JPH0718921Y2 - 空気調和機の据付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は空気調和機に係り，特に空気調和機を室内壁
へ据付けるための据付装置に関するものである。

〔従来の技術〕

第３図，第４図は例えば実開昭59-11223号公報に示され
た従来の空気調和機の据付装置を示す図であり，第３図
は従来の据付金具を使用した空気調和機の据付状態を示
す斜視図であり，図において，（１）は空気調和機であ
り，据付板（２）に固定される。（３）は据付金具上側
部であり，ネジ用下穴（3a）を有している。その下側に
は据付金具下側部（４）を配しており，長穴（4a）と，
ネジ用下穴（4b）を有している。そして据付板（２）
は，ネジ（５）により据付金具上側部（３），据付板下
側部（４）により固定される。（６）は室内の壁であ
り，（７）は回縁，（８）は鴨居である。

次に動作について説明する。

据付金具の据付金具上側部（３）と据付金具下側部
（４）のセツトした状態での全長寸法は，回縁（７）と
鴨居（８）との間隔で決まる。次に据付板（２）を，据
付金具上側部（３），下側部（４）に，ネジ（５）によ
り固定する。

この際，据付板（２）上部の固定は，据付金具上側部
（３）に設けたネジ用下穴（3a）に固定される。また，
据付板（２）下部の固定については，据付金具下側部
（４）に設けたネジ用下穴（4b）と据付板（２）に設け
た据付板穴（2a）との位置があつた箇所で固定する。

〔考案が解決しようとする課題〕

従来の空気調和機の据付装置は以上のように構成されて
いるので，据付板と据付金具下側部との位置関係によつ
ては，据付板の下部のネジ固定の位置があわず，据付板
のビビリを防ぐための下部にネジ固定ができない可能性
が大であつた。

すなわち，据付金具上側部と据付金具下側部との組合せ
た全巾寸法は室内の回縁と鴨居との間隔で決まり，この
寸法は千差万別で無数にある。このため，据付板に設け
た据付板穴のピツチと，据付金具上側部のネジ用下穴と
据付金具下側部のネジ用下穴とのピツチが，合わないケ
ースが多いという課題があつた。

この考案は上記のような課題を解消するためになされた
もので，据付金具下側部の端部にネジ用下穴を残す位置
にスリツトを設け，端部を切り離せるようにしたことに
より，据付板と据付金具上側部，下側部との位置関係に
かかわらず，据付板の下部をネジにより固定可能な構造
とし，据付板のビビリ等を防ぐことを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この考案に係る空気調和機の据付装置は，据付金具下側
部の端部にネジ用下穴を残す位置にスリツトを設け端部
を切り離せるようにしたものである。

〔作用〕

この考案における空気調和機の据付装置は，据付板と据
付金具との位置関係により，据付板の下部のネジ固定
が，ネジ用下穴がない場合には，据付金具下側部端部に
設けたスリツト部を切り離し，この部分をナツト替りに
使用し，据付板の下部の固定を確実にする。

〔考案の実施例〕

以下，この考案の一実施例を図について説明する。

第１図，第２図はこの考案の一実施例である空気調和機
の据付装置を示す斜視図である。図において，（３）は
据付金具上側部で，複数個の長穴（3b）を有している。
（４）は据付金具下側部で，複数個のネジ用下穴（4c）
を有している。（4d）はこの据付金具下側部（４）の最
下端部（９）に設けた最下端ネジ用下穴，（10）はこの
最下端部（９）を切離し可能に接続するためのスリツ
ト，（11）は上記最下端部（９）を据付金具下側部
（４）に連結している切離し片である。

次に動作を説明する。

以上のように構成された空気調和機の据付装置におい
て，据付板（２）と据付金具下側部（４），据付金具上
側部（３）との位置関係に関係なく，据付金具下側部
（４）の最下端部（９）に設けたスリツト（10）部の切
離し片（11）を切り離し最下端部（９）をナツト替りに
使用し，据付板（２）下部をネジ（５）により固定す
る。

〔考案の効果〕

以上のように，この考案によれば，据付金具下側部の最
下端部を切り離し可能に構成したので，据付板と据付金
具がどのような位置関係にあつても，最下端部を切り離
し，ナツト替りにでき，据付金具の下部を確実にネジに
より固定することが可能となり，据付板のビビリ等を防
ぐことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による空気調和機の据付装
置を示す斜視図，第２図は第１図の据付金具の使用状態
を示す分解斜視図，第３図は従来の据付装置を示す分解
斜視図，第４図は第３図の据付金具を示す斜視図であ
る。 図において，（２）は据付板，（３）は据付金具上側
部，（４）は据付金具下側部，（4d）はネジ用下穴，
（９）は最下端部，（10）はスリツト，（11）は切離し
片である。 なお，図中，同一符号は同一又は相当部分を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−3443（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】家屋の回縁と鴨居等に渡って取付け、空気
   調和機の室内側ユニットを懸架する、比較的薄い鋼板等
   で断面をＵ字形に作り長欠を設けた上側部と、複数個の
   ネジ用下穴を有する下側部をはめ合せてスライドさせる
   据付金具において、据付金具下側部の最下端部を切り離
   し可能にしたことを特徴とする空気調和機の据付装置。