JP4363139B2 - 業務プロセス管理システム - Google Patents
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Description
すなわち、特許文献1では、帳票に入力されたデータの管理方法が考慮されておらず、ある帳票に入力されたデータを他の帳票に引き継いだり、入力されたデータの値によって転送を制御するなどの業務プロセスを構築するためには、別途そのための処理プログラムを作成する必要があった。特許文献2では、帳票フォーム定義情報の構築支援方法が考慮されておらず、帳票に入力されたデータをデータベースに格納する処理や、データベースのデータに応じた複数業務については個別に定義する方式となっている。このため、業務プロセスを構築する際には、これらの処理プログラムや処理スクリプトを別途作成する必要があった。
まず、クライアント10からデータベースを管理するサーバ11に帳票表示要求がクライアント10から送られる。帳票表示においては、フォーム一覧表示制御機能が提供される。フォーム一覧表示制御機能においては、フォーム属性制御と業務データベースアクセス機能が提供される。帳票表示要求をサーバ11が受け取るとデータベース12にアクセスし、帳票をクライアント10の画面に表示する。クライアント10では、帳票に対し、必要な処理を行った後、帳票完了要求をサーバ11に送信する。この場合、クライアント10に表示される帳票表示には、帳票処理の完了機能と、帳票の一時保存機能が提供される。サーバ11では、帳票処理の終わった時点での帳票をスナップショットとしてサーバ11の画面に表示する。
クライアント10には、TODOリストが表示される。TODOリストは、クライアント10を利用するアクティビティ(担当業務)の担当者が実行すべき(to do)内容を表示するリストである。フォーム属性制御部20は、担当者がTODOリストから帳票を作成可能とするために、フォーム属性制御機能を提供する。フォーム属性制御機能は、業務データ管理テーブル21、フォーム制御マスタ22、帳票構成情報23、業務データワークテーブル24、マスクテーブル25にアクセスして、これらのデータベースから得られたデータを連想配列機能を使って配列し、帳票表示機能によって、クライアント10の画面に帳票を表示させる。すなわち、フォーム属性制御機能においては、フォーム部品に含まれる可変となる部分の値を取得する。取得された値は配列の中に格納され、配列はフォームレイアウト内に埋め込まれたフォーム部品より参照される。
クライアント10のTODOリスト表示画面から、帳票表示処理の一部として、業務データベースにアクセスする。この場合には、データフローポイントマスタ30、ワークフロー管理テーブル31、業務名リスト32、帳票構成情報33、業務データワークテーブル24、業務データ管理テーブル21にアクセスして情報を取得する。得られた情報は、業務データワークテーブル24に格納されると共に、クライアント10の画面に帳票が表示される。帳票表示画面から帳票完了処理の一部として、業務データベースにアクセスする。アクセスするデータベースとしては、業務データテンプレートテーブル36、業務データワークテーブル24、フォーム制御マスタ38、業務データ管理テーブル21がある。各データベースにアクセスして得られた情報は、業務データ管理テーブル21に格納される。
使用部署で拡張された業務データ名(例えば、品質保証部_検討結果)に対して、複数の担当者がデータを設定する場合、担当者の観点でのレコード拡張は、データ一覧で指定された個数に基づく配列として処理される。更に、差し戻しなどの動作により、同一フロー実行中に、複数回、同一アクティビティが実行されるケースにおいて、各々別のレコードを生成することでフロー実行の履歴をトレース可能とする。
同図(a)に示されているように、aにおいて、検討依頼が承認され、bにおいて、検討部署が回答を作成し、cにおいて、検討部署の審査が行われ、dのように1回検討部署に再検討の指示が出され、eにおいて、再び検討部署の審査が行われ、、fにおいて、検討部署の承認がされ、gで依頼部署が検討部署の回答を検討するという業務の流れとなっているとする。
業務データベース(業務データ管理テーブル)へのアクセスは主に帳票の表示、帳票の完了・一時保存時に行われる。しかし、帳票内で常に業務データ管理データベースにアクセスするのではなく、多くのアクセスは業務データワークテーブルに対して行われる。業務データワークテーブルは、帳票の表示時に業務データ管理テーブルとデータフローポイントマスタから作成され、表示している帳票で必要なデータを保持する。業務データワークテーブルは、当該システムへのログインIDとプロセスIDをキーに管理され、帳票の完了時に対応するデータが削除される。
同図(a)は、業務データベースの概念である。業務データベースには、依頼部署である各担当部署の名前(A部、B部)と、検討部署の回答の年月日からなる業務データが保管される。各業務データは、部ごとに設けられ、振り分け可能な担当者の数だけ配列として保持される。
図7において、部品データの作成時にフォーム配列フォルダと部品配置フォルダを作成する。フォーム配置フォルダとは、オペレータによるフォームレイアウト済みのフォームを格納するためのフォルダである。部品配置フォルダとは、業務データ毎の部品を配置するフォルダだ得る。フォルダの構成は、図7に示すとおりである。ここで、{情報種別}と{部署名n}は可変の値となる。
回答情報のフォルダには、部品_共通_回答年月日.html、部品_共通_検討依頼項目.html、部品_共通_検討結果.htmlが格納される。回答情報フォルダの下位のフォルダには、品質保証部のフォルダや、生産技術部のフォルダが設けられる。
なお、点線内は、フォーム属性制御機能の動作を示している。
まず、ステップS10において、ユーザがTODOリストから一つの案件Pの業務Wを選択する。ステップS11において、帳票構成情報33を参照して、案件P、業務Wに対応するフォーム定義ファイルの所在情報とフォーム内に存在するデータ項目名を取得する。ステップS12において、フォーム制御マスタ38を参照して、各データ項目名の属性定義を取得する。ステップS13において、業務名リスト32を参照して、案件P、業務Wの各データ項目について、それぞれの最新の管理番号を取得する。ステップS14において、業務データテーブル(業務データ管理テーブル21、あるいは、業務データワークテーブル24)を参照して、案件P、業務Wの各データ項目の最新の管理番号におけるデータ値を取得し、連想配列に格納する。ステップS15において、フォーム定義ファイル中の各データ項目から連想配列を参照して、属性定義とデータ値を取得する。ステップS16において、画面に帳票を表示する。ステップS17において、ユーザが画面からデータを入力する。ステップS18において、入力されたデータ値を業務データテーブルに格納する。このとき、管理番号として新たな番号を付与する。
プロセスモデルとして図10を仮定する。図10において、長方形は、アクティビティ、ひし形は判断、楕円は結合を示すものとする。各ブロック内の「作業1」、「判断1」等は、ユーザが任意に入力した、各ブロックの名称である。矢印は、各ブロック(アクティビティ)間の接続を示し、矢印の根元側が遷移元、矢印の示す先が遷移先となる。
フォーム作成者は、1種類のフォームのみを作成すればよく、「作業1」の担当者が2人であることに対応して2種類のフォームを作成する必要はない。「作業1」の担当者は、それぞれ違う内容のデータを入力することができる。すなわち、ここでは、それぞれの担当者は、コスト見積もりと、工作検討をすることになる。本例では、依頼内容分類がコスト見積もりであるか否かにより判断以降の進路が異なるが、そのような処理も図12の条件式定義テーブルとして、一種類だけ定義しておけばよく、「作業1」の担当者が2人であることに対応して2種類の条件を定義する必要がない。
11 サーバ
12 データベース
20 フォーム属性制御部
21 業務データ管理テーブル
22 フォーム制御マスタ
23 帳票構成情報
24 業務データワークテーブル
25 マスクテーブル
30 データフローポイントマスタ
31 ワークフロー管理テーブル
32 業務名リスト
33 帳票構成情報
36 業務データテンプレートテーブル
38 フォーム制御マスタ
Claims (5)
- ワークフロー全体を制御するサーバ装置と、ワークフローを構成している個々のアクティビティを実行するクライアント装置とで構成される業務プロセス管理システムであって、
前記サーバ装置内のデータベースに保存されている業務プロセスの流れの中から前記クライアント装置の担当者が作業すべきアクティビティを取得するアクティビティ取得手段と、
前記クライアント装置において前記業務プロセスの流れにおける前記取得したアクティビティについて複数の担当者が並行作業を行うよう定義されていた場合に、前記クライアント装置において前記アクティビティの並列作業で帳票に入力された、複数の担当者によるそれぞれの入力内容を、前記サーバ装置内において同一業務プロセスのデータ群内で固有のIDを与えて管理する入力データ管理手段と、
前記サーバ装置において前記並列作業のそれぞれの結果を記述する、同一業務プロセスのデータ群内で異なる管理番号が付されて管理されるレコードを生成するレコード生成手段と、
を備えていることを特徴とする業務プロセス管理システム。 - 前記入力データ管理手段は、前記業務プロセスの流れの中で、差し戻しなどにより、一人の担当者が同一フロー実行中に複数回帳票に入力することになった場合には、該複数回の入力内容に対して異なるアクティビティとして前記固有のIDとは異なるIDを更に付して管理することを特徴とする請求項1に記載の業務プロセス管理システム。
- 前記入力データ管理手段は、前記業務プロセスの流れの中で行われた、前記帳票への複数回の入力の内、帳票上に検討部署の担当者による1回目の回答が記述された帳票が次のアクティビティの作業を行うコメント記入者に提示されて該コメント記入者による1回目のコメントが記入され、さらに該担当者による前記1回目の回答と該コメント記入者による前記1回目のコメントが残された帳票が前記担当者に差し戻された場合には、次のアクティビティの作業として前記担当者による2回目の回答が前記1回目の回答に上書きされ、該上書きされた前記2回目の回答と前記1回目のコメントが残された帳票が次のアクティビティの作業として前記コメント記入者に提示されて前記コメント記入者による2回目のコメントが前記1回目のコメントに上書きされ、このようにして前記担当者により上書きされた2回目の回答と前記コメント記入者により上書きされた2回目のコメントが残された最新の入力内容を次のアクティビティの作業を行う管理者に提示することを特徴とする請求項2に記載の業務プロセス管理システム。
- ワークフロー全体を制御するサーバ装置と、ワークフローを構成している個々のアクティビティを実行するクライアント装置とで構成される業務プロセス管理システムにおける業務プロセス管理方法であって、
前記サーバ装置内のデータベースに保存されている業務プロセスの流れの中から前記クライアント装置の担当者が作業すべきアクティビティを取得するステップと、
前記クライアント装置において前記業務プロセスの流れにおける前記取得したアクティビティについて複数の担当者が並行作業を行うよう定義されていた場合に、前記クライアント装置において前記アクティビティの並列作業で帳票に入力された、複数の担当者によるそれぞれの入力内容を、前記サーバ装置内において同一業務プロセスのデータ群内で固有のIDを与えて管理するステップと、
前記サーバ装置において当該並列作業のそれぞれの結果を記述する、同一業務プロセスのデータ群内で異なる管理番号が付されて管理されるレコードを生成するステップと、
を含むことを特徴とする業務プロセス管理方法。 - ワークフロー全体を制御するサーバ装置と、ワークフローを構成している個々のアクティビティを実行するクライアント装置とで構成される業務プロセス管理システムにおいて実行されるプログラムであって、
前記サーバ装置内のデータベースに保存されている業務プロセスの流れの中から前記クライアント装置の担当者が作業すべきアクティビティを取得する機能、
前記クライアント装置において前記業務プロセスの流れにおける前記取得したアクティビティについて複数の担当者が並行作業を行うよう定義されていた場合に、前記クライアント装置において前記アクティビティの並列作業で帳票に入力された、複数の担当者によるそれぞれの入力内容を、前記サーバ装置内において同一業務プロセスのデータ群内で固有のIDを与えて管理する機能、および、
前記サーバ装置において当該並列作業のそれぞれの結果を記述する、同一業務プロセスのデータ群内で異なる管理番号が付されて管理されるレコードを生成する機能
をコンピュータに実現させるプログラム。
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