JPH07188944A - Sn−Zn合金めっき上に高耐食性黒色皮膜を形成する方法 - Google Patents
Sn−Zn合金めっき上に高耐食性黒色皮膜を形成する方法Info
- Publication number
- JPH07188944A JPH07188944A JP33766793A JP33766793A JPH07188944A JP H07188944 A JPH07188944 A JP H07188944A JP 33766793 A JP33766793 A JP 33766793A JP 33766793 A JP33766793 A JP 33766793A JP H07188944 A JPH07188944 A JP H07188944A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy plating
- chromate
- acid
- ion
- plating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
- Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 Sn−Zn合金めっきに直接黒色クロメート
皮膜を均一に強固に形成させることができる方法を提供
すること。 【構成】 基体上に5〜95重量%のZnを含有するS
n−Zn合金めっきを生成せしめた後、クロム酸イオン
あるいは重クロム酸イオン、硫酸イオン及び銀イオンを
含有するクロメート処理液を用いて、Sn−Zn合金め
っきに耐食性クロメート処理を施すことを特徴とするS
n−Zn合金めっき上に高耐食性黒色皮膜を形成する方
法。
皮膜を均一に強固に形成させることができる方法を提供
すること。 【構成】 基体上に5〜95重量%のZnを含有するS
n−Zn合金めっきを生成せしめた後、クロム酸イオン
あるいは重クロム酸イオン、硫酸イオン及び銀イオンを
含有するクロメート処理液を用いて、Sn−Zn合金め
っきに耐食性クロメート処理を施すことを特徴とするS
n−Zn合金めっき上に高耐食性黒色皮膜を形成する方
法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Sn−Zn合金めっき
上に高耐食性黒色皮膜を形成する方法に関するものであ
る。
上に高耐食性黒色皮膜を形成する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】近年、亜鉛メッキの耐食性を改良する目的
で亜鉛と異種金属との合金めっきがいろいろ検討されて
いる。この中でもSn−Zn合金めっきは、耐食性、耐
塩水性、及びハンダ付け性に優れているため、近年自動
車部品、電子部品等に用いる工業用めっきとして広く使
用されてきている。しかしながら、このSn−Zn合金
めっきは、Znを含有しているためめっきの表面が酸化
され、白錆が発生しやすいという欠点がある。Znめっ
きの場合には、通常クロメート処理を行うためにクロメ
ート皮膜を化成し、白錆の発生を抑制することができ
る。しかし、Sn−Zn合金めっきの場合には、Snを
含有しているために通常のクロメート処理を行ってもク
ロメート皮膜は化成しない。また、クロメート皮膜が化
成したとしてもZnの部分に化成されるのみでSnの部
分には化成されないために、結局、極く薄い皮膜となる
か又は不均一な皮膜となり、耐食性及び耐塩水性は全く
期待できない。しかし、Sn−Zn合金めっき自体の耐
食性は、Znめっきに比べ格段に高く、Sn−Zn合金
めっきの優位性は捨てがたいため、現在はSn−Zn合
金めっき上にZnめっきを施し、その上にクロメート皮
膜を形成して耐食性をもたせているのが現状である。し
かし、この場合には、やはりZnめっき上に形成された
クロメート皮膜がなくなるとその効果は失われてしま
う。
で亜鉛と異種金属との合金めっきがいろいろ検討されて
いる。この中でもSn−Zn合金めっきは、耐食性、耐
塩水性、及びハンダ付け性に優れているため、近年自動
車部品、電子部品等に用いる工業用めっきとして広く使
用されてきている。しかしながら、このSn−Zn合金
めっきは、Znを含有しているためめっきの表面が酸化
され、白錆が発生しやすいという欠点がある。Znめっ
きの場合には、通常クロメート処理を行うためにクロメ
ート皮膜を化成し、白錆の発生を抑制することができ
る。しかし、Sn−Zn合金めっきの場合には、Snを
含有しているために通常のクロメート処理を行ってもク
ロメート皮膜は化成しない。また、クロメート皮膜が化
成したとしてもZnの部分に化成されるのみでSnの部
分には化成されないために、結局、極く薄い皮膜となる
か又は不均一な皮膜となり、耐食性及び耐塩水性は全く
期待できない。しかし、Sn−Zn合金めっき自体の耐
食性は、Znめっきに比べ格段に高く、Sn−Zn合金
めっきの優位性は捨てがたいため、現在はSn−Zn合
金めっき上にZnめっきを施し、その上にクロメート皮
膜を形成して耐食性をもたせているのが現状である。し
かし、この場合には、やはりZnめっき上に形成された
クロメート皮膜がなくなるとその効果は失われてしま
う。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明は、Sn−Zn合金め
っきに直接黒色クロメート皮膜を均一に強固に形成させ
ることができる方法を提供することを目的とする。
っきに直接黒色クロメート皮膜を均一に強固に形成させ
ることができる方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基体上にSn
−Zn合金めっきを形成した後、特定の組成のクロメー
ト液を用いてクロメート処理を行うと、Sn−Zn合金
めっき上に直接黒色クロメート皮膜を均一に強固に形成
させることができ、これにより上記課題を解決できると
の知見に基づいてなされたのである。すなわち、本発明
は、基体上に5〜95重量%(以下、%と略称する)の
Znを含有するSn−Zn合金めっきを生成せしめた
後、クロム酸イオンあるいは重クロム酸イオン、硫酸イ
オン及び銀イオンを含有するクロメート処理液を用い
て、Sn−Zn合金めっきに耐食性クロメート処理を施
すことを特徴とするSn−Zn合金めっき上に高耐食性
黒色皮膜を形成する方法を提供する。本発明では、先ず
基体上に、常法により5〜95%、好ましくは15〜7
0%のZnを含有するSn−Zn合金めっきを生成させ
る。ここでZnの含有率が5%未満では、黒色クロメー
ト皮膜化成が不十分となるため耐食性が低下し、一方、
95%より高くなると、Sn−Zn合金めっき自体の耐
食性が亜鉛めっきの場合に近づくために高耐食性が期待
できなくなる。
−Zn合金めっきを形成した後、特定の組成のクロメー
ト液を用いてクロメート処理を行うと、Sn−Zn合金
めっき上に直接黒色クロメート皮膜を均一に強固に形成
させることができ、これにより上記課題を解決できると
の知見に基づいてなされたのである。すなわち、本発明
は、基体上に5〜95重量%(以下、%と略称する)の
Znを含有するSn−Zn合金めっきを生成せしめた
後、クロム酸イオンあるいは重クロム酸イオン、硫酸イ
オン及び銀イオンを含有するクロメート処理液を用い
て、Sn−Zn合金めっきに耐食性クロメート処理を施
すことを特徴とするSn−Zn合金めっき上に高耐食性
黒色皮膜を形成する方法を提供する。本発明では、先ず
基体上に、常法により5〜95%、好ましくは15〜7
0%のZnを含有するSn−Zn合金めっきを生成させ
る。ここでZnの含有率が5%未満では、黒色クロメー
ト皮膜化成が不十分となるため耐食性が低下し、一方、
95%より高くなると、Sn−Zn合金めっき自体の耐
食性が亜鉛めっきの場合に近づくために高耐食性が期待
できなくなる。
【0005】基体上にSn−Zn合金めっきを生成させ
るのは、具体的には、特開昭51−75632号公報な
どに記載の方法により行う。ここで、Sn−Zn合金め
っきを生成させる基体としては、鉄、ニッケル、銅など
の各種金属、あるいはZn置換処理を施こしたアルミニ
ウムなどがあげられる。基体上に形成するSn−Zn合
金めっきの厚みは任意とすることができるが、1μm以
上、好ましくは5〜20μm厚とするのがよい。本発明
では、このようにして基体上にSn−Zn合金めっきを
生成させ後、水洗し、クロム酸イオンあるいは重クロム
酸イオン、硫酸イオン及び銀イオンを含有するクロメー
ト処理液に浸漬する。ここでクロム酸イオンあるいは重
クロム酸イオンとしては、クロム酸、クロム酸塩、重ク
ロム酸塩の一種あるいは二種以上を使用し、6価クロム
濃度として0.25〜100g/リットル含むのが望まし
い。本発明において6価クロムの量が0.25g/リット
ル未満では、連続的に安定なクロメート黒色皮膜が化成
できず、そのため耐食性が低下する。一方100g/リ
ットルより多いとコスト高となるとともに排水処理の負
担が増大するため好ましくない。クロム酸塩、重クロム
酸塩としては、クロム酸や重クロム酸のナトリウム、カ
リウム、アンモニウム塩などがあげられる。
るのは、具体的には、特開昭51−75632号公報な
どに記載の方法により行う。ここで、Sn−Zn合金め
っきを生成させる基体としては、鉄、ニッケル、銅など
の各種金属、あるいはZn置換処理を施こしたアルミニ
ウムなどがあげられる。基体上に形成するSn−Zn合
金めっきの厚みは任意とすることができるが、1μm以
上、好ましくは5〜20μm厚とするのがよい。本発明
では、このようにして基体上にSn−Zn合金めっきを
生成させ後、水洗し、クロム酸イオンあるいは重クロム
酸イオン、硫酸イオン及び銀イオンを含有するクロメー
ト処理液に浸漬する。ここでクロム酸イオンあるいは重
クロム酸イオンとしては、クロム酸、クロム酸塩、重ク
ロム酸塩の一種あるいは二種以上を使用し、6価クロム
濃度として0.25〜100g/リットル含むのが望まし
い。本発明において6価クロムの量が0.25g/リット
ル未満では、連続的に安定なクロメート黒色皮膜が化成
できず、そのため耐食性が低下する。一方100g/リ
ットルより多いとコスト高となるとともに排水処理の負
担が増大するため好ましくない。クロム酸塩、重クロム
酸塩としては、クロム酸や重クロム酸のナトリウム、カ
リウム、アンモニウム塩などがあげられる。
【0006】硫酸イオンとしては、硫酸あるいはその塩
(例えばナトリウム、カリウム、アンモニウムなどの
塩)の一種あるいは二種以上を使用し、SO4 2- 濃度/
Cr6+濃度=0.1〜3.0(重量比)の範囲とするのが良
い。ここでこの比率が0.1未満ではクロメート皮膜の化
成が不十分であり、3.0より大きいとクロメート皮膜は
薄くなり、外観が悪化し、耐食性が低下する。銀イオン
は、硝酸銀、硫酸銀、酢酸銀などの溶解性銀塩の一種あ
るいは二種以上を使用し、銀イオン濃度として0.05〜
0.5g/リットル含むのが望ましい。ここで、銀イオン
の濃度が0.05g/リットル未満では黒色化せず、又0.
5g/リットルを越えると黒色化しても外観が不均一と
なり耐食性も低下する。本発明では、クロメート処理液
中に、更に有機酸を含有させて使用することもできる。
有機酸を含有させると、より均一で強固なクロメート皮
膜が化成されるので好ましい。添加できる有機酸として
は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、安息香
酸等の炭素数1〜10のモノカルボン酸、マロン酸、マ
レイン酸、コハク酸、アジピン酸、グルタル酸、フタル
酸等の炭素数3〜10のジカルボン酸、乳酸、グリコー
ル酸、グリセリン酸、グルコン酸、β−オキシ酪酸、サ
リチル酸等の炭素数3〜10のオキシモノカルボン酸等
が特に効果が高い。
(例えばナトリウム、カリウム、アンモニウムなどの
塩)の一種あるいは二種以上を使用し、SO4 2- 濃度/
Cr6+濃度=0.1〜3.0(重量比)の範囲とするのが良
い。ここでこの比率が0.1未満ではクロメート皮膜の化
成が不十分であり、3.0より大きいとクロメート皮膜は
薄くなり、外観が悪化し、耐食性が低下する。銀イオン
は、硝酸銀、硫酸銀、酢酸銀などの溶解性銀塩の一種あ
るいは二種以上を使用し、銀イオン濃度として0.05〜
0.5g/リットル含むのが望ましい。ここで、銀イオン
の濃度が0.05g/リットル未満では黒色化せず、又0.
5g/リットルを越えると黒色化しても外観が不均一と
なり耐食性も低下する。本発明では、クロメート処理液
中に、更に有機酸を含有させて使用することもできる。
有機酸を含有させると、より均一で強固なクロメート皮
膜が化成されるので好ましい。添加できる有機酸として
は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、安息香
酸等の炭素数1〜10のモノカルボン酸、マロン酸、マ
レイン酸、コハク酸、アジピン酸、グルタル酸、フタル
酸等の炭素数3〜10のジカルボン酸、乳酸、グリコー
ル酸、グリセリン酸、グルコン酸、β−オキシ酪酸、サ
リチル酸等の炭素数3〜10のオキシモノカルボン酸等
が特に効果が高い。
【0007】有機酸としてその他に、クエン酸、酒石
酸、リンゴ酸等のオキシ多価カルボン酸、トリカルバリ
ル酸等の多価カルボン酸も有効であるが、これらはクロ
メート処理液中での安定性があまり良くない。ここで有
機酸としては、前記の酸、あるいはそれらの塩(例えば
ナトリウム、カリウム、アンモニウムなどの塩)の一種
または二種以上を使用することができ、有機酸あるいは
それらの塩を合計1〜100g/リットル、好ましくは
5〜80g/リットル含むのが望ましい。有機酸又はそ
の塩の量が1g/リットル未満の場合には有機酸を含有
させることによるメリットが十分得られず、100g/
リットルより多いとクロメート処理液がコスト高となる
ので好ましくない。なお、クロメート処理液の pHを0.
5〜3.5にするのが好ましい。この範囲にpHを調整す
るために、水酸化アルカリ、アンモニア水、硫酸、クロ
ム酸を用いるのがよい。本発明で用いるクロメート処理
液における上記必須成分の残分は水であるが、メチルア
ミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン等のア
ミン類などを加えることができる。
酸、リンゴ酸等のオキシ多価カルボン酸、トリカルバリ
ル酸等の多価カルボン酸も有効であるが、これらはクロ
メート処理液中での安定性があまり良くない。ここで有
機酸としては、前記の酸、あるいはそれらの塩(例えば
ナトリウム、カリウム、アンモニウムなどの塩)の一種
または二種以上を使用することができ、有機酸あるいは
それらの塩を合計1〜100g/リットル、好ましくは
5〜80g/リットル含むのが望ましい。有機酸又はそ
の塩の量が1g/リットル未満の場合には有機酸を含有
させることによるメリットが十分得られず、100g/
リットルより多いとクロメート処理液がコスト高となる
ので好ましくない。なお、クロメート処理液の pHを0.
5〜3.5にするのが好ましい。この範囲にpHを調整す
るために、水酸化アルカリ、アンモニア水、硫酸、クロ
ム酸を用いるのがよい。本発明で用いるクロメート処理
液における上記必須成分の残分は水であるが、メチルア
ミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン等のア
ミン類などを加えることができる。
【0008】本発明のSn−Zn合金めっきの高耐食性
皮膜形成のためのクロメート処理方法としては、クロメ
ート処理液に合金めっき物を浸漬して行うのが一般的で
ある。例えば15〜50℃の液温で5〜300秒、好ま
しくは15〜180秒浸漬して、厚さ0.1〜3μm、好
ましくは、0.2〜2μmのクロメート皮膜を形成させる
のが良い。従って、基体に常法によりSn−Zn合金め
っきを施した後、上記方法でクロメート黒色皮膜を化成
させる。なお、Znめっきではクロメート皮膜の光沢を
増すために、通常、被処理物を希硝酸溶液に浸漬させる
ことが行なわれるが、本発明では、このような前処理は
無用である。上記以外の条件や処理操作は、従来の亜鉛
めっきの黒色クロメート処理方法に準じて行うことがで
きる。
皮膜形成のためのクロメート処理方法としては、クロメ
ート処理液に合金めっき物を浸漬して行うのが一般的で
ある。例えば15〜50℃の液温で5〜300秒、好ま
しくは15〜180秒浸漬して、厚さ0.1〜3μm、好
ましくは、0.2〜2μmのクロメート皮膜を形成させる
のが良い。従って、基体に常法によりSn−Zn合金め
っきを施した後、上記方法でクロメート黒色皮膜を化成
させる。なお、Znめっきではクロメート皮膜の光沢を
増すために、通常、被処理物を希硝酸溶液に浸漬させる
ことが行なわれるが、本発明では、このような前処理は
無用である。上記以外の条件や処理操作は、従来の亜鉛
めっきの黒色クロメート処理方法に準じて行うことがで
きる。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、Sn−Zn合金めっき
上に直接高耐食性黒色皮膜を形成することができる。こ
の方法により得られためっき物は、Sn−Zn合金めっ
き自体の耐食性に加え、更にクロメート黒色皮膜のもつ
優れた耐食性を合わせもつ。従って、Sn−Zn合金め
っき上に直接高耐食性黒色皮膜を形成することにより得
られた皮膜は、耐食性、耐塩水性及び耐熱性の優れてお
り、またSn−Zn合金めっきのもつ延展性のために曲
げ加工にも強いために、今後いろいろな分野で幅広く利
用されることが期待できる。次に、実施例および比較例
を示して本発明を説明する。
上に直接高耐食性黒色皮膜を形成することができる。こ
の方法により得られためっき物は、Sn−Zn合金めっ
き自体の耐食性に加え、更にクロメート黒色皮膜のもつ
優れた耐食性を合わせもつ。従って、Sn−Zn合金め
っき上に直接高耐食性黒色皮膜を形成することにより得
られた皮膜は、耐食性、耐塩水性及び耐熱性の優れてお
り、またSn−Zn合金めっきのもつ延展性のために曲
げ加工にも強いために、今後いろいろな分野で幅広く利
用されることが期待できる。次に、実施例および比較例
を示して本発明を説明する。
【0010】
実施例1 鋼板にZnの含有量を変えたSn−Zn合金めっきを8
μmの厚みに施したものを表1に示すクロメート処理液
に浸漬した(温度25℃、1.5分間)。
μmの厚みに施したものを表1に示すクロメート処理液
に浸漬した(温度25℃、1.5分間)。
【0011】
【表1】 表1 ────────────────────────────────── 1 2 3 4 5 6 7 8 ────────────────────────────────── Sn-Zn 合金めっき種 20 20 30 30 50 50 80 80 ( Zn %) クロメート浴種 Cr6+ (g/l) 5 10 10 20 5 10 20 50 SO4 2- /Cr6+ 0.5 1.0 0.8 2.0 0.8 1.0 0.2 0.5 Ag+ g/l 0.4 0.2 0.3 0.3 0.3 0.4 0.2 0.4 酢酸 (g/l) - - - - - - 50 - コハク酸 (g/l) 10 - 50 - - - - 20 グルコン酸 (g/l) - - - - 30 50 - - ギ 酸 (g/l) - 20 - 5 - - - - クロメート 処理浴のpH 2.5 2.0 2.5 3.0 3.0 2.0 1.0 1.2
【0012】比較例1 比較例として鋼板に亜鉛めっきを8μmの厚みに施した
ものに黒色クロメート処理を行った。実施例及び比較例
の条件およびこのようにして得られたSn−Zn合金め
っきの高耐食性皮膜物の塩水噴霧試験(JIS−Z−2
371)結果をまとめて表2に示す。表2に示されるよ
うに、本発明の皮膜No1〜8は1000時間後でも赤錆
の発生はみられなかったが、比較例の場合には384時
間で赤錆の発生がみられた。従って、本発明の皮膜は従
来技術であるZnめっきのクロメート処理品に比べて耐
食性が優れていることがわかる。
ものに黒色クロメート処理を行った。実施例及び比較例
の条件およびこのようにして得られたSn−Zn合金め
っきの高耐食性皮膜物の塩水噴霧試験(JIS−Z−2
371)結果をまとめて表2に示す。表2に示されるよ
うに、本発明の皮膜No1〜8は1000時間後でも赤錆
の発生はみられなかったが、比較例の場合には384時
間で赤錆の発生がみられた。従って、本発明の皮膜は従
来技術であるZnめっきのクロメート処理品に比べて耐
食性が優れていることがわかる。
【0013】
【表2】 表2 耐食性(Hr)* 皮膜の 赤錆発生 備 考 外観 マテ゛ノ時間 本発明1 黒色 1300以上 (メッキノZn重量%) 20% 2 黒色 1300以上 20% 3 黒色 1500以上 30% 4 黒色 1500以上 30% 5 黒色 1300以上 50% 6 黒色 1300以上 50% 7 黒色 1000以上 80% 8 黒色 1000以上 80% 比較例 黒色 384 Zn めっきの黒色クロメート処理品 ─────────────────────────────────── * 塩水噴霧試験結果(JIS−Z−2371)
Claims (2)
- 【請求項1】 基体上に5〜95重量%のZnを含有す
るSn−Zn合金めっきを生成せしめた後、クロム酸イ
オンあるいは重クロム酸イオン、硫酸イオン及び銀イオ
ンを含有するクロメート処理液を用いて、Sn−Zn合
金めっきに耐食性クロメート処理を施すことを特徴とす
るSn−Zn合金めっき上に高耐食性黒色皮膜を形成す
る方法。 - 【請求項2】 クロメート処理液が有機酸を含有する請
求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33766793A JP3290791B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | Sn−Zn合金めっき上に高耐食性黒色皮膜を形成する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33766793A JP3290791B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | Sn−Zn合金めっき上に高耐食性黒色皮膜を形成する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07188944A true JPH07188944A (ja) | 1995-07-25 |
JP3290791B2 JP3290791B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=18310824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33766793A Expired - Fee Related JP3290791B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | Sn−Zn合金めっき上に高耐食性黒色皮膜を形成する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3290791B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002053975A (ja) * | 2000-05-31 | 2002-02-19 | Dipsol Chem Co Ltd | Sn−Zn合金めっき上にクロムフリー耐食性皮膜を形成する方法 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33766793A patent/JP3290791B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002053975A (ja) * | 2000-05-31 | 2002-02-19 | Dipsol Chem Co Ltd | Sn−Zn合金めっき上にクロムフリー耐食性皮膜を形成する方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3290791B2 (ja) | 2002-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3332374B1 (ja) | 亜鉛及び亜鉛合金めっき上に六価クロムフリー防錆皮膜を形成するための処理溶液、六価クロムフリー防錆皮膜及びその形成方法。 | |
WO2005085497A1 (ja) | 3価クロメート処理溶液用の皮膜総合摩擦係数低減剤、3価クロメート処理溶液及びその製造方法、並びに総合摩擦係数が低減した3価クロメート皮膜及びその製造方法 | |
JP4446230B2 (ja) | アルミニウム又はアルミニウム合金用3価クロメート液及びそれを用いたアルミニウム又はアルミニウム合金表面に耐食性皮膜を形成する方法 | |
JPH0774455B2 (ja) | 亜鉛または亜鉛合金基体の化学的変換による処理方法、ならびにそのための処理浴 | |
EP0497302B1 (en) | Process for direct zinc electroplating of aluminum strip | |
JP5549837B2 (ja) | クロムめっき皮膜の防錆用浸漬処理液及び防錆処理方法 | |
EP2857553A1 (en) | Trivalent chromium-conversion processing solution containing aluminum-modified colloidal silica | |
JPH09228062A (ja) | 金属の表面処理方法 | |
JP4472965B2 (ja) | 3価クロメート液及びそれを用いた亜鉛ニッケル合金めっき上に6価クロムフリー耐食性皮膜を形成する方法 | |
JP5336742B2 (ja) | 亜鉛又は亜鉛合金めっき上に加熱耐食性の良い3価クロム化成処理皮膜を形成するための化成処理方法 | |
JP3290791B2 (ja) | Sn−Zn合金めっき上に高耐食性黒色皮膜を形成する方法 | |
US5494710A (en) | Electroless nickel baths for enhancing hardness | |
JP4865139B2 (ja) | Sn−Zn合金めっき上にクロムフリー耐食性皮膜を形成する方法 | |
JP3294412B2 (ja) | Sn−Zn合金めっき上に高耐食性皮膜を形成する方法 | |
JP5300113B2 (ja) | 金属表面処理剤、金属表面処理剤を用いた金属表面処理方法及び表面処理を行った鉄部品 | |
JP3316064B2 (ja) | Zn−Ni合金めっき用黒色クロメート処理液及び黒色クロメート皮膜の形成方法 | |
JP2001335958A (ja) | Sn−Zn合金めっき上に六価クロムフリー耐食性皮膜を形成する方法 | |
US6168674B1 (en) | Process of phosphatizing metal surfaces | |
JPH0598454A (ja) | 亜鉛−アルミニウム合金への無電解ニツケルめつき方法、触媒化処理用組成物、活性化処理用組成物及び無電解ニツケルストライクめつき用組成物 | |
JP2953750B2 (ja) | Zn―Ni合金めっき用黒色クロメート処理液 | |
US4985087A (en) | Treating zinciferous metal surfaces to blacken them | |
JP4954406B2 (ja) | 電子部品用表面処理鋼板及びその製造方法 | |
JP2717406B2 (ja) | 亜鉛合金メッキの黒色化方法 | |
JPH0730456B2 (ja) | 亜鉛・ニッケル合金メッキに黒色クロメート皮膜を化成せしめる処理液 | |
JPH10306385A (ja) | Sn−Zn合金表面上に高耐食性電解黒色皮膜を形成する方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090322 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100322 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110322 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |