JPH0718895A - 車輌のリフト格納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、車輌を路面上に敷設させた駐車台
に載置させてリフト状態にして保管させる装置に関し、
リフト保管状態では、駐車台を路上側から退避させて路
面上を開放空間とすることを目的とする。 【構成】乗用車や農業用トラックタ−等の車輌Ｃを路面
上で自走載置する駐車台１３の基部側を路面近接位置か
ら所定高さに適宜リフトさせると共に、その所定のリフ
ト状態の高さから略水平面内で前記駐車位置の上面から
リフト前の初期駐車状態における駐車台１３の基部側を
経た反対側へ駐車台基部を移動させるリフト移動機構８
を設け、前記リフト前の初期駐車状態における駐車台１
３の基部側の適所を支点として回動するア−ム１２の先
端側を前記駐車台１３に枢着状態に連結してなる車輌の
リフト格納装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、乗用車や農業用トラ
ックタ−等の車輌を所定高さにリフトさせて保持できる
車輌のリフト格納装置に係るものである。

【０００２】

【従来技術】従来、乗用車や農業用トラックタ−等の車
輌を自走して駐車台に載置させ、これを所定高さへリフ
トさせて保管すうる構成のものはあった。この従来のも
のは、該駐車台をただ単に上方へ垂直移動させるもので
あったり、駐車台を路面からリフトさせた場合に元の駐
車台の路面位置の上面を開放させるために平行リンク機
構を採用するようなものや、垂直状にリフトさせた後に
別の移動機構で駐車台を他の方向へ移動させる構成のも
のがあった。

【０００３】

【発明があ解決しようとする課題】前述の従来技術のも
のでは、車輌を駐車台に載せた路面上の元駐車位置の上
方を開放させることができない欠点があり、別の移動手
段で駐車台をリフト位置から別の位置へ移動する手段を
講じたものであっても、リフト手段の構成部材は元のリ
フト前の駐車位置側に一部あるいは全部が残ることにな
り、この駐車載置位置の空間部分が全面的には使用でき
ない欠点があった。また、平行リンク機構を採用した場
合には、確かに初期の駐車載置位置側の上面を開放させ
ることはできても、リンクを反対側へ回動するとき、そ
の側における駐車台の高さを低い位置にしなければなら
ず、結局、回動させた反対側における所定高さの駐車保
管ができない欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、前述の課題
を解消するために次の技術的な手段を講じた。即ち、乗
用車や農業用トラックタ−等の車輌Ｃを路面上で自走載
置する駐車台１３の基部側を路面近接位置から所定高さ
に適宜リフトさせると共に、その所定のリフト状態の高
さから略水平面内で前記駐車位置の上面からリフト前の
初期駐車状態における駐車台１３の基部側を経た反対側
へ駐車台基部を移動させるリフト移動機構８を設け、前
記リフト前の初期駐車状態における駐車台１３の基部側
の適所を支点として回動するア−ム１２の先端側を前記
駐車台１３に枢着状態に連結してなる車両のリフト格納
装置とした。

【０００５】

【実施例】Ａは私物の道路で、少なくとも乗用車が２列
に並んで走行できる２車線通行路の幅Ｌになっている。
そして、この路面の片側には普通、建物Ｂが存在した私
道路を想定している。尚、建物Ｂの有無はこの発明には
何等関係はない。この私道路Ａの建物Ｂ側に、この発明
の車輌のリフト格納装置の本体側を設置する実施例につ
いて説明する。

【０００６】１はフレ−ムで、通行方向に車の全長より
も若干長い寸法間隔で路面上に設置し、その道路を横切
る長さが略道路の中間点に留まる車幅より若干長い幅の
路面上枠２ａ，２ｂと、この路面端側部分の路面上枠２
ａ，２ｂに基部を固着して立設した支柱３ａ，３ｂと、
路面中間部側の路面上枠２ａ，２ｂに基部を固着して上
方へ立設する立設部分４ｃ，４ｄと水平面内で前記支柱
２ａ，２ｂ上端側へ延 と、更に前記前後の支柱３ａ，３ｂを底部と上部とで連
結する支柱連結枠５ａ， とから構成している。

【０００７】 嵌合して移動自在な移動子７ａ，７ｂを設けている。実
施例の移動子はロ−ラになっている。 ，９ｂの適所に前記移動子７ａ，７ｂを連結し、該移動
子７ａ，７ｂがチエン９ａ，９ｂの走行駆動で前記コ字
状の型枠内を移動するよう構成している。

【０００８】１０はモ−タ、１１ａはチエン駆動輪，１
１ｂはチエン従動輪であり、１１ｃ，１１ｄ，１１ｅ，
１１ｆは転輪を示す。 ４ｄの下部側近傍位置に配設して前記路面上枠２ａ，２
ｂの位置する路面と反対 ｂの立設部分４ｃ，４ｄ側へ立ち上がるように回動自在
に構成している。

【０００９】１３は駐車台で、前記移動子７ａ，７ｂに
枢着する前後方向の基部側回動軸１４と前記ア−ム１２
ａ，１２ｂに枢着する前後方向の先端側回動軸１５との
間に張設されていて、前記チエン駆動によって移動子７
ａ，７ｂが路面上から上方へ移動し、更に、水平面で後
退移動するとき、ア−ム１２ａ，１２ｂが駐車台１３を
介して引き上げられ、このとき、当該駐車台１３が略水
平面内に近い軌跡でリフト移動し、その後に後退移動す
るようになっている。

【００１０】 分に鋸歯（イ）を付設したロック固定枠１６ａを設け、
前記移動子７ａ，７ｂにはラチェットロック爪１６ｂを
取付け、チエン９ａ，９ｂが不測にして断切されたよう
な場合に該爪１６ｂが鋸歯（イ）に係合して駐車台１３
が落下しないように構成している。

【００１１】上例の構成において、乗用車Ｃをリフト駐
車する場合には、リフト格納装置のフレ−ム１が配設さ
れた路面側とは反対側を走行して該路面上で敷設状態に
ある駐車台１３上で車Ｃを駐車して運端者が降車し、モ
−タ１０を正転させる。すると、チエン９ａ，９ｂが駆
動輪１１ａを介して回転走行され、該チエン９ ，４ｄのコ字状枠内を路面近傍位置から次第に上昇す
る。このとき、駐車台１３の基端側を取り付けている回
動軸１４が該移動子と共にリフトされることになり、こ
れに引きずられるかたちでア−ム１２ａ，１２ｂが上方
回動され、駐車台１３が大きく傾かないで略水平面に近
い状態で乗用車Ｃを載置したままリフトされ を移動する状態では駐車台１３が水平面内で後退移動し
て自動的にフレ−ム１側の上位に格納することができ
る。

【００１２】したがって、駐車台１３が路面上に敷設さ
れていた路面はその上方空間が前面開放され、他の車の
通行に際して高さ制限を伴わないで済む。また、フレ−
ム１が配設されている部分の下部側は支柱こそあれ空間
が確保でき、この駐車台１３の下側を通行することっも
可能であり、勿論、駐車することも可能である。

【００１３】また、前記ア−ム１２ａ，１２ｂを断面ヘ
字状にしておくと、駐車台１３に乗用車Ｃを自走させて
乗り上げて駐車させる場合にスム−スな搭載が可能であ
る。前記、モ−タ１０の回転は、ア−ム１２が路面に接
地するとき、これを検出するスイッチ１７を設けて該駐
車台１３を路面上で確実に停止させるべく回転停止を図
り、また、移動子７が移動終端に達するとこれを検出す
るスイッチ１８を設けて駐車台１３を停止させるべく回
転停止するように構成されている。

【００１４】尚、この車輌のリフト格納装置をセットさ
せる場合の私道路Ａが第６図のように一車線のような場
合には、道路に沿った凹み空間部（ロ）にフレ−ム１側
を配設する。この場合、該フレ−ム１の空隙部分に車Ｃ
を駐車したい場合には、道路面側へ引出し式の下段駐車
台１９を設け、これを適宜正逆転式のモ−タ２０で道路
側へ突出する状態とリフトされている駐車台１３の下側
へ移動させて格納させる状態とに作動する構成とすれば
便利であり、この実施例を第７図に開示する。この別実
施例において、２１は下段駐車台１９の移送チエン、２
２は下段駐車台の案内レ−ルを示す。また、この下段駐
車台１９は、必ずしも動力で引出し作動させる必要はな
く、手動で引き出したり、押し込んだりさせてもよい。

【００１５】尚、前記モ−タ１０とモ−タ２０との作動
電気回路については、下段駐車台１９が路面に配置され
ているときには、リフト状態にある駐車台１３を下降さ
せることができないようにモ−タ１０の逆回転が不能に
なり、また、駐車台１３が路面に敷設されているとき
は、下段駐車台１９が路面側へ移動されないようにモ−
タ２０の回転を制限するように構成している。

【００１６】尚、モ−タ１０及びモ−タ２０は何れも減
速装置付きの正逆転可能なモ−タであり、特に、モ−タ
１０はその駆動軸が無闇にフリ−回転しないブレ−キ付
きモ−タであって安全が保持されるようになっており、
チエン９ａ，９ｂが不測に切断した場合に前述の安全ロ
ック機構１６が働きくようになっている。駆動輪の軸が
切断したような場合に、前記安全ロック機構１６を働か
せるには、移動子７ａ，７ｂの高速下降時にカム機構等
で前記ロック爪１６ｂが突出するようにすれば尚一層安
全になる。

【００１７】

【発明の作用効果】この発明によれば、乗用車や農業用
トラクタ−等の車輌が走行する路面上に当該路面を遮ら
ない状態で配設可能にした駐車台を単一の駆動機構でリ
フトさせると共に水平面内で道路側上部から退避させる
ことができるから、走行させて駐車した路面及びその上
空全面を空間形成できて、高さ制限をなくして車高の高
い大型運搬車の通過を邪魔するような事態を防止でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】側面図

【図２】平面図

【図３】要部の側断面図

【図４】要部の正断面図

【図５】モ−タ１０の作動用の電気回路図

【図６】別例の設置状態を示す平面図

【図７】別例の要部を示す側断面図

【符号の説明】

１ フレ−ム ８ リフト移動機構 １２ ア−ム １３ 駐車台 Ｃ 車輌

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 乗用車や農業用トラックタ−等の車輌Ｃ
   を路面上で自走載置する駐車台１３の基部側を路面近接
   位置から所定高さに適宜リフトさせると共に、その所定
   のリフト状態の高さから略水平面内で前記駐車位置の上
   面からリフト前の初期駐車状態における駐車台１３の基
   部側を経た反対側へ駐車台基部を移動させるリフト移動
   機構８を設け、前記リフト前の初期駐車状態における駐
   車台１３の基部側の適所を支点として回動するア−ム１
   ２の先端側を前記駐車台１３に枢着状態に連結してなる
   車輌のリフト格納装置。