JPS5856492Y2 - 空気調和機の固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気調和機の据付装置に係わり、簡易に、しか
も確実に製品を固定させることを目的とする。

従来の空気調和機（ファンコイルユニット等）は第１図
に示すように、空気調和機の基台１が、床板２にあらか
じめねじ込んでおいた木ネジ３にさし込んで固定させて
いた。

基台１には木ネジがさし込み得るだけの切欠が設けられ
ていて、基台の厚み分を残して木ネジをねじ込むが、厚
み分は感じで行なわれることから、隙間４が出来てしま
うことが多く、製品を据付けた後に少しのガタッキが生
じる欠点を有していた。

又、厚み分を勘案してねじ込む以上、当然ねじ込み過ぎ
ることもあり得る為に、基台１を押しつけても、切欠に
挿入しないこともあって、据付けに手間どる欠点も有し
ていた。

本考案は上記従来の欠点を解涜するもので、以下にその
実施例を第２〜５図にもとづいて説明する。

図において、６は空気調和機の枠体、７は熱交換器、８
は送風機、９は吹出グリル、１０は基台で、この基台１
０の床面には切欠１１と、反対方向にも切欠１２が設け
られている。

この切欠１１，１２を使って、空気調和機６を固定する
もので、１３は床板、１４は木ネジ、１５は断面がほぼ
○状で、環状になった固定金具で、上面の中央部に木ネ
ジ１４のネジ部より少し大きい程度の穴１６を設けると
共に、下面は半開放形のような形状をしている。

又、この固定金具１５はバネ鋼からなり、適度な弾力性
を有している。

上記構成において、空気調和機を据付ける時、木ネジ１
４に固定金具１５をはめ込み、床板１３にねじ込むが、
この時、固定金具１５が、床板１３に当る時点の手応え
によって、ねじ込み加減が判断出来る。

そこでねし込みを止め、基台１０（空気調和機）を強引
に押すことによって第５図の如く基台の厚み分が挿入さ
れる。

この時、固定金具１５の外周部は丸められるようになっ
て基台の厚み分だけ内側に反り、しかも、内側に反った
反動により、上面の中央部、即ち、木ネジ１４の頭部に
おいて隙間が広がる状態となり、互いに、下方の厚み分
だけ押し上げられた分と、その反発力によって基台が固
定される。

尚本実施例は、第２図に示すような熱交換器７が一方に
片寄せて取付けられ他方は配管接続スペースを設けた空
気調和機の据付例であって、第３図の切欠１１を使用す
ることで増締め等の締付けが不可能な場合に使用し、配
管接続スペース側の切欠１２は固定金具を使用せず、通
常の木ネジのみで固定してもよく固定金具を使用して固
定してもよい。

このように、本考案によれば基台の切欠にさし込み易い
ように環状の固定金具を使用したから、簡易に増締の行
ない難い所でも据付が出来、しかも反発力を持たせてい
るからガタックことのない固定を行なうことが出来、そ
の実用的価値はきわめて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の固定装置を示す部分断面図、第２図は本
考案の一実施例における空気調和機の斜視図、第３図は
基台を底面から見た斜視図、第４図は固定金具の取付時
の断面図、第５図は本考案による取付後の断面図である
。 １０・・・・・・基台、１１・・・・・・切欠部、１３
・・・・・・床板、１４・・・・・・木ネジ、１５・・
・・・・固定金具、１６・・・・・・木ネジの挿入孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気調和機の基台底面に設けられる切欠部と、断面がほ
   ぼ０状で、中央に木ネジの挿入孔を設け、ばね鋼から構
   成した固定金具と、木ネジとからなり、前記固定金具の
   上面に木ねじの頭部下面が当接するまで木ネジを締め付
   けて固定金具を床板に取り付け、空気調和機の基台に形
   ｅ：、された切欠部を床板と固定金具間に押し込み、固
   定金具の弾性力で空気調和機を固定させることを特徴と
   する空気調和機の固定装置。