JP2505973Y2 - 内壁パネルの取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、内壁パネルを取付金具によって支柱枠に
取付け固定する取付構造に関するものである。

（従来の技術） 従来、内壁パネルを支柱枠に取付け固定するには、長
ボルトとナット等からなる取付け部材が使用されてい
た。

そして、この長ボルトの一端（外端）を支柱枠の外面
側に固定しておき、この長ボルトに、内壁パネルに設け
られたボルト挿通孔を挿通させて、室内側から、長ボル
トの先端にナットを螺合させて締め付け固定して、内壁
パネルを支柱枠に取付け固定していた。

（考案が解決しようとする課題） ところが、上記のように、長ボルトとナット等からな
る取付け部材を使用して内壁パネルを支柱枠に取付け固
定するには、長ボルトの固定やナットによる締め付け等
の面倒な作業を伴うといった不都合があった。

また、長ボルトとナット等の部品点数が多く、構造が
複雑であるといった不都合があった。

更に、この従来の取付構造は、長ボルト，ナット等か
らなる取付け部材によって、内壁パネルを支柱枠に直接
取付けるものであったために、内壁パネルの裏側に断熱
材層等を設けようとしても、そのスペースが取れないと
いった不都合があった。

この考案の課題は、上記従来の不都合を解決すること
である。

すなわち、内壁パネルの支柱枠の取付けが簡単にで
き、部品点数が少なくて済み、構造が簡単であり、更に
内壁パネルの裏側に断熱材層等を設けるためのスペース
を形成することができる内壁パネルの取付構造を提供す
ることである。

（課題を解決するための手段） この考案は、上記課題を解決するために、リップ溝形
鋼で形成された支柱枠に、外向きに突片が形成された縦
枠を有する内壁パネルを、取付け金具によって取付け固
定する構造であって、前記取付け金具は、内壁パネルの
縦枠の外向き突片が係入される弾性係入部と、前記支柱
枠のリップ部が係合される弾性係合部と、この弾性係合
部と前記弾性係入部との間に設けられた板状の間隙構成
部とを備え、支柱枠に弾性係合部を係合させた状態で、
弾性係入部に内壁パネルの縦枠の外向き突片が係入さ
れ、内壁パネルの裏側にスペースが形成されているもの
とした。

（作用） 内壁パネルを支柱枠に取付け固定するには、内壁パネ
ルの縦枠の外向き突片を弾性係入部に係入する一方、弾
性係合部に支柱枠のリップ部を係合させることによって
行う。

したがって、内壁パネルを支柱枠に簡単に取付け固定
することが可能である。

しかも、部品点数が少なくて済み、構造が簡単であ
る。

更に、板状の間隙構成部によって、内壁パネルの裏側
に断熱材層等を設けるためのスペースを形成することが
できる。

（実施例） 以下、この考案に係る内壁パネルの取付構造の実施例
について、図面に基づいて説明する。

第１図はこの考案に係る内壁パネルの取付構造の要部
の平面図、第２図は取付け金具の平面図、第３図は取付
け金具の斜視図である。

この取付け金具１は、縦断面コ字形の長板状の間隙構
成部111を備えた平面視コ字形の板状基部11の両外側部
に、板状部材を曲形成して、弾性係入部12と、弾性係合
部13とが形成されたものである。

すなわち、板状基部11の一方側の折れ片112に対し
て、平板部がビス15をカシメて固定され、所定箇所で外
向き直角に曲成されて更に、適宜長さの箇所で前記折れ
片112に対して平行方向に折曲、延設され、所定箇所で
外向きに曲成されて、前記平行部分に接するごとく延設
されて、この平行部分へ接した部分より斜め外向きに曲
折された弾性係入部12が設けられている。

また、板状基部11の他方側の折れ片113に対して、平
板部がビス14で回転可能な状態にカシメられ、この平板
部における前記弾性係入部12の曲成部分と反対側の一端
側が外向きに直角に曲成されて延設され、一定長さ位置
で折れ片113側に向けて斜めに曲成されてその先端部分
が外向きに円弧形状に曲成され、この円弧形状部分131
の背部が前記平板部に接するようにして弾性係合部13が
設けられている。

上記のように形成された取付け金具１を用いて、内壁
パネル２を支柱枠３に取付け固定するには、次に説明す
るように行う。

取付け金具１の弾性係合部13の円弧形状部分131か
ら、この円弧形状部分131を押し開くようにして、リッ
プ溝形鋼で形成した支柱枠３のリップ部31を係入し、弾
性係合部13内にこの支柱枠３のリップ部31を係合固定さ
せる。

一方、取付け金具１の弾性係入部12の先端折片121と
板状基部11の外面との間に、この先端折片121を押し開
くようにして、内壁パネル２の縦枠21に設けられた外向
き突片211を差し入れ、弾性係入部12内にこの外向き突
片211を係入固定する。

弾性係入部12と弾性係合部13とは弾性締め付け力を備
えたものであるので、内壁パネル２の縦枠21の外向き突
片211と、支柱枠３のリップ部31とは確実に弾性係入部1
2と弾性係合部13とに固定される。

このようにして、支柱枠３に取付け金具１を介して内
壁パネル２が取付け固定される。

したがって、この取付け金具１を使用することによっ
て、支柱枠３に対する内壁パネル２の取付け固定を簡単
に行うことができる。

更に、部品点数が取付け金具１のみでよく、構造が簡
単である。

しかも、長板状の間隙構成部111によって、内壁パネ
ル２の裏側にスペースＳが形成され、このスペースＳ部
分に断熱材層等を設けることができる。また、長さの異
なる間隙構成部111を有する取付け金具１を用いること
によって、内壁パネル２の裏側のスペースＳを適宜に選
択できる。

また、弾性係合部は、板状基部11に対して回転可能に
取り付けられているので、この弾性係合部13に支柱枠３
のリップ部31を係合し易い利点がある。

（考案の効果） この考案は、以上説明したように、内壁パネルの縦枠
の外向き突片が係入される弾性係入部と、リップ溝形鋼
で形成した支柱枠のリップ部が係合される弾性係合部
と、この弾性係合部と前記弾性係入部との間に設けられ
た板状の間隙構成部とを備えた取付け金具を用いるもの
であるから、以下に述べる効果を奏する。

すなわち、内壁パネルの支柱枠の取付けが簡単にで
き、部品点数が少なくて済み、構造が簡単である。

更に、板状の間隙構成部によって、内壁パネルの裏側
にスペースを形成することができ、このスペースに断熱
材層等を設けることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの考案に係る内壁パネルの取付構造の要部の
平面図、第２図は取付け金具を示す平面図、第３図は取
付け金具の斜視図である。 １……取付け金具 111……間隙構成部 12……弾性係入部 13……弾性係合部 ２……内壁パネル ３……支柱枠

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｂ 2/56 ６２２ Ｅ０４Ｂ 2/56 ６２２Ｃ ６２２Ｊ ６４５ ６４５Ｂ Ｅ０４Ｆ 13/08 １０１ 8913−2Ｅ Ｅ０４Ｆ 13/08 １０１Ｆ 8913−2Ｅ １０１Ｅ

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】リップ溝形鋼で形成された支柱枠に、外向
   きに突片が形成された縦枠を有する内壁パネルを、取付
   け金具によって取付け固定する構造であって、 前記取付け金具は、内壁パネルの縦枠の外向き突片が係
   入される弾性係入部と、前記支柱枠のリップ部が係合さ
   れる弾性係合部と、この弾性係合部と前記弾性係入部と
   の間に設けられた板状の間隙構成部とを備え、 支柱枠に弾性係合部を係合させた状態で、弾性係入部に
   内壁パネルの縦枠の外向き突片が係入され、内壁パネル
   の裏側にスペースが形成されていることを特徴とする内
   壁パネルの取付構造。