業務を開始すること
ができる様になる。工程評価手段5では、工程編成2手
段4で工程設計員により編成される新たな作業工程を、
工程設計責任者により承認済みの既存の作業工程群と直
ちに照合し、要素作業レコード単位に逐一評価できる様
になっている。
【0041】尚、本発明は前述の実施例にのみ限定され
るものではなく、例えば、組図分解段階は工程割付け段
階での処理を部分的に含むものであってもよいし、要素
作業ファイルはそれ自体が分割できる様にし、必要に応
じて端末装置に部分的に移送してローカル的に使用する
ものであってもよい。更に、車両製造以外の一般的な生
産工場において実施するものであってもよいことなど、
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を
加えうることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明には次の効果が
ある。 (1)各要素作業レコードを単位として形成、更新、及
び編集できるので、特定の要素作業を重複、あるいは脱
落させことなく、正しい作業工程を安定して編成するこ
とができる。 (2)また、各要素作業レコードと、その作業者及び記
載図面とを関連付けているので、作業者毎、係毎等、生
産ライン上での任意の範囲や、作業に必要な任意の記載
図面における部分的な工程表を容易に作成することがで
きる。 (3)更に、特定の要素作業レコードを形成、更新、及
び編集し、直ちに自動的にレコード単位でファイルする
ので、その際の通信時間は僅かでありシステムとしての
レスポンスが向上すると共に、カーソル操作と連動して
おり分かり易くなっている。 以上の(1)乃至(3)により、生産工場の工数情報の
管理システムにおいて工程設計員が、工数情報を即時
に、且つ、効率的に編成して格納することができる様に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を概略的に示す原理図である。
【図2】図1における工数管理システムを概略的に示す
構成図である。
【図3】図1における作業工程の情報様式を示す様式図
である。
【図4】図2における各装置のメモリ構成を概略的に示
す説明図である。
【図5】図2における工数集計画面の配列を示す配列図
である。
【図6】図1における工程編成2手段を具体的に説明す
る流れ図である。
【図7】図6の編成判定処理と要素作業入力処理を具体
的に説明する流れ図である。
【図8】工程情報を管理する従来の方法の一例を説明す
る説明図である。
【図9】図8における方法を使用するための装置を概略
的に説明する説明図である。
【図10】図9における装置に使用する情報様式を示す
様式図である。
【符号の説明】
2・・・・・・・・工数合計手段 4・・・
・・工程編成2手段 5・・・・・・・・工程評価手段 6・・・
・・工程承認2手段 11・・・・・・・作業内容 12・・
・・作業情報 13・・・・・・・工数情報

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の製品を工場の生産ラインで組
    立及び検査するための工程情報を、各作業手順を示す作
    業情報と生産コストを算出するための工数情報とから組
    成し、前記作業手順に基づき管理する工程管理システム
    において、 工程情報を分類するための分類情報と、前記作業手順に
    基づく順序番号とを前記工程情報に付加して要素作業レ
    コードを形成し、前記各要素作業レコードを配列して作
    業工程を編成すると共に、形成する毎に前記要素作業レ
    コードを逐次にファイルする工程編成手段と、 前記全体作業工程を前記分類情報により任意に分類して
    部分作業工程を編集し、前記部分作業工程における前記
    各工数情報を前記製品の種類別に集計して相互に比較
    し、前記全体作業工程を評価できる工程評価手段とを含
    んで構成しており、 評価により得られる結果に従い必要に応じて、前記全体
    及び部分作業工程を再編成することができる様になって
    いることを特徴とする工程情報の管理装置。
  2. 【請求項2】 複数種類の製品を工場の生産ラインで組
    立及び検査するための工程情報を、各作業手順を示す作
    業情報と生産コストを算出するための工数情報とから組
    成し、前記作業手順に基づき管理する工程管理システム
    において、 分類するための分類情報と、前記作業手順に基づく順序
    番号とを前記工程情報に付加して要素作業レコードを形
    成し、前記各要素作業レコードを配列して作業工程を編
    成すると共に、形成する毎に前記要素作業レコードを逐
    次にファイルする工程編成段階と、 前記全体作業工程を前記分類情報により任意に分類して
    部分作業工程を編集し、前記部分作業工程における前記
    各工数情報を前記製品の種類別に集計して相互に比較
    し、前記全体作業工程を評価できる工程評価段階とを含
    んで構成しており、 評価により得られる結果に従い必要に応じて、前記全体
    及び部分作業工程を再編成する様になっていることを特
    徴とする工程情報の管理方法。
  3. 【請求項3】 前記工程編成段階は、前記要素作業の配
    列位置を示す位置情報を前記順序番号の代わりに入力
    し、前記配列位置の前記要素作業を自動的に複写する要
    素作業複写処理を含むことを特徴とする請求項2に記載
    の工程情報の管理方法。
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