JPH07191454A - 水なし平版印刷版原版 - Google Patents

水なし平版印刷版原版

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JPH07191454A
JPH07191454A JP33139693A JP33139693A JPH07191454A JP H07191454 A JPH07191454 A JP H07191454A JP 33139693 A JP33139693 A JP 33139693A JP 33139693 A JP33139693 A JP 33139693A JP H07191454 A JPH07191454 A JP H07191454A
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JP
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methacryloyloxypropyl
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unsubstituted
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JP33139693A
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English (en)
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Masanao Isono
正直 磯野
Norimasa Ikeda
憲正 池田
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】基板上に感光層、シリコーンゴム層を積層した
水なし平版印刷版において、該感光層中に特定のアミノ
基含有モノマを組合わせかつ、有機シリル基を有するエ
チレン性不飽和基化合物を含有する。 【効果】本発明の水なし平版印刷版は、感光層中に特定
のアミノ基含有モノマの組合わせを行なうことによって
画像再現性、特にハイライト再現性に優れかつ、特定の
有機シリル基を含有したエチレン性不飽和化合物を感光
層中に存在させることによって、上記の画像再現性を損
うこと無く保存経時を含めて極めて安定に接着力を発現
することができ、シリコーンゴム層を積層する場合に発
生する製造上および品質変動の問題点を解決する。また
層間が十分強固に接着するため、強靱な耐スクラッチ性
および耐刷性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿し水なしに印刷が可
能な水なし平版印刷用原版に関するものであり、特に耐
スクラッチ性、耐刷性、画像再現性に優れかつ、安定し
たシリコーンゴム層/感光層間の接着力を発現する水な
し平版印刷用原版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水なし平版印刷とは、画線部と非画線部
とを基本的にほぼ同一平面に存在させ、画線部をインキ
受容性、非画線部をインキ反撥性として、インキの付着
性の差異を利用して、画線部のみにインキを着肉させた
後、紙等の被印刷体にインキを転写して印刷をする平版
印刷方法において、非画線部がシリコ−ンゴム、含フッ
素化合物などのインキ反撥性を有する物質からなり、湿
し水を用いずに印刷可能であるような印刷方法を意味す
る。
【0003】ところで、この水なし平版印刷版として実
用上優れた性能を有しているものとしては、インキ反撥
性層としてシリコーンゴム層を用いたもの、例えばポジ
ティブワーキング用としては、特公昭54-26923号公報や
特開昭60-21050号公報などが、またネガティブワーキン
グ用としては特開昭55-59466号公報や特開昭56-80046号
公報などがある。
【0004】これらの水なし平版印刷版は、通常ポジテ
ィブフィルムもしくはネガティブフィルムを通して、活
性光線により露光される。そして、その後、現像処理さ
れることにより、画線部に対応したシリコーンゴム層の
みが剥ぎ取られ、感光層が露出し、インキ着肉性の画線
部となる。
【0005】これらの水なし平版印刷版に用いられるシ
リコーンゴム層は通常ポリオルガノシロキサンを主たる
骨格とする高分子重合体を、架橋剤を用いて架橋したも
のが用いられる。
【0006】該シリコーンゴム層の架橋硬化方法として
は通常下記の2通りの架橋方法が用いられる。
【0007】(1)縮合反応架橋型: 両末端水酸基のポ
リオルガノシロキサンを、ケイ素原子に直接結合した加
水分解性官能基を有するシランまたはシロキサンによっ
て縮合架橋し、シリコーンゴムとする方法。
【0008】(2)付加反応架橋型: SiH基を有する
ポリオルガノシロキサンと−CH=CH−基を有するポ
リオルガノシロキサンとを付加反応させることにより架
橋し、シリコーンゴムとする方法。
【0009】ところで(1)の縮合反応架橋性のシリコ
ーンゴムは、インキ反撥性に優れ、感光層との接着力を
発現しやすい実用上優れた性能を示すシリコーンゴムで
あるが、架橋硬化時に水分を必要とするため、雰囲気湿
度によってその架橋硬化度や感光層との接着力が変化し
やすい欠点を有している。そのため、水なし平版印刷版
のインキ反撥層として用いた場合、シリコーンゴム層の
ゴム物性の変動によって耐スクラッチ性や耐刷性が変動
し、また接着力の変動によって画像再現性がばらつくな
ど、安定した製造が難しいという問題があった。
【0010】一方、(2)の付加反応架橋性のシリコー
ンゴムは、架橋硬化と水分が無関係なため上記(1)に
おけるような製造上の雰囲気湿度に対する問題点は発生
しないが、架橋硬化時に用いられる付加触媒が被毒しや
すく、硬化不良を起こしやすいという欠点を有してい
る。すなわち、感光層に含まれるN、P、S原子などを
含む有機化合物、Sn、Pb、など重金属を含むイオン
性化合物、アセチレン基、アリール基、ビニル基、アク
リロイル基など不飽和結合を含む有機化合物などとの接
触によって付加触媒が被毒し、硬化および感光層との接
着不良を起こすという問題点があり、特に単純にアミノ
基含有モノマを添加した感光層を用いる場合、硬化不良
および接着不良を発生しやすく、(1)と同様に耐スク
ラッチ性や耐刷性が変動し、また接着力の変動によって
画像再現性がばらつくなど、安定した製造が難しいとい
う問題があった。
【0011】ところで、これらの提案において用いられ
る感光層とインキ反撥性層との間には、両層間に必要な
接着力形成のために、なんらかの接着機能を付与する提
案がなされている。すなわち、インキ反撥性層として好
ましく用いられるシリコーンゴム層と感光層との接着性
を保つために、感光層と該シリコーンゴム層との間に接
着中間層を設けたり、該シリコーンゴム層を形成するた
めのシリコーンガム組成物中にアミノアルキル基を含む
シランカップリング剤(例えばアミノプロピルトリメト
キシシランなど)を添加したり、感光層組成物中にシリ
コーンゴム層との間で反応性を有し共有結合を生成する
官能基(例えば水酸基など)を導入したりする方法が挙
げられる。
【0012】このうち感光層とシリコーンゴム層との間
に接着中間層を設ける方法は、長期間に渡って安定した
接着力が得られるが、その接着中間層には感光性がない
ため、得られる水なし平版印刷版の画像再現性は極めて
劣る傾向にあり、また製造工程において接着中間層を塗
布するのに余分に工程が増加するため非効率な方法であ
った。また、アミノアルキル基を含むシランカップリン
グ剤をシリコーンガム組成物中に添加する方法は、画像
再現性を損なうことなく、塗布工程においても接着中間
層の塗布といった工程を省くことが出来るため望ましい
方法であるが、界面の相溶性向上効果による接着力であ
るためか、保存経時することによってその接着力が低下
する傾向にあった。
【0013】また公知のシランカップリング剤を感光層
に添加する方法も、同様に画像再現性を低下させる傾向
にある。
【0014】また、特開昭61-153655 号公報に開示され
ているようなシリコーンゴム層中に感光層との接着性向
上の目的で公知のシランカップリング剤を添加する方法
は、接着力が安定して発現する方法であるが、シランカ
ップリング剤がシリコーンゴム層中に残留するため、シ
リコーンゴム層がシランカップリング剤によって汚染さ
れ、インキ反撥性が低下する傾向にある。またシランカ
ップリング剤が過剰な架橋構造を発生させるためシリコ
ーンゴム層の力学物性が低下する傾向にあり、耐刷性が
低下するなどの問題点があった。
【0015】一方、感光層組成物中にシリコーンゴム層
との間で反応性を有し共有結合を生成する官能基(例え
ば水酸基など)を導入する方法は、塗布工程が単純であ
る上、塗布工程において接着力の発現とシリコーンガム
組成物のゴム化反応を同時に進行させられる極めて実用
性の高い接着方式である。たとえば、下川;日本化学会
誌123,(2)(1990) に詳細に報告されているように、イン
キ反撥性層に好ましく用いられる縮合反応架橋性のシリ
コーンガム組成物に含まれる活性シリル基(例えばアセ
トキシシリル基やアルコキシシリル基など)と感光層中
に含まれる光重合性モノマに含まれるアルコール性水酸
基のような官能基やノボラック樹脂のフェノール性水酸
基などとの間で−Si−O−C−結合が形成され、層間
に有効な接着力が発現する方法である。
【0016】しかしながら、この方法によって生成する
−Si−O−C−結合様式が、極めて高い加水分解性を
有するため、保存経時すると該結合が切断される傾向に
あり、その結果、先の方法と同じく保存によって層間の
接着力が低下する傾向にあった。
【0017】従来の水なし平版印刷版の感光層に好まし
く用いられるモノマーとしては、m−キシリレンジアミ
ン/グリシジルメタクリレート=1/4モル付加反応物
が挙げられる。
【0018】該アミノ基含有モノマは、特公昭54-26923
号公報や特開昭60-21050号公報など多くの提案において
実施例において用いられており、画像再現性、特にハイ
ライト再現性の点で優れたモノマであるが、該モノマー
は感度の点でやや不十分であった。
【0019】一方、特開平5-281714号公報においては、
感光層に特定のアミノ基含有モノマを用いることによっ
て高感度な水なし平版印刷版を作製する提案がなされて
いる。
【0020】このような特定のアミノ基含有モノマを用
いると高感度な水なし平版印刷版が得られるが、露光終
了後、感光層内で光重合反応が滞留し画像再現性、特に
ハイライト再現性が低下するという欠点がある。また上
記(1)および(2)のシリコーンゴム層を積層する場
合に発生する製造上および品質変動の問題は未解決のま
まであった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、これら
の従来技術の問題点を解決し、耐スクラッチ性、耐刷
性、画像再現性、特にハイライト再現性などの他の諸版
特性を損うことなく、有効かつ保存経時により安定した
安定したシリコーンゴム層/感光層間の接着力をシリコ
ーンゴムの架橋硬化方法に依存することなく発現させる
方法を鋭意検討した結果、特定のアミノ基含有モノマの
組合わせを行なうことによって画像再現性、特にハイラ
イト再現性に優れかつ、特定の有機シリル基を含有した
エチレン性不飽和化合物を感光層中に存在させることに
よって、上記の画像再現性を損うこと無くシリコーンゴ
ム層を積層する場合に発生する製造上および品質変動の
問題点を解決する上で極めて有効であることを見出し
た。
【0022】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、基
板上に、感光層、インキ反撥性層の順に積層してなる水
なし平版印刷版原板において、該感光層が式(I)で表
される化合物、式(II)で表される化合物および有機シ
リル基を有するエチレン性不飽和化合物を含有すること
を特徴とする水なし平版印刷版原版である。
【0023】 R1 2 N−(X1 −(X2 −NR3 4 (I) (式(I)中、X1 は、炭素数1〜20の置換または無
置換の環式または非環式のアルキレン、置換または無置
換のフェニレン、置換または無置換のアラルキレンから
選ばれる2価の連結基を表す。
【0024】X2 は、−OE1 −、−S−E2 −、−N
H−E3 −、−CO−O−E4 −、−SO2 −NH−E
5 −で、E1 、E2 、E3 、E4 、E5 は、上記のX1
と同様の2価の連結基を表す。
【0025】pは1以上の整数、qは0または1以上の
整数を表す。
【0026】ただし、−(X1 −(X2 −に、
−CH2 −C6 4 −CH2 −は含まない。
【0027】R1 、R2 、R3 、R4 は、水素原子、炭
素数1〜20の置換または無置換のアルキル基、置換ま
たは無置換のフェニル基、置換または無置換のアラルキ
ル基、式(III )、(IV)、(V)から選ばれる官能基
を表し、同一でも異なってもよい。ただし、式(I)で
表される化合物の1分子中に少なくとも1個以上のエチ
レン性不飽和基を含む。
【0028】
【化2】 (R5 、R6 、R7 は、水素原子、炭素数1〜20の置
換または無置換のアルキル基、置換または無置換のフェ
ニル基、置換または無置換のアラルキル基、CH2 =C
H−基、CH2 =CCH3 −基を表す。Yは−CO−O
−、−CO−NH−、置換または無置換のフェニレン基
を表す。X3 、X4 、X5 は上記X1 、X2 と同様の2
価の連結基を表す。m、nは0または1を表す。)) R1 2 N−CH2 −C6 4 −CH2 −NR3 4 (II) (式(II)中、R1 、R2 、R3 、R4 は、式(I)と
同様の基を表す。)本発明に用いられるインキ反撥性層
について説明する。
【0029】インキ反撥性層としては、シリコーンゴ
ム、含フッ素化合物(例えば分子中にフッ素を有するゴ
ムなど)が挙げられるが、材料供給の簡便さなどからシ
リコーンゴムが好ましく用いられる。このようなシリコ
ーンゴム層は、ポリオルガノシロキサンに、必要に応じ
て架橋剤および触媒を添加したシリコーンガム組成物を
適当な溶媒で希釈したものを、該感光層上に塗布し、加
熱乾燥して硬化させることによって形成される。
【0030】本発明において好ましく用いられるシリコ
ーンガム組成物としては、湿熱硬化型の縮合反応架橋性
のシリコーンガム組成物および熱硬化型の付加反応架橋
性のシリコーンガム組成物が好ましく用いられる。
【0031】まずはじめに、湿熱硬化型の縮合反応架橋
性のシリコーンガム組成物について説明する。
【0032】ここで用いられるポリオルガノシロキサン
は、下記の一般式(1)で示される線状ポリオルガノシ
ロキサンを意味する。また、本発明に言うシリコーンガ
ム組成物とは、該ポリオルガノシロキサンを適当な溶媒
に溶かして溶液としたのち、架橋剤や触媒などとともに
混合した未硬化(未ゴム化)の溶液組成物を意味し、一
方、シリコーンゴムとは該シリコーンガム組成物を適当
な硬化条件の下で架橋反応させ、ゴム化した硬化生成物
を意味する。
【0033】
【化3】 (ここでn1 は1以上の整数、R8 、R9 は炭素数1〜
10のアルキル基、アルコキシ基、アミノアルキル基、
ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、炭素数2〜1
0のカルボキシアルキル基、シアノアルキル基または炭
素数6〜20の置換もしくは非置換のアリール基、アリ
ロキシ基、アラルキル基、または水素原子、水酸基の内
から選ばれる基であり、同一であっても異なってもよ
い。また、鎖末端もしくは側鎖のかたちで分子鎖中に少
なくとも一つ以上の水酸基を有する。)本発明に好まし
く用いられる縮合反応架橋性シリコーンガム組成物とし
ては、上記の一般式(1)で示される線状ポリオルガノ
シロキサンの有機溶剤溶液に、架橋剤および必要に応じ
て触媒が添加された、いわゆる室温(低温)湿気硬化型
の形態をとる。該シリコーンガム組成物を構成する上で
用いられる架橋剤としては、下記の一般式(2)で示さ
れるような、アセトキシシラン、ケトオキシムシラン、
アルコキシシラン、アミノシラン、アミドシランなどが
好ましく用いられ、通常、分子鎖中に少なくとも一つ以
上の水酸基を有する線状ポリオルガノシロキサンと反応
して、それぞれ脱酢酸、脱オキシム、脱アルコール、脱
アミン、脱アミドなどの形式で縮合反応で架橋する架橋
剤が、単一または混合された形、もしくは縮合体の形で
用いられる。
【0034】特に本発明においては、ケトオキシムシラ
ン、アルコキシシランなどが好ましく用いられる。
【0035】 Rm1 ・Si・Xn2 (2) (ただし、m1 、n2 は m1 ≧0、n2 ≧1でm1 +
n2 =4を満足する整数を意味する。Rは置換もしくは
非置換の炭素数1〜20のアルキル基、アミノアルキル
基、アミノアルキレンアミノアルキル基、アミノアルキ
レンアミノメチルフェネチル基、置換もしくは非置換の
炭素数6〜20のアリール基を示し、Xは−OR10、−
OCOR11、−O−N=CR12−R13、−O−C=CR
14H である。R10〜R14は炭素数1〜4の置換もしく
は非置換のアルキル基を表す。)架橋剤の単体もしくは
その縮合物の具体例としては、次のようなものがあげら
れる。
【0036】テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシ
シラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジエトキ
シシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエト
キシシラン、テトラアセトキシシラン、メチルトリアセ
トキシシラン、エチルトリアセトキシシラン、ジメチル
ジアセトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、N−(βアミノエチル)−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、N−(βアミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシ
シラン、N−(βアミノエチル)アミノメチルフェネチ
ルトリメトキシシラン、N−(βアミノエチル)アミノ
メチルフェネチルトリエトキシシラン、トリス(メチル
エチルケトオキシム)メチルシラン、トリス(メチルエ
チルケトオキシム)エチルシラン、トリス(メチルエチ
ルケトオキシム)ビニルシラン、テトラキス(メチルエ
チルケトオキシム)シランなど。
【0037】また、触媒としてはジブチル錫ジアセテー
ト、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクトエー
トなどの有機錫化合物が好ましく用いられる。
【0038】本発明に好ましく用いられる縮合反応架橋
性のシリコーンガム組成物の一般的な形態としては次の
ようなものがある。
【0039】 (1) 一般式(1)で表されるポリオルガノシロキサン 100重量部 (2) 一般式(2)で表される縮合反応架橋剤 3〜70重量部 (3) 縮合触媒 0〜20重量部 (4) 溶剤 0〜4000重量部 次に熱硬化型の付加反応架橋性のシリコーンガム組成物
について説明する。
【0040】ここで用いられるポリオルガノシロキサン
は、多価ハイドロジェンポリオルガノシロキサンおよび
1分子中に2個以上の−CH=CH−基を有するポリオ
ルガノシロキサンを意味し、これらのは適当な溶媒に溶
かして混合溶液としたのち、必要に応じて触媒や硬化遅
延剤などが加えられて未硬化(未ゴム化)のシリコーン
ガム組成物となる。
【0041】本発明に好ましく用いられる付加反応架橋
性のシリコーンガム組成物の一般的な形態としては次の
ようなものがある。
【0042】 (1) 一分子中にケイ素原子直接結合したアルケニル基(好ましくはビニル基)を 少なくとも2個以上有するポリオルガノシロキサン 100重量部 (2) 一分子中に少なくとも−SiH基を2個以上有するハイドロジェンポリオル ガノシロキサン 0.1〜1000重量部 (3) 付加触媒 0.00001〜10重量部 (4) 溶剤 0〜20000重量部 成分(1) に示されるポリオルガノシロキサンのアルケニ
ル基は分子鎖末端、中間のいずれにあってもよく、アル
ケニル基以外の有機基としては、置換もしくは非置換の
アルキル基、アリール基から選ぶことができる。また、
必要に応じて微量の水酸基を有してもよい。成分(2) に
示されるポリオルガノシロキサンは成分(1) と反応して
シリコーンゴム層を形成するが、同時に感光層に対する
接着性付与の役割も果たしている。成分(2) の水素基は
分子鎖末端、中間のいずれにあってもよく、水素以外の
有機基としては成分(1) と同様の官能基から選ぶことが
できる。
【0043】成分(1) および(2) の有機基はインキ反撥
性の観点から総官能基数のうち60%以上がメチル基で
あることが好ましい。成分(1) および(2) の分子構造
は、直鎖状、環状、分岐状のいずれでもよく、どちらか
少なくとも一方の数平均分子量が1000を越えること
がゴム物性の点から好ましく、より好ましくは成分(1)
のポリオルガノシロキサンの数平均分子量が1000以
上であることが好ましい。
【0044】成分(1) のポリオルガノシロキサンの具体
例としては、α、ω−ジビニルポリジメチルシロキサ
ン、両末端メチル基の(メチルビニルシロキサン)(ジ
メチルシロキサン)共重合体などが挙げられる。
【0045】成分(2) のポリオルガンシロキサンの具体
例としては、両末端水素基のポリジメチルシロキサン、
α、ω−ジメチルポリメチルハイドロジェンシロキサ
ン、両末端メチル基の(メチルハイドロジェンシロキサ
ン)(ジメチルシロキサン)共重合体、ポリメチルハイ
ドロジェンサイクリックスなどが挙げられる。
【0046】成分(3) の付加触媒は公知のものから自由
に選択できるが、特に白金化合物が好ましく用いられ
る。具体的には、白金単体、塩化白金、塩化白金酸、オ
レフィン配位白金鎖体などが挙げられる。また、これら
の付加反応架橋性のシリコーンガム組成物の硬化速度を
適度に抑制する目的から硬化遅延剤などが添加される。
具体例としては、テトラシクロ(メチルビニル)シロキ
サンなどのビニル基含有のオルガノポリシロキサン、ア
セチルアセトンアルコールなどの炭素−炭素三重結合含
有アルコール、アセトン、メチルエチルケトン、メタノ
ール、エタノール、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルなどが挙げられる。
【0047】またこれらの付加反応架橋性のシリコーン
ガム組成物には、公知のシランカップリング剤や縮合反
応架橋性のシリコーンガム組成物に定義された水酸基含
有ポリオルガノシロキサンや加水分解性の官能基を含有
する縮合反応架橋剤も少量添加することも可能である。
【0048】また、本発明のインキ反撥性層に好ましく
用いられるこれらのシリコーンガム組成物には、該シリ
コーンガム組成物によって形成されたインキ反撥性層を
適度に補強する目的で、公知のフィラーや無機粒子、ケ
イ酸ゾルなどを添加したり、架橋性官能基を有さない公
知の変性シリコーンオイルを少量添加することも可能で
ある。
【0049】これらのシリコーンガム組成物を希釈、溶
解する溶媒としては、パラフィン系炭化水素、イソパラ
フィン系炭化水素、シクロパラフィン系炭化水素および
芳香族炭化水素が単一または混合された形で用いられ
る。これらの炭化水素系溶媒の代表的なものとしては、
石油の分留品およびその改質品などがある。
【0050】本発明のインキ反撥性層として好ましく用
いられるシリコーンゴム層の膜厚は耐刷性およびインキ
反撥性を保ち、かつ良好な画像再現性を維持する点か
ら、乾燥重量で、0.5〜10g/m2 の範囲が好まし
く、1〜3g/m2 の範囲がさらに好ましい。
【0051】次に本発明に用いられる感光層について説
明する。
【0052】本発明に用いられる感光層は、式(I)で
表される化合物、式(II)で表される化合物および有機
シリル基を有するエチレン性不飽和化合物を含有するこ
とを特徴とする。
【0053】本発明に用いられる式(I)で表される化
合物について説明する。本発明の特徴は、感光層中に式
(I)で表される化合物を含有することにある。
【0054】 R1 2 N−(X1 −(X2 −NR3 4 (I) (式(I)中、X1 は、炭素数1〜20の置換または無
置換の環式または非環式のアルキレン、置換または無置
換のフェニレン、置換または無置換のアラルキレンから
選ばれる2価の連結基を表す。置換基としては、炭素数
1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アリール
基などがあげられる。
【0055】X2 は、−OE1 −、−S−E2 −、−N
H−E3 −、−CO−O−E4 −、−SO2 −NH−E
5 −で、E1 、E2 、E3 、E4 、E5 は、上記のX1
と同様の2価の連結基を表す。
【0056】pは1以上の整数、qは0または1以上の
整数を表す。
【0057】ただし、−(X1 −(X2 −に、
−CH2 −C6 4 −CH2 −は含まない。
【0058】R1 、R2 、R3 、R4 は、水素原子、炭
素数1〜20の置換または無置換のアルキル基、置換ま
たは無置換のフェニル基、置換または無置換のアラルキ
ル基、式(III )、(IV)、(V)から選ばれる官能基
を表し、同一でも異なってもよい。置換基としては、炭
素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、アリ
ール基などがあげられる。ただし、式(I)で表される
化合物の1分子中に少なくとも1個以上のエチレン性不
飽和基を含む。
【0059】
【化4】 (R5 、R6 、R7 は、水素原子、炭素数1〜20の置
換または無置換のアルキル基、置換または無置換のフェ
ニル基、置換または無置換のアラルキル基、CH2 =C
H−基、CH2 =CCH3 −基を表す。Yは−CO−O
−、−CO−NH−、置換または無置換のフェニレン基
を表す。X3 、X4 、X5 は上記X1 、X2 と同様の2
価の連結基を表す。m、nは0または1を表す。))特
に、下記ジアミン化合物に光重合可能な基を有するグリ
シジルアクリレートまたはグリシジルメタアクリレート
(以下これらをグリシジル(メタ)アクリレートと略称
する。また以下の説明で(メタ)□□□とあるのは同様
に□□□またはメタ□□□を略したものである。)およ
び光重合可能な基をもたないモノグリシジルエーテル化
合物を付加反応させたものが好ましく用いられる。
【0060】(1)ジアミン化合物(モノオキシエチレ
ンジアミン、ジオキシエチレンジアミン、トリオキシエ
チレンジアミン、テトラオキシエチレンジアミン、ペン
タオキシエチレンジアミン、ヘキサオキシエチレンジア
ミン、ヘプタオキシエチレンジアミン、オクタオキシエ
チレンジアミン、ノナオキシエチレンジアミン、デカオ
キシエチレンジアミン、トリトリアコンタオキシエチレ
ンジアミン、モノオキシプロピレンジアミン、ジオキシ
プロピレンジアミン、トリオキシプロピレンジアミン、
テトラオキシプロピレンジアミン、ペンタオキシプロピ
レンジアミン、ヘキサオキシプロピレンジアミン、ヘプ
タオキシプロピレンジアミン、オクタオキシプロピレン
ジアミン、ノナオキシプロピレンジアミン、デカオキシ
プロピレンジアミン、トリトリアコンタオキシプロピレ
ンジアミン、N−ヒドロキシエチルヘキサプロピレンジ
アミン、N−ヒドロキシイソプロピルヘキサプロピレン
ジアミン、N,N´−ジヒドロキシエチルヘキサプロピ
レンジアミン、N,N´−ジヒドロキシイソプロピルヘ
キサプロピレンジアミン、トリメチレンビス(4−アミ
ノベンゾエート)、(テトラメチレングリコールビス
(4−アミノベンゾエート)、ジブチレングリコールビ
ス(4−アミノベンゾエート)など)1 mol (2)グリシジル(メタ)アクリレート
4−n mol (3)モノグリシジルエーテル化合物(メチルグリシジ
ルエーテル、エチルグリシジルエーテル、n−プロピル
グリシジルエーテル、イソプロピルグリシジルエーテ
ル、n−ブチルグリシジルエーテル、イソブチルグリシ
ジルエーテル、n−ヘキシルグリシジルエーテル、2エ
チルヘキシルグリシジルエーテル、n−デシルグリシジ
ルエーテル、アリルグリシジルエーテル、フエニールグ
リシジルエーテル、グリシドールなど)
n mol (nは0≦n≦4の整数)の付加反応物が有用である。
【0061】下記に具体例を示すが、これらに限定され
るものではない。
【0062】N,N,N´,N´−テトラ−(2−ヒド
ロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)モノオ
キシエチレンジアミン、N,N,N´,N´−テトラ−
(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピ
ル)ジオキシエチレンジアミン、N,N,N´,N´−
テトラ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキ
シプロピル)トリオキシエチレンジアミン、N,N,N
´,N´−テトラ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリ
ロイルオキシプロピル)テトラオキシエチレンジアミ
ン、N,N,N´,N´−テトラ−(2−ヒドロキシ−
3−メタアクリロイルオキシプロピル)ペンタオキシエ
チレンジアミン、N,N,N´,N´−テトラ−(2−
ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)ヘ
キサオキシエチレンジアミン、N,N,N´,N´−テ
トラ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシ
プロピル)ヘプタオキシエチレンジアミン、N,N,N
´,N´−テトラ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリ
ロイルオキシプロピル)オクタオキシエチレンジアミ
ン、N,N,N´,N´−テトラ−(2−ヒドロキシ−
3−メタアクリロイルオキシプロピル)ノナオキシエチ
レンジアミン、N,N,N´,N´−テトラ−(2−ヒ
ドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)デカ
オキシエチレンジアミン、N,N,N´,N´−テトラ
−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロ
ピル)トリトリアコンタオキシエチレンジアミン、N,
N,N´,N´−テトラ−(2−ヒドロキシ−3−アク
リロイルオキシプロピル)トリオキシエチレンジアミ
ン、N,N,N´,N´−テトラ−(2−ヒドロキシ−
3−アクリロイルオキシプロピル)ヘキサオキシエチレ
ンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−
3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ−
(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)モノオキシ
エチレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロ
キシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−
モノ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)ジオ
キシエチレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒ
ドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N
´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)
トリオキシエチレンジアミン、N,N,N´−トリ−
(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピ
ル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプ
ロピル)テトラオキシエチレンジアミン、N,N,N´
−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキ
シプロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−メ
トキシプロピル)ペンタオキエチピレンジアミン、N,
N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロ
イルオキシプロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ
−3−メトキシプロピル)ヘキサオキシエチレンジアミ
ン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタ
アクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ−(2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシプロピル)ヘプタオキシエチレ
ンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−
3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ−
(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)オクタオキ
エチピレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒド
ロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´
−モノ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)ノ
ナオキシエチレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2
−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)
−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピ
ル)デカオキシエチレンジアミン、N,N´−ジ−(2
−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)
−N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロ
ピル)モノオキシエチレンジアミン、N,N´−ジ−
(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピ
ル)−N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシ
プロピル)ジオキシエチレンジアミン、N,N´−ジ−
(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピ
ル)−N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシ
プロピル)トリオキシエチレンジアミン、N,N´−ジ
−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロ
ピル)−N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メトキ
シプロピル)テトラオキシエチレンジアミン、N,N´
−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシ
プロピル)−N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メ
トキシプロピル)ペンタオキシエチレンジアミン、N,
N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオ
キシプロピル)−N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3
−メトキシプロピル)ヘキサオキシエチレンジアミン、
N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアク
リロイルオキシプロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロ
キシ−3−ブトキシプロピル)モノオキシエチレンジア
ミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メ
タアクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ−(2−
ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)ジオキシエチレン
ジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3
−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ−
(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)トリオキシ
エチレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロ
キシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−
モノ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)テト
ラオキシエチレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2
−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)
−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピ
ル)ペンタオキシエチレンジアミン、N,N,N´−ト
リ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプ
ロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキ
シプロピル)ヘキサオキシエチレンジアミン、N,N,
N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイル
オキシプロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3
−ブトキシプロピル)ヘプタオキシエチレンジアミン、
N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアク
リロイルオキシプロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロ
キシ−3−ブトキシプロピル)オクタオキシエチレンジ
アミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−
メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ−(2
−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)ノナオキシエチ
レンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ
−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ
−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)デカオキ
シエチレンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ
−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N´−
ジ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)モノオ
キシエチレンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキ
シ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N´
−ジ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)ジオ
キシエチレンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキ
シ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N´
−ジ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)トリ
オキシエチレンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロ
キシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N
´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)テ
トラオキシエチレンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒ
ドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−
N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピ
ル)ペンタオキシエチレンジアミン、N,N´−ジ−
(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピ
ル)−N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシ
プロピル)ヘキサオキシエチレンジアミン、N,N,N
´,N´−テトラ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリ
ロイルオキシプロピル)モノオキシプロピレンジアミ
ン、N,N,N´,N´−テトラ−(2−ヒドロキシ−
3−メタアクリロイルオキシプロピル)ジオキシプロピ
レンジアミン、N,N,N´,N´−テトラ−(2−ヒ
ドロキシ−3−メタアクロイルオキシプロピル)トリオ
キシプロピレンジアミン、N,N,N´,N´−テトラ
−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロ
ピル)テトラオキシプロピレンジアミン、N,N,N
´,N´−テトラ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクロ
イルオキシプロピル)ペンタオキシプロピレンジアミ
ン、N,N,N´,N´−テトラ−(2−ヒドロキシ−
3−メタアクリロイルオキシプロピル)ヘキサオキシプ
ロピレンジアミン、N,N,N´,N´−テトラ−(2
−ヒドロキシ−3−メタアクロイルオキシプロピル)ヘ
プタオキシプロピレンジアミン、N,N,N´,N´−
テトラ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキ
シプロピル)オクタオキシプロピレンジアミン、N,
N,N´,N´−テトラ−(2−ヒドロキシ−3−メタ
アクリロイルオキシプロピル)ノナオキシプロピレンジ
アミン、N,N,N´,N´−テトラ−(2−ヒドロキ
シ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)デカオキシ
プロピレンジアミン、N,N,N´,N´−テトラ−
(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピ
ル)トリトリアコンタオキシプロピレンジアミン、N,
N,N´,N´−テトラ−(2−ヒドロキシ−3−アク
リロイルオキシプロピル)トリオキシプロピレンジアミ
ン、N,N,N´,N´−テトラ−(2−ヒドロキシ−
3−アクロイルオキシプロピル)ヘキサオキシプロピレ
ンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−
3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ−
(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)モノオキシ
プロピレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒド
ロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´
−モノ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)ジ
オキシプロピレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2
−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)
−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピ
ル)トリオキシプロピレンジアミン、N,N,N´−ト
リ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプ
ロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−メトキ
シプロピル)テトラオキシプロピレンジアミン、N,
N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロ
イルオキシプロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ
−3−メトキシプロピル)ペンタオキシプロピレンジア
ミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メ
タアクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ−(2−
ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)ヘキサオキシプロ
ピレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキ
シ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−モ
ノ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)ヘプタ
オキシプロピレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2
−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)
−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピ
ル)オクタオキシプロピレンジアミン、N,N,N´−
トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシ
プロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−メト
キシプロピル)ノナオキシプロピレンジアミン、N,
N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロ
イルオキシプロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ
−3−メトキシプロピル)デカオキシプロピレンジアミ
ン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリ
ロイルオキシプロピル)−N,N´−ジ−(2−ヒドロ
キシ−3−メトキシプロピル)モノオキシプロピレンジ
アミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メタア
クリロイルオキシプロピル)−N,N´−ジ−(2−ヒ
ドロキシ−3−メトキシプロピル)ジオキシプロピレン
ジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メタ
アクリロイルオキシプロピル)−N,N´−ジ−(2−
ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)トリオキシプロピ
レンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−
メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N´−ジ−
(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)テトラオキ
シプロピレンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキ
シ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N´
−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)ペン
タオキシプロピレンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒ
ドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−
N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピ
ル)ヘキサオキシプロピレンジアミン、N,N,N´−
トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシ
プロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−ブト
キシプロピル)モノオキシシプロピレンジアミン、N,
N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロ
イルオキシプロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ
−3−ブトキシプロピル)ジオキシシプロピレンジアミ
ン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタ
アクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ−(2−ヒ
ドロキシ−3−ブトキシプロピル)トリオキシシプロピ
レンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ
−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ
−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)テトラオ
キシシプロピレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2
−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)
−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピ
ル)ペンタオキシシプロピレンジアミン、N,N,N´
−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキ
シプロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−ブ
トキシプロピル)ヘキサオキシシプロピレンジアミン、
N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアク
リロイルオキシプロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロ
キシ−3−ブトキシプロピル)ヘプタオキシシプロピレ
ンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−
3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ−
(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)オクタオキ
シシプロピレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−
ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−
N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピ
ル)ノナオキシシプロピレンジアミン、N,N,N´−
トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシ
プロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−ブト
キシプロピル)デカオキシシプロピレンジアミン、N,
N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオ
キシプロピル)−N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3
−ブトキシプロピル)モノオキシプロピレンジアミン、
N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイ
ルオキシプロピル)−N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ
−3−ブトキシプロピル)ジオキシプロピレンジアミ
ン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリ
ロイルオキシプロピル)−N,N´−ジ−(2−ヒドロ
キシ−3−ブトキシプロピル)トリオキシプロピレンジ
アミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メタア
クリロイルオキシプロピル)−N,N´−ジ−(2−ヒ
ドロキシ−3−ブトキシプロピル)テトラオキシプロピ
レンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−
メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N´−ジ−
(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)ペンタオキ
シプロピレンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキ
シ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N´
−ジ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)ヘキ
サオキシプロピレンジアミン、N,N,N´−トリ−
(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピ
ル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−2エチルヘ
キシロキシプロピル)トリオキシプロピレンジアミン、
N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−3−メタアク
リロイルオキシプロピル)−N´−モノ−(2−ヒドロ
キシ−3−フェノキシプロピル)トリオキシプロピレン
ジアミンなど)。
【0063】好ましくは、nが1〜10のオキシプロピ
レンジアミン1モルとグリシジルメタアクリレート4モ
ルの反応物およびnが1〜10のオキシシプロピレンジ
アミン1モルとグリシジルメタアクリレート2〜3モル
とメチルグリシジルエーテル、エチルグリシジルエーテ
ル、n−プロピルグリシジルエーテル、イソプロピルグ
リシジルエーテルおよびn−ブチルグリシジルエーテル
から選ばれるモノグリシジルエーテル化合物2〜1モル
の反応物である。
【0064】次に本発明の特徴である式(II)で表され
る化合物について説明する。本発明の特徴は、感光層中
に式(II)で表される化合物を含有することにある。
【0065】 R1 2 N−CH2 −C6 4 −CH2 −NR3 4 (II) (式(II)中、R1 、R2 、R3 、R4 は、式(I)と
同様の基を表す。)一般式(II)で表される化合物とし
ては、キシリレンジアミン化合物に、光重合可能な基を
有するグリシジル(メタ)アクリレートおよび光重合可
能な基をもたないモノグリシジルエーテル化合物を付加
反応させたものが好ましく用いられる。
【0066】例えば、 (1)ジアミン化合物(o−キシリレンジアミン、m−
キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、N−ヒ
ドロキシエチル−m−キシリレンジアミン、N−ヒドロ
キシイソプロピル−m−キシリレンジアミン、N,N´
−ジヒドロキシエチル−m−キシリレンジアミン、N,
N´−ジヒドロキシイソプロピル−m−キシリレンジア
ミンなど) 1
mol (2)グリシジル(メタ)アクリレート
4−n mol (3)モノグリシジルエーテル化合物(メチルグリシジ
ルエーテル、エチルグリシジルエーテル、n−プロピル
グリシジルエーテル、イソプロピルグリシジルエーテ
ル、n−ブチルグリシジルエーテル、イソブチルグリシ
ジルエーテル、n−ヘキシルグリシジルエーテル、2エ
チルヘキシルグリシジルエーテル、n−デシルグリシジ
ルエーテル、アリルグリシジルエーテル、フエニールグ
リシジルエーテル、グリシドールなど)
n mol (nは1≦n≦3の整数)の付加反応物が有用である。
【0067】下記に具体例を示す。
【0068】N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ−
3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ−
(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)o−キシリ
レンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキシ
−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ
−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)m−キシ
リレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキ
シ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−モ
ノ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)p−キ
シリレンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−
3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N´−ジ
−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)m−キシ
リレンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3
−メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N´−ジ−
(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)p−キシリ
レンジアミン、N,−モノ−(2−ヒドロキシ−3−メ
タアクリロイルオキシプロピル)−N,N´N´−トリ
−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)m−キシ
リレンジアミン、N,−モノ−(2−ヒドロキシ−3−
メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N´N´−ト
リ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)p−キ
シリレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロ
キシ−3−アクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ
−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)m−キシ
リレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロキ
シ−3−アクリロイルオキシプロピル)−N´−モノ−
(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)p−キシリ
レンジアミン、N,−モノ−(2−ヒドロキシ−3−メ
タアクリロイルオキシプロピル)−N,N´N´−トリ
−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)m−キシ
リレンジアミン、N,−モノ−(2−ヒドロキシ−3−
メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N´N´−ト
リ−(2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル)p−キ
シリレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロ
キシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´−
モノ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)m−
キシリレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒド
ロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N´
−モノ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)p
−キシリレンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキ
シ−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N´
−ジ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)m−
キシリレンジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ
−3−メタアクリロイルオキシプロピル)−N,N´−
ジ−(2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル)p−キ
シリレンジアミン、N,N,N´−トリ−(2−ヒドロ
キシ−3−メタアリクロイルオキシプロピル)−N´−
モノ−(2−ヒドロキシ−3−2エチルヘキシロキシプ
ロピル)m−キシリレンジアミン、N,N,N´−トリ
−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオキシプロ
ピル)−N´−モノ−(2−ヒドロキシ−3−2エチル
ヘキシロキシプロピル)p−キシリレンジアミン、N,
N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクリロイルオ
キシプロピル)−N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3
−2エチルヘキシロキプロピル)m−キシリレンジアミ
ン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メタアクロ
イルオキシプロピル)−N,N´−ジ−(2−ヒドロキ
シ−3−2エチルヘキシロキプロピル)p−キシリレン
ジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メタ
アクリロイルオキシプロピル)−N,N´−ジ−(2−
ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)m−キシリレン
ジアミン、N,N´−ジ−(2−ヒドロキシ−3−メタ
アクリロイルオキシプロピル)−N,N´−ジ−(2−
ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル)p−キシリレン
ジアミンなど。
【0069】好ましくは、m−キシリレンジアミンまた
はp−キシリレンジアミン1モルとグリシジルメタアク
リレ−ト2モルとメチルグリシジルエーテル、エチルグ
リシジルエーテル、n−プロピルグリシジルエーテル、
イソプロピルグリシジルエーテルおよびn−ブチルグリ
シジルエーテルから選ばれるモノグリシジルエーテル化
合物2モルの付加反応物である。
【0070】次に本発明の特徴である有機シリル基を有
するエチレン性不飽和化合物について説明する。本発明
の特徴は感光層組成中に、分子内に少なくとも一個以上
の有機シリル基を有するエチレン性不飽和化合物を含有
することにある。
【0071】上記の感光層中に含有される、分子内に少
なくとも一個以上の有機シリル基を有するエチレン性不
飽和化合物としては、光重合性のエチレン性不飽和化合
物が好ましく用いられる。
【0072】本発明に言う有機シリル基は、大別して加
水分解性の活性シリル基と非加水分解性のシリル基の二
つに分類できる。
【0073】第一の加水分解性の活性シリル基とは、加
水分解によりシラノール基などの高反応性基が再生する
アルコキシシリル基、アセトキシシリル基、オキシムシ
リル基などのシリル基と、トリメチルシロキシ基、トリ
エチルシロキシ基、トリフェニルシロキシ基などのよう
に加水分解によってアルコール性水酸基が再生するもの
が挙げられる。
【0074】アルコキシシリル基の具体例としては、ト
リメトキシシリル基、トリエトキシシリル基、メチルジ
メトキシシリル基、メチルジエトキシシリル基、ビニル
ジメトキシシリル基、ビニルジエトキシシリル基、アリ
ルジメトキシシリル基、アリルジエトキシシリル基、3-
メタクリロキシプロピルジメトキシシリル基、3-メタク
リロキシプロピルジエトキシシリル基、ジメチルメトキ
シシリル基、ジメチルエトキシシリル基、ジビニルメト
キシシリル基、ジビニルエトキシシリル基、ジアリルメ
トキシシリル基、ジアリルエトキシシリル基、3-メタク
リロキシプロピルメチルメトキシシリル基、3-メタクリ
ロキシプロピルメチルエトキシシリル基など。
【0075】アセトキシシリル基の具体例としては、ト
リアセトキシシリル基、メチルジアセトキシシリル基、
エチルジアセトキシシリル基、ジメチルジアセトキシシ
リル基、ジエチルアセトキシシリル基など。
【0076】オキシムシリル基の具体例としては、トリ
ケトオキシムシリル基、メチルジケトオキシムシリル
基、エチルケトオキシムシリル基など。
【0077】これらの加水分解性の活性シリル基を有す
るエチレン性不飽和基化合物としては、上記の活性シリ
ル基および光重合性エチレン性不飽和基とが同一分子内
に存在すれば、その分子構造にはなんら制限を受けない
が、合成や入手の容易さから下記のような化合物が一般
的である。
【0078】すなわち、光重合性のものとしては、炭素
数30以下の多価アルコール、多価酸や酸無水物あるい
は多価アミンから誘導される(メタ)アクリル酸エステ
ルやアリルエステル、(メタ)アクリルアミドなど、ま
たエポキシエステルの付加物などのエチレン性不飽和基
化合物などで、これらを合成する段階の途中もしくは最
後において、上記に定義された有機シリル基を有する化
合物を反応させて同一分子内に有機シリル基を取込む方
法が一般的である。
【0079】反応に用いる上記の有機シリル基化合物と
しては、クロロアルキルシリル化合物、エポキシアルキ
ルシリル化合物、アミノアルキルシリル化合物、メルカ
プトアルキルシリル化合物、イソシアナートプロピルシ
リル化合物 などがあり、これらのクロロシリル基、エ
ポキシ基、アミノ基、メルカプト基、イソシアナート基
などを利用して反応させる。
【0080】特に、エポキシアルキルシリル化合物とア
ミノ基含有エチレン性不飽和化合物との反応物や、アミ
ノアルキルシリル化合物とエポキシ基含有エチレン性不
飽和化合物との反応物の組み合わせが合成の容易さや原
料の入手の点から好ましく用いられる。
【0081】エポキシアルキルシリル化合物の具体例と
しては、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
3−(N−アリル−N−グリシジル)アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−グリシジル−N,N−ビス[3
−(メチルジメトキシシリル)プロピル]アミン、N−
グリシジル−N,N−ビス[3−(トリメトキシシリ
ル)プロピル]アミンなどが挙げられる。
【0082】アミノ基含有エチレン性不飽和化合物はア
ミン化合物とエポキシキ含有エチレン性不飽和化合物と
を反応させることによって得られる。
【0083】アミン化合物の具体例としては、メチルア
ミン、ブチルアミン、イソプロピルアミン、シクロヘキ
シルアミン、ベンジルアミン、アニリン、1,4−ブタ
ンジアミン、1,5−ペンタジアミン、モノオキシエチ
レンジアミン、ジオキシエチレンジアミン、トリオキシ
エチレンジアミン、テトラオキシエチレンジアミン、ペ
ンタオキシエチレンジアミン、ヘキサオキシエチレンジ
アミン、ヘプタオキシエチレンジアミン、オクタオキシ
エチレンジアミン、ノナオキシエチレンジアミン、デカ
オキシエチレンジアミン、トリトリアコンタオキシエチ
レンジアミン、モノオキシプロピレンジアミン、ジオキ
シプロピレンジアミン、トリオキシプロピレンジアミ
ン、テトラオキシプロピレンジアミン、ペンタオキシプ
ロピレンジアミン、ヘキサオキシプロピレンジアミン、
ヘプタオキシプロピレンジアミン、オクタオキシプロピ
レンジアミン、ノナオキシプロピレンジアミン、デカオ
キシプロピレンジアミン、トリトリアコンタオキシプロ
ピレンジアミン、o−キシリレンジアミン、m−キシリ
レンジアミン、p−キシリレンジアミンなどが挙げられ
る。
【0084】エポキシ基含有エチレン性不飽和化合物の
具体例としては、グリシジル(メタ)アクリレートが挙
げられる。
【0085】またこれらの反応には有機シリル基を含ま
ないエポキシ化合物も必要に応じて併用される。有機シ
リル基を含まないエポキシ化合物の具体例としては、メ
チルグリシジルエーテル、エチルグリシジルエーテル、
n−プロピルグリシジルエーテル、イソプロピルグリシ
ジルエーテル、n−ブチルグリシジルエーテル、イソブ
チルグリシジルエーテル、n−ヘキシルグリシジルエー
テル、2エチルヘキシルグリシジルエーテル、n−デシ
ルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、フ
エニ−ルグリシジルエーテル、グリシド−ルなどが挙げ
られる。
【0086】アミノアルキルシリル化合物の具体例とし
ては、4−アミノブチルジメチルメトキシシラン、4−
アミノブチルトリエトキシシラン、4−アミノブチルト
リメトキシシラン、(アミノエチルアミノメチル)フェ
ネチルトリメトキシラン、N−(2−アミノエチル)−
3−アミノプロピルメチルメチルジメトキシシラン、N
−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメト
キシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプ
ロピルトリス(2−エチルヘキソキシ)シラン、6−
(アミノヘキシルアミノプロピル)トリメトキシシラ
ン、p−アミノフェニルトリメトキシシラン、3−(1
−アミノプロポキシ)3,3−ジメチル−1−プロペニ
ルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリス(メ
トキシエトキシエトキシ)シラン、3−アミノプロピル
メチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエト
キシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、
3−アミノプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラ
ンなどが挙げられる。
【0087】下記に具体例を示すが、これらに限定され
るものではない。
【0088】 例1 ペンタオキシプロピレンジアミン 1 mol グリシジル(メタ)アクリレート 4−n mol 3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン n mol (nは1≦n≦4 の整数) 例2 2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート 1 mol トリエトキシクロロシラン 1 mol 例3 ペンタエリスリトールトリアクリレート 1 mol トリメトキシクロロシラン 1 mol 例4 エチレングリコールジグリシジルエーテル/メタクリル酸付加物 1 mol 3−イソシアナートプロピルトリエトキシシラン n mol (nは1≦n≦2 の整数) 例5 ジエチレントリアミン 1 mol グリシジル(メタ)アクリレート 3−n mol 3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン n mol (nは1≦n≦3 の整数) 例6 トリエチレンテトラミン 1 mol グリシジル(メタ)アクリレート 4−n mol 3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン n mol (nは1≦n≦4 の整数) 例7 ジアミノジフェニルメタン 1 mol グリシジル(メタ)アクリレート 4−n mol 3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン n mol (nは1≦n≦4 の整数) 例8 m−キシリレンジアミン 1 mol グリシジル(メタ)アクリレート 4−n mol 3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン n mol (nは1≦n≦4 の整数) 例9 3−アミノプロピルトリメトキシシラン 1 mol グリシジル(メタ)アクリレート 2 mol 例10 3−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン 1 mol グリシジル(メタ)アクリレート 3 mol 例11 トリエチレングリコールジアクリレート 1 mol トリメトキシシラン 1 mol 例12 m−キシリレンジアミン 1 mol グリシジル(メタ)アクリレート 4−n mol アリルグリシジルエーテル n mol (nは1≦n≦4 の整数) 以上の付加反応物と 3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン n mol 例13 トリメチロールプロパントリメタクリレート 1 mol 3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン n mol (nは1≦n≦2 の整数) 例14 グリセリンジメタクリレート 1 mol ヘキサメチルジシラザン 0.5 mol 例15 エチレングリコールジグリシジルエーテル/メタクリル酸付加物 1 mol ヘキサメチルジシラザン 1 mol 第二の非加水分解性のシリル基としては非反応性のシリ
ル基を意味し、アルキルシリル基やアリルシリル基など
が挙げられる。これらの非加水分解性のシリル基を有す
るエチレン性不飽和基化合物としては、上記の非反応性
シリル基および光重合性または光架橋性のエチレン性不
飽和基とが同一分子内に存在すれば、その分子構造には
なんら制限を受けないが、合成や入手の容易さから下記
のような化合物が一般的である。
【0089】下記に具体例を示すが、これらに限定され
るものではない。
【0090】 例16 m−キシリレンジアミン 1 mol グリシジル(メタ)アクリレート 4−n mol アリルグリシジルエーテル n mol (nは1≦n≦4 の整数) 以上の付加反応物と トリメトキシシラン n mol 例17 2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート 3 mol メチルトリアセトキシシラン 1 mol 本発明の特徴は上記に説明した式(I)で表される化合
物(アミノ基含有モノマ)、式(II)で表される化合物
(アミノ基含有モノマ)および有機シリル基を有するエ
チレン性不飽和化合物を感光層中に含むことであるが、
本発明に用いられる感光層中には、これらの特定の構造
および機能を果たすモノマの他に感度調整などの目的か
ら公知のモノマまたはオリゴマを添加することもでき
る。
【0091】このようなモノマまたはオリゴマの具体例
を下記に示す。
【0092】アルコール類(エタノール、プロパノー
ル、ヘキサノール、オクタノール、シクロヘキサノー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール、イソアミルアルコール、ラウリルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ブトキシエチルアルコー
ル、エトキシエチレングリコール、メトキシエチレング
リコール、メチキシプロピレングリコール、フェノキシ
エタノール、フェノキシジエチレングリコール、テトラ
ヒドロフルフリルアルコールなど)の(メタ)アクリル
酸エステル、カルボン酸類(酢酸、プロピオン酸、安息
香酸、アクリル酸、メタクリル酸、コハク酸、マレイン
酸、フタル酸、酒石酸、クエン酸など)と(メタ)アク
リル酸グリシジルまたはテトラグリシジル−m−キシリ
レンジアミンまたはテトラグリシジル−m−テトラヒド
ロキシリレンジアミンとの付加反応物、アミド誘導体
(アクリルアミド、メタクリルアミド、n−メチロール
アクリルアミド、メチレンビスアクリルアミドなど)、
エポキシ化合物と(メタ)アクリル酸との付加反応物な
どを挙げることができる。
【0093】さらに具体的には、特公昭48-41708号公
報、特公昭50-6034 号公報、特開昭51-37193号公報に記
載されているウレタンアクリレート、特開昭48-64183号
公報、特公昭49-43191号公報、特公昭52-30490号公報に
記載されているポリエステルアクリレート、エポキシ樹
脂と(メタ)アクリル酸を反応させた多官能エポキシ
(メタ)アクリレート、米国特許4540649 号明細書に記
載されているN−メチロールアクリルアミド誘導体など
を挙げることができる。更に日本接着協会誌VOL.20,No.
7,p300〜308 に紹介されている光硬化性モノマおよびオ
リゴマ用いることができる。
【0094】本発明に用いられる感光層中には公知の光
重合開始剤が好ましく添加される。光重合開始剤として
は、各種のベンゾフェノン系化合物、置換チオキサント
ン系化合物、置換アクリドン系化合物、米国特許236766
0 号明細書に提案されているビシナールポリケタルドニ
ル化合物、米国特許2367661 号明細書および米国特許23
67670 号明細書に提案されているα−カルボニル化合
物、米国特許2448828 号明細書に提案されているアシロ
インエーテル、米国特許2722512 号明細書に提案されて
いるα位が炭化水素で置換され芳香族アシロイン化合
物、米国特許3046127 号明細書および米国特許2951758
号明細書に提案されている多核キノン化合物、米国特許
3549367 号明細書に提案されているトリアリールイミダ
ゾールダイマー/p−アミノフェニルケトンの組合わ
せ、米国特許3870524 号明細書に提案されているベンゾ
チアゾール系化合物、米国特許4239850 号明細書に提案
されているベンゾチアゾール/トリハロメチル−s−ト
リアジン系化合物、米国特許3751259 号明細書に提案さ
れているアクリジンおよびフェナジン化合物、米国特許
4212970 号明細書に提案されているオキサジアゾール化
合物、米国特許3954475 号明細書、米国特許4189323 号
明細書、特開昭53-133428 号公報、特開昭60-105667 号
公報、特開昭62-58241号公報、特開昭63-153542 号公報
に提案されている発色団基を有するトリハロメチル−s
−トリアジン系化合物、特開昭59-197401 号公報、特開
昭60-76503号公報に提案されているベンゾフェノン基含
有ペルオキシエステル化合物などを挙げることができ
る。
【0095】特に本発明において好ましく用いられる光
重合開始剤としては、ミヒラーケトンに代表されるベン
ゾフェノン系化合物、2,4−ジエチルチオキサントン
に代表される置換チオキサントン系化合物、の組合わせ
がある。またさらにN−アルキルアクリドンに代表され
る置換アクリドン系化合物を組合わせることが感度およ
び画像再現性特にハイライト再現性向上の観点から好ま
しい。
【0096】また本発明に用いられる感光層には、染料
や顔料、pH指示薬、ロイコ染料、界面活性剤、有機
酸、重合禁止剤、光酸発生剤などの各種添加剤を加える
ことも可能である。
【0097】特に有機酸の添加は、上記の有機シリル基
を有するエチレン性不飽和化合物の接着反応や光重合反
応を制御する点から好ましく添加される。例えば、酢
酸、プロピオン酸、安息香酸、アクリル酸、メタクリル
酸、コハク酸、マレイン酸、フタル酸、酒石酸、クエン
酸など。またジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラ
ウレート、ジブチル錫ジオクトエートなどに代表される
公知の金属触媒なども微量感光層中に好ましく添加する
ことができる。
【0098】重合禁止剤としては、例えばハイドロキノ
ン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチルクレゾー
ル、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノ
ン、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェノール)、2−メルカプトベンゾイ
ミダゾール、フェノチアジン、テンポールなどが有用で
ある。
【0099】さらに感光層とプライマー層の接着を向上
させる目的などから、公知のジアゾ化合物を感光層中に
添加することも可能である。
【0100】また感光層組成物の塗工性を向上させる目
的から、フッ素系界面活性剤を添加することも好まし
い。
【0101】本発明に用いられる感光層中には形態保持
用充填剤(ポリマーあるいは無機粉末)として、公知の
樹脂および無機粉末を添加することが好ましく行なわれ
る。
【0102】すなわち、(メタ)アクリル酸系化合物共
重合体、クロトン酸化合物共重合体、マレイン酸系化合
物共重合体、ロジン変性などの部分エステル化マレイン
酸系化合物共重合体、酸性セルロース誘導体、ポリビニ
ルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、アルコール可
溶性ナイロン、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、ポリウレタン、ポリスチレン、エポキシ樹脂、フ
ェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホル
マール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、部分
アセタール化ポリビニルアルコール、水溶性ナイロン、
水溶性ウレタン、ゼラチン、水溶性セルロース誘導体な
どを単体もしくは二種類以上混合して用いることが可能
である。
【0103】さらに側鎖に光重合可能または光架橋可能
なオレフィン性不飽和二重結合基を有する高分子化合物
も単体もしくは上記のポリマに加えて二種類以上混合し
て用いることが可能である。
【0104】具体的には、特開昭59-53836号公報に提案
されているアリル(メタ)アクリレート/(メタ)アク
リル酸/必要に応じてその他の付加重合性ビニルモノマ
共重合体、及びそのアルカリ金属塩またはアミン塩、特
公昭59-45979号公報に提案されているヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸/アルキル
(メタ)アクリレート共重合体、及びそのアルカリ金属
塩またはアミン塩に(メタ)アクリル酸クロライドを反
応させたもの、特開昭59-71048号公報に提案されている
無水マレイン酸共重合体にペンタエリスリトールトリア
クリレートをハーフエステル化で付加させたもの、及び
そのアルカリ金属塩またはアミン塩、スチレン/無水マ
レイン酸共重合体にモノヒドロキシアルキル(メタ)ア
クリレー及びまたはポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート及びまたはポリプロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレートをハーフエステル化で付加さ
せたもの、及びそのアルカリ金属塩またはアミン塩、
(メタ)アクリル酸共重合体やクロトン酸共重合体のカ
ルボン酸の一部にグリシジル(メタ)アクリレートを反
応させたもの、及びそのアルカリ金属塩またはアミン
塩、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート共重合
体、ポリビニルホルマール及びまたはポリビニルブチラ
ールに無水マレイン酸や無水イタコン酸を反応させたも
の、及びそのアルカリ金属塩またはアミン塩、ヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸
共重合体に2,4−トリレンジイソシアネート/ヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレート=1:1付加反応物
をさらに反応させたもの、、及びそのアルカリ金属塩ま
たはアミン塩、特開昭59-53836に提案されている(メ
タ)アクリル酸共重合体の一部をアリルグリシジルエー
テルで反応させたもの及びそのアルカリ金属塩またはア
ミン塩、(メタ)アリルアクリレート/スチレンスルフ
ォン酸ナトリウム共重合体、(メタ)アクリル酸ビニル
/スチレンスルフォン酸ナトリウム共重合体、(メタ)
アリルアクリレート/アクリルアミド/1,1−ジメチ
ルエチレンンスルフォン酸ナトリウム共重合体、(メ
タ)アクリル酸ビニル/アクリルアミド/1,1−ジメ
チルエチレンンスルフォン酸ナトリウム共重合体、2−
アリロキシエチル(メタ)アクリレート/メタクリル酸
共重合体、2−アリロキシエチル(メタ)アクリレート
/2−メタクリロキシエチル水素サクシネート共重合体
などを挙げることができる。
【0105】本発明に用いられる感光層は下記組成比が
一般的である。
【0106】 (1) 式(I)で表される化合物 1〜50重量% (2) 式(II)で表される化合物 1〜50重量% (3) 有機シリル基を有するエチレン性不飽和化合物 0.01〜50重量% (4) 上記(1) 〜(3) 以外のモノマまたはオリゴマ 0〜50重量% (5) 光重合開始剤 0.01〜20重量% (6) 形態保持用充填剤 20〜80重量% (7) その他の添加剤 0〜10重量% また、上記の(1) 、(2) 、(3) 、(4) のモノマまたはオ
リゴマ成分の合計が10〜80重量%であることが好ま
しく、さらに好ましくは10〜50重量%である。感光
層中に過剰にモノマまたはオリゴマ成分が存在すると、
感光層の形態保持が不十分となり、少なすぎると画像再
現性が不良となる。特に有機シリル基を有するエチレン
性不飽和化合物の感光層中における割合は、シリコーン
ゴム層−感光層間接着力の制御の上で重要で、全感光層
組成物に対して0.01〜50重量%、好ましくは0.
1〜10重量%で含むことが適当で、該範囲以上に含有
すると接着過多となり耐刷性の点では有利となるが、一
方、現像液、現像温度および現像ブラシなど現像工程に
負担がかかり、現像処理速度を低下させ、画像再現性不
良となる傾向にある。
【0107】また特にシリコーンゴム層に付加反応架橋
性のシリコーンガム組成物を用いる場合には、アリル基
を有する公知のポリマを添加することなどが好ましく行
われる。
【0108】無機粉末としてはシリカ粒子が好ましく、
該シリカ粒子は公知のシランカップリング剤を用いて表
面処理することが可能である。
【0109】本発明に用いられる感光層の膜厚は乾燥重
量で、0.1〜100g/m2 の範囲が好ましく、0.
5〜10g/m2 の範囲がさらに好ましい。該膜厚が薄
すぎると塗工時にピンホールなどの欠点が生じ易くな
り、一方、厚すぎると塗膜乾燥や量など経済的見地から
不利である。
【0110】本発明に用いられる平版印刷版の基板とし
ては、通常の平版印刷機に取り付けられるたわみ性と印
刷時に加わる荷重に耐えうるものである必要がある。代
表的なものとしては、アルミ、銅、鉄、などの金属板、
ポリエステルフィルムやポリプロピレンフィルムなどの
プラスチックフィルムあるいはコート紙、ゴムシートな
どが挙げられる。
【0111】また、該基板は上記の素材が複合されたも
のであってもよいし、これらの基板上にはハレーション
防止、画像の染色や印刷特性向上のために好ましく積層
される。
【0112】次にプライマー層について説明する。
【0113】プライマー層は基板と感光層との間に形成
されるものであり、基板と感光層の接着力を向上させ
る、基板と感光層の反応を防止し保存安定性を向上させ
る、コントラストを向上させるなどの効果がある。
【0114】プライマー層としては、例えば、特開昭6
0−22903号公報に提案されている種々の感光性ポ
リマーを感光層を積層する前に露光して硬化せしめたも
の、特開平4−322181号公報に提案されているメ
タクリル系含リンモノマを感光層を積層する前に露光し
て硬化せしめたもの、特開平2−7049号公報に提案
されているメタクリル系エポキシ化合物を感光層を積層
する前に露光して硬化せしめたもの、特開昭62−50
760号公報に提案されているエポキシ樹脂を熱硬化せ
しめたもの、特開昭63−133151号公報に提案さ
れているゼラチンを硬膜せしめたもの、特開平1−28
2270号公報や特開平2−21072号公報に提案さ
れているウレタン樹脂を用いたものなどを挙げることが
できる。この他にもカゼインを硬膜させたものも有効で
ある。
【0115】さらにプライマー層を柔軟化させる目的
で、前記プライマー層にガラス転移温度が室温以下であ
るポリウレタン、ポリアミド、スチレン/ブタジエンゴ
ム、カルボキシ変性スチレン/ブタジエンゴム、アクリ
ロニトリル/ブタジエンゴム、カルボキシ変性アクリロ
ニトリル/ブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、アク
リレートゴム、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、塩
素化ポリプロピレン、などのポリマを添加してもよい。
【0116】その添加割合は任意であり、フィルム層を
形成できる範囲出有れば、添加剤だけでプライマー層形
成してもよい。また、これらのプライマー層には前記の
目的に沿って、染料、pH指示薬、露光焼出し剤、フォ
トクロ化合物、光重合開始剤、接着助剤(例えば、重合
性モノマ、ジアゾ樹脂、シランカップリング剤、チタネ
ートカップリング剤、アルミニウムカップリング剤、ジ
ルコニアカップリング剤、ボロンカップリング剤な
ど)、白色顔料やシリカ粒子などの添加剤を含有させる
ことができる。
【0117】本発明に用いられるプライマー層の膜厚は
乾燥重量で0.1〜20g/m2 の範囲が好ましく、1
〜10g/m2 の範囲がさらに好ましい。
【0118】以上に説明された構成の水なし平版印刷版
のインキ反発性層の表面には、該インキ反発性層を保護
する目的で適当な保護層をコーティングにより該インキ
反発性層上に形成したり、保護フィルムをラミネートす
ることも可能である。また、該保護層中には感光層を曝
光(露光光源以外の光で、本来非照射部分に光が照射さ
れることを意味する)から保護する目的で、光退色性物
質を含有せしめることもできる。
【0119】保護フィルムの具体例としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタ
レート、セロファンなどが挙げられる。また、これらの
保護フィルムは画像露光時の焼枠における真空密着性を
改良するために、表面をマット処理したり、シリカ粒子
などを含むプラスチック層を上記保護フィルムの表面に
塗布積層することも好ましく行なわれる。
【0120】次に本発明における水なし平版印刷版の製
造方法について説明する。基板上にリバースロールコー
ター、エアーナイフコーター、メーヤバーコーターなど
の通常のコータ、あるいはホエラーのような回転塗布装
置を用い、必要に応じてプライマ層組成物を塗布し10
0〜300℃数分間硬化したのち、感光層組成物塗液を
塗布、50〜150℃の温度で数分間乾燥および必要に
応じて熱キュアし、その上にシリコーンガム組成物を塗
布し、50〜150℃の温度で数分間熱処理してゴム硬
化させて形成する。しかるのちに、必要に応じて保護フ
ィルムをラミネートする。
【0121】次に本発明でいう水なし平版印刷版の露光
現像工程について説明する。
【0122】本発明でいう水なし平版印刷版は、好まし
くはポジティブワーキンク用の版材として用いられる。
該版材は真空密着されたポジフィルムを通じて、通常の
露光光源により画像露光する。この露光工程で用いられ
る光源としては、例えば高圧水銀灯、カーボンアーク
灯、キセノン灯、メタルハライド灯、蛍光灯などが挙げ
られる。このような通常の露光を行なったのち版面を下
記に説明する現像液を含んだ現像パッドやブラシでこす
ると、未露光部のシリコーンゴム層が除去されて感光層
が露出し、インキ受容部(画線部)が露出し刷版とな
る。
【0123】本発明で用いられる現像液としては、公知
のものが使用でき、感光層を適当に溶解もしくは膨潤さ
せるものが好ましい。例えば、脂肪族炭化水素類(ヘキ
サン、ヘプタン、“アイソパー”E,H,G(ESSO
製イソパラフィン系炭化水素の商品名)、ガソリン、灯
油など)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン、な
ど)、ハロゲン化炭化水素類(トリクレンなど)などの
少なくとも1種類以上の混合溶媒に下記の極性溶媒を少
なくとも1種類添加したものが好ましく用いられる。
【0124】アルコール類(メタノール、エタノール、
プロパノール、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、1、3−ブチレングリコール、2、3−ブチレング
リコール、ヘキシレングリコール、2−エチル−1、3
−ヘキサンジオール、など)。 エーテル類(エチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコール、モノメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−
2−エチルヘキシルエーテル、トリエチレングリコール
モノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエ
チルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリ
プロピレングリールモノメチルエーテル、ジオキサン、
テトラヒドロフランなど)。 ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、ジアセトンアルコールなど)。 エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸メチル、乳
酸エチル、乳酸ブチル、エチレングリコールモノメチル
エーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエ
ーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテルアエテートなど)。 カルボン酸(2−エチル酪酸、カプロン酸、カプリル
酸、2−エチルヘキサン酸、カプリン酸、オレイン酸、
ラウリル酸など)。
【0125】また、上記の有機溶剤系現像液組成には水
を添加したり、公知の界面活性剤を添加することも自由
に行なわれる。また、さらにアルカリ剤、例えば炭酸ナ
トリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸
カリウム、水酸化カリウム、ホウ酸ナトリウムなどを添
加することもできる。
【0126】またこれらの現像液にはクリスタルバイオ
レット、ビクトリアピュアブルー、アストラゾンレッド
などの公知の塩基性染料、酸性染料、油溶性染料を添加
して現像と同時に画像部の染色化を行なうことができ
る。
【0127】また、本研究に用いられる水なし平版印刷
版を現像する際には、例えば東レ(株)にて市販されて
いるような自動現像機を用いて好適に現像することがで
きる。
【0128】
【実施例】以下に、実施例により、本発明をさらに詳細
に説明する。
【0129】実施例1 通常の方法で脱脂した厚さ0.3mmのアルミ板(住友軽
金属(株)製)に、下記のプライマー組成物を塗布し、
200℃、2分間熱処理して5g/m2 のプライマー層
を塗設した。
【0130】 (1)ポリウレタン樹脂(“サンプレン”LQ−SZ18;三洋化成工業(株) 製) 100重量部 (2)ブロックイソシアネート(“タケネート”B830;武田薬品(株)製) 20重量部 (3)エポキシ・フェノール・尿素樹脂(SJ9372;関西ペイント(株)製 ) 8重量部 (4)ジメチルホルムアミド 725重量部 続いてこの上に、下記の組成を有する感光性組成物を1
20℃、1分間乾燥して3g/m2 の感光層を塗設し
た。
【0131】 (1)アジピン酸とヘキサン−1,6−ジオ−ル、2,2−ジメチルプロパン− 1,3−ジオールとのポリエステルポリオールとイソホロンジイソシアネートと の反応によって得られたポリウレタン 50重量部 (2)ペンタオキシプロピレンジアミン/グリシジルメタクリレート/メチルグ リシジルエーテル=1/3/1mol比付加反応物 15重量部 (3)m−キシリレンジアミン/グリシジルメタクリレート/メチルグリシジル エーテル=1/2/2mol比付加反応物 15重量部 (4)CH2 =CHCOO-(C 2 H 4 O)14-COCH=CH2 10重量部 (5)m−キシリレンジアミン/グリシジルメタクリレート/3−グリシドキシ プロピルトリメトキシシラン=1/3/1mol比付加反応物 2重量部 (6)ミヒラー氏ケトン 2重量部 (7)2,4−ジエチルチオキサントン 5重量部 (8)ビクトリアピュアブルーBOHナフタレンスルフォン酸塩 0.5重量部 (9)マレイン酸 0.5重量部 (10)プロピレングリコールモノメチルエーテル 800重量部 続いて、この感光層の上に下記組成の縮合反応架橋性シ
リコーンゴム層組成物をバーコータで塗布し、115
℃、2分間加熱硬化して、2g/m2 のシリコーンゴム
層を塗設した。
【0132】 (1)両末端水酸基ポリジメチルシロキサン(重合度〜700)100重量部 (2)トリス(メチルエチルケトキシム)ビニルシラン 10重量部 (3)ジブチル錫ジラウレート 0.5重量部 (4)“アイソパー”E 1000重量部 上記のようにして得られた積層板に、厚さ12ミクロン
の片面マット化二軸延伸ポリプロピレンフィルムをマッ
ト化されていない面がシリコーンゴム層と接するように
してカレンダーローラーを用いてラミネートし、ポジ型
の水なし平版印刷用原版を得た。
【0133】実施例2 実施例1のシリコーンゴム層の代わりに、下記組成の付
加反応架橋性シリコーンゴム層組成物をバーコータで塗
布し、150℃、1分間加熱硬化して、2g/m2 のシ
リコーンゴム層を塗設した。
【0134】 (1)両末端ビニル基ポリジメチルシロキサン(重合度〜700) 100重量部 (2)(CH 3 ) 3 Si-O-(Si(CH 3 ) 2 -O) 30-(SiH(CH3 )-O)10-Si(CH3 ) 3 10重量部 (3)塩化白金酸/メチルビニルサイクリックス錯体 0.1重量部 (4)アセチルアセトンアルコール 0.1重量部 (5)ポリジメチルシロキサン(重合度〜8000) 10重量部 (4)アイソパーE 1000重量部 実施例3〜6、比較例1〜4 また、実施例1と同様の手順でシリコーンゴム層を塗設
し、表1に示す様な組合せの感光層組成を有するポジ型
の水なし平版印刷用原版を得た。
【0135】
【表1】 実施例7、8 実施例4および5と同じ感光層組成を用い、実施例2の
付加反応架橋性シリコーンゴム層組成物をバーコータで
塗布して、150℃、1分間加熱硬化して、2g/m2
のシリコーンゴム層を塗設し、他は実施例1と同様にし
てポジ型の水なし平版印刷版原版を得た。
【0136】上記の通り、実施例1〜9及び比較例1〜
4に示したポジ型の水なし平版印刷用原版を50℃80
%RH10日間にて強制保存劣化させ、室温保存した版
との比較で下記の項目について評価した。
【0137】画像評価は200線/インチ1〜99%の
網点を有するポジフィルムと光学濃度差0.15であるグレ
ースケール(G/S)を張込み用のポリエステルフィル
ム上に張込み、ヌアーク社製 FT261V UNDS ULTRA-PLUS
FIIPTOP PLATEMAKER 真空露光機を用いて、30秒間真
空密着したのち、30カウント露光しラミノートフィル
ムを剥離した。
【0138】その後液温40℃のPP−F前処理液(東
レ(株)製: 自動現像機用前処理液)中で1分間処理
し、液温25℃純水中で現像パッドにより未露光部のシ
リコーンゴム層を剥離除去し刷版とした。
【0139】結果を表2に示す。
【0140】
【表2】 表2からわかるように、本発明の要件を満たす感光層組
成を用いることによって、画像再現性、特にハイライト
再現性に優れかつ、保存経時を含めて極めて安定に接着
力を発現することができ、また優れた耐刷性を示すこと
がわかる。
【0141】比較例5〜10 また、下記に示す組成の感光層組成を塗設し、実施例2
と同様の手順でシリコーンゴム層を塗設したポジ型の水
なし平版印刷用原版を得た。評価結果を表4に示す。
【0142】 (1)アジピン酸とヘキサン−1,6−ジオ−ル、2,2−ジメチルプロパン− 1,3−ジオールとのポリエステルポリオールとイソホロンジイソシアネートと の反応によって得られたポリウレタン 50重量部 (2)表3の化合物 20重量部 (3)CH2 =CHCOO-(C 2 H 4 O)14-COCH=CH2 20重量部 (4)ミヒラー氏ケトン 2重量部 (5)2,4−ジエチルチオキサントン 4重量部 (6)ビクトリアピュアブルーBOHナフタレンスルフォン酸塩 0.5重量部 (7)プロピレングリコールモノメチルエーテル 800重量部
【表3】
【表4】 表4からわかるように、比較例5〜10に示された水な
し平版印刷版は、初期においてのみ高感度を示すが、保
存経時変化によって層間接着力が低下し、感度低下およ
び耐刷性低下などの性能低下がみられた。
【0143】
【発明の効果】本発明の水なし平版印刷版は、感光層中
に特定のアミノ基含有モノマの組合わせを行なうことに
よって画像再現性、特にハイライト再現性に優れかつ、
特定の有機シリル基を含有したエチレン性不飽和化合物
を感光層中に存在させることによって、上記の画像再現
性を損うこと無く保存経時を含めて極めて安定に接着力
を発現することができ、シリコーンゴム層を積層する場
合に発生する製造上および品質変動の問題点を解決す
る。また層間が十分強固に接着するため、強靱な耐スク
ラッチ性および耐刷性を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、感光層、インキ反撥性層の順に
    積層してなる水なし平版印刷版原板において、該感光層
    が式(I)で表される化合物、式(II)で表される化合
    物および有機シリル基を有するエチレン性不飽和化合物
    を含有することを特徴とする水なし平版印刷版原版。 R1 2 N−(X1 −(X2 −NR3 4 (I) (式(I)中、 X1 は、炭素数1〜20の置換または無置換の環式また
    は非環式のアルキレン、置換または無置換のフェニレ
    ン、置換または無置換のアラルキレンから選ばれる2価
    の連結基を表す。X2 は、−OE1 −、−S−E2 −、
    −NH−E3 −、−CO−O−E4 −、−SO2 −NH
    −E5 −で、E1 、E2 、E3 、E4 、E5 は、上記の
    1 と同様の2価の連結基を表す。pは1以上の整数、
    qは0または1以上の整数を表す。ただし、−(X1
    −(X2 −に、−CH2 −C6 4 −CH2 −は
    含まない。R1 、R2 、R3 、R4 は、水素原子、炭素
    数1〜20の置換または無置換のアルキル基、置換また
    は無置換のフェニル基、置換または無置換のアラルキル
    基、式(III )、(IV)、(V)から選ばれる官能基を
    表し、同一でも異なってもよい。ただし、式(I)で表
    される化合物の1分子中に少なくとも1個以上のエチレ
    ン性不飽和基を含む。 【化1】 (R5 、R6 、R7 は、水素原子、炭素数1〜20の置
    換または無置換のアルキル基、置換または無置換のフェ
    ニル基、置換または無置換のアラルキル基、CH2 =C
    H−基、CH2 =CCH3 −基を表す。Yは−CO−O
    −、−CO−NH−、置換または無置換のフェニレン基
    を表す。X3 、X4 、X5 は上記X1 、X2 と同様の2
    価の連結基を表す。m、nは0または1を表す。)) R1 2 N−CH2 −C6 4 −CH2 −NR3 4 (II) (式(II)中、R1 、R2 、R3 、R4 は、式(I)と
    同様の基を表す。)
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