JP3503443B2 - 軒樋の支持構造 - Google Patents
軒樋の支持構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軒樋と同軒樋前面
板へ並設される軒飾りとを支持する軒樋の支持構造の改
良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、図5(a)に示す如く、軒樋
を建物の屋根に一体感をもたせて設けることのできる、
図5(b)の拡大図に示すような、軒樋1の前面板11
へ並設される軒飾り2が提案されている。この軒飾り2
は、例えば、図6に示すように、断面略コ字状の軒樋1
の前面板11の上部に並設され、吊金具5を用いて軒樋
1とともに支持されて建物の屋根端部に取り付けられ
る。 【0003】吊金具5は、支持片51及び軒飾り保持片
52の各上面に蝶ナット53、53にて固定片54、5
4が装着されており、各固定片54先端部分と支持片5
1及び軒飾り保持片52に一体化された支持金具55、
56との間にて耳部Aを保持する保持部を形成してい
る。したがって、軒飾り2は、吊金具5の各保持部に耳
部Aを挿入した後に蝶ナット53、53を締め付けて、
軒樋1とともに吊金具5に保持させて設置することが出
来る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術は、吊金具5にて軒飾り2を保持させる場合、
蝶ナット53を締め付けて固定片54、54を固定する
必要があり、軒飾り2設置の際には、軒樋1に曲がって
取り付けられることがないよう、まず、軒飾り2を蝶ナ
ット53を軽く締め付けて軒樋1に予め仮止めし、次い
で、他の軒継手、曲がり、とまり(図示せず)などを取
り付けた後に確実に本締めして軒飾り2を取り付ける必
要があった。すなわち、蝶ナット53を当初から強く締
め付けた場合には、軒飾り2に吊金具から力が加わって
軒飾り2が変形することがあり、また、蝶ナット53を
弱く締め付けた場合には、保持部へ挿入された耳部Aが
不用意に外れることがあり、蝶ナット53を適切に締め
付けて上記の保持部を形成しなければならないという問
題があった。 【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、蝶ナットなどのねじ式固
着手段によることなく軒飾りを保持して軒樋を容易に支
持できる軒樋の支持構造を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の軒樋の支持構造は、軒樋と同軒樋前
面板へ並設される軒飾りとを支持する軒樋の支持構造で
あって、軒樋前面板の上端に形成された前耳を挿入保持
する支持装置の保持部後方に、断面略L字状の軒飾り下
板の後方縁端に形成された軒飾り下耳を保持する下耳保
持溝を設け、この下耳保持溝の上側から前方上方へと延
びて、軒飾りの前板上部を後方へ折曲しさらに下方へ垂
下して形成された上板、垂下片と、同垂下片縁端に形成
された軒飾り上耳と、に略当接して軒飾りの上端を支持
する支持片を延設し、同支持片へ向けて軒飾り上耳を沿
わせて軒飾りの上縁端を保持する保持具を設けてなる。 【0007】したがって、この場合、軒樋前面板へ並設
される断面略L字状の軒飾りは、その下板の後方縁端に
形成された軒飾り下耳が支持装置の下耳保持溝に保持さ
れ、軒飾り上縁端の前板上部を後方へ折曲しさらに下方
へ垂下して形成された上板、垂下片と、同垂下片縁端に
形成された軒飾り上耳が、この下耳保持溝の上側から前
方上方へと延びた支持片へ向けて沿わせて位置させられ
て保持具にて保持される。 【0008】また、請求項2記載の軒樋の支持構造は、
請求項1記載の保持具に、軒飾り上耳を上方及び後方か
ら位置決めし支持片側へ位置させる位置決め部を設けて
いる。 【0009】したがって、この場合、軒飾り上耳は、保
持具の位置決め部にて上方及び後方から位置決めされて
支持片へ向けて沿わせて位置させられる。 【0010】また、請求項3記載の軒樋の支持構造は、
請求項1又は2記載の保持具に、同保持具を支持装置へ
係止する係止片を支持片上面から下耳保持溝側へ突出さ
せ、同係止片先端が軒飾り下板または軒飾り下耳に当接
するようなしている。 【0011】したがって、この場合、軒飾り下板または
軒飾り下耳が、支持装置の支持片上面から下耳保持溝側
へ突出した保持具の係止片先端にて押圧される。 【0012】 【発明の実施の形態】図1乃至図4は、本発明の請求項
1乃至3全てに対応する一実施の形態を示し、図1は、
本発明一実施の形態の軒樋の支持構造を示す概略構成図
である。図2は、同軒樋の支持構造の要部を示す分解斜
視図である。図3は、同軒樋の支持構造の要部を示す斜
視図である。図4は、同軒樋の支持構造の他の実施例を
示す部分構成図である。 【0013】この実施の形態の軒樋の支持構造は、軒樋
と同軒樋前面板へ並設される軒飾りとを支持する軒樋の
支持構造であって、軒樋1の前面板11の上端に形成さ
れた前耳12を挿入保持する支持装置3の前保持部31
後方に、断面略L字状の軒飾り2の下板22の後方縁端
に形成された軒飾り下耳23を保持する下耳保持溝33
を設け、この下耳保持溝33の上側から前方上方へと延
びて、軒飾り2の前板21上部を後方へ折曲しさらに下
方へ垂下して形成された上板24、垂下片25と、同垂
下片25縁端に形成された軒飾り上耳26と、に略当接
して軒飾り2の上端を支持する支持片32を延設し、同
支持片32へ向けて軒飾り上耳26を沿わせて軒飾り2
の上縁端を保持する保持具4を設けてなる。 【0014】又、該実施の形態の軒樋の支持構造におい
ては、保持具4に、軒飾り上耳26を上方及び後方から
位置決めし支持片33側へ位置させる位置決め部41を
設けてもいる。又、該実施の形態の軒樋の支持構造にお
いては、保持具4に、同保持具4を支持装置3へ係止す
る係止片42を支持片32上面から下耳保持溝33側へ
突出させ、同係止片42先端が軒飾り2下板22または
軒飾り下耳23に当接するようなしてもいる。 【0015】軒樋1は、詳しくは図1に示すような断面
略コ字状であって、鋼板のような金属板の両面に合成樹
脂材料を被覆して形成され、前面板11が底面板15前
端から立ち上がり、上部へいくにしたがって前方へいく
ように傾斜しており、前面板11上部には前耳12が形
成されており、底面板15後端から後面板13が立ち上
がり、上部へいくにしたがって後方へいくように傾斜し
ており、後面板13上部には後耳14が形成されてい
る。この場合、前耳12には、後述する支持装置3の前
保持部31にて安定して保持されるようその下部には凹
溝12a、上部には凸条12bが形成してあり、また、
後耳14には、同支持装置3の後保持部34にて安定し
て保持されるようその下部には凹溝14aが形成してあ
る。 【0016】軒飾り2は、鋼板のような金属板の両面に
合成樹脂材料を被覆して形成され、この場合、略平板状
下板22の後方縁端に軒飾り下耳23と、同下板22前
端から前板21が立ち上がって、上部が一旦前方上方へ
と折曲後、さらに後方下方へ垂下して折曲し、垂下片2
5縁端に軒飾り上耳26とがそれぞれ形成されている。
したがって、この前板21、上板24及び垂下片25に
て、後述する支持装置3の支持片32が被包され、軒飾
り2の上部が安定して保持される。 【0017】支持装置3は、この場合、合成樹脂材料に
て、軒樋1の前耳12を保持する前保持部31、及び後
耳14を保持する後保持部34と、軒飾り2の上部を支
持する支持片32、及び軒飾り下耳23を保持する下耳
保持溝33とが、建物の屋根端部に取り付けられる取付
板35から凸設された、側面視略V字状の主フレーム3
6に一体形成されている。 【0018】前保持部31は、後述する後保持部34と
ともに軒樋1を位置決め支持するもので、この場合、主
フレーム36から前方へ延びた位置に断面略コ字状の対
向片の一方の前縁に凸片31aが設けられて形成され、
その対向片他方が上記軒樋1の凹溝12aに挿入され
て、中空状の前耳12を弾性をもって保持し得る。ま
た、後保持部34は、軒樋1の中空状の後耳14が、凸
片34aにて懸架するように形成されており、取付板3
5、主フレーム36とともに後耳14を位置決め支持す
る。 【0019】支持片32は、主フレーム36のV字状の
上端から延設され、所定位置に、後述する保持具4の係
止片42が挿入される貫通孔32aが設けられている。
下耳保持溝33は、支持片32及び前保持部31間に形
成され、その上壁には軒飾り2の下板22に当接し弾性
をもって押さえる舌片33aが後方へ向けて垂設されて
いる。したがって、軒飾り2は、下耳保持溝33へ挿入
された下板22、軒飾り下耳23をこの舌片33aにて
押圧して仮保持できる。 【0020】保持具4は、この場合、合成樹脂にて形成
され、前方に軒飾り上耳26を上方と後側方から押圧す
る交差面である位置決め部41と、上記支持片32の貫
通孔32aに対応する略柱状の係止片42とを有してい
る。係止片42は。その外径寸法は貫通孔32aと略同
一で、同長さは、支持片32上面から下耳保持溝33を
経て軒飾り2の下板22または軒飾り下耳23に当接す
るように設けられ、貫通孔32aへの挿入時にばね性を
持たすためのスリット42aを先端側に有している。上
記軒飾り2は、この係止片42が貫通孔32aへ圧入さ
れて、軒飾り上耳26と下板22または軒飾り下耳23
とを押圧され確実に保持される。 【0021】上記軒樋の支持構造において支持装置3に
て軒樋1と軒飾り2とを建物の屋根端部へ支持するとき
は、まず、支持装置3の取付板35を建物の屋根端部に
くぎ等の留め具にて取り付けた後、軒樋1後方の後耳1
4を支持装置3の後保持部34へ挿入し、さらに前方の
前耳12を前保持部31へ挿入して保持させて軒樋1を
支持装置3下方へ支持する。次いで、支持装置3の支持
片32上端を軒飾り2の上部へ挿入してその上部を引っ
かけるようにして支持させ、軒飾り2の下板22の後方
縁端に形成された軒飾り下耳23を下耳保持溝33に挿
入し、軒飾り2を支持装置3へ仮保持させる。その後、
軒継手、曲がり、とまりなど(図示せず)を取り付けた
後、保持具4の係止片42を支持片32の貫通孔32a
へ挿入して軒飾り2を本固定する。 【0022】したがって、以上説明した軒樋の支持構造
によると、軒樋1前面板11へ並設される断面略L字状
の軒飾り2は、その下板22の後方縁端に形成された軒
飾り下耳23が支持装置3の下耳保持溝33に保持さ
れ、軒飾り2上縁端の前板21上部を後方へ折曲しさら
に下方へ垂下して形成された上板24、垂下片25と、
同垂下片25縁端に形成された軒飾り上耳26が、この
下耳保持溝33の上側から前方上方へと延びた支持片3
2へ向けて沿わせて位置させられて保持具4にて保持さ
れるので、蝶ナットなどのねじ式固着手段によることな
く軒飾り2を保持して軒樋1を容易に支持できる。 【0023】また、軒飾り上耳26は、保持具4の位置
決め部41にて上方及び後方から位置決めされて支持片
32へ向けて沿わせて位置させられるので、確実に軒飾
り2の上部を保持できる。また、軒飾り2の下板22ま
たは軒飾り下耳23が、支持装置3の支持片32上面か
ら下耳保持溝33側へ突出した保持具4の係止片42先
端にて押圧されるので、確実に軒飾り2の下部を保持で
きる。 【0024】なお、以上説明した実施の形態において、
保持具4に、同保持具4を支持装置3へ係止する係止片
42を支持片32上面から下耳保持溝33側へ突出さ
せ、同係止片42先端が軒飾り下板22に当接するもの
を例示して説明したが、本発明はそのもののみに限定す
るものでなく、図4に示すように、係止片42先端が貫
通孔32aから突出するのみで、同係止片42先端が軒
飾り下板22に当接せず、軒飾り上耳のみを保持するの
みであっても良い。 【0025】 【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の軒
樋の支持構造は、軒樋前面板へ並設される断面略L字状
の軒飾りは、その下板の後方縁端に形成された軒飾り下
耳が支持装置の下耳保持溝に保持され、軒飾り上縁端の
前板上部を後方へ折曲しさらに下方へ垂下して形成され
た上板、垂下片と、同垂下片縁端に形成された軒飾り上
耳が、この下耳保持溝の上側から前方上方へと延びた支
持片へ向けて沿わせて位置させられて保持具にて保持さ
れるので、蝶ナットなどのねじ式固着手段によることな
く軒飾りを保持して軒樋を容易に支持できる。 【0026】また、請求項2記載の軒樋の支持構造は、
請求項1記載のものの効果に加え、、軒飾り上耳は、保
持具の位置決め部にて上方及び後方から位置決めされて
支持片へ向けて沿わせて位置させられるので、確実に軒
飾りの上部を保持できる。 【0027】また、請求項3記載の軒樋の支持構造は、
請求項1又は2記載のものの効果に加え、軒飾り下板ま
たは軒飾り下耳が、支持装置の支持片上面から下耳保持
溝側へ突出した保持具の係止片先端にて押圧されるの
で、確実に軒飾りの下部を保持できる。
板へ並設される軒飾りとを支持する軒樋の支持構造の改
良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、図5(a)に示す如く、軒樋
を建物の屋根に一体感をもたせて設けることのできる、
図5(b)の拡大図に示すような、軒樋1の前面板11
へ並設される軒飾り2が提案されている。この軒飾り2
は、例えば、図6に示すように、断面略コ字状の軒樋1
の前面板11の上部に並設され、吊金具5を用いて軒樋
1とともに支持されて建物の屋根端部に取り付けられ
る。 【0003】吊金具5は、支持片51及び軒飾り保持片
52の各上面に蝶ナット53、53にて固定片54、5
4が装着されており、各固定片54先端部分と支持片5
1及び軒飾り保持片52に一体化された支持金具55、
56との間にて耳部Aを保持する保持部を形成してい
る。したがって、軒飾り2は、吊金具5の各保持部に耳
部Aを挿入した後に蝶ナット53、53を締め付けて、
軒樋1とともに吊金具5に保持させて設置することが出
来る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術は、吊金具5にて軒飾り2を保持させる場合、
蝶ナット53を締め付けて固定片54、54を固定する
必要があり、軒飾り2設置の際には、軒樋1に曲がって
取り付けられることがないよう、まず、軒飾り2を蝶ナ
ット53を軽く締め付けて軒樋1に予め仮止めし、次い
で、他の軒継手、曲がり、とまり(図示せず)などを取
り付けた後に確実に本締めして軒飾り2を取り付ける必
要があった。すなわち、蝶ナット53を当初から強く締
め付けた場合には、軒飾り2に吊金具から力が加わって
軒飾り2が変形することがあり、また、蝶ナット53を
弱く締め付けた場合には、保持部へ挿入された耳部Aが
不用意に外れることがあり、蝶ナット53を適切に締め
付けて上記の保持部を形成しなければならないという問
題があった。 【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、蝶ナットなどのねじ式固
着手段によることなく軒飾りを保持して軒樋を容易に支
持できる軒樋の支持構造を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の軒樋の支持構造は、軒樋と同軒樋前
面板へ並設される軒飾りとを支持する軒樋の支持構造で
あって、軒樋前面板の上端に形成された前耳を挿入保持
する支持装置の保持部後方に、断面略L字状の軒飾り下
板の後方縁端に形成された軒飾り下耳を保持する下耳保
持溝を設け、この下耳保持溝の上側から前方上方へと延
びて、軒飾りの前板上部を後方へ折曲しさらに下方へ垂
下して形成された上板、垂下片と、同垂下片縁端に形成
された軒飾り上耳と、に略当接して軒飾りの上端を支持
する支持片を延設し、同支持片へ向けて軒飾り上耳を沿
わせて軒飾りの上縁端を保持する保持具を設けてなる。 【0007】したがって、この場合、軒樋前面板へ並設
される断面略L字状の軒飾りは、その下板の後方縁端に
形成された軒飾り下耳が支持装置の下耳保持溝に保持さ
れ、軒飾り上縁端の前板上部を後方へ折曲しさらに下方
へ垂下して形成された上板、垂下片と、同垂下片縁端に
形成された軒飾り上耳が、この下耳保持溝の上側から前
方上方へと延びた支持片へ向けて沿わせて位置させられ
て保持具にて保持される。 【0008】また、請求項2記載の軒樋の支持構造は、
請求項1記載の保持具に、軒飾り上耳を上方及び後方か
ら位置決めし支持片側へ位置させる位置決め部を設けて
いる。 【0009】したがって、この場合、軒飾り上耳は、保
持具の位置決め部にて上方及び後方から位置決めされて
支持片へ向けて沿わせて位置させられる。 【0010】また、請求項3記載の軒樋の支持構造は、
請求項1又は2記載の保持具に、同保持具を支持装置へ
係止する係止片を支持片上面から下耳保持溝側へ突出さ
せ、同係止片先端が軒飾り下板または軒飾り下耳に当接
するようなしている。 【0011】したがって、この場合、軒飾り下板または
軒飾り下耳が、支持装置の支持片上面から下耳保持溝側
へ突出した保持具の係止片先端にて押圧される。 【0012】 【発明の実施の形態】図1乃至図4は、本発明の請求項
1乃至3全てに対応する一実施の形態を示し、図1は、
本発明一実施の形態の軒樋の支持構造を示す概略構成図
である。図2は、同軒樋の支持構造の要部を示す分解斜
視図である。図3は、同軒樋の支持構造の要部を示す斜
視図である。図4は、同軒樋の支持構造の他の実施例を
示す部分構成図である。 【0013】この実施の形態の軒樋の支持構造は、軒樋
と同軒樋前面板へ並設される軒飾りとを支持する軒樋の
支持構造であって、軒樋1の前面板11の上端に形成さ
れた前耳12を挿入保持する支持装置3の前保持部31
後方に、断面略L字状の軒飾り2の下板22の後方縁端
に形成された軒飾り下耳23を保持する下耳保持溝33
を設け、この下耳保持溝33の上側から前方上方へと延
びて、軒飾り2の前板21上部を後方へ折曲しさらに下
方へ垂下して形成された上板24、垂下片25と、同垂
下片25縁端に形成された軒飾り上耳26と、に略当接
して軒飾り2の上端を支持する支持片32を延設し、同
支持片32へ向けて軒飾り上耳26を沿わせて軒飾り2
の上縁端を保持する保持具4を設けてなる。 【0014】又、該実施の形態の軒樋の支持構造におい
ては、保持具4に、軒飾り上耳26を上方及び後方から
位置決めし支持片33側へ位置させる位置決め部41を
設けてもいる。又、該実施の形態の軒樋の支持構造にお
いては、保持具4に、同保持具4を支持装置3へ係止す
る係止片42を支持片32上面から下耳保持溝33側へ
突出させ、同係止片42先端が軒飾り2下板22または
軒飾り下耳23に当接するようなしてもいる。 【0015】軒樋1は、詳しくは図1に示すような断面
略コ字状であって、鋼板のような金属板の両面に合成樹
脂材料を被覆して形成され、前面板11が底面板15前
端から立ち上がり、上部へいくにしたがって前方へいく
ように傾斜しており、前面板11上部には前耳12が形
成されており、底面板15後端から後面板13が立ち上
がり、上部へいくにしたがって後方へいくように傾斜し
ており、後面板13上部には後耳14が形成されてい
る。この場合、前耳12には、後述する支持装置3の前
保持部31にて安定して保持されるようその下部には凹
溝12a、上部には凸条12bが形成してあり、また、
後耳14には、同支持装置3の後保持部34にて安定し
て保持されるようその下部には凹溝14aが形成してあ
る。 【0016】軒飾り2は、鋼板のような金属板の両面に
合成樹脂材料を被覆して形成され、この場合、略平板状
下板22の後方縁端に軒飾り下耳23と、同下板22前
端から前板21が立ち上がって、上部が一旦前方上方へ
と折曲後、さらに後方下方へ垂下して折曲し、垂下片2
5縁端に軒飾り上耳26とがそれぞれ形成されている。
したがって、この前板21、上板24及び垂下片25に
て、後述する支持装置3の支持片32が被包され、軒飾
り2の上部が安定して保持される。 【0017】支持装置3は、この場合、合成樹脂材料に
て、軒樋1の前耳12を保持する前保持部31、及び後
耳14を保持する後保持部34と、軒飾り2の上部を支
持する支持片32、及び軒飾り下耳23を保持する下耳
保持溝33とが、建物の屋根端部に取り付けられる取付
板35から凸設された、側面視略V字状の主フレーム3
6に一体形成されている。 【0018】前保持部31は、後述する後保持部34と
ともに軒樋1を位置決め支持するもので、この場合、主
フレーム36から前方へ延びた位置に断面略コ字状の対
向片の一方の前縁に凸片31aが設けられて形成され、
その対向片他方が上記軒樋1の凹溝12aに挿入され
て、中空状の前耳12を弾性をもって保持し得る。ま
た、後保持部34は、軒樋1の中空状の後耳14が、凸
片34aにて懸架するように形成されており、取付板3
5、主フレーム36とともに後耳14を位置決め支持す
る。 【0019】支持片32は、主フレーム36のV字状の
上端から延設され、所定位置に、後述する保持具4の係
止片42が挿入される貫通孔32aが設けられている。
下耳保持溝33は、支持片32及び前保持部31間に形
成され、その上壁には軒飾り2の下板22に当接し弾性
をもって押さえる舌片33aが後方へ向けて垂設されて
いる。したがって、軒飾り2は、下耳保持溝33へ挿入
された下板22、軒飾り下耳23をこの舌片33aにて
押圧して仮保持できる。 【0020】保持具4は、この場合、合成樹脂にて形成
され、前方に軒飾り上耳26を上方と後側方から押圧す
る交差面である位置決め部41と、上記支持片32の貫
通孔32aに対応する略柱状の係止片42とを有してい
る。係止片42は。その外径寸法は貫通孔32aと略同
一で、同長さは、支持片32上面から下耳保持溝33を
経て軒飾り2の下板22または軒飾り下耳23に当接す
るように設けられ、貫通孔32aへの挿入時にばね性を
持たすためのスリット42aを先端側に有している。上
記軒飾り2は、この係止片42が貫通孔32aへ圧入さ
れて、軒飾り上耳26と下板22または軒飾り下耳23
とを押圧され確実に保持される。 【0021】上記軒樋の支持構造において支持装置3に
て軒樋1と軒飾り2とを建物の屋根端部へ支持するとき
は、まず、支持装置3の取付板35を建物の屋根端部に
くぎ等の留め具にて取り付けた後、軒樋1後方の後耳1
4を支持装置3の後保持部34へ挿入し、さらに前方の
前耳12を前保持部31へ挿入して保持させて軒樋1を
支持装置3下方へ支持する。次いで、支持装置3の支持
片32上端を軒飾り2の上部へ挿入してその上部を引っ
かけるようにして支持させ、軒飾り2の下板22の後方
縁端に形成された軒飾り下耳23を下耳保持溝33に挿
入し、軒飾り2を支持装置3へ仮保持させる。その後、
軒継手、曲がり、とまりなど(図示せず)を取り付けた
後、保持具4の係止片42を支持片32の貫通孔32a
へ挿入して軒飾り2を本固定する。 【0022】したがって、以上説明した軒樋の支持構造
によると、軒樋1前面板11へ並設される断面略L字状
の軒飾り2は、その下板22の後方縁端に形成された軒
飾り下耳23が支持装置3の下耳保持溝33に保持さ
れ、軒飾り2上縁端の前板21上部を後方へ折曲しさら
に下方へ垂下して形成された上板24、垂下片25と、
同垂下片25縁端に形成された軒飾り上耳26が、この
下耳保持溝33の上側から前方上方へと延びた支持片3
2へ向けて沿わせて位置させられて保持具4にて保持さ
れるので、蝶ナットなどのねじ式固着手段によることな
く軒飾り2を保持して軒樋1を容易に支持できる。 【0023】また、軒飾り上耳26は、保持具4の位置
決め部41にて上方及び後方から位置決めされて支持片
32へ向けて沿わせて位置させられるので、確実に軒飾
り2の上部を保持できる。また、軒飾り2の下板22ま
たは軒飾り下耳23が、支持装置3の支持片32上面か
ら下耳保持溝33側へ突出した保持具4の係止片42先
端にて押圧されるので、確実に軒飾り2の下部を保持で
きる。 【0024】なお、以上説明した実施の形態において、
保持具4に、同保持具4を支持装置3へ係止する係止片
42を支持片32上面から下耳保持溝33側へ突出さ
せ、同係止片42先端が軒飾り下板22に当接するもの
を例示して説明したが、本発明はそのもののみに限定す
るものでなく、図4に示すように、係止片42先端が貫
通孔32aから突出するのみで、同係止片42先端が軒
飾り下板22に当接せず、軒飾り上耳のみを保持するの
みであっても良い。 【0025】 【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の軒
樋の支持構造は、軒樋前面板へ並設される断面略L字状
の軒飾りは、その下板の後方縁端に形成された軒飾り下
耳が支持装置の下耳保持溝に保持され、軒飾り上縁端の
前板上部を後方へ折曲しさらに下方へ垂下して形成され
た上板、垂下片と、同垂下片縁端に形成された軒飾り上
耳が、この下耳保持溝の上側から前方上方へと延びた支
持片へ向けて沿わせて位置させられて保持具にて保持さ
れるので、蝶ナットなどのねじ式固着手段によることな
く軒飾りを保持して軒樋を容易に支持できる。 【0026】また、請求項2記載の軒樋の支持構造は、
請求項1記載のものの効果に加え、、軒飾り上耳は、保
持具の位置決め部にて上方及び後方から位置決めされて
支持片へ向けて沿わせて位置させられるので、確実に軒
飾りの上部を保持できる。 【0027】また、請求項3記載の軒樋の支持構造は、
請求項1又は2記載のものの効果に加え、軒飾り下板ま
たは軒飾り下耳が、支持装置の支持片上面から下耳保持
溝側へ突出した保持具の係止片先端にて押圧されるの
で、確実に軒飾りの下部を保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施の形態の軒樋の支持構造を示す概
略構成図である。 【図2】同軒樋の支持構造の要部を示す分解斜視図であ
る。 【図3】同軒樋の支持構造の要部を示す斜視図である。 【図4】同軒樋の支持構造の他の実施例を示す部分構成
図である。 【図5】軒樋の軒飾りの説明図である。 【図6】本発明の従来例である軒樋の支持構造を示す斜
視図である。 【符号の説明】 1 軒樋 11 前面板 12 前耳 2 軒飾り 22 下板 23 軒飾り下耳 24 上板 25 垂下片 26 軒飾り上耳 3 支持装置 31 前保持部 32 支持片 33 下耳保持溝 4 保持具 41 位置決め部 42 係止片
略構成図である。 【図2】同軒樋の支持構造の要部を示す分解斜視図であ
る。 【図3】同軒樋の支持構造の要部を示す斜視図である。 【図4】同軒樋の支持構造の他の実施例を示す部分構成
図である。 【図5】軒樋の軒飾りの説明図である。 【図6】本発明の従来例である軒樋の支持構造を示す斜
視図である。 【符号の説明】 1 軒樋 11 前面板 12 前耳 2 軒飾り 22 下板 23 軒飾り下耳 24 上板 25 垂下片 26 軒飾り上耳 3 支持装置 31 前保持部 32 支持片 33 下耳保持溝 4 保持具 41 位置決め部 42 係止片
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フロントページの続き
(72)発明者 竹田 國浩
大阪府門真市大字門真1048番地松下電工
株式会社内
(72)発明者 小川 進
大阪府門真市大字門真1048番地松下電工
株式会社内
(56)参考文献 実開 昭61−39733(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E04D 13/072
E04D 13/064 503
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 軒樋と同軒樋前面板へ並設される軒飾り
とを支持する軒樋の支持構造であって、軒樋前面板の上
端に形成された前耳を挿入保持する支持装置の前保持部
後方に、断面略L字状の軒飾り下板の後方縁端に形成さ
れた軒飾り下耳を保持する下耳保持溝を設けるとともに
軒飾りの下板の上部を押圧するように支持片の下方に弾
性を有する舌片が後方へ向けて垂設され、この支持装置
の下耳保持溝の上側から前方上方へと延びて、軒飾りの
前板上部を後方へ折曲しさらに下方へ垂下して形成され
た上板、垂下片と、同垂下片縁端に形成された軒飾り上
耳とからなる軒飾りと、支持装置へ係止する係止片を支
持片上面から下耳保持溝側へ突出させ、同係止片先端が
軒飾り下板または軒飾り下耳に当接するようにした保持
具とを設け、該保持具の係止片を支持装置の貫通孔へ圧
入して、軒飾り上耳と下板または軒飾り下耳とを支持装
置の弾性を有する舌片を介して押圧保持して成る軒樋の
支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29577797A JP3503443B2 (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 軒樋の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29577797A JP3503443B2 (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 軒樋の支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11131721A JPH11131721A (ja) | 1999-05-18 |
JP3503443B2 true JP3503443B2 (ja) | 2004-03-08 |
Family
ID=17825031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29577797A Expired - Fee Related JP3503443B2 (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 軒樋の支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3503443B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-28 JP JP29577797A patent/JP3503443B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11131721A (ja) | 1999-05-18 |
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